JPH0559280A - 樹脂組成物 - Google Patents

樹脂組成物

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JPH0559280A
JPH0559280A JP21863591A JP21863591A JPH0559280A JP H0559280 A JPH0559280 A JP H0559280A JP 21863591 A JP21863591 A JP 21863591A JP 21863591 A JP21863591 A JP 21863591A JP H0559280 A JPH0559280 A JP H0559280A
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JP
Japan
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resin
bis
acid
pps
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JP21863591A
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English (en)
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Takahiro Kawabata
隆広 川端
Yoshiyuki Ono
善之 小野
Yoshifumi Noto
好文 能登
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DIC Corp
Original Assignee
Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd
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Publication date
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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】アミノ基を含有するポリアリーレンスルフィ
ド系樹脂0.1〜100重量部と少なくとも1種の熱
可塑性樹脂、例えばポリアミド、熱可塑ポリエステル、
ポリカーボネート、ポリアリーレートポリフェニレンオ
キサイド等100重量部とを含んでなる樹脂組成物。 【効果】PAS系樹脂の特徴である良好な成形加工性や
耐薬品性等を有する上に、熱可塑性樹脂とのブレンド相
溶性が著しく改良されるので耐衝撃性等の力学的性質や
接着性、成形品の外観等の諸特性が大幅に改善する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、相溶性が改良された樹
脂組成物に関するもので、優れた成形材料として、電
気、電子部品、精密機器部品、自動車部品、スポ−ツ用
素材、雑貨等々広範な分野に用いられる。
【0002】
【従来の技術】ポリフエニレンスルフイド(以下、PP
Sと略称する)に代表されるポリアリーレンスルフィド
系樹脂(以下、PAS系樹脂と略称する)は耐熱性、高
剛性、成形加工性に優れ、且つ、難燃性、耐薬品性、寸
法安定性に抜群の性能を有するため、高機能、高性能の
エンジニアリング・プラスチックとして注目されてい
る。PAS系樹脂の持つ、優れた性質を他の樹脂に付与
させることを目的に、様々な樹脂とのブレンドが数多く
試みられている。
【0003】しかしながら、いずれの場合もPAS系樹
脂とブレンドする樹脂間の相溶性が不十分であるため
に、十分な効果が表れなかったり、場合によっては、か
えって特性が低下したり、或いはそれ以外の問題点が生
ずる等々の問題があった。
【0004】発生する問題点はブレンドする熱可塑性樹
脂によって異なるが、例えば、日本特許第100508
1号では、難燃化を目的にPAS系樹脂とポリアミド、
熱可塑性ポリエステル、ポリエチレンなどの場合が、米
国特許第4021596号ではPPSとポリサルホン、
ポリフェニレンオキサイド、及びポリカ−ボネートの場
合が、特開昭53−57255号公報ではPPSとポリ
アリ−レ−トの場合が、特公昭56−34032号公報
ではPPSとポリフェニレンオキサイドの場合が、それ
ぞれ開示されているが、ポリエチレンやポリフェニレン
オキサイドなどでは接着性の不足、また、上述したほと
んど全ての樹脂においては、耐衝撃性などの力学的特性
の低下、或いは、樹脂の分散性が低下するために生ずる
表面平滑性や表面状態の劣化等々の問題があった。
【0005】一方、特開昭59−58052号、同59
−155461号、同59−155462号、同59−
164360号、同59−207921号、同59−2
13758号、同59−64657号各公報では、PP
Sと各種熱可塑性樹脂とのブレンド相溶性を向上させる
目的で、エポキシ樹脂を添加する方法が開示されている
が、この方法においても十分な相溶性改良効果が優れて
いないとともに、エポキシ樹脂を添加することによって
熱分解の影響やゲル化のために成形加工性が低下すると
いう問題が生じている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、PA
S系樹脂と熱可塑性樹脂との組成物において生じてい
た、前記したごとき様々な問題点を改善すると共に、P
AS系樹脂の持つ優れた性質を熱可塑性樹脂に付与する
樹脂組成物を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記問題
点について鋭意検討した結果、アミノ基を含有するポリ
アリ−レンスルフイド系樹脂を含む樹脂組成物ではこれ
らの欠点が解消されることを見い出し、本発明を完成す
ることに至った。
【0008】即ち、本発明はアミノ基を含有するポリ
アリ−レンスルフイド系樹脂と少なくとも1種の熱可
塑性樹脂を含んでなることを特徴とする樹脂組成物に関
する。
【0009】本発明に用いるアミノ基を含有するポリア
リーレンスルフィド系樹脂(以下、A−PAS系樹脂と
略称する)には、例えば、繰り返しの構造単位が一般式
(−Ar−S−)(Ar:アリーレン基)で示されるポ
リアリーレンスルフィド(以下、PASと略称する)と
繰り返し単位が下記の如き一般構造式(1)、(2)ま
たは(3)で示されるアミノ基含有ポリアリーレンスル
フィド(以下、A−PASと略称する)との共重合体等
が挙げられる。
【0010】A−PAS系樹脂中のPAS部分の構造単
位としては、上記した一般式(−Ar−S−)中のアリ
ーレン基(−Ar−)がp−フェニレン、m−フェニレ
ン、o−フェニレン、2,6−ナフタレン、4,4’−
ビフェニレン等の2価芳香族残基、あるいは(−φ−O
−φ−)、(−φ−CO−φ−)、(−φ−CH2−φ
−)、(−φ−SO2−φ−)、(−φ−C(CH3)2
φ−)(但し、−φ−はp−フェニレン基を示し、以後
も同様とする)等の如き少なくとも2個の炭素数6の芳
香環を含む2価の芳香族残基であり、更に、各芳香環に
はF、Cl、Br、CH3 等の置換基が導入されてもよ
い。
【0011】一方、A−PAS系樹脂中のA−PAS部
分の構造単位としては下記一般式(1)、(2)、
(3)等がある。
【0012】
【化1】
【0013】(式中、Yは−O−、−SO2−、−CH2
−、−C(CH32−、−CO−、−C(CF32−ま
たは単なる結合を示す。)
【0014】上記一般式(1)から(3)で示されるア
ミノ基含有アリーレンスルフィド構造単位の含有率は使
用する目的等によって異なるため一概には規定できない
が、A−PAS系樹脂中の0.05〜30モル%、好ま
しくは、0.1〜20モル%である。かかる範囲におい
て目的とする効果が特に発揮される。このようなA−P
AS系樹脂はランダムタイプでもブロックタイプでも構
わない。
【0015】また該A−PAS系樹脂の粘度は、熱処理
をしていない場合には、通常、結晶性の場合は融点プラ
ス20℃、或いは、非晶性の場合、ガラス転移温度プラ
ス100℃で、10rad/secでの動的粘性率
[η′]が5〜105ポイズ、好ましくは10〜104
ポイズである。ただし、A−PAS系樹脂は熱処理によ
る架橋性に富むため、熱処理により上記範囲以上の粘度
にして用いることも可能である。
【0016】A−PAS系樹脂として好ましいものに
は、PAS部分がPPS、ポリフェニレンスルフィドス
ルホン(以下、PPSSと略称する)、ポリフェニレン
スルフィドケトン(以下、PPSKと略称する)、PP
SとPPSSとの共重合体またはPPSとPPSKとの
共重合体で、A−PAS部分が前記一般式(1)で示さ
れるアミノ基含有ポリフェニレンスルフィド(A−PP
S)である組み合わせの各種共重合体がある。最も代表
的なものとして、PAS部分がPPSでA−PAS部分
が一般式(1)で示されるA−PPSとの共重合体があ
る。
【0017】A−PAS系樹脂の製造方法としては、特
公昭45−3368号公報中に開示されているポリフェ
ニレンスルフィドの製造方法、即ちN−メチル−2−ピ
ロリドン等の極性非プロトン溶媒中でジハロ芳香族化合
物と硫化ナトリウム等のアルカリ金属硫化物とを反応さ
せる方法の際に、2,5−ジクロルアニリンや2−クロ
ルアニリン等を共重合させる方法、或いは特開平2−2
96829号公報のように有機アミド溶媒中でアルカリ
金属硫化物とジハロベンゼンとを反応させる際に一般式
(4)
【0018】
【化2】
【0019】(Xはハロゲン、Yは水素、−NH2基ま
たはハロゲン、Rは炭素数1〜12の炭化水素基、nは
0〜3の整数である)で表されるアミノ基含有芳香族ハ
ロゲン化物を共存させて重合する方法等が挙げられる。
【0020】本発明において、A−PAS系樹脂とブレ
ンドする際に用いられる熱可塑性樹脂は従来のPASの
公知文献中に記載されているいずれの樹脂も可能である
が、好ましくは、ポリアミド、熱可塑性ポリエステル、
ポリカーボネート、ポリアリレート、ポリフェニレンオ
キサイド、ポリサルホン、ポリエーテルイミド、ポリエ
ーテルケトン、ABS系樹脂、フェノキシ樹脂、α−オ
レフィン共重合体、スチレン系共重合体、フッ素系樹脂
である。これらは単独で用いても良いし、2種以上を併
用することもできる。また、これらの熱可塑性樹脂の変
性物を用いることも可能である。
【0021】ポリアミドは、周知の種々のものを挙げる
ことができる。例えば蓚酸、アジピン酸、スペリン酸、
セバシン酸、テレフタル酸、イソフタル酸、1,4−シ
クロヘキシルジカルボン酸のようなジカルボン酸とエチ
レンジアミン、ペンタメチレンジアミン、ヘキサメチレ
ンジアミン、デカメチレンジアミン、1,4−シクロヘ
キシルジアミン、m−キシレンジアミンのようなジアミ
ンとを重縮合して得られるポリアミド;カプロラクタ
ム、ラウリンラクタムのような環状ラクタムを重合して
得られるポリアミド;あるいは環状ラクタムと、ジカル
ボン酸とジアミンとの塩を共重合して得られるポリアミ
ド等を挙げることができる。これらのポリアミドのう
ち、好ましくは6ナイロン、66ナイロン、46ナイロ
ン、MXD6ナイロン(m−キシレンジアミンとアジピ
ン酸との共重合体)、6・10ナイロン、66/6・1
0ナイロン、6/66ナイロン、12ナイロン、11ナ
イロン、6/6Tナイロン(カプロラクタムとテレフタ
ル酸とヘキサメチレンジアミンとの塩の共重合体)等が
挙げられ、これらポリアミドは2種類以上を併用しても
構わない。特に好適なものとしては6ナイロン、66ナ
イロン、46ナイロン、及びMXD6ナイロンである。
【0022】ポリエステル樹脂としては、テレフタル
酸、イソフタル酸、オルソフタル酸、ナフタレンジカル
ボン酸、4,4’−ジフェニルジカルボン酸、ジフェニ
ルエーテルジカルボン酸、α,β−ビス(4−カルボキ
シフェノキシ)エタン、アジピン酸、セバチン酸、アゼ
ライン酸、デカンジカルボン酸、ドデカンジカルボン
酸、シクロヘキサンジカルボン酸、ダイマー酸などのジ
カルボン酸またはそのエステル形成性誘導体とエチレン
グリコール、プロピレングリコール、ブタンジオール、
ペンタンジオール、ネオペンチルグリコール、ヘキサン
ジオール、オクタンジオール、デカンジオール、シクロ
ヘキサンジメタノール、ハイドルキノン、ビスフェノー
ルA、2,2−ビス(4−ヒドロキシエトキシフェニ
ル)プロパン、キシレングリコール、ポリエチレンエー
テルグリコール、ポリテトラメチレンエーテルグリコー
ル、両末端が水酸基である脂肪族ポリエステルオリゴマ
ー等のグリコール類とから得られるポリエステルのこと
であり、通常はフェノールと四塩化エタンとの6対4な
る重量比の混合溶媒中、30℃で測定した固有粘度
{η}が0.3〜1.5dl/gなる範囲のものが用い
られる。
【0023】また、コモノマー成分として、グリコール
酸、ヒドロキシ酪酸、ヒドロキシ安息香酸、ヒドロキシ
フェニル酢酸、ナフチルグリコール酸のようなヒドロキ
シカルボン酸、プロピオラクトン、ブチロラクトン、バ
レロラクトン、カプロラクトンのようなラクトン化合物
あるいは熱可塑性を保持し得る範囲以内で、トリメチロ
ールプロパン、トリメチロールエタン、グリセリン、ペ
ンタエリスリトール、トリメリット酸、トリメシン酸、
ピロメリット酸のような多官能性エステル形成性成分を
含んでいてもよい。
【0024】また、ジブロモテレフタル酸、テトラブロ
モテレフタル酸、テトラブロモフタル酸、テトラクロロ
テレフタル酸、1,4−ジメチロールテトラブロモベン
ゼン、テトラプロモビスフェノールA、テトラブロモビ
スフェノールAのエチレンオキサイド付加物のような芳
香族に塩素や臭素の如きハロゲン化合物を置換基として
有し、且つエステル形成性基を有するハロゲン化合物を
共重合した熱可塑性ポリエステル樹脂も含まれる。
【0025】特に、好ましいポリエステル樹脂として
は、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフ
タレート、ポリヘキサメチレンテレフタレート、ポリ
(エチレン・ブチレンテレフタレート)、ポリ(シクロ
ヘキサンジメチレンテレフタレート)、ポリ(ブチレン
・テトラメチレンテレフタレート)、2,2−ビス(β
−ヒドロキシエトキシテトラブロモフェニル)プロパン
共重合ポリブチレンテレフタレートなどが挙げられる。
【0026】ポリカーボネート(以下、PCと略す)は
均質PCまた例えば1種またはそれ以上の下記ビスフェ
ノ−ルをベ−スにしたPC共重合体が使用できる。ヒド
ロキノン、レゾルシン、ジヒドロキシジフェニル、ビス
−(ヒドロキシフェニル)−アルカン、ビス−(ヒドロ
キシフェニル)−シクロアルカン、ビス−(ヒドロキシ
フェニル)−サルファイド、ビス−(ヒドロキシフェニ
ル)−ケトン、ビス−(ヒドロキシフェニル)−エーテ
ル、ビス−(ヒドロキシフェニル)−スルフォキシド、
ビス−(ヒドロキシフェニル)−スルフォンおよびα,
α´−ビス−(ヒドロキシフェニル)−ジイソプロピル
ベンゼン並びに核にアルキルまたはハロゲンが置換した
それらの化合物。
【0027】これらのうち好適なビスフェノ−ルの具体
的なものとしては、4,4−ジヒドロキシジフェニル、
2,2−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)−プロパ
ン、2,4−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)−2−
メチルブタン、1,1−ビス−(4−ヒドロキシフェニ
ル)−シクロヘキサン、α,α´−ビス−(4−ヒドロ
キシフェニル)−p−ジイソプロピルベンゼン、2,2
−ビス−(3−メチル−4−ヒドロキシフェニル)−プ
ロパン、2,2−ビス−(3−クロル−4−ヒドロキシ
フェニル)−プロパン、ビス−(3,5−ジメチル−4
−ヒドロキシフェニル)−メタン、2,2−ビス−
(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)−プロ
パン、2,2−ビス−(3,5−ジメチル−4−ヒドロ
キシフェニル)−スルフォン、2,4−ビス−(3,5
−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)−2−メルカプ
タン、1,1−ビス−(3.5−ジメチル−4−ヒドロ
キシフェニル)−シクロヘキサン、α,α´−ビス−
(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)−p−
ジイソプロピルベンゼン、2,2−ビス−(3,5−ジ
クロロ−4−ヒドロキシフェニル)−プロパンおよび
2,2−ビス−(3,5−ジブロモ−4−ヒドロキシフ
ェニル)−プロパン等が挙げられ、好ましくは、2,2
−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2
−ビス−(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニ
ル)−プロパン、2,2−ビス−(3,5−ジクロロ−
4−ヒドロキシフェニル)−プロパン、2,2−ビス−
(3,5−ジブロモ−4−ヒドロキシフェニル)プロパ
ンおよび1,1−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)−
シクロヘキサンが挙げられる。
【0028】好適なPCは前述の好適ビスフェノ−ルを
ベ−スにしたものである。特に好適なPC共重合体は
2,2−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)−プロパン
と上記特に好適な他のビスフェノ−ルの1種との共重合
体である。
【0029】他の特に好適なPCは2,2−ビス−(4
−ヒドロキシフェニル)−プロパンまたは2,2−ビス
−(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)−プ
ロパンだけをベ−スにしたものである。
【0030】尚、PCは公知の方法、例えばビスフェ−
ノ−ルとジフェニルカ−ボネ−トとの溶融エステル交換
反応、ビスフェノ−ルとフォスゲンの二相界面重合法な
どの方法で製造することができる。
【0031】ポリアリレ−トは、ビスフェノ−ルまたは
その誘導体と二塩基酸またはその誘導体から合成される
ポリエステルである。ビスフェノ−ル類の例としては、
2,2−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)−プロパ
ン、4,4’−ジヒドロキシ−ジフェニルエ−テル、
4,4’−ジヒドロキシ−3,3’−ジメチルジフェニ
ルエ−テル、4,4’−ジヒドロキシ−3,3’ジクロ
ロジフェニルエ−テル、4,4’−ジヒドロキシ−ジフ
ェニルスルフィド、4,4’−ジヒドロキシ−ジフェニ
ルスルホン、4,4’−ジヒドロキシ−ジフェニルケト
ン、ビス−(4−ヒドロキシフェニル)−メタン、1,
1−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)−エタン、1,
1−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)−n−ブタン、
ジ−(4−ヒドロキシフェニル)−シクロヘキシル−メ
タン、1,1−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)−
2,2,2−トリクロロエタン、2,2−ビス−(4−
ヒドロキシ−3,5−ジブロモフェニル)−プロパン、
2,2−ビス−(4−ヒドロキシ−3,5−ジクロロフ
ェニル)−プロパン等が挙げられるが、特に好ましいも
のは、2,2−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)−プ
ロパンすなわちビスフェノ−ルAと呼ばれるものであ
る。
【0032】二塩基酸の例としては、芳香族ジカルボン
酸、例えば、イソフタル酸、テレフタル酸、ビス−(4
−カルボキシ)−ジフェニル、ビス−(4−カルボキシ
フェニル)−エ−テル、ビス−(4−カルボキシフェニ
ル)−スルホン、ビス−(4−カルボキシフェニル)−
カルボニル、ビス−(4−カルボキシフェニル)−メタ
ン、ビス−(4−カルボキシフェニル)−ジクロロメタ
ン、1,2−および1,1−ビス−(4−カルボキシフ
ェニル)−エタン、1,2−および2,2−ビス−(4
−カルボキシフェニル)−プロパン、1,2−および
2,2−ビス−(4−カルボキシフェニル)−1,1−
ジメチルプロパン、1,1−および2,2−ビス−(4
−カルボキシフェニル)−ブタン、1,1−および2,
2−ビス−(4−カルボキシフェニル)−ペンタン、
3,3−ビス−(4−カルボキシフェニル)−ヘプタ
ン、2,2−ビス−(4−カルボキシフェニル)−ヘプ
タン;および脂肪族酸、例えば蓚酸、アジピン酸、、コ
ハク酸、マロン酸、セバチン酸、グルタ−ル酸、アゼラ
イン酸、スペリン酸等が挙げられるが、イソフタル酸及
びテレフタル酸あるいはこれらの誘導体の混合物が望ま
しい。
【0033】ABS系樹脂は、共役ジエン系ゴムの存在
下で、シアン化ビニル系単量体、芳香族ビニル系単量体
及びアクリル系単量体から選ばれた2種以上の化合物を
重合させて得られるグラフト共重合体である。また、必
要に応じて、シアン化ビニル系単量体、芳香族ビニル系
単量体及びアクリル系単量体から選ばれた2種以上の化
合物を重合させて得られる共重合体を含有することがで
きる。グラフト共重合体における共役ジエン系ゴムとし
ては、ポリブタジエン、ブタジエン−スチレン共重合
体、ブタジエン−アクリロニトリル共重合体などを、シ
アン化ビニル系単量体としては、アクリロニトリル、メ
タクリロニトリルなどを、芳香族ビニル系単量体として
は、スチレン、ビニルトルエン、ジメチルスチレン、ク
ロルスチレンなど、特に好ましくは、スチレン及びα−
メチルスチレンを挙げることができる。また、アクリル
系単量体としてはアクリル酸、メタアクリル酸、メチル
アクリレート、エチルアクリレート、ブチルアクリレー
ト、メチルメタクリレート、ヒドロキシエルアクリレー
トなどを挙げることができる。
【0034】ポリサルホンは、アリーレン単位がエーテ
ル及びスルホン結合とともに、無秩序に、または秩序正
しく位置するポリアリーレン化合物として定義され、例
えば、次の(a)〜(r)の構造式(式中、−φ−はp−フェ
ニレン基を、−Bf−は3,6−ベンゾフラニレン基
を、−Np−は、2,7−ナフチレン基を、−Phはフェ
ニル基を、nは10以上の整数を表わす)からなるもの
が挙げられるが、好適には(a)または(f)の構造を有する
ものが望ましい。これらは、単体でも、ブロック共重合
体でも構わない。ブロック共重合体としては、(a)と(b)
のブロック共重合体、(f)とポリカーボネートのブロッ
ク共重合体や(f)とアリーレートのブロック共重合体な
どがある。
【0035】(a) (-φ-O-φ-SO2-)n (b) (-φ-φ-SO2-)n (c) (-SO2-Bf-SO2-φ-O-φ-)n (d) (-Np-SO2-φ-O-φ-)n (e) (-SO2-φ-O-φ-SO2-φ-CH2-φ-)n (f) (-φ-C(CH3)2-φ-O-φ-SO2-φ-O-)n (h) (-O-φ-CH2-φ-O-φ-SO2-φ-)n (i) (-O-φ-O-φ-SO2-φ-)n (j) (-O-φ-CO-φ-O-φ-SO2-φ-)n (k) (-O-φ-C(Ph)2-φ-O-φ-SO2-φ-)n (L) (-O-φ-O-φ-O-φ-SO2-φ-)n (m) (-O-φ-SO2-φ-O-φ-CF2-φ-)n (n) (-O-SO2-φ-φ-SO2-φ-O-φ-O-φ-C(CH3)2-φ-O-)n (O) (-φ-SO2-φ-O-φ-SO2-φ-O-φ-C(CH3)2-φ-O-)n (P) (-φ-SO2-φ-O-φ-SO2-φ-)n (q) (-φ-φ-O-φ-SO2-φ-O-)n (r) (-φ-O-φ-SO2-φ-φ-SO2-)n
【0036】本発明に用いられるポリフェニレンオキサ
イド(以下、PPOと略す)は、ポリフェニレンエ−テ
ル(PPEと略す)とも称せられ、下記一般式(5)で
示される単環式フェノールの一種類以上を重縮合して得
ることが出来る。
【0037】
【化3】
【0038】(但し、R1は炭素数1〜3の低級アルキ
ル基、R2 およびR3 は水素または炭素数1〜3の低級
アルキル基であり、水酸基の少なくとも一方のオルト位
には必ず低級アルキル置換基が存在しなければならな
い。)
【0039】上記PPOは、単独重合体であっても共重
合体であってもかまわない。式(5)中で示される単環
式フェノールとしては、例えば、2,6−ジメチルフェ
ノール、2,6−ジエチルフェノール、2,6−ジプロ
ピルフェノール、2−メチル−6−エチルフェノール、
2−メチル−6−プロピルフェノール、2−エチル−6
−プロピルフェノール、m−クレゾール、2,3−ジメ
チルフェノール、2,3−ジエチルフェノール、2,3
−ジプロピルフェノール、2−メチル−3−エチルフェ
ノール、2−メチル−3−プロピルフェノール、2−エ
チル−3−メチルフェノール、2−エチル−3−プロピ
ルフェノール、2−プロピル−3−メチルフェノール、
2−プロピル−3−エチルフェノール、2,3,6−ト
リメチルフェノール、2,3,6−トリエチルフェノー
ル、2,3,6−トリプロピルフェノール、2,6−ジ
メチル−3−エチル−フェノール、2,6−ジメチル−
3−プロピルフェノール等が挙げられる。
【0040】これより得られるPPOとしては、例え
ば、ポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレン)エ
ーテル、ポリ(2,6−ジエチル−1,4−フェニレ
ン)エーテル、ポリ(2,6−ジプロピル−1,4−フ
ェニレン)エーテル、ポリ(2−メチル−6−エチル−
1,4−フェニレン)エーテル、ポリ(2−メチル−6
−プロピル−1,4−フェニレン)エーテル、ポリ(2
−エチル−6−プロピル−1,4−フェニレン)エーテ
ル、2,6−ジメチルフェノール/2,3,6−トリメ
チルフェノール共重合体、2,6−ジメチルフェノール
/2,3,6−トリエチルフェノール共重合体、2,6
−ジエチルフェノール/2,3,6−トリメチルフェノ
ール共重合体、2,6−ジプロピルフェノール/2,
3,6−トリメチルフェノール共重合体などや、ポリ
(2,6−ジメチル−1,4−フェニレン)エーテルや
2,6−ジメチルフェノール/2,3,6,−トリメチ
ルフェノール共重合体などにスチレンをグラフト重合し
た共重合体等が挙げられる。
【0041】特に、本発明で使用するに好ましいPPO
はポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレン)エー
テル、2,6−ジメチルフェノール/2,3,6−トリ
メチルフェノール共重合体である。
【0042】ポリエーテルケトンは、下記の式(6)の
反復単位 −φ−CO−φ−O− (6) 及び/または、下記の式(7)の反復単位 −φ−O−φ−CO−φ− (7) を単独でまたは他の反復単位と一緒に含みかつ固有粘度
(I.V.)が0.7 以上である強靱な結晶性の熱可塑
性芳香族ポリエーテルケトンである。上記した式(6)
及び/または式(7)以外の他の反復単位としては、式
(8) −φ−A−φ−O−φ−CO−φ− (8) (式中、Aは直接結合、酸素、硫黄、-SO2-、-CO-
または2価の炭化水素基である。)及び、式(9) −φ−CO−φ−O−φ−CO−φ−O− (9) で示されるものであり、更に、共重合単位として、式
(10) −φ−O−φ−S02−φ−O− (10) 及び式(11)
【0043】
【化4】
【0044】で示される反復単位が含まれる。
【0045】ポリエーテルイミド(PEI)は、下記式
を有するものである。
【0046】
【化5】
【0047】上記式中、 −O−Q1−O−は、3または
4及び3′または4′の位置に結合しており、Q1は、
下記(13)または(14)のような置換または非置換
芳香族基、あるいは(15)の2価の置換または非置換
芳香族誘導体基から選ばれる。
【0048】
【化6】
【0049】ここに、Q′は、独立にC1 〜C6 のアル
キル、アリールまたはハロゲンである。Q3 は、−O
−、−S−、−CO−、−SO2−、−SO−、炭素数
1〜6のシクロアルキレン、炭素数1〜6のアルキリデ
ンまたは炭素数4〜8のシクロアルキリデンから選ば
れ、Q2 は、6〜20個の炭素原子を有する芳香族炭化
水素基およびそのハロゲン化誘導体(ここに、アルキル
基は1〜6個の炭素原子を含む)、2〜20個の炭素原
子を有するアルキレンおよびシクロアルキレン基並びに
2 〜C8 アルキレンを末端基とするポリジオルガノシ
ロキサンまたは前記の式(15)である。
【0050】α−オレフィン共重合体のα−オレフィン
としては、エチレン、プロピレン、ブテン−1、イソブ
テン、ペンテン−1、4−メチルペンテン−1、ヘキセ
ン−1等が挙げられる。これらは、1種または2種以上
の共重合体として使用される。更に、これらα−オレフ
ィンに共重合可能な他のモノマー、例えば、酢酸ビニ
ル、プロピオン酸ビニル、アクリル酸メチル、メタクリ
ル酸メチル、アクリロニトリル、スチレン、ビニルエー
テル、アクリル酸、メタクリル酸などやマレイン酸など
の不飽和ジカルボン酸などを共重合させることも可能で
ある。また、カルボン酸を有する共重合体にNa+ やZ
++などの金属イオンを含むアイオノマーなどを用いて
もよい。上記α−オレフィン系共重合体の中で、特にエ
チレン系の共重合体が好ましく用いられる。
【0051】スチレン系共重合体としては、スチレンの
単独重合体、及びスチレンモノマーと共重合可能な他の
モノマーとの共重合体、例えば、α−メチルスチレン、
ジメチルスチレン、クロルスチレン等のスチレン誘導体
モノマー、アクリル酸、メタアクリル酸、マレイン酸、
無水マレイン酸、等の不飽和カルボン酸、アクリル酸メ
チル、メタアクリル酸メチル、アクリル酸エチル、メタ
アクリル酸エチル等のアクリル酸エステルあるいは酢酸
ビニル、ビニールエーテル等のビニルモノマーの1種ま
たは2種以上のモノマーとの共重合体である。
【0052】本発明に用いるフェノキシ樹脂は、2価フ
ェノール、或いはビスフェノールA、ビスフェノール
F、テトラクロルビスフェノールなどのビスフェノー
ル、ジフェノール酸、ビスフェノールとp−キシレンジ
クロリド縮合物などのジオール化合物とエピクロロヒド
リンやブタジエンオキシド、グリシジル化合物などのエ
ポキシ化合物との反応で合成される両末端にエポキシ基
を持たない熱可塑性ポリエーテルである。中でも、ビス
フェノールAとエピクロロヒドリンとを主たる原料とし
て合成されるものが好ましく用いられる。
【0053】本発明に用いるフッ素系樹脂は、高分子の
繰り返し単位中にフッ素原子を含む合成高分子とその共
重合体の総称であり、ポリテトラフルオロエチレン、ポ
リクロロトリフルオロエチレン、テトラフルオロエチレ
ン・ヘキサフルオロプロピレン共重合体、テトラフルオ
ロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重
合体、ポリビニリデンフルオライド、ポリビニルフルオ
ライド、テトラフルオロエチレン・エチレン共重合体な
どのいわゆるフッ素樹脂とビニリデンフルオライド・ヘ
キサフルオロプロピレン系共重合体を中心としたフッ素
ゴムがその主なものである。
【0054】A−PAS系樹脂とこれら熱可塑性樹脂の
混合の割合については、使用する目的、樹脂の種類等々
によって異なるため、一概には規定できないが、通常、
熱可塑性樹脂100重量部に対して、A−PAS系樹脂
を0.1〜100重量部、好ましくは0.5〜80重量
部、更に好ましくは0.8〜60重量部の範囲で用いた
場合効果が現れる。
【0055】本発明の樹脂組成物には、必要に応じて、
繊維状または粒状の強化剤を配合することが可能であ
り、樹脂組成物に対して、通常3〜300重量部の範囲
で配合することによって強度、剛性、耐熱性、寸法安定
性を更に向上させることができる。
【0056】繊維状強化剤としては、ガラス繊維、炭素
繊維、シランガラス繊維、ボロン繊維、ウィスカー、チ
タン酸カリウム、アスベスト、炭化ケイ素、アラミド繊
維、セラミック繊維、金属繊維などが挙げられる。ま
た、粒状の強化材としては、マイカ、タルクなどの珪酸
塩や炭酸塩、硫酸塩、金属酸化物、ガラスビーズ、シリ
カなどが挙げられる。これらは2種類以上併用してもよ
く、これらの無機充填剤は、通常充填剤の処理剤として
用いられるシラン系やチタン系のカップリング剤で処理
することもできる。
【0057】また、本発明組成物には、本発明の目的を
逸脱しない範囲で少量の離型剤、着色剤、耐熱安定剤、
紫外線安定剤、発泡剤、難燃剤、難燃助剤、防錆剤、或
いは、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、ポリイミドなど
の熱硬化性樹脂を含有せしめることができる。
【0058】本発明の組成物の調整法は種々の公知の方
法で可能である。例えば、原料をダンブラーまたはヘン
シェルミキサーのような混合機で混合した後、1軸また
は2軸の押出機に供給し、溶融混練した後、ペレットと
して調整する方法などがある。
【0059】
【実施例】以下に本発明を実施例により具体的に説明す
るが、本発明はこれら実施例にのみ限定されるものでは
ない。
【0060】[参考例1]2lオートクレーブにN−メ
チルピロリドン(以下NMPと略称する)600g,硫
化ナトリウム5水塩336.3g(2.0mol)を仕
込み、窒素雰囲気下、200℃まで昇温することにより
水−NMP 混合物を留去した。ついでこの系にp−ジクロルベンゼ
ン279.3g(1.9mol)と2,5−ジクロルア
ニリン16.2g(0.1mol)をNMP230gに
溶かした溶液を添加し、220℃で5時間さらに240
℃で2時間窒素雰囲気下で反応させた。反応容器を冷却
後内容物を取り出し、一部をサンプリングし、未反応の
2,5−ジクロルアニリンをガスクロマトグラフで定量
した。また残りのスラリーは熱水で数回洗浄し、ポリマ
ーケーキを濾別した。このケーキを80℃減圧乾燥し、
粉末のアミノ基含有ポリフェニレンスルフィド(A−P
PS−1)を得た。
【0061】赤外吸収スペクトルを測定したところ、3
380cm-1付近にアミノ基のものと見られる吸収スペ
クトルが観測された。FT−IR測定の3380cm-1
付近と1900cm-1付近の吸光度比から概算した全フ
ェニレンスルフィド構造単位に対するアミノ基含有フェ
ニレンスルフィド構造単位の割合は約3.5モル%であ
り、2,5−ジクロルアニリンの転化率は82%であっ
た。また、示差走査熱量計(DSC)で測定した融点は
274℃であり、300℃、10rad/secでの動
的粘性率は150ポイズであった。
【0062】[参考例2]2,5−ジクロルアニリンの
代わりに3,5−ジクロルアニリンを用いて参考例1と
同様に実施した。得られたポリマー(A−PPS−2)
についてA−PPS−1と同様に赤外吸収スペクトルを
測定すると、3380cm-1付近にアミノ基のものと見
られる吸収スペクトルが観測された。FT−IR測定の
3380cm-1付近と1900cm-1付近の吸光度比か
ら概算した全フェニレンスルフィド構造単位に対するア
ミノ基含有フェニレンスルフィド構造単位の割合は約
4.2モル%であり、3,5−ジクロルアニリンの転化
率は93%であった。また、このポリマーの融点は27
9℃であり、300℃、10rad/secでの動的粘
性率は20ポイズであった。
【0063】[参考例3]p−ジクロルベンゼンを29
2.53g(1.99mol)、2,5ージクロルアニ
リンを1.62g(0.01mol)を用いて参考例1
と同様に実施した。得られたポリマー(A−PPS−
3)はA−PPS−1と同様に赤外吸収スペクトルを測
定すると、3380cm-1付近にアミノ基のものと見ら
れる吸収スペクトルが観測された。FT−IR測定の3
380cm-1付近と1900cm-1付近の吸光度比から
概算した全フェニレンスルフィド構造単位に対するアミ
ノ基含有フェニレンスルフィド構造単位の割合は約0.
4モル%であり、2,5−ジクロルアニリンの転化率は
92%であった。また、このポリマーの融点は280℃
であり、300℃、10rad/secでの動的粘性率
は350ポイズであった。
【0064】[参考例4]p−ジクロルベンゼンを23
5.2g(1.6mol)、2,5ージクロルアニリン
を64.8g(0.4mol)を用いて参考例1と同様
に実施した。得られたポリマー(A−PPS−4)はA
−PPS−1と同様に赤外吸収スペクトルを測定する
と、3380cm-1付近にアミノ基のものと見られる吸
収スペクトルが観測された。FT−IR測定の3380
cm-1付近と1900cm-1付近の吸光度比から概算し
た全フェニレンスルフィド構造単位に対するアミノ基含
有フェニレンスルフィド構造単位の割合は約12モル%
であり、2,5−ジクロルアニリンの転化率は72%で
あった。また、このポリマーの融点は268℃であり、
300℃、10rad/secでの動的粘性率は80ポ
イズであった。
【0065】[実施例1、2、比較例1]ナイロン66
100重量部に対して、参考例1及び参考例2で得た
A−PPS−1及びA−PPS−2、及び比較例として
PPSを30重量部配合し、押出機を用いて、約300
℃で溶融混練し、ペレット化した後、射出成型機でサン
プル片を作成した。実施例では共に成型品の外観は良好
であったが、比較例はパール状の光沢が表れ、外観は不
良であった。アイゾット衝撃試験と曲げ試験を行った。
結果は表1に示す。A−PPSを用いた場合、特性が大
幅に向上するのが判る。又、アイゾット試験に用いたサ
ンプルの破断面を走査型電子顕微鏡(SEM)で観測し
たところ、実施例では分散粒子が観測されなかったのに
対して、比較例では、1〜10ミクロン程度の球状の粒
子が分散しているのが観測された。また、70℃の温水
中に約24時間浸し、吸水による重量増加率と吸水後の
曲げ強度を測定した。
【0066】ナイロン66はモンサント社製のVydy
ne 22Hを、PPSは大日本インキ化学工業(株)
製のディックPPS B−600を用いた。また、アイ
ゾット衝撃試験は断面積3.2×3.2mm2 の棒状試片
を、曲げ試験では厚み2mm、幅10mm、スパン長3
0mmの板状試片を用いた。
【0067】
【表1】
【0068】[実施例3、4、比較例2]ナイロン66
の代わりにナイロン6を用いて実施例1、2、及び比較
例1と同様に実施した。結果はナイロン66を用いた場
合と同様、実施例では共に成型品の外観は良好であった
が、比較例はパール状の光沢が表れ、外観は不良であっ
た。また、アイゾット衝撃試験と曲げ試験の結果は表2
に示す。A−PPSを用いた場合、特性が大幅に向上す
るのが判る。またSEM観察の結果もナイロン66を用
いた場合と同様、実施例では分散粒子が観測されなかっ
たのに対して、比較例では、1〜10ミクロン程度の球
状の粒子が分散しているのが観測された。また、70℃
の温水中に約24時間浸し、吸水による重量増加率と曲
げ強度を測定した。
【0069】なお、 ナイロン6はカネボウ社製のMC
−112Lを用いた。
【0070】
【表2】
【0071】[実施例5、6、比較例3]ナイロン66
100重量部に対して、A−PPS−1、A−PPS
−2及びPPSを30重量、並びに樹脂分100重量部
に対して、ガラス繊維(03−JA404、旭ファイバ
ーグラス社製)40重量部を混合し、押出機で溶融混練
し、ペレット化した後、射出成型機を用いてサンプル片
を作成した。成型品の外観は、実施例では共に良好だっ
たが、比較例ではパール状を呈しており不良であった。
アイゾット試験と曲げ試験を行った。結果は表−3に示
す。また、70℃の温水中に約24時間浸し、吸水によ
る重量増加率と吸水後の曲げ強度を測定した。なお、参
考のためナイロン66単体の吸水率を測定したところ
4.2重量%であった。またアイゾット試験と曲げ試験
はASTMに基づいた。
【0072】
【表3】
【0073】[実施例7、8、比較例4]ナイロン66
の代わりにナイロン6を用いて実施例5、6、及び比較
例3と同様に実施した。結果を表4に示す。
【0074】
【表4】
【0075】[実施例9、10、比較例5]ポリブチレ
ンテレフタレート(PBT)100重量部に対して、参
考例1及び参考例2で得たA−PPS−1及びA−PP
S−2と比較例としてPPSを30重量部添加し、実施
例1と同様な方法でサンプル片を調製し、同様な検討を
行った。なお、溶融混練温度は300℃とした。実施例
では成型品の外観は良好であったが、比較例では相溶性
が不良であり、外観に劣るものであった。結果は表5に
示す。A−PPSを用いた場合、特性が向上するのが判
る。また、サンプルの破断面をSEMで観測した。実施
例9、10では分散粒子が観測されなかくった。一方、
比較例では3〜20ミクロン程度の粒子が不均一に分散
しているのが観測された。粒子とマトリックスポリマー
との密着性は悪く、破断面は粒子がすっぽ抜けたような
状態であった。
【0076】なお、PBTは大日本インキ化学社製のプ
ラナック BT−128を用いた。
【0077】
【表5】
【0078】[実施例11、12、比較例6]ナイロン
66の代わりにPBTを用いて実施例5、6、及び比較
例3と同様に実施した。結果を表6に示す。
【0079】
【表6】
【0080】[実施例13、14、比較例7]PBTの
代わりにポリエチレンテレフタレート(PET)を用い
て実施例9、10、及び比較例5と同様に実施した。結
果を表7に示す。また、実施例では成型品の外観は良好
であったが、比較例では相溶性が不良であり、外観に劣
るものであった。そして破断面のSEM観察において、
実施例では2ミクロン以下の微小粒子が均一に分散して
いるのが観測された。分散粒子とマトリックスポリマー
の密着性は良好で両者は一体となって破断していた。一
方、比較例では5〜50ミクロン程度の粒子が不均一に
分散しているのが観測された。粒子とマトリックスポリ
マーとの密着性は悪く、破断面は粒子がすっぽ抜けたよ
うな状態であった。
【0081】なお、PETは三井ペット社製の三井PE
T J−125を用いた。
【0082】
【表7】
【0083】[実施例15、16、比較例8]ナイロン
66の代わりにPETを用いて実施例5、6、及び比較
例3と同様に実施した。結果を表8に示す。
【0084】
【表8】
【0085】[実施例17、18、比較例9]ポリカー
ボネート(PC)100重量部に対して、参考例1及び
参考例2で得たA−PPS−1及びA−PPS−2と比
較例としてPPSを30重量部添加し、実施例1と同様
にサンプル片を調製した。なお成型温度は300℃であ
った。実施例、比較例とも成型加工性は良好であった。
成型品の外観は実施例は良好であったが、比較例ではパ
ール状を呈しており、外観に劣るものであった。結果を
表9に示す。
【0086】なお、PCは三菱瓦斯化学社製のユーピロ
ン S−2000を用いた。
【0087】
【表9】
【0088】[実施例19、20、比較例10]ナイロ
ン66の代わりにPCを用いて実施例5、6、及び比較
例3と同様に実施した。結果を表10に示す。
【0089】
【表10】
【0090】[実施例21、22、比較例11]ポリア
リーレート(PAr)100重量部に対して、参考例1
及び参考例2で得たA−PPS−1及びA−PPS−2
と比較例としてPPSを30重量部添加し、実施例1と
同様にサンプル片を調製した。なお成型温度は330℃
であった。実施例、比較例とも成型加工性は良好であっ
た。成型品の外観は実施例は良好であったが、比較例で
はパール状を呈しており、外観に劣るものであった。結
果を表11に示す。
【0091】なお、PArはユニチカ社製のUポリマー
U−100を用いた。
【0092】
【表11】
【0093】[実施例23、24、比較例12]ナイロ
ン66の代わりにPArを用いて実施例5、6、及び比
較例3と同様に実施した。結果を表12に示す。
【0094】
【表12】
【0095】[実施例25、26、比較例13]PBT
の代わりにABS系樹脂を用いて実施例9、10、及び
比較例5と同様に実施した。結果を表13に示す。ま
た、実施例では成型品の外観は良好であったが、比較例
ではパール状を呈しており、外観に劣るものであった。
そして破断面のSEM観察において、実施例では2ミク
ロン以下の微小粒子が均一に分散しているのが観測され
た。分散粒子とマトリックスポリマーの密着性は良好で
両者は一体となって破断していた。一方、比較例では3
〜20ミクロン程度の粗大粒子が不均一に分散している
のが観測された。粒子とマトリックスポリマーとの密着
性は悪く、破断面は粒子がすっぽ抜けたような状態であ
った。
【0096】なお、ABS系樹脂は鐘淵化学社製のカネ
エース MUH M−3000を用いた。
【0097】
【表13】
【0098】[実施例27、28、比較例14]ナイロ
ン66の代わりにABS系樹脂を用いて実施例5、6、
及び比較例3と同様に実施した。結果を表14に示す。
【0099】
【表14】
【0100】[実施例29、30、比較例15]ナイロ
ン66の代わりにポリフェニレンオキサイド(PPO)
を用いて、実施例1および2、並びに比較例1と同様な
検討を行った。成型加工温度は330℃であった。実施
例では成型加工性及び成型品の外観は良好であった。し
かし、比較例では成型加工性は良好であったが、相溶性
が乏しく、外観は不良であった。結果は表15に示す。
A−PPSを用いた場合、特性が向上するのが判る。ま
た、SEMによる破断面の観測では、実施例では5ミク
ロン以下の微小粒子が均一に分散し、粒子とマトリック
スポリマーの密着性も良好であったが、比較例では10
〜30ミクロンの球状粒子が観測され、粒子がマトリッ
クスポリマーからすっぽぬけたようで、密着性に劣って
いた。また、成型品外面にマジックインキで文字を書い
たところ、比較例でははじき現象が生じ、インキの付き
が悪かったが、実施例では共にはじき現象もなく、イン
キの付きは良好であった。
【0101】なお、PPOは、GE社製のノリル 53
4J−801を用いた。
【0102】
【表15】
【0103】[実施例31、32、比較例16]ナイロ
ン66の代わりにPPOを用いて実施例5、6、及び比
較例3と同様に実施した。結果を表16に示す。
【0104】
【表16】
【0105】[実施例33、34、比較例17]ナイロ
ン66の代わりにポリエーテルサルホン(PES)を用
いて、実施例1および2、並びに比較例1と同様な検討
を行った。成型加工温度は330℃であった。実施例で
はいずれも成型加工性及び成型品の外観は良好であっ
た。しかし、比較例いずれもでは成型加工性は良好であ
ったが、成形品の外観はパール状を呈しており、外観は
不良であった。結果は表17に示す。A−PPSを用い
た場合、特性が向上するのが判る。また、SEMによる
破断面の観測では、実施例ではいずれも5ミクロン以下
の微小粒子が均一に分散し、粒子とマトリックスポリマ
ーの密着性も良好であったが、比較例ではいずれも10
〜30ミクロンの球状粒子が観測され、粒子がマトリッ
クスポリマーからすっぽぬけたようで、密着性に劣って
いた。
【0106】なお、PESは、アイ・シー・アイ社製の
VICTEX PES−3600を用いた。
【0107】
【表17】
【0108】[実施例35、36、比較例18]ナイロ
ン66の代わりにPESを用いて実施例5、6、及び比
較例3と同様に実施した。結果を表18に示す。
【0109】
【表18】
【0110】[実施例37、38、比較例19]ナイロ
ン66の代わりにポリエーテルイミド(PEI)を用い
て、実施例1および2、並びに比較例1と同様な検討を
行った。成型加工温度は330℃であった。実施例では
いずれも成型加工性及び成型品の外観は良好であった。
しかし、比較例いずれもでは成型加工性は良好であった
が、成形品の外観はパール状を呈しており、外観は不良
であった。結果は表19に示す。A−PPSを用いた場
合、特性が向上するのが判る。また、SEMによる破断
面の観測では、実施例ではいずれも5ミクロン以下の微
小粒子が均一に分散し、粒子とマトリックスポリマーの
密着性も良好であったが、比較例ではいずれも10〜3
0ミクロンの球状粒子が観測され、粒子がマトリックス
ポリマーからすっぽぬけたようで、密着性に劣ってい
た。
【0111】なお、PEIは、ジェネラル・エレクトリ
ック(GE)社製のウルテム−1000を用いた。
【0112】
【表19】
【0113】[実施例39、40、比較例20]ナイロ
ン66の代わりにPEIを用いて実施例5、6、及び比
較例3と同様に実施した。結果を表20に示す。
【0114】
【表20】
【0115】[実施例41、42]A−PPS−1及び
A−PPS−2の代わりに参考例3、4で得られたA−
PPS−3(実施例41)、A−PPS−2(実施例4
2)を用いて実施例1、2と同様に実施した。実施例
1、2と同様、成形品の外観は良好であり、SEM観察
においても分散粒子が観察されなかった。その他の結果
は表21に示す。
【0116】[実施例43、44]A−PPS−1及び
A−PPS−2の代わりに参考例3、4で得られたA−
PPS−3(実施例43)、A−PPS−2(実施例4
4)を用いて実施例5、6と同様に実施した。結果は表
21に示す。
【0117】
【表21】
【0118】[実施例45、46]A−PPS−1及び
A−PPS−2の代わりに参考例3、4で得られたA−
PPS−3(実施例45)、A−PPS−2(実施例4
6)を用いて実施例9、10と同様に実施した。実施例
9、10と同様、成形品の外観は良好であり、SEM観
察においても分散粒子が観察されなかった。その他の結
果は表22に示す。
【0119】[実施例47、48]A−PPS−1及び
A−PPS−2の代わりに参考例3、4で得られたA−
PPS−3(実施例47)、A−PPS−2(実施例4
8)を用いて実施例11、12と同様に実施した。結果
は表22に示す。
【0120】
【表22】
【0121】
【発明の効果】本発明の組成物は、ブレンド相溶性が著
しく改良されたものでPAS系樹脂の特徴である良好な
成形加工性や耐薬品性等が付与される上に、従来向上し
得なかった耐衝撃性等の力学的性質や接着性等の諸特性
も大幅に改善される。そのため、本発明の組成物は、例
えば、コネクタ・プリント基板・封止成形品等の電気・
電子部品、ランプリフレクター・各種電装品部品等の自
動車部品、各種建築物や航空機・自動車等の内装用材
料、テニスラケット・スキー用品・ゴルフクラブ・釣竿
等のレジャー・スポーツ用具、スピーカー等のエンクロ
ージャーや弦楽器等の裏甲坂等の音響材料、或いはOA
機器部品・カメラ部品・時計部品等の射出成形・圧縮成
形、あるいはコンポジット・シート・パイプ等の押出成
形・引抜成形等の各種成形加工分野において耐熱性や接
着性の優れた成形材料あるいは繊維、フィルムとして用
いられる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アミノ基を含有するポリアリーレンスル
    フィド系樹脂と少なくとも1種の熱可塑性樹脂を含ん
    でなることを特徴とする樹脂組成物。
  2. 【請求項2】アミノ基を含有するポリアリ−レンスル
    フイド系樹脂におけるアミノ基含有アリ−レンスルフイ
    ド構造単位の含有率が0.05〜30モル%の範囲であ
    る請求項1記載の樹脂組成物。
  3. 【請求項3】100重量部に対して、を0.1〜1
    00重量部含む請求項1記載の樹脂組成物。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0753865A (ja) * 1993-08-11 1995-02-28 Toray Ind Inc 樹脂組成物および成形体
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WO1998047962A1 (fr) * 1997-04-21 1998-10-29 Teijin Limited Composition de resine
JP2014177571A (ja) * 2013-03-15 2014-09-25 Teijin Ltd 熱可塑性樹脂組成物およびその成形品
JP2014189573A (ja) * 2013-03-26 2014-10-06 Teijin Ltd 熱可塑性樹脂組成物およびその成形品

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