JPH04198569A

JPH04198569A - シリンダ錠

Info

Publication number: JPH04198569A
Application number: JP32592290A
Authority: JP
Inventors: Tetsuya Yamamoto; 哲也山本; Shintaro Abe; 慎太郎安部
Original assignee: Yuhshin Co Ltd; Yuhshin Seiki Kogyo KK
Current assignee: U Shin Ltd
Priority date: 1990-11-29
Filing date: 1990-11-29
Publication date: 1992-07-17
Anticipated expiration: 2015-08-14
Also published as: JP3076919B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】「産業上の利用分野」本発明は、例えば、自動車などの車輌に備えるシリンダ
錠に関する。

「従来の技術」自動車のドアに備えられているシリンダ錠は第９図及び
第１０図に示した構造のものが多い。

すなわち、ロータケース］１に回転自在に内挿されたロ
ータ１２がカバー１３によって抜け止めされている。こ
のロータ１２の内部には、スプリングによって一方向く
第９図において」二方向）に押動勢力を与えた複数のロ
ックプレート１４と、同様にスプリングによって他方向
（第９図において下方向）に押動勢力を与えた複数のロ
ックプレート１５とが交互に設けられている。そして、
ロックプレート１４．１５はロータケース１１内面にケ
ース筒軸方向に沿って形成されている凹条溝１６、】７
に突入して施錠状態となっている。

正規キーをロータ１２のキー孔１８に挿入すると、ロッ
クプレート１４．１５がキー山によりスプリングの押動
勢力に抗して強制的にロータ１２内に没入され各々の凹
状溝１６、】７から抜け出る。

この結果、ロータ１２が回動自在となり、正規キーによ
ってロータ１２を回動させれば、この口〜夕１２に取付
けられている連動レバー１９が旋回し、この連動レバー
］９に連結されたロッドか移動してドアロックをアンロ
ックとするように解放し解錠動作する。

なお、このシリンダ錠はステアリングロック装置に使用
することが可能で、この場合、ロータ１２の回動かステ
アリングロック機構とスタータスイッチとに伝達される
構成となっており、ロータ１２の回動によって、ステア
リングをロックするロックボルトをアンロック位置に後
退させた後にスタータスイッチの動作によりエンジンが
始動する。

「発明が解決しようとする課題」］１記したシリンダ錠の場合、不正キーやドライバなと
゛の工具をロータ１２のキー孔１８に差し入れ、無理に
ロータ１２な回動じ、解錠されることかあった。

つまり、ドライバ等の充分に回動力を与えられる工具を
ロータ１２のキー孔１８に挿入してロックプレート］４
．１５か没入したか否かに関係なくロータ１２を強引に
回動させ、或いは、不正キーをキー孔１８に挿入してロ
ックプレート］４．１５のうちいくつかを没入させた状
態でロータ１２を強引に回動させる。このようにして、
没入していないロックプレート１４．１５がロータケー
ス１１の凹条溝１６、］７に突入している状態でロータ
１２が無理に回動されて解錠されることがある。このた
め、上記ような不正行為によりシリンダ錠が破壊する。

一方、ロータ１２のキー孔に金属線などを差し込み、ロ
ータ１２に一方向の回動勢力を加えなからロータケース
１１の凹条溝１６．１７の肩部にロックプレート１４．
１５を一枚づつひっかけ、ロックプレート１４．１５を
ロータ１２内に没入させて解錠させてしまう、いわゆる
ピッキングによって不正解錠されることがあった。

本発明は上記したような不正解錠を確実に防止し、自動
車や車内搭載物の盗難を未然に防ぐことかできるシリン
ダ錠を開発することを目的とする。

「課題を解決するための手段」上記した目的を達成するため、本発明では、ロータへの
正規キーの挿入によってロータ回転軸方向に一列に整列
する凹形部を形成し、ロータ内部に設けた複数のロック
プレートと、上記凹形部の不整列下にロックプレートに
押動されて後退し、」二記凹形部の整列下に、この凹形
部に突入してロータ径方向に進出する進出勢力を与えた
サイドバーと、上記ロータとロータケースとの間に回転
自在に設け、進出した上記サイドバーの一部が抜け出る
ロック孔を有するアウタロータと、上記サイドバーの後
退により、このアウタロータがロータと共に回動するこ
とによって、このアウタロータの回動に応動してロータ
とリアロータとを非連結に切換わる常時連結形のクラッ
チ機構とより構成したことを特徴とするシリンダ錠を提
案する。

「作　　　用」正規キーを挿入しない通常状態では、各ロックプレート
の凹形部が不整列となっており、サイドバーが各ロック
プレートに押動され後退し、その一部がアウタロータの
ロック孔に入り込んでいる。

この状態ではロータとリアロータとがクラッチ機構によ
って連結されている。

正規キーを挿入すると、各ロックプレー１・の凹形部か
ロータの回転軸方向に一列に整列する。この結果、サイ
ドバーが」二記凹形部に突入するようにロータ径方向に
進出すると共に、この進出によってサイドバーの一部が
アウタロータのロック孔から抜け出て、ロータとアウタ
ロータとの連動系を断つ。

上記の状態下にロータを正規キーによって回動すると、
常時連結形のクラッチ機構を介してロータの回動がリア
ロータに伝達され、リアロータに連動されるドアロック
機構などの連動機構か動作して解錠となる。

また、正規キーの回動操作を解放させると、リアロータ
に設けられているスプリング利用の復動機構、またはド
アロック機構などの復動機構によってリアロータとロー
タとが初期位置に戻り回動する。

上記したシリンダ錠は、不正キーやドライバ等の工具を
ロータのキー孔に挿入して解錠を企てた場合には、サイ
ドパーが進出しないため、このサイドパーの一部がアウ
タロータのロック孔に入り込んノ三ままとなる。

この状態でロータを回動させると、アウタロータの回動
に応動してクラッチ機構か非連結に切換わる。したかっ
て、ロータが空転するだけとなり、解錠が防止される。

また、ロックプレートがサイドパーに当接したままでロ
ータが空転するので、ロックプレート等が変形すること
なくシリンダ錠も破壊されない。

ピッキングによって解錠か企てられた場合は、ロックプ
レートを没入させて係止させる部所がないため、各ロッ
クプレートの凹形部を整列させることか不可能となり、
解錠が防止される。

「実施例」次に、本発明の一実施例について図面に沿って説明する
。

第１図は本発明に係るシリンダ錠の縦断側面図、第２図
（ａ）は第１図」二のＢ−Ｂ線断面図、第３図は第１図
上のＣ−Ｃ線断面図、第４図は第１図」ユのＤ−Ｄ線断
面図である。

これらの図において、２１はロータケース２２に回転自
在に内挿したロータで、カバー２３によって抜け止めし
である。

このロータ２１にはキー孔２４を設けると共に、このキ
ー孔２４を横切るようにして複数のロックプレート２５
が備えである。

ロックプレート２５は各々の側部に設けたスプリングに
よって一方向（第２図（ａ）において上方向）の押動勢
力を与え、各々ロックプレート２５の一端部をアウタ口
〜り２７の内面に当接させである。

各々のロックプレート２５に形成した凹形部２６は、ロ
ータ２１のキー孔２４に正規のキーが挿入されることに
より口〜夕２１の回転軸方向に一列に整列する構成とな
っている。

また、上記ロータ２１の側部には回転軸方向に沿った細
幅溝２８を形成し、この細幅溝２８内にサイドパー２９
が備えである。

このサイドパー２９は、第５図及び第６図に拡大図をも
って示した如く、拡圧作用のスプリング３０によってロ
ータ２１の径方向に進出勢力を与えると共に、その進出
方向に当る側部を細幅溝２８の底部にはみ出させた各々
のロックプレート２５の側部に当接させである。

また、上記したスプリング３０は、細幅溝２８を横切る
ようにしてロータ２１の突形部２１ａに係止させたばね
受け３１とサイドパー２９の凹部との間に設けである。

なお、各ロックプレート２５の凹形部２６は正規キーが
挿入されたとき、上記の細幅溝２８の底部位置で整列す
るようになっており、凹形部２６がこのように整列した
とき、サイドパー２９が凹形部２６に突入してロータ径
方向（第１図左方向）に進出する。

サイドパー２９か進出移動すると、その進出方向の後端
側部（第１図において右側部）かアウタロータ２７のロ
ック孔３２より抜け出る。

アウタロータ２７は、ロータ２１とロータケース２２と
の間に回動自在に設けた筒状体で、これには上記したロ
ック孔３２が筒軸方向に沿って細長孔として形成してあ
り、また、アウタロータ２７の先端部（第１図において
下端部）には、後述するクラッチ機構を非連結に切換え
る２つの小球３３．３４が嵌合しである。

これら小球３３．３４は、第３図より分かる如く、ロー
タケース２２の内面に形成した小形凹部３５．３６に部
分的に嵌合しており、アウタロータ２７か回動したとき
、このロータ２７に押動されて小形凹部３５．３６より
転出する。

上記したクラッチ機構は、ロータ２Ｊの先端側（第１図
において下側）に支軸３７．３８をもって旋回自在に軸
支した２つのクラッチレバ−３９，４０ど、これらクラ
ッチレバ−３９，４０を共にロータケース２２の内面方
向に旋回するように付勢するスプリング４１．４２と、
リアロータ４３の円形フランジに形成し、上記クラッチ
レバ−１３９．４０か出入りするようにしたクラッチ用
溝４４．４５とによって構成しである。

このクラッチ機構は、クラッチレバ−３９，４０の先端
側が互いに離れるように旋回してクラッチ用溝４４．４
５に侵入することにより、ロータ２１とリアロータ４３
とを連結する。また、クラッチレバ−３９，４０は、上
記した小球３３．３４が小形凹部３５．３６より転出し
たとき、これら小球３３．３４によって押動されて内方
向に旋回し、それらレバー３９．４０の先端側がクラッ
チ用溝４４．４５から抜け出て、クラッチ機構を非連結
に切換え、ロータ２］とリアロータ／Ｉ３との連動を切
り離す。

リアロータ４３は、円形フランジをロータケース２２内
に位置させ、連動部４３ａをロータケース２２の底面外
に突出させた構成としである。

上記した構成のシリンダ錠は、正規キーを挿入しないか
ぎり、ロックプレート２５各々の凹形部２６か不整列と
なっているため、サイドパー２９がロックプレート２５
に押動されて後退した位置にあり、その後方側部かアウ
タロータ２７のロック孔３２に入り込んでいる。（第２
図（ａ）参照）また、小球３３．３４が小形凹部３５．
３６に転入していることから、クラッチレバ−３９，４
０がスプリング４］、４２の拡圧勢力を受け、第１図に
示ず如く、これらの先端側が互いに離れるように旋回し
てクラッチ用溝４４．４５に侵入している。（第３図、
第４図参照）つまり、ロータ２１とリアロータ４３とがクラッチ機構
によって連結された状態となっている。

正規キーをキー孔２４に挿入すると、ロックプレート２
５各々の凹形部２６がロータ２１の回転軸方向に一列に
整列する。したがって、サイドパー２９がスプリング３
０の拡圧勢力を受けて各凹形部２６に突入するように進
出し、このサイドパー２９の後方側部がアウタロータ２
７のロック孔３２より抜け出る。（第２図（ｂ）参照）
挿入した正規キーを、解錠操作すると、ロータ２１か回
動し、連結しているクラッチ機構を介してリアロータ４
３か回動駆動される。

−１１〜つまり、サイドパー２９がアウタロータ２７のロック孔
３２より抜け出ているため、アウタロータ２７が、第７
図に示した如く、ロータ２１の回動にかかわらず非回動
のままとなり、この結果、小球３３．３４が小形凹部３
５．３６より転出せず、したがって、クラッチレバ−３
９，４０の小突起３９ａ、４０ａは小球３３．３４によ
って押圧されず回動力が加わらないので、クラッチ機構
が連結状態を保っている。なお、第７図の参照符号５０
は正規キーを示す。

また、リアロータ４３には従来例同様に連動レバーを数
句けると共に、この連動レバーとドアロック機構とをロ
ッドによって連結する。これより、リアロータ４３が解
錠駆動されると、連動レバーの旋回によってロッドが移
動し、ドアロック機構がアンロックとなり、解錠動作と
なる。

正規キーの回動操作力を解放させると、リアロータ４３
が公知のスプリング復動機構によって初期位置にまで戻
り回動し、ロータ２１がこのリアロータ４３の戻り回動
に連動されて初期位置まで戻り回動する。

ロータ２１が初期位置に戻り回動してから正規キーを引
き抜けば、ロックプレート２５の復動に応動してサイド
パー２９が後退し、第１図及び第２図に示すような動作
状態に戻る。

また、リアロータ４３にはスプリング復動機構を備えな
いドアロック機構かある。この場合には、回動駆動され
たリアロータ４３が自動的に戻り回動しない。正規キー
を反対方向に回動しロータ２１を逆転させる。

ロータ２１の逆転によってクラッチレバ−３９，４０が
小球３３．３４に対接したとき、これら小球３３．３４
の一部がロータ２１のクラッチレバ−用孔３９ｂ、４０
　ｂに突入し、この位置でロータ２１が初期位置となる
。

また、上記したシリンダ錠において、解錠しているドア
ロックを施錠するときは、正規キーをキー孔２４に挿入
して施錠回転させる。このときリアロータ４３が回動し
てドアロック機構が施錠するように連動される。その他
は上記同様の動作となる。

一方、不正キーをキー孔２４に挿入した場合には、各ロ
ックプレート２５の凹形部２６が整列しないために、サ
イドパー２９が進出移動しないので、このサイドパー２
９の後方側部かアウタロータ２７のロック孔３２に侵入
したままとなる。

この状態でロータ２］を回動させると、サイドパー２９
を介してアウタロータ２７かロータ２〕と共に回動し、
このために小球３３．３４が小形凹部３５．３６より転
出する。

小形凹部３５．３６より転出した小球３３．３４は、第
８図に示した如く、クラッチレバ−３９，４０の小突起
３９ａ、４０ａを押し、支軸３７．３８を回動中心とし
て押し出し、これらクラッチレバ−３９，４０の先端側
を近付ける方向に旋回させクラッチ用溝４４．４５から
脱出させる。つまり、小球３３．３４か小形凹部３５．
３６より転出した時、クラッチ機構か非連結に切換わり
、ロータ２１とリアロータとの連結が切り離される。

この結果、不正キーではロータ２１がアウタロータ２７
を伴って空転し、リア口−り４３が回転駆動されないた
め、施錠か保たれ、また、ロータ２１か空転するたけで
あるから、ロックプレート２５等が破壊されることかな
い。なお、第８図の参照符号６０は不正キーを示してい
る。

上記のような不正行為は、ドライバなどの工具を使用し
てもロータ２１か空転するだけで解錠が確実に防止され
る。

また、ピッキングをする場合にもピッキングに必要なロ
ータ２１への回動力は単にロータ２］を空転させるたけ
となるため、ピッキングをすることができない。

上記した不正解錠の防止機能を備えた本発明のシリンダ
錠は、正規キーを挿入して回動させると、進出したサイ
ドパー２９によってロックプレート２５の突出か防止さ
れるため、正規キーが抜け出ることがない。

以上、ドアロック機構を連動するシリンダ錠の実施例に
ついて説明したが、本発明はリアロータ４３に連動させ
るようにしたステアリングロック機構のシリンダ錠等と
しても実施することができる。

「発明の効果」］―記した通り、本発明のシリンダ錠は、正規キーを使
用しないで、他の手段でロータを回動させれば、ロータ
とリアロータとを連結するクラッチ機構か非連結に切換
わる構成であるので、正規キー使用の場合は、ロータの
回動がクラッチ機構を介してリアロータに伝達されて解
錠動作となり、不正キーやドライバなどの工具を使用し
て解錠させようとしたときには、ロックプレートの全部
または一部の凹形部が不整列となり、サイドパーの後退
によりアウタロータがロータと共に回転し、クラッチ機
構が非連結に切換わる。

また、ピッキングによる場合は、凹形部を整列させるた
めのロックプレートの係止ができない。

このため、ロータの回動がリアロータに伝達されず、ロ
ータが空転し施錠のままとなる。

この結果、不正な解錠行為かあってもシリンダ錠が破壊
されずに確実に不正解錠を阻止することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示すシリンダ錠の縦断側面
図、第２図（ａ）は第１図」二のＢ−Ｂ線断面図、第２
図（ｂ）はサイドパーの進出動作状態を示す第２図（ａ
）同様の断面図、第３図は第１図」二のＣ−Ｃ線断面図
、第４図は第１図上のＤ−り線断面図、第５図はサイド
パーの取付は部分を示すロータの部分的な拡大側面図、
第６図は第５図」−のＥ−Ｅ線断面図、第７図は正規キ
ーを使用した解錠動作を示す第３図同様の断面図、第８
図は不正キーを使用した解錠動作を示す第３図同様の断
面図、第９図及び第１０図は従来例を示し、第９図は第
１０図上のＡ−Ａ線断面図、第１０図はシリンダ錠の縦
断側面図である。２１・・ロータ２２　ロータケース２４・・キー孔２５　・ロックプレート２６　・凹形部２７　アウタロータ２つ・サイドバー３２・・・ロック孔３３．３４・・・小球３５．３６　小形凹部３９．４０・クラッチレバ− ４３・・・リアロータ４４．４５　クラッチ用溝特許出願人　　株式会社　ユーシン

Claims

【特許請求の範囲】

ロータへの正規キーの挿入によってロータ回転軸方向に
一列に整列する凹形部を形成し、ロータ内部に設けた複
数のロックプレートと、上記凹形部の不整列下にロック
プレートに押動されて後退し、上記凹形部の整列下に、
この凹形部に突入してロータ径方向に進出する進出勢力
を与えたサイドバーと、上記ロータとロータケースとの
間に回転自在に設け、進出した上記サイドバーの一部が
抜け出るロック孔を有するアウタロータと、上記サイド
バーの後退により、このアウタロータがロータと共に回
動することによって、このアウタロータの回動に応動し
てロータとリアロータとを非連結に切換わる常時連結形
のクラッチ機構とより構成したことを特徴とするシリン
ダ錠。