JPH04202211A - 精油含有二重構造エマルジョンの製造方法と、その応用品 - Google Patents

精油含有二重構造エマルジョンの製造方法と、その応用品

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JPH04202211A
JPH04202211A JP33189890A JP33189890A JPH04202211A JP H04202211 A JPH04202211 A JP H04202211A JP 33189890 A JP33189890 A JP 33189890A JP 33189890 A JP33189890 A JP 33189890A JP H04202211 A JPH04202211 A JP H04202211A
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JP
Japan
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essential oil
functional group
polymerizable unsaturated
double bond
monomer
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JP33189890A
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English (en)
Inventor
Tateo Kobayashi
小林 健郎
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JIYUMOKU CHIYUUSHIYUTSU SEIBUN RIYOU GIJUTSU KENKYU KUMIAI
Original Assignee
JIYUMOKU CHIYUUSHIYUTSU SEIBUN RIYOU GIJUTSU KENKYU KUMIAI
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的] 〈産業上の利用分野〉 本発明は、居住空間をフィトンチッドが漂う健康に良い
森林浴空間に変換するために、内装材料の生産時や施工
時に使用される精油徐放性接着剤塗料等、およびそれら
の製造のための基幹材料である精油徐放性の精油含有二
重構造エマルジョンに関するものである。
し込め、これを内装材料の表面から徐放せしめることに
より、フィトンチッドが漂うすがすがしい感じの住空間
を形成しようとする試みが採用されるようになってきた
この場合、内装材料の生産、施工等に使用される接着剤
、塗料、下地処理剤などは、水性のものが汎用されてい
るため、精油をこれらに混合するには、精油の水性化、
すなわち水分散体化が必要である。
水分散体化の方法としては、精油を適当な乳化剤の存在
下で水中に分散させる方法のほか、精油を合成樹脂エマ
ルジョンに添加し、エマルジョン樹脂粒子に吸着、含浸
させる方法などが採用されてきた。
〈発明が解決しようとする問題点〉 しかしながら、これらの方法で得られた含油水分散体は
、水性の接着剤、塗料等と混合した場合たとえエマルジ
ョン樹脂粒子中に精油が含浸されていても粒子表面にも
精油が存在するため、接着剤の接着力、塗料の付着力が
低下する欠点があったし、単に乳化剤で水中に分散した
ものでは、特8884号(特開平2−29259号)に
おいて含油エマルジョン粒子の二重構造化ないし多層構
造化を提案したが、本発明はその改良技術に関する提案
である。
本発明者のさきの提案では、コアの含油粒子とシェルを
形成する精油無含有樹脂層との結合について特別の配慮
を行わなかったため、コアーシェル間の結合が充分でな
かった。本発明者はその反省をもとに鋭意研究を進めた
ところ、次に示す新規な二重構造化された含油エマルジ
ョンに到達したのである。
[発明の構成] 飽和二重結合を有するテルペン系炭化水素、水酸基を有
するテルペン系アルコール、その他の反応性官能基を持
つテルペン類等の多様な混合物である。そこで、精油を
官能基を有するエマルジョン粒子に含浸させると、官能
基間の反応で精油の含浸が阻害されたり、それがため後
から形成されるシェルと含油コアとの接着が阻害される
また、精油とモノマーとを予め混合溶解して乳化重合す
る際にも、モノマーがテルペン類の官能基と反応する官
能基を有していると、官能基間の反応で塊状物が生成し
、重合が阻害される傾向がある。
そこで、本発明は特許請求の範囲第1項に記載の通り、
重合可能な不飽和二重結合および7/または官能基を有
するテルペン類を含有する精油を、「官能基を有しない
」合成樹脂エマルジョン粒子に含浸せしめた含油樹脂粒
子表面において、テルペン類の官能基と反応する官能基
を有し、重合可能な不飽和二重結合を有する単量体を1
成分として含む、1種または2種以上の重合可能な不飽
和二重結合を有する単量体を重合せしめることにより、
テルペン類の官能基と単量体の官能基との反応、テルペ
ン類、単量体相互の二重結合間の反応により、コアーシ
ェル間の結合を緊密化したのである。
また、特許請求の範囲第2項に記載のように、重合可能
な不飽和二重結合および/または官能基を有するテルペ
ン類を含有する精油と「官能基を有せず」重合可能な不
飽和二重結合を有する単量体との混合物を常法により乳
化重合せしめて得た含油樹脂粒子表面において、テルペ
ン類の官能基と反応する官能基を有し、重合可能な不飽
和二重結合を有する単量体を1成分として含む、1種ま
たは2種以上の重合可能な不飽和二重結合を有する単量
体を重合せしめる方法を採用することもできる ここでいう精油とは、水蒸気蒸留法、熱水蒸留法等によ
って、ヒノキ、スギ、ヒバ、ユーカリ、トドマツ等の幹
、枝から採取される材油、葉から採取される集油であり
、それらの混合物も含まれるし、必要に応じ、官能基を
含むテルペン系物質が混合されることもある。
特許請求の範囲第1項に示す官能基を有しない合成樹脂
エマルジョンとは、粒子表面または内部に○HC○○H
NH2CHOその他の反応性活性基を有しないエマルジ
ョンであり、テルペン類の官能基と反応する官能基を有
し、重合可能な不飽和二重結合を有する単量体とは、ア
クリル酸、メタアクリル酸のほか、メタアクリル酸2−
ヒドロキシエチル、メタアクリル酸ジメチルアミノエチ
ル等が代表例として挙げられる。官能基を有しない単量
体としては、アクリル酸またはメタアクリル酸のメチル
、エチル、ブチルエステル等やスチレンが挙げられる。
 シェルを形成する表皮樹脂の重合には、開始剤として
水溶性、油溶性のものが適宜使用可能である。
一皮のシェル形成に使用されるモノマーは、重合後のエ
マルジョンの最低造膜温度(MFT)の高いものが精油
の徐放性保持のため好ましく、少なくとも室温以上のM
FTを示すものが必要であるが、他材料との混合によっ
て接着剤、塗料等に調製された場合に、室温以上に1か
れてもエマルジョン粒子の原形が保持されるならば、あ
えてこれに拘るものではない。
[実  施  例  1 ] 酢酸ビニール含有量10%のエチレン−酢酸ビニール共
重合体エマルジョン(蒸発残分45%、粘度100c、
p、)75Kgを重合反応機に入れ、ジャケットに蒸気
を送入して内温を40℃に保つようにし、別に用意した
杉集油25Kgを注入装置を通して逐次滴下した。1時
開で注入が終了するようにし、注入終了後1時間同温度
で熟成した。
その−あと内容物を取り出し粘度を測定したところ、6
0.500c、p、に上昇していた。
次いで、重合機内に メタアクリル酸メチル 1.2Kg メタアクリル酸    0.3Kg の混合物に、05%の過酸化ベンゾイルを溶解した混合
モノマーを添加し、内温を徐々に上昇させたところ、6
2°C付近で系の粘度が急激に低下し、添加モノマーの
重合開始が確認された。系の温度を85℃に上昇せしめ
たのち、1時間熟成ののち冷却し、期待する精油含有二
重構造エマルジョンを得た。
このエマルジョンの粘度は、含油エマルジョンより粘度
が大幅に低下して、2.200c、pであり、粒子表面
の粘着性が消えて表皮が形成されたものと推定された。
このエマルジョンを市販浴室用水性塗料100重量部に
対し10重量部添加して、広さ2坪の浴室壁面の天井か
ら下1mの範囲に塗装し、1か月後、6か月後、1年後
の室内に放散されるテルペン量を分析したところ、次の
通りであった。
1か月後    8.3  PPb 6か月後    7.1 1年後     6.9 [比  較  例  1 コ 実施例1において、モノマー組成をメタアクリル酸メチ
ルのみに変更して重合したものでは、得られたエマルジ
ョン粘度が8.000c、p、と実施例のものより高く
、表皮形成に拘らないメタアクリル酸メチルのホモポリ
マー粒子が水中に存在しているものと推定された。
しかして、実施例1と同様処方で水性塗料に混合し塗装
した浴室で放散するテルペン類の量は、1かガロでは1
2.5PPbと高がったものの、6か月後では3.3P
Pb、1年後では1.4PPbと急激に低下し、表皮形
成が完全に行われていないものと推定された。
因みに、本実施例、比較例に使用した杉集油には、OH
基を有するテルペン系アルコール類が、20部6強含有
されていて、実施例1の場合、これがメタアクリル酸の
C0OH基と脱水縮合してコアーシェル間の密着性が向
上しているものと推定される。
部に、メタアクリル酸ターシャリ−ブチル(以下TBと
記す)  30部を混合しこれを非イオン性界面活性剤
ノイゲンYX−500(第一工業製薬■製)5部を含む
55部の水中に、過硫酸カリウムの存在下、温度80℃
のもとて逐次滴下し、4時間後に安定な含油エマルジョ
ンを得た。次いで、これに対し下記処方の混合モノマー
にアゾビスイソブチロニトリル0.5%/モノマー添加
物を含油エマルジョンに対し7%添加し、75℃で2時
間反応させて表皮が形成された二重構造エマルジョンを
得た。
モ、ツマー処方 TB    98部 アクリル@       2  I+ [比  較  例  2 ] 実施例2の調合油から桂皮アルデヒドを除去したヒノキ
材油のみのものを使用し、その他は実施例2と全く同様
にして比較例エマルジョンを作成した。
実施例2、比較例2の生成エマルジョンについてMFT
を測定したところ、実施例2のものは、32℃、比較例
2のものは18℃であり、比較例2のものは表皮形成用
モノマーが有効に含油粒子を囲じょうしていないが、含
油粒子内部に拡散しているものと判断された。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)重合可能な不飽和二重結合、および/または官能
    基を有するテルペン類を含有する精油を、官能基を有し
    ない合成樹脂エマルジョン粒子に含浸せしめた含油樹脂
    粒子表面において、テルペン類の官能基と反応する官能
    基を有し、重合可能な不飽和二重結合を有する単量体を
    1成分として含む1種または2種以上の重合可能な不飽
    和二重結合を有する単量体を重合せしめることを特徴と
    する精油含有二重構造エマルジョンの製造方法。
  2. (2)重合可能な不飽和二重結合、および/または官能
    基を有するテルペン類を含有する精油と、官能基を有せ
    ず、重合可能な不飽和二重結合を有する単量体との混合
    物を常法により乳化重合せしめて得た含油樹脂粒子表面
    において、テルペン類の官能基と反応する官能基を有し
    、重合可能な不飽和二重結合を有する単量体を1成分と
    して含む1種または2種以上の重合可能な不飽和二重結
    合を有する単量体を重合せしめることを特徴とする精油
    含有二重構造エマルジョンの製造方法。
  3. (3)特許請求の範囲第1項または第2項に記載の精油
    含有二重構造エマルジョンを1成分として含む精油徐放
    性水系接着剤。
  4. (4)特許請求の範囲第1項または第2項に記載の精油
    含有二重構造エマルジョンを1成分として含む精油徐放
    性水性塗料。
  5. (5)特許請求の範囲1項または第2項に記載の精油含
    有二重構造エマルジョンを1成分として含む精油徐放性
    液状床用ワックス。
  6. (6)特許請求の範囲第1項または第2項に記載の精油
    含有二重構造エマルジョンを1成分として含む精油徐放
    性湿式壁剤。
  7. (7)特許請求の範囲第1項または第2項に記載の精油
    含有二重構造エマルジョンを1成分として含む内装材料
    施工時の精油徐放性下地処理剤。
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