JPH041918A - 磁気記録媒体 - Google Patents

磁気記録媒体

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JPH041918A
JPH041918A JP2102555A JP10255590A JPH041918A JP H041918 A JPH041918 A JP H041918A JP 2102555 A JP2102555 A JP 2102555A JP 10255590 A JP10255590 A JP 10255590A JP H041918 A JPH041918 A JP H041918A
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JP
Japan
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magnetic
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carbon black
particle size
recording medium
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JP2102555A
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Yoshitaka Yasufuku
安福 義隆
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は磁気記録媒体に関し、さらに詳しくは、電磁変
換特性と耐久性の向上した磁気記録媒体に関する。
[従来の技術および発明か解決すべき課[1一般に、磁
気テープ、磁気シート、磁気ディスク等の磁気記録媒体
は、磁性粉、バインダー樹脂、溶媒等からなる磁性塗料
を非磁性支持体上に塗布、乾燥することによって製造さ
れる。
近年の磁気記録媒体、特に短波長記録か要求されるビデ
オ用磁気記録媒体ては、今まて以上に微粒子化、高磁力
化された磁性粉か使用される傾向か強くなっている。
そして、スペーシングロスを無くすため、磁性層の表面
を平滑にしたり、あるいはベースフィルムに平滑化処理
を施すことが行なわれている。
この結果、磁気記録媒体には、摩擦係数の増大および走
行性の劣化により、テープの貼り付き、エツジ折れ、ス
ティックスリップ等が生していた。
また、磁性粉の表面を改質することも行なわれているか
、これを行なうと、磁性粉の導電性か失われ、表面比抵
抗か増大し、磁気記録媒体の走行性かさらに劣化すると
共に、ホコリを引き付は易くなり、ドロップアウトか生
していた。
一方、磁気記録媒体の緒特性を向上させるため、カーボ
ンブラックの特性に着目した技術か知られている。
たとえば、導電性の改良については特公昭56−150
52号公報、走行性の改良については特公昭53−20
203号公報、電磁変換特性の改良については特開昭5
6−51025号公報などが知られて3つさらに磁性層
の導電性と走行性とを同時に改良する技術として、特開
昭59−5426号公報、同59−16141号公報、
同54−9041号公報などが知られている。
しかしながら、こうした技術ては磁気記録媒体の電磁変
換特性と耐久性とを同時に改善することは難しい。
すなわち、磁性層の導電性を高め、かつ走行性の改善を
図ると、カーボンブラックの含有量か多くなり、磁性塗
料の分散不良により磁性粉の分散度低下、塗工液の安定
性の低下を招き、加えて磁性粉の充填度か低下するため
、電磁変換特性か低下してしまうのである。
本発明の目的は、カーボンブラックを使用しなから、電
磁変換特性と耐久性とを同時に改善した磁気記録媒体を
提供することにある。
[前記課題を解決するための手段] 前記目的を達成するための本発明は、非磁性支持体上に
複数の磁性層を設けてなる磁気記録媒体において、前記
複数の磁性層のうちの最表面の磁性層に平均粒径か30
m kを超えて500mg以下のカーボンブラックか含
有され、かつ前記最表面の磁性層以外の磁性層に平均粒
径か5〜30mルのカーボンブラックと平均粒径か:l
Ompを超えて5(1(l mμ以下のカーボンブラッ
クとが含有されていることを特徴とする。
以下、本発明の詳細な説明する。
一層構成一 本発明の磁気記録媒体は、非磁性支持体上に複数の磁性
層を積層してなる。
もっとも複数の磁性層といっても、一般的には上層と下
層とがらなる二層である場合か多い。
磁性層とは反対側の非磁性支持体上(裏面)にはバック
コート層を設けてもよいし、また非磁性支持体と磁性層
との間あるいは磁性層同士の間に中間層を設けることも
てきる。
いずれにせよ、磁性層はバインダー樹脂中に磁性粉と必
要に応した充填剤等とを分散せしめてなる。
一磁性粉一 各磁性層に含有させる磁性粉としては、従来から磁気記
録媒体の分野で使用される公知のものてよく、たとえば
y−Fe20.粉、Fe、 04粉、これらの中間酸化
物の粉末、あるいはこれら酸化鉄磁性粉にコバルト原子
をドープまたは被着させたコバルト含有酸化鉄磁性粉、
強磁性二酸化クロム粉末、窒化鉄粉末、炭化鉄粉末1合
金金属磁性粉、バリウムフェライトまたはこれをチタン
、コバルト等の金属で変性した粉末等を挙げることがて
きる。
最表面の磁性層においては、磁性粉の比表面積をB E
 T (lて30〜60m2/g、さらには40〜60
m2/gとすることが好ましく、また保磁力Heは60
0〜900エルステツド、さらには700〜900エル
ステツドとすることが好ましい。それに対して最表面の
磁性層以外の磁性層においては、磁性粉の比表面積をB
ET値て20〜60m2/g、さらには25〜55m2
/gとすることが好ましく、また保磁力Heは600〜
900エルステツド、さらには6(10〜110(lエ
ルステッドとすることが好ましい。
一バインター樹脂− 各磁性層に用いるバインダー樹脂としては1分子量l0
1000〜200.000のものか好ましい。
具体例としては、たとえば塩化ビニル−酢酸ヒ′ニル共
重合体、塩化ビニル−塩化ビニリデン共重合体、増化ど
ニルアクリロニトリル共重合体、ウレタン樹脂、ブタジ
ェン−アクリロニトリル共重合体、ポリアミド樹脂、ポ
リビニルブチラール、セルロース誘導体(セルロースア
セテートツチレート、セルロースタイアセテート、セル
ローストリアセテート、セルロースプロピオネート、ニ
トロセルロース等)、スチレン−フタジエン共重合体、
ポリエステル樹脂、各種合成ゴム類、フェノール樹脂、
エポキシ樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂、フェノキシ樹
脂、シリコン樹脂、アクリル系反応樹脂、高分子量ポリ
エステルとインシアネートプレポリマーとの混合物、ポ
リエステルポリオールとポリイソシアネートとの混合物
、尿素ホルムアルデヒド樹脂、低分子量グリコールと高
分子量ジオールとイソシアネートとの混合物等を挙げる
ことがてきる。これらのバインダー樹脂は、一種単独を
用いるか、または二種以上を組み合わせて使用“する。
これらのバインダー樹脂は、親水性極性基を有するもの
か好ましい。
この親木性極性基としては、−5O,M、−C00M、
  PO(OM’ ) 2 [たたしMは水素原子、ま
たはリチウム、カリウム、ナトリウム等のアルカリ金属
、M’は水素原子、リチウム、カリウム、ナトリウム等
のアルカリ金属または炭化水素基]などを挙げることが
てきる。
上記親木性極性基を含有していると、その親木性極性基
によってバインダー樹脂と磁性粉とのなじみか向上し、
これによって磁性粉の分散性はさらに改良されるばかり
か、磁性粉の凝集も防止されるのて塗液安定性か一層向
上し、ひいては磁気記録媒体の耐久性が向上する。
上記へインダー樹脂の中ても、親水性極性基を含有して
いる塩化ビニル系共重合体か望ましい。
このような塩化ビニル系共重合体は、塩化ビニル千ツマ
−、スルホン酸またはリン酸のアルカリ塩を含有した共
重合性子ツマ−1および必要に応じて他の共重合性上ツ
マ−を共重合することによって得ることがてきる。
その製造はビニル合成によるから容易であり、乳化重合
、溶液重合、懸濁重合、塊状重合などの重合法を採用す
ることができる。いずれの方法においても、必要に応じ
て分子量調節剤、重合開始剤を用いることができ、千ツ
マ−の分割添加あるいは連続添加などの公知の技術を適
用することがてきる。しかも共重合成分を自由に選択で
きるから、ポリマーの特性も最適に調整することができ
る。
上記スルホン酸、リン酸の塩の金属の中でもカリウムか
溶解性、反応性、収率等の点て特に好ましい。
また、上記塩化ビニル系共重合体は、エポキシ基または
水酸基を含有していてもよい。
スルホン酸塩を含有する前記共重合性上ツマ−としては
、 CHt =CH303M2 CHt =CHCH,SoユM2 CH,=C(CHユ)CH,So、M2CH,=CHC
H20COCH(CH,C0−0R)SO3M2 CH,=CHCH20CH2CH(OH)C−H2SO
,M2 CH2= C(CI(3) COO’C2H4S O3
−CH2=CHC00C,H,so* M2CH2=C
HC0NHC(CH3)CHt  S −0:+  M
 2 などを挙げることができる。
リン酸塩を含有する前記共重合性子ツマ−としては、 CH,=CHCH20CH2CH(OH)C−H2−0
−PO,M”  Y’ CH2=CHC0NHC(CHz  )z  CH2−
0−PO,M”  Y” Hz  O)  、、PO2M2 X’cHt  =C
HCH20(CH,CH,O)。
PO2M2 X” [たたし、上記各式においてM2はアルカリ金属、Rは
炭素原子数1〜20のアルキル基、Ylは水素原子、M
” !たはCH2=CHCH2QCH,C−H(OH)
CH2−1Y2は水素原子、M2またはCHz = C
HCON )I C(CH:+ ) 2XIはCH2=
CHCH2−0(CH2CH2−0)。OHまたは0M
2.X2はCH,=CHC−H2O(CH2CH20)
、+、OHまたは0M2である。またnは1〜100、
■もl〜100の正数である。] また、必要に応して共重合させる前記共重合性上ツマ−
としては、公知の重合性上ツマ−かあり、たとえば種々
のビニルエステル、塩化ビニリデン5アクリロニトリル
、メタクリロニトリルスチレン、アクリル酸、メタクリ
ル酸、種々のアクリル酸エステル、メタクリル酸エステ
ル、エチレン、プロピレン、イソブチン、ブタジェン、
イソプレン、ビニルエーテル、アリールエーテル。
アリールエステル、アクリルアミド、メタクリルアミド
、マレイン酸、マレイン酸エステルなどがある。
スルホン酸またはリン酸のアルカリ塩を含有した前記共
重合性モノマーの全モノマー(共重合性)総量に対する
使用量は、0.1〜30モル%であるのか好ましい。
この共重合性上ツマー量かこの範囲より多すぎると、溶
剤への溶解性か悪くなり、またゲル化も起こりやすいし
、共重合性上ツマー量か上記範囲より少なすきると、所
望の特性か得られなくなる。
ところて、従来から好適なバインダー樹脂として用いら
れている代表的な塩化ビニル系共重合体(たとえばUC
C社製のVAGH)は、下記の共重合単位からなってい
る。
−(CH2−CH)。
l −(CH2CH)。
0   C−CH:r  、 −(CH2−CH)。
H しかし、ここてCH3Co−0−の基は、後述する硬化
剤等との架橋反応には寄与しにくいものと考えられる。
そこて、CHユCOに代えて、 等のエポキシ基を含有させるのか好ましい。
たとえば、次の単位を持つ塩化ビニル系共重合体を用い
ることが望ましい。
−(CH2−CH)、、 C立 −(CM、CH)= (CH2CH)−、(X)  k − H (たたし、Xはスルホ基またはホスホ基のアルカリ金属
塩を含んだ千ツマー単位、) なお、前記ウレタン樹脂も代表的なバインター樹脂とし
て汎用されているか、これを用いるときは、塩化ビニル
系樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステル系樹脂(特にフェ
ノキシ樹脂)またはニトロセルロース樹脂と併用するの
かよい。
この場合、それらの樹脂とウレタン樹脂との配合比は、
後者100重量部に対して前者90〜10重量部、より
好ましくは80〜20重量部とするのかよい。
上記配合比か90重量部を超えると、塗膜の耐久性か著
しく劣化しく脆くなり過ぎる)、また非磁性支持体との
接着性も悪くなるし、10重量部を下回ると、磁性粉の
ドロップアウト(粉落ち)が起こりやすくなるからであ
る。
磁性層における前記磁性粉と前記バインダー樹脂との配
合量は、前記磁性粉100重量部に対し、通常11〜2
00重量部、好ましくは1〜50重量部である。
バインダー樹脂の配合量か多すぎると、結果的に磁性粉
の配合量か少なくなり、磁気記録媒体の記録密度か低下
することがあり、配合量か少なすぎると、磁性層の強度
か低下し、磁気記録媒体の走行耐久性か低くなることが
ある。
−充填剤− 本発明ては、充填剤として少なくともカーボンブラック
を用いることが重要である。
その場合、カーボンブラックの平均粒径(以下、単に粒
径という)に限定条件が存在する。
すなわち、最表面の磁性層には粒径か30m tLを超
えて500mμのカーボンブラック(以後、符合Aて表
わすことがある)を均一に分散せしめる。
それに対し、最表面の磁性層以外の磁性層には大別して
2種類のカーボンブラック、すなわち粒径か5〜30n
1μのカーボンブラック(以後、符合Bで表わすことが
ある)と粒径か30mμを超えて500mpのカーボン
ブラックAを均一に分散せしめる。
このようにすると、磁性層中のカーボンブラックは基本
的に次のような分散状態になると考えられる。
すなわち、最表面の磁性層では多くのカーボンブラック
Aは独立に分散し、ビーズ状にはならない。
一方、最表面の磁性層以外の磁性層では、多くのカーボ
ンブラックAか上記と同様の分散状態となるのに対し、
粒径の小さいカーボンブラックBの多くはビーズ状に連
なり、導電性物質として帯電防止の役割を果す。
カーボンブラックAは粒径が大きいのて、その含有量が
少なくても、最表面の磁性層の摩擦係数を確実に低減さ
せることができる。
したがって、磁性粉の充填率を高め、電磁変換特性を向
上させることが可能である。
また、カーボンブラックAの添加量の低減は磁性塗料に
おける磁性粉の分散性を良好にし、その結果、磁性層中
の磁性粉に対するバインダー樹脂の結着力が強くなるの
て、磁性粉のドロップアウトを減らすことがてきる。
一方、最表面の磁性層以外の磁性層では、小径のカーボ
ンブラックBが導電性を発揮するので。
磁気記録媒体の表面比抵抗を大幅に低減させることが可
能である。
したがって、磁気記録媒体は帯電が生じ難くく、ヘッド
等に対する磁性層の貼り付き、磁性層に対するホコリの
付着などが生じ難く、トロ、ンプアウトか減少するとと
もに、磁気記録媒体の走行性が著しく向上する。
要するに、前記条件でカーボンブラックを磁性層に配合
すると、磁気記録媒体の電磁変換特性と耐久性とを同時
に改善することができる。
最表面の磁性層においてカーボンブラックAの粒径か3
rJm iL以下であると、その分散性か不良となり、
かつ磁性層の表面か荒れるので電磁変換特性か劣化する
。また1粒径か500mBを超えると、電磁変換特性か
劣化するので、これも好ましくない。
また、最表面の磁性層以外の磁性層においてカーボンブ
ラックAの粒径か30mμ以下であると1分散性が悪く
なり塗膜の強度を劣化させるのて好ましくないし、一方
、粒径か500mμを超えると、Tm性層の表面性に悪
影響を及ぼし、電磁変換特性を劣化させ、遮光性も悪く
なるのて、これも好ましくない。
さらに、最表面の磁性層以外の磁性層においてカーボン
ブラックBの粒径か5mB未満であると、特に低域の電
磁変換特性が劣化し、粉落ちし易く、ドロップアウトか
増加するので好ましくなく、一方、粒径が30m #L
を超えると、導電性が劣化し、帯電し易くなるので、こ
れも好ましくない。
本発明に好適に使用することのできるカーボンブラック
の商品名(粒径も示す)としては、旭#60(旭カーボ
ンブラック製+51mμ)、旭#55(同ニア7mル)
、塩サーマル(同:90mu)、旭#5G(同:94m
J4)、旭#35(同:115m1L)、旭#80(同
:23mp)、ダイヤブラックG(E菱化成製:84m
e)、ダイヤブラックA(同:18mμ)、ダイヤブラ
ック■(同:21mu)、ダイヤブラックH(同=30
mμ)、レーガル5RF−8(カボット製:60mμ)
、レーガル400(同=25mg)、モナーク1300
(同:13mμ)、(#22B、#20、#3500(
同:以上40mg)、スターリングNS(同ニア5mμ
) 、 HSloo  (53mμ) 。
シガール600(東海電極製=23m終)、シーストロ
H(同:24mμ)、ジーストH(同:28m終)、ジ
ースト116(同=30mμ)、コンダクテックスSC
(コロンビャンカーボン製=17m井)、コンダクテッ
クス975(同=20m終)、コンダクテックス950
(同:21mg)、コンダクテックス900(同:27
mg)、コンダクテックス40−220  (同:20
mμ)、パルカンX C−72(キャボット社製:30
mμ)、パルカンP(同:20m μ ) 、パルカン
9(同:19111J4)、ブラックパールズ2000
 (キャボット社製:15mp)などかある。
これらのカーボンブラックは一種の単独使用に限らず二
種以上を組み合わせて用いることができる。
最表面の磁性層におけるカーボンブラックAの配合量は
、前記磁性粉100重量部に対し、通常。
0、旧〜10重量部、好ましくは0.1〜5重量部であ
る。
この場合、配合量か0.01重量部を下回ると、摩擦係
数を効果的に下げることが出来ないし、また10重量部
を超えると、電磁変換特性とくに高域出力が不十分にな
るので好ましくない。
また、最表面の磁性層以外の磁性層におけるカーボンブ
ラックAの配合量は、前記磁性粉100重量部に対し、
通常、1〜60重量部、好ましくは2〜20重量部であ
る。
この場合、配合量か1重量部を下回ると、遮光性か不十
分になり、60重量部を超えると、塗膜か脆くなり、表
面か粗化するので好ましくない。
さらに、最表面の磁性層以外の磁性層におけるカーボン
ブラックBの配合量は、前記磁性粉100重量部に対し
、通常、1〜30重量部、好ましくは2〜15重量部で
ある。
この場合、配合量が1重量部を下回ると、遮光性が不十
分になり、また30重量部を超えると、塗布性の悪化に
よるクロマC−5Nの劣化をもたらすので好ましくない
−その他の配合成分− 本発明では、磁気記録媒体の耐久性をより高めるために
、磁性層にポリイソシアネート系硬化剤を添加すること
ができる。
その具体例としては、たとえばトリレンジイソシアネー
ト、ジフェニルメタンジイソシアネート、ヘキサンジイ
ソシアネート等の2官能イソシアネート、コロネートし
く日本ポリウレタン工業製)、デスモジュールしくバイ
エル社製)等の3官能イソシアネートの外に、両末端に
イソシアネート基を有するウレタンプレポリマーなど従
来から公知のポリイソシアネート系硬化剤を挙げること
ができる。
ポリイソシアネート系硬化剤の使用量は1通常、前記へ
インダー樹脂100重量部に対し5〜80重量部である
。 なお、非磁性支持体に最も近い磁性層には、非磁性
支持体との接着性を高めるため、ポリイソシアネート系
硬化剤の添加を省くことができる。
また1本発明では、磁性層に潤滑剤として脂肪酸および
/または脂肪酸エステルを含有させることができる。
このようにすると、潤滑効果の外に、磁気記録媒体は静
止画像の耐久性、走行安定性、S/N比等を高めること
がてきる。
なお、脂肪酸には磁性粉の分散性を高める作用もあり、
それを使用すれば他の分散剤の使用量を低減させ、その
分だけ磁気記録媒体のヤング率を向上させることができ
ると考えられる。
脂肪酸の添加量は磁性粉100重量部に対し0.2〜l
O重量部、さらには0.5〜8重量部とすることが好ま
しい、この添加量か0.2重量部を下回ると、磁性粉の
分散性が低下し、磁気記録媒体の走行性も低下し易くな
り、また添加量が10重量部を超えると、脂肪酸かしみ
出したり、磁気記録媒体の出力低下か生じたりする。
一方、脂肪酸エステルの添加量は前記磁性粉100重量
部に対し0.2〜10重量部、さらには0.2〜8.5
重量部が好ましい。
この範囲を外れて脂肪酸エステルの添加量が少なくなる
と、磁気記録媒体の走行性改善効果が乏しくなり、また
添加量か多くなると、脂肪酸エステルかしみ出したり、
磁気記録媒体の出力低下か生じ易くなる。
脂肪酸と脂肪酸エステルの重量比は、前記添加効果をよ
り向上させるために、脂肪酸/脂肪酸エステルを107
90〜90/1Gとするのがよい。
脂肪酸は一塩基性でも二塩基性のものてあってもよい、
炭素数から言うと、6〜30、さらには12〜22の脂
肪酸か好ましい。
本発明に好適に用いられる脂肪酸の具体例を挙げると、
たとえばカプロン酸、カプリル酸、カプリン酸、ラウリ
ン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、イ
ソステアリン酸、リルン酸、リノール酸、オレイン酸、
エライジン酸、ベヘン酸、マロン酸、コハク酸、マレイ
ン酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、アゼライ
ン酸、セバシン酸、1 、12− ドデカンジカルボン
酸、オクタンジカルボン酸などがある。
また、本発明に好適に用いられる脂肪酸エステルの具体
例としては、オレイルオレート、オレイルステアレート
、イソセチルステアレート、ジオレイルマレエート、ブ
チルステアレート、ブチルパルミテート、ブチルミリス
テート、オクチルミリステート、オクチルパルミテート
、アミルステアレート、アミルパルミテート、イソブチ
ルオレエート、ステアリルステアレート、ラウリルオレ
ート、オクチルオレート、イソブチルオレート、エチル
オレート、イントリデシルオレート、2−エチルへキシ
ルステアレート、2−エチルヘキシルミリステート、エ
チルステアレート、2−エチルへキシルパルミテート、
イソプロピルパルミテート、イソプロピルミリステート
、ブチルラウレート、セチル−2−エチルへキサレート
、ジオレイルアジペート、ジエチルアジペート、ジイソ
ブチルアジペート、ジイソデシルアジベートなどを挙げ
ることがてきる。
なお、上述した以外の潤滑剤として、シリコーンオイル
(カルボン酸変性、エステル変性であってもよい)、グ
ラファイト、フッ化カーボン、二硫化モリブデン、二硫
化タングステン、脂肪酸アミド、α−オレフィンオキサ
イド等を磁性層に添加しても良い。
また、非磁性研磨剤の粒子も磁性層に添加することがて
きる。
その具体例を挙げると、たとえばα−アルミナ、酸化ク
ロム、酸化チタン、α−酸化鉄、酸化ケイ素、窒化ケイ
素、炭化ケイ素、酸化ジルコニウム、酸化亜鉛、酸化セ
リウム、酸化マグネシウム、窒化ホウ素などかある。
これらの研磨剤の平均粒径は、0.61Lm以下か好ま
しい。モース硬度から言うと、5以上であるのか好まし
い。
さらに、磁性層には従来から用いられている分散剤を添
加することもてきる。
この分散剤としては、たとえばレシチン、リン酸エステ
ル、アミン化合物、アルキルサルフェート、脂肪酸アミ
ド、高級アルコール、ポリエチレンオキサイド、スJレ
フオコハク酸、スルフオコハク酸エステル、各種界面活
性剤、およびこれらの塩、陰性有機基(たとえば−CO
OI(、−PO,H)重合体分散剤の塩などかある。
これらは一種単独て用いても良いし、二種以上を組み合
わせても使用しても良い。
これらの分散剤の添加量は、前記磁性粉100重量部に
対して、通常、1〜20重量部である。
一方、バックコート層には一般に非磁性粒子か含有され
る。この非磁性粒子は通常、平均粒径10〜1000 
#のものか好ましい、その具体例を挙げると、たとえば
無機質のものとして酸化ケイ素。
酸化チタン、#化アルミニウム、酸化クロム、炭化ケイ
素、炭化カルシウム、酸化亜鉛、α−Fez O3、タ
ルク、カオリン、硫酸カルシウム、窒化ホウ素、フッ化
亜鉛、二酸化モリブデン、炭化カルシウム、硫酸バリウ
ムなどがあり、また有機質のものとしてベンゾグアナミ
ン系樹脂、メラミン系樹脂、フタロシアニン系顔料など
がある。
−非磁性支持体− 前記非磁性支持体を形成する材料としては、たとえばポ
リエチレンテレフタレート、ポリエチレン−2,6−ナ
フタレート等のポリエステル類、ポリプロピレン等のポ
リオレフィン類、セルローストリアセテート、セルロー
スダイアセテート等のセルロース誘導体、ポリアミド、
ポリカーボネート等のプラスチック、Cu、^l、Zn
等の金属、ガラス、窒化ホウ素、Siカーバイド、セラ
ミックなどを挙げることがてきる。前記非磁性支持体の
形態は特に制限はなく、主にテープ状、フィルム状、シ
ート状、カード状、ディスク状、ドラム状などがある。
前記非磁性支持体の厚みも特に制約はないか、たとえば
フィルム状やシート状の場合は通常3〜100μm、好
ましくは5〜SOμmてあり、ディスクやカード状の場
合は30μm〜10mm程度、ドラム状の場合はレコー
ダー等に応じて適宜選択される。
一磁気記録媒体の製造− 本発明の磁気記録媒体は、前記磁性粉、バインダー樹脂
、充填剤等の磁性層形成成分を溶媒に混線分散して磁性
塗料を調製した後、この磁性塗料を前記非磁性支持体上
に塗布、乾燥することによって製造することができる。
上記溶媒としては、たとえばアセトン、メチルエチルケ
トン(MEK)、メチルイソブチルケトン(閾IBK)
 、シクロヘキサノン等のケトン系:メタノール、エタ
ノール、プロパツール等のアルコール系、酢酸メチル、
酢酸エチル、酢酸ブチル、酢酸プロピル、乳酸エチル、
エチレングリコールモノアセテート等のエステル系ニジ
エチレンクリコールジメチルエーテル、2−エトキシエ
タノール、テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテ
ル系:ベンセン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水
素:メチレンクロライト、エチレンクロライド四塩化炭
素クロロホルム、エチレンクロルヒドリン、ジクロルベ
ンゼン等のハロゲン化炭化水素などを用いることができ
る。
磁性塗料成分の混線に際しては、前記磁性粉およびその
他の磁性塗料成分を同時にまたは個々に順次混線機に投
入する。
たとえば1分散剤を含む溶液中に前記磁性粉を加え、所
定時間混練りした後、残りの各成分を加えて、さらに混
練りを続けて磁性塗料とする。
混線分散にあたっては、各種の混線機を使用することが
できる。
この混線機としては、たとえば二本ロールミル、三本ロ
ールミル、ボールミル、ペブルミル、サイドグラインダ
ー、Sqegvarニアトライター、高速インペラー分
散機、高速ストーンミル、高速度衝撃ミル、デイスパー
ニーダ−1高速ミキサーホモジナイザー、超音波分散機
などが挙げられる 磁性塗料の塗布方法としては、たとえばグラビアコーテ
ィング法、ナイフコーティング法、ワイヤーバーコーテ
ィング法、ドクターブレードコーティング法、リバース
ロールコーティング法、デイツプコーテング法、エアー
ナイフコーテンク法、カレンダーコーティング法、スキ
ーズコーティング法、キスコーティング法、およびファ
ンティンコーテング法などがある。このようにして非磁
性支持体上に磁性層を形成する。磁性層の厚みは通常、
乾燥厚で1〜10μmである。
磁性層形成成分を塗布した後は、一般に、未乾燥の状態
で必要に応じて磁場配向処理を行ない、さらにスーパー
カレンダーロールなどを用いて表面平滑化処理を施し、
ついで所望の形状に裁断すれば、磁気記録媒体を得るこ
とができる。
[実施例] 次に、本発明を実施例と比較例に基いてさらに具体的に
説明する。
なお、以下において「部」は「重量部」を示す。
(実施例1〜4、比較例1〜5) 下記配合組!(I)にしたかって配合成分をボールミル
、サンドミルに取り、混線、分散した後、メチルエチル
ケトン、トルエンを加えて粘度1〜20psに希駅し、
さらに多官能インシアネート(コロネートし二日本ポリ
ウレタン工業社製)5部を加えて、上層用磁性塗料を調
製した。
配合組成(1): Co−y−Fe、 0.     100部(BET値
50m” 7g、Hc8000e)Al1203 (平
均粒径0.2gm)    5部カーボンブラック (粒径は第1表に記載)    第1表記載量スルホン
酸カリウム塩含有 塩化ビニル系樹脂 [MR−110,日本上オン社製]    10部スル
ホ基含有ポリウレタン [U R−8300、東洋紡社製1    5部ミリス
チン酸            1部ステアリン酸  
          1部ブチルステアレイト    
    0.5部シクロヘキサノン         
100部メチルエチルケトン        100部
トルエン             100部また。下
記配合組成(n)にしたがって配合成分をボールミル、
サンドミルに取り、混線1分散した後、メチルエチルケ
トン、トルエンを加えて粘度1〜20psに希釈し、下
層用磁性塗料を調製した。
配合組成(■): Co −y  F e20y      100部(B
ET値30m” 7g、HC7(l(l 0s)A11
.O,(平均粒径0.2gm)    5部カーボンブ
ラ・ンク (粒径は′@1表に記t)     W41表記!i量
スルホン酸カリウム塩含有 塩化ビニル系樹脂 [MR−110、日本ゼオン社製]   10部スルホ
基含有ポリウレタン [U R−8300、東洋紡社製1    5部ミリス
チン酸            1部ステアリン酸  
          1部ブチルステアレイト    
    0.5部シクロへキサノン         
100部メチルエチルケトン        100部
トルエン             I(1(1部次に
、厚み14.5pmのポリエチレンテレフタレートフィ
ルム上に前記下層用磁性塗料を塗布するとともに、前記
上層用磁性塗料を下層用塗料の上になるように重層塗布
し、配向、乾燥後、カレンダー処理を施した。
これにより、ポリエチレンテレフタレートフィルム上に
乾#I後の厚みか2gmの下#磁性層と14mの上側磁
性層とが形成された。
さらに、これらの磁性層とは反対側のポリエチレンテレ
フタレートフィルムの面に、下記組成[mlのバックコ
ート層を乾燥後の厚みか0.41Lmとなるように塗布
した。
配合組成(m): カーボンブラック(ラーベン1035)   40部硫
酸バリウム(平均粒径300mg)   10部ニトロ
セルロース          25部N −2:10
1 (日本ポリウレタン製)25部コロネートしく日本
ポリウレタン製)  10部シクロへキサノン    
      400部メチルエチルケトン      
   250部トルエン              
250部このようにして幅広の磁気フィルムを得た後、
この磁気フィルムを1/2インチ幅に裁断して。
各ビデオテープとした。
次に、こうして得られた各ビデオテープの物性を次のよ
うにして測定した。
結果を第1表に示す。
(イ)磁性層の平均表面粗さ(分散度の指標)カレンダ
ー処理前のビデオテープの表面を三次元表面粗さ計(3
Fに:小板研究所製)て測定した。
(ロ)ルミS/N ノイズメータ(シハソク社製)を使用し、基準テープ[
コニカ(株)製]との比較において、100%ホワイト
信号における試料テープのS/Nの差を求める。
(ハ)クロマS/N ノイズメータ(前出)を使用し、基準テープ[コニカ(
株)製]との比較において、クロマ信号における試料テ
ープのS/Nの差を求める。
(ニ)RF出力 100%ホワイト信号における再生時の出方を。
比較例3のテープ(基準テープ)との比較において求め
る。
(ホ)走行耐久性 JVC,HR−7100を使用してビデオテープな10
0時間走行せしめ、テープ全体についてエツジ折れ箇所
を目視により観察し、それか観察された場合はX、観察
されない場合を○とした。
(へ)シック VTRシック・メータMK−612A (目黒電波社製
)を用いて測定する。
(ト)スチル寿命 VH3用デツキN V −6200(松下電気社製)ま
たは8 m mデツキE V −S 700  (ソニ
ー社製)を使用し、スチルモードてRF比出力1dB低
下するまでの時間を測定する。
[発明の効果] 本発明ては、複数の磁性層を有する塗布型の磁気記録媒
体において、最表面の磁性層とそれ以外の磁性層とで、
カーボンブラックの粒径条件を特定したので、電磁変換
特性と耐久性とを同時に晴上せしめた磁気記録媒体を提
供することができる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)非磁性支持体上に複数の磁性層を設けてなる磁気
    記録媒体において、前記複数の磁性層のうちの最表面の
    磁性層に平均粒径が30mμを超えて500mμ以下の
    カーボンブラックが含有され、かつ前記最表面の磁性層
    以外の磁性層に平均粒径が5〜30mμのカーボンブラ
    ックと平均粒径が30mμを超えて500mμ以下のカ
    ーボンブラックとが含有されていることを特徴とする磁
    気記録媒体。
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