JPH041Y2

JPH041Y2 -

Info

Publication number: JPH041Y2
Application number: JP14799088U
Authority: JP
Priority date: 1988-11-12
Filing date: 1988-11-12
Publication date: 1992-01-06
Also published as: JPH0269904U

Description

【考案の詳細な説明】（産業上の利用分野）本考案は、ワイシヤツの改良に関する。

（従来の技術と考案が解決しようとする課題）従来のワイシヤツは、前身頃の前中心線に沿う
ようにボタン穴とボタンが設けられている。そし
て、このように形成されたワイシヤツは、ネクタ
イを締めた状態にすると、ボタン部分を丁度この
ネクタイによつて隠蔽してしまうようにした構造
のものであつた。従つて、このような構造のもの
では、ボタン部分のデザインを斬新なものにして
も意味がなく、このため同部分のフアツシヨン性
の向上には限界があつた。

本考案は、上述の問題点を解決するためになさ
れたもので、その目的とするところは、ボタン部
分を斬新なデザインにしてフアツシヨン性を向上
し、該ボタン部分がネクタイ等で隠蔽されること
がなく、しかも衿の閉じ合わせ部にズレや隙間を
生じさせないようにしたワイシヤツの提供にあ
る。

（課題を解決するための手段）本考案のワイシヤツでは、前記目的を達成する
ための手段として、衿を取付けた身頃のうち、少
くともボタン穴が形成される上前身側の打合せ部
分を前中心線より前端線側へ大きく突出させ、該
ボタン穴位置と下前身のボタン取付位置とを前中
心線より脇線方向へ横移動させることによつて、
前中心線部分にスペースを形成したワイシヤツで
あつて、上前身の前中心線位置上端部の裏面に、
着脱自在に形成された一対の係止手段の一方を取
付け、かつ下前身の前中心線位置上端部の表面に
前記係止手段の他方を取付けた構成とした。

（作用）本考案のワイシヤツでは、上記構成としたこと
で、斬新なデザインとなりワイシヤツのフアツシ
ヨン性を向上させることができる。しかも衿の閉
じ合わせ部にズレや隙間が生じたりすることがな
くフアツシヨン性が損なわれることがない。

その上ネクタイをしてもボタン部分が隠蔽され
ることがなく、ネクタイとの相乗効果を出すこと
ができる。

また、衿の閉じ合わせ部の表面側には係止手段
が現われないので、該係止手段に邪魔されること
なく前中心線位置に形成されるスペースにネクタ
イの図柄を描いたり、織込み、縫着したりするこ
とによつてもフアツシヨン性を向上させることが
できる。

（実施例）以下、本考案の実施例を図面に基づいて詳述す
る。尚、この実施例では、白無地の生地を使用し
た半袖のワイシヤツを例にとる。

まず、実施例の構成を説明する。

この実施例のワイシヤツＡは、第１図および第
２図に示すように、ボタン穴１が形成される上前
身２側の打合せ部分３を、前中心線ａより前端線
ｂ側へ大きく突出させ、ボタン穴位置１ａを前中
心線ａより脇線ｃ方向へ横移動させることによつ
て、該上前身２の前中心線ａ部分にスペース４を
形成している。

また、上前身２の前中心線ａ位置の上端部であ
る台衿５部分の裏面５ａに係止手段としてスナツ
プ型の雄ホツク６ａを取付け、かつ下前身７の前
中心線ａ位置の上端部である台衿５部分の表面５
ｂに係止手段としての雌ホツク６ｂを取付けてい
る。そして前記ボタン穴位置１ａと一致する下前
身７の表面７ａ側にボタン８を取付けている。
尚、このボタン穴位置１ａの最上位置は、ボタン
８の代わりに上前身２側裏面２ａに雄ホツク９ａ
を、また下前身７側表面７ａに雌ホツク９ｂに取
付けている。

また、衿１０は前中心線ａを中心に左右に対称
に配置されたもので、台衿５に縫着されているも
のである。

この実施例のワイシヤツＡは、上記構成よりな
るため、ボタン穴位置１ａが前中心線ａより脇線
ｃ方向へ移動しているので、フアツシヨン性に優
れたものとなり、特にボタン部分が従来のように
ネクタイで隠蔽されることがないので、ボタンを
含めた同部分のデザインを斬新なものとすること
によつて、ワイシヤツ自体のデザインを更に向上
できるようになる。そして、スペース４部分には
何も付けずそのまま着用したり、ネクタイの図柄
を描いたり織り込んだりすることができ、さらに
普通のネクタイを締めたり様々な態様にして着用
することができる。

また、衿１０は雄ホツク６ａと雌ホツク６ｂと
で閉じ合わせられるので、閉じ合わせ部にズレや
隙間が生じることがなくワイシヤツＡのフアツシ
ヨン性を損なうことがない。

また、前中心線ａの位置の雄ホツク６ａは台衿
５の表面側には現われないのでスペース４の部分
にネクタイを描く場合でも邪魔されるものがな
く、完全な姿で描くことができる。

さらに実施例では、ボタン穴位置１ａの最上位
置は雄ホツク９ａと雌ホツク９ｂとで閉じ合わせ
るようにしたので、衿１０の裏側にあつても簡単
にとめることができる。それに衿１０がこれに乗
り上げたり引つ掛つたりすることがない。

以上、本考案の実施例を図面により詳述してき
たが、具体的な構成はこの実施例に限定されるも
のではなく、本考案の要旨を逸脱しない範囲にお
ける設計変更等があつても本考案に含まれる。

例えば、実施例では半袖のワイシヤツを例にと
つたが長袖であつてもよい。

また、実施例では係止手段として雄雌のホツク
６ａ，６ｂを取付ける場合を例にとつたが、これ
には限定されず、ベルベツト式フアスナーやフツ
ク型のホツク等を取付けるようにしてもよい。

また、ワイシヤツＡは白無地の生地を使用する
としたが、これに限定されず色付の無地、柄付等
の生地を使用することができる。

また、ボタン穴位置１ａの最上位置は雄雌のホ
ツク９ａ，９ｂを取付けるとしたが、これには限
定されずベルベツド式フアスナー等を使用するこ
ともできる。また、衿１０の形状によつては普通
のボタンを使用することもできる。

（考案の効果）以上説明してきたように本考案のワイシヤツに
あつては、衿を取付けた身頃のうち、少くともボ
タン穴が形成される上前身側の打合せ部分を前中
心線より前端線側へ大きく突出させ、該ボタン穴
位置と下前身のボタン取付位置とを前中心線より
脇線方向へ横移動させることによつて、前中心線
部分にスペースを形成したワイシヤツであつて、
上前身の前中心線位置上端部の裏面に、着脱自在
に形成された一対の係止手段の一方を取付け、か
つ下前身の前中心線位置上端部の表面に前記係止
手段の他方を取付けたことで、斬新なデザインと
なりワイシヤツのフアツシヨン性を向上させるこ
とができる。しかも衿の閉じ合わせ部にズレや隙
間が生じたりすることがなくフアツシヨン性が損
なわれることがない。

また、衿の閉じ合わせ部の表面側には係止手段
が現われないので、該係止手段に邪魔されること
なく前中心線位置に形成されるスペースにネクタ
イの図柄を描いたり、織込み、縫着したりするこ
とによつてフアツシヨン性を向上させることがで
きるようになるという効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案実施例のワイシヤツを示す正面
図、第２図は要部の説明図である。１ａ……ボタン穴位置、２……上前身、３……
打合せ部分、４……スペース、５……台衿、（上
端部）、５ａ……裏面、５ｂ……表面、６ａ……
雄ホツク（係止手段）、６ｂ……雌ホツク（係止
手段）、７……下前身、８……ボタン、１０……
衿、ａ……前中心線、ｂ……前端線、ｃ……脇
線。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

衿を取付けた身頃のうち、少くともボタン穴が
形成される上前身側の打合せ部分を前中心線より
前端線側へ大きく突出させ、該ボタン穴位置と下
前身のボタン取付位置とを前中心線より脇線方向
へ横移動させることによつて、前中心線部分にス
ペースを形成したワイシヤツであつて、上前身の
前中心線位置上端部の裏面に、着脱自在に形成さ
れた一対の係止手段の一方を取付け、かつ下前身
の前中心線位置上端部の表面に前記係止手段の他
方を取付けたことを特徴とするワイシヤツ。