JPH04203637A - クラッチのダンパー構造 - Google Patents

クラッチのダンパー構造

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JPH04203637A
JPH04203637A JP2336579A JP33657990A JPH04203637A JP H04203637 A JPH04203637 A JP H04203637A JP 2336579 A JP2336579 A JP 2336579A JP 33657990 A JP33657990 A JP 33657990A JP H04203637 A JPH04203637 A JP H04203637A
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JP
Japan
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clutch
gear
damper
damper hub
roller
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Pending
Application number
JP2336579A
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English (en)
Inventor
Noboru Ashikawa
芦川 昇
Toyoji Yasuda
豊司 安田
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Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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Publication date
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  • Hydraulic Clutches, Magnetic Clutches, Fluid Clutches, And Fluid Joints (AREA)
  • Structure Of Transmissions (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 A2発明の目的 (1)産業上の利用分野 本発明は、入力軸に設けたクラッチアウタと、出力軸に
設けたクラッチインナとを、クラッチディスクを介して
結合するクラッチのダンパー構造に関する。
(2)  従来の技術 従来、車両用のクラッチにおいて、その保合時のショッ
クを緩衝すべく弾性材より成るダンパーを装着したもの
が知られている(例えば、実開昭61−145144号
公報)。
上記クラッチのダンパーは、クラッチアウタの側壁に該
クラッチアウタに駆動力を伝達する駆動ギヤを僅かに相
対回転自在に支持し、このクラッチアウタと駆動ギヤ間
に複数のダンパーゴムを配設した構造を有しており、ク
ラッチの係合時における象、激なトルク変動がダンパー
ゴムの弾性変形と摩擦力により緩衝される。
(3)発明が解決しようとする課題 ところで、一般にクラッチの外形寸法はクラッチアウタ
の寸法により決定されるが、上記従来のクラッチのダン
パーは複数のダンパーゴムをクラッチアウタの側壁に装
着したものであるため、クラッチ全体が大型化する不都
合があるばかりか、部品点数が増加して組付の工数が増
加する問題がある。
本発明は前述の事情に鑑みてなされたもので、部品点数
が少なく、かつコンパクトなりラッチのダンパー構造を
提供することを目的とする6B0発明の構成 (1)課題を解決するための手段 前記目的を達成するために、本発明は、入力軸に設けた
クラッチアウタと、出力軸に設けたクラッチインナとを
、クラッチディスクを介して結合するクラッチにおいて
、前記クラッチインナが、出力軸に結合されたダンパー
ハブインナと、このダンパーハブインナに相対回転自在
に支持されて前記クラッチアウタとの間でクラッチディ
スクを介してトルクを伝達するダンパーハブアウタを備
え、前記ダンパーハブインナの外周面とダンパーハブア
ウタの内周面とを環状のダンパーゴムで接続して成るこ
とを特徴とする。
(2)作 用 前述の本発明の特徴によれば、クラッチディスクを介し
てクラッチアウタとクラッチインナが結合された状態に
おいて、入力軸と出力軸間に象、激なトルク変化が作用
すると、そのクラッチインナを構成するダンパーハブア
ウタとダンパーハブインナが相対回転する。その結果、
クラッチアウタとクラッチインナとを結合するダンパー
ゴムが弾性変形し、前記トルク変化に伴うショックが緩
衝される。このとき、前記ダンパーゴムがクラッチアウ
タの内部空間に配設されるクラッチインナに設けられて
いるので、前記ダンパーゴムによりクラッチの外形寸法
が増大することがない。
(3)実施例 以下、図面に基づいて本発明の詳細な説明する。
第1図〜第8図は本発明の一実施例を示すもので、第1
図は多段変速機の細断面図、第2図は第1図の■−■線
断面図、第3図は第1図のm−I線断面図、第4図は第
2図のTV−IV線断面図、第5図は第2図の■−V線
断面図、第6図は第2図の要部拡大図、第7図は第6図
の■−■線断面図、第8図はリテーナの分解斜視図であ
る。
第1図〜第3図に示すように、この車両用多段変速機は
車体前後方向に配設される本体ケーシング1を備え、そ
の本体ケーシングlの左側面開口部は左側ケーシング2
により覆われるとともに、その右側面開口部は中間ケー
シング3を介して右側ケーシング4により覆われ、更に
前記本体ケーシングlの後部開口は後部ケーシング5に
より覆われる。本体ケーシング1の中央部には、左側ケ
ーシング2に設けたローラヘアリング6、本体ケーシン
グ1に設けたボールヘアリング7、および中間ケーシン
グ3に設けたローラベアリング8によりメインシャフト
9が車体左右方向に支持され、また前記メインシャフト
9の後部上方にはカウンタシャフト10が左側ケーシン
グ2、本体ケーシングl、および中間ケニシング3にそ
れぞれ設けたローラベアリング11.12.13により
平行に支持される。
本体ケーシング1の前部開口には前記メインシャフト9
およびカウンタシャフト10と直交する方向、すなわち
車体中心線に沿って配設されたクランクシャフト14の
後端が対向する。クランクシャフト14の後端にはミッ
ション入力軸15の前端がボールベアリング16を介し
て同軸に支持され、このミッション入力軸15の後端に
結合された駆動ベベルギヤ17は、本体ケーシング1に
設けた環状ブラケット18に2個のボールベアリング1
9.20を介して支持される。これにより、前記クラン
クシャフト14とミッション入力軸15は同軸かつ相対
回転自在であって、かつ前記メインシャフト9およびカ
ウンタシャフト10に直交するように支持される。この
ように、車体中心線に沿って延びるクランクシャフト1
4に対して直交するようにメインシャフト9とカウンタ
シャフト10を車体左右方向に配設したことにより、多
段変速機の前後方向寸法が短縮されて車体への搭載の自
由度を増すことができる。
次に、第4図および第5図を併せて参照し、クランクシ
ャフト14とミッション入力軸15間に介装される湿式
多板型のクラッチ21の構造を詳述する。クランクシャ
フト14の後端には本体ケーシング1の前部開口に嵌合
するようにクラッチアウタ22が結合され、このクラッ
チアウタ22には4枚のクラッチディスク23出1枚の
プレッシャプレート24が軸方向摺動自在に支持される
一方、前記クラフチアウタ22の内周に配設されるクラ
ッチインナは、ミッション入力軸15にスプライン結合
されたダンパーハブインナ25と、このダンパーハブイ
ンナ25の外周に僅かに相対回転自在に支持されるダン
パーハブアウタ26がら構成される。そして、前記ダン
パーハブアウタ26には前記クラッチアウタ22側の4
枚のクラッチディスク23により挟圧される3枚のクラ
ッチディスク27が軸方向摺動自在に支持される。
第4図から明らかなように、ダンパーハブインナ25の
外周には8個の突起25aが形成され、この突起25a
はダンパーハブアウタ26の内周に形成した8個の凹部
26aに遊嵌する。これにより、ダンパーハブインナ2
5の突起25aとダンパーハブアウタ26の凹部26a
との間には、車両の加速時すなわちエンジンから駆動輪
に向けて駆動力が伝達される際に間隔が狭まる角度αの
間隙が形成されるとともに、車両の減速時すなわち駆動
輪からエンジンに向けて駆動力が伝達される時に間隔が
狭まる角度βの間隙が形成される。
そして、相互に遊嵌する前記ダンパーハブインナ25と
ダンパーハブアウタ26との間には、両者の相対回転を
緩衝すべく環状のダンパーゴム28が装着される。すな
わち、ダンパーハブインナ25の前記突起25aの後部
にはダンパーゴム28の内周が焼付により固定され、こ
のダンパーゴム28の外周が焼付により固定されたリン
グ部材29が前記ダンパーハブアウタ26の内周にスプ
ライン結合される。したがって、クラッチ21にエンジ
ン側あるいは駆動輪側から急激なトルクが作用すると、
ダンパーハブインナ25とダンパーハブアウタ26が前
記角度αあるいはβの範囲で相対回転してダンパーゴム
28を弾性変形させ、これによりクラッチ21の保合時
等における衝撃が緩衝される。而して、ダンパーゴム2
8をクラッチアウタ22の内部空間に収納したことによ
り、クラッチ21の外形寸法を増大させることなくダン
パー機能を付加することが可能となる9本体ケーシング
1に支持された前記環状ブラケット18にはクラッチ2
1のレリーズシリンダ30が固定される。レリーズシリ
ンダ30は前記ミッション入力軸15の外周を覆うよう
に、かつ前記駆動ベベルギヤ17に形成した凹部17a
内に収納されるように支持される。そして、前記レリー
ズシリンダ30の内部には同じくミッション入力軸15
の外周を覆うように配設されたレリーズピストン31が
軸方向摺動自在に摺合する。レリーズピストン31の前
端部にはレリーズヘアリング32を介してレリーズハブ
33が支持されており、このレリーズハブ33は中間部
をビン34で前記クラッチアウタ22に枢支され、かつ
外周がプレッシャブレート24に当接するダイヤフラム
スプリング35の内周に当接する。前記レリーズシリン
ダ30とレリーズピストン31間に画成される環状の油
室36に継手37およびバイブ38を介して圧油を供給
する油路39には、その油圧の大きさを検出するための
圧力センサ40が設けられる。このように、クラッチ2
1のレリーズシリンダ30およびレリーズピストン31
をミッション入力軸15の外周に嵌合し、かつ前記ミッ
ション入力軸15に設けた駆動ベベルギヤ17の凹部1
7a内に収納するように配設したので、レリーズ機構の
コンパクト化が達成される。
而して、前記油室36に油圧が作用していない時、ダイ
ヤフラムスプリング350弾発力によってプレッシャプ
レート24が右方向に押圧されるため、クラッチディス
ク23.27が相互に密着してクラッチ21が係合する
。一方、前記油室36に圧油が供給されると、レリーズ
ピストン31が右方向に移動してレリーズベアリング3
2およびレリーズハブ33を介してダイヤフラムスプリ
ング35をピン34回りに揺動させるため、クラッチデ
ィスク23.27間の面圧が除去されてクラッチ21の
保合が解除される。このとき、前記クラッチ21の係合
および係合解除は、油路39に設けた圧力センサ40に
より監視される。
第1図〜第3図を再び参照すると明らかなように、メイ
ンシャフト9およびカウンタシャフト10には1速用ギ
ヤ列Gl〜7速用ギヤ列G、が設けられる。これらギヤ
列G、〜G、は、多段変速機の中心線すなわちクランク
シャフト14およびミッション入力軸15に対して、そ
の左側に1速用ギヤ列GIと2速用ギヤ列G2が配設さ
れ、その右側に3速用ギヤ列G、〜7速用ギヤ列G、が
振り分けて配設される。このように、クランクシャフト
14の左右両側に1,2速用ギヤ列G、。
G2と、3〜7速用ギヤ列G、〜G7を振り分は配置し
たので、左側ケーシング2を取り外すことにより1,2
速用ギヤ列G、、G、のメンテナンス等を容易に行える
だけでなく、中間ケーシング3あるいは右側ケーシング
4を取り外すことにより3〜7速用ギヤ列G、〜G、の
メンテナンス等を容易に行える。
メインシャフト9には、前記1速用ギヤ列G1と3速用
ギヤ列G3の間に位置するように、ミンション入力軸1
5に設けた駆動ベベルギヤ17に噛合する従動ベベルギ
ヤ41がスプライン結合される。前記従動ベベルギヤ4
1の右便には、ローラーベーンポンプより成る2個の油
圧ポンプ42゜43がタンデム式に並設される。そして
、メインシャフト9の左端には該メインシャ7890回
転速度を検出する回転速度センサ44が設けられるとと
もに、その右端には外部のスタータモータ(図示せず)
に接続される始動用ギヤ45が設けられる。
一方、カウンタシャフト10には、前記1速用ギヤ列G
Iと3速用ギヤ列G3の間に位置するように出力ギヤ4
6が形成され、この出力ギヤ46は本体ケーシング1の
後端と後部カバー5に覆われた周知の差動装置47の人
力ギヤ48に噛合する。カウンタシャフト10の左端に
は該カウンタシャフト10の回転速度を検出する回転速
度センサ49が設けられる。そして、1連用ギヤ列G。
と2速用ギヤ列G2との間には第1変速段および第2変
速段を選択的に確立するためのローラシンクロ機構S+
Zが、3速用ギヤ列G3と4速用ギヤ列G4との間には
第3変速段および第4変速段を選択的に確立するための
ローラシンクロ機構S。
が、5速用ギヤ列G、と6速用ギヤ列G6との間には第
5変速段および第6変速段を選択的に確立するためのロ
ーラシンクロ機構SS&が、7速用ギヤ列G7の近傍に
は第7変速段を確立するためのローラシンクロ機構S、
がそれぞれ設けられる。
このように、カウンタシャフト10側にローラシンクロ
機構S +z〜S7を集中的に配置することにより、多
段変速機構のコンパクト化が可能になる。
すなわち、メインシャフト9例のギヤに比べてカウンタ
シャフト10例のギヤは直径が大きいため、前記カウン
タシャフト10側のギヤ間にローラシンクロ機構S+Z
〜S、を収納することにより、その小型化が達成される
上記4個のローラシンクロ機構31□〜S7は実質的に
同一の構造を有しているため、以下代表としてローラシ
ンクロ機構81□についてその構造を詳述する。
第6図に示すように、カウンタシャフト10には、ニー
ドルベアリング51を介して1速用ギヤ列G、のギヤ5
2.が相対回転自在に支持されるとともに、そのギヤ5
21から軸方向に所定距離だけ離間した位置において、
同じくニードルベアリング51を介して2速用ギヤ列G
2のギヤ522が相対回転自在に支持される。両ギヤ5
2.。
5220間において、カウンタシャフト10にスプライ
ン53で結合されたポス54の外周には、スプライン5
5を介してスリーブ56が軸方向摺動自在に支持され、
qのスリーブ56をシフトフォーク57で軸方向に移動
させることにより、前記1速用ギヤ列G、のギヤ521
あるいは2速用ギヤ列Gzのギヤ52□がカウンタシャ
フト10に一体に締結され、第1変速段あるいは第2変
速段が選択的に確立される。なお、前記スプライン55
とスリーブ56は凹凸係合しているが、その凹凸関係を
逆にすることも可能である。
第7図を併せて参照すると明らかなように、1速用ギヤ
列G、のギヤ52.の側面には凹部が形成され、この凹
部内に位置するように前記ポス54の側部にはリング状
のインナーカム58が一体に形成される。インナーカム
58の外周には三角形をなす多数のカム溝58aが形成
され、そのカム溝58aと前記ギヤ52.の凹部外周の
ローラ当接面52aとの間には、リテーナ59に保持さ
れた多数のローラ60が配設される。
第8図を併せて参照すると明らかなように、リテーナ5
9はギヤ52.の凹部に相対回転自在に嵌合するリング
状の部材であって、本体部61とカバープレート62の
二つの部材から構成される。
本体部61には、前記ローラ60を半径方向に僅かに移
動自在に保持すべく、多数の連結部61a間に画成され
るローラ保持溝61bが設けられる。
そして、ローラ保持溝61bの内面すなわちローラ60
の外周との対向面は、該ローラ60の半径よりも大きい
曲率半径を持つ円弧面により形成され、これによりロー
ラ当接面52aとローラ保持溝61bにより形成される
隅部の角度は鈍角となる。前記連結部61aの側面には
突起61cが形成され、この突起61cをカバープレー
ト62に設けた穴62aに嵌合させてカシメることによ
り、本体部61とカバープレート62はローラ60を保
持した状態で一体に結合される。またリテーナ59の内
周には、そのカバープレート62例の側面に開口して軸
方向に延びるダボ進入溝59aが90°間隔で4個形成
される。上述のように、ローラ保持溝61bを円弧面に
より形成したことにより、その内部に収納したローラ6
0が外部に零れる慮れかないため、このリテーナ59の
組付の作業性が大幅に向上する。しかも、最も精度が要
求される本体部61のローラ保持溝61bがカバープレ
ート62の接合面に開口するので、そのローラ保持溝6
1bの機械加工が高精度かつ容易に行われる。
かかるリテーナ59はギヤ52.の凹部外周のローラ当
接面52aとインナーカム58のカム面58a間に装着
されるが、その際、前記ギヤ521の凹部との間に適切
な摩擦力を作用させて該ギヤ52.にリテーナ59を連
れ回りさせるべく、リテーナ59の本体部61外周にギ
ヤ52.の凹部に密に嵌合する摺接部61dが形成され
る。また、前記リテーナ59の本体部61外周には潤滑
溝61eが刻設されるとともに、本体部61にはその軸
方向の移動を規制すべく、前記インナーカム58の側面
に当接する係止部61fが形成される。
一方、前記スリーブ56の側面には4個のダボ56aが
90°間隔で突設されており、このスリーブ56をスプ
ライン55を介して軸方向に移動させることにより、前
記ダボ56aがリテーナ59のダボ進入溝59aに係脱
する。そして、ダボ56aがダボ進入溝59aに係合し
ているとき、インナーカム58とリテーナ59は第7図
に示す状態に位置決めされ、ローラ60はカム溝58a
の中心に嵌合する。
2速用ギヤ列G2〜7速用ギヤ列G、のリテーナ59や
インナーカム58の構造は、前述の1速用ギヤ列G1の
ものと実質的に同一であるため、その重複する説明は省
略する。
第3図に示すように、前記各ローラシンクロ機構SI2
〜S7を駆動する変速機構63は、メインシャフト9と
カウンタシャフト10の上部に近接して平行に配設され
た円筒状のシフトドラム64を有する。シフトドラム6
4は左側ケーシング2に設けたボールベアリング65と
本体ケーシング1に設けたボールベアリング66により
支持された左半部67と、中間ケーシング3にボールヘ
アリング68を介して支持した右半部69とより成り、
左半部67と右半部69はビン70により同軸に結合さ
れる。前記結合部にピン70で固定された従動ギヤ71
にはパルスモータ72の出力軸に設けた駆動ギヤ73が
噛合し、これにより前記シフトドラム64は所定角度ず
つ精密に回転駆動される。
シフトドラム64の左半部67の外周には、−対のスラ
イドベアリング74を介して前記シフトフォーク57の
ボス部57aが軸方向摺動自在に支持される。前記ボス
部57aには半径方向内側に向けてガイドピン75が植
設され、このガイドピン75は前記シフトドラム64の
左半部67の外周に刻設したカム溝67aに嵌合して案
内される。従って、前記パルスモータ72によりシフト
ドラム64が回転すると、カム溝67aにガイドピン7
5を案内されたシフトフォーク57が軸方向に摺動し、
所望の変速段を確立すべくローラシンクロ機構31□の
スリーブ56を軸方向に駆動する。このとき、シフトド
ラム64の回転は、該シフトドラム64の左端に設けた
駆動ギヤ76および従動ギヤ77を介して駆動されるシ
フトセンサ78で検出される。
なお、シフトドラム64の右半部69に設けられる3個
のローラシンクロ機構534〜S7のシフトフォーク5
7の駆動機構は、前述のローラシンクロ機構s 12の
シフトフォーク57の駆動機構と実質的に同一の構造で
あるため、その重複する説明は省略する。ただし、それ
らシフトフォーク57を駆動すべくシフトドラム64に
形成したカム溝の形状が各変速段により異なることは勿
論である。
而して、シフトドラム64を1速用ギヤ列G。
および2速用ギヤ列G2側の左半部67と3速用ギヤ列
G、〜7速用ギヤ列G7側の右半部69に二分割してピ
ン70で一体に結合したことにより、該シフトドラム6
4の剛性の増加と組付性の向上が可能となる。しかも、
シフトドラム64を駆動するギヤ71.73が該シフト
ドラム64の中間部に設けられているため、その駆動用
のパルスモータ72を多段変速機のケーシングから側方
に突出させることなく、その幅内にコンパクトに収納す
ることが可能となる。
第1図および第3図から明らかなように、メインシャフ
ト9に設けたリバース入力ギヤ79とカウンタシャフト
10に設けたリバース出力ギヤ80には、メインシャフ
ト9とカウンタシャフト10の上方に設けたリバースア
イドルシャフト81に支持したリバースアイドルギヤ8
2が係脱自在に噛合する。すなわち、リバースアイドル
シャフト81は本体ケーシング1に軸方向摺動自在に支
持されたインナシャフト83と、その外側に嵌合して左
側ケーシング2に形成したガイド溝2aに軸方向摺動自
在に係合するピン84で一体に結合されたアウタシャフ
ト85から成り、前記インナシャフト83の外周にリバ
ースアイドルギヤ82が軸方向移動不能かつ相対回転自
在に支持される。
一方、左側ケーシング2に設けたパルスモータ86の駆
動ギヤ87に噛合する従動ギヤ88は、前記リバースア
イドルシャフト81のアウタシャフト85の外周に台形
ネジを介してネジ係合する。
したがって、前記パルスモータ86で従動ギヤ88を回
転させると、この従動ギヤ88にネジ係合し、かつ前記
ピン84で回り止めされたアウタシャフト85が軸方向
に移動する。その結果、前記アウタシャフト85と共に
インナシャフト83およびリバースアイドルギヤ82も
軸方向に移動し、メインシャフト9のリバース入力ギヤ
79およびカウンタシャフト10のリバース出力ギヤ8
0に係脱する。このとき、リバースアイドルギヤ82の
噛合状態は、そのアウタシャフト85の軸方向位置から
ストロークセンサ89により検出され、これによりアイ
ドル時におけるリバースアイドルギヤ82の噛み込みを
防止している。
このように、前述の構成を有する後退用変速機構90を
前記前進用変速機構63と別個に備えたことにより、変
速操作における信較性の向上が可能となる。また、前記
ストロークセンサ89をはじめ、メインシャフト9とカ
ウンタシャフト1002個の回転速度センサ44.49
およびシフトセンサ78がいずれも左側ケーシング2に
集中的に配設されているため、それらのメンテンナンス
を容易に行うことができる。
次に前述の構成を備えた本発明の実施例の作用について
説明する。
クラッチ21は車両の発進時にのみ使用されるもので、
クラッチペダルを踏み込んだ状態では、油室3Gに作用
する油圧によってレリーズピストン31が右方向に移動
してダイヤフラムスプリング35の内端を押圧するため
、クラッチディスク23.27が相互に離間して駆動力
の伝達が遮断される。この状態からクラッチペダルを戻
すと、ダイヤフラムスプリング35の弾発力で前記クラ
ッチディスク23.27が相互に密着するため、クラッ
チ21が係合してクランクシャフト14の駆動力はミッ
ション入力軸15に伝達される。
このとき、タラッチアウタ22からクラッチディスク2
3.27を介してダンパーハブアウタ26にトルクが伝
達されると、このダンパーハブアウタ26はミッション
入力軸15に固着されたダンパーハブインナ25に対し
て僅かに相対回転し、その際前記ダンパーハブアウタ2
6とダンパーハブインナ25とを接続するダンパーゴム
28が変形することによりクラッチ21の保合によるシ
ョックが緩衝される。このダンパーゴム28による緩衝
作用は、駆動輪側からエンジン側にトルク伝達が行われ
る場合は勿論のこと、後述のローラシンクロ機構SI□
〜S、による変速時にも有効に作用する。
さて、ドライバーによるシフト操作は電気信号に変換さ
れ、その電気信号に基づいて前記パルスモータ72.8
6を駆動することにより、第1〜第7変速段および後退
変速段が選択的に確立される。例えば、シフトアップ指
令信号が出力されると、回転速度センサ44が検出した
メインシャフト9の回転速度と、回転速度センサ49が
検出したカウンタシャフト10の回転速度に基づき、両
シャフト9.10の回転速度比がシフトアップによって
確立すべき変速段の減速比から決定される値に一致する
ように、スロットル弁が制御されてエンジンの回転速度
が低減される。
上述のようにして、エンジンの回転速度の低減によって
メインシャフト9とカウンタシャフト10の回転速度が
同期すると、変速機構63が駆動されてシフトアップ操
作が行われる。例えば1速から2速ヘシフトアツプされ
る場合には、パルスモータ72が駆動されてシフトドラ
ム64が所定角度だけ回転し、そのシフトドラム64の
左半部67の外周に形成したカム溝67aに係合するガ
イドピン75を介してシフトフォーク57が軸方向に移
動し、ローラシンクロ機構SI□を介して2速用ギヤ列
G2のギヤ52□をカウンタシャフト10に結合するこ
とにより第2変速段が確立される。一方、シフトダウン
の指令信号が出力されると、前述と同様にメインシャフ
ト9とカウンタシャフト10の回転速度が同期するよう
にスロットル弁が駆動されてエンジンの回転速度が増加
し、然る後に変速機構63が駆動されて所望の変速段が
確立される。
次に、ローラシンクロ機構SI□〜S、の作用を1速お
よび2速用のローラシンクロ機構31□を例にとって説
明する。スリーブ56が第6図に示す中立位置にあり、
その右側のダボ56aがギヤ521側のリテーナ59の
ダボ進入溝59aに嵌合した状態では、インナーカム5
8とリテーナ59は第7図に示す状態に位置決めされる
。その結果、リテーナ59に保持されたローラ60は、
ローラ保持溝61bの内部で半径方向に移動できる状態
となる。この状態では、リテーナ59の外周面とギヤ5
2.のローラ当接面52aがスリップし、カウンタシャ
フト10とギヤ52I間のトルク伝達が遮断される。こ
のとき、スリーブ56の左側のダボ56aも2速用のギ
ヤ52□側のリテーナ59のダボ進入溝59aに嵌合し
ており、カウンタシャフト10とギヤ52□間のトルク
伝達も遮断されている。
この状態から変速機構63でスリーブ56を矢印A方向
に移動させてダボ56aをダボ進入溝59aから離脱さ
セると、リテーナ59とインナーカム58はカウンタシ
ャフト10あるいはギヤ521から加えられるトルクで
僅かに相対回転し、インナーカム58のカム溝58aに
よってローラ60がローラ保持溝61bの内部で半径方
向外側に強く押し出され、ギヤ52.のローラ当接面5
2aに圧接される。これによりインナーカム58とギヤ
521、すなわちカウンタシャフト10とギヤ52.は
一体に締結され、第1変速段が確立される。逆に、前記
スリーブ56を矢印B方向に移動させると、前述と同様
の作用で、カウンタシャフト10とギヤ52□が一体に
締結されて第2変速段が確立される。
さて、スリーブ56のダボ56aをリテーナ59のダボ
進入溝59aから離脱させてギヤ52、をカウンタシャ
フト10に結合する際、その応答性を高めるためには、
リテーナ59をインナーカム58に対して相対回転させ
、そのインナーカム58のカム溝58aによりローラ6
0を速やかに半径方向外側に押し出す必要がある。その
ために、リテーナ59の本体部61にはギヤ52.の凹
部に古着する摺接部61dが設けられており、その摺接
部61 dに作用する摩擦力によってリテーナ59をギ
ヤ52.に連れ回りさせ、以てギヤ521とカウンタシ
ャフト10との結合が速やかに行われるように考慮され
ている。
一方、スリーブ56のダボ56aをリテーナ59のダボ
進入溝59aに挿入してギヤ52. とカウンタシャフ
ト10の結合を解除する際、リテーナ59の本体部61
のローラ保持溝61bがローラ60の半径よりも大きい
曲率半径を有する円弧面で形成されているため、このロ
ーラ60がリテーナ59のローラ保持溝61bとギヤ5
21のローラ当接面52aとにより形成される楔状の隅
部に食い込む虞れがない。したがって、ダボ56aの挿
入と同時にローラ60がローラ保持溝6Ibの内部で自
由状態となり、ギヤ521とカウンタシャフト10の締
結解除がタイムラグを生じることなく速やかに行われる
後退変速段を確立するには、パルスモータ86の駆動ギ
ヤ87に噛合する従動ギヤ88を回転させることにより
、この従動ギヤ88にネジ係合するリバースアイドルシ
ャフト81を軸方向に後退させる。これにより、リバー
スアイドルシャフト81と共にリバースアイドルギヤ8
2が軸方向に移動し、メインシャフト9のリバース入力
ギヤ79およびカウンタシャフト10のリバース出力ギ
ヤ80に噛合する。その結果、メインシャフト90回転
はリバース入力ギヤ79、リバースアイドルギヤ82、
およびリバ−ス出力ギヤ80を介してカウンタシャフト
10に同方向の回転として伝達される。
以上、本発明の実施例を詳述したが、本発明は、前記実
施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載
された本発明を逸脱することなく、種々の小設計変更を
jテうことが可能である。
例えば、本発明のクラッチのダンパー構造は、実施例の
湿式多板型クラッチに限らず、適宜の形式のクラッチに
通用可能であることは明らかである。
C1発明の効果 以上のように本発明によれば、クラッチディスクを介し
てクラッチアウタとクラッチインナが結合された状態で
入力軸と出力軸間に急激なトルク変化が作用すると、ク
ラッチインナを構成するダンパーハブアウタとダンパー
ハブインナが相対回転してダンパーゴムが弾性変形し、
前記トルク変化に伴うショックを緩衝することができる
。そして、前記ダンパーゴムがクラッチインナに同軸に
設けられた単一の環状部材よりなり、かつクラッチアウ
タの内部空間を利用してレイアウトされているため、ク
ラッチの外形寸法が大型化することがない。しかも、多
数のダンパーゴムを用いた従来のものに比べて部品点数
が大幅に減少するため、組付工数の削減とコストの低減
が可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第8図は本発明の一実施例を示すもので、第1
回は多段変速機の縦断面図、第2図は第1図の■−汀線
断面図、第3図は第1図のlll−lff線断面図、第
4図は第2図のTV−IV線断面図、第5図は第2図の
V−V線断面図、第6図は第2図の要部拡大図、第7図
は第6図の■−■線断面図、第8図はリテーナの分解斜
視図である。 14・・・クランクシャフト(入力軸)、l 5 ・・
・ミンシシン入力軸(出力軸)、22・・・クラッチア
ウタ、23・・・クラッチディスク、25・・・ダンパ
ーハブインナ(クラッチインナ)、26・・・ダンパー
ハブアウタ(クラッチインナ)、27・・・クラッチデ
ィスク、28・・・ダンパーゴム 特 許 出 願 人  本田技研工業株式会社代理人 
  弁理士  落  合     壁間       
 仁   木   −明第5図 第4図 ?>a

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 入力軸(14)に設けたクラッチアウタ(22)と、出
    力軸(15)に設けたクラッチインナ(25、26)と
    を、クラッチディスク(23、27)を介して結合する
    クラッチにおいて、前記クラッチインナ(25、26)
    が、出力軸(15)に結合されたダンパーハブインナ(
    25)と、このダンパーハブインナ(25)に相対回転
    自在に支持されて前記クラッチアウタ(22)との間で
    クラッチディスク(23、27)を介してトルクを伝達
    するダンパーハブアウタ(26)を備え、前記ダンパー
    ハブインナ(25)の外周面とダンパーハブアウタ(2
    6)の内周面とを環状のダンパーゴム(28)で接続し
    て成る、クラッチのダンパー構造。
JP2336579A 1990-11-30 1990-11-30 クラッチのダンパー構造 Pending JPH04203637A (ja)

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