JPH04201852A - 容易開口罐蓋およびその製造方法 - Google Patents

容易開口罐蓋およびその製造方法

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JPH04201852A
JPH04201852A JP2322367A JP32236790A JPH04201852A JP H04201852 A JPH04201852 A JP H04201852A JP 2322367 A JP2322367 A JP 2322367A JP 32236790 A JP32236790 A JP 32236790A JP H04201852 A JPH04201852 A JP H04201852A
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富永 信也
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  • Containers Opened By Tearing Frangible Portions (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は容易開口罐蓋の備蓄に関するものである。
今日、プルタブ等を付設、することにより容易に容器を
開封し得るいわゆるイージーオーモノ醤と言われる種々
の備蓄が利用され、開口部分を形成する開口片を引き上
げ、1体から除去するプルオープンタイプ、又、開口片
を蓋体から除去せずにR1!天板との連接部分を残して
開口するもの、更には開口片を容器内に押し込むブツシ
ュオープンタイプ等積々の容易開口罐蓋がある。
本発明はタブを引き起こすプルオープンタイプに属する
が、開口片はタブ先端により容器内に押し下げられ、ブ
ツシュオープンタイプの性格を有する容易開口罐蓋に関
するものである。
〔従来の技術〕
容易開口罐蓋の備蓄には一般にプルオープンタイプと称
されるタブを有する形式のものが極めて多く用いられて
いる。
しかし、プルオープンタイプのものは開口部分を形成す
る開口片が一般に備蓄天板から除去されるものが参上、
開口片が散逸し、該開口片の端部は比較的鋭利である故
、手足等に損傷を与える危険がある。そのため、開口片
を’IIM天板から完全に分離し得ない様に開口片が天
板に対し連接部分を有する形式の備蓄も提案されている
このプルオープンタイプの連接部分を有する形式の罐で
は、液体飲料用容器の裸に容器から直接に内容物を飲む
場合、鼻先に開口片が位置し、開口片の破断端部が比較
的鋭利である故、該鼻先の開口片により違和感を免れず
、需要者に好まれない欠点がある。
又、開口片を天板から完全分離をさせない容易開口罐蓋
の[11としてはブツシュオープンタイプと称し開口片
を容器内に押し込む形式のものがある。
このブツシュオープンタイプでは開口片が鼻先に位置す
る危険性が無い反面、開口片を指で直接押し込む形式で
ある故危険があり、また指先笠が汚れている場合等にお
いては不衛生感を免れない欠点があった。
この為、ブツシュオープンタイプの開口片を成形すると
共にタブを付設し、プルオープンタイプの備蓄であって
も開口片にブツシュオープンタイプの性格を与え、開口
片を天板から完全に除去することなく、且つ、前述の様
な違和感、不衛生感を与えない容易開口罐蓋の備蓄が注
目される黴になった。
この種のwl蓋としては、従来主に内圧選に用いられて
いたが、近年国内への展開が進むなかにおいて減圧罐へ
の採用が強く要求されている。
減圧罐は、落下した時にウォーターハンマー現象による
スコアー破断が発生しやすい、減圧罐に用いられた罐蓋
は、罐内外の圧力差によって天板は内側に凹んでいるが
、罐を落下すると着地時に罐中の液体が選の中で跳ね上
がり備蓄を押す、これがウォーターハンマー現象である
が、この時にスコアーに剪断応力が掛かりスコアーは破
断し罐蓋は間層してしまうのである。この傾向は、開運
に必要な力を出来るだけ小さくするためにスコアー残厚
を小さくする必要のある上述のいわゆるタブ非分離式備
蓄の場合は著しかった。
更に、減圧罐は天板が内側に凹んでいることにより、タ
ブが天板に密着するためにタブが摘み難く、またタブを
引き起こし難い傾向が強かった。
また、実公昭63−23316号公報に記載されている
備蓄も知られている。この藍は、タブノーズの下側の天
板に連続した深い窪みと浅い窪みを配設し、タブノーズ
の矩形の先端による開口押し下げ時に、タブノーズの矩
形の一角は深い窪みに入って天板と接触せず、他方の角
が浅い窪みに入り、そのため多少タブ摘みの引き起こし
が容易となる。しかしながら、押し下げによる開環時に
は、タブ先端の一方角が凹部の浅い窪みの底面に当り押
し下げるが、この部分に深い凹部との段差が形成されて
いるため押し下げ時に、浅い凹部が深い凹一部に接近す
るなるまで押し下げられて変形し、その後スコアーを破
断する押し下げ力として作用する。このため、押し下げ
力の一部が凹所の変形に消費されるため開口にその分だ
け余計の力を必要とする欠点があった。また、力点、支
点、作用点が直線上にないため力の集中ができない。
〔発明が解決しようとする問題点〕
前述の様に従来のプルオープンタイプであって且つ開口
片がブツシュオープンタイプの性格を有するタブ非分離
式!IIIは、減圧罐に用いられた場合落下強度が弱く
、また開環しにくい欠点があった。
本発明はこの様な欠点を排し、減圧罐であっても十分な
落下強度を有しタブノーズ部の!!蓋天板とタブとの間
隙を確保しタブの引き起こしを容易にするとともに、タ
ブノーズによる開口片の押し下げ力を開口片に集中的に
作用させ、小さい力で開環できるようになしたものであ
る。
そして、開封に際しての初期破断を容易に行ない得る様
にタブの指掛部下面に確実に指先を掛は得る構造とした
〔課題を解決した手段〕
本発明は、 「(1) 天板11のほぼ中央部にリベット13により
連結した弧状のタブノーズ21を有するタブ20と、始
点16と終点17をリベットの前方で且つヒンジとなる
間隔24を設けて配置したスコアー15と、スコアーに
囲まれた開口片18とからなる、タブノーズにより開口
片を押し下げて開口する備蓄において、タブノーズの下
面の天板にリベット側のスコアーに沿ってタブノーズを
受納する段差のない面の底面を有するタブノーズ部窪み
19を設置したことを特徴とする容易開口1!!!。
(2) タブノーズ部窪み19の底面が平坦な段差のな
い平面の底面である、請求項1に記載された容易開口′
R盆。
(3) タブノース部窪み19の底面が段差のない傾斜
面の底面である、請求項1に記載された容易開口罐蓋。
(4) タブノーズ部窪み19の底面がタブノーズの接
触する部分を最低部とした複数の傾斜面により形成され
た段差のない倒立錐状の斜面の底面である、請求項1に
記載された容易開口:f蓋。
(5) タブノーズ部窪みが、弧状の先端形状を有する
半月形の窪みである、請求項1ないし4のいずれか1項
に記載された容易開口罐蓋。
(6) スコアー15が始点16と終点17をリベット
の前方で且つリベットの左右いずれかの同一側にヒンジ
となる間隔24を設けて配置した、請求項1ないし5の
いずれか1項に記載された容易開口罐蓋。
(7) スコアーで囲まれた開口片18に、凹凸ビート
14を配置しな、請求項1ないし6のいずれが1項に記
載された容易開口wl蓋。
(8) タブのタブノーズの反対側端部に、端部を少し
上方に屈曲したタブ摘み部22を設けた、請求項1ない
し7のいずれが1項に記載された容易開口罐蓋。
(9) タブ摘み部22の下面の天板に、タブ摘み部窪
み23を設置した、請求項1ないし8のいずれか1項に
記載された容易開口′R醤。
(10)天板11のほぼ中央部にリベット13により弧
状のタブノーズ21を有するタブ2oを連結し、リベッ
トの前方にスコアー15の始点16と終点17をヒンジ
となる間隔24を設けて配置し、スコアーに囲まれた領
域内にスコアーをコイニングにより形成した後にリベッ
ト側のスコアーに沿って段差のない面の底面を有するタ
ブノーズ部窪み19を形成することを特徴とする、容易
開口罐蓋の製造方法、」に関する。
〔作 用〕
プルオープンタイプの備蓄は開口時に、タブを引き起す
ことによりリベットの近くのスコアーに初期破壊を発生
させる。ついでタブを引き上げることによりタブノーズ
が開口片を下方に押し下げスコアーに沿って破断が進行
する。
ところが、押し下げ時に開口片が柔らかく曲がり易かっ
たり、タブの押し下げ力が集中的に作用しないと、押し
下げが充分に発揮出来ず、スコアーに沿った破断が生じ
ない、またタブの引き起こしには力が必要であり、指が
よく掛る必要がある。
特に減圧罐の場合は天板が内方にへこむためタブの端部
が天板と密接して指が掛らなくなる傾向が強い、また矩
形のタブノーズでは押し下げ力を集中できない欠点があ
った。
本発明の第1の特徴は、タブノーズの先端を円弧状に形
成した点である。このような形状とする、ことにより開
口片を円弧状先端部で押し下げるので力点、支点、作用
点を直線上に配置することができ、押し下げ力を集中し
強力に押し下げる作用を奏する。矩形のタブノーズでは
押し下げ力が分散してしまい開O片に充分な力を加える
ことができない、その−角のみを天板に接触させるとし
ても、接触するタブノーズの矩形の一角は作用点である
が力点と支点を結ぶ線からずれており、無理な構造で力
の集中は充分行えない、また、本発明はスコアーの始点
と終点から離れた部位の窪みの底面を押し下げるので始
点と終点の間のヒンジとなる部分を破壌する危険が全く
ない、さらに円弧形状は、タブノーズの剛性を大きくし
、折れ曲がらない効果も奏する。
本発明の第2の特徴は、タブノーズの下面の天板に、タ
ブ摘み部を引き上げるときタブノーズを受は入れる底面
が段差のない面となっている半月形状のタブノーズ部窪
みを設置したことである。
タブ摘み部を引き上げ時にタブノーズが下がれば、指を
引き上げ端に掛は易く、充分な引き上げ力を付加するこ
とができる。天板に半月状のタブノーズの受は入れ窪み
を設置すると、円弧状のタブノーズの先端が窪みの底に
当接するまでタブの摘み部を容易に引き上げることがで
きる。
本発明の第3の特徴はタブノーズ部窪みの底面が段差の
ない面であることである0本発明者の研究によると、タ
ブノーズ部窪みの底面に段差を設けると、段差部は歪み
が大きいため、タブノーズによる押し下げ時に段差が解
消するまで押し下げ力を吸収して変形し、段差がなくな
ってからスコアー破断の押し下げ力として作用すること
がわかった。したがって、加えた力の一部がrlRmに
使用されないので、MRに大きい力が必要となるのであ
る。
それ故、タブノーズ部窪み底面には段差を設けてはなら
ない。
底面はフラットな面でもよく、傾斜面でもよい。
また複数の#!側斜面より構成される場合は、最低部に
タブノーズ先端が当接することが好ましい。
押し下げ力の系中した作用点として、この部位が最も有
効である。
本発明の第4の特徴は、タブノーズ部窪みにより、罐を
落下したときのウォーターハンマー現象によるスコアー
の破断を防止したことである。!1を落下すると着地時
に罐中の液体は、罐の中で跳ね上がり、製蓋を押す、こ
のとき1tllにはウォーターハンマーと呼ばれるショ
ックが加えられる。
ところで、wl蓋にコイニング加工によりスコアーを配
設すると、この加工により金属はスコアーの両側に押し
のけられ、スコアーの内側の金属板は両側のスコアーに
よって押しのけられてきた金属により著しく膨らむ、こ
れがいわゆるメタル余りといわれる現象であるが、本発
明者の研究によると罐の落下着地時にこの余った金属が
大きく外方に膨張し、この膨張によりスコアーに剪断応
力が掛かり、スコアーは破断し、製蓋は開環してしまう
のである。これがウォーターハンマー現象である。
この問題はタブ非分離型の製蓋は、開環に必要な力を出
来るだけ少なくするため、スコアー残厚を小さくする必
要があるので物理的強度が小さくなる傾向にあり、特に
減圧罐をWINを下にして落下した時スコアーの破断が
著しい。
本発明者は種々研究の結果、スコアーの配役等により発
生したメタル余り現象を解決しなければ、ウォーターハ
ンマーによる開環の防止が出来ないことを知った。
本発明におけるタブノーズ部窪みはスコアー配設により
発生したメタル余りを吸収するので製蓋には余りの金属
が存在せず、罐の落下着地時における膨張が減少し、ス
コアーの破断を防止する二とが出来る。しかも、最もス
コアーの破断の発生しやすいリベット側のスコアーに沿
って段差のない底面のタブノーズ部窪みを配設したので
スコアーの破断は発会に防止できる。
後に示す比較試験で明らかにするが例えば前述の実公昭
63−23316号公報に記載された罐蓋の様に段差の
ある底面の窪みではメタル余り現象を解決出来ずウォー
ターハンマーショックにより開環してしまう。
本発明の第5の特徴は、タブノーズ部窪みを天板のスコ
アーに囲まれた開口片に当なる部分に設けたことにより
、開口片に剛性を与えタブノーズによる押し下げ時に開
口片が変形して押し下げ力を吸収し、スコアーの破断を
妨害することを防止したことである。
本発明の第6の特徴は、タブの摘み部の端部をわずかに
上方に曲げて引き起こし時に指を掛かりやすくしたこと
である。
本発明の第7の特徴は、罐蓋のタブ摘み部の端部下面の
天板にタブ摘み窪みを設けたことである。
そして、第6の特徴と第7の特徴により、タブの引き起
こし時に指が掛は易く、間層が容易になるのである。
本発明の第8の特徴は、スコアーを配設してからタブノ
ーズ部窪みを配置したことである。
このような順序で上記窪みを形成すると、コイニングに
よるスコアーの配設等により発生したメタル余りの吸収
゛が非常に効果的に行われるからである。実験の結果か
らみて窪みを設けてからスコアーを形成した場合よりも
スコアーを形成してから窪みを設けた方がメタル余りの
吸収が良好であった。
本発明の製蓋はこのように優れた作用を奏する。
本発明のタブノーズ部窪みは上記した優れた作用を奏す
るためにには深すぎると支点の拘束が小さくなり開環効
果が少くなる0、tた浅すぎると開運効果と耐ウオータ
ーハンマー効果が少くなる。
この窪みの深さはタブノーズのリベットからの長さにも
関係する。タブノーズのリベットからの長さが7〜9閣
で深さが0.2〜1.0mの範囲で有効な効果がみられ
るが0.4〜0.6■の深さの範囲が好ましく、タブノ
ーズのリベットからの長さが8−で深さが0.5−の時
に最高の効果が得られた。
また、タブ摘み窪みはタブ摘み部の端部直下から外周方
向に10mの範囲内で、深さ0.2〜1.0mの範囲が
好ましい、この範囲であれば罐を積み重ねたときもタブ
との干渉はなく、罐底を傷つけることもない。
〔実施例〕
つぎに本発明を実施例をあげて具体的に説明する。
第1図は本発明の製蓋の表面を示す、10は製蓋であり
、天板11の中央を横断して天板凹所12が設けられて
いる。この凹所は剛性を与える効果を奏するが、必ずし
も絶対に必要というものではない。
凹所12の内方でほぼ大板の中心に、タブ20がリベッ
ト13によって固定されている。タブノーズ21は円弧
状である。タブノーズの下面の天板にはリベット側のス
コアーに沿って半月状の段差のない底面を有するタブノ
ーズ部窪み19が配設されている。
15はスコアーである。スコアーはリベットの前方の位
置から、凹所12の周辺にそってタブノーズ部窪みを囲
んで配置され、開口片18を形成する。また開口片には
、タブノーズ部窪みの前方に、ビード14を設けて開口
片の剛性を大きくしている。
第2図は第1図に示した製蓋の裏面を示す、スコアーが
リベットの前方から開口片を囲んでほぼ1巡しているこ
とが理解される。16はスコアーの  −始点で、17
はスコアーの終点である。始点と終点の間の天板は開口
時に切断せずに残って、開口片と天板を連結するヒンジ
24として作用し、開口片が蓋から分離しないように機
能する。こうして分離したタブによる公害が防止される
。タプノーズは円弧状であり、先端に押し下げ力が集中
するので、力の集中点とヒンジは離隔されており、ヒン
ジ部分は破断されない、23はタブの摘み部の下面の天
板に設けた、タブの摘み部窪みである。タブの引き起こ
し時にこの窪みに指の先を挿入すると指のかかりが良く
なってタブ引き起こしが容易となる。   ′ 第3図は第1図の本発明の罐藍をI−I’線で切断した
断面図であって、タブノーズ部窪み19が、段差のない
面の底面からなっていることが理解される0段差がない
ので開口片の押し下げ時にタブノーズ21が直接底面を
押すので、全ての力が押し下げ開通に利用される6段差
があると、前述のように段差の部分は剛性が小さいため
段差の変形に押し下げ力が吸収され、開通に用いられる
力が減少するので、開通にそれだけ大きな力と時間を必
要とする不利がある。
また、タブ摘み部22の端部がやや上方に向かって起立
している。23はタブの摘み部の下方の天板に設けたタ
ブの摘み都窪みであり、指先をさし込むことができる。
このように、タブの摘み部端部を立ち上がらせ、またそ
の下方にタブの摘み部窪みを設けると、タブの引き起こ
し時に指のかかりが良好となり、引き起こしが容易にな
る利点かある。
本発明は、このような構成により、タブ先端により直接
破断力が開口片に作用し、スコアーの破断が適確に行わ
れる。そして、開口片は剛性が大きく屈曲しないので間
層が容易である。スコアーの始点と終点の間のヒンジ部
にはタブノーズが当たらないので押し下げ力は作用せず
、破断は発生しない、さらに、タブ引き起こしが容易で
ある優れた効果が奏される。
第4図は本発明の他の実施例の製蓋の断面図である。こ
の実施例では、タブノーズ部窪みの底面が、傾斜した面
で形成されている。この例においても、底面に段差はな
い、2以上の傾斜面で底面が形成される場合には、タブ
ノーズがこれらの傾斜面で形成されるボトム点に当接す
るのが最も好適である。この場合も段差があってはなら
ない。
本発明の効果を明らかにするため比較例として従来の製
蓋を示し説明する。
第5図〜第7571は特公昭57−42545号公報に
記載されたW!蓋であり、また第8図〜第10図は実公
昭63−23316号公報に記載された製蓋であって、
いずれも比較のために示した従来のl!蓋である。
第5図は前記特公昭57−42545号公報記載の罐薯
の表面、第6図は裏面を示す、第7図は第5図のn−n
”線による断面図である。
第5図において、タブノーズは矩形であり一方の角部の
下方の天板に窪み19が設けられている。
そして、第7図から明らかなように、タブノーズの他の
角が天板に密着しているのでタブの摘み部22は天板に
密着し引き起こしが困難な事と、矩形のタブノーズの一
方の角部で押し下げを行うので力点と支点と作用点が直
線上になく構造的にも充分な押し下げ力が発揮できない
ことがわかる。
第8図は実公昭63−23316号公報記載の従来罐の
表面、第9図はその裏面、第10図は第8図のI−1’
線による断面を示す。
タブノーズはやはり矩形であって、第5図の従来例と同
様に一方のタブノーズの角の下方天板に窪み19を設け
て押し下げ時にこの角部を受は入れて天板との接触を防
ぎまた、押し下げ時にタブノーズの角部を受は入れる窪
みの隣に浅い窪みを設け、タブ摘み部の天板との密着を
防ぎタブの摘み部22の引き起こしを容易にしている。
しかし、矩形のタブノーズの一方の角部で押し下げを行
うので力点と支点と作用点が直線上になく押し下げ力の
集中が困難である。さらに、この従来例は浅い窪みと深
い窪みの間に段差が形成されており、開通時に押し下げ
力を吸収するため開通に大きい力と長い時間が必要とな
る欠点がある。
さらにこれらの製蓋は比較試験で示すように押し下げ力
の集中が少ないだけでなく、深い窪みの面積が小さいの
でメタル余りを吸収できずウォーターハンマー現象に対
する防御効果がない。
比較試験1 耐ウォーターハンマー開躍試験本発明の実
施例1は、第1図〜第3図に示した製蓋を使用した。タ
ブノーズ部窪みの深さは0.5−で内容積350 ml
の堰壁板厚0.1−のスティール罐であり、天板は板厚
0.3mのアルミ板である。
また製蓋径は6G−であって、スコアー残厚12Gμm
である。
比較例1は第5図〜第6図に示された製蓋を使用した。
窪みの深い方は0.6 wm浅い方は0.41で0.2
−の段差がある。内容積350m1の堰壁板厚0゜1閣
のスティール罐であり、天板は板厚0.3 wmのアル
ミ板である。また製蓋の径は60mであって、スコアー
残厚12Gμmである。
比較例2は第8図〜第9図に示した製蓋を使用した。窪
みの深さは0.6■であって、内容積350m1の堰壁
板厚0.1園のスティール罐であり、天板は板厚0.3
−のアルミ板であ暮、また製蓋の径は60−であって、
スコアー残厚12Gμmである。
夫々100ケの罐に水を充填して落下試験を行った。試
験罐は罐内を水銀柱40c*の真空にした。試験結果を
表1に示す。
表  1 スコアー亀裂罐の本数 く註〉 試験は、1mの高さから、木の床に単体倒立落
下を行った。
少しでもスコアーが切れた罐は全て亀裂罐とカウントし
た。
比較試験2W#罐試験 本発明の実施例、比較例とも比較試験1で使用した罐を
用いた。夫々の罐は、水を充填し純水を充填し、罐内真
空度は水銀柱403とした。
試験は罐を固定してタブ摘み部を上方に引き上げ、スコ
アーの破断発生するまでの力を測定した。また、その時
の開通チャートを取った。
比較試験の結果を表2に、開通チャートを第11図〜第
13図に示す、第11図は実施例1、第12図は比較例
1、第13図は比較例3の試験結果を示している。
この図から明らかなように比較例1と比較例2はタブ摘
み部を上方に引き上げる時に開通力が一気に上昇し、大
きな初期開通力が必要であることが理解される。
表  2 このように本発明は、小さい力で開通できるが、比較例
1は段差がなくなるまでの力を必要とし、また比較例2
はタブ引き起こしが困難であった。
実施例1に較べて比較例1は26%、比較例2は37%
の大きい力を必要とした。
く評 価〉 この比較試験から明らかなように、本発明の製蓋は小さ
い力で短時間に開口することが出来、しかも罐を落とし
たときにウォーターハンマー現象によるスコアーの破断
がないことが理解される。
[効果] 前述のように本発明は夫々の構成要件が互いに組み合わ
されて従来の罐醤では奏し得ない優れた開口性と耐ウオ
ーターハンマー性を示し、取扱が極めて容易且つ安全で
ある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の製蓋の平面図である。第2図は本発明
の[11の裏面図であり、第3図は、第1図のI−I’
線による断面図である。第4図は本発明の他の実施例の
製蓋の断面図である。 第5図と第6図は従来の製蓋の平面図と裏面図であって
、第7図は第5図のm−n’線による断面図である。第
8図と第9図は他の従来の製蓋の平面図と裏面図であり
第10図は第8図のI−■′線による断面図である。第
11図〜第13図は、開通試験の結果示すチャートであ
る。 10 : 製蓋 11 : 天板 12 :、天板凹所 13 : リベット 14 : ビード 15 ; スコアー 16 ; スコアー始点 17 ; スコアー終点 1’8  ;  開口片 19 : タブノーズ部窪み 20 : タブ 21 : タブノーズ部 22 : タブ摘み部 23 ; タブ摘み部窪み 24 : ヒンジ 第1fI21 第3 ロ 第1/II 手続補正書く自発) 平成4年2月26日 特許庁長官    深 沢  亘 殿 1、事件の表示 平成2年特許願第322367号 2、発明の名称 容易開口製蓋およびその製造方法 3、補正をする者 事件との関係   特許出願人 住所 東京都千代田区内幸町1丁目3番1号名称 東洋
製罐株式会社 代表者高崎芳部 4、代理人〒101(電話3582−7211)住所 
東京都港区赤坂4丁目13番5号6、 補正の対象 明細書および図面 7、 補正の内容 (1) 明細書第7頁9行「接近するなるまで」記載を
「接近するまで」と補正する。 (2) 明細書第21頁1行〜22頁末行r本発明・・
・・・・・・・示した」記載を、「 本発明の効果を明
らかにするため比較例として従来の製蓋を示し説明する
。 第5図〜第7図は実公昭63−23316号公報に記載
された製蓋であり、また第8図〜第10図は特公昭57
−42545号公報に記載された製蓋であって、いずれ
も比較のために示した従来の製蓋である。 第5図は実公昭63−23316号公報記載の従来罐の
表面、第6図はその裏面、第7図は第5図のn−n’線
による断面を示す。 タブノーズは矩形であり一方のタブノーズの角の下方天
板に窪み19を設けて押し下げ時にこの角部を受は入れ
て天板との接触を防ぎまた、押し下げ時にタブノーズの
角部を受は入れる窪みの隣に浅い窪みを設け、タブ摘み
部の天板との密着を防ぎタブの摘み部22の引き起こし
を容易にしている。 しかし、矩形のタブノーズの一方の角部で押し下げを行
うので力点と支点と作用点が直線上になく押し下げ力の
集中が困難である。さらに、この従来例は浅い窪みと深
い窪みの間に段差が形成されており、開通時に押し下げ
力を吸収するため開通に大きい力と長い時間が必要とな
る欠点がある。 第8図は前記特公昭57−42545号公報記載の罐醤
の表面、第9図は裏面を示す、第10図は第8図のm−
m”線による断面図である。 第8図において、タブノーズはやはり矩形であって、第
5図の従来例と同様に一方の角部の下方の天板に−み1
9が設けら−れている。 そして、第10図か゛ら明らかなように、タブノーズの
他の角が天板に密着しているのでタブの摘み部22は天
板に密着し引き起こしが困難な事と、矩形のタブノーズ
の一方の角部で押し下げを行うので力点と支点と作用点
が直線上になく構造的にも充分な押し下げ力が発揮でき
ないことがわかる。 さらにこれらの製蓋は比較試験で示すように押し下げ力
の集中が少ないだけでなく、深い窪みの面積が小さいの
でメタル余りを吸収できずウォーターハンマー現象に対
する防御効果がない。 比較試験1 耐ウォーターハンマー開通試験本発明の実
總例1は、第1図〜第3図に示した」と補正する。 (3) 明細書第24頁末行「比較例3」記載を「比較
例2」と補正する。 (4) 第2図、第6図、第9図、第10図を別紙の通
り補正する。 第1図、第3図、第4図、第5図、第7図、第8図、第
11図、第12図、第13図は内容に変更がない。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)天板11のほぼ中央部にリベット13により連結
    した弧状のタブノーズ21を有するタブ20と、始点1
    6と終点17をリベットの前方で且つヒンジとなる間隔
    24を設けて配置したスコアー15と、スコアーに囲ま
    れた開口片18とからなる、タブノーズにより開口片を
    押し下げて開口する罐蓋において、タブノーズの下面の
    天板にリベット側のスコアーに沿つてタブノーズを受納
    する段差のない面の底面を有するタブノーズ部窪み19
    を設置したことを特徴とする容易開口罐蓋。
  2. (2)タブノーズ部窪み19の底面が平坦な段差のない
    平面の底面である、請求項1に記載された容易開口罐蓋
  3. (3)タブノーズ部窪み19の底面が段差のない傾斜面
    の底面である、請求項1に記載された容易開口罐蓋。
  4. (4)タブノーズ部窪み19の底面がタブノーズの接触
    する部分を最低部とした複数の傾斜面により形成された
    段差のない倒立錐状の斜面の底面である、請求項1に記
    載された容易開口罐蓋。
  5. (5)タブノーズ部窪みが、弧状の先端形状を有する半
    月形の窪みである、請求項1ないし4のいずれか1項に
    記載された容易開口罐蓋。
  6. (6)スコアー15が始点16と終点17をリベットの
    前方で且つリベットの左右いずれかの同一側にヒンジと
    なる間隔24を設けて配置したスコアー15である、請
    求項1ないし5のいずれか1項に記載された容易開口罐
    蓋。
  7. (7)スコアーで囲まれた開口片18に、凹凸ビート1
    4を配置した、請求項1ないし6のいずれか1項に記載
    された容易開口罐蓋。
  8. (8)タブのタブノーズの反対側端部に、端部を少し上
    方に屈曲したタブ摘み部22を設けた、請求項1ないし
    7のいずれか1項に記載された容易開口罐蓋。
  9. (9)タブ摘み部22の下面の天板に、タブ摘み部窪み
    23を設置した、請求項1ないし8のいずれか1項に記
    載された容易開口罐蓋。
  10. (10)天板11のほぼ中央部にリベット13により弧
    状のタブノーズ21を有するタブ20を連結し、リベッ
    トの前方にスコアー15の始点16と終点17をヒンジ
    となる間隔24を設けて配置し、スコアーに囲まれた領
    域内にスコアーをコイニングにより形成した後にリベッ
    ト側のスコアーに沿って段差のない面の底面を有するタ
    ブノーズ部窪み19を形成することを特徴とする、容易
    開口罐蓋の製造方法。
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