JPH04202386A

JPH04202386A - 記録液

Info

Publication number: JPH04202386A
Application number: JP2329961A
Authority: JP
Inventors: Masanori Arai; 新井　真紀; Keiko Mitsuhashi; 恵子三ッ橋; Yorinobu Yamada; 山田　頼信
Original assignee: Citizen Watch Co Ltd
Current assignee: Citizen Watch Co Ltd
Priority date: 1990-11-30
Filing date: 1990-11-30
Publication date: 1992-07-23

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本発明は、全体が圧電素材で作られた記録ヘッドを用い
て記録を行うインクジェット記録用の記録液に関するも
のである。

〔従来の技術〕

インクジェット記録は、低騒音で高速印字が可能な記録
方法であり、最近急速に普及しつつある記録方法である
。このようなインクジェット記録は、記録液を加熱ある
いは加圧といった方法により小液滴として飛翔させ、こ
れを紙等の被記録部材に付着させて記録を行うものであ
る。

用いられる記録液は、通常水あるいは非水系液体を液媒
体とし、これに記録剤である。染料あるいは顔料を添加
して作製されている。

〔発明が解決しようとする課題〕

加圧により小液滴を形成する従来の方式の記録ヘッドは
一般に、記録液室壁面の一部に圧電素子を積層したもの
で、その圧電素子の変形により小液滴を飛翔させて記録
を行っている。この場合実際に作用する部分の面積が小
さく変位量が小さくなってしまうので、粘度の高い記録
液を吐出することは不可能であった。このため従来の記
録液は２５℃における粘度がｌ０ｃＰ以下でなげればな
らないという制約を受けていた。

また記録液の液媒体として非水系液体を用いると、非水
系液体が紙に非常に濡れ易く、このため普通紙上への印
字が大きく広がり、いわゆる滲み現象を起こしてしまう
。従ってこの場合普通紙対応の印字ができないという問
題があった。

そこで本発明の目的は、液媒体として非水系液体を用い
て、かつ、滲み現象を抑制した記録液を提供することで
ある。

〔課題を解決するための手段〕

すなわち、本発明の記録液はインクジェット記録用の記
録液であって、液媒体が非水性液体であり、２５℃にお
ける粘度が１０〜５０ｃｐであることを特徴とするもの
である。

本発明の記録液は、全体を圧電素材で作製した記録ヘッ
ド用の記録液である。この記録ヘッドは記録液室の壁面
全体を変形させることが容易であり、そのため高粘度の
記録液でも吐出することが可能という特徴をもっている
。

また、本発明の記録液は粘度が高いため、液媒体として
非水系液体を用いているにもかかわらず紙上での広がり
、滲みが抑制され、普通紙上でもきれいに印字すること
が可能である。

本発明の記録液は、少なくとも液媒体として非水系液体
、記録剤として染料あるいは顔料、および粘度調整剤と
して有機高分子材料あるいは無機微粒子等からなるもの
である。また、必要に応じて添加剤等を加えても良い。

本発明において非水系液体としてはたとえば、ｎ−へキ
サン、ｎ−へブタン等の脂肪族炭化水素、トルエン、キ
シレン等の芳香族炭化水素、ｎ−プロピルアルコール、
シクロヘキシルアルコール等のアルコール、トリエチレ
ンクリコール、ジプロピレングリコール等のグリコール
、トリプロピレフ３”）っ−ヤ毛”１ｌｆｙウエーヶ、
い、ヤ。ッ７い、・アセテート等のグリコール誘導体、
酢酸エチル、酢酸イソプロピル等のエステル、メチルイ
ソブチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン等が挙げ
られる。

染料としてはたとえば、直接染料、酸性染料、塩基性染
料、および種々の油溶性染料等が挙げられる。また顔料
としてはたとえば、アゾ系、フタロシアニン系、キナク
リドン系、アンスラキノン系、ジオキサジン系、インジ
ゴ系、チオインジゴ系、ペリレン系、ペリレン系、イソ
インドリノン系、キノフタロｙ系、酸化チタン、カドミ
ウム系、酸化鉄系、カーボンブラック等が挙げられる。

有機高分子材料としてはたとえば、ロジン誘導体、マレ
イン酸樹脂、フマル酸樹脂、フェノール樹脂、キシノン
樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂、ケトン樹脂、アルキド
樹脂、ポリアミド樹脂、アクリル樹脂、ポリ塩化ビニル
、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルアルコール、ブチラール
樹脂、スチレン樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレタン、セ
ルロース誘導体等が挙げられる。また無機微粒子として
ハタとえば、ＳｉＯ２、Ａｌ２Ｏ３、Ｆｅｄ。

Ｆｅ２Ｏ３、Ｃａｂ、ＭｇＯ、ゼオライト等が挙げられ
る。

以上列挙した液媒体、記録剤および粘度調整剤は互いの
親和性および粘度等所望の特性を満足し得るように選択
して使用されるものである。

添加剤は、作製する記録液に必要に応じて適宜添加する
ものである。そのような添加剤としてはたとえば、分散
剤、表面張力調整剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、安定
剤等が挙げられる。

〔実施例〕

次に、本発明を実施例により更に詳しく説明する。

（実施例１）トリエチーレングリコールモノーｎ−ブチルエーテル忙
ポリビニルブチラールを溶解し、このポリマ溶液に銅フ
タロシアニンブルー（粒子径ｚ。

μｍ）を遊星ボールミルを用いて分散して、下記の組成
の記録液を作製した。得られた記録液の分散状態は良好
で、安定であった。

く組成〉トリエチレングリコール　　　　　９２重量％七ノー〇
−プチルエーテルポリビニルブチラール　　　　　　　３重量％銅フタロ
シアニンブルー　　　　　　５重量％この記録液の粘度
は２５℃で２７．Ｏｃｐであった。

（実施例２）トリプロピレングリコールモノメチルエーテルにポリビ
ニルピロリドンを溶解し、このポリマ溶液にカーボンブ
ラック（１次粒子径２４ｎｍ、ｐＨ８）およびＳｉＯ２
微粒子（１次粒子径１２ｎ　ｍ　）を遊星ボールミルを
用いて分散して、下記の組成の記録液を作製した。得ら
れた記録液の分散状前は良好で、安定であった。

く組成〉トリプロピレングリコール　　　　８５重量％モノメチ
ルエーテルポリビニルピロリドン　　　　　　　８重量％カーボン
ブラック　　　　　　　　　　４重量％ＳｉＯ□微粒子
　　　　　　　　　　　３重量％この記録液の粘度は２
５°Ｃで２７．６ＣＩ）であった。

（実施例３）キシレンにポリスチレンを溶解し、サラニオイルブラッ
クＨＢＢを溶解して下記の組成の記録液を作製した。

く組成〉キシレン　　　　　　　　　　　　８３重量％ポリスチ
レン　　　　　　　　　　　ｌＯ重量％オイルブラック
ＨＢＢ　　　　　　　　７重量％この記録液の粘度は２
５℃で１４．７ｃｐであった。

（実施例４）実施例１〜３で作製した記録液をそれぞれ、全体が圧電
素材で作製されている記録ヘッドに搭載し、数種の普通
紙上に印字を行った。その結果各記録液とも良好に飛翔
した。また、印字について検討したところすべての紙に
対して広がりの少ない、円形のドツトが得られた。

（比較例１）実施例１においてポリビニルブチラールの量を減らし、
下記の組成の記録液を作製した。

く組成〉トリエチレングリコール　　　　　９４重量％七ノー〇
−ブチルエーテルポリビニルブチラール　　　　　　　１重量％銅フタロ
シアニンブルー　　　　　　５重量％この記録液の粘度
は２５℃で７．９Ｃｐであった。

（比較例２）実施例２においてポリビニルピロリドンの量を減らし、
Ｓ　ｉＯ２微粒子を添加せずに下記の組成の記録液を作
製した。

〈組成〉トリプロピレングリコール　　　　９５重量％モノメチ
ルエーテルポリビニルピロリドン　　　　　　　　１重量％カーボ
ンブラック　　　　　　　　　４重量％この記録液の粘
度は２５℃で５．２ＣＩ）であった。

（比較例３）実施例３においてポリスチレンの量を減らし、下記の組
成の記録液を作製した。

く組成〉キシレン　　　　　　　　　　　　９０重量％ポリスチ
レン　　　　　　　　　　　３重量％オイルブラックＨ
Ｂ８　　　　　　　　７重量％どの記録液の粘度は２５
°Ｃで３．５Ｃｐであった。

（比較例４）比較例１〜３で作製した記録液をそれぞれ、一実施例４
で用いたのと同じ記録ヘッドに搭載シ、同様に印字を行
った。各記録液の飛翔状況レマ良好であったが、印字は
大きく滲み、形状の悪（・ト°ットしか得られなかった
。

〔発明の効果〕

本発明の記録液は液媒体として非水性液体を用いている
にもかかわらず、粘度が高いため、紙等の被記録部材上
での広がり、滲みを抑制することができる。そのため本
発明の記録液は、普通紙上にもきれいに印字することが
可能で、被記録部材を選ぶ必要がない。

Claims

【特許請求の範囲】

インクジェット記録用の記録液において、液媒体が非水
性液体であり、２５℃における粘度が１０〜５０ｃｐで
あることを特徴とする記録液。