JPH04200537A - X線断層撮影装置 - Google Patents

X線断層撮影装置

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Publication number
JPH04200537A
JPH04200537A JP2337127A JP33712790A JPH04200537A JP H04200537 A JPH04200537 A JP H04200537A JP 2337127 A JP2337127 A JP 2337127A JP 33712790 A JP33712790 A JP 33712790A JP H04200537 A JPH04200537 A JP H04200537A
Authority
JP
Japan
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detector
ray
rotation
subject
plane
Prior art date
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Application number
JP2337127A
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English (en)
Inventor
Keiji Umetani
梅谷 啓二
Takeshi Ueda
健 植田
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
本発明は、医療診断用X線断層撮影装置に係り、X線源
としてシンクロトロン放射光などの大型X線装置を用い
た撮影装置および撮影方式に関する。
【従来の技術】
従来のX線断層撮影装置は、特開昭61−16784号
公報に記載のように、撮影において被写体は固定したま
まで、X線源と画像検出器とを連動させて動かすという
方式が用いられていた。
【発明が解決しようとする課題】
上記従来技術は、X線源と検出器を動かす方式であるた
め、シンクロトロン放射光のように大型のX線源の場合
に、X線源を移動することは不可能であり、シンクロト
ロン放射光のような高強度X線を分光器により単色化し
、単色X線を利用した断層撮影を行うことはできなかっ
た。このため、血管造影においてエネルギー差分法を適
用し、血管像のみの選択的断層撮影を行ない、心臓病な
どの診断に役立てることができなかった。 本発明の目的は、上記従来技術とは異なり、X線源は固
定したままで、断層撮影が可能な装置および方式を提供
することにある。
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明では、X線源を固定し
、被写体と検出器とを回転移動する。 より具体的に言えば1本発明の撮像装置はX線が照射さ
れる被写体を第1の回転中心を軸として回転駆動すると
ともに、前記第1の回転中心を通るX線の光軸上の第2
の回軸中心を軸として前記被写体を透過するX線を検出
するX線検出器を回転駆動する翻動手段を備え、両者の
複数の回転角度でのX線像を撮影して得られる複数の画
像を加算することを特徴とする。 さらに、上記被写体を搭載する台として第1の回軸中心
に対して被写体を前後に移動するスライド機構を備えた
ものを用いることにより、断層面の選択、もしくは所定
厚さのスライス像の撮影が可能となる。 さらに、上記第1.第2の回転中心それぞれ被検体の断
層目的、検出器の検出面内で移動可能とすることもでき
る。
【作用】
本発明の方式を第1図により説明する。まず、第1図(
、)のように、被写体11を、その所望の断層面1がX
線光軸5に対してθ1傾くような向きとする。検出器の
検出器面3もX線光軸に対しθ、傾けて撮影する。次に
、光軸5の上に並ぶ2つの点2及び4をそれぞれ回転中
心として被写体11及び検出器を回転させ、第1図(b
)のように、上記被写体の断層面および検出器面とX線
光軸と成す角を02として撮影する。得られた2画像を
比較すると、断層面上の構造物位w6−1と6−2は、
角度θ□およびθ2いずれの場合も、おのおの検出器面
上の検出像位置8−1と8−2に結像する。しかし、断
層面上にない位置7−1および7−2の場合は、角度θ
1と02で検出像位置が異なる。このため、角度の異な
る2画像を加算して得られる画像は、断層面上の構造物
のみ鮮明で、断層面以外の構造物が不鮮明となる。この
作用により、被写体および検出器を回転しながら撮影す
ることにより、鮮明な断層像が得られる。
【実施例】 以下、本発明の一実施例を第1図により説明する。本発
明は、位置を固定されたX線源と、移動する被写体およ
び画像検出器より構成される。図において、10はX線
源から放射されるX線である。被写体11は、被写体回
転中心2を中心に回転し、検出器は、画像検出部である
検出器面3の上の検出器回転中心4を中心に回転する。 目的とする被写体中の断層面1は、回転軸2を含む面と
なる。 まず、実施例の動作原理を説明する。撮影は。 第1図の上図のように、断層面1と検出器面3がX線光
軸5に対してθ、回転した状態と、下図のように02回
転した状態で2回撮影する。断層面上に存在する被写体
の構造物位w6−1は、検出器面上の検出像位18−1
で検出され、構造物位置6−2は、検出像位l8−2で
検出される。ここで、断層面および検出器面と、X線光
軸との成す角度が変化しても、これらは幾何学的に単な
る回転移動の関係にある。このため、断層面上の構造物
位!6−1および6−2が、検出器面上で検出される検
出像位118−1および8−2は、断層面lおよび検出
器面3とX線光軸とが成す角度が変化しても一定である
。しかしながら、断層面上にない構造物位W7−1およ
び7−2に関しては、これらの構造物位置が検出される
検出像位置9−1および9−2(回転角θ工のとき)ま
たは9−3および9−4(回転角θ2のとき)と、構造
物位置との間に、単なる回転移動関係だけでなく射影の
関係も存在する。このため、被写体中の構造物位置が同
じでも、検出器面上の検出像位置は回転角度により異な
り、検出像位置9−1と9−3、または9−2と9−4
は一致しない。 これらの作用の結果として、回転角度θ、とθ2で撮影
された2画像を加算すると、加算後の画像は、断層面上
の構造物のみ検出像位置が一致するため、コントラスト
が強調される。逆に、断層面上にない構造物は、検出像
位置がずれるため、コントラストが大幅に低下する。こ
のため、目的とする断層像が高コントラストで得られる
。 次に、具体的な装置構成と撮影方法および撮影画像の処
理方法を説明する6本発明の装置構成を第2図に示す。 X線源20から放出されたX線10は、被写体11を透
過して、検出器本体22の中の画像検出をする検出器面
3でX線像として検出される。 被写体11は、被写体移動機構21の可動部に結合され
た被物体搭載用の台31の上に適切な方法により固定さ
れる。 画像処理および制御装置24は、撮影においてX線源、
被写体移動機構21.検出器移動機構23、および検出
器本体を制御して画像収集を行い、収集した画像の処理
を実行する。処理された断層像は、表示装置25で表示
される。被写体移動機構21及び検出器移動機構23は
同一回転速度で同励して回転可能にされており、もって
被写体と検出器を同一角度だけ回転できるようになって
いる。 検出器移動機構23の回転中心は検出器面3の中央位置
にある。また被写体移動機構21の回転中心は23の回
転中心を通る光軸5の上にあり、21の回転軸を含む面
が撮像する断層面となる。 撮影は、まず第1図(a)の配置、つまり検出器面3及
び被写体の目的とする゛断層面1の角度を光軸5に対し
てθ1として撮影する。次に21゜23を駆動させ、第
1図(b)のように角度を02として撮影し、撮影され
た2画像を、第2図の画像処理および制御装置で収集し
、2画像間の加算処理をする。そして、処理により得ら
れた断層像を表示装置で表示し、この画像により医学的
診断を行う。なお、典型的にはθ1と02は(9o°+
α)、(90°−α)の関係にある。 光軸と垂直面に対し左右に同−角だけ回転させて2回の
撮影が行なわれる。 以上は、本発明の装置を用いた最も基本的な撮影方式で
あるが、次に、本装置を用いた別の撮影方式を説明する
。 第1図に示した実施例では、2種類の回転角度での撮影
であるが、2種類以上の回転角度で撮影し、これにより
得られる2枚以上の画像間で加算すれば、より高コント
ラストの断層像が得られる。 また、撮影は1回のみとし、この1回の撮影の間は回転
角度を固定せずに、例えば90’+αから90°−αの
範囲で連続的に被写体および検出器面を回転しながら撮
影する。この方式ならば、2種類以上の回転角で撮影し
加算した場合と、同等な効果が得られる。 これまでの説明では、被写体及び検出器の回転中心の位
置はそれぞれ固定されていたが、これを複数位置に移動
させるとさらに高いコントラストの画像が得られる。第
3図はこれを説明するものであり、検出器面3、及び断
層面1の回転角度が入射X線の光軸5に対して丁度90
°の状態を示す。第2図の検出器移動機構23の回転中
心は、検出器面3の中央位置4− aのみでなく、検出
器面上の他の位置1例えば4−b及び4−cに移動可能
にしておく。これに対応して、被写体移動機構21の回
転中心も、所望の断層面1の上で、かつそれぞれ4−a
、 4−b、 4−cとそれぞれ同一光軸上の位置2−
a、 2−b、 2−cに移動可能にしておくo 2−
a、 2−b、 2−e△の移動は、被写体搭載用の台
26に対して21の回転軸の位置を移動可能に構成する
ことにより達成できる。さて、回転中心2−a及び4−
bで、前述の通り2つの回転角θ1.θ2にて撮影を行
ない、次に回転中心を2−b及び4−bにそれぞれ移動
して回転角度θ、及びθ2にて撮影を行ない、更に回転
中心をそれぞれ2−c、及び4−cに移動して回転角度
θ1及びθ2で撮影を行う。これら6回の撮影による映
像を加算して断層面1の像のみコントラストを高めた像
を得る。あるいは、θ□と02の2回の撮影のくり返し
でなく、先にも述べたより多数の角度での撮影を行なっ
ても、また回転中の連続撮影を組み合せても良い。この
ように回転中心を複数箇所に移動して撮影をくり返し、
像を加算すれば、被写体中の断層面1と異なる深度の点
の回転による射影位置のズレの分布が回転中心の位置ご
とに異なったものとなる。よって視野全体にわたって断
層面1の深度によくフォーカシングされた像を得ること
ができる。 回転方向に関しては、第1図において、被写体回転角度
と検出器回転角度が同じである。しかし、被写体回転角
度θ1のとき検出器回転角度θ2とし、被写体回転角度
θ2のとき検出器回転角度θ1として撮影しても幾何学
的には同等であり、同じ効果が得られる。また、2種類
以上の角度で撮影する場合や、2軸以上の回転で撮影す
る場合や、連続的に回転する場合でも、X線光軸に対し
て、被写体回転角度と検出器回転角度の和が180度に
、常に制御されれば、互いに逆回転しても効果は同等で
あり、目的断層面の断層像が得られる。 回転の種類に関しては、検出器は回転せずに、被写体の
み回転する方式がある。この場合は、被写体回転軸上の
構造物のみ高コントラスト画像として得られ、被写体中
の1次元構造物のみを画像化できるという効果がある。 また、逆に被写体は回転せずに、検出器面のみを回転し
ても同等な効果が得られる。 本発明の装置で用いるX線画像検出器について説明する
。検出器としては、X線イメージインテンシファイヤと
TVカメラがシネフィルムを用いる。この場合は、X線
イメージインテンシファイヤの入力蛍光面が、X線画像
検出を行う検出器面3となり、検出器面回転中心はこの
入力蛍光面上にある。この他に検出器としては、蛍光板
とフォトダイオードアレイを組み合わせ、蛍光板で可視
光線化したX線像をフォトダイオードアレイで検出する
検出器がある。また、従来用いられている蛍光板とX線
像撮影用フィルムの組み合わせや、輝尽性蛍光体を用い
たプレートを使用することも可能である。 断層像撮影においては、被写体中の目的とする撮層面を
位置決めする必要がある。第1図において、回転角度が
変化しても断層面上の構造物は。 検出器面上での位置が変化しない。この性質を利用し、
撮影前の位置決めを行うことができる。目的とする断層
面上の位置を選び、予備撮影を行い。 得られた異なる回転角度ごとの画像を比較し、これらの
画像間で同一の位置に断層面上の位置が存在していれば
、被写体回転中心と目的断層面が一致していることを確
認できる。また、一致していなければ、被写体を被写体
移動機構上で動かし、再度予備撮影を行うという操作を
、被写体回転中心と断層面が一致するまで繰り返す。こ
の方式により、正確に目的断層面を撮影するための位置
決めが可能となる。 本発明において、短時間での断層像撮影を繰り返すこと
により、断層面内での被写体構造物の時量的変化が画像
化できる。さらに、これらの画像を表示装置により、連
続動画像として表示すれば、時間変化を動画像として視
覚化することができる。 以下、本発明の別の実施例を第4図により説明する。本
実施例は、被写体および検出器面を回転運動させるとと
もに、被写体を直線運動させることにより、任意の断層
厚さの断層像を撮影可能とするものである。第3図にお
いて、2−1は第1断層面1−1の回転中心であり、2
−2は第2断層面1−2の回転中心である。回転中心2
−1と2−2を結ぶ直線が被写体の直線移動方向15で
あり、被写体11は、機構部回転中心2.0に対して、
直線移動方向15に沿って直線運動する。 具体的には、被写体を搭載する台(第2図26を参照)
にスライド機構を設け、回転駆動のための機構の回転中
心2−0に対して被写体が15の方向に平行移動するよ
うにすれば良い。被写体を直線運動させ機構部回転中心
と第1断層面の回転中心2−1を一致させて、被写体お
よび検出器面を回転させながら撮影すれば、第1断層面
の断層像が得られる。同様に、機構部回転中心と第2断
層面の回転中心2−2を一致させて、回転させながら撮
影すれば、第2断層面の断層像が得られる。 そして、これら2枚の断層像を加算すれば、第1断層面
と第2断層面との間の厚さ分に相当する断層厚さを持つ
断層面が得られる。 この他の方式として、撮影は1回のみとし、第1断層面
回転中心2−1から第2断層面回転中心2−2までの間
で、被写体を直線移動方向に沿って機構部回転中心さを
連続的に移動させながら、同時に被写体および検出器面
を回転させれば、1回撮影で第1および第2断層面間の
厚さを持つ断層像が得られる。また、回転角度は一定と
し、被写体を回転中心2−1および2−2間で直線運動
させながら撮影し、次に、別の回転角度に固定し同様に
直線運動させながら撮影する。そして、これらの2画像
を加算すれば、同様に第1および第2断層面間の厚さを
断層源さとして持つ断層像が得られる。 以下、本発明の別の実施例を第5図により説明する。本
実施例は、検出器面を複数個持つ検出器を用いて各所層
同時撮影を可能とするものである。 第5図において、検出器本体は3個の検出器面3−1.
3−2.3−3を有しており、第2検出器面上に、これ
ら3個の検出器面を回転させる回転中心があり、第1お
よび第3検出器面は回転中心に対して偏心して回転する
。本発明の場合に、被写体回転中心2を含む断層面1−
4は、第2検出器面3−2で検出され、第1図に示した
実施例と同等である。そして、第1および第3検出器面
である3−1および3−3で検出される断層面は、幾何
学的に、第2検出器面とその検出器面回転中心を、仮想
的に断層面1−4と被写体回転中心2に重ね合わせた場
合の、第1および第2検出器面に相当する被写体中の断
層面に一致する。つまり、偏心回転する第1および第2
検出器面は、検出器面と相対的位置関係がそれぞれ同一
であって、同様に偏心回転する断層面1−3および1−
5を検出する。 このことから、−層の検出面を有する検出器を用いる実
施例においても、必ずしも検出器の回転中心は検出面内
に位置する必要はなく、検出面が偏心回転するよう構成
してもよいことが理解されよう。この場合に検出器と同
期して回転される被検体中の撮影される断層面は、回転
中心との相対的位置関係が検出面の回転中心に対する位
置関係と同一である面となる。 なお、第2検出器面はX線10の内で、第1検出器を透
過した成分を検出し、第3検出器はX線10の内で、第
1および第2検出器を透過した成分を検出する。これら
の結果として、同時に各所層像撮影が可能となる。 本発明の装置で用いるX線検出器としては、蛍光板とフ
ォトダイオードアレイの組み合わせを多層構造としたも
のや、蛍光板とxH像撮影用フィルムの組み合わせを多
層構造としたものや、輝尽性蛍光体を用いたプレートの
多層構造物を用いれば良い。 また、表示方法に関しては、各所層像の画像データをも
とにして画像処理し、3次元表示を行えば、立体的構造
を視覚化できる。 以下、本発明の装置で用いるX線源、およびこれを用い
た撮影方式について説明する。本発明の特徴は、X線源
を固定し、被写体および検出器面を移動させながら断層
像を撮影するものであり、X線源として従来用いること
が不可能であった大型で強力なXw&源の使用を可能と
するものである。 第2図に示すX線源20として、シンクロトロン放射光
およびこれを単色化する分光器を用いれば、X線10と
して単色X線を用いることができる。シンクロトロン放
射光は、シンクロトロン加速器や、加速器により加速さ
れた高エネルギー電子を蓄積する電子蓄積リングから放
射される大強度の連続X線である。放射光は、その強度
がX線管から放出されるX線に比べ3ケタから4ケタ以
上あり、分光器により分光しても、単色X線としての強
度はX線管に勝る。このため、単色X線を用いた断層撮
影という、全く新しい画像情報の得られる撮影装置とな
る。 本装置を用いた撮影方式としては、血管造影におけるエ
ネルギー差分法撮影が最も有効である。 エネルギー差分法とは、造影剤構成元素の吸収端エネル
ギーよりわずかに高いエネルギーとわずかに低いエネル
ギーの2エネルギーで、造影剤構成元素によるX線吸収
率が大きく変化することを利用したものである。この2
エネルギーの範囲では、骨や筋肉などの生体組織のX線
吸収率は、エネルギー差が小さいため、はとんど変化し
ない。このため、わずかにエネルギーの異なる吸収端を
跨ぐ2エネルギーで画像撮影を行い、得られた2画像間
で差分を取れば、X!吸取率に変化のない生体組織の像
は消去され、X線吸収率が大きく変化する造影剤の4が
高コントラスト像として得られる。 そして、血管造影においては、血管像のみを高コントラ
ストで得ることができ、循環器系の診断において非常に
有力な手段となる。 撮影においては、シンクロトロン放射光を分光器により
分光し、造影剤構成元素の吸収端エネルギーよりわずか
に高いエネルギーと、わずかに低いエネルギーの単色X
線を交互に発生するXg源2oを用いる。まず一方のエ
ネルギーの単色X線で断層像を撮影し、次にもう一方の
エネルギーの単色xiで断層像を撮影する。得られた2
工ネルギー画像間で、画像処理装W24により差分を取
ると、血管像のみの断層像が得られる。本方式によれば
、複雑な血管系の撮影において、目的とする部位のみの
血管像が、他の血管像と重なることなく画像化できるた
め、有力な診断手段となりつる。 以下に、本発明の装置で用いるエネルギー差分法撮影の
別の方式を説明する。本方式においては、シンクロトロ
ン放射光から放射する高強度の連続X線を分光器により
分光した単色X線を用いることは、前記の方式と同じで
あるが、単色X線のエネルギーを切り換える方法として
、前記方式では分光器により行ったが、本方式では特定
元素を含むフィルターによりエネルギー切り換えを行う
。 血管造影に用いられる造影剤は主にヨウ素をX線吸収剤
として含んでいる。本方式では、X線源から放射される
単色X線の中心エネルギーが、ヨウ素のに吸収端エネル
ギーと一致するような、単色X線を放出させる。ここで
、この単色X線にヨウ素を主成分と′して含むフィルタ
ーを入れると、単色X線の内で、ヨウ素の吸収端エネル
ギーより高いエネルギー成分は、フィルターにより強く
吸収され、単色X線の内で、ヨウ素の吸収端エネルギー
より低いエネルギー成分のみがフィルターを透過する性
質を持つ。つまり、フィルターを入れない場合は、ヨウ
素の吸収端エネルギーよりわずかに高いエネルギーの成
分と、わずかに低いエネルギー成分を等しく含んだ単色
X線が放射される。 しかし、フィルターを入れると、ヨウ素の吸収端エネル
ギーよりもわずかに低いエネルギー成分のみを含む単色
X線が放出される。 撮影においては、シンクロトロン放射光を分光器により
分光し、造影剤構成元素であるヨウ素の吸収端エネルギ
ーと、中心エネルギーが一致する単色xmを放出する状
態にX線源2oを調整する。 ここでまず、ヨウ素を主成分とするフィルターを入れな
いで、断層像を撮影する。この断層像は、ヨウ素の吸収
端エネルギーを跨ぐ、吸収端エネルギーよりわずかに高
いエネルギーのX線と、わずかに低いエネルギーのX線
とが混合したX線による画像である。次に、フィルター
を入れ、吸収端エネルギーより低いエネルギー成分のみ
によるX線10を被写体に照射し、断層像を撮影する。 ここで、フィルターを入れない断層像から、フィルター
を入れた断層像を31cと低エネルギーX線成分による
画像成分が、フィルターを入れない断層像から除去され
、高エネルギー成分のみによる断層像が得られる。これ
らの撮影および処理の結果として、ヨウ素の吸収端エネ
ルギーより、わずかに高いエネルギーの単色X線による
画像と、わずかに低いエネルギーの単色X線による画像
が得られ、これらの間で差分を取ることにより、目的と
するエネルギー差分像が得られる。 なお、これらの撮影方式は、造影剤、特にヨウ素に限定
されるものではなく、任意の元素に対して、エネルギー
差分法撮影を実施することができる。また、シンクロト
ロン放射光という高強度のX線装置を用いるため、医学
診断用に限定されるものではなく、広く工業材料の断層
像撮影に適用されうるものである。 以下、本発明の装置で用いるX線源、およびこれを用い
た撮影方式の別の実施例について説明する。本実施例に
おいては、X線管を用い、分光装置として特定元素を含
むフィルターを用いる。例えば、造影剤を用いた血管造
影において、造影剤の主成分がヨウ素である場合、フィ
ルターとしてヨウ素の吸収端エネルギーより高いエネル
ギーに吸収端を持つ元素を含むものを用いる。このフィ
ルターは、吸収端エネルギーより低いエネルギー成分の
X線のみをよく透過するため、X線管と組み合わせると
、X線管から放射されこのフィルターを透過したX線は
、ちょうどヨウ素の吸収端エネルギーを中心エネルギー
として持つような狭エネルギーバンド@xgとなる。こ
の中心エネルギーがヨウ素吸収端エネルギーと一致する
狭エネルギーバンド幅xmをX線源2oから放出させれ
ば、前記の実施例である、シンクロトロン放射光を分光
器で分光した単色XwAの中心エネルギーをヨウ素吸収
端エネルギーと一致させ、ヨウ素フィルターを用いてエ
ネルギー切り換えを行う方式と同じ効果が得られる。 また、狭エネルギーバンド輻Xi!を生成する手段とし
て、特定元素のフィルターの代わりに、多層膜を用いた
分光器を用いることも可能である。
【発明の効果】
本発明は、以上説明したように構成されているので、以
下に記載されるような効果を奏する。 本発明のX線断層像撮影装置は、X線源を固定し、被写
体と検出器面を移動させながら撮影する方式であるため
、X線源として、シンクロトロン放射光と分光装置を組
み合わせた、単色X線発生装置のような大型X線源を用
いることができ、エネルギー差分法による断層像撮影を
可能とすることができる。これにより、医学診断用だけ
でなく工業材料の撮影も可能であり、被写体中の特定元
素分布を断層像として描出することができる。 また、各所層像撮影を行い、その撮像結果を3次元像と
して表示し、立体像として被写体内部を画像化できる。 さらに、連続的に断層像撮影を行い、その結果を動画像
として表示することにより、断層面内構造物の時間的変
化を画像化できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の一実施例の撮影方式および装置の原
理を表わす図、第2図は、実施例の装置構成を表わす図
、第3図、第4図、第5図はそれぞれ本発明の別の実施
例の動作もしくは構成を示す図である。 第1図 1−2−’・ ター/−−−・ ツー2−−−    ’・ ’/−J−一−□′ ター4−−−9 ¥2図 2θ−−xm >原 2 /−M護不Jφ勧槽楕 22−  杼ボ器旧1 23−−一オンボ賢才る童力措オ看 21−−−  h4撃hl’! )、□ J Ii’ 
e’117g !25−  六汀、YI B−−−>bす5iイN”;%mn@ 第3図 第4図 /−2−−一茸21#檜面 2−θ〜−−J讐傾音p回量工宇戊 2−7−−−回転Il!71℃・ 2−2=−。 /f−一一皇1才多動方M 第5図 /−3−一一鮪看面 /i−m−− /−5−−−7 J−/−一一竿1種ボ奪面 J−2−−一♀2絆1藝面 J−J−−一第3壮水117

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、被写体にX線を照射するX線源と、前記被写体を透
    過したX線によるX線像を検出面上で検出する検出器と
    を備えた装置において、前記被写体を搭載する台と、前
    記台を第1の回転中心を軸として回転させることにより
    前記被写体を回転させ、かつ前記第1の回転中心を通る
    前記X線の光軸上の第2の回転中心を軸として前記検出
    器を回転させる駆動手段を備え、前記被写体及び前記検
    出器を同期して回転させて、少なくとも複数の回転角度
    で前記検出器面でのX線像を撮影し、得られた複数の画
    像を加算することにより前記被写体の断層像を得ること
    を特徴とするX線断層撮影装置。 2、前記被写体及び前記検出期を所定の角度範囲内で同
    期して回転させ、回転期間中のX線像を連続して検出、
    加算することを特徴とする請求項1に記載のX線断層撮
    影装置。 3、前記被検体と前記検出器とを逆方向に回転させる請
    求項1に記載のX線断層撮影装置。 4、前記被写体を搭載する台に前記第1の回転中心に対
    して前記被写体の位置を前後に移動するスライド機構を
    設けたことを特徴とする請求項1に記載のX線断層撮影
    装置。 5、前記スライド機構により断層面の選択が行なわれる
    請求項2に記載のX線断層撮影装置。 6、前記スライド機構により撮像中に被写体の移動を行
    ない、もって上記移動に対応する所定厚さのスライス像
    を得ることを特徴とする請求項2に記載のX線断層撮影
    装置。 7、前記検出器は積層された複数の検出面を有すること
    を特徴とする請求項1に記載のX線断層撮影装置。 8、前記駆動手段における第1、第2の回転中心は前記
    被写体の断層面内及び前記検出器の検出面内でそれぞれ
    移動可能であり、複数の位置に移動された回転中心をそ
    れぞれ軸として被写体及び検出器の少なくとも複数回転
    角での撮像が行なわれることを特徴とする請求項1に記
    載のX線断層撮影装置。 9、前記X線としてシンクロトロン放射光を分光器で単
    色化した単色X線を用いることを特徴とする請求項1に
    記載のX線断層撮影装置。 10、前記X線としてX線管から放射されるX線をフィ
    ルターにより狭エネルギー幅としたX線を用いることを
    特徴とする請求項1に記載のX線断層撮影装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2004174262A (ja) * 2002-11-27 2004-06-24 Ge Medical Systems Global Technology Co Llc 灌流データを取得する方法及び装置

Cited By (2)

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JP2004174262A (ja) * 2002-11-27 2004-06-24 Ge Medical Systems Global Technology Co Llc 灌流データを取得する方法及び装置
JP4491222B2 (ja) * 2002-11-27 2010-06-30 ジーイー・メディカル・システムズ・グローバル・テクノロジー・カンパニー・エルエルシー 灌流データを取得する方法及び装置

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