JP3238944U - 衣服 - Google Patents
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Abstract
【課題】カフス部分におけるボタン留めを外さずに袖の引き上げを簡便に行い得る衣服を提供する。【解決手段】袖口にカフス部分1を備えた衣服に関し、前記カフス部分1におけるボタン留め箇所(ボタン4とボタンホール5とによるボタン留め)を除いた周方向の一部に、手首回りに伸縮自在なリブ素材から成る伸縮部3を構成する。このようにすれば、カフス部分1におけるボタン留めを外さずに袖7を引き上げるだけで勝手に伸縮部3が拡張して袖7が引き上がり、その引き上がった位置で伸縮部3が元の状態に戻ろうとする復元力が働いて止まる。【選択図】図1
Description
本考案は、袖口にカフス部分を備えた衣服に関するものである。
一般的に、ワイシャツやブラウスなどのように伸縮性の少ない生地で作られた衣服の場合、例えば、図4に示す如く、その脱ぎ着や腕まくりを行い易くするために袖口に深い切込みが入れられており、この袖口を閉じ合わせるために、手首を覆うバンド状の別布によりカフス部分aが縫製され、このカフス部分aがボタン留めにより閉じ合わされるようになっている。
ここに図示している例では、ボタンbとボタンホールcによるボタン留めが行われるようになっているが、フォーマルなドレスシャツなどでは、一対のボタンホールをカフスボタン(カフリンクス)で留めてカフス部分を閉じ合わせるようにしたものもある。
尚、前記切れ込みは、カフス部分aを超えて更に肘側へ向け延びているが、この部分は別布の剣ボロdとその下に隠れた下ボロ(図示せず)により処理されていて、夫々がほつれ止めの役割を果たすようになっている。
しかしながら、外気温が高くて涼感を得たい時や、水仕事で袖口を濡らしたくないような時には、図5に示す如く、袖eを引き上げて袖丈を短く調整したくなることがあるが、従来における袖口にカフス部分aを備えた衣服fでは、該カフス部分aにおけるボタン留めを外して腕まくりをしなければならず、急いで袖丈を短くしたいような場面では、非常に煩わしさを感じることがあった。
即ち、小さなボタンbをボタンホールcから外す作業や、袖口を何度も折り返してまくり上げる作業は、必然的に片手のみで行わなければならないため、特に利き腕でない不慣れな側の片手のみで反対側の腕まくりを行うような場面では時間がかかってしまい、もっと簡便に袖eの引き上げを行えることが望まれている。
この際、袖口にカフス部分aを備えた衣服fを好んで着用する人たちは、伝統的なカフス部分aのデザインが気に入っているのであって、例えば、袖口を伸縮自在な袖筒に変更したとしても、子供服やトレーニングウェアなどの外観イメージとなって好みのデザインから遠ざかってしまう。
本考案は上述の実情に鑑みてなしたもので、カフス部分におけるボタン留めを外さずに袖の引き上げを簡便に行い得る衣服を提供することを目的とする。
本考案は、袖口にカフス部分を備えた衣服であって、前記カフス部分におけるボタン留め箇所を除いた周方向の一部に、手首回りに伸縮自在なリブ素材から成る伸縮部を構成したことを特徴とするものである。
而して、このようにすれば、袖を引き上げるだけで勝手に伸縮部が拡張して袖が引き上がり、その引き上げた位置で伸縮部が元の状態に戻ろうとする復元力が働いて止まり、カフス部分におけるボタン留めを外さずに袖の引き上げを簡便に行うことが可能となる。
また、本考案では、袖を下げた状態で体側に沿う側に伸縮部が配置されていることが好ましく、このようにすれば、カフス部分の一部が伸縮部となっていることが目立たなくなる。
このようにした場合、カフス部分における伸縮部以外の残部と前記伸縮部とが同色で構成されていれば、伸縮部の存在をより一層目立たなくさせることが可能となる。
これとは逆に、伸縮部をデザイン上のアクセントとしたい場合には、カフス部分における伸縮部以外の残部と前記伸縮部とが異なる色で構成されていても良い。
上記した本考案の衣服によれば、下記の如き種々の優れた効果を奏し得る。
(I)カフス部分におけるボタン留めを外さずに袖の引き上げを簡便に行うことができるので、外気温が高くて涼感を得たい時や、水仕事で袖口を濡らしたくないような時に、直ぐに袖を引き上げて袖丈を短く調整することができ、伝統的なカフス部分のデザインを残しながら機能性の高い衣服を実現することができる。
(II)袖を下げた状態で体側に沿う側に伸縮部が配置されている構成を採用すれば、カフス部分の一部が伸縮部となっていることを目立たなくさせて、前記カフス部分におけるボタン留め箇所の伝統的なデザインに注目させることができる。
(III)カフス部分における伸縮部以外の残部と前記伸縮部とが同色で構成されていれば、伸縮部の存在をより一層目立たなくさせることができ、従来通りの外観イメージでカフス部分のデザインを楽しむことができる。
(IV)カフス部分における伸縮部以外の残部と前記伸縮部とが異なる色で構成されていれば、伸縮部をデザイン上のアクセントとして際立たせることができ、これまでにない新鮮なカフス部分の外観イメージを醸し出すことができる。
以下本考案の実施の形態を図示例と共に説明する。
図1~図3は本考案の実施の形態の一例を示すもので、ここに図示している例では、袖口にカフス部分1を備えた衣服2を対象としており、前記カフス部分1におけるボタン留め箇所を除いた周方向の一部に、手首回りに伸縮自在なリブ素材から成る伸縮部3を構成したところが特徴となっている。
即ち、リブ素材とは、リブニットやセーターなどに用いられるリブ編み(ゴム編み)の生地のことを指し、凸凹とした畝のような模様が特徴的な生地となっていて、この模様がリブ(肋骨)のように見えることから名付けられたものであるが、本形態例では、手首回りに伸縮自在な伸縮部3を成すようにしているため、リブの模様の向きが袖の長さ方向に向いて手首回りに並ぶようにしてある。
ここで、本形態例においても、先に説明した図4の従来例の場合と同様に、ボタン4とボタンホール5によりボタン留め箇所が構成されるようになっているが、一対のボタンホールをカフスボタン(カフリンクス)で留めてカフス部分を閉じ合わせるようにしたものであっても良いことは勿論である。尚、図1中の符号6は剣ボロ(その下には下ボロが隠れている)、7は袖を夫々示している。
本形態例にあっては、このようなボタン4とボタンホール5によるボタン留め箇所を除いた周方向の一部に伸縮部3を構成しているわけであるが、図2に示す如く、袖7を下げた状態で体側に沿う側に伸縮部3が配置されるようにしている。
而して、このようにすれば、図3に示す如く、袖7を引き上げるだけで勝手に伸縮部3が拡張して袖7が引き上がり、その引き上げた位置で伸縮部3が元の状態に戻ろうとする復元力が働いて止まり、カフス部分1におけるボタン留めを外さずに袖7の引き上げを簡便に行うことが可能となる。
また、袖7を下げた状態で体側に沿う側に伸縮部3が配置されているので、カフス部分1の一部が伸縮部3となっていることが目立たなくなり、前記カフス部分1におけるボタン留め箇所の伝統的なデザインに注目させることが可能となる。
このようにした場合、カフス部分1における伸縮部3以外の残部と前記伸縮部3とが同色で構成されていれば、伸縮部3の存在をより一層目立たなくさせることが可能となるが、これとは逆に、伸縮部3をデザイン上のアクセントとしたい場合には、カフス部分1における伸縮部3以外の残部と前記伸縮部3とが異なる色で構成されていても良い。
従って、上記形態例によれば、カフス部分1におけるボタン留めを外さずに袖7の引き上げを簡便に行うことができるので、外気温が高くて涼感を得たい時や、水仕事で袖口を濡らしたくないような時に、直ぐに袖7を引き上げて袖丈を短く調整することができ、伝統的なカフス部分1のデザインを残しながら機能性の高い衣服2を実現することができる。
特に本形態例にあっては、袖7を下げた状態で体側に沿う側に伸縮部3が配置されているので、カフス部分1の一部が伸縮部3となっていることを目立たなくさせて、前記カフス部分1におけるボタン留め箇所の伝統的なデザインに注目させることができる。
この際、カフス部分1における伸縮部3以外の残部と前記伸縮部3とが同色で構成されていれば、伸縮部3の存在をより一層目立たなくさせることができ、従来通りの外観イメージでカフス部分1のデザインを楽しむことができる。
また、カフス部分1における伸縮部3以外の残部と前記伸縮部3とが異なる色で構成されていれば、伸縮部3をデザイン上のアクセントとして際立たせることができ、これまでにない新鮮なカフス部分1の外観イメージを醸し出すことができる。
尚、本考案の衣服は、上述の形態例にのみ限定されるものではなく、本考案の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
1 カフス部分
2 衣服
3 伸縮部
4 ボタン
5 ボタンホール
7 袖
2 衣服
3 伸縮部
4 ボタン
5 ボタンホール
7 袖
Claims (4)
- 袖口にカフス部分を備えた衣服であって、前記カフス部分におけるボタン留め箇所を除いた周方向の一部に、手首回りに伸縮自在なリブ素材から成る伸縮部を構成したことを特徴とする衣服。
- 袖を下げた状態で体側に沿う側に伸縮部が配置されていることを特徴とする請求項1に記載の衣服。
- カフス部分における伸縮部以外の残部と前記伸縮部とが同色で構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の衣服。
- カフス部分における伸縮部以外の残部と前記伸縮部とが異なる色で構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の衣服。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2022002206U JP3238944U (ja) | 2022-07-04 | 2022-07-04 | 衣服 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2022002206U JP3238944U (ja) | 2022-07-04 | 2022-07-04 | 衣服 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP3238944U true JP3238944U (ja) | 2022-09-01 |
Family
ID=83050227
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2022002206U Active JP3238944U (ja) | 2022-07-04 | 2022-07-04 | 衣服 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3238944U (ja) |
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2022
- 2022-07-04 JP JP2022002206U patent/JP3238944U/ja active Active
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