JPH0418765A - 半導体受光素子 - Google Patents

半導体受光素子

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JPH0418765A
JPH0418765A JP2121134A JP12113490A JPH0418765A JP H0418765 A JPH0418765 A JP H0418765A JP 2121134 A JP2121134 A JP 2121134A JP 12113490 A JP12113490 A JP 12113490A JP H0418765 A JPH0418765 A JP H0418765A
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Toshimi Aketoshi
明利 敏巳
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は半導体受光素子に関し、詳しくは超格子構造を
利用し、一定の波長域、特にり、O〜3.0μmの波長
域に対応し得る半導体受光素子に関する。
[従来の技術] 最近の光情報処理に必要な光検出デバイスには光波長領
域の広がりとともに高感度化、高速応答性や2次元処理
、信頼性、簡便化の要求を満たす必要性が高くなってい
る。これらの要求に応えるために、かっての光電池、光
電子倍増管等がら半導体受光素子等が盛んに用いられる
ようになってきている。
このような半導体受光素子として、G a、 A sや
InGaAs等の半導体が提案されている。
しかしながら、これらの半導体受光素子は第1図の半導
体エネルギーバンド図に示されるように、半導体基材の
有するエネルギーギャップEg 1 =Ec −Ev 
 (Ec :伝導帯エネルギー Ev:価電子帯エネル
ギー)よりも大きなエネルギ(hν>Egl  ・・・
 ■)、っまり0式で決まる波長よりも短い波長の光に
ついてのみ感度を有する。
従って、■式で決まる波長よりも長い波長の光に感度を
有する受光素子を作製するには、より小さなエネルギー
ギャップ(Eg 2 <Eg 1 )の半導体基材を用
意する必要があり、そのために新に原料、装置、作製条
件や方法を求めなければならない。
また受光素子の最適または最大感度およびその半値全幅
は半導体基材そのものでほぼ決定され設J1の自由度が
少ない。
一方、半導体として多重量子井戸型超格子構造を0゛す
るものか提案され一〇いる。ここでいう多重量子井戸型
超格子構造とは、異なる 2種類以上の゛41導体薄膜
を同一周期で繰り返し積み重ねて得られ、第2図に示さ
れるような量子(ポテンシャル)月戸層(B)と障壁層
(A)を有するH’F井戸構造を持つものである。同図
において、L2は量子井戸層の1+、Lnは量子障壁層
の厚みを示し、またΔEc、ΔEvは伝導帯、価電子帯
の障壁の高さ(エネルギーバンドの不連続の大きさ)を
それぞれ示す。このような多重量子井戸型超格子構造を
有する半導体の一例としてGa AsとA1、Ga、−
xAsとのへテロ接合からなるものがある。
この多重量子井戸型超格子構造を有する半導体は、次の
ようにして得られるものである。なお、この半導体にお
いて、Aノ、 x Q aX A sのXを0.3とし
たものである。
すなわち、上述した第2図において、半導体ノ、(祠A
 (A J O,3Ga O,7As )と半導体基材
B(GaAs )とを各々厚みT−1+(30nm以」
二)、LZ  (]Onm以ド)にとり交互に積層する
と、B部に形成される量−「井戸層内に、B(GaAs
)部の伝導帯底より、 ΔEn (h2/ 2m” )(πn/Lz ) 2 
(n=  1. 2. 3.  ・・) なるエネルキー位置にザブハンドか形成される。
ここでΔEはエネルギー固有値、m8は電子の有効質量
、hはブランク定数である。また、量コ1井戸層のM5
電子帯側にも同様のサブバンドか形成される。
n=  1なるレベル八E1に電子が充満した状態、例
えばGa Asの量子井戸層にn型の不純物5iSn 
 Se等を11016C″′3以−Lの密度でドーピン
グし2、熱エネルギーによりΔEルベルに多数の電子が
存在する状態において、ΔEc  (0,3eV)より
エネルギーの大きい光(波長く 4μm)を照射スルト
ΔE、レベルの電子はへの量子障壁層を超えて励起され
自由電子となり、外部電界を印加することにより電流信
号と17でとり出せる。
この場合の光吸収係数の光波長スペクトラムか第3図に
示されるピークである。同図に示されるように、1.0
μm未満のGa Asの光吸収に加えて、4.0μm近
傍に光吸収のピークが見られる。
このピーク半値全幅はGa As ffi子井戸層が1
〜2個の場合であり、多数の同−量子井戸層を形成する
ことにより、ピーク″−V値全幅は狭められる。
しかしながら、このような多重量子井戸型超格子構造を
用いても、コ1′導体薄膜の材料を変更することなく、
所望の波長域、特に1.0〜3.0I1mの波長域に対
応し7得る」壬導体受光素子は未だ得らていない。
本発明の目的は、半導体基Hのエネルギーギャップに相
当する光波長(光吸収端)よりも長い波長域、特に 1
.0〜3.0μmの波長域に対応することができ得る半
導体受光素子を提供することにある。
[課題を解決するための手段] 本発明の」二足l」的は2種類以上の半導体基材薄膜を
交−1qに積層して作成される超格子構造を形成する半
導体薄膜に、不純物を一定ギャリア濃度でドーピングす
ることによって達成される。
すなわち本発明の半導体受光素子は、超格子+1°11
造を形成する半導体薄膜に不純物をドーピングすること
により、障壁層および量子井戸層のエネルギーレベルを
調整し、伝導帯障壁層の高さや伝導帯井戸層と隣接する
価電子帯井戸層のエネルギレベルの差に相当する電子エ
ネルギーの遷移により等量のエネルギーの光を吸収すべ
く使用lまたことを特徴とする。
本発明に用いられる超格子構造とは、上述のように異な
る2種類以上の半導体薄膜を積み重ねて得られ、第2図
に示されるような量子井戸層と障壁層を有する多重量子
井戸型構造を持つものである。
この多重量子井戸型超格子構造を構成する半導体基材は
2種以上の半導体によるヘテロ接合である。また、ここ
で用いられる半導体とし一〇はGaAs 、、A、、i
!As 、Aハca l−X As 、  11 。
G a +、−x A s等の周期律表第■族と第■族
の組合ぜ、Zn Se % Zn Te等の周期律表第
■族と第■族の411合せ、Ge Se 、Pb Te
等の周期律表第■族と第■族の組合ぜ、もしくはGc、
Stとい−)だ単一元素半導体が挙げられる。
この多重量子井戸型超格子構造は、分子線エピタキシー
(MBE)や有機金属気相たい積(MOCVD)法によ
って得られるが、特にガスセルを用いるガスソースMB
Eによって得られたものが皮膜の安定性、均−性等から
好ましく採用される。
本発明では、これらの半導体薄膜に一定のキャリア濃度
を有するドナーやアクセプターといった不純物をドーピ
ングし、n型やp型とし、障壁層および量子井戸層のエ
ネルギーレベルを調整する。
n型不純物としては、Si、Gc、Sn等が例示され、
また、p型不純物としては、Be、Mn。
Gc等が例示される。このような半導体薄膜に不純物を
ドーピングするには、上記したMBE法等による半導体
薄膜の成長時に、不純物を半導体薄膜原料と共に、例え
ば蒸発源セルを用い、これを熱分解したり、電子銃によ
り基板表面に照射することによりなされる。
以下、本発明の内容をさらに詳細に示す。
先ず、半導体基材A (AJ O,3Ga O,7As
 )と半導体基材B (Ga As )を用い、多重量
子井戸型超格子構造を製造する際に、半導体基材Aをp
型不純物を一定のギヤリア濃度でドーピングし、一方、
半導体基材Bにn型不純物を一定のキャリア濃度でドー
ピングすると、第4図に示されるようなエネルギー帯図
となり、伝導帯障壁層の高さに相当するエネルギーギャ
ップ(ΔEc)がp型およびn型不純物量により可変と
なり、一定波長の入射光によって伝動H)井戸層のサブ
レベルに位jNする電子はi+J変の伝導帯障壁層を超
えて自由電子に遷移する。すなわち、例えばΔEcが0
.6eVのときには光吸収係数の光波長スペクトラムは
第5図に示されるように、波長2,0μm近傍で鋭角的
なピークが得られる。
また、1〕型またはI〕型不純物の種類やキャリア濃度
を変えることによって、第6図に示されるようなエネル
ギー帯図となり、価電子帯井戸層のザブレベルに位置す
る電子が隣接する伝動帯井戸層に遷移する。例えば両者
の幅に相当するエネルギギャップ(ΔEx)が1.2 
eVのときには光吸収係数の光波長スペクトラムは第7
図に示されるように波長1..011m近傍で鋭角的な
ピークが得られる。
従って、本発明により半導体基材のエネルギーtツヤツ
ブに相当する光波長(光吸収端)よりも長い波長、特に
1.0〜3.0μmの波長域において、最大感度を有す
る圭導体受光素子が不純物のドビング量を変えることに
よって任意に得られる。
なお、この説明はAJ x Ga l−X AsとG 
a A sの組み合わせの内で、Xが03の場合を使用
したが、0<x<Iの範囲において同様に適応できる。
また、上述のように他の半導体薄層を組合せた超格子構
造でも同様である。
[実施例] 以下、実施例に基づいて本発明を具体的に説明する。
実施例1 n−Ga、As基板(キャリア密度n = 2X 10
18cm−3)上に、n−GaAsエピタキシャル層(
ギヤリア密度n−LX 10”Cm3、厚み0.2μm
 )、多重量子井戸型超格子層(A層はp−AJ。
Gao7Asでキャリア濃度的3×1017cm−3の
Beをドーピング、厚み300人;8層はn−GaAs
で、キャリア濃度的5X 1016c+u−3のSiを
ドピング、厚み80人;井戸数的50)  n−GaA
sオーミック層(キャリア濃度n=IXIo18cm−
3、厚み0.2μm)を順次積層した。rl−GaAs
基板側にはAuGe/Ni金属を蒸着し、[]−GaA
sオーミック層側にはAuGc/Niのリング状電極を
形成し、第8図に示されるような光検出デバイスを得た
ウェハ両面の電極間に直流バイアスを加えると、第5図
に相当する波長で光電流が流れた。
実施例2 半絶縁性Ga As基板」二に、アンド−ピング型Ga
 As層(厚み03μm)、多重量子井戸型超格子層(
A層はp−A)0.3  Ga O,7Asでキャリア
濃度9x 1.017〜2x 10”’cm−3のBe
をドーピング、厚み290人;8層はn−GaAsで、
キャリア濃度的 5X 1016cm−3のSiをドー
ピング、厚み80人;井戸数的50) 、n−Ga A
sオーミック層(キャリア濃度n =  Lx 10I
8c10l8を順次積層した。n−GaAsオーミック
層面にAu Ge/ N i金属による対向電極を形成
し、第9図に示されるような光検出デバイスを得た。
直流バイアスを印加すると、第7図に対応する波長で光
電流か得られた。
[発明の効果] 従来の受光素子か受光波長ことに異なる半導体基材を使
用せざるを得なかったのに対し、本発明によると、次の
ような効果を奏する。
(1)同一材料を使用し、超格子構造を形成する半導体
薄膜の不純物のドーピング量を変化させるのみて、受光
波長に最適感度を有する受光素子を設計できる。
(2)最適受光感度を有する波長を連続的に変化させた
受光素子を設計できる。
(3)吸収波長域上、従来使用できなかった半導体基材
が使用できるようになった。
【図面の簡単な説明】
第1−図は、単一半導体のエネルギーバンド図、第2図
は、多重量子井戸型超格子構造のエネルギー帯図、 第3図は、Ga Asの吸収係数および多重量子井戸型
超格子構造の光吸収係数の光波長スペクトラム、 第4図は、本発明に係る多重量井戸型超格子構] 2 造のエネルギー帯図の一例、 第5図は、本発明に係る多重量子井戸型超格子構造の光
吸収係数の光波長スペクトラムの一例、第6図は、本発
明に係る多重量井戸型超格子構造のエネルギー帯図の他
の例、 第7図は、本発明に係る多重量子井戸型超格子構造の光
吸収係数の光波長スペクトラムの他の例、そして、 第8〜9図は、実施例1〜2によりそれぞれ得られた光
検出デバイス。 特許出願人 三井金属鉱業株式会社 代  理  人  弁理士  伊  東  辰  雄状
  理  人  弁理士  伊  東  哲  也製銑
襖眞 ポイ邸5盆丑

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、超格子構造を形成する半導体薄膜に不純物をドーピ
    ングすることにより、障壁層および量子井戸層のエネル
    ギレベルを調整し、伝導帯障壁層の高さに相当するエネ
    ルギーギャップを光吸収領域として使用したことを特徴
    とする半導体受光素子。 2、超格子構造を形成する半導体薄膜に不純物をドーピ
    ングすることにより、障壁層および量子井戸層のエネル
    ギーレベルを調整し、伝導帯井戸層と隣接する価電子帯
    井戸層のエネルギーレベルの差に相当する電子エネルギ
    ーの遷移により等量のエネルギーの光を吸収すべく使用
    したことを特徴とする半導体受光素子。
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Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63241554A (ja) * 1987-03-30 1988-10-06 Toshiba Corp 電子写真感光体
JPS63241556A (ja) * 1987-03-30 1988-10-06 Toshiba Corp 電子写真感光体
JPS63246626A (ja) * 1987-01-15 1988-10-13 エイ・ティ・アンド・ティ・コーポレーション 赤外線検出器デバイスおよび赤外線を検出するための方法
JPS6459978A (en) * 1987-08-31 1989-03-07 Fujitsu Ltd Method of controlling forbidden band width of semiconductor superlattice

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