JPH0419665Y2

JPH0419665Y2 -

Info

Publication number: JPH0419665Y2
Application number: JP5321586U
Authority: JP
Priority date: 1986-04-09
Filing date: 1986-04-09
Publication date: 1992-05-06
Also published as: JPS62164682U

Description

【考案の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕この考案は、記録媒体であるデイスクをカート
リツジケースに回転自在に内蔵したデイスクカー
トリツジ、例えば、コンピユータゲーム用のデイ
スクカートリツジの前記デイスクの汚れを取り除
く専用機的性格をもつたデイスククリーナに関す
る。

〔従来の技術〕

デイスクカートリツジは、例えば、第３図に示
すように四角形のハードなカートリツジケース１
内にデイスク３を回転自在に内蔵し、カートリツ
ジケース１の前後方向の略中央部に駆動軸挿入窓
４を開口するとともに、該駆動軸挿入窓４より前
方に偏した位置にヘツド挿入窓５を開口したもの
となつている。

従来、この種デイスクカートリツジのデイスク
３をクリーニングするデイスククリーナなるもの
は存在しなかつた。

そこで、本出願人により、先に、デイスクカー
トリツジ内のデイスクに指紋や手垢が付着して汚
れている場合もこれを簡易迅速に取り除くことの
できるデイスククリーナを提案した（例えば、実
願昭61−14831号）。そこでは、第７図に示すよう
に、カートリツジ載置面９を有する本体ケース８
の載置面９上にデイスクカートリツジＤを載置
し、本体ケース８に備えた回転軸２４でデイスク
カートリツジＤ内のデイスク３を回転させるとと
もに、クリーニングテープ１６をヘツド挿入窓５
からデイスク３の記録面に対し押圧接触させて該
記録面上の汚れを拭き取るようにしてなる。前記
載置面９上にはデイスクカートリツジＤの前後方
向の位置決めリブ１２ａ，１２ｂを突設してい
る。

〔考案が解決しようとする問題点〕

しかるに、上記デイスククリーナの載置面９上
の前後の位置決めリブ１２ａ，１２ｂは、デイス
クカートリツジＤの前後方向の長さに合う間隔を
置いて前後平行に配設されていてデイスクカート
リツジＤの前後方向の移動を規制する作用しか発
揮しない。したがつて、その載置面９上の前後の
位置決めリブ１２ａ，１２ｂ間にはデイスクカー
トリツジＤをこの前後方向を逆にした姿勢でもは
まり込む。しかし、そのようにデイスクカートリ
ツジＤを前後逆にして載置面９上に装填すると、
ヘツド挿入窓５とクリーニングテープ１６との位
置合わせができず、また駆動軸挿入窓４と回転軸
２４との位置合わせもできないことになり、この
まま回転軸２４を回転させるとデイスク３やクリ
ーナを損傷させる事故を来すことになる。デイス
クカートリツジＤの誤装填によりかかる不具合な
誤操作が生じるばかりか、誤装填に際しデイスク
カートリツジＤのヘツド挿入窓５を有する前側を
手でつかむことになつてヘツド挿入窓５からデイ
スク３に指紋や手垢を付着しやすいという不具合
がよく生じる。とくに、コンピユーターゲーム用
のデイスクカートリツジＤを扱う子供にはそのよ
うな誤装填、誤操作の行為がなされやすい。

この考案はかかる問題点を解消し、デイスクカ
ートリツジの誤装填の防止を図ることを目的とす
る。

〔問題点を解決するための手段〕

この考案は、上記の目的を達成する為に、第１
図に示すようにその前後方向の略中央部に駆動軸
挿入窓４を、駆動軸挿入窓４より前方へ偏した位
置にヘツド挿入窓５をそれぞれ開口したカートリ
ツジケース８内にデイスク３を回転自在に内蔵し
たデイスクカートリツジＤをクリーニング対象と
し、このデイスクカートリツジＤが載置される載
置面９を有する本体ケース８の前記載置面９の前
後位置に、カートリツジケース１の前端１ａに接
当規制する前方の位置決めリブ１２ａと、同ケー
ス１の後端１ｂに接当規制する位置決めリブ１２
ｂとを設ける。かくして、デイスクカートリツジ
Ｄと、前方の位置決めリブ１２ａまたは後方の位
置決めリブ１２ｂ間に、デイスクカートリツジＤ
をこの前後方向を正しくする姿勢のもとでのみ装
填可能にし、その逆向きでは装填不能にする誤装
填防止手段を設ける。その誤装填防止手段は、具
体的にはカートリツジケース１の前端１ａに凹部
Ａを設ける一方、前方の位置決めリブ１２ａから
前記凹部Ａに嵌合する凸部Ｂを後方の位置決めリ
ブ１２ｂに向けて突設する。または、それとは反
対に、凹部Ａをカートリツジケース１の後端１ｂ
側に設け、凸部Ｂを後方の位置決めリブ１２ｂか
ら前方突出状に設けてもよい。

〔作用〕

しかるときは、デイスクカートリツジＤを載置
面９上に装填するときカートリツジケース１の前
端または後端に設けた凹部Ａが載置面９側の前方
または後方に設けた凸部Ｂと合致する場合、つま
りヘツド挿入窓５を前方に向ける正しい前後向き
姿勢ではこのデイスクカートリツジＤを前後の位
置決めリブ１２ａ，１２ｂ間に落とし込む装填を
可能とするが、その前後向きを逆にする場合、つ
まりヘツド挿入窓５を手前（後方）にする場合は
凸部Ｂ上にカートリツジケース１の前端または後
端が乗り上がつてデイスクカートリツジＤが前後
の位置決めリブ１２ａ，１２ｂ間に水平に落ち込
まないため、このとき使用者にデイスクカートリ
ツジＤを正しく持ち替えて装填しなおすことを促
すことになる。また、かかる装填しなおしを再
三、繰り返すことにより、デイスクカートリツジ
Ｄのヘツド挿入窓５を有する側の前端をつかんで
装填するという誤操作が次第になくなる効果を期
することができるし、またデイスク３およびクリ
ーナの損傷防止、更にはヘツド挿入窓５を介して
デイスク３を手で汚すことをも防止できることに
なる。デイスク３の汚れをタブーとする認識を欠
きやすい子供にも正しい使い方を促進することに
なる。

〔実施例〕

以下、本考案に係るデイスククリーナの一実施
例を図面に基づき説明する。

まず、クリーニングの対象とされるデイスクカ
ートリツジＤの一例について説明すれば、このデ
イスクカートリツジＤは、第３図に示すように、
プラスチツク製の固いカートリツジケース１の内
部にハブ２を中央に有するデイスク３が回転自在
に収容している。カートリツジケース１は、この
上下面の各前後方向の略中央部に前記ハブ２が露
出する駆動軸挿入窓４を、中央より前方へ偏した
箇所にデイスク３の記録面の一部を露出するヘツ
ド挿入窓５をそれぞれ開口するとともに、その前
端に凹部Ａを左右対称に設けている。ハブ２はこ
の上下端面の中央にドライブ側の回転軸が入る軸
あな６を、偏心位置にドライブ側の駆動ピンが入
る駆動あな７をそれぞれ上下貫通状に形成してい
る。なお、駆動軸挿入窓４の位置はカートリツジ
ケース１の前後方向の中央部より少し前方寄りに
設定される。つまり、駆動軸挿入窓４とカートリ
ツジケース１の前端１ａとの間の長さl₁と、同窓
４とカートリツジケース１の後端１ｂとの間の長
さl₂とは、l₂＞l₁の関係にある。

次に、本案デイスククリーナについては、第１
図ないし第３図に示すようにこれの本体ケース８
の上面に、デイスクカートリツジＤがこの前後向
きを正しくして水平に装填される載置面９を形成
するとともに、この載置面９の上方を開閉する蓋
１０を回動軸１１まわりに回動自在に載置面９の
前端部に枢着している。

そして、本体ケース８の載置面９上にはデイス
クカートリツジＤの前後および左右方向の移動を
規制する位置決めリブ１２ａ，１２ｂ，１２ｃ，
１２ｄがカートリツジケース１の四方の出隅部に
それぞれに正しく合致するように設けられてい
る。そして、カートリツジケース１の前端を接当
規制する前方の位置決めリブ１２ａから前記デイ
スクカートリツジＤの凹部Ａ，Ａに嵌合する凸部
Ｂ，Ｂを後方の位置決めリブ１２ｂに向けて突出
状に設けている。

しかるときは、デイスクカートリツジＤのヘツ
ド挿入窓５を有する側を前方へ向け、その後端１
ｂ部を持つてこのデイスクカートリツジＤを前後
左右の位置決めリブ１２ａ，１２ｂ，１２ｃ，１
２ｄ間に落とすと、凹部Ａと凸部Ｂとが嵌合する
ため載置面９上に正しく水平に位置決め装填され
る。しかし、その前後を逆にして装填するとデイ
スクカートリツジＤの後端１ｂが凸部Ｂの上に載
るため前後の位置決めリブ１２ａ，１２ｂ間に落
ち込み装填できないことになる。なお、この実施
例では、凹部Ａ，Ａおよび凸部Ｂ，Ｂをそれぞれ
対称に設けているため、デイスクカートリツジＤ
をこの前後向きさえ正しく守つて装填すれば、そ
の上下を反転させても落とし込み装填が可能であ
り、従いデイスク３の両面クリーニングを可能に
する。

載置面９上の略中央部にはデイスクカートリツ
ジＤのハブ２の下端面側を受け止め支持するハブ
受体１３が載置面９より僅かに突出するよう配備
固定される。ハブ受体１３の上端面にはハブ２の
中央の軸あな６に入る突部１３ａを設けている。

第３図および第５図において、載置面９の前方
下方には凹所１５が形成され、この凹所１５内に
クリーニングテープ１６を繰出し自在に内蔵した
クリーニングカートリツジ１４が出し入れ可能に
収容される。この凹所１５の内底面の左右方向の
略中央部にはクリーニングカートリツジ１４内の
クリーニングテープ１６を押出す断面山形の押出
突起１７が突設される。なお、載置面９の後端部
には該載置面９上に載置されるデイスクカートリ
ツジＤの後端１ｂ部をつかみ出しやすくするため
の凹部１８が形成されている。

第５図に示すように、クリーニングカートリツ
ジ１４はカートリツジケース１９にクリーニング
テープ１６を収容するが、そのクリーニングカー
トリツジケース１９内においてクリーニングテー
プ１６は繰出軸２０と巻取軸２１に巻かれ、カー
トリツジケース１９の両軸２０，２１間に対応す
る位置にはクリーニングテープ１６の押出口２２
と前記押出突起１７の突起入口２３とを上下対向
状に開口している。

かくして、クリーニングカートリツジ１４を凹
所１５内に落とし込み装填すると、本体ケース８
側の押出突起１７がカートリツジ１４側の突起入
口２３に突入してクリーニングテープ１６の一部
が押出口２２から上方へ押し出される。

第３図ないし第５図において、蓋１０の略中央
部、すなわち蓋１０を閉じたとき本体ケース８側
のハブ受体１３と対向する箇所に、デイスク３を
回転させる回転軸２４を取りつけるとともに、蓋
１０の上面側に手動ハンドル２５を前記回転軸２
４まわりに水平回転自在に支持する。回動軸２４
の下端面の中央には、ハブ受体１３の突部１３ａ
の中心孔１３ｂ内に嵌合する中心軸２６と、その
偏心位置にハブ２の駆動あな７に嵌合する偏心軸
２７とをそれぞれ突設している。偏心軸２７はこ
の先端が常に回転軸２４の下端面から突出するよ
うにばね２８で押し下げ付勢されている。

また、蓋１０の内面上の所定位置、すなわち蓋
１０を閉じたとき本体ケース８側の押出突起１７
と対向する箇所には受けパツド２９が上下動自在
に支持されるとともにばね３０を介して常時押し
下げ付勢されている。

さらに、蓋１０の内面には、本体ケース８の載
置面９上に載置されるデイスクカートリツジＤの
上面側の四隅に設けてある凹部３１に嵌合して該
カートリツジＤを載置面９上に押さえる押えピン
３２を突設している。

次に、デイスクカートリツジＤのデイスク３を
クリーニングする要領について説明する。蓋１０
を開け、本体ケース８の凹所１５にクリーニング
カートリツジ１４を収容すると、第５図に示すよ
うに押出突起１７によりクリーニングテープ１６
の一部がカートリツジケース１９の押出口２２か
ら上方へ押し出される。次に、デイスクカートリ
ツジＤを載置面９上に位置決め装着すると、第４
図に示すようにその下面側の駆動軸挿入窓４内に
ハブ受体１３が入つてデイスク３のハブ２の下端
面側を受け止め支持し、またヘツド挿入窓５内に
クリーニングテープ１６の押し出された部分が入
つてデイスク３の記録面の径方向に押圧接触す
る。しかるのち蓋１０を閉じると、この蓋１０の
押えピン３２によりデイスクカートリツジＤが載
置面９上に押しつけられる。これと同時に、蓋１
０側の回転軸２４が、デイスクカートリツジＤの
上面側の駆動軸挿入窓４内に入るとともに、中心
軸２６をハブ受体１３の中心孔１３ｂ内に嵌入し
てハブ２をハブ受体１３に対し水平に押しつける
ことによつて、ハブ２と結合される。また受けパ
ツド２９が、デイスクカートリツジＤの上面側の
ヘツド挿入窓５内に入り、デイスク３の記録面を
押圧してクリーニングテープ１６に押圧接触させ
る。

かくして、第６図に示すように手動ハンドル２
５を蓋１０上で水平回転させると、回転軸２４が
回転し、その偏心軸２７がハブ２の駆動あな７の
ところまで来ると該駆動あな７のばね２８の力で
入つてデイスク３を回転させる。このデイスク３
の回転に伴いその記録面に付着している汚れがク
リーニング部材１６によつて拭き取られる。

〔考案の効果〕

以上説明したように、本考案によれば、カート
リツジケース１の前端１ａもしくは後端１ｂのい
ずれか一方に凹部Ａを設け、本体ケース８の載置
面９上の前方の位置決めリブ１２ａもしくは後方
の位置決めリブ１２ｂに前記凹部Ａに嵌合する凸
部Ｂを設けるという簡単な手段で、デイスクカー
トリツジＤをこの前後向きを正しくする装填を可
能とし、誤装填によるデイスク３およびクリーナ
の破損を未然に防止でき、またデイスクカートリ
ツジＤの前後を逆にして持つことにより生じるデ
イスク３の手による汚れをも防止できるという利
点がある。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案に係るデイスククリーナーの一実
施例を示しており、第１図は蓋を外し、デイスク
カートリツジを載置した状態で示す平面図、第２
図は蓋およびデイスクカートリツジを外した状態
で示す平面図、第３図はデイスククリーナ、デイ
スクカートリツジ、およびクリーニングカートリ
ツジの斜視図、第４図は回転軸部分およびクリー
ニング部分の断面図、第５図はクリーニング部分
の断面図、第６図は使用状態の外観斜視図であ
る。第７図は本考案デイスククリーナとの比較例
を示すデイスククリーナの断面図である。Ｄ……デイスクカートリツジ、１……カートリ
ツジケース、２……ハブ、３……デイスク、４…
…駆動軸挿入窓、５……ヘツド挿入窓、８……本
体ケース、９……載置面、１２ａ……前方の位置
決めリブ、１２ｂ……後方の位置決めリブ、Ａ…
…凹部、Ｂ……凸部。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

その前後方向の略中央部に駆動軸挿入窓４を、
該駆動軸挿入窓４より前方へ偏した位置にヘツド
挿入窓５をそれぞれ有したカートリツジケース１
内に、デイスク３を回転自在に内蔵したデイスク
カートリツジＤの前記デイスク３を、クリーニン
グするデイスククリーナにおいて、デイスクカー
トリツジＤを載置する載置面９を有する本体ケー
ス８の前記載置面９上の前後位置に、カートリツ
ジケース１の前端１ａに接当規制する前方の位置
決めリブ１２ａと同ケース１の後端１ｂに接当規
制する後方の位置決めリブ１２ｂとを設け、カー
トリツジケース１の前端１ａもしくは後端１ｂの
いずれか一方に凹部Ａを設け、前方の位置決めリ
ブ１２ａもしくは後方の位置決めリブ１２ｂに前
記凹部Ａに嵌合する凸部Ｂを設けてなることを特
徴とするデイスククリーナ。