JPH04188160A - 電子写真用キャリア - Google Patents

電子写真用キャリア

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JPH04188160A
JPH04188160A JP2316146A JP31614690A JPH04188160A JP H04188160 A JPH04188160 A JP H04188160A JP 2316146 A JP2316146 A JP 2316146A JP 31614690 A JP31614690 A JP 31614690A JP H04188160 A JPH04188160 A JP H04188160A
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祐弘 佐藤
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明はトナーとともに静電荷像現像剤を構成する電子
写真用キャリアに関する。
[従来の技術] 電子写真法として米国特許第2,297゜691号明細
書、特公昭42−23910号公報及び特公昭43−2
4748号公報等に種々の方法が記載されているが、こ
れらの方法は、いずれも光導電層に原稿に応じた光像を
照射することにより静電潜像を形成し、次いで該静電潜
像上にこれとは反対の極性を有するトナーと呼ばれる着
色微粉末を付着させて該静電潜像を現像し、必要に応じ
て紙等の転写材にトナー画像を転写した後、熱、圧力あ
るいは溶剤蒸気等により定着し複写物を得るものである
該静電潜像を現像する工程は、潜像とは反対の極性に帯
電せしめたトナー粒子を静電引力により吸引せしめて静
電潜像上に付着させるものであるが(反転現像の場合は
、潜像の電荷と同極性の摩擦電荷を有するトナーを使用
)、一般にかかる静電潜像をトナーを用いて現像する方
法としては大別してトナーをキャリアと呼ばれる媒体に
少量分散させたいわゆる二成分系現像剤を用いる方法と
、キャリアを用いることなくトナー単独使用のいわゆる
一成分系現像剤を用いる方法とがある。
一般にがかる二成分系現像剤を構成するキャリアは導電
性キャリアと絶縁性キャリアとに大別される。
導電性キャリアとしては通常酸化又は未酸化の鉄粉が用
いられているが、この鉄粉キャリアを成分とする現像剤
においてはトナーに対する摩擦帯電性が不安定であり、
又現像剤により形成される可視像にカブリが発生すると
いう問題点がある。
即ち現像剤の使用に伴い、鉄粉キャリア粒子の表面にト
ナー粒子が付着するためキャリア粒子の電気抵抗が増大
してバイアス電流が低下し、しかも摩擦帯電性が不安定
となり、この結果形成される可視像の画像濃度が低下し
カブリが増大する。
又絶縁性キャリアとしては一般に鉄、ニッケル、フェラ
イト等の強磁性体よりなるキャリア芯材の表面を絶縁性
樹脂により均一に被覆したキャリアが代表的なものであ
る。このキャリアを用いた現像剤においては、キャリア
表面にトナー粒子が融着することが導電性キャリアの場
合に比べて著しく少なく、耐久性に優れ、使用寿命が長
い点で特に高速の電子複写機に好適であるという利点が
ある。
しかしながら、この絶縁性キャリアにおいては、キャリ
ア芯材の表面を被覆する被覆層が、十分な耐摩滅性及び
芯材との強力な接着性を有すること(耐久性)、キャリ
ア表面にトナーによる膜体が形成されぬよう被覆層が良
好な固着防止特性を有すること(トナースペント特性)
、及びキャリアと共に用いられる特定のトナーとの摩擦
により所望の値ならびに極性のf電状態が得られること
(帯電性)が要求される。即ち、キャリアは現像器内に
おいて、他のキャリア粒子及びトナー粒子と摩擦される
が、キャリア被覆層の表面にトナーが付着して被膜が形
成されると帯電特性が不安定となる。
このようなスペント化を防止するため、従来よ、リキャ
リア表面に種々の樹脂をコートする方法が提案されてい
るが、十分満足のいくものは得られていない。
例えば、四フッ化エチレン共重合体等のフッ素系樹脂を
コートしたキャリアは臨界表面張力が低いためトナーの
スペント化は起こりにくいが、成膜性が悪くキャリア芯
材を充分均一に覆うことができず安定した帯電特性が得
られない。又、芯材との接着性も弱く、耐摩耗性に不満
足である。更に、その帯電系列との関係から、フッ素系
樹脂コートキャリアは、負帯電性トナーにおいては充分
な帯電能力を持ち得ない。
一方、スチレン・メタクリレート共重合体等のアクリル
系樹脂でコートされたキャリアは、成膜性が良好でキャ
リア芯材との接着性も強く、耐摩耗性に優れており、前
述のフッ素系樹脂と混合して使用されたり単独で使用さ
れる。しかしながら、このアクリル系樹脂は臨界表面張
力が比較的高いため、繰返しの使用に際してはやはりト
ナーのスペントが起こり易く、現像剤の寿命に若干問題
がある。
又、成膜性が良くなれば必然的に高抵抗化し、前述の様
なトナーのチャージアップによるキャリアからのトナー
離れが悪くなる。
更に、この様にトナーがキャリアから離れづらくなった
状態で現像を長時間続けていると、上述のトナーによる
キャリアのスペント化が一層促進されることとなり好ま
しくない。
又、キャリアがあまりに高抵抗すぎる場合、画像濃度の
低下、ベタ部中間調の再現性の劣化、或いは、感光体上
へキャリアが現像されてしまい感光体を傷つけたり、画
像上にキャリアが付着してしまうことがある。
この様に、キャリア表面の抵抗をコントロールしつつコ
ート材の成膜性を損なわない様にすることは大変重要で
ありながら困難なことなのである。
又、キャリアの表面抵抗は一般に低温低湿、高温高温等
の環境条件の変動にともない変化し易い。その結果、例
えば低温低湿下では水分量減少による高抵抗化、及びチ
ャージアップによる画像濃度低下等を発生させ、又、高
温高湿下では吸水量増大による低抵抗化、トリボ低下に
よるカブリ、飛散といった問題を発生させてしまう。
従って、キャリアの表面抵抗が環境変動に依存しないこ
とは重要な特性である。
[発明が解決しようとする課題] 本発明の目的は、環境の変動に対して摩擦IF電時特性
変動が小さく、長期にわたって極めて安定した画像を与
えるキャリアを提供することにある。更に他の目的は適
度な表面抵抗を有し、チャージアップすることが少なく
、常に安定して高い現像効率を与え、高い画像濃度を維
持しつるキャリアを提供することにある。更に他の目的
は適度な表面抵抗を有し、感光体上及び紙上へキャリア
付着することのないキャリアを提供することにある。更
に他の目的は、キャリア芯材に対して優れた接看性を有
する被覆材で被覆されたキャリアを提供することにある
。更に他の目的は摩耗及び衝撃等に対して充分な機械的
強度を有する被覆材で被覆されたキャリアを提供するこ
とにある。
更に他の目的はトナーがスペント化しにくく高耐久な被
覆キャリアを提供することにある。
[課題を解決するための手段及び作用]本発明は、樹脂
被覆された電子写真用キャリアであって、該被覆樹脂が
架橋されたアルコキシアルキル化ポリアミド樹脂である
ことを特徴とするキャリアである。
一般に、6ナイロン等に代表されるポリアミド樹脂は耐
摩耗性、及び弾力性に冨んでおり、良好なキャリア被覆
用樹脂と考えられていたが、−船釣な有機溶剤に対して
溶けにくく、流動床によるスプレー法等で樹脂溶液を被
覆させるのが一般的であるキャリアの被覆樹脂としては
難点があった。
本発明においては、これを改良すべく、ナイロンを原料
として、ナイロンの主鎖上のアミド結合−N)ICO−
の水素原子をアルコキシアルキル基で置換し、アルコー
ル等に可溶とした後、更に酸などの触媒を用いて分子内
部に架橋構造を持たせ、機械的強度を向上させたことを
特徴とする樹脂をキャリア被覆樹脂に用いるものである
更なる大きな特徴として、このアルコキシアルキル化に
より、樹脂の抵抗がコントロールできる。即ち、6ナイ
ロン等の通常のナイロンは、その体積固有抵抗が10′
4Ω・Cm以上と非常に高く、先述した様にこのままで
は高抵抗すぎてしまうが、本発明によるアルコキシアル
キル化することにより抵抗を10’〜1013Ω・Cm
にコントロールできるのである。
更に、樹脂に架橋構造を付与することで耐摩耗性1機械
的強度、耐吸湿性、帯電性等の諸特性を格段に向上させ
ることが可能となる。
本発明のキャリアはキャリア芯材を架橋されたアルコキ
シアルキル化ポリアミド樹脂で被覆することで得られる
。本樹脂被覆キャリアを得る工程としては、先ず、母体
となるポリアミド樹脂において、その主鎖中の官能基を
置換反応によってアルコキシアルキル化する。次にこの
樹脂をキャリアに塗布し、塗膜形成後に任意に選択され
た酸を触媒として架橋させる。
架橋構造が本発明において如何なる効果をもたらしてい
るかというと、架橋することで三次元の複雑な立体的な
網状構造となるため、未架橋時に比べ硬化し、安定とな
る。従って、耐摩耗性、耐衝撃性などの機械的強度がそ
の重要な特性として要求されるキャリアの被覆材として
、望ましい形態をとっているといえる。未架橋のポリア
ミド樹脂はややタックを有し、キャリア被覆した際、キ
ャリアの流動性がやや低下するが架橋体となることで表
面が硬化し、キャリア間の摩擦が低下して流動性が向上
する。又、架橋体となることで耐水性も向上する。
本発明に用いられるアルコキシアルキル化ポリアミド樹
脂とは、樹脂中のアミド結合−NHCO−の水素原子を
アルコキシアルアルキル基で置換したものであり、下記
の構造を有するものである。
R1は、好ましくは炭素数10以下のアルキル基、又、
R2,R3は、好ましくは炭素数5以下のアルキル基又
は水素であり、更に好ましくはR2,R3の少くとも一
方が水素である。
又、本発明に用いる架橋されたアルコキシアルキル化ポ
リアミド樹脂において、アルコキシアルキル化度は、1
0〜50mof1%、好ましくは20〜40 m o 
11%が適切である。10moj2%以下では、本発明
の効果が十分でなく、溶剤にも溶解しづらくなる。又、
アルコキシアルキル化度が高くなるにつれて溶剤に対す
る溶解性は増加し、ゴム弾性が増す傾向にあり、50m
o42%以上では、柔らかすぎてキャリアの被覆材とし
ては不適となる。
アルコキシアルキル基の種類にもよるが、上記アルコキ
シアルキル化度を調整することで、キャリアの表面抵抗
をコントロールすることができ、上述のアルコキシアル
キル化度10〜50mo11%の範囲内で、キャリアの
表面抵抗が10’〜1013Ω・cmの範囲に調節でき
、本発明の特徴のひとつである「高すぎない適当な値の
」表面抵抗が得られるのである。
アルコキシアルキル化率の測定は、例えば以下のような
Viebock−5chwappach法(Beric
htederDeutschen Che+aisch
en Ge5ellschaft、 63.2318(
1930))を用いて測定する。
(以下余白) RI  +  B  r 2−+  RI  B  r
 2−a−RB  r  +  I  B  rI  
Br+2Br2+3H20→ HI  Ol”5HBr
HIO3+5HI  → 3 1 2 +3H2031
2+6Na 2 S 203 → 6NaI+3Na2  S 406 ℃式で示すようにアルコキシル基は、ヨウ化水素酸とと
もに加熱すると、容易に分解してヨウ化アルキルを生成
する。生成したヨウ化アルキルは微量の臭素を含む酢酸
ナトリウムと酢酸の混合液に吸収されて臭化アルキルと
臭化ヨウ素となる。
後者は更にヨウ素酸と臭化水素に酸化されるが、余分な
臭素はギ酸で分解し、臭化水素は酢酸ナトリウムで中和
した後ヨウ化カリウムを加えて、遊離したヨウ素をチオ
硫酸ナトリウム溶液で滴定する。
上記の化学反応式から分かるように1[moρ]のアル
コキシル基が存在すると、3 [mof]のヨウ素が遊
離し、このヨウ素は6 [moA]のチオ硫酸ナトリウ
ムで滴定されるのである。今、滴定に用いるチオ硫酸ナ
トリウムの濃度を0. 1[N]、滴定量をx [mf
]とすると、これはチオ硫酸ナトリウム0. 1 X 
x/1000 [moj!]に相当するので、この量に
相当するアルコキシル基のモル量は である。従ってアルコキシル基を含んだサンプル(分子
量M)の全量をS [glとすると、となる。
以上の様にしてアルコキシアルキル化率が求められる。
アルコキシアルキル化ポリアミド樹脂の合成例としては
、例えばナイロン−6樹脂50gをギ酸250g、無水
酢酸250gの混合溶媒中に入れ攪拌溶解する。これに
バラホルムアルデヒド15g、メタノール15gを加え
、60℃に加熱し5時間反応させる。次に反応物溶液を
室温まで冷却後アセトンSIL中にあけ、再沈濾過し白
色の反応生成物を得る。この生成物を大量の水中で攪拌
洗浄し、濾過後40℃ 10〜20mmHgの条件下で
減圧乾燥して、54.1gのメトキシメチル化ナイロン
6(アルコキシアルキル化率=30.6moJ1%)を
得ることができる。
ここで、本発明に用いられる架橋されたアルコキシアル
キル化ポリアミド樹脂の主鎖となるアルコキシアルキル
化ポリアミド樹脂を例示する。
(以下余白) ポリアミド樹脂主鎖の成分例 本発明において用いられる被覆樹脂は上記の如くのアル
コキシアルキル化ポリアミド樹脂を更に架橋化して得ら
れるものである。
又、キャリア被覆樹脂として、本発明の架橋されたアル
コキシアルキル化ポリアミド樹脂を単独で用いることが
できるのはもちろんであるが、他ノキャリア被覆用に使
われている樹脂と混合して用いることもできる。
次に、アルコキシアルキル化ポリアミド樹脂の架橋化に
ついて説明する。
前述の方法で合成したアルコキシアルキル化ポリアミド
樹脂とクエン酸、アジピン酸、酒石酸。
マレイン酸などの有機酸或いは次亜リン酸などを同一溶
媒中に溶解させ、キャリアに被膜形成時に熱処理を施し
、酸を触媒とした自己架橋反応を進行せしめ、架橋体を
形成させるのである。架橋反応が分子内部のいかなる部
位で起こるかと言うと、酸を触媒としてアルコキシアル
キル基が分解して自己架橋して架橋体を形成する。従っ
て本発明のポリアミド樹脂がその本来の特性を発揮する
ためにはアルコキシアルキル基を所定量保持しているこ
とが必須であり、また、そうするためには部分的に架橋
するように反応を制御する必要がある。
その方法として、架橋反応の触媒となる酸の種類を選択
したり、或いは反応温度を制御することで架橋率を変え
たり、或いは架橋による損失を見越して、予めアルコキ
シアルキル基含有量を高めるなどの調節方法がある。
以下にその方法の具体例を示す。
先ず、メタノール85重量部にクエン酸0.45重量部
を溶解する。この溶液にアルコキシアルキル化ポリアミ
ド樹脂(1)15重量部を溶解させる。この溶液をキャ
リア被覆溶液として、塗布機(スビラコーター、開田精
工社製)を用いて、平均粒径70μmのフェライトキャ
リアに塗布する。塗布後70〜80℃で予備乾燥して溶
剤を揮発させた後、120℃〜130℃で5〜10分熱
処理する。得られた樹脂被覆キャリアの樹脂被覆量は0
.70重量%であった。このキャリアの被覆樹脂の架橋
度を前記のアルコキシアルキル化率測定法を用いて、消
失したアルコキシアルキル基の量から算出したところ、
8.2mof%であった。
本発明による被覆樹脂のキャリア芯材に対する塗布量は
、被覆樹脂固型分が0.05〜30重量%、0.05重
量%未満では、キャリア芯材の被覆効果が十分でない。
本発明に用いられるキャリア芯材としては、鉄粉、フェ
ライト等の一般に使用されているものが使用でき、その
粒径は10〜1000μm1好ましくは、20〜200
μmが適当である。
尚、本発明において、電気抵抗の測定方法は、第1図の
方法で測定する方法が例示される。即ち、−船釣にキャ
リアの電気抵抗は第1図に示しである装置で、100v
の電圧を印加し、そのとき流れる微少電流を測定し、こ
れから比抵抗p(ohm−cm)を求めるが、キャリア
は粉体であるために充填率によって変化する場合があり
、注意を要する。
ここで本発明におけるトナーのキャリアに対する摩擦帯
電量の測定法を第2図を用いて詳述する。
第2図が摩擦帯電量測定装置の説明図である。
底に500メツシユ(キャリア粒子の通過しない大きさ
に適宜変更可能)の導電性スクリーン23のある金属製
の測定容器22に摩擦帯電量を測定しようとする現像剤
担持体上の磁気ブラシ(トナーと磁性粒子の混合物)を
入れ金属製のフタ24をする。このときの測定容器22
全体の重量を秤りVl’+(g)とする。次に、吸引機
21(測定容器22と接する部分は少なくとも絶縁体)
において、吸引口27から吸引し風量調節弁26を調整
して真空計25の圧力を250mmHgとする。この状
態で充分(約1分間)吸引を行いトナーを吸引除去する
。このときの電位計29の電位をV(ボルト)とする。
ここで28はコンデンサーであり容量をC(μF)とす
る。又、吸引後の測定容器全体の重量を秤りWa(g)
とする。
この摩擦帯電量Q(μc/g )は下式の如く計算され
る。
ただし、測定条件は、23℃、65%RHとする。
[実施例] 実施例1 前述した樹脂例(1)15重量部を予めクエン酸0.3
重量部を溶解させたメタノール85重量部に溶解し、キ
ャリア被覆溶液を調製した。この溶液を塗布機(スピラ
コーター、開田精工社製)を用いて、平均粒径100μ
mの不定形鉄粉に塗布した。乾燥工程を経て得られた樹
脂被覆キャリアの樹脂被覆量は、0.91重量%であり
、電子顕微鏡による観察から鉄粉の芯材が被覆樹脂で、
芯材の表面が露出することなく、均一に被覆されている
ことが肥められた。
得られたキャリアを常温常温(23℃/60%RH)、
低温低湿(15℃720%RH)、高温高温(32,5
℃/80%RH)の各環境に4日間放置後、電気抵抗を
第1図の方法で測定したところ各々5.7X10”Ω・
am、1.2x1010Ω・cm、3.axto9Ω・
Cmであった。
このキャリアとキャノン製NP−5000用トナーを混
合しくトナー濃度2%)、現像剤を作製し、NP−50
00複写機を用いて種々の環境で画像形成テストを行っ
た。
その結果、画像反射濃度は常温常湿下で1.35、低温
低湿下で1.32、高温高湿下で1.37とそれぞれ高
(、鮮明な画像が得られた。この時のトナーのトリボ電
荷量を測定したところ、常温常温下で−7,7μc /
 g、低温低湿下で−8,1μc/g、高温高温下で−
7,1μc / gであり、環境の差に実質的に依存せ
ず、安定していた。更に、この現像剤を用いて、常温常
温下で20万枚の複写耐久試験を行ったところ、20万
枚後でも画像反射濃度1.32と充分高(、かつ鮮明な
画像が得られた。またキャリア表面を電子顕微鏡で観察
したところ、トナーのスペント化や被覆樹脂の剥離等の
劣化がないことが明らかになった。
実施例2 前述した樹脂例(2)15重量部をクエン酸0.5重量
部を溶解したメタノール85重量部に溶解し、キャリア
被覆溶液を調製し、平均粒径45μmのフェライト粒子
に実施例1と同様の方法で塗布、乾燥を行ない樹脂被覆
キャリアを得た。このキャリアの樹脂被覆量は0.93
重量%であり、電子顕微鏡による観察から、樹脂による
均一な被覆がなされていることが認められた。このキャ
リアの第1図の方法による電気抵抗は常温常温、低温低
湿、高温高湿の各環境下で、各々5.8X1010Ω”
cm、9.8XIO”Ω・cm、8.  I X 10
’Ω・cmであった。
このキャリアとキャノン製フルカラー複写機CLC−5
00用シアントナーとを混合しくトナー濃度5%)現像
剤を作製し、現像コントラストを350■に設定したC
LC−500を用い種々の環境下で画像形成テストを行
った。
その結果、画像反射濃度は常温常湿下で1.52、低温
低湿下で1.49、高温高湿下で1.55とそれぞれ充
分高(、鮮明でかつ階調性の優れた画像が得られた。
又、低温低湿下で白ベタを連続300枚複写した直後に
ベタ画像を複写したところ、画像反射濃度148と充分
高く、チャージアップによる濃度低下やカブリといった
画像劣化は認められなかった。
実施例3 前述した樹脂例(3)25!i量部をマロン酸0.5重
量部、エタノール75重量部に溶解し、被覆溶液を調製
し、平均粒径100μmのフェライト粒子に実施例1と
同様の方法で塗布し、樹脂被覆キャリアを得た。このキ
ャリアの樹脂被覆量は0.88重量%であり、電子顕微
鏡による表面観察から樹脂による均一な被覆がなされて
いることが認められた。このキャリアを各環境に4日間
放置して第1図の方法により電気抵抗を測定したところ
常温常温下で8.lX10”Ω・cm、低温低湿下で8
.8X10”Ω・cm、高温高湿下で7.4X10”Ω
・cmであった。
このキャリアとNP−5000用トナーを混合しくトナ
ー濃度2%)現像剤を作製し、三環境トリボを測定した
ところ、常温常温下で−7,7μc/g、低温低湿下で
−8,1μc/g、高温高湿下で−7,4μc/gと安
定していた。この現像剤を用いてNP−5000改造機
で常温常温下で連続20万枚の複写耐久試験を行フた。
その結果、耐久初期、画像反射濃度1.32でありたが
、20万枚の複写後でも1.30と充分濃度が高く、か
つカブリ、飛散等による画像劣化も認められなかった。
また、20万枚耐久後の現像剤を採取し、キャリアだけ
分離して電子顕微鏡で表面観察を行ったところ、トナー
のスペント化や被覆材の剥離等のキャリア劣化も認めら
れなかった。
実施例4 前述した樹脂例(4)15重量部をクエン酸0.5重量
部を溶解させたメタノール85重量部に溶解し、キャリ
ア被覆溶液を調製した。この溶液を塗布機(スピラコー
ター、開田精工社製)を用いて、平均粒径70μmのフ
ェライト粒子に塗布した。乾燥工程を経て得られた樹脂
被覆キャリアの樹脂被覆量は、0.85重量%であり、
電子顕微鏡による観察からフェライトの芯材が被覆樹脂
で、芯材の表面が露出することなく、均一に被覆されて
いることが認められた。
得られたキャリアを常温常温、低温低湿、高温高湿の各
環境に4日間放置後、電気抵抗を第1図の方法で測定し
たところ、各々3.6XIO”Ω・cm、3.5X10
”Ω・cm、3.7×10”Ω・cmであった。
このキャリアとキャノン製複写機NP−4835色現用
赤トナーとを混合しくトナー濃度8%)、現像剤を作製
し、画像形成テストを行ったところ、画像反射濃度は常
温常温下で1.35、低温低湿下で1.34、高温高湿
下で1.37とそれぞれ高く、カブリのない鮮明な画像
が得られた。この時のトナーのトリボ電荷量は常温常温
下で+18.9μc/g、低温低湿下で+18.2μc
/g、高温高湿下で+19,0μc/gであり、環境の
差に実質的に依存せず、安定していた。また上記各々の
環境で上記現像剤を1力月放置した後、同様の画出しを
行フたが、この際の初期画像においても異常は認められ
なかった。
比較例1 6.66.610共重合ナイロン(重量平均分子量17
5,000、重量組成比6/66/610=2/2/1
)2重量部をメタノール98重量部に溶解し、この溶液
を塗布機(スピラコーター、開田精工社製)を用いて、
平均粒径100μmの不定形鉄粉に塗布した。乾燥工程
を経て得られた樹脂被覆キャリアの樹脂被覆量は、0.
83重量%であり、電子顕微鏡による表面観察を行った
ところ、芯材の突起部分の塗膜が薄くなっており、均一
に被覆されていないことが判明した。得られたキャリア
を常温常温、低温低湿、高温高湿の各環境下に4日間放
置後、電気抵抗を測定したところ、各々フ、3X101
4Ω・cm。
4.8xlO”Ω−cm、8.4xlO’Ω・cmであ
った。
このキャリアとキャノン製NP−5000用トナーを混
合しくトナー濃度2%)現像剤を作製し、トナーのトリ
ボ電荷量を測定したところ、常温常温下で−10,0μ
c/g、低温低湿下で−11,5μc / g、高温高
湿下で−6,4μc/gと環境変動が認められた。又、
三環境で画像形成テストを行ったところ、画像反射濃度
は常温常温下で1.21、低温低湿下で1.03、高温
高湿下で1.40と濃度差が著しく、さらに、低温低湿
、高温高湿下で1万枚の複写耐久試験を行った。
その結果、低温低湿下では次第に画像反射濃度が低下し
てゆき、2000枚時は0,80となっていた。原因を
調べてみるとトナートリボ電荷量が−16,0μc/g
と、かなりチャージアップしていることが判明した。ま
た1万枚時の画像濃度は0.72となっていた。耐久後
に現像剤を採取して、キャリアのみ分離して電子顕微鏡
で表面を観察したところ、一部、トナーがスペント化し
ているのが認められた。また高温高湿下では100枚を
過ぎたころから飛散による画像劣化がひどくなり、15
00枚で耐久試験を中止した。原因を調べてみるとトナ
ートリボ電荷量が−3,4μc/gと著しく低下したた
めと分った。
[発明の効果] 本発明は、アルコキシアルキル化により樹脂の抵抗がコ
ントロールでき、更に架橋させることにより耐摩耗性、
機械的強度、吸湿性、IF電性等の詰特性を被覆樹脂に
付与しており、あらゆる環境下において長期にわたって
高濃度で安定した画像を与える。
【図面の簡単な説明】
第1図は、キャリアの電気抵抗値を測定するための装置
を模式的に示した概略図であり、第2図は、二成分系現
像剤のトナーの摩擦電荷を測定するための装置を模式的
に示した概略図である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)架橋されたアルコキシアルキル化ポリアミド樹脂
    で被覆されていることを特徴とする電子写真用キャリア
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