JPH04202262A - 耐チッピング用水性被覆組成物 - Google Patents

耐チッピング用水性被覆組成物

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JPH04202262A
JPH04202262A JP2325544A JP32554490A JPH04202262A JP H04202262 A JPH04202262 A JP H04202262A JP 2325544 A JP2325544 A JP 2325544A JP 32554490 A JP32554490 A JP 32554490A JP H04202262 A JPH04202262 A JP H04202262A
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JP
Japan
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weight
polymer
chipping
coating composition
monomer
Prior art date
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Pending
Application number
JP2325544A
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English (en)
Inventor
Masami Uemae
昌巳 上前
Takashi Komatsu
小松 哮
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Nippon Carbide Industries Co Inc
Original Assignee
Nippon Carbide Industries Co Inc
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Publication date
Application filed by Nippon Carbide Industries Co Inc filed Critical Nippon Carbide Industries Co Inc
Priority to JP2325544A priority Critical patent/JPH04202262A/ja
Publication of JPH04202262A publication Critical patent/JPH04202262A/ja
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、例えば車輌類、特に自動車の床裏、タイヤハ
ウス、ガソリンタンク等室外板金加工部材の飛石などに
よる擦傷、いわゆる゛°チッピング゛から該板金加工部
材を保護する被覆材料として利用される耐チッピング用
水性被覆組成物に関し1例えば600μ以上などの厚い
塗膜を形成するときにもその乾燥工程でフクロを生ずる
ことがなく、且つ、形成された塗膜が例えば300μ程
度の、この種の塗膜としては比較的薄い場合にも優れた
耐チッピング性、特に、例えば−30℃などの極低温に
おける耐チッピング性を発揮することができ、優れた板
金部への密着性、防錆性、フラットで均質な塗膜形成性
、耐水性、耐ガソリン性、耐寒屈曲性、耐衝撃性、防音
性などの諸性質を具備する耐チッピング用水性被覆組成
物に関する。さらに詳しくは、特定のガラス転移点の(
共)重合体及び異形無機質充填剤を含有してなることを
特徴とする耐チッピング用水性被覆組成物に関する。
〔従来の技術〕
従来、例えば自動車などの車輌類の室外板金加工部材に
用いられる水性の耐チッピング用被覆剤として、ゴム系
ラテックスやアクリル系エマルジョンをビヒクルとし、
炭酸カルシウム、タルクなどの粉末無機質充填剤を配合
したものが知られている。これらの被覆剤は、耐チッピ
ング性の観点から塗膜の弾性を保持する必要上、粉末充
填剤の配合量には自ずから限度があり、また、一般の被
覆剤に比較して墓かに厚い膜厚を要求され、例えば乾燥
塗膜が約200〜800μとなるように、例えばエアレ
ス吹き付は塗装などにより塗装されている。
一般に水性被覆剤の場合、無機質充填剤の含量が少ない
膜厚の厚い塗膜を形成しようとすると、加熱乾燥時に水
が一時に蒸発するため、塗膜にフクレを生じ易く、従っ
てこれらの水性耐チ・ノビング用被覆剤においては、耐
チッピング性と塗膜のフクレ防止性とのバランスが重大
な解決すべき課題として検討されてきており、例えば、
特開昭59−75954号公報、特開昭62−2308
68号公報、特開昭63−10678号公報、特開昭6
3−172777号公報などに記載されたいくつかの提
案が知られている。
しかしながらこれらの提案は、耐チッピング性と塗膜の
フクレ防止性とのバランスという上記の問題点を必ずし
も十分に克服するものとはなっておらず、また、水に濡
れた直後の塗膜の板金部との密着性c以下、耐水密着性
ということがある)が低下することもあるなどの問題点
も見出された。
〔発明が解決すべき問題点〕
本発明者らは、前記のように、例えば600μ以上など
の厚い塗膜を形成するときにもその乾燥工程でフクレを
生ずることがなく、形成された塗膜が例えば300μ程
度の、この種の塗膜としては比較的薄い場合にも優れた
耐チッピング性、特に1例えば−30℃などの極低温に
おいても優れた耐チッピング性を発揮することができ、
さらに、基材の板金加工部材に対する密着性、防錆性、
フラットで均質な塗膜の形成性、耐水密着性、耐ガソリ
ン性、耐寒屈曲性、耐衝撃性、防音性などの優れた諸性
質を兼備した耐チッピング用水性被覆組成物を得るべく
鋭意研究を行った結果、ビヒクルとして、例えば−30
℃程度のガラス転移点を有する(共)重合体を用い、充
填剤として、例えば゛全米糖゛′状なとの異形無機質充
填剤を用いることによってこれらの課題をことごとく解
決しうろことを見出し本発明を完成した。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は、下記A及びB、 A ガラス転移点がO〜−40℃の(共)重合体、及び
、 B、 異形無機質充填剤。
を含有してなることを特徴とする耐チッピング用水性被
覆組成物の提供を目的とするものである。
以下、本発明の詳細な説明する。
本発明に用いられる上記(A)の(共)重合体としては
、特に限定されるものではなく、各種のビニル系単量体
を水性乳化重合して得られる水性分散性(共)重合体で
あって、そのガラス転移点がO〜−40℃のものが好適
に使用できる。
このような水性分散性(共)重合体としては、例えば、
アクリル系(共)重合体エマルジョン、合成ゴム系ラテ
ックスなどを例示することができる。これら水性分散性
(共)重合体は、それぞれ単独でまたは2種以上混合し
て使用することができる。
上記のアクリル系(共)重合体エマルジョンとしては1
例えば下記単量体a −d、 a、下記−数式■ CH,= & −COOR2・ ・ ・・・・・  ■
から選ばれた少なくとも一種の(メタ)アクリル酸エス
テル系単量体30〜100重量%、b9分子中にカルボ
キシル基を含有するエチレン系単量体0〜5重量%、及
び。
C1分子中に1個のラジカル重合性不飽和基の他に少な
くとも1個の官能基を有する単量体であって、上記単量
体す以外の単量体0〜15重量%、d、上記単量体a−
Cと共重合可能で且つ該単量体a−C以外の単量体0〜
50重量%、(但し、単量体a−dの合計を100重量
%とする)を水性乳化重合してなる(共)重合体エマル
ジョンを例示できる。
上記の一数式〇示される単量体(a)としては、R1が
Hもしくはメチル基であって、R2がC,−C,oの直
鎖もしくは分校アルキル基で表わされるアクリル酸もし
くはメタクリル酸のアルキルエステル系単量体を挙げる
ことができる。これらの単量体中、R1がHの時、すな
わち、アクリル酸エステル系単量体の場合には、入手の
容易性や重合反応の容易さ等の観点からR2はC1〜C
1゜の直鎖もしくは分枝アルキル基であるのが好ましい
、このようなアルキル基としては、例えば、メチル基、
エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、n−ブチ
ル基、l−ブチル基、t−ブチル基、n−ペンチル基、
n−ヘキシル基、n−ヘプチル基、n−オクチル基、1
−オクチル基、2−エチルヘキシル基、n−ノニル基、
l−ノニル基、n−デシル基等を例示でき、JQ一体的
には、例えば、メチルアクリレート、エチルアクリレー
ト、n−ブチルアクリレート、l−ブチルアクリレート
、n−オクチルアクリレート、1−オクチルアクリレー
ト、2−エチルへキシルアクリレート、l−ノニルアク
リレートなどが好適に使用できる。また、R1がメチル
基の時、すなわち、メタクリル酸エステル系単量体の場
合には、前記アクリル酸エステル系単量体の場合と同様
な理由により、R2はC1−C1,の直鎖もしくは分枝
アルキル基であるのが好ましく、このようなアルキル基
としては、例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル
基、l−プロピル基、n−ブチル基、i−ブチル基、n
−ペンチル基、n−ヘキシル基、n−ヘプチル基、n−
オクチル基。
l−オクチル基、2−エチルヘキシル基、n−ノニル基
、i−ノニル基、n−デシル基、n−ドデシル基、t−
ドデシル基等を例示でき、これらの中、C,〜C4の直
鎖もしくは分枝アルキル基のメタクリル酸エステル単量
体の使用が特に好ましく、その具体例としては、例えば
、メチルメタクリレート、エチルメタクリレート。
n−ブチルメタクリレート、i−ブチルメタクリレート
などが好適に使用できる。
上記単量体(a)アクリル酸もしくはメタクリル酸のア
ルキルエステル系単量体の使用量は、単量体a−dの合
計100重量%に対して一般に30〜100重量%、好
ましくは42〜99.5重量%、特に好ましくは52〜
99.5重量%であるのがよい、該単量体(a)の使用
量が該下限値以上であれば、水性乳化重合の際、凝集物
の発生や乳化状態の破壊などの不都合が生ずることがな
いので好ましく、一方、該上限値以下であれば、得られ
る共重合体エマルジョンの機械的安定性や貯蔵安定性の
低下を招くことがなく、また、得られる耐チッピング用
水性被覆組成物の板金加工部材などの基材に対する密着
性も優れているので好ましい。
前記の分子中にカルボキシル基を含有するエチレン系単
量体(以下、カルボキシル基含有単量体ということがあ
る)(b)としては、例えば、アクリル酸、メタクリル
酸、クロトン酸、シトラコン酸、イタコン酸、マレイン
酸、フマル酸等のC3〜C6のa、β−不飽和モノ−も
しくはジ−カルボン酸(以下、エチレン系カルボン酸と
略称することがある):例えば、無水マレイン酸等のC
4〜C1のa、β−不飽和ジカルボン酸の無水物;例え
ば、モノn−ブチルマレート、モノn−ブチルフマレー
ト、モノエチルイタコネート等のC4〜C1のα、β−
不飽和ジカルボン酸のC。
〜C12モノアルキルエステル単量体:例えば、アクリ
ル酸ナトリウム、メタクリル酸アンモニウム等のエチレ
ン系カルボン酸またはC4〜C1のa、β−不飽和ジカ
ルボン酸モノアルキルエステル単量体のアンモニウム塩
もしくはアルカリ金属塩を挙げることができる。これら
のうち、乳化重合の容易さ、凝集物発生の少なさ等の観
点よりエチレン系カルボン酸の使用が好ましく、アクリ
ル酸、メタクリル酸及び/又はイタコン酸の使用が特に
好ましい。
上記単量体(b)の使用量は、単量体a−dの合計10
0重量%に対して一般に0〜5重量%、好ましくは、0
.5〜3重量%であるのがよい、該単量体(b)の使用
量が上記上限値以下であれば、水性乳化重合の際の凝集
物の発生や乳化状態の破壊或は得られるエマルジョンの
貯蔵安定性の低下を招くことがないため好ましい、一方
、該使用量を0.5重量%以上とすると、水性乳化重合
の際の凝集物の発生を抑えたり、得られる共重合体エマ
ルジョンの機械安定性を良くし、また、得られる耐チッ
ピング用水性被覆組成物の板金加工部材などの基材に対
する密着性も優れているので好ましい。
また前記単量体(C)は、分子中に1個のラジカル重合
性不飽和基の他に少な(とも1個の官能基を有する単量
体であって、前記単量体す以外の単量体であり、このよ
うな単量体としては1例えば、アクリルアミド、メタク
リルアミド、ジアセトンアクリルアミド、N−メチロー
ルアクリルアミド、N−メチロールメタクリルアミド等
のエチレン系カルボン酸のアミド類またはその誘導体;
例えば、グリシジルアクリレートグリシジルメタクリレ
ート等のエチレン系カルボン酸とエポキシ基を有する飽
和アルコールとのエステル類;例えば、2−ヒドロキシ
エチルアクリレート、2−ヒドロキシプロピルアクリレ
ート、2−ヒドロキシエチルメタクリレート、2−ヒド
ロキシプロピルメタクリレート等のエチレン系カルボン
酸と多価飽和アルコールとのエステル類;例えば、ジメ
チルアミノエチルメタクリレート、ジエチルアミノエチ
ルメタクリレート等のエチレン系カルボン酸とアミノ基
を有する飽和アルコールとのエステル類;例えば、ジビ
ニルベンゼン、ジアリルフタレート、トリアリルシアヌ
レート、エチレングリコールジメタクリレート1.4−
ブタンジオールジアクリレート、1,6−ヘキサンジオ
ールジアクリレート、ジエチレングリコールジメタクリ
レート、アリルメタクリレート等の2個以上のラジカル
重合性不飽和基を有する単量体;等の単量体群を挙げる
ことができる。
これら単量体(c)の使用量は、単量体a−dの合計1
00i!%に対して0〜15重量%であるのがよい、該
使用量が15重量%以下であれば、水性乳化重合の際の
凝集物の発生や乳化状態の破壊、あるいは、得られる水
性分散液の貯蔵安定性の低下等の問題が生ずることない
ので好ましい。
さらにまた、前記単量体(d)は、前記単量体a −C
と共重合可能で且つ該単量体a−c以外の単量体であり
、このような単量体としては、例えば、スチレン、a−
メチルスチレン、ビニルトルエン、エチルビニルベンゼ
ン等の芳香族ビニル化合物;例えば、アクリロニトリル
、メタクリレートリル等のシアン化ビニル系単量体;例
えば、蟻酸ビニル、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、
バーサチック酸ビニル等のC1〜ctpの飽和脂肪酸ビ
ニル単量体;例えば、ジブチルマレート、ジオクチルマ
レート、ジブチルフマレート、ジオクチルフマレート、
ジブチルイタコネート、ジオクチルイタコネート等の0
4〜C6の不飽和a、β−ジカルボン酸のC1〜C+2
ジアルキル工ステル単量体;等の単量体群を挙げること
ができる。
このような共単量体(d)の使用量は、前記単量体a−
dの合計100重量%に対して、一般に0〜50重量%
、好ましくは0〜40重量%、特に好ましくは0〜30
重量%程度である。
本発明で用いることのできる「水性乳化重合してなる(
共)重合体エマルジョン」としては、前記単量体群a−
dを界面活性剤及び/又は保護コロイドの存在下に水性
媒体中で乳化重合して得られる(共)重合体エマルジョ
ンを例示することができる。
上記の界面活性剤としては、非イオン界面活性剤類とし
て1例えば、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポ
リオキシエチレンステアリルエーテル等のポリオキシア
ルキレンアルキルエーテル類:例えばポリオキシエチレ
ンオクチルフェノールエーテル、ポリオキシエチレンノ
ニルフェノールエーテル等のポリオキシアルキレンアル
キルフェノールエーテル類;例えば、ソルビタンモノラ
ウレート、ンルビタンモノステアレート、ソルビタント
リオレエート等のソルビタン脂肪酸エステル類;例えば
、ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレート等のポ
リオキシアルキレンソルビタン脂肪酸エステル類;例え
ば、ポリオキシエチレンモノラウレート、ポリオキシエ
チレンモノステアレート等のポリオキシアルキレン脂肪
酸エステル類;例えば、オレイン酸モノグリセライド、
ステアリン酸モノグリセライド等のグリセリン脂肪酸エ
ステル類;ポリオキシエチレン・ポリプロピレン・ブロ
ックコポリマー;等を挙げることができ、陰イオン界面
活性剤類として、例えば、ステアリン酸ソーダ、オレイ
ン酸ソーダ、ラウリン酸ソーダ等の脂肪酸塩類;例えば
、ドデシルベンゼンスルホン酸ソーダ等のアルキルアリ
ールスルホン酸塩類;例えば、ラウリル硫酸ソーダ等の
アルキル硫酸エステル塩類;例えば、モノオクチルスル
ホコハク酸ソーダ、ジオクチルスルホコハク酸ソーダ、
ポリオキシエチレンラウリルスルホコハク酸ソーダ等の
アルキルスルホコハク酸エステル塩及びその誘導体類;
例えば、ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ソー
ダ等のポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸エス
テル塩類;例えば、ポリオキシエチレンノニルフェノー
ルエーテル硫酸ソーダ等のポリオキシアルキレンアルキ
ルアリールエーテル硫酸エステル塩類;等を、陽イオン
界面活性剤類として、例えば、ラウリルアミンアセテー
ト等のアルキルアミン塩;例えば、ラウリルトリメチル
アンモニウムクロライド、アルキルベンジルジメチルア
ンモニウムクロライド等の第4級アンモニウム塩;例え
ば、ポリオキシエチルアルキルアミン;等を、また両性
界面活性剤類の例として、例えば、ラウリルベタインな
どのアルキルベタイン等を挙げることができる。また、
これらの界面活性剤のアルキル基の水素の一部をフッ素
で置換したものも使用可能である。更に、これら界面活
性剤の分子構造中にラジカル共重合性不飽和結合を有す
る、いわゆる反応性界面活性剤も使用することができる
これらの界面活性剤のうち、乳化重合時の凝集物発生の
少なさなどの観点より、非イオン界面活性剤類としては
、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル類、ポリオキ
シアルキレンアルキルフェノールエーテル類;陰イオン
界面活性剤類としては、アルキルアリールスルホン酸塩
類;アルキル硫酸塩類;アルキルスルホコハク酸エステ
ル塩及びその誘導体類:ポリオキシアル、キレンアルキ
ルエーテル硫酸エステル塩類;ポリオキシアルキレンア
ルキルフェノールエーテル硫酸エステル塩類−等ノ使用
が好ましい、これらの界面活性剤はそれぞれ単独で、ま
たは適宜組合せて使用することができる。
これらの界面活性剤の使用量としては、前記単量体a−
dの合計100%重量部に対して1通常約0.5〜10
重量部用いられ、水性乳化重合の重合安定性、(共)重
合体エマルジョンの貯蔵安定性及び本発明の耐チッピン
グ用水性被覆組成物として用いたときの、板金加工部材
などの基材との密着性の優秀さの観点から、約1〜6重
量部、特には約1〜4重量部用いるのが好ましい。
本発明で用いるアクリル系(共)重合体エマルシヨンで
利用できる保護コロイドの例としては、例えば、部分ケ
ン化ポリビニルアルコール、完全ケン化ポリビニルアル
コール、変性ポリビニルアルコール等のポリビニルアル
コール類;例えば、ヒドロキシエチルセルロース、ヒド
ロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロー
ス塩等のセルロース誘導体;及びグアーガムなどの天然
多糖類;などが挙げられる。これら保護コロイドの使用
量としては、例えば、前記単量体a−dの合計100重
量部に対して、0〜3重量部置部の量を例示できる。
乳化重合に際しては、重合開始剤として、例えば、過硫
酸アンモニウム、過硫酸カリウム、過硫酸アンモニウム
などの過硫酸塩類;t−ブチルハイドロパーオキサイド
、クメンハイドロパーオキサイド、p−メンタンハイド
ロパーオキサイドなどの有機過酸化物類;過酸化水素−
などを、一種もしくは複数種併用して使用することがで
きる。その使用量は適当に選択できるが、使用する前記
単量体a−dの合計100重量部に対して1例えば約0
.05〜1重量部、より好ましくは約0.1〜0.7重
量部、特に好ましくは約0.1〜0.5重量部の如き使
用量を例示することができる。
また乳化重合に際して、所望により、還元剤を併用する
ことができる。該還元剤としては、例えば。
アスコルビン酸、酒石酸、クエン酸、ブドウ糖等の還元
性有機化合物:例えば、チオ硫酸ソーダ、亜硫酸ソーダ
、重亜硫酸ソーダ、メタ重亜硫酸ソーダ等の還元性無機
化合物を例示できる。還元剤の使用量は適宜選択できる
が1例えば、使用する前記単量体a−dの合計100重
量部に対して、約0.05〜1重量部の如き使用量を例
示することができる。
さらにまた、乳化(共)重合に際して、所望により連鎖
移動剤を用いることもできる。このような連鎖移動剤と
しては、例えば、シアノ酢酸;シアノ酢酸のC1〜C8
アルキルエステル類:ブロモ酢酸;ブロモ酢酸のC1〜
C1アルキルエステル類;アントラセン、フェナントレ
ン、フルオレン、9−フェニルフルオレンなどの芳香族
化合物類;p−ニトロアニリン、ニトロベンゼン、ジニ
トロベンゼン、p−二トロ安息香II、p−ニトロフェ
ノール、p−ニトロトルエン等の芳香族ニトロ化合物類
:ベンゾキノン、 2.3.5゜6〜テトラメチル−p
−ベンゾキノン等のベンゾキノン誘導体類;トリブチル
ボラン等のボラン誘導体;四臭化炭素、四塩化炭素、1
,1,2.2−テトラブロモエタン、トリブロモエチレ
ン、トリクロロエチレン、ブロモトリクロロメタン、ト
リブロモメタン、3−クロロ−1−プロペン等のハロゲ
ン化炭化水素類;クロラール、フラルデヒド等のアルデ
ヒド類;C1〜Ctsのアルキルメルカプタン類;チオ
フェノール、トルエンメルカプタン等の芳香族メルカプ
タン類;メルカプト酢酸;メルカプト酢酸のC1〜Ct
oアルキルエステル類:C1〜C4のヒドロキルアルキ
ルメルカプタン類;ピネン、ターピルシン等のテルペン
類;等を挙げることができる。
上記連鎖移動剤を用いる場合その使用量は、前記単量体
a−dの合計100重量部に対して、約o、 oos〜
3.0重量部であるのが好ましい。
重合温度としては、一般に約30〜100℃、好ましく
は約40〜90℃の範囲が良い。
本発明に用いるアクリル系(共)重合体エマルジョンは
、特に限定されるものではないが、一般に、固形分は約
10〜70重量%、PH2〜10、粘度10000cp
s以下(B型回転粘度計、25℃、20RPM)であり
、製造の容易さと生産性の良さより、固形分約30〜6
5重量%(特には約40〜60重量%)、pH2〜8.
粘度的50〜5000cpsであるのが好ましい。
pHの調節剤には、アンモニア水、水溶性のアミン類や
水酸化アルカリの水溶液等を用いることができる。
本発明に用いることのできる前記合成ゴム系ラテックス
としては、共役ジオレフィン系単量体と芳香族ビニル単
量体及び/又はシアン化ビニル単量体とを主成分とする
単量体を、例えば昇圧下水性乳化共重合してなるものを
例示できる。
上記の共役ジオレフィン系単量体としては、例えば、ブ
タジェン、イソプレン、クロロブレン等を例示できる。
これら共役ジオレフィン系単量体の使用量は1合成ゴム
を構成する単量体成分の合計100重量%に対して、一
般に20〜75重量%、好ましくは30〜50重量%で
あるのがよい、該使用量が該上限値以下であれば、得ら
れる合成ゴム系ラテックスを用いた耐チッピング用水性
被覆組成物の皮膜強度が低下することがないので好まし
く、−方、該下限値以上であれば該被覆組成物の板金部
等の基材に対する密着性が低下することがないので好ま
しい。
芳香族ビニル単量体およびシアン化ビニル単量体として
は、前記アクリル系(共)重合体エマルジョンにおける
単量体(C)として例示した芳香族ビニル単量体及びシ
アン化ビニル単量体、すなわち。
例えば、スチレン、a−メチルスチレン、ビニルトルエ
ン、エチルビニルベンゼン等;および、例えば、アクリ
ロニトリル、メタクリロニトリル等:を例示できる。上
記の芳香族ビニル単量体及び/またはシアン化ビニル単
量体の使用量は、合成ゴムを構成する単量体成分の合計
100重量%に対して、一般に20〜75重量%、好ま
しくは40〜70重量%であるのがよい、該使用量が該
下限値以上であれば、得られる合成ゴム系ラテックスを
用いた耐チッピング用水性被覆組成物の皮膜強度が低下
することがないので好ましく、一方、該上限値以下であ
れば該被覆組成物の成膜性が優れており、また、板金加
工部材等の基材に対する密着性が低下することがないの
で好ましい。
本発明において用いることのできる合成ゴム系ラテック
スは、これら共役ジオレフィン系単量体、芳香族ビニル
単量体及びシアン化ビニル単量体の他、必要に応じてこ
れら単量体と共重合可能なその他の共単量体を用いるこ
とができる。
これらの共単量体としては、前記アクリル系(共)重合
体エマルジョンにおける単量体(a)として例示した。
前記−数式■のアクリル酸もしくはメタクリル酸エステ
ル単量体;該エマルジョンにおける単量体(b)として
例示したカルボキシル基含有単量体;該エマルジョンに
おける単量体(C)として例示した。エチレン系カルボ
ン酸のアミド類またはその誘導体、エチレン系カルボン
酸とエポキシ基を有する飽和アルコールとのエステル類
、エチレン系カルボン酸と多価飽和アルコールとのエス
チル類;を例示できる。
これら単量体の使用量は、合成ゴムを構成する単量体成
分の合計100重量%に対して、一般に、(メタ)アク
リル酸エステル系単量体0〜20重量%;カルボキシル
基含有単量体0〜5重量%;エチレン系カルボン酸のア
ミド類もしくはその誘導体、エチレン系カルボン酸とエ
ポキシ基を有する飽和アルコールとのエステル類、及び
/又は、エチレン系カルボン酸と多価飽和アルコールと
のエステル類0〜5重量%;程度の量を例示できる。
前記の合成ゴム系ラテックスは、前記アクリル系(共)
重合体エマルジョンの場合と同様に、これらの単量体を
界面活性剤及び/又は保護コロイドの存在下に水性媒体
中で乳化共重合することにより得られる。
使用できる界面活性剤及び保護コロイドとしては、前記
アクリル系(共)重合体エマルジョンの水性乳化重合の
場合に用いることのできる、非イオン系界面活性剤、陰
イオン系界面活性剤、陽イオン系界面活性剤、面性界面
活性剤;ポリビニルアルコール類、セルローズ誘導体、
天然多糖類;を例示でき、それらの使用量も該エマルジ
ョンの製造における使用量とほぼ同様である。
また、重合開始剤、還元剤、連鎖移動剤、pH調節剤な
ども前記アクリル系(共)重合体エマルジョンに置ける
ものと同様のものを、はぼ同様の量使用することができ
る。
このような合成ゴム系ラテックスとしては、例えば、二
ボールLX−407C[商品名、スチレン−ブタジェン
系合成ゴムラテックス;日本ゼオン■製]、二ポール1
571 [商品名、アクリロニトリル−ブタジェン系合
成ゴムラテックス;日本ゼオン■製コなどの市販合成ゴ
ム系ラテックス製品を用いることができる。
本発明で用いられる(共)重合体のガラス転移点は、0
〜−40℃、好ましくは、−10〜−30℃であること
が必要である。該(共)重合体のガラス転移点が該上限
値を超えて高すぎては、得られる耐チッピング用水性被
覆組成物の極低温における耐チッピング性が低下するこ
とがあるので好ましくなく、−方、該下限値未満と低過
ぎては、該被覆組成物の皮膜強度が低下し、室温におけ
る耐チッピング性および耐水性が低下することがあるの
で好ましくない。
なお本発明において、共重合体のガラス転移点は下記に
より測定決定された値である。
ガラス転移点:厚さ約0.05mmのアルミニウム箔製
の、内径的5mm、深さ約5mmの円筒型のセルに、(
共)重合体エマルジョン(またはラテックス)の試料的
10mgを秤取し、100℃で2時間乾燥したものを測
定試料とする。示差走査熱量計[Differ−ent
ial Scanning Calorimeter:
セイコー電子工業■製5sc−sooo型]を用い、−
150℃から昇温速度10℃/minで測定決定する。
本発明の耐チッピング用水性被覆組成物は、前記の如き
ガラス転移点が0〜−40℃の(共)重合体(A)とと
もに、異形無機質充填剤(B)を含有してなるものであ
る。
上記の異形無機質充填剤における「異形」とは、例えば
パ金米糖゛′状など凸状表面を有する極めて比表面積の
大きい形状のものをいい、下記式■。
但し、S:無機質充填剤の比表面積 d:無機質充填剤の平均粒径 ρ:無機質充填剤の密度 S′:直径d、密度Pの球体の比表面積で定義される球
状係数が5以上であるのが好ましい、該球状係数が5以
上であれば、耐チッピング用水性被覆組成物の比較的厚
い塗膜形成に際して。
フクレの発生を防止することができ、また、得られた塗
膜の耐チッピング性も優れている。
また、上記無機充填剤の平均粒径は約1〜5μであるの
が好ましい、該平均粒子径が1μ以上であれば、塗料か
に際しての作業性に優れているので好ましく、5μ以下
であれば得られる耐チッピング用水性被覆組成物の塗膜
の耐チッピング性および耐水性が顕著に向上するので好
ましい。
このような異形無機質充填剤としては、例えば、ファイ
カーポH、ファイカーボS(商品名:ファイザー社製ン
なとの異形沈降性炭酸カルシウムを例示することができ
る。
前記異形無機質充填剤の使用量は、前記(共)重合体1
00重量部に対して、例えば10〜400重量部、好ま
しくは20〜300重量部、特に好ましくは30〜20
0重量部程度の置部例示できる。該使用量が、該上限値
以下であれば、得られる被覆組成物を用いた塗膜の仕上
り外観が優れ、また、板金加工部材などの基材に対する
密着性などが優れているので好ましく、一方、該下限値
以上であれば、得られる塗膜の耐チッピング性が優れて
いるので好ましい。
本発明の耐チッピング用水性被覆組成物は、前記のガラ
ス転移点が0〜−40℃の(共)重合体及び異形無機質
充填剤とともに、その他の粉末充填剤を添加配合するこ
とができる6 このような粉末充填剤としては、例えば
、炭酸カルシウム、シリカ、アルミナ、カオリン、クレ
ー、タルク、珪藻土、マイカ。
水酸化アルミニウム、ガラス粉、硫酸バリウム、炭酸マ
グネシウム等を例示できる。このような粉末充填剤の使
用量は、前記(共)重合体100重量部に対して、例え
ば0〜390重量部、好ましくは10〜380重量部、
特に好ましくは20〜350重量部程度の置部例示でき
る。
本発明の耐チッピング用水性被覆組成物は、さらに、防
錆顔料を配合することができる。該防錆顔料としては、
例えば、鉛丹;例えば、クロム酸亜鉛、クロム酸バリウ
ム、クロム酸ストロンチウムなどのクロム酸金属塩;例
えば、リン酸亜鉛、リン酸カルシウム、リン酸アルミニ
ウム、リン酸チタン、リン酸珪素、または、これら金属
のオルトもしくは縮合リン酸塩などのリン酸金属塩;例
えば、モリブデン酸亜鉛、モリブデン酸カルシウム、モ
リブデン酸亜鉛カルシウム、モリブデン酸亜鉛カリウム
、リンモリブデン酸亜鉛カリウム、リンモリブデン酸カ
ルシウムカリウムなどのモリブデン酸金属塩;例えば、
硼酸カルシウム、硼酸亜鉛、硼酸バリウム、メタ硼酸バ
リウム、メタ硼酸カルシウムなどの硼酸金属塩:等を例
示することができる。これらの防錆顔料のうち、リン酸
金属塩、モリブデン酸金属塩、硼酸金属塩などの無毒性
または低毒性防錆顔料の使用が好ましい。
防錆顔料の使用量は、前記(共)重合体100重量部に
対して、例えば0〜50重量部、好ましくは5〜30重
量部重量部量を例示できる。
さらにまた、本発明の耐チッピング用水性被覆組成物は
、例えば、酸化チタン、カーボンブラック、弁柄、オキ
サイドエロー、銅フタロシアニンブルー等の有機もしく
は無機の着色顔料を含有させることができる。これら着
色顔料の使用量は、前記(共)重合体100重量部に対
して、例えば0〜10重量部、好ましくは0.5〜5重
量部度の量を例示できる。
なお、これら異形無機質充填剤以外の粉末充填剤、防錆
顔料及び着色顔料の粒径は、得られる被覆組成物の形成
皮膜の平滑さなどの観点から、1〜50μ程度であるの
が好ましい。
本発明の耐チッピング用水性被覆組成物における前記異
形無機質充填剤及び該異形無機質充填剤以外の充填剤類
(すなわち、前期粉末充填剤、防錆顔料および着色顔料
)の合計使用量は、前記(共)重合体100重量部に対
して1例えば60〜400重量部程度で置部のが好まし
い。
本発明の耐チッピング用水性被覆組成物は、その他必要
に応じて、無機質分散剤(例えば、ヘキサメタリン酸ナ
トリウム、トリポリリン酸ナトリウム等)、有機質分散
剤[例えば、ノプコスパース44C(商品名、ポリカル
ボン酸系;サンノプコ■製)等コなどの分散剤;例えば
、シリコン系などの消泡剤;例えば、ポリビニルアルコ
ール、セルロース系誘導体、ポリカルボン酸系樹脂、界
面活性剤系等の増粘剤および粘性改良剤;例えば、エチ
レングリコール、ブチルセロソルブ、ブチルカルピトー
ル、ブチルカルピトールアセテート等の有機溶剤:老化
防止剤;防腐剤・防黴剤;紫外線吸収剤;帯電防止剤:
等を添加混合することができる。
本発明の耐チッピング用水性被覆組成物は、特に限定さ
れるものではないが、一般に、固形分約10〜85重量
%、好ましくは約30〜80重量%、特に好ましくは約
50〜70i量%、pH2〜10、好ましくは3〜8;
粘度100000cps以下(B型回転粘度計、25℃
、20RPM)、好ましくは約5000−50000c
psである。
本発明の耐チッピング用水性被覆組成物を好適に用いる
ことができる板金加工部材の基材としては、例えば、鋼
板;例えば、鉛−錫合金メツキ鋼板(タンシート鋼板)
、錫メツキ鋼板、アルミニウムメツキ鋼板、鉛メツキ鋼
板、クロムメツキ鋼板、ニッケルメッキ鋼板などの各種
メツキ鋼板:電着塗装鋼板などの塗装鋼板;等を挙げる
ことができる。すなわち、該被覆組成物はこのような基
材を板金プレスなどにより各種形状に成形加工したもの
およびこれらを各種自動車部材として溶接したもの、例
えば、自動車のガソリンタンク、床裏、タイヤハウス、
フロントエプロン、リヤーエプロンなどの車室外の板金
加工部材の電着塗装面、中塗装面または上塗装面等の被
覆用に好適に使用することができる。
塗装に際しては、従来公知の方法を採用することができ
、エアレス吹き付は塗装法を用いることが多い。
本発明の耐チッピング用水性被覆組成物を用いて形成す
ることのできる好適な耐チッピング用塗膜の乾燥膜厚は
、約200〜800μ、特には約300〜600μ程度
であるのが好ましい、該膜厚が、該上限値以下であれば
加熱乾燥工程でフクレを生ずることがないので好ましく
、一方、該下限値以上であれば耐チッピング性が優れて
いるので好ましい。
塗装面の乾燥は、常温乾燥であっても加熱乾燥であって
もよいが、好ましくは、約80℃程度の温度で予備乾燥
した後約120〜180℃程度の温度条件で加熱炉にて
加熱乾燥するのがよい。
〔実施例〕
以下、実施例とともに比較例及び参考例を挙げて、本発
明を一層詳細に説明する。なお、上記実施例及び比較例
において用いた試験用サンプルの作成及び試験方法は次
の通りである。
(1ン試験片の作成 新日本製鐵−製の0.8 X 100 X 200mm
のタンシート鋼板の表面をシンナーにて洗浄した後、各
試料をエアレス吹付は塗装法によって乾燥塗膜が所定の
厚さになるように塗装し、熱風循環式乾燥器を用いて8
0℃、15分子備乾燥した後、180’C,20分間熱
処理する。
(2)フクレ限界膜厚 前(1)項における吹き付は塗装に当って、乾燥塗膜の
厚さを変えて塗装を行い、乾燥時にふくれの生じない最
大膜厚を求め、フクレ限界膜厚とする。
(3)耐チッピング性試験 前(1)項において、乾燥膜厚が約300μとなるよう
に塗装して得た試験片を、水平面に対して60゜の角度
で立てかけて固定する。この試験片の塗面に2mの高さ
から鉛直方向に40mmφの塩ビパイプを用いてナラ)
 (M−6)を連続して落下させ、タンシート鋼板の素
地が露出したときの落下したナツトの総重量で評価した
(4)耐水性 前(1)項において、乾燥膜厚が約300μとなるよう
に塗装して得た試験片を、40℃の脱イオン水中に7日
間浸漬後取り出し、水分を拭き取った後、ゴバン目試験
機[スガ試験機■製コを用いて、表から縦、横それぞれ
1mm間隔で基材に達する深さのカット線を入れて1c
m2中に100個のゴバン目を作成スる。このゴバン目
に24mm巾のセロファンテープ[ニチバンー製]を貼
り付け、手ですばやく180°剥離を行い、塗膜の残存
した目を数えて塗膜残存目数/100と表示する。
参考例1 撹拌機、還流冷却器および温度計を備えた2Lセパラブ
ルフラスコに、脱イオン水310g、ドデシルベンゼン
スルホン酸ソーダ12.5gおよびポリオキシエチレン
ノニルフェノールエーテル(HLB約16)7.5gを
仕込み、窒素フローしながら70’Cに昇温する1次に
ブチルアクリレート(BA) 460g、アクリロニト
リル(AN)25gおよびアクリル酸(AA)15gを
均一に混合したモノマー混合液、並びに1重合開始剤水
溶液として過硫酸アンモニウムの5重量%水溶液30g
を3時間で連続的に添加し、その後同温度で2時間保持
してアクリル系エマルジョンを得た。このエマルジョン
の固形分は約60重量%、pH2,1、粘度550cp
sであり、このアクリル系共重合体のTgは約−30℃
であった。
参考例2〜4及び比較参考例1〜2 参考例1において、単量体組成を変え、Tgを変える以
外は同様にしてアクリル系エマルジョンを得た。得られ
たエマルジョンの単量体組成、固形分。
pHおよび粘度、並びに、それぞれのアクリル共重合体
のTgを第1表に示す。
第1表 但し、BA・・・・ブチルアクリレート  顛・・・・
アクリロニトリルm・・・メチルメタクリレート 8・
・・・スチレン態・・・・アクリル酸 実施例1 参考例1のアクリル系エマルジョン167重量部(固形
分で約100重量部)、ファイザー社製異形炭酸カルシ
ウムパフアイターボH;平均粒径1,5μ5球状係数6
.7°°50重量部、粉末重質炭酸カルシウムR[(商
品名)、平均粒径10.3μ1球状係数1.0;丸尾カ
ルシウム−製165.5重量部、Pタルク[(商品名)
、平均粒径12μ;上屋カオリン工業■製]20重量部
、カーボンブラック3重量部、メタ硼酸バリウム10重
量部および分散剤(ヘキサメタリン酸ナトリウム)1.
5重量部を脱イオン水68重量部とともにデイスパーを
用いて均一に分散させ、被覆組成物中に占める総顔料(
異形炭酸カルシウム、粉末重質炭酸カルシウム、タルク
およびカーボンブラックの合計量)の割合(以下、Pw
Cと略記する)が60重量%で固形分が65重量%の耐
チッピング用水性被覆組成物を作成した。
得られた水性被覆組成物を用いて各種物性試験を行った
。該水性被覆組成物の配合組成および各種物性の測定結
果を第2表に示した。
実施例2〜5及び比較例1〜2 実施例1において、異形炭酸カルシウムの使用量を変え
又はこれに代えて粉末炭酸カルシウム[商品名サンライ
) #700:平均粒径1.5μ、球状係数0.8:竹
厚化学工業■製コを用い、粉末重質炭酸カルシウム(平
均粒径10.3μ1球状係数1.0)の使用量を変え又
はこれを使用せず、必要に応じてタルクを使用せず、さ
らにまた、脱イオン水の使用量を調節する以外は同様に
してPwCの異なる各種の耐チッピング用水性被覆組成
物を作成した。
得られた水性被覆組成物を用いて各種物性試験を行った
。該水性被覆組成物の配合組成および各種物性の測定結
果を第2表に示した。
実施例6〜8及び比較例3〜4 実施例1において、参考例1のアクリル系エマルジョン
を用いる代わりに、参考例2〜4または比較参考例1〜
2のアクリル系エマルジョンを用いる以外は同様にして
各種の耐チッピング用水性被覆組成物を作成した。
得られた水性被覆組成物を用いて各種物性試験を行った
。該水性被覆組成物の配合組成および各種物性の測定結
果を第2表に示した。
実施例9〜10 実施例1において、参考例1のアクリル系エマルジョン
を用いる代わりに、スチレン−ブタジェン系合成ゴムラ
テックス[商品名、ニンポールLX−407C:固形分
50重量%、pH7,0、粘度100cps、ゴムのT
g−10℃:日本ゼオン■製]またはアクリロニトリル
−ブタジェン系合成ゴムラテックス[商品名、ニラポー
ル15フ1:固形分40重量%、pH8,0、粘度12
cps、ゴムのTg−30℃:日本ゼオン■製]を用い
脱イオン水の使用量を調節する以外は同様にして各種の
耐チッピング用水性被覆組成物を作成した。
得られた水性被覆組成物を用いて各種物性試験を行った
。該水性被覆組成物の配合組成および各種物性の測定結
果を第2表に示した。
実施例9〜10 実施例1において、参考例1のアクリル系エマルジョン
167重量部(固形分で約100重量部)を用いる代わ
りに、参考例1のアクリル系エマルジョン83重量部(
固形分で約50重量部)およびスチレン−ブタジェン系
合成ゴムラテックス100重量部(固形分で約50重量
部)を用い、脱イオン水の使用量を調節する以外は同様
にして各種の耐チッピング用水性被覆組成物を作成した
得られた水性被覆組成物を用いて各種物性試験を行った
。該水性被覆組成物の配合組成および各種物性の測定結
果を第2表に示した。
(以下余白) 次に本発明の実施態様を記載する。
(1)下記A及びB、 A、 ガラス転移点がO〜−40℃の(共)重合体、及
び、 B、 異形無機質充填剤、 を含有してなることを特徴とする耐チッピング用水性被
覆組成物。
(2) 上記異形無機質充填剤(BJの使用量が上記(
共)重合体(A)1.00重量部に対して10〜400
重量部であることを特徴とする上記第(1)項記載の被
覆組成物。
(3)上記異形無機質充填剤(B)が、平均粒径1〜5
μで且つその球形度が5以上であることを特徴とする上
記第(1)項または第(2)項に記載の被覆組成物。
(4)上記異形無機質充填剤(B)が異形炭酸カルシウ
ムであることを特徴とする上記(1)項〜第(3)項の
いずれかに記載の被覆組成物。
(5)上記(共)重合体(A)がアクリル系(共)重合
体および/または合成ゴム系共重合体であることを特徴
とする上記第(1)項〜第(4)項のいずれかに記載の
被覆組成物。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)下記A及びB、 A、ガラス転移点が0〜−40℃の(共)重合体、及び
    、 B、異形無機質充填剤、 を含有してなることを特徴とする耐チッピング用水性被
    覆組成物。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06207134A (ja) * 1992-11-06 1994-07-26 Nippon Carbide Ind Co Inc 水性被覆組成物
US6531541B1 (en) 2000-05-19 2003-03-11 Ppg Industries Ohio, Inc. Coating compositions, coated substrates and methods for inhibiting sound transmission through a substrate
US7368494B2 (en) 2001-10-19 2008-05-06 Nippon Shokubai Co., Ltd. Emulsion for damping materials and chipping-resistant materials

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