JPH04197729A - 二軸延伸ブロー成形容器の製造方法 - Google Patents

二軸延伸ブロー成形容器の製造方法

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JPH04197729A
JPH04197729A JP33128490A JP33128490A JPH04197729A JP H04197729 A JPH04197729 A JP H04197729A JP 33128490 A JP33128490 A JP 33128490A JP 33128490 A JP33128490 A JP 33128490A JP H04197729 A JPH04197729 A JP H04197729A
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JP
Japan
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heat
resin
polyester resin
mold
injected
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Application number
JP33128490A
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English (en)
Inventor
Kenichi Morizumi
森住 憲一
Yasushi Sugano
菅野 泰
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Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
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Publication date
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  • Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は二軸延伸ブロー成形容器の製造方法に関し、さ
らに詳しくは、耐熱性に優れ、ホットフィル、ホットシ
ャワー等を施しても変形を生じない二軸延伸ブロー成形
容器の製造方法に関する。
〔従来の技術及び発明が解決しようとする課題:近年、
二軸延伸ブロー成形容器に80〜95℃の液体を充填す
るいわゆるホットフィルや、ホソトンヤワーによるバス
テライジングが行われるようになり、そのためボトルの
口部付近に優れた耐熱性が要求されるようになった。こ
の理由は、ホットフィルでは口部が熱い液体に最初にさ
らされ、またホットシャワーによるバステライジングで
も、ホットシャワーをボトル上方から注ぐのが一般的で
あるからである。
ところが、通常の二軸延伸ブロー成形によって得られる
二軸延伸ブロー成形容器では、口部は未延伸のまま残さ
れるために耐熱性がなく、80〜95℃の液体の充填に
は供し得ない。
また、容器の底部も延伸率が小さい部分となるために、
延伸、熱処理による強度や耐熱性の付与が期待できず、
ホットフィルやホットシャワー等を施すと変形し易い部
位であった。
このような事情により、二軸延伸ブロー成形容器に耐熱
性を付与するために様々な工夫がなされてきた。
たとえば、口部及び底部の樹脂層を結晶化して耐熱性を
向上する方法があるが、この方法でもホ、トフィルやホ
ットンヤヮーを施すことのできる耐熱性を得ることは難
しかった。
また、複数の樹脂を共射出できる多層ホットランナ−を
1ンステム用いて、これを成形型キャビティの予備成形
体の底部に対応する位置に設置し、ポリエステル樹脂と
耐熱性樹脂とをタイミング良く共射出して、口部等を多
層化する方法もある。
しかしながら、この方法によると、たとえば口部にのみ
耐熱性樹脂層を配置して胴部には実質的に耐熱性樹脂を
配置しない予備成形体を製造しようとしても、実際には
、ポリエステル樹脂と共射出した耐熱性樹脂層が、尾を
引くように口部からl同部方向へはみ出して形成される
ことが多い。そのような樹脂配置の予備成形体を用いて
二軸延伸ブロー成形すると、耐熱性樹脂とポリエステル
樹脂との延伸ブロー成形適性温度が異なるた約に、容器
の肩部やl間部に混入した耐熱性樹脂により、延伸ブロ
ー成形時にポリエステル樹脂層に白化が生じたり、ある
いは延伸特性が異なるた緬適切な肉厚の分布状態が得ら
れないという現象が生じ、好ましくない。
なお、口部及び底部に耐熱性樹脂を配置し、胴部には耐
熱性樹脂を配置しない構造とするのは、口部及び底部は
それぞれ二軸延伸ブロー成形によって延伸されない部位
及び延伸倍率が小さい部位であるので、延伸による耐熱
性の付与が期待されないからである。一方、胴部は大き
な倍率で延伸され、かつブロー熱処理型内で十分に熱処
理されて延伸時の歪みを取り去ることにより、ポットフ
ィルやホットシャワーを供するに十分な強度、耐熱性が
付与されることになる。一般に、耐熱性樹脂は高価であ
るので、このような樹脂配置とするのが経済性の点から
も望まれる。
したがって本発明の目的は、耐熱性に優れ、ポットフィ
ルやホットシャワーを施しても変形することのない二軸
延伸ブロー成形容器を製造する方法を提供することであ
る。
二課題を解決するための手段〕 上記目的に鑑み鋭意研究の結果、本発明者は、二軸延伸
ブロー成形容器の予備成形体を射出成形する際に、キャ
ビティの予備成形体のサポー) IJソング周部に対応
する位置に上部ゲートを有し、かつ予備成形体の底部に
対応する位置に下部ゲートを有する射出成形型を用い、
この下部ゲートからポリエステル樹脂を射出し、次ヒ)
で下部ゲートからの樹脂の射出率を下げて上部ゲートか
ら耐熱性樹脂をキャビティ内に射出し、さらに下部ゲー
トからポリエステル樹脂と耐熱性樹脂との共射出を行う
ことにより、口部及び底部のみに耐熱性樹脂層を有する
予備成形体を製造することができ、これを二軸延伸ブロ
ー成形すれば、口部及び底部の少なくとも中央部に耐熱
性樹脂を配置し、ホットフィルやホットンヤワーに供し
ても変形することのない容器とすることができることを
発見し、本発明を完成した。
すなわち、二軸延伸ブロー成形容器を製造する本発明の
方法は、 (a)下端にサポートリングを有する口部と、胴部と、
底部とを有する予備成形体の形状に対応するキャビティ
を有し、前記予備成形体のサポー) IJソング外周部
に対応する位置に上部ゲートを有し、かつ前記予備成形
体の底部に対応する位置に下部ゲートを有する射出成形
型を用い、 (イ)前記下部ゲートからポリエステツレ系樹脂を射出
し、 (ロ)前記下部ゲートからの樹脂の流動先端面が、キャ
ビティの前記サポー) IJソング下端面に対応する位
置に達する直前に、前記下部ゲートからの樹脂の射出率
をさげ、次に前記上部ゲートから耐熱性樹脂をキャビテ
ィに射出し、(ハ)前記下部ゲートから、前記ポリエス
テル系樹脂層中に耐熱性樹脂層が形成されるように前記
ポリエステル系樹脂と耐熱性樹脂とを共射出して、口部
及び底部にのみ耐熱性樹脂層を有する予備成形体を製造
し、 わ)前記(a)で得られた予備成形体を二軸延伸ブロー
成形することにより、口部と、底部の少なくとも中央部
に耐熱性樹脂層を配置した容器を製造することを特徴と
する。
7実施例及び作用二 以下本発明の詳細な説明する。
まず本発明の方法に用いる樹脂につ51て説明する。
ポリエステル樹脂としては、飽和ジカルボン酸と飽和二
価アルコールとからなる熱可塑性樹脂が使用できる。飽
和ジカルボン酸としては、テレフタル酸、イソフタル酸
、フタル酸、ナフタレン−1゜4−又は2,6−ジカル
ボン酸、ジフェニルエーテル−4,4’−ジカルボン酸
、ジフェニルジカルボン酸類、ジフエノキンエタンジエ
タンジカルボン酸類等の芳香族ジカルボン酸類、アジピ
ン酸、セ)<チン酸、アゼライン酸、デカン−1,10
−ジカルボン酸等の脂肪族ジカルボン酸、ンクロヘキサ
ンジカルボン酸等の脂環族ジカルボン酸等を使用するこ
とができる。また飽和二価アルコールとしては、エチレ
ングリコール、プロピレングリコール、トリメチレング
リコール、テトラメチレンクリコール、ジエチレングリ
コール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリ
コール、ポリテトラメチレングリコール、ヘキサメチレ
ンクリコール、ドデカメチレングリコール、ネオペンチ
ルグリコール等の脂肪族グリコール類、ンクロヘキサン
ンメタノール等の脂環族グリコール、2,2−ビス(4
′−β−ヒドロキンエトキンフェニル)フロパン、ソの
他の芳香族ジオール類等を使用することができる。
好ましいポリエステルは、テレフタル酸とエチレングリ
コールとからなるポリエチレンテレフタレートである。
本発明に用いるボリエスル樹脂は、固有粘度が0.5〜
1,5、好ましくは055〜0.85の範囲の値を有す
る。またこのようなポリエステルは、溶融重合で製造さ
れ、180〜250 ℃の温度下で減圧処理または不活
性ガス雰囲気で熱処理されたもの、または固相重合して
低分子量重合物であるオリゴマーやアセトアルデヒドの
含有量を低減させたものが好適である。
また耐熱性樹脂としては、ボリアリレート、ポリカーボ
ネート、ポリアセタール、ポリサルフォン、ポリエーテ
ルエーテルケトン、ポリエーテルサルフォン、ポリエー
テルイミド、ポリフェニレンサルファイド、ポリエチレ
ンナフタレート等の熱変形温度の高いポリエステル系樹
脂、及びこれらの樹脂とポリエチレンテレフタレートと
のブレンドポリマー、及び上記耐熱性樹脂間のブレンド
ポリマー、さらには上記耐熱性樹脂の2種以上の樹脂と
ポリエチレンテレフタレートとのブレンドポリマー、U
ポリマー(ユニチカ製、ボリアリレートとポリエチレン
テレフタレートのブレンドポリ”  ) 、THERM
X(EASTMAN製、ンクロヘキサンシメタノール変
成コポリエステル)等を使用することができる。
本発明では、得られる容器に、酸素、炭酸ガス、水分等
に対するバリヤー性を付与するために、上記したポリエ
ステル樹脂にバリヤー性樹脂を混合して用いることがで
きる。
用いることのできるバリヤー性樹脂としては、酸素、炭
酸ガス等のガスバリヤ−性に優れるものトシテ、エチレ
ンビニルアルコール共重合樹脂、ハイニトリル樹脂、ポ
リアクリロニトリル、アクリロニトリルとメチルアクリ
レートとブタジェンとのコポリマー(商品名:バレック
ス)、ポリ塩化ビニル、メタキンリレンジアミンとアジ
ピン酸とかみなるナイロンMXD6、ポリエチレンイソ
フタレート系コポリマー、イソフタル酸又はテレフタル
酸とエチレングリコールと1.3−ビス(2−ヒドロキ
ンエトキシ)ベンゼンとからなるコポリエステル及び各
種の液晶ポリエステル等が挙げられる。
具体的ニハ、XYDAR(ダートコ製)  、VECT
RA (セラニーズポリプラスチック製)、エコノール
(住友化学製)、ロッドラン(ユニチカ製)、EPE(
三菱化成製)、x7G(イーストマン製)、LILTR
AX(BASF製)等がある。
なお、上述のバリヤー樹脂(ポリエステル樹脂とバリヤ
ー樹脂との混合物)に、酸素バリヤーを目的として、容
器壁の樹脂中に酸素を捕捉する機能を有する有機金属錯
体やコバルト塩を混合したものも使用できる。
またガスバリヤ−性と水分バリヤー性の両方に優れたも
のとしては、テレフタル酸、エチレングリコール及びン
クロヘキサンジメタノールからなるポリエチレンコポリ
マー(PETG)と、エチレンビニルアルコール共重合
体とのブレンドポリマーや、上記PETGとポリビニル
アルコールとのブレンドポリマー等が使用できる。
防湿性に優れたボトルとするには、ポリオレフィンや塩
化ビニル樹脂等が好適である。
なお本発明で使用するポリエステル樹脂、耐熱性樹脂な
いしバリヤー性樹脂中には、本発明の目的を損なわない
範囲で安定剤、顔料、酸化防止剤、熱劣化防止剤、紫外
線劣化防止剤、帯電防止剤、抗菌剤等の添加剤やその他
の樹脂を適量加えることができる。
次に、上述した樹脂を用いた本発明の容器製造方法につ
いて説明する。
第1図は本発明の方法の第一段階で製造される予備成形
体の一例を示す概略断面図である。予備成形体1は口部
2と、胴部4と、底部5とかみなり、口部2の下端には
、サポー) IJソングが形成されている。このサポー
トリング3は外周部31と下端面部32とを有する。
口部2は、その内外表面部を含むほとんどの部分が耐熱
性樹脂12からなり、胴部を構成するポリエステル樹脂
11が僅かに内部に侵入した構造となっている。なおこ
の口部2は二軸延伸ブロー成形時に延伸されない部分で
ある。
胴部4は、ポリエステル樹脂11からなる。本実施例で
は、一部4は口部下端のサポートリング3の下部で径が
小さくなり、その下部では実質的に円筒状となっている
が、本発明はこの形状に限定されない。
底部5は、胴B4から続くポリエステル樹脂11の内部
に耐熱性樹脂12が層をなし、実質的に外側からポリエ
ステル樹脂層/耐熱性樹脂層/ポリエステル樹脂層の三
層構造となっている。
第2図は第1図の予備成形体を製造することができる装
置の一例を概略的に示す断面図である。
装置は、コア型21と口部型22と胴部型23とを有す
る射出成形型20を有する。この射出成形型には、上記
の各型が組合わさって第1図に示す予備成形体1と対応
する形のキャビティ25が形成されている。またキャビ
ティ25のサポートリング3の外周部31に対応する位
置には上部ゲート41が形成されており、上部ゲート4
1は環状スプルー42に接続し、さらにスプルー43を
介して上部ホットランナ−ノズル45に連続している。
また、第1図に示す予備成形体1の底B5の中央部に対
応する位置に下部ゲート51を有し、下部ゲート51に
は下部ホ71−ランナーノズル55が接続されている。
第3図は下部ホットランナ−ノズル55を概略的に示す
断面図であり、射出成形型20と接続している状態を示
す。
下部ホットランナ−ノズル55は、二つの流路57.5
8を有し、流路58はさらに中央の直線状流路58aと
、その外側に設けられた第一の円筒状流路58bとに分
かれている。また流路57は、上記の二つの流路58a
 、58b間に第二の円筒状流路として設けられている
。中央流路58a の上端部にはチャツキ弁56が設け
られており、チャツキ弁56は流路58aと流路57と
の樹脂射出圧の差に応じて上下に移動可能であり、流路
57からの樹脂射出圧が高い場合に流路57が開放し得
るようになっている。流路57は流路58a  に開口
し、流路58a  と流路58b は上方で合流し、さ
らに下部ホットランナ−ノズル55を°出て、射出成形
型20のキャビティ25に連絡している。
下部ホットランナ−ノズル55からは、(a)ポリエス
テル樹脂または(′b)バリヤー性樹脂をブレンドした
ポリエステル樹脂の射出および、これらの樹脂(a)、
(b)のどちらかと、(C)耐熱性樹脂との共射出を行
うが、以下においては、流路58には(a)ポリエステ
ル樹脂(または(b)バリヤー性樹脂とポリエステル樹
脂とのブレンド物)を流し、流路57には(C)耐熱性
樹脂を流す例について示す。
まず第3図に示す流路58よりポリエステル樹脂を射出
する。このとき下部ホ、ントランナーノズル55のチャ
ツキ弁56は、第4図に示すようにポリエステル樹脂6
0の射出圧により閉じられており、流路58a及び58
bからポリエステル樹脂60のみが射出成形型20のキ
ャビティ25に射出される。
このようにして射出されたポリエステル樹脂60の流動
先端面90が、キャビティ25の予備成形体のサポート
リング3の下端面に対応する位置(第5図に示す位置)
に達する直前に、下部ゲート51からのポリエステル樹
脂の射出率を下げ、上部ホ、7トランナーノズル45か
ら環状スプルー42及び上部ゲート41を介して、耐熱
性樹脂70を射出成形型20のキャビティ25に射出す
る。
このようにして上部ホットランナ−ノズル45及び下部
ホットランナ−ノズル55からの樹脂の射出を続けるが
、下部ホットランナ−ノズル55(下部ゲート51)か
らのポリエステル樹脂の射出て、予備成形体の底部を構
成する樹脂量のみを残す状態となったところで、下部の
ホットランナ−ノズル55の流路57に流した耐熱性樹
脂70の射出圧を上げる。するとチャツキ弁56が開い
て、第6図に示すように耐熱性樹脂70がポリエステル
樹脂60と共射出される。
第6図かられかるように、耐熱性樹脂70は流路58a
及び流路58b から射出されるポリエステル樹脂の間
に挟まれるように進行するので、キ丁ビティ内のポリエ
ステル樹脂60の内部を進行し、第1図に示したような
多層構造の底部となる。
射出成形型20のキャビティを充填するだけの量の樹脂
を射出し、最後に射出成形型20内の圧力の調整(保圧
)をして射出を終了する。
以上に説明した共射出成形工程により、第1図に示す樹
脂構成の予備成形体が製造される。
なお、上述の樹脂の射出法では、下部ホ7)ランナーノ
ズル55からの樹脂の射出方向は、予備成形体の胴部に
対応する位置から口部に対応する位置に向かっているた
約、下部ホットランナ−ノズル55からの射出樹脂が、
上部ホットランナ−ノズル45から射出された耐熱性樹
脂を口部上端に向かって押し上げながら充填される構造
になっている。
これにより、サポートリング30の下端面32より下側
には、耐熱性樹脂が混入することがない。
次に、上述のようにして得られた予備成形体を二軸延伸
ブロー成形するが、この二軸延伸ブロー成形に際しては
、まず予備成形体の各部を延伸1こ適する温度に調節す
る。
予備成形体の各部の温度は、用いる樹脂や延伸倍率等を
考慮して設定される。一般に、実質的に耐熱性樹脂から
なり、まったく延伸されない口部ては、20〜40℃と
し、ポリエステル樹脂からなり、大きく延伸される胴部
ては、95〜110℃とし、延伸倍率が小さく、ポリエ
ステル樹脂と耐熱性樹脂との多層構造となる底部では1
10〜130℃とするのが良い。なお、容器の肩部とな
る予備成形体胴部の上部分を、胴部の他の部分とは異な
る温度、例えば100〜120℃としてもよい。また、
二軸延伸ブロー成形において延伸ロッドにより押される
底部中央部は、その周辺部より幾分低い温度とする。
次に、上述のように温度調節した予備成形体を、二軸延
伸ブロー成形型内に設置し、二軸延伸ブロー成形を行う
第7図は、本発明の方法における二軸延伸ブロー成形を
行うことができる延伸ブロー成形装置の一例を概略的に
示す部分断面図である。この装置は、口部型8IとR部
型82と胴部型83と底部型84とからなる延伸ブロー
成形用型8oを有する。なお、第7図には、二軸延伸ブ
ロー成形された容器87を合わせて示す。
予備成形体の口部を口部型81により把持して延伸ブロ
ー成形用型8oに設置し、延伸ロッド85を予備成形体
内部に挿入して予備成形体の底部を押すとともに、加圧
気体を予備成形体内に流入し、予備成形体の二軸延伸ブ
ロー成形を行う。加圧気体としては、空気を用いるのが
良く、その圧力は1゜〜50kg/am2 程度がよい
。また加圧気体の温度は50℃以上、好ましくは60〜
180 を程度とする。
なお、加熱気体を用いて延伸ブロー成形すると、胴部な
どのポリエステル樹脂からなる部分の白化現象を防止す
ることができる。
加熱加圧気体を用いて二軸延伸ブロー成形を行った後、
吹き込んだ気体を3〜50秒間保持して容器を成形型の
内壁面に押圧しながら、容器の各部を成形型の温度にお
いて熱処理するのがよい。具体的には、成形型80の口
部型81は、実質的に耐熱性樹脂からなり、延伸されな
い多層予備成形品の口部と接触し、肩部型82は中程度
の延伸が施された肩部と接触し、胴部型83は耐熱性樹
脂を含まず、最も延伸される胴部と接触し、底部型84
は耐熱法樹脂とポリエステル樹脂とからなり、あまり延
伸されない底部と接触する。ここで成形型80の各部(
口部型、肩部型、胴部型及び底部型)はそれぞれ所定の
温度に保持されており、容器は4つの異なった温度によ
り熱処理される。この成形型各部の温度は、用いた耐熱
性樹脂とバリヤー性樹脂の割合及び延伸率の違いを考慮
して設定されている。
具体的には、使用する耐熱性樹脂及びバリヤー性樹脂の
種類によって多少異なるが、口部型の温度は20〜60
℃、肩部型の温度は95〜130 ℃、胴部型の温度は
85〜130 ℃、底部型の温度は60〜80℃とする
のがよい。
このような熱処理(ヒートセット)により、容器のり同
B1こ、ホントフィルやポントノアワーjこ耐えうる耐
熱性を付与することができる。
なお、このヒートセットの次に、加熱気体を抜気し、た
とえば延伸ロッドを通して冷却流体を吹き込んで、容器
を急冷するのがよい。この急冷にまり、成形された容器
中の残留応力を著しく少なくすることができ、それによ
りブロー熱処理型から容器がn型する際の変形を防止す
ることができる。
冷却流体は、延伸ロッド85の先端部に設けた多数の孔
部86から延伸ブロー成形された容器内に吐出するのが
よい。冷却流体の温度は50を以下、好ましくは5〜2
0を程度であり、圧力は0〜30kg/crl、好まし
くは5〜15 kg / crlである。なお冷却流体
としては、冷却エア又は液体窒素若しくはそれを気化し
たガスのいずれかを用いることができる。
通常、冷却時間は冷却エアの場合1〜10秒程度、液体
又は気化窒素ガスの場合1〜5秒程度である。
急冷により成形容器の温度は60〜90を程度にまで冷
却される。急冷後、離型し、耐熱性容器を得る。
第8図に本発明の方法により製造された容器の一例を示
す。この例では、容器87の底部にベースカップ88が
装着されている。口部と底部の中央部lごは耐熱性樹脂
70が配置されており、ホ、トンヤワーやホットフィル
を施しても変形しない。なお、本発明の方法はこのよう
なベースカップを装着する容器に限らず、自立型の容器
の製造にも適用することができるのは勿論である。この
ときは、自立型容器の底部の接地部分に耐熱性樹脂が配
置されるように予備成形体を製造するのが良い。
以上説明した方法により製造される容器は、口部及び底
部に耐熱性樹脂層を有するので、耐熱性に優れ、ホット
フィル又はホットシャワーによるパステライジングを行
うことができる。一方、容器の胴部については、耐熱性
樹脂層を実質的に形成しないが、延伸及び上記した熱処
理により60tで30分程度の温度条件に十分に耐え得
る。
〔発明の効果〕
以上詳述したように、本発明の二軸延伸ブロー成形容器
の製造方法によれば、口部及び底部の少なくとも中央部
に耐熱性樹脂層を有する二軸延伸ブロー成形容器を製造
することができる。容器の胴部は大きく延伸され、また
二輪延伸ブロー成形後に型内でヒートセットすることに
より十分な耐熱性を有することになるので、ホントンヤ
ワーやホットフィルを施しても変形することはない。
本発明の方法により得られる容器では、胴部に耐熱性樹
脂層を形成しないので、比較的高価な耐熱性樹脂をそれ
ほど多く必要とせず、容器全体の製造コストを低減する
ことができる。
本発明の方法による二軸延伸ブロー成形容器は、各種飲
料、たとえば、炭酸入り果汁飲料用ボトルや、食料、調
味料等の容器等に好適である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の方法の第一段階で製造される予備成形
体の一例を示す概略断面図であり、第2図は本発明の製
造方法に用いることのできる製造装置の一例を概略的に
示す部分断面図であり、 第3図は本発明の方法に用いる下部ホットランナ−ノズ
ルの一例を概略的に示す断面図であり、第4図及び第6
図は、第3図のホットランナ−ノズルを用いた予備成形
体の製造における樹脂の流動を概略的に示す部分断面図
であり、第5図は予備成形体の製造時の射出成形型内の
樹脂の流動状態を概略的に示す断面図であり、第7図は
予備成形体を二軸延伸ブロー成形する装置の一例を示す
概略断面図であり、 第8図は、本発明の方法により製造される容器の一例を
示す概略断面図である。 1・・・・・・・・・・予備成形体 2・・・・・・・・・・口部 3・・・・・・・・・・サポートリング4・・・・・・
・・・・胴部 5・・・・・・・・・・底部 20・・・・・・・・・・射出成形型 21・・・・・・・・・・コア型 22・・・・・・・・・・口部型 23・・・・・・・・・・胴部型 25・・・・・・・・・・キャビティ 31・・・・・・・・・・外周部 32・・・・・・・・・・下端面部 41・・・・・・・・・・上部ゲート 42・・・・・・・・・・環状スプルー43・・・・・
・・・・・スプルー 45・・・・・・上部ホットランナ−ノズル51・・・
・・・・・・・下部ゲート 55・・・・・・下部ホットランナ−7・ズル56・・
・・・・・・・・チャツキ弁 57.58.58a158b・・流路 60・・・・・・・・・・ポリエステル樹脂70・・・
・・・・・・・耐熱性樹脂 80・・・・・・・・・・二軸延伸ブロー成形型81・
・・・・・・・・・口部型 82・・・・・・・・・・肩部型 83・・・・・・・・・・胴部型 84・・・・・・・・・・底部型 85・・・・・・・・・・延伸ロッド 87・・・・・・・・・・容器 88・・・・・・・・・・ベースカップ90・・・・・
・・・・・流動先端面

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)二軸延伸ブロー成形容器の製造方法において、 (a)下端にサポートリングを有する口部と、胴部と、
    底部とを有する予備成形体の形状に対応するキャビティ
    を有し、前記予備成形体のサポートリングの外周部に対
    応する位置に上舵ゲートを有し、かつ前記予備成形体の
    底部に対応する位置に下部ゲートを有する射出成形型を
    用い、 (イ)前記下部ゲートからポリエステル系樹脂を射出し
    、 (ロ)前記下部ゲートからの樹脂の流動先端面が、キャ
    ビティの前記サポートリングの下端面に対応する位置に
    達する直前に前記下部ゲートからの樹脂の射出率をさげ
    、次に前記上部ゲートから耐熱性樹脂をキャビティに射
    出し、 (ハ)前記下部ゲートから、前記ポリエステル系樹脂層
    中に耐熱性樹脂層が形成されるように、前記ポリエステ
    ル系樹脂と耐熱性樹脂とを共射出して、口部及び底部に
    のみ耐熱性樹脂層を有する予備成形体を製造し、 (b)前記(a)で得られた予備成形体を二軸延伸ブロ
    ー成形することにより、口部と、底部の少なくとも中央
    部に耐熱性樹脂層を配置した容器を製造することを特徴
    とする方法。
  2. (2)請求項1に記載の方法において、前記ポリエステ
    ル系樹脂がポリエチレンテレフタレートであることを特
    徴とする方法。
  3. (3)請求項1に記載の方法において、前記ポリエステ
    ル系樹脂がポリエステル樹脂とガスバリヤー性樹脂との
    混合物であることを特徴とする方法。
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