JPH0419246Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0419246Y2
JPH0419246Y2 JP13712886U JP13712886U JPH0419246Y2 JP H0419246 Y2 JPH0419246 Y2 JP H0419246Y2 JP 13712886 U JP13712886 U JP 13712886U JP 13712886 U JP13712886 U JP 13712886U JP H0419246 Y2 JPH0419246 Y2 JP H0419246Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
spline
housing
viscous
plates
output shaft
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP13712886U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6342937U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP13712886U priority Critical patent/JPH0419246Y2/ja
Publication of JPS6342937U publication Critical patent/JPS6342937U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0419246Y2 publication Critical patent/JPH0419246Y2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Retarders (AREA)
  • Arrangement And Driving Of Transmission Devices (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案はビスカスカツプリングに関するもの
である。
(従来の技術) 車両用駆動系のセンターデフとして用いられる
ビスカスカツプリングを表わした第5図におい
て、ハウジング22の内部にはインナープレート
23とアウタープレート24とが交互に配置さ
れ、これらの間に粘性の高いシリコンオイル25
が密閉された構造になつている。
上記のアウタープレート24は入力軸33を介
して車両のトランフアー側に接続され、インナー
プレート23は出力軸26を介して車両のリヤデ
フ側に接続されている。そして、前後輪の間で回
転差が生じたときには上記シリコンオイル25の
粘性抵抗によつてインナープレート23がアウタ
ープレート24の回転に連れ回りし、エンジンか
らのトルクが後輪側へも伝えられることとなる。
また、前後輪のうちのいずれかが空転してスタ
ツク状態となつた場合には、前記両プレート2
3,24の間の回転差が急激に増加し、これに伴
う摩擦熱によつてシリコンオイル25は膨張す
る。このため、カツプリング内部の圧力上昇及び
圧力のばらつきにより、前記のインナープレート
23がアウタープレート24側へ移動して両プレ
ート23,24が圧着するハンプ現象が生じ、通
常のリジツド4WDと同じ状態になるようになつ
ている。
(考案が解決しようとする問題点) ところで、従来のビスカスカツプリングにおけ
るハンプ状態は、上述したように両プレート2
3,24の高い回転差に伴うシリコンオイル25
の温度上昇によつて生じていたわけであるが、こ
の場合には次のような問題がある。
まず、ハンプ状態が生ずるためには、両プレー
ト23,24の高い回転差が長時間継続する必要
があるが、このような条件では例えば車両が脱輪
状態から抜け出そうとしているような場合、車輪
の高回転状態で急激にトルク伝達量が増え、車両
が突然動き出す可能性がある。なお、シリコンオ
イル25が高温になつて始めてハンプ状態になる
ので、これがシリコンオイル25の劣化の原因と
なる。
また、ハンプするまでの時間はハウジング22
内に封入された空気の割合によつて調整はできる
ものの、温度及び圧力といつた要素に依存するた
め、両プレート23,24の相対的な回転数の程
度により、いつハンプ状態が生ずるかの予測が困
難である。
(問題点を解決するための手段) 本考案は上記した問題点に鑑みて、アウタープ
レートがハウジングの内周面に形成されたスプラ
インに軸方向へ移動可能に嵌合され、インナープ
レートが出力軸の外周面に形成されたスプライン
に軸方向へ移動可能に嵌合されたビスカスカツプ
リングにおいて、前記ハウジング側に形成された
スプラインまたは出力軸側に形成されたスプライ
ンの少なくともいずれか一方にねじれ角を与えた
ことを特徴とするものである。
(作用) 上記、インナープレートとアウタープレートと
の間に回転差が生じてシリコンオイルによる粘性
トルクが発生すると、インナープレートまたはア
ウタープレートのいずれか一方がねじれ角を与え
られたスプラインに沿つて軸方向に移動して、隣
接するプレートに圧接する。
このため、シリコンオイルの温度上昇を待たな
くても、両プレートの回転差によつてハンプ状態
を発生させることができる。
(実施例) 以下、本考案の実施例を第1図〜第4図によつ
て説明する。
まず、ビスカスカツプリングにおけるハウジン
グ2の内部にはベアリング7,8によつて出力軸
6が回転自在に支持されている。
ハウジング2は略円筒状に形成されており、こ
れの内周面にはスプライン9が形成されている。
そして、第3図に示すようにこのスプライン9と
噛み合い可能のスプライン11が外周に形成され
たリング状のアウタープレート4がハウジング2
内において上記のスプライン9に対して軸方向へ
移動可能に嵌合されている。
前記出力軸6の外周面にはスプライン10が形
成されている。このスプライン10は本例では特
に所定のねじれ角によつて斜状に形成されてい
る。そして、このスプライン10には、第4図で
示すようにこれと噛み合い可能のスプライン12
が内周面に形成されたリング状のインナープレー
ト3が軸方向へ移動可能に嵌合されている。
前記インナープレート3とアウタープレート4
はハウジング2の内部において交互に配置されて
おり、インナープレート3の外周には隣接するア
ウタープレート4の相互の間隔を保つためのリン
グ状のスペーサーSが設けられている。
なお、ビスカスカツプリングは油密に構成され
ており、そのハウジング2の内部にはシリコンイ
ルが密閉されている。
上記の構成において、ハウジング2と一体の入
力軸13と前記出力軸6との間で回転差が生じる
と(これは、例えば車両の前輪または後輪のいず
れかがスリツプしたような場合)、インナープレ
ート3とアウタープレート4とが相対回転を始め
る。すると、この両プレート3,4の回転差によ
つてシリコンオイル5が剪断され、両プレート
3,4間に粘性トルクが発生する。
このような粘性トルクが伝達される状態におい
ては、インナープレート3にはシリコンオイル5
の粘性によつて回転を遅くしようとする力F1
(第2図参照)が働く。
ところで、本例では出力軸6の側周面上にスプ
ライン10が斜状に設けられているので、前述し
たような力F1が働くと、インナープレート3に
はスプライン10に沿つて軸方向へ移動させよう
とする力F2が生ずる。このため、インナープレ
ート3は軸方向に移動し、隣接するアウタープレ
ート4と圧接してハンプ状態となり、両プレート
3,4間には直接トルクが伝達されることにな
る。
なお、本例では出力軸6側のスプライン10を
斜状に形成したが、他にハウジング2側のスプラ
イン9を斜状に形成したり、あるいは両スプライ
ン9,10を共に斜状に形成してもよい。
(考案の効果) 以上説明したように、本考案ではビスカスカツ
プリングのハウジング側に形成されたスプライン
または出力軸側に形成されたスプラインの少なく
ともいずれか一方にねじれ角を与えたことによつ
て、インナープレートとアウタープレートとの間
に回転が生じると、ねじれ角が与えられた側のプ
レートが軸方向へ移動して積極的にハンプ状態を
起すことができる。このため、ハンプ状態が生じ
るまでの時間を両プレートの回転差によつて予測
することができるので、突然のトルク伝達によつ
て生じる不具合を未然に防止できる。
また、ハンプ状態はシリコンオイルの温度上昇
を条件とはせず、両プレートの回転差のみに依存
するので、カツプリング内の温度上昇を待たずに
ハンプ状態が得られ、もつてシリコンオイルの劣
化という不具合も防止できるという好ましい特徴
も有する。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第4図は本考案の実施例を示すもの
で、第1図はビスカスカツプリングの断面図、第
2図はハンプ状態が生ずる様子を説明する説明
図、第3図はアウタープレートを示す正面図、第
4図はインナープレートを示す正面図である。第
5図は従来のビスカスカツプリングを示す断面図
である。 2……ハウジング、3……インナープレート、
4……アウタープレート、5……シリコンオイ
ル、6……出力軸、9,10,11,12……ス
プライン、13……入力軸。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. アウタープレートがハウジングの内周面に形成
    されたスプラインに軸方向へ移動可能に嵌合さ
    れ、インナープレートが出力軸の外周面に形成さ
    れたスプラインに軸方向へ移動可能に嵌合された
    ビスカスカツプリングにおいて、前記ハウジング
    側に形成されたスプラインまたは出力軸側に形成
    されたスプラインの少なくともいずれか一方にね
    じれ角を与えたことを特徴とするビスカスカツプ
    リング。
JP13712886U 1986-09-06 1986-09-06 Expired JPH0419246Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13712886U JPH0419246Y2 (ja) 1986-09-06 1986-09-06

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13712886U JPH0419246Y2 (ja) 1986-09-06 1986-09-06

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6342937U JPS6342937U (ja) 1988-03-22
JPH0419246Y2 true JPH0419246Y2 (ja) 1992-04-30

Family

ID=31040889

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP13712886U Expired JPH0419246Y2 (ja) 1986-09-06 1986-09-06

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0419246Y2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6342937U (ja) 1988-03-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0381505B1 (en) Control coupling for torque transmission
JPS639734A (ja) 駆動力伝達装置
JP2597250B2 (ja) 四輪駆動車用の駆動装置
JPH045778Y2 (ja)
JP2759996B2 (ja) 動力伝達装置
JPH0419246Y2 (ja)
JP2717345B2 (ja) 粘性カップリング
JPH0629544Y2 (ja) 動力伝達装置
JP2621117B2 (ja) 動力伝達装置
JP2554060Y2 (ja) ビスカスカップリング装置
JP2510133Y2 (ja) 動力伝達装置
JPH0319617Y2 (ja)
JPH0514667U (ja) ビスカスカツプリング
JPS6344581Y2 (ja)
US4983150A (en) Differential gear apparatus with differential limitation mechanism
JPH01224528A (ja) ビスカスカップリング
JP3640766B2 (ja) ホイール用軸受装置
JP2605745Y2 (ja) ビスカスカップリング
JPH0342261Y2 (ja)
JPH0446106Y2 (ja)
JPS6233165Y2 (ja)
JPS62184235A (ja) 動力伝達装置
JPH0626939B2 (ja) 四輪駆動車の駆動力伝達・断続装置
JPH0193631A (ja) 駆動力伝達装置
JPH0596567U (ja) ビスカスカップリング