JPH0419683Y2 - - Google Patents

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JPH0419683Y2
JPH0419683Y2 JP1983153579U JP15357983U JPH0419683Y2 JP H0419683 Y2 JPH0419683 Y2 JP H0419683Y2 JP 1983153579 U JP1983153579 U JP 1983153579U JP 15357983 U JP15357983 U JP 15357983U JP H0419683 Y2 JPH0419683 Y2 JP H0419683Y2
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JP
Japan
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conductor
terminal
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flexible
twisted
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JP1983153579U
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JPS6060823U (ja
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  • Non-Insulated Conductors (AREA)
  • Insulated Conductors (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
[産業上の利用分野] 本考案は、自動車等のロボツト溶接機の給電用
ケーブルとして使用する場合に有用な可撓導体に
関する。 [考案の技術的背景とその問題点] 従来、ポータブルスポツト溶接機用の水冷ケー
ブル用導体としては、第1図に示すように、中心
に右方向により合わせた子より導体1aを配置
し、その上にそれぞれ右方向により合わせた7条
の子より導体1bを左方向により合わせ、更にそ
の上にそれぞれ左方向により合わせた12条の子よ
り導体1cを右方向により合わせて成る親より導
体2が知られている。 しかしながら、かかる構成の親より導体2にお
いては、子より導体1b,1cが各層相互に反対
方向により合わせられているので、すなわち子よ
り導体のより合わせ層間が点接触しているので、
親より導体2が屈曲や捩り運動を受けると子より
導体のより合わせ層間で子より導体1b,1cど
うしが摩擦し、短期間(約2日間程度)のうちに
子より導体を構成する素線が磨耗断線する難点が
あつた。 ところで、かかる構成の親より導体2の端末に
には、第2図に示すように冷却孔3を有する直線
状の端子4(以下I型端子4という。)がその軸
線を同じくして直線状に取付けられるが、この状
態で水冷ケーブル用導体が屈曲や捩り運動を受け
るとI型端子4の口元5に過大な応力集中が加わ
り、当該I型端子の口元部分で親より導体2が断
線する難点があつた。 [考案の目的] 本考案はこのような点に着目してなされたもの
で、繰り返しの屈曲運動を捩り運動に変換し、端
子の口元に加わる曲げ応力を小さくして寿命を増
大しうる可撓導体を提供せんとするものである。 [考案の概要] 本考案の可撓導体は、多数本の素線をより合わ
せた子より導体の多数条を更に同心状により合わ
せて成る親より導体の端末にL型端子が取り付け
られ、隣接する前記子より導体の素線のより方向
は互いに異方向とされ、前記親より導体の同心よ
りのより方向は各層同方向とされていることを特
徴としている。 [考案の実施例] 以下、本考案を一実施例の図面に基づいて説明
する。第3図において、Sは例えば外径が0.26mm
の素線を76本右方向により合わせた子より導体、
Zは前記と同一の素線を同一本数左方向により合
わせた子より導体をそれぞれ示している。 しかして、これらの各子より導体S,Zを各層
(第3図の実施例では第1層〜第3層)を全て右
方向または左方向に同心状により合わせて親より
導体2′を形成する。 なお、中心に配置される子より導体Sは、右方
向のものに限定されず左方向により合わせたもの
を使用してもよい。 次に第4図に基づいてL型端子4′の取り付け
について説明する。同図に示すように、先ず親よ
り導体2′の端末に銅スリーブ等から成る成型ス
リーブ6を冠着する。そして、これを上部に長さ
方向に添う凹み7が形成されるように圧縮して親
より導体2′の端末に堅固に固定し、これを従前
と同様のI型端子4の導体挿通口8に挿入し、半
田9で固定する。 次に、I型端子4の先端部10に、銅板等から
成る金属板11をI型端子4の軸線と直交するよ
うに配置し、両者の接合部をボルト12により堅
固に締結して、端子4′を全体としてL型を呈す
る如く形成する。以上によつて本考案にかかるL
型端子付の可撓導体が形成される。 なお、前述の実施例においては、L型端子とし
て従前のI型端子と、これに直交するごとく締結
した金属板とから成るものを使用しているが、本
考案はこれに限定されず単一物でL型状に形成し
たものを使用してもよい。 次に、下表に示すように4種類の供試試料を作
成し、これらの試料について屈曲・捩り複合試験
を行なつた結果を述べる。
【表】 上表において、ホース有とは、可撓導体を補強
入りゴムホース(天然ゴムとスチレンブタジエン
ラバーから成るゴムホース中にポリエステル編組
を埋入したもの)内に遊嵌したものをいい、また
ホース無とは、可撓導体の外周に上記構成の補強
入りゴムホースが存在しないものをいう。 なお、試験は実際の使用状況を模擬した試験機
に、長さ約1mの試料をセツトし、±90°で2回と
する屈曲・捩り複合運動を約20回/分で実施し
た。 第5図は屈曲、捩り複合試験における各供試試
料の抵抗比と繰り返し回数の関係を示している。
同図から、子より導体の各層のより方向の如何に
かかわらず端子をL型にすることにより断線まで
の寿命が延び、また子より導体を各層同方向によ
り合わせることによりI型、L型のいずれの端子
についても良好な特性を示していることが判る。 因に試料2と試料2′を比較すると約11000回の
延命となつていることが判る。 第6,7図は上記の補強入りゴムホース内に水
を入れ第5図と同様の試験方法で可撓導体の屈
曲、捩り複合試験を行なつた場合の結果を示して
いる。同図から、試料1と試料1′は略同等の特
性を示し、試料3、試料3′すなわち端子をL型
にすることにより断線回数をI型端子の約1.85倍
にまで延ばしうることが判る。これは、可撓導体
の子より導体のより方向を各層交互に反対にした
ものから、各層同方向により合わせ、かつI型端
子からL型端子に変えたために、導体に加わる応
力集中および素線間の摩耗が緩和したためと解さ
れる。 要するに、以上の試験結果からすると、ホース
無しのものについては試料4′が、すなわち子よ
り導体の各層のより合わせ方向を同方向となし、
その端末にL型端子を取り付けてなる可撓導体が
最も良い性能を示し、ホース有のものについては
試料3′すなわち本考案に係る可撓導体にゴムホ
ースを設けた水冷ケーブルが試料1すなわち従来
構成の可撓導体にゴムホースを設けた水冷ケーブ
ルに比し断線回数が約1.85倍の寿命を延ばしてい
ることが判る。 [考案の効果] 以上のように、本考案においては、素線のより
方向を右よりとした子より導体の多数条と、素線
のより方向を左よりとした子より導体の多数条と
を、円周方向に隣り合うように交互に配置して、
可撓導体の屈曲時の子より導体間の擦れ合いを線
接触としているので、子より導体間の摩擦を大幅
に少なくすることができる。また、親より導体の
同心よりのより方向を全て同方向としているの
で、可撓導体の捩じれに対する層間の応力集中を
緩和することができる。すなわち、例えば第3図
に示すように、中心に配置された子より導体の外
周に、第1層と第3層が右方向に、中間の第2層
が左方向となるように各層交互に同心よりした場
合においては、一方向に可撓導体が捩じられたと
きには第1層と第3層のよりが締まり、中間の第
2層が緩んで層間に部分的な応力集中が起きて導
体の疲労断線が生じ易くなるのに対して、親より
導体の同心よりのより方向を例えば全て右方向に
統一した場合においては、可撓導体が時計方向に
捩じれたときには各層のよりが締まり、反時計方
向に捩じれたときには各層のよりが緩むように動
くことになるので、層間の応力集中を緩和させる
ことができ、これによつて可撓導体の断線寿命を
大幅に増大させることができる。更に、本考案に
おいては、可撓導体の端末にL型端子が取り付け
られているので、可撓導体の「屈曲・捩り複合運
動」を「捩り運動」に変換させることができる。 以上から、本考案においては、可撓導体の中間
部に屈曲運動が作用しても素線が容易に磨耗断線
する恐れがなく、また可撓導体の端子の口元に捩
り運動が作用しても層間に応力が集中する恐れが
なく、全体として断線寿命を大幅に増大しうる可
撓導体を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の可撓導体のより合わせ状況を示
す説明図、第2図は従来のI型端子の取付状況を
示す説明図、第3図は本考案の可撓導体のより合
わせ状況を示す説明図、第4図はL型端子の取付
状況を示す説明図、第5図は屈曲、捩り複合試験
における各供試試料の抵抗比と繰り返し回数の関
係を示す説明図、第6図は、各供試試料にI型端
子を取付けた場合における第5図と同様の関係を
示す説明図、第7図は各供試試料にL型端子を取
付けた場合における第5図と同様の関係を示す説
明図である。 S……右方向の子より導体、Z……左方向の子
より導体、2,2′……親より導体、4……I型
端子、4′……L型端子、5……口元。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 多数本の素線をより合わせた子より導体の多数
    条を更に同心状により合わせて成る親より導体の
    端末にL型端子が取り付けられ、隣接する前記子
    より導体の素線のより方向は互いに異方向とさ
    れ、前記親より導体の同心よりのより方向は各層
    同方向とされていることを特徴とする可撓導体。
JP15357983U 1983-10-03 1983-10-03 可撓導体 Granted JPS6060823U (ja)

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JP15357983U JPS6060823U (ja) 1983-10-03 1983-10-03 可撓導体

Applications Claiming Priority (1)

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JP15357983U JPS6060823U (ja) 1983-10-03 1983-10-03 可撓導体

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Publication Number Publication Date
JPS6060823U JPS6060823U (ja) 1985-04-27
JPH0419683Y2 true JPH0419683Y2 (ja) 1992-05-06

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ID=30339740

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JP15357983U Granted JPS6060823U (ja) 1983-10-03 1983-10-03 可撓導体

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Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4073589B2 (ja) * 1999-10-28 2008-04-09 第一高周波工業株式会社 高周波大電流用可撓性導体

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5835218B2 (ja) * 1975-06-18 1983-08-01 住友化学工業株式会社 ゴムソセイブツ
JPH075539A (ja) * 1993-06-14 1995-01-10 Olympus Optical Co Ltd データ写し込み手段を有するぶれ防止カメラ

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5835218U (ja) * 1981-09-01 1983-03-08 河陽電線株式会社 給電用ケ−ブル

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JPS6060823U (ja) 1985-04-27

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