JPH04198276A - 樹脂組成物 - Google Patents

樹脂組成物

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JPH04198276A
JPH04198276A JP32418990A JP32418990A JPH04198276A JP H04198276 A JPH04198276 A JP H04198276A JP 32418990 A JP32418990 A JP 32418990A JP 32418990 A JP32418990 A JP 32418990A JP H04198276 A JPH04198276 A JP H04198276A
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JP
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resin
acid
bis
hydroxyphenyl
examples
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Application number
JP32418990A
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English (en)
Inventor
Takahiro Kawabata
隆広 川端
Yoshiyuki Ono
善之 小野
Yoshifumi Noto
能登 好文
Keiko Iida
飯田 桂子
Kazutaka Murata
一高 村田
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DIC Corp
Original Assignee
Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH04198276A publication Critical patent/JPH04198276A/ja
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    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K1/00Printed circuits
    • H05K1/02Details
    • H05K1/03Use of materials for the substrate
    • H05K1/0313Organic insulating material
    • H05K1/0353Organic insulating material consisting of two or more materials, e.g. two or more polymers, polymer + filler, + reinforcement

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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 く 産業上の利用分野 〉 本発明は、相溶性が改良された樹脂組成物に関するもの
で、優れた成形材料として、電気、電子部品、精密機器
部品、自動車部品、スポーツ用素材、雑貨等々広範な分
野に用いられる。
〈 従来技術 〉 ポリフェニレンスルフィド(p p s)に代表される
ポリアリーレンスルフィド類(PAS類)は耐熱性、高
剛性、成形加工性に優れ、且つ、難燃性、耐薬品性、寸
法安定性に抜群の性能を有するため、高機能、高性能の
エンジニアリング・プラスチックとして注目されている
。PAS類の持つ、優れた性質を他の樹脂に付与させる
ことを目的に、様々な樹脂とのブレンドが数多く試みら
れている。
しかしながら、いずれの場合もPAS類とブレンドする
樹脂間の相溶性が不十分であるために、十分な効果が表
れなかったり、場合によっては、かえって特性が低下し
たり、或いはそれ以外の問題点が生ずる等々の問題があ
った。発生する問題点はブレンドする熱可塑性樹脂によ
って異なるが、。
例えば、日本特許第1005081号では、難燃化を目
的にPAS類とポリアミド、熱可塑性ポリエステル、ポ
リエチレンなどの場合が、米国特許第4021596号
ではPPSとポリサルホン、ポリフェニレンオキサイド
、及びポリカーボネートの場合が、特開昭53−572
55号公報ではPPSとポリアリ−レートの場合が、特
公昭56−34032号公報ではPPSとポリフェニレ
ンオキサイドの場合が、それぞれ開示されているが、ポ
リエチレンやポリフェニレンオキサイドなどでは接着性
の不足、また、上述したほとんど全ての樹脂においては
、耐衝撃性などの力学的特性の低下、或いは、樹脂の分
散性が低下するために生ずる表面平滑性や表面状態の劣
化等々の問題があった。一方、特開昭59−58052
号、同59−155461号、同59−155462号
、同59−164360号、同59−207921号、
同59−213758号、同59−64657号公報で
は、PPSと各極熱可塑性樹脂とのブレンド相溶性を向
上させる目的で、エポキシ樹脂を添加する方法が開示さ
れているが、この方法においても十分な相溶性改良効果
が優れていないとともに、エポキシ樹脂を添加すること
によって熱分解の影響やゲル化のために成形加工性が低
下するという問題が生じている。
〈発明が解決しようとする課題〉 本発明の目的は、PAS類と熱可塑性樹脂との組成物に
おいて生じていた、前記したごとき様々な問題点を改善
すると共に、PAS類の持つ優れた性質を熱可塑性樹脂
に付与する樹脂組成物を提供することにある。
く課題を解決するための手段〉 即ち、本発明は■カルボキシル基を含有スるポリアリー
レンスルフィド系樹脂と■少なくとも1種の熱可塑性樹
脂を含んでなることを特徴とする樹脂組成物に関する。
本発明に用いるカルボ牛シル基含有のポリアリーレンス
ルフィド系樹脂(CPAS系樹脂)としては、繰り返し
の構造単位が一般式(−Ar−3−)(Ar:アリーレ
ン基)で示されるポリアリーレンスルフィド(PAS)
と、繰り返しの構造単位が後記する一般式(1,)(2
)または(3)で示されるカルボキシル基を含有するポ
リアリーレンスルフィド(CPAS)との共重合体等が
挙げられる。
CPAS系樹脂中のPAS部分の構造単位としては、上
記した一般式(−Ar−S−)中のアリーレンM−Ar
−bE、P−フェニレン、m−フェニレン、0−フェニ
レン、2,6−ナフタレン、4゜4′−ビフェニレン等
の2価芳香族残基、あるいは 等の如き少なくとも2個の炭素数6の芳香環を含む2価
の芳香族残基のものが挙げられる。尚、各芳香環には、
F、CI、BrS CH,等の置換基が導入されてもよ
い。
一方、CPAS系樹脂中のCPAS部分の構造単位とし
ては、下記一般式(1)、(2)、(3)%式% (ここで、Yは一〇−1−SO,−1−CH,−1−C
(CJ(、) t−1−CO−1−C(CF、)、−1
または単なる結合を示す。) 上記一般式(1)〜(3)で示されるカルボキシル基含
有アリーレンスルフィド構造単位の含有率は使用する目
的等々によって異なるため一概には規定できないが、C
PAS系樹脂中の0.5〜30モル%、好ましくは、0
.8〜20モル%である。
かかる範囲において目的とする効果が特に発揮される。
また、該CPAS系樹脂の粘度は、通常、融点プラス2
0°C5或いは、非品性のものではガラス転移温度プラ
ス100℃で、10 rad/secでの動的粘性率[
η′]が5〜10’ボイズ、好ましくは10〜104ポ
イズのものである。
このようなCPAS系樹脂はランダムタイプでも、ブロ
ックタイプでも構わない。
CPAS系樹脂として好ましいものは、PAS部分ノ構
造単位がp−フェニレンスルフイド、式(a)、式(b
)、p−フェニレンスルフイドと式(a)、またはp−
フェニレンと上式(b)であり、CPAS部分の構造単
位が一般式(1)である組成の各種共重合体等がある。
最も代表的な物としては、PAS部分がp−フェニレン
スルフィドでCPAS部分が式(1)で示されるカルボ
キシル基含有ポリフェニレンスルフィド(CPPS)で
ある共重合体がある。
CPP5系樹脂の製造法は、例えば、ランダムタイプの
場合には特開昭63−305131号公報のように、ジ
ハロゲノ芳香族化合物とアルカリ金属硫化物とジハロゲ
ノ芳香族カルボン酸及び(または)そのアルカリ金属塩
とを用いる方法や該公報に記載された製造法において用
いたアルカリ金属硫化物に代えて水硫化アルカリ金属化
合物と水酸化アルカリ金属を用いる方法などが採用でき
る。またブロックタイプの場合には(1)PASプレポ
リマーの存在する極性溶媒中で、ジノ・ロゲノ芳香族カ
ルボン酸及び(または)そのアルカリ金属塩とスルフィ
ド化剤(アルカリ金属硫化物;水硫化アルカリ金属化合
物と水酸化アルカリ金属との併用)を反応させる、 (
2)CPASプレポリマーの存在する極性溶媒中で、ジ
ハロゲノ芳香族化合物とスルフィド化剤を反応させる、
極性溶媒中で、PASプレポリマーとCPASプレポリ
マーを反応させる等の方法がある。
本発明において、CPAS系樹脂とブレンドする際に用
いられる熱可塑性樹脂は従来のPASの公知文献中に記
載されているいずれの樹脂も可能であるが、好ましくは
、ポリアミド、熱可塑性ポリエステル、ポリカーボネー
ト、ポリアリ−レート、ポリフェニレンオキサイド、ポ
リサルホン、ポリエーテルイミド、ポリエーテルケトン
、ABS系樹脂、フェノキシ樹脂、α−オレフィン共重
合体、スチレン系共重合体、フッ素系樹脂である。
これらは単独で用いても良いし、2種以上を併用するこ
ともできる。また、これらの熱可塑性樹脂の変性物を用
いることも可能である。
ポリアミドは、周知の種々のものを挙げることができる
。例えば蓚酸、アジピン酸、スペリン酸、セバシン酸、
テレフタル酸、イソフタル酸、1゜4−シクロへキシル
ジカルボン酸のようなジカルボン酸とエチレンジアミン
、ペンタメチレンジアミン、メキサメチレンジアミン、
デカメチレンジアミン、1.4−シクロへキシルジアミ
ン、m−キシレンジアミンのようなジアミンとを重縮合
して得られるポリアミド;カプロラクタム、ラウリンラ
クタムのような環状ラクタムを重合して得られるポリア
ミド;あるいは環状ラクタムと、ジカルボン酸とジアミ
ンとの塩を共重合して得られるポリアミド等を挙げるこ
とができる。これらのポリアミドのうち、好ましくは6
ナイロン、66ナイロン、46ナイロン、MXD6ナイ
ロン(m−キシレンジアミンとアジピン酸との共重合体
)、6・10ナイロン、66/6・10ナイロン、6/
66ナイロン、12ナイロン、11ナイロン、6/6T
ナイロン(カプロラクタムとテレフタル酸とへキサメチ
レンジアミンとの塩の共重合体)等が挙げられ、これら
ポリアミドは2種類以上を併用しても構わない。特に好
適なものとしては6ナイロン、66ナイロン、46ナイ
ロン、及びMXD6ナイロンである。
ポリエステル樹脂としては、テレフタル酸、イソフタル
酸、オルソフタル酸、ナフタレンジカルボン酸、4,4
°−ジフェニルジカルボン酸、ジフェニルエーテルジカ
ルボン酸、α、β−ビス(4−カルボキシフェノキシ)
エタン、アジピン酸、セパチン酸、アゼライン酸、デカ
ンジカルボン酸、ドデカンジカルボン酸、シクロへ牛サ
ンジカルボン酸、ダイマー酸などのジカルボン酸または
そのエステル形成性誘導体とエチレングリコール、プロ
ピレングリコール、ブタンジオール、ぺンタンジオール
、ネオペンチルグリコール、ヘキサンジオール、オクタ
ンジオール、デカンジオール、シクロへ牛サンジメタツ
ール、ハイトルキノン、ビスフェノールA、2.2−ビ
ス(4−ヒドロキシエトキシフェニル)プロパン、キシ
レングリコール、ポリエチレンエーテルグリコール、ポ
リテトラメチレンエーテルグリコール、両末端が水酸基
である脂肪族ポリエステルオリゴマー等のグリコール類
とから得られるポリエステルのことであり、通常はフェ
ノールと四塩化エタンとの6対4なる重量比の混合溶媒
中、30℃で測定した固有粘度(η)が0.3〜1. 
5dt/gなる範囲のものが用いられる。
また、コモノマー成分として、グリコール酸、ヒドロキ
シ酪酸、ヒドロキシ安息香酸、ヒドロキシフェニル酢酸
、ナフチルグリコール酸のようなヒドロキシカルボン酸
、プロピオラクトン、ブチロラクトン、バレロラクトン
、カプロラクトンのようなラクトン化合物あるいは熱可
塑性を保持し得る範囲以内で、トリメチロールプロパン
、トリメチロールエタン、グリセリン、ペンタエリスリ
トール、トリメリット酸、トリメシン酸、ピロメリット
酸のような多官能性エステル形成性成分を含んでいても
よい。
また、ジブロモテレフタル酸、テトラブロモテレフタル
酸、テトラブロモフタル酸、テトラクロロテレフタル酸
、1,4−ジメチロールテトラブロモベンゼン、テトラ
ブロモビスフェノールA1テトラブロモビスフエノール
Aのエチレンオキサイド付加物のような芳香族に塩素や
臭素の如きハロゲン化合物を置換基として有し、且つエ
ステル形成性基を有するハロゲン化合物を共重合した熱
可塑性ポリエステル樹脂も含まれる。
特に、好ましいポリエステル樹脂としては、ポリエチレ
ンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ボヘ
キサメチレンテレフタレート、ポリ(エチレン・ブチレ
ンテレフタレート)、ポリ(シクロヘキサンジメチレン
テレフタレート)、ポリ(ブチレン・テトラメチレンテ
レフタレート)、2.2−ビス(β−ヒドロキシエトキ
シテトラプロモフェニル)プロパン共重合ポリブチレン
テレフタレートなどが挙げられる。
ポリカーボネート(以下PCと略す)は均質PCまた例
えば1橿またはそれ以上の下記ビスフェノールをベース
にしたPC共重合体が使用できる。
ヒドロキノン、レゾルシン、ジヒドロキシジフェニル、
ビス−(ヒドロキシフェニル)−アルカン、ビス−(ヒ
ドロキシフェニル)−シクロアルカン、ビス−(ヒドロ
キシフェニル)−サルファイド、ビス−(ヒドロキシフ
ェニル)−ケトン、ビス−(ヒドロキシフェニル)−エ
ーテル、ビス−(ヒドロキシフェニル)−スルフオキシ
ド、ビス−(ヒドロキシフェニル)−スルフォンおよび
α。
α−−ビス−(ヒドロキシフェニル)−ジイソプロピル
ベンゼン並びに核にアルキルまたはハロゲンが置換した
それらの化合物。
これらのうち好適なビスフェノールの具体的なものとし
ては、4.4−ジヒドロキシジフェニル、2.2−ビス
−(4−ヒドロキシフェニル)−フロパン、・2,4−
ビス−(4−ヒドロキシフェニル)−2−メチルブタン
、1,1−ビス〜(4−ヒドロキシフェニル)−シクロ
ヘキサン、α、α−−ビス−(4−ヒドロキシフェニル
)−p−ジイソプロピルベンゼン、2.2−ビス−(3
−メチル−4−ヒドロキシフェニル)−フロパン、2゜
2−ビス−(3−クロル−4−ヒドロキシフェニル)−
プロパン、ビス−(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシ
フェニル)−メタン、2,2−ビス−(3,5−ジメチ
ル−4−ヒドロキシフェニル)−プロパン、2.2−ビ
ス−(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)−
スルフォン、2゜4−ビス−(3,5−ジメチル−4−
ヒドロキシフェニル)−2−メルカプタン、1,1−ビ
ス=(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)−
シクロヘキサン、α、α′−ビス−(3,5−ジメチル
−4−ヒドロキシフェニル)−p−ジイソプロピルベン
ゼン、2,2−ビス−(3,5−シクロロー4−ヒドロ
キシフェニル)−フロパンおよび2,2−ビス−(3,
5−ジブロモ−4−ヒドロキシフェニル)−プロパン等
が挙げられ、好マしくは、2,2−ビス−(4−ヒドロ
キシフェニル)プロパン、2,2−ビス−(3,5−ジ
メチル−4−ヒドロキシフェニル)−プロパン、2.2
−ビス−(3,5−ジクロロ−4−ヒドロキシフェニル
)−プロパン、2.2−ビス−(3゜5−ジブロモ−4
−ヒドロキシフェニル)プロパンおよび1,1−ビス=
(4−ヒドロキシフェニル)−シクロへ牛サンが挙げら
れる。
好適なPCは前述の好適ビスフェノールをベースにした
ものである。特に好適なPC共重合体は2.2ビス−(
4−ヒドロキシフェニル)−プロパンと上記特に好適な
他のビスフェノールの1種との共重合体である。
他の特に好適なPCは2,2−ビス−(4−ヒドロキシ
フェニル)−プロパンまたは2,2−ビス−(3,5−
ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)−プロパンだけを
ベースにしたものである。
尚、PCは公知の方法、例えばビスフェーノールとジフ
ェニルカーボネートとの溶融エステル交換反応、ビスフ
ェノールとフォスゲンの二相界面重合法などの方法で製
造することができる。
ポリアリ−レートは、ビスフェノールまたはその誘導体
と二塩基酸またはその誘導体から合成されるポリエステ
ルである。ビスフェノール類の例としては、2.2−ビ
ス−(4−ヒドロキシフェニル)−プロパン、4. 4
’ −ジヒドロキシ−ジフェニルエーテル、4. 4’
 −ジヒドロキシ−3゜3′−ジメチルジフェニルエー
テル、4. 4’ −ジヒドロキシ−3,3′  ジク
ロロジフェニルエーテル、4,4° −ジヒドロキシ−
ジフェニルスルフィド、4. 4’ −ジヒドロキシ−
ジフェニルスルホン、4. 4’ −ジヒドロキシ−ジ
フェニルケトン、ビス=(4−ヒドロキシフェニル)−
メタン、1.1−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)−
エタン、1,1−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)−
n−7’タン、ジー(4−ヒドロキシフェニル)−シク
ロへキシル−メタン、1.1−ビス−(4−ヒドロキシ
フェニル)−2,2,2−トリクロロエタン、2,2−
ビス−(4−ヒドロキシ−3,5−ジブロモフェニル)
−プロパン、2゜2−ビス−(4−ヒドロキシ−3,5
−ジクロロフェニル)−プロパン等が挙げられるが、特
に好ましいものは、2,2−ビス−(4−ヒドロキシフ
ェニル)−プロパンすなわちビスフェノールAと呼ばれ
るものである。
二塩基酸の例としては、芳香族ジカルボン酸、例えば、
イソフタル酸、テレフタル酸、ビス−(4−カルボキシ
)−ジフェニル、ビス−(4−カルボ士ジフェニル)−
エーテル、ビス−(4−カルボキシフェニル)−スルホ
ン、ビス−(4−カルボキシフェニル)−カルボニル、
ビス−(4−カルボキシフェニル)−メタン、ビス−(
4−カルボキシフェニル)−ジクロロメタン、112−
および1,1−ビス−(4−カルボキシフェニル)−エ
タン、1,2−および2,2−ビス−(4−カルボキシ
フェニル)−プロパン、1.2−および2,2−ビス−
(4−カルボキシフェニル)−1,1−ジメチルプロパ
ン、1.1−および2.2−ビス−(4−カルボキシフ
ェニル)−ブタン、1,1−および2,2−ビス−(4
−カルボキシフェニル)−ペンタン、3,3−ビス−(
4−カルボキシフェニル)−へブタン、2.2−ビス−
(4−カルボキシフェニル)−へブタン;および脂肪族
酸、例えば蓚酸、アジピン酸1、コハク酸、マロン酸、
セパチン酸、ゲルタール酸、アゼライン酸、スペリン酸
等が挙げられるが、イソフタル酸及びテレフタル酸ある
いはこれらの誘導体の混合物が望ましい。
ABS系樹脂は、共役ジエン系ゴムの存在下で、シアン
化ビニル系単量体、芳香族ビニル系単量体及びアクリル
系単量体から選ばれた2種以上の化合物を重合させて得
られるグラフト共重合体である。また、必要に応じて、
シアン化ビニル系単量体、゛芳香族ビニル系単量体及び
アクリル系単量体から選ばれた2種以上の化合物を重合
させて得られる共重合体を含有することができる。グラ
フト共重合体における共役ジエン系ゴムとしては、ポリ
ブタジェン、ブタジェン−スチレン共重合体、ブタジェ
ン−アクリロニトリル共重合体などを、シアン化ビニル
系単量体としては、アクリロニトリル、メタクリレート
リルなどを、芳香族ビニル系単11体としては、スチレ
ン、ビニルトルエン、ジメチルスチレン、クロルスチレ
ンなど、特に好ましくは、スチレン及びα−メチルスチ
レンを挙げることができる。また、アクリル系単量体と
してはアクリル酸、メタアクリル酸、メチルアクリレー
ト、エチルアクリレート、ブチルアクリレート、メチル
メタクリレート、ヒドロキシエルアクリレートなどを挙
げることができる。
ポリサルホンは、アリーレン単位がエーテル及びスルホ
ン結合とともに、無秩序に、または秩序正しく位置する
ポリアリーレン化合物として定義され、例えば、次の(
a)〜(r)の構造式(式中、−φ−はp−フェニレン
基を、−phはフェニル基を、nは10以上の整数を表
わす)からなるものが挙げられるが、好適には(a)ま
たは(f)の構造を有するものが望ましい。これらは、
単体でも、ブロック共重合体でも構わない。ブロック共
重合体としては、(a)と(b)のブロック共重合体、
(f)とポリカーボネートのブロック共重合体や(f)
とアリ−レートのブロック共重合体などがある。
(a)(−φ−0−φ−3Oz−)− (b)(−φ−φ−3O,−)。
(e)  (S Oz−φ−0−φ−302−φ−CH
x−φ−)。
(f)(−φ−C(CHi)i−φ−0−φ−SO,−
φ−−o−)。
CH。
■ (g)  (−0−φ−C−φ−0−φ−SO,−φ−
)。
ph (h)  (、−〇−φ−CH,−φ−〇−φ−SO,
−φ−)。
(i)  (−0−φ−〇−φ−SO,−φ−)。
(j)  (−0−φ−CO−φ−0−φ−s O2−
<6−) 。
ph (k)  (−0−φ−C−φ−0−φ−3O2−φ−
)1? ph (L)   (−0−φ−〇−φ−〇−φ−3Oz−φ
−)。
(m)   (−0−φ−3Oz−φ−〇−φ−CF、
−φ−)。
(n)   (−o −s o s−φ−φ−3 Os
−φ−0−φ−〇−−φ−C(りHl)2−φ−〇−)
(0)(−φ−SO,−φ−0−φ−SO,−φ−O−
φ−−c  (CHI)  z−φ−〇−)。
(P)(−φ−SO,−φ−〇−φ−8O2−φ−)。
(q)(−φ−φ−〇−φ−S Ot−φ−0−)。
(r)(−φ−〇−φ−8O8−φ−φ−5OS−)−
本発明に用いられるPPOは、ポリフェニレンエーテル
(PPEと略す)とも称せられ、下記−形成(4)で示
される単環式フェノールの一種類以上を重縮合して得る
ことが出来る。
(但し、R1は炭素数1〜3の低級アルキル基、R1お
よびR1は水素または炭素数1〜3の低級アルキル基で
あり、水酸基の少なくとも一方のオルト位には必ず低級
アルキル置換基が存在しなければならない。) 上記ppoは、単独重合体であっても共重合体であって
もかまわない。
式(4)中で示される単環式フェノールとしては、例え
ば、2,6−ジメチルフェノール、2゜6−ジエチルフ
ェノール、2,6−ジプロピルフェノール、2−メチル
−6−エチルフェノール、2−メチル−6−プロピルフ
ェノール、2−エチル−6−プロピルフェノール、m−
クレゾール、2.3−ジメチルフェノール、2,3−ジ
エチルフェノール、2,3−ジプロピルフェノール、2
〜メチル−3−エチルフェノール、2−メチル−3−プ
ロピルフェノール、2−エチル−3−メチルフェノール
、2−エチル−3−プロピルフェノール、2−プロピル
−3−メチルフェノール、2−プロピル−3−エチルフ
ェノール、2. 3. 6−トリメチルフエノール、2
. 3. 6−トリエチルフエノール、2. 3. 6
−1−ジプロピルフェノール、2,6−シメチルー3−
エチル−フェノール、2,6−シメチルー3−プロビル
フェノール等が挙げられる。
これより得られるPPOとしては、例えば、ポリ(2,
6−シメチルー1,4−)ユニレン)エーテル、ポリ(
2,6−ジニチルー1,4−)ユニレン)エーテル、ポ
リ(2,6−ジプロピル−1,4−フェニレン)エーテ
ル、ポリ(2−メチル−6−エチル−1,4−フエニレ
ン)エーテル、ポリ(2−メチル−6−ブロビルー1.
4−フェニレン)エーテル、ポリ(2−エチル−6−ブ
ロビルー1.4−)ユニレン)エーテル、2.6−シメ
チルフエノール/2. 3. 6−トリメチルフエノー
ル共重合L  2.6−シメチルフエノール/2. 3
. 6−トリエチルフエノール共li体、2.6−ジメ
チルフェノール/2. 3. 6−トリメチルフェノー
ル共重合体、2,6−ジプロビルフエノール/2. 3
. 6−トリメチルフェノール共重合体などや、ポリ(
2,6−シメチルー1゜4−フェニレン)エーテルや2
,6−シメチルフエノール/2. 3. 6. −トリ
メチルフェノール共重合体などにスチレンをグラフト重
合した共重合体等が挙げられる。
特に、本発明で使用するに好ましいPPOはポリ(2,
6−シメチルー1,4−フェニレン)エーテル、2,6
−シメチルフエノール/2. 3゜6−トリメチルフェ
ノール共重合体である。
ポリエーテルケトンは、下記の式(5)の反復単位 及び/または、下記の式(6)の反復単位を単独でまた
は他の反復単位と一緒に含みかつ固有粘度(1,V、 
 )が0.7 以上である強靭な結晶性の熱可塑性芳香
族ポリエーテルケトンである。
上記した式(5)及び/または式(6)以外の他の反復
単位としては、式(7) (式中、Aは直接結合、酸素、硫黄、−SO,−1−c
o−または2価の炭化水素基である。)及び、式(8) で示されるものであり、更に、共重合単位として、式(
9) 及び式(10) 基YまたはY′に対してオルト位またはバラ位にあり、
YおよびY′は同一または異なり、−〇〇−または一8
O8−であり、Ar−は2価の芳香族基であり、そして
nは0.1.2または3である。)で示される反復単位
が含まれる。
ポリエーテルイミド(PEI)は、下記式を有するもの
である。
上記式中、 −0−Q、−〇−は、3または4及び3′
または4′の位置に結合しており、Qlは、または のような置換または非置換芳香族基、あるいはの2価の
置換または非置換芳香族誘導体基から選ばれる。ここに
 Q / は、独立にC8〜C6のアルキル、アリール
またはハロゲンである。Q、は、−0−1−S−1−C
O−1−SO,−1−SO−1炭素数1〜6のシクロア
ルキレン、炭素数1〜6のアルキリデンまたは炭素数4
〜8のシクロアルキリデンから選ばれ、Q、は、6〜2
0個の炭素原子を有する芳香族炭化水素基およびそのノ
10ゲン化誘導体(ここに、アル牛ル基は1〜6個の炭
素原子を含む)、2〜20個の炭素原子を有するアルキ
レンおよびシクロアルキレン基並びにC1〜C,アルキ
レンを末端基とするポリジオルガノシロキサンまたは前
記の式(14)である。
α−オレフィン共重合体のα−オレフィンとしては、エ
チレン、プロピレン、ブテン−1、イソブチン、ペンテ
ン−1,4−メチルペンテン−1、ヘキセン−1等が挙
げられる。これらは、1種または2種以上の共重合体と
して使用される。更に、これらα−オレフィンに共重合
可能な他のモノマー、例えば、酢酸ビニル、プロピオン
酸ビニル、アクリル酸メチル、メタクリル酸メチル、ア
クリロニトリル、スチレン、ビニルエーテル、アクリル
酸、メタクリル酸などやマレイン酸などの不飽和ジカル
ボン酸などを共重合させることも可能である。また、カ
ルボン酸を有する共重合体にNa“やZn”+などの金
属イオンを含むアイオノマーなどを用いてもよい。上記
α−オレフィン系共重合体の中で、特にエチレン系の共
重合体が好ましく用いられる。
スチレン系共重合体としては、スチレンの単独重合体、
及びスチレンモノマーと共重合可能な他のモノマーとの
共重合体、例えば、α−メチルスチレン、ジメチルスチ
レン、クロルスチレン等のスチレン誘導体モノマー、ア
クリル酸、メタアクリル酸、マレイン酸、無水マレイン
酸、等の不飽和カルボン酸、アクリル酸メチル、メタア
クリル酸メチル、アクリル酸エチル、メタアクリル酸エ
チル等のアクリル酸エステルあるいは酢酸ビニル、ビニ
ールエーテル等のビニルモノマーの1種または2種以上
のモノマーとの共重合体である。
本発明に用いるフェノキシ樹脂は、2価フェノール、或
いはビスフェノールA1  ビスフェノールF3 テト
ラクロルビスフェノールなどのビスフェノール、ジフェ
ノール酸、ビスフェノールとp−キシレンジクロリド縮
合物などのジオール化合物とエビクロロヒドリンやブタ
ジェンオキシド、グリシジル化合物などのエポキシ化合
物との反応で合成される両末端にエボ牛シ基を持たない
熱可塑性ポリエーテルである。中でも、ビスフェノール
Aとエビクロロヒドリンとを主たる原料として合成され
るものが好ましく用いられる。
本発明に用いるフッ素系樹脂は、高分子の繰り返し単位
中にフッ素原子を含む合成高分子とその共重合体の総称
であり、ボッテトラフルオロエチレン、ポリクロロトリ
フルオロエチレン、テトラフルオロエチレン・ヘキサフ
ルオロプロピレン共重合体、テトラフルオロエチレン−
パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体、ポリビ
ニリデンフルオライド、ポリビニルフルオライド、テト
ラフルオロエチレン・エチレン共重合体などのいわゆる
フッ素樹脂とビニリデンフルオライド・ヘキサフルオロ
プロピレン系共重合体を中心としたフッ素ゴムがその主
なものである。
CPAS系樹脂とこれら熱可塑性樹脂の混合の割合につ
いては、使用する目的、樹脂の種類等々によって異なる
ため、−概には規定できないが、通常、熱可塑性樹脂1
00重量部に対して、CPAS系樹脂を0.5〜60重
量部、好ましくは1〜50重量部の範囲で用いた場合効
果が表れる。
本発明の樹脂組成物には、必要に応じて、繊維状または
粒状の強化剤を配合することが可能であり、樹脂組成物
に対して、通常3〜300重量部の範囲で配合すること
によって強度、剛性、耐熱性、寸法安定性を更に向上さ
せることができる。
繊維状強化剤としては、ガラス繊維、炭素繊維、シラン
ガラス繊維、ボロン繊維、ウィスカー、チタン酸カリウ
ム、アスベスト、炭化ケイ素、アラミド繊維、セラミッ
ク繊維、金属繊維などが挙げられる。また、粒状の強化
材としては、マイカ、タルクなどの珪酸塩や炭酸塩、硫
酸塩、金属酸化物、ガラスピーズ、シリカなどが挙げら
れる。これらは2種類以上併用してもよく、これらの無
機充填剤は、通常充填剤の処理剤として用いられるシラ
ン系やチタン系のカップリング剤で処理することもでき
る。
また、本発明組成物には、本発明の目的を逸脱しない範
囲で少量の離型剤、着色剤、耐熱安定剤、紫外線安定剤
、発泡剤、難燃剤、難燃助剤、防錆剤、或いは、エポキ
シ樹脂、フェノール樹脂、ポリイミドなどの熱硬化性樹
脂を含有せしめることができる。
本発明の組成物の調整法は種々の公知の方法で可能であ
る。例えば、原料をダンブラーまたはヘンシェルミキサ
ーのような混合機で混合した後、1軸または2軸の押出
機に供給し、溶融混練した後、ペレットとして調整する
方法などがある。
本発明の組成物は、ブレンド相溶性が著しく改良された
ものであり、PASの特徴である良好な成型加工性や耐
薬品性等々を付与し、従来向上しなかった耐衝撃性など
の力学的性質や接着性等々の緒特性が大幅に改善された
ものである。そのため、本発明の樹脂組成物は、例えば
、コネクタ・プリント基板・封止成形品などの電気・電
子部品、ランプリフレクタ−・各種電装品部品などの自
動車部品、各種建築物や航空機・自動車などの内装用材
料、テニスラケット・スキー・ゴルフクラブ・釣竿など
のレジャー・スポーツ用具、スピーカー等のエンクロー
ジャーや弦楽器等の裏甲板など音響用材料、あるいはO
A機器部品・カメラ部品・時計部品などの精密部品等の
射出成形・圧縮成形、あるいはコンポジット・シート・
バイブなどの押出成形・引抜成形などの各種成形加工分
野において優れた成形材料として用いられる。
〈実施例〉 以下に本発明を実施例により具体的に説明するが、本発
明はこれら実施例にのみ限定されるものではない。
く参考例1〉 2LオートクレーブにN−メチルピロリドン(NMP)
 600 g、純度73重量%の水硫化ナトリウム(N
aSH)154.7g、水酸化ナトリウムを88gを仕
込、窒素雰囲気下で、200℃まで昇温することによっ
て、水−NMP混合物52gを留去した。更に、p−ジ
クロロベンゼン264.6g、2.4−ジクロロ安息香
酸3862gをNMP 230 gに溶かした溶液に添
加し、220℃で約5時間、更に、240℃で約2時間
、窒素雰囲気下で反応させた。反応生成物を熱水とメタ
ノールで洗浄、乾燥させCPP5−1を得た。
赤外線吸収スペクトルを測定したところ、1700及び
3000カイザーにカルボキシル基のものと見られる吸
収スペクトルが観測され、元素分析より求めた全フェニ
レンスルフィドユニットニ対するカルボキシル基を有す
るフェニレンスルフィドの含有量は4.0モル%であっ
た。又、示差走査型熱量計(DSC)で測定した融点は
270°Cであり、290℃、10 rad/seeで
の動的粘性率[η′]は150ポイズであった。更に、
CPP5−1を260°Cで約1時間熱処理し、CPP
5−2を得た。CPP5−2の動的粘性率は800ボイ
ズであった。
く参考例2〉 2LオートクレーブにNMP540g、純度73重量%
の水硫化ナトリウム(NaSH)139゜2g、水酸化
ナトリウムを72gを仕込、窒素雰囲気下で、200℃
まで昇温することによって、水−NMP混合物を留去し
た。更に、この系にp−ジクロロベンゼン264.6g
をNMP 200gに溶かした溶液を添加し、220°
Cで5時間、更に240°Cで1時間窒素雰囲気下で反
応させた。
この反応溶媒Aを80℃まで冷却し、2,4−ジクロロ
安息香酸38. 2 g、 N a S Hを15.5
g1 水酸化ナトリウム16.0g及びNMP80gを
添加し、220℃で5時間、240℃で1時間窒素雰囲
気下で反応させた。反応生成物を熱水とメタノール及び
アセトンで洗浄し、乾燥させブロック共重合体タイプの
CPP5−3を得た。赤外線吸収スペクトルを測定した
ところ、1700及び3000カイザーにカルボキシル
基のものと見られる吸収スペクトルが観測され、元素分
析よリ求めた全フェニレンスルフィドユニットに対すル
カルホキシル基ヲ有するフェニレンスルフィドの含有量
は6.0モル%であった。又、DSCで測定した融点は
275°Cであり、295°C110rad/seeで
の動的粘性率[η′コは300ポイズであった。更に、
CPP5−3を260℃で約1時間熱処理し、CPP5
−4を得た。CPP5−4の動的粘性率は1000ポイ
ズであった。
実施例1.2、比較例1.2 ナイロン66およびナイロン6100重量部に対して、
参考例1で得たCPP5−2及び比較例としてPPSを
30重量部配合し、押出機を用いて、約300°Cで溶
融混練し、ペレット化した後、射出成型機でサンプル片
を作成した。実施例では成型品の外観は良好であったが
、比較例はバール状の光沢が表れ、外観は不良であった
。アイゾツト衝撃試験と曲げ試験を行った。結果は表−
1に示す。CPP5を用いた場合、特性が大幅に向上す
るのが判る。又、アイゾツト試験に用いたサンプルの破
断面を走査型電子顕微鏡(SEM)で観測したところ、
実施例では分散粒子が観測されなかったのに対して、比
較例では、1〜10ミクロン程度の球状の粒子が分散し
ているのが観測された。また、70℃の温水中に約24
時間浸し、吸水による重量増加率と曲げ強度を測定した
ナイロン66はモンサント社製のvydyne22H1
ナイロン6はカネボウ社製のMC−112Lを、PPS
は大日本インキ化学社製のデイックPPS  B−60
0を用いた。また、アイゾツト衝撃試験は断面積3 、
2 X 3 、2 m m ”の棒状試片を、曲げ試験
では厚み2mm、幅10mm。
スパン長30mmの板状試片を用いた。
実施例3.4.5、比較例3.4.5 ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリエチレン
テレフタレート(PET)及びABS系樹脂100重量
部に対して、参考例1で得たCPP5−2と比較例とし
てPPSを30重量部添加し、実施例1と同様な方法で
サンプル片を調製し、同様な検討を行った。尚、溶融混
練温度は300℃とした。実施例では成型品の外観は良
好であったが、比較例3.4では相溶性が不良であり、
比較例5はパール状を呈しており、外観に劣るものであ
った。結果は表−2に示す。cppsを用いた場合、特
性が向上するのが判る。また、サンプルの破断面をSE
Mで観測した。実施例3では分散粒子が観測されなかく
、実施例4.5では2ミクロン以下の微小粒子が均一に
分散しているのが観測された。分散粒子とマトリックス
ポリマーの密着性は良好で両者は一体となって破断して
いた。
一方、比較例3.5では3〜20ミクロン、比較例4で
は5〜50ミクロン程度の球状の粗大粒子が不均一に分
散しているのが観測された。粒子とマトリックスポリマ
ーとの密着性は悪く、破断面は粒子がすっぽ抜けたよう
な状態であった。
尚、PBTは大日本インキ化学社製のプラナツク BT
−128、PETは三井ベット社製の三井PET  J
−125、ABS系樹脂は鐘淵化学社製のカネエース 
MUHM−3000を用いた。
実施例6〜8、比較例6〜8 ポリエーテルサルホン(PES)、ポリエーテルイミド
(PEI)及びポリフェニレンオキサイド(PPO)を
用いて、実施例1並びに比較例1と同様な検討を行った
9成型加工温度は330°Cであった。実施例では成型
加工性及び成型品の外観は良好であった。しかし、比較
例では成型加工性は良好であったが、比較例6.7では
成型品の外観はパール状呈しており、比較例8は相溶性
が乏しく、外観は不良であった。結果は表−3に示す。
CPP5を用いた場合、特性が向上するのが判る。また
、SEMによる破断面の観測では、実施例では5ミクロ
ン以下の微小粒子が均一に分散し、粒子とマトリックス
ポリマーの密着性も良好であったが、比較例では10〜
30ミクロンの球状粒子が観測され、粒子がマトリック
スポリマーからすっぽぬけたようで、密着性に劣ってい
た。
また、PPOを用いたものに付いて、成型品外面にマジ
ックインキで文字を書いたところ、比較例8でははじき
現象が生じ、インキの付きが悪かったが、実施例8では
はじき現象もなく、インキの付きは良好であった。
PESは、アイ・シー・アイ社製のVICTEX  P
ES−3600、PEIは、ジェネラル・エレクトリッ
ク(GE)社製のウルテム−1000、PPOは、GE
社製のノリル 534J−801を用いた。
実施例9.10、比較例9.10 ポリカーボネート(p c)及びポリアリ−レート(P
Ar)100重量部に対して、CPP5−2とPPSを
30重量部添加し、実施例1と同様にサンプル片を調製
した。成型温度はPCが300°C,PArが330°
Cであった。実施例、比較例とも成型加工性は良好であ
った。成型品の外観は実施例は良好であったが、比較例
ではバール状を呈しており、外観に劣るものであった。
また、アイゾツト衝撃試験を行ったところ、実施例では
いずれも破壊されなかったが(100Kg−cm/am
’以上)、比較例9は421(g−c+n/am″、比
較例10は22 Kg−cm/cm”であった。
実施例11、比較例11 ナイロン66 100重量部に対して、CPP5−2及
びPPSを30重量、並びに樹脂分100重量部に対し
て、ガラス繊維(03−JA404、旭ファイバーグラ
ス社製)40重量部を混合し、押出機で溶融混練し、ペ
レット化した後、射出成型機を用いてサンプル片を作成
した。成型品の外観は、実施例では良好だったが、比較
例ではパール状を呈しており不良であった。アイゾツト
試験と曲げ試験を行った。結果は表−1に示す。
また、70℃の温水中に約24時間浸し、吸水による重
量増加率と曲げ強度を測定した。尚、参考例として、ナ
イロン66単体の吸水率を測定したところ4.2重量%
であった。なお、アイゾツト試験と曲げ試験はASTM
に基づいた。
実施例12.13.14 ナイロン66、PBT、PPOのそれぞれ100重量部
に対して参考例2で得たブロック共重合タイプのCPP
5−4を30重量部の割合で混合し、実施例1と同様な
手法でサンプル片を作成して、アイゾツト衝撃試験(ノ
ツチ無し)と曲げ試験を行った。アイゾツト衝撃値はそ
れぞれ18.15.16、であり、曲げたわみはそれぞ
れ10.8.6.2%であった。
〈発明の効果〉 本発明組成物はブレンド相溶性が著しく改良されたもの
で、PASの特徴である良好な成型加工性や耐薬品性等
々が付与される上に、従来向上しなかった耐衝撃性など
の力学的性質や接着性等々の緒特性も大幅に改善される

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)[1]カルボキシル基を含有するポリアリーレン
    スルフィド系樹脂と[2]少なくとも1種の熱可塑性樹
    脂を含んでなることを特徴とする樹脂組成物。
  2. (2)[1]カルボキシル基を含有するポリアリーレン
    スルフィド系樹脂におけるカルボキシル基含有アリーレ
    ンスルフィド構造単位の含有率が0.5〜30モル%の
    範囲である請求項第1項記載の樹脂組成物。
  3. (3)[2]100重量部に対して、[1]を0.5〜
    60重量部含む請求項第1項記載の樹脂組成物。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4639442B2 (ja) * 2000-08-25 2011-02-23 東レ株式会社 樹脂構造体およびそれからなる薬液またはガス搬送および/または貯蔵用容器およびその付属部品。
CN108603031A (zh) * 2016-03-09 2018-09-28 英驰株式会社 用于灯具反射器的具有优异的表面光滑度和金属附着力的树脂组合物

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