JPH05255624A - 転写式インクジェット用水性インク組成物 - Google Patents

転写式インクジェット用水性インク組成物

Info

Publication number
JPH05255624A
JPH05255624A JP5264192A JP5264192A JPH05255624A JP H05255624 A JPH05255624 A JP H05255624A JP 5264192 A JP5264192 A JP 5264192A JP 5264192 A JP5264192 A JP 5264192A JP H05255624 A JPH05255624 A JP H05255624A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
parts
ink
water
ink composition
transfer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5264192A
Other languages
English (en)
Inventor
Masashi Sawada
昌志 澤田
Makoto Taniguchi
谷口  誠
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP5264192A priority Critical patent/JPH05255624A/ja
Publication of JPH05255624A publication Critical patent/JPH05255624A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Inks, Pencil-Leads, Or Crayons (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】インクジェットプリンタのノズル部分での目詰
まりを生じることなく、転写式インクジェットプリンタ
における転写体上で優れたドット形状を得ることがで
き、被記録材ににじみのない優れた印字可能なインクを
得る。 【構成】水性インク組成物中に、キサンタンガムを含有
する。好ましくは、水性インク組成物中、キサンタンガ
ムを0.2重量パーセント以下含有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コピー紙、レポート
紙、ボンド紙等の紙類及びOHPシート等を含むフィル
ム類を被記録材とし、転写により記録を行う転写式イン
クジェット用水性インク組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の被記録材に直接印字を行うインク
ジェット用水性インク組成物は、増粘性・流動性の調節
などを目的として、水溶性合成高分子、例えば、ポリビ
ニルアルコール、ポリ(エチレンオキシド)、カルボキ
シメチルセルロース、ポリビニルピロリドンを含有する
ものであった。
【0003】また、従来にキサンタンガムを使用した例
としては、特開昭59ー74175の様にキサンタンガ
ムを0.2〜0.4重量パーセント含有する水性ボール
ペンインク組成物があり、水性ボールペン用インク組成
物として、キャップオフ性、流動性、粘性などの改善を
目的としたものであった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前述の水溶性
合成高分子を用いた従来技術では、被記録材に直接印字
を行うインクジェットプリンタにおいて、インク組成物
に含まれる溶剤成分により被記録材ににじみを生じると
いう問題があった。加えて、ノズル部分の目詰まりを無
くす目的で低粘性のインクを用いると、転写体上におけ
るドット形状が不定形になり、逆に転写体上のドット形
状を良好にする目的で高粘性のインクを用いるとノズル
部分での目詰まりが起こるという相反する問題点を有し
ていた。
【0005】また、前述のキサンタンガムを0.2〜
0.4重量パーセント含有する水性インク組成物は、プ
リンタのノズルにおいては高粘度のため吐出に不適当
で、目詰まりが生じるという問題点を有する。
【0006】そこで本発明はこのような問題点を解決す
るもので、その目的とするところはインクジェットプリ
ンタのノズル部分での目詰まりを生じることなしに、特
に転写式インクジェットプリンタにおける転写体上で優
れたドット形状を得ることができ、被記録材ににじみの
ない優れた印字を行う転写式インクジェット用水性イン
ク組成物を提供するところにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の転写式インクジ
ェット用水性インク組成物は、色材、湿潤剤、水及びキ
サンタンガムを含有することを特徴とする。好ましく
は、インク組成中、キサンタンガムを0.2重量パーセ
ント以下含有することを特徴とする。
【0008】
【実施例】図1は本発明の実施例における転写式インク
ジェットプリンタの概略図であって、転写体11、ヘッ
ド12、定着ローラー13、クリーニング機構14を具
備しており、ヘッド12よりインク16を転写体11に
吐出後、転写体上に形成した印字像17を定着ローラー
13により被記録材15に定着させ、その後、転写体上
に残存したインクをクリーニング機構14により取り除
く機構を備えている。
【0009】本発明のインクの色材として染料は水に可
溶なものであれば使用でき、顔料は分散可能なものであ
れば使用できる。具体的には、酸化チタン、カーボンブ
ラック等の無機顔料、アゾ系、縮合ポリアゾ系、フタロ
シアニン系、キナクリドン系、アンスラキノン系、ジオ
キサジン系、インジゴ系、チオインジゴ系、ペリノン・
ペリレン系等の有機顔料、酸性染料、塩基性染料、直接
染料、反応性染料などが挙げられる。
【0010】本発明のインクは媒体として、水の他に、
高沸点の水溶性溶剤、例えばグリコール、グリセロー
ル、グリコールエーテル等を併用する事が好ましい。具
体的には、エチレングリコール、グリセリン、1,3ー
ブタンジオール、1,4ーブタンジオール、βーチオジ
グリコール、ジエチレングリコール、2,3ーブタンジ
オール、ネオペンチルグリコール、プロピレングリコー
ル、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコー
ル、ヘキシレングリコール、ポリエチレングリコール、
エチレングリコール・モノ・エチル・エーテル、エチレ
ングリコール・モノ・ブチル・エーテル、エチレングリ
コール・ヘキシル・エーテル、ジエチレングリコール・
ブチル・エーテル、プロピレングリコール・ブチル・エ
ーテル等が挙げられ、これらの混合物の形で用いても良
い。
【0011】また、本発明のインクには、防腐剤とし
て、ソルビン酸カリウム、安息香酸ナトリウム、ペンタ
クロロフェノールナトリウム等が使用できる。
【0012】なお、インクには上記の色材、高沸点水溶
性溶剤、防腐剤以外に他の機能性付与薬剤、例えば、防
錆剤、紫外線吸収剤、酸素吸収剤、キレート化剤等が含
まれていても良い。
【0013】本発明の転写式インクジェット用水性イン
ク組成物は、主鎖をグルコースのβー1,4結合により
形成し、側鎖にマンノース、グルクロン酸を構成物質と
することを特徴としている。
【0014】この構造により種々の特異な特性を示す。
例えば、レオロジー特性として、著しいシュードプラス
ティック流動特性(疑塑性)を示し、プリンタのノズル
など急激な力の加わる時には低粘性になり、吐出などに
おける目詰まりが起こりにくくなる。しかし、急激な
力、つまりプリンタの吐出における力が無くなると粘性
は元に戻る性質を持つ。
【0015】本発明のインク組成物を転写式インクジェ
ットプリンタに用いた場合、インクが吐出する際には低
粘性で吐出しやすく、目詰まりは起こらなかった。ま
た、インクが転写体上にある時はインクの粘性が元に戻
り、転写体上でのインクのたれや移動がなくなった。こ
の時、被記録材に直接印字を行うインクジェットプリン
タでは被記録材である紙等の繊維間の空隙への毛管吸収
によってにじみを生じるが、転写式インクジェットプリ
ンタでは、転写体上にドット形状をすることによって毛
管吸収によるにじみ現象が起こらず、良好なドットが形
成された。さらに、転写体上において、インクに含まれ
る溶剤成分を揮発させるとインクの一部あるいは全部が
樹脂化し、これを被記録材に転写するとにじみのない、
優れた印字物が得られる。
【0016】インクの溶剤成分を揮発させる為には、転
写体上で自然乾燥、熱乾燥等などによる手段が挙げられ
るが、キサンタンガムは熱にも安定で、良好なドットが
転写体上で形成された。
【0017】以下、実施例及び比較例を挙げて本発明を
更に詳細に説明する。実施例中の成分比はすべて重量パ
ーセントとする。
【0018】実施例1〜6 実施例1 C.I.アシッドブルー9 3部 キサンタンガム 0.2部 グリセリン 10部 イオン交換水 86.5部 防腐剤 0.3部 実施例2 C.I.ダイレクトブラック19 3部 キサンタンガム 0.3部 エチレングリコール 10部 イオン交換水 86.4部 防腐剤 0.3部 実施例3 C.I.ダイレクトブラック154 4部 キサンタンガム 0.3部 ジエチレングリコール 10部 イオン交換水 85.4部 防腐剤 0.3部 実施例4 C.I.ダイレクトブラック51 4部 キサンタンガム 0.2部 グリセリン 10部 イオン交換水 85.5部 防腐剤 0.3部 実施例5 C.I.アシッドイエロー1 5部 キサンタンガム 0.3部 プロピレングリコール 10部 イオン交換水 84.4部 防腐剤 0.3部 実施例6 C.I.アシッドレッド92 4部 キサンタンガム 0.2部 ポロエチレングリコール#300 8部 イオン交換水 87.5部 防腐剤 0.3部 比較例1〜3 比較例1 C.I.ダイレクトブラック51 3部 ポリビニルアルコール 5部 グリセリン 3部 イオン交換水 88.7部 防腐剤 0.3部 比較例2 C.I.アシッドレッド52 4部 ポリ(エチレンオキシド) 5部 エチレングリコール 3部 イオン交換水 87.7部 防腐剤 0.3部 比較例3 C.I.アシッドブルー9 3部 ポリビニルピロリドン 5部 ジエチレングリコール 3部 イオン交換水 88.7部 防腐剤 0.3部 比較例4 C.I.アシッドイエロー1 3部 キサンタンガム 0.5部 プロピレングリコール 10部 イオン交換水 86.2部 防腐剤 0.3部以上に
示した実施例1〜6、比較例1〜3におけるインクジェ
ットプリンタのノズルの目詰まり性、被記録材における
にじみ、転写体上でのドット形状良否における結果を下
記、表1に記した。
【0019】この際の評価基準は次の様に定めた。
【0020】ノズルの目詰まりに対する評価基準は次の
ように定めた。
【0021】室温において二日間放置の後、ヘッドの全
ノズルについて最初に吐出する割合により評価した。
【0022】優れる、問題無し ○ 若干問題がある △ 劣る × 図2はドット径に対する溶剤のにじみの大きさを表した
ものでドット径21の大きさをL1、インクのにじみ2
2の大きさをL2とした。
【0023】ドット径とインクのにじみの比L1/L2
の大きさによって良否を定めた。
【0024】L1/L2 1.0以上1.2未満 ◎ 1.2以上1.5未満 ○ 1.5以上1.7未満 △ 1.7以上 × 図3はドット二点間の中心にさらに1ドットを吐出した
後のドット形状を示したもので、ドットを図のように3
1、32、33、34と定めた。転写体上のドット形状
の良否は31、32、33、34を順に◎、○、△、×
と定めた。
【0025】
【表1】ノズルの目詰まり性、被記録材に対する定着性 記録材における 転写体上での 目詰まり性 にじみ ドット形状良否 実施例1 ○ ◎ ○ 2 ○ ◎ ◎ 3 ○ ◎ ◎ 4 ○ ◎ ◎ 5 ○ ◎ ○ 6 ○ ○ ◎ 比較例1 △ △ × 2 △ △ △ 3 ○ △ △ 4 × − −
【0026】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、水溶
性染料、湿潤剤および水を主成分とする水性インク組成
物において、さらにキサンタンガムを含有することを特
徴とすることによりインクジェットのノズルに目詰まり
が起こることなしに転写式インクジェットプリンタにお
いて転写体上で優れたドット形状を得ることができ、被
記録材ににじみを生じることなしに優れた印字物を得る
ことが出来るという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】転写式インクジェットプリンタの概略図。
【図2】ドット径に対するインクのにじみを示した図。
【図3】転写体上のドット形成評価基準を示した図。
【符号の説明】
11.転写体 12.ヘッド 13.定着ローラー 14.クリーニング機構 15.被記録材(紙類、PETフイルムなど) 16.インク 17.印字像 21.ドット径 22.インクによるにじみ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】色材、湿潤剤、水及びキサンタンガムを含
    有することを特徴とする転写式インクジェット用水性イ
    ンク組成物。
  2. 【請求項2】インク組成物中、キサンタンガムを0.2
    重量パーセント以下含有することを特徴とする請求項1
    記載の転写式インクジェット用水性インク組成物。
JP5264192A 1992-03-11 1992-03-11 転写式インクジェット用水性インク組成物 Pending JPH05255624A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5264192A JPH05255624A (ja) 1992-03-11 1992-03-11 転写式インクジェット用水性インク組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5264192A JPH05255624A (ja) 1992-03-11 1992-03-11 転写式インクジェット用水性インク組成物

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05255624A true JPH05255624A (ja) 1993-10-05

Family

ID=12920463

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5264192A Pending JPH05255624A (ja) 1992-03-11 1992-03-11 転写式インクジェット用水性インク組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH05255624A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20030019023A (ko) * 2001-08-31 2003-03-06 유정욱 인쇄용 겔-잉크의 제조
JP2012017400A (ja) * 2010-07-07 2012-01-26 Sii Printek Inc インクジェット用インク組成物
WO2019021639A1 (ja) * 2017-07-26 2019-01-31 富士フイルム株式会社 インク組成物及びその製造方法、並びに画像形成方法

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20030019023A (ko) * 2001-08-31 2003-03-06 유정욱 인쇄용 겔-잉크의 제조
JP2012017400A (ja) * 2010-07-07 2012-01-26 Sii Printek Inc インクジェット用インク組成物
WO2019021639A1 (ja) * 2017-07-26 2019-01-31 富士フイルム株式会社 インク組成物及びその製造方法、並びに画像形成方法
JPWO2019021639A1 (ja) * 2017-07-26 2020-07-09 富士フイルム株式会社 インク組成物及びその製造方法、並びに画像形成方法
US11518897B2 (en) 2017-07-26 2022-12-06 Fujifilm Corporation Ink composition, method for producing the same, and image-forming method

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3696628B2 (ja) サーマルインクジェットインクおよび印刷媒体のシワの減少方法
US5183502A (en) Water based ink for ink-jet printing
JP3683946B2 (ja) インクジェット用水性顔料インクセット、記録ユニット、インクカートリッジ、及びインクジェット記録装置
JP3397365B2 (ja) インク、インクの製造方法、インクジェット記録方法、記録ユニット、インクカートリッジおよびインクジェット記録装置
JP4965755B2 (ja) インクジェット用インク組成物
EP0726299B1 (en) Ink composition suitable for ink jet recording
JPS6215270A (ja) 記録液及びそれを用いた記録方法
JPH04211467A (ja) インク、インクジェット記録方法、記録ユニット、インクカートリッジ及びインクジェット記録装置
WO1999005230A1 (fr) Composition d'encre
JPH06192605A (ja) インク、これを用いたインクジェット記録方法及びかかるインクを用いた機器
JP4323159B2 (ja) インクジェット用インク組成物
JP3673582B2 (ja) 黒色顔料インク、インクセット、インクジェット記録方法、記録ユニット、インクカートリッジ、インクジェット記録装置及びブリード抑制方法
JPH0649399A (ja) インク、これを用いたインクジェット記録方法及びかかるインクを用いた機器
JPH05255624A (ja) 転写式インクジェット用水性インク組成物
JP3217486B2 (ja) インクジェット記録方法及び装置、記録物の耐擦過性を向上させる方法
JPH06240189A (ja) 熱インクジェットインク組成物および紙のカールの減少方法
JP2001207089A (ja) インクジェット記録用水性顔料インキ
JP2005162899A (ja) インクジェット記録用インク及び記録方法
JPH07257017A (ja) 画像形成方法及び記録媒体
JP2953040B2 (ja) インクジェット記録用インク
JP3302098B2 (ja) インク、インクジェット記録方法、記録ユニット、インクカートリッジ及びインクジェット記録装置
JP3557916B2 (ja) インクジェット用水性インク及びインクジェット記録方法並びに該インクの製造方法
JP3661576B2 (ja) 水性インク組成物
JPH04214781A (ja) 記録液
JPH0586314A (ja) インクジエツト記録方法