JPH0418962A - 塗装方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、塗装方法に関し、詳しくは、タレが起こる状
態に塗料を塗布された被塗装物を回転させなからセツテ
ィング及び焼き付けを行なって高鮮映性塗膜を得る塗装
方法に関する。

（従来の技術） 従来、特開昭６３−１７８８７１号公報に見られるよう
に、先ず、塗装工程により被塗装物に塗料をタレ限界膜
厚以上に塗布し、次いで、セノティング工程と焼付工程
とにより該被塗装物を水平軸線回りに回転させながら該
塗料の乾燥を行う塗装方法が提案されている。

この種の塗装方法は、セノティング工程及び焼付工程に
おいて被塗装物を回転させることにより、塗装工程でタ
レが発生するように塗布された塗料の塗装面を平滑にす
る。

また、前記の塗装方法では、セソティング工程及び焼付
工程時の被塗装物の回転数を、６ｒｐｍ、３ＱｒｐＨｌ
　、　６Ｏｒｐｍの夫々に設定した場合に、何れの回転
数であっても塗装面の鮮映性に差が無いとされている。

しかし、前記被塗装物に塗布する塗料は、通常、セノテ
ィング工程での乾燥で一旦タレ具合が小さくなり、その
後に行われる焼付工程での加熱によって再びタレの状態
が発生するといった特性を有することが知られている。

そしてこのような塗料には、前記焼付工程時の塗料のタ
レ具合に比し、て、前記セツティング工程時の塗料のタ
レ具合が小であるものと、前記焼付工程時の塗料のタレ
具合に比して、前記モノティング工程時の塗料のタレ具
合が犬であるものとがある。このため、前記の塗装方法
のように、セソテイング工程と焼付工程とで同じ回転数
で回転すると、タレ具合が夫々異なるセ・７テイングエ
程と焼付工程とに適した回転数を設定することが困難と
なる。即ち、被塗装物を回転させる回転数をセソティン
グ工程でのタレ具合に適した回転数とすると、焼付工程
でのタレ具合に対してその回転数が不適となり、また、
焼付工程でのタレ具合に適した回転数とすると、セソテ
ィング工程でのタレ具合に対してその回転数が不適とな
る。これにより、セノテイング工程と焼付工程とにおい
て塗料がタレる状態で被塗装物を回転させても、セノテ
イング工程と焼付工程との何れか一方において回転数が
通さないために塗装面を七分；、二平滑化することがで
きず、塗装面の鮮映性をより高度二こ向上させることが
できない不都合がある。

そこで、本発明者等は、セノテイング工程の回転数と焼
付工程の回転数とを夫々変えて、その回転数と＝＝面の
鮮映性との関係を試験したところ、更に高い鮮映性が得
られることを知見した。

（発明の解決すべき課題） 前記の不都合を解消して、本発明は、セツティング時と
焼き付は時に塗料のタレ具合が異なる場合であっても、
セツティング時と焼き付は時との夫々でそのタレ具合に
適した回転数で回転させることによって塗膜の鮮映性を
向上させることができる塗装方法を捉供することを目的
とする。

（課題を解決する手段） かかる目的を達成するために、本発明は、被塗装物に塗
料をタレが起こる状態に塗布する塗装工程と、該塗装工
程によって塗料を塗布した塗装物をその水平軸線回りに
回転させつつ七ソテインクを行うセノティング工程と、
次いで、塗装物をその水平軸線回りに回転させつつ塗料
の焼き付けを行う焼付工程とを有する塗装方法において
、前記被塗装物を、前記セ、！テイング工程と前記焼付
工程とで夫々異なった回転数で回転することを特徴とす
る。

本発明の第１の態様は、前記被塗装物に塗布する塗料が
、前記焼付工程時の塗料のタレ具合に比して、前記モノ
ティング工程時の塗料のタレ具合が小であるとき、該セ
ノテイング工程における被塗装物の回転数を、前記焼付
工程で被塗装物を回転する回転数より小とすることを特
徴とする。

更に、前記第１の態様において、前記焼付工程で被塗装
物を回転する回転数は、該被塗装物をセソティング工程
と焼付工程とで同一の回転数で回転させた場合に塗装面
が最も平滑になる回転数の領域から選択されていること
を特徴とする。

本発明の第２の態様は、前記被塗装物に塗布する塗料が
、前記センティング工程時の塗料のタレ具合に比して、
前記焼付工程時の塗料のタレ具合が小であるとき、該焼
付工程における被塗装物の回転数を、前記セフティング
工程で被塗装物を回転する回転数より小とすることを特
徴とする。

更に、前記第２の態様において、前記セフティング工程
で被塗装物を回転する回転数は、該被塗装物をセフティ
ング工程と焼付工程とで同一の回転数で回転させた場合
に塗装面が最も平滑になる回転数の領域から選択されて
いることを特徴とする。

（作用） 本発明の塗装方法は、先ず、前記塗装工程によって被塗
装物に塗料を塗布する。このとき、該塗料はタレを起こ
す状態とする。その状態とするには、例えば、前記塗装
工程において塗料をタレ限界膜厚以上に塗布するか、又
は、前記塗装工程において塗料にタレが発生しない場合
は、塗料を塗布した後に塗装面に溶剤を噴霧する等を行
って塗料にタレを発生させればよい。

次いで、前記セフティング工程によって塗料が塗布され
た被塗装物のセツティングを行い、その後、前記焼付工
程によって被塗装物に塗布された塗料の焼き付けを行う
。該セフティング工程及び焼付工程では、前記被塗装物
に塗布した塗料にタレが発生する状態となっている。そ
こで、該セフティング工程及び焼付工程では、被塗装物
を水平軸線回りに回転させることにより塗装面の平滑化
を行う。このとき、前記セフティング工程における被塗
装物の回転数と、前記焼付工程における被塗装物の回転
数とは、それぞれ、セツティング工程時の塗料のタレ具
合に対応する回転数と、焼付工程時の塗料のタレ具合に
対応する回転数とに設定される。このように、前記セフ
ティング工程と焼付工程とで異なる塗料のタレ具合に通
した回転数で前記被塗装物を水平軸線回りに回転するの
で、被塗装物の塗装面はより高度に平滑化される。

このとき、前記第１の態様で、前記被塗装物に塗布する
塗料が、例えば、アクリル・メラミン系塗料のように、
前記焼付工程時の塗料のタレ具合に比して、前記セツテ
ィング工程時の塗料のタレ具合が小である場合には、セ
フティング工程における被塗装物の回転数を、焼付工程
における被塗装物の回転数に比して小とする。こ−）す
ることによって、セツティング工程と焼付工程とのそれ
ぞれにおいて、塗料のタレ具合に回転数を適合させる。

更に、該第１の態様において、前記焼付工程時の被塗装
物の回転数は、該被塗装物の回転数をセフティング工程
と焼付工程とで同一とし、その回転数を変えて塗装面の
鮮映性を検査する試験において、塗装面が最も平滑にな
る回転数の領域を求め、更に、その領域から選択する。

これにより、該焼付工程における塗料のタレ具合に、被
塗装物の回転数が確実に適合する。

また、前記第２の態様で、前記被塗装物に塗布する塗料
が、例えば、ポリエステル・ウレタン系塗料のように、
前記セツティング工程時の塗料のタレ具合に比して、前
記焼付工程時の塗料のタレ具合が小である場合には、焼
付工程における被塗装物の回転数を、セツティング工程
における被塗装物の回転数に比して小とする。こうする
ことによって、セツティング工程と焼付工程とのそれぞ
れにおいて、塗料のタレ具合に回転数を適合させる。

更に、該第２の態様において、前記セフ、ティング工程
時の被塗装物の回転数は該被塗装物の回転数をセフティ
ング工程と焼付工程とて同一とし、その回転数を変えて
塗装面の鮮映性を検査する試験において、塗装面が最も
平滑になる回転数の領域を求め、更に、その領域から選
択する。

これにより、該セフティング工程における塗料のタレ具
合に、被塗装物の回転数が確実に適合する。

（実施例） 本発明の一実施例を、図面に基づいて説明する。

第１図は本実施例の塗装方法の工程を示す説明図、第２
図及び第３図は本実施例で使用した加熱乾燥装置の説明
図、第４図及び第５図は回転数と鮮映性の関係を示す線
図である。

図中１は塗装工程、２はセフティング工程、３は焼付工
程を示す。本実施例は、被塗装物を自動車車体Ｘとし、
前記の各工程１，２．３は夫々塗装ライン・Ａに配設さ
れている。

自動車車体Ｘは、該塗装ラインＡに沿って搬送されなが
ら、前記の各工程１．２．３が行われて塗装が施される
。

全体の概要を説明すれば、先ず、電着塗装及び中塗塗装
が施された車体Ｘが第１図中仮想線示した上塗工程４及
び上塗予備乾燥工程５によって上塗塗装及び上塗塗料の
予備乾燥が行われる。続いて、上塗塗装が施された車体
Ｘは、前記塗装工程ｌによりクリア塗料等が塗布される
。該塗装工程１では、図示しない自動塗装機によって車
体Ｘに塗装作業が行われ、前記クリア塗料がタレを起こ
す状態となる膜厚に塗装する。続いて、セ・ノテイング
工程２では、車体Ｘが水平軸線回りに回転されながらセ
ツティングが行われる。該セ・ンテイング工程２の後に
、前記焼付工程３において、車体Ｘに塗布された塗料の
焼き付けを行う。

次に、前記塗装工程１について詳説する。

該塗装工程１では図示しない塗装ブース内で車体Ｘへの
塗装作業が行われる。本実施例では、該塗装ブース内は
、温度２０℃〜２７℃、湿度６０％〜７５％、風速０．
３ｍ／ｍｉｎ　〜０．５ｍ／ｍｉｎの環境となっている
。塗装においては、自動塗装機が使用され、塗装ガンは
ランズハーグ・ゲマ社製マイクロマイクロヘル、回転数
４万ｒｐｍ　、印加電圧−４０ｋＶ、　塗装面までの距
Ｈ１５０〜２００ｍｍ、コンヘア速２ｍ／ｍｉｎ、レシ
プロ速１３ｍ／ａ＋ｉｎ　、シェービング圧１　、５　
ｋｇ／ｃＩ］Ｉ、パターン巾φ４００〜φ４５０　ｎｏ
ｎとする。この時使用するクリア塗料は、例えば、粘度
２６秒／２０℃（イワタカ、ブ）のアクリル・メラミン
樹脂塗料（日本ペイント社製０−１００−１）を使用し
、その塗布膜厚は４０〜５５μｍとする。該塗料におい
て、塗布膜厚を４０〜５５μｍとした場合には、塗装面
にタレが発生する。また、該塗料は、詳しくは後述する
が、前記焼付工程３時のタレ具合に比して、前記セ・７
テイング工程２時のタレ具合が小となる特性を有する。

このように、該塗装工程１では、前記クリア塗料をタレ
が起きる状態となる膜厚に塗装する。

次に、前記セツティング工程２及び焼付工程３について
詳説する。

該仁、・ティング工程２及び焼付工程３１ま、例えば、
第２図及び第３図に示すように、塗装ラインＡ上に設置
された加熱乾燥装置６によって行われる。塗装ラインＡ
では、車体Ｘがその前後方向を搬送方向として搬送され
る。車体Ｘは、該加熱乾燥装置６内に搬入されるとター
ンテーブルＢによってその車幅方向を搬送方向とする姿
勢に垂直軸線回りに回転される。

前記加熱乾燥装置６は、水平軸線回りに回転自在かつ昇
降自在の車体保持手段７に車体Ｘを保持し、該車体保持
手段７の上昇位置に設けられた加熱乾燥炉８に車体Ｘを
搬入する。前記車体保持手段７は、下降位置で前記車体
Ｘを塗装ラインＡから受は取り、上昇しながら回転して
車体Ｘを回転させ、上昇位置で車体Ｘを加熱乾燥炉８内
に搬入して回転しながら車体Ｘのセツティング工程２及
び焼付工程３を行う。

前記車体保持手段７は、車体Ｘを把持手段９によって把
持しており、該把持手段９は、車体保持手段７の回転時
に車体Ｘの落下を防止して車体Ｘを該車体保持手段７に
連結している。該車体保持手段７は、水平軸線回りに回
転自在の回転軸１０を備え、該回転軸１０は支柱ＩＨこ
沿って昇降する昇降プロ、り１２に支持されている。該
昇降ブロック１２は、前記支柱１１の上端と下端とに備
えた一対のスブロケソ）１３．１４に掛けわたされたチ
ェーン１５に連結されて支持されている。該チェーン１
５は、該加熱乾燥装置６の上部に回転自在に支持された
シャツ目６を介してその上部に固定されたモータ１７に
よって回動される。前記モータ１７を正転成いは逆転さ
せることによって、該チェーン１５が正逆回動し、それ
によって該チェーン１５に連結された前記昇降ブロック
１２が昇降される。該昇降プロ・７り１２に支持された
前記回転輪１０は、その端部にギア１６を備え、該ギア
１６を回転駆動するモータ１７が前記昇降ブロック１２
に固定されている。これにより、前記車体保持手段７に
車体Ｘを保持して回転しながら上昇しで、その上昇位置
の前記加熱乾燥炉８内で、車体Ｘのセツティング工程２
及び焼付工程３を行う。

該セツティング工程２は、車体Ｘに対し温度５０℃前後
で７分〜１０分程度の加熱が行われる。該セツティング
工程２では、前記車体保持手段７の回転軸１０の回転に
よって車体Ｘが水平軸線回りに回転される。このとき、
車体Ｘは、後述する方法によって求められた回転数６±
２ｒｐｍで回転され、前記塗装工程１でのクリア塗料の
塗布時から２分以内に回転始動する。

続いて、焼付工程３では、前記車体保持手段７の回転軸
１０の回転によって車体Ｘが水平軸線回りに回転される
。このとき、車体Ｘは、後述する方法によって求められ
た回転数１０±２ｒｐｍで回転され、車体Ｘの温度が１
４０℃になってから５分後に、車体Ｘがそのフロア側を
下方に向いた正常姿勢で回転が停止される。そして、車
体Ｘが正常姿勢のまま１４０’Ｃで１５分〜２０分塗料
を焼付ける。そして、該焼付工程３が終了すると前記車
体保持手段７が下降して、再び塗装ラインＡに車体Ｘが
受は渡される。

前記セツティング工程２の時、前記焼付工程３の時の夫
々における車体Ｘの回転数は、次の試験によって求めら
れる。

該試験は、先ず、セフ・ティング工程２と焼付工程３と
の両工程で共に同一の回転数で車体Ｘを回転させ、この
ときの車体Ｘの回転数を変えて、各回転数で回転させた
ときの塗装面の鮮映性を測定する。これにより、第４図
に示すような結果が得られた。図中Ｎ５ＩＣ値とは、写
像鮮映性を数値化したものであり、塗膜表面に物体が映
ったときその像が、どの程度鮮明に歪みなく映し出され
るかの尺度である。近年、車体の外観の高級化が進み、
それに伴う高鮮映性の塗装面は、一般に、Ｎ５ＴＣ値で
示すと８６％以上である。

該試験によって、第４図に示すように、Ｎ５ＩＣ値が８
６％以上となっているのは、セツティング工程２の時と
焼付工程３の時とで車体Ｘを回転数４〜１４ｒｐｍで回
転させたときである。

また、該試験において、セツティング工程２と焼付工程
３との両工程では夫々異なる回転数で車体Ｘを回転させ
、このときの車体Ｘの回転数を変えて、各回転数で回転
させたときの塗装面の鮮映性を測定する。このとき、セ
ツティング工程２での車体Ｘの回転数を４ｒｐｍ　、　
　６ｒｐｍ　、　　８ｒｐｍ　、　１０ｒｐｍとしてそ
の夫々の回転数によりセツティング工程２をを行った車
体Ｘについて焼付工程３の回転数を変化させてＮ５ＴＣ
値を測定した。これにより、第５図に示すような結果が
得られた。第５図に示すように、Ｎ５ＩＣ値がピークと
なる回転数は８〜１２ｒｐｍであることは前記のセツテ
ィング工程２と焼付工程３との両工程で共に同一の回転
数で車体Ｘを回転させた試験の結果と同様である。

更に、回転数を８〜１２ｒρｍとした際のＮ５ＩＣ値は
セツティング工程２での車体Ｘの回転数を４ｒｐｍとし
たものが最も高いことが明らかとなった。

以上の試験によって、本実施例では、焼付工程３での車
体Ｘの回転数を１０±２ｒｐｍとし、センティング工程
２での車体Ｘの回転数を、焼付工程３での車体Ｘの回転
数より小とする６±２ｒｐｍとした。

これにより、該セツティング工程２でのタレ具合に適し
た回転数でセツティング工程２を行い且つ前記焼付工程
３での塗料のタレ具合に適した回転数で焼付工程３を行
なうため、その塗装面が十分に平滑化されて高鮮映性を
得ることができる。

なお、前記塗装工程１によって車体Ｘに塗布する塗料は
、本実施例においては、前記焼付工程３時のタレ具合に
比して、前記セツティング工程２時のタレ具合が小とな
る特性を有するアクリル・メラミン系の塗料を使用した
が、前記セツティング工程２時のタレ具合に比して、前
記焼付工程３時のタレ具合が小となる特性を有するポリ
エステル・ウレタン系の塗料を使用する場合には、前記
焼付工程３における車体Ｘの回転数を、セツティング工
程２における車体Ｘの回転数に比して小とすればよい。

更に、セツティング工程２における車体Ｘの回転数は、
前記した試験方法と同様にして求めればよい。これによ
り、セツティング工程２でのタレ具合に通した回転数で
セツティング工程２を行い且つ焼付工程３での塗料のタ
レ具合に通した回転数で焼付工程３を行なって、その塗
装面を十分に平滑化して高鮮映性を得ることができる。

（発明の効果） 以上のことから明らかなように、本発明は、前記焼付工
程時の塗料のタレ具合に比して、前記セツティング工程
時の塗料のタレ具合が小となる特性を有する塗料を使用
した場合に、前記セツティング工程において、被塗装物
の回転数を焼付工程における被塗装物の回転数よりも小
としたので、該塗料のタレ具合に適した回転数で被塗装
物を回転させてセツティング工程時の塗装面を平滑化す
ることができ、塗装面の鮮映性を向上させることができ
る。更に、該塗料を使用した際の前記焼付工程における
被塗装物の回転数は、該被塗装物をセツティング工程と
焼付工程とにおいて同一の回転数で回転させたときにの
塗装面が最も平滑になる回転数の領域から選択されるこ
とにより、塗料のタレ具合が最大となる焼付工程時に通
した回転数で被塗装物を回転させて塗装面を確実に平滑
化することができ、塗装面の鮮映性を向上させることが
できる。

また、本発明は、前記セツティング工程時の塗料のタレ
具合に比して、前記焼付工程時の塗料のタレ具合が小と
なる特性を有する塗料を使用した場合に、前記焼付工程
において、被塗装物の回転数をセツティング工程におけ
る被塗装物の回転数よりも小としたので、該塗料のタレ
具合に通した回転数で被塗装物を回転させて焼付工程時
の塗装面を平滑化することができ、塗装面の鮮映性を向
上させることができる。更に、該塗料を使用した際の前
記セツティング工程における被塗装物の回転数は、該被
塗装物をセツティング工程と焼付工程とにおいて同一の
回転数で回転させたときにの塗装面が最も平滑になる回
転数の領域から選択されることにより、塗料のタレ具合
が最大となるセ・７テイング工程時に適した回転数で被
塗装物を回転させて塗装面を確実に平滑化することがで
き、塗装面の鮮映性を向上させることができる。

従って、本発明によれば、セツティング工程では、セツ
ティング工程時の塗料のタレ具合に適した回転数とし、
焼付工程では、焼付工程時の塗料のタレ具合に通した回
転数としてセツティング工程と焼付工程とで異なる回転
数で被塗装物を回転させることにより、塗料の特性に応
して、タレ状態の塗料を確実に平滑化することができ、
塗装面の鮮映性を向上させることができる塗装方法を提
供することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本実施例の塗装方法の工程を示す説明図、第２
図及び第３図は本実施例で使用した加熱乾燥装置の説明
図、第４図及び第５図は回転数と鮮映性の関係を示す線
図である。 Ｘ・・・自動車車体 １・・・塗装工程 ２・・・セツティング工程 ３・・・焼付工程 特許出願人　　本田技研工業株式会社

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、被塗装物に塗料をタレが起こる状態に塗布する塗装
   工程と、該塗装工程によって塗料を塗布した塗装物をそ
   の水平軸線回りに回転させつつセッティングを行うセッ
   ティング工程と、次いで、塗装物をその水平軸線回りに
   回転させつつ塗料の焼き付けを行う焼付工程とを有する
   塗装方法において、前記被塗装物を、前記セッティング
   工程と前記焼付工程とで夫々異なった回転数で回転する
   ことを特徴とする塗装方法。 ２、前記被塗装物に塗布する塗料が、前記焼付工程時の
   塗料のタレ具合に比して、前記セッティング工程時の塗
   料のタレ具合が小であるとき、該セッティング工程にお
   ける被塗装物の回転数を、前記焼付工程で被塗装物を回
   転する回転数より小とすることを特徴とする請求項１記
   載の塗装方法。 ３、前記焼付工程で被塗装物を回転する回転数は、該被
   塗装物をセッティング工程と焼付工程とで同一の回転数
   で回転させた場合に塗装面が最も平滑になる回転数の領
   域から選択されていることを特徴とする請求項２記載の
   塗装方法。 ４、前記被塗装物に塗布する塗料が、前記セッティング
   工程時の塗料のタレ具合に比して、前記焼付工程時の塗
   料のタレ具合が小であるとき、該焼付工程における被塗
   装物の回転数を、前記セッティング工程で被塗装物を回
   転する回転数より小とすることを特徴とする請求項１記
   載の塗装方法。 ５、前記セッティング工程で被塗装物を回転する回転数
   は、該被塗装物をセッティング工程と焼付工程とで同一
   の回転数で回転させた場合に塗装面が最も平滑になる回
   転数の領域から選択されていることを特徴とする請求項
   ４記載の塗装方法。