JPH04182659A - トナーの製造方法 - Google Patents

トナーの製造方法

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JPH04182659A
JPH04182659A JP2311785A JP31178590A JPH04182659A JP H04182659 A JPH04182659 A JP H04182659A JP 2311785 A JP2311785 A JP 2311785A JP 31178590 A JP31178590 A JP 31178590A JP H04182659 A JPH04182659 A JP H04182659A
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JP
Japan
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particles
resin
toner
force
insulating
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JP2311785A
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Inventor
Hidenori Kin
英憲 金
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Seiko Epson Corp
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Seiko Epson Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野コ 本発明はプリンター、複写機、ファックシミリ等に用い
る電子写真技術による画像形成用トナーの製造方法に関
する。詳しくは多層構造を有するトナーの製造方法に関
する。
[従来の技術] 従来の電子写真方式のトナーを用いる画像形成装置の現
像装置では、鉄粉等の磁性粉体をキャリアとして用い、
キャリアの表面にトナーを静電気力にて付着させ、キャ
リアの磁気力による運動を利用してトナーの搬送を行い
静電像担持体を現像する二成分現像剤を用いる方式(例
えばC,H。
Young  H,G、Greig  :R,C,A、
15 (4)、471 1950)が採用されている。
二成分現像方式ではキャリアが静電像担持体近傍の電極
として働き、静電像担持体外表面に発生する電気力線の
形状を修整しいわゆる現像電界を強調することができる
ので画像部の全領域で均一かつ高温度の現像ができた。
しかしキャリアの劣化による現像器寿命が短い点、及び
キャリアとトナーの混合比を常に一定にするために現像
器構造並びに現像器内のトナー制御が複雑であるという
大きな欠点を有していた。そのため二成分現像方式は比
較的上級の高速画像形成装置などにしか用いられなかっ
た。
これらの問題点を解決するためトナーに磁性をもたせて
キャリアを用いずにトナーのみを用いて静電像担持体を
現像する一成分現像方式(例えばU、S、P、4121
931号)を使用した小型低速な画像形成装置が実用化
されてきた。トナーは導電性の場合と絶縁性の場合があ
るが、記録紙上へのトナーの転写効率の観点から絶縁性
トナーが広く使われている。
これらの現像方式において使用される従来の絶縁性トナ
ーはカーボンブラックのような着色顔料、スチレンアク
リル共重合体、ポリエステル等の熱可塑性樹脂あるいは
ワックスの単体あるいは混合体中に均一分散させたもの
を主成分とする粉体に帯電制御剤、流動性向上剤などを
必要に応じて表面に付着させた粉体であった。特に−成
分磁性トナーでは上記主成分中にさらに酸化鉄のような
強磁性微粒子を均一に分散してあった。
粉体の集合状態でのトナーの比抵抗は1013〜101
5Ω国程度の絶縁性であり、比誘電率は約3が一般的な
値であった。
これらのトナーの製造方法としては、混練粉砕法、懸濁
重合法、噴霧乾燥法などがある。この中で現在はとんど
が混線粉砕法により製造されている。混線粉砕法は原料
粉末を予備混合した後、溶融混練、粗粉砕、微粉砕、分
級、外添処理の工程により構成されている。しかし、昨
今トナーの高機能化が要求され、種々の構造を有するト
ナー及び製造方法が提案されている。中でもトナー粒子
の表面に熱気流中で導電性粒子を固定化し、さらにその
周りに、熱気流中により絶縁性粒子を固定化してトナー
粒子の表面に導電層と絶縁層を有する構造からなるもの
く特開昭63−257763)、またさらに多層構造を
有するものとして、例えば、主に低エネルギ一定着を目
的とした、重合法によるマイクロカプセルトナー(米国
特許第3080250号、特公昭59−31066、特
公平1−36934等に多数記載されている)、また乾
式による高速衝撃法を用いて、帯電制御を目的とする帯
電制御樹脂フィルム層をトナー外周に有するトナー(#
開開63−62666)、耐ブロッキング性を目的とし
て、樹脂微粉体をトナー表面に処理したトナー(特開平
1−105261)等がある。また、従来からの形成方
法として、噴霧乾燥方法、噴霧造粒方法などがある。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、特開昭63−257763に提案されて
いる方法では、熱処理を行う為、材料劣化を生じる等の
課題を有している。さらに、従来の重合法及び噴霧乾燥
法、噴霧造粒法では被覆層形成条件の制御が厳しく、材
料が限定される。さらにまた、被覆層の膜厚を自白に制
御できない、製造方法が複雑等の課題を有している。ま
た乾式による高速衝撃法でtよ内核粒子の粘度が微粒子
の粘度よりも小さいと微粒子の遊離及び均一な被膜形成
が難しいという課題を有している。
従って本発明の目的は、上記課題を解決するもので一成
分現像方式用の多層構造を有するトナーにおいて、被覆
層の膜厚を任意に制御して均一な、そして、所望の誘電
率を有する多層構造トナーを樹脂粒子に無機物微粒子を
混入させて外殻を形成させる事により、さらに簡単で低
コストに製造することである。
[課題を解決するための手段] 本発明のトナーの製造方法は、少なくとも着色材と結着
材料よりなり、構造的に少なくとも2層構造を有し、最
外殻層は絶縁性樹脂よりなり、かつ前記粒子の内部の実
効的な誘電率が表面部の誘電率より高いトナーにおいて
、メカノケミカル反応により前記絶縁性樹脂層を形成し
、かつ前記絶縁性樹脂層を形成する樹脂粒子に無機物微
粒子を混入させて外殻を形成することを特徴とする。
[作用] 母体粒子に高誘電性材料が含まれていると、トナー全体
の比誘電率が上昇し、現像ギャップ内の間隙の比誘電率
が高くなる。これにより現像されるトナーの近傍のトナ
ーが二成分現像方式のキャリアの役目を果たし、従って
、より一層の現像電界の安定とエツジ効果の減少が可能
となるものと考えられる。また、トナー間の電気絶縁性
を保つ事によりトナーの帯電性が安定して出来ると共に
、潜像担持体上に現像された潜像を顕像化したトナーを
記録紙上に静電転写する際にトナーの帯電極性と逆極性
の電荷がトナーに注入され転写不良を引き起こす事が妨
げられるので優れた品質の画像が形成されるものと考え
る。
母体粒子よりも粒径の小さい樹脂粒子と母体粒子を混合
してメカノケミカル反応等により処理すると、樹脂粒子
は母体粒子表面に静電気力、化学的吸着力、物理的吸着
力等により均一に付着する。
その後、摩擦等により生ずる熱的エネルギー、及び機械
的圧縮力、せん弾力により、付着した粒子は押し広げら
れ、膜化する。微粒子の付着力は、電気力、粘着力、分
子間力により付着しているものと考えられるため、かな
り強固に付着し、多数回の処理を必要とせず均一な膜化
ができる。メカノケミカル反応による処理時には、処理
中には摩擦熱により温度が上昇するが、急激な温度上昇
がみられる場合には樹脂粒子が軟化して樹脂粒子同士が
互いに凝集する場合がある。樹脂粒子が凝集を起こした
場合、それ自体が凝集粒子を形成したり、装置内部にて
トナーがケーキングして処理が進まなくなる。この場合
には母体粒子に樹脂粒子が均一に付着せず、内核粒子の
一部が露出する場合がある。樹脂粒子に無機物微粒子を
加えた場合、樹脂粒子のそれぞれに無機物微粒子が付着
するために凝集せず、母体粒子と均一に混合される。こ
のためにメカノケミカル反応による処理がしやすくなり
全面に樹脂粒子が被覆される。
[実施例」 以下の実施例により本発明を具体的に説明する。
本発明に用いる母体粒子には一般の混練粉砕法、噴霧乾
燥法、重合法等により作成された平均粒径的10μmの
ものを使用することができる。次に、従来の方法で作成
した母体粒子に絶縁性樹脂層をメカノケミカル反応によ
り形成させる。図1(a)は本実施例により作製された
母体粒子、図1(b)は被膜処理後の粒子の断面図であ
る。絶縁層の厚さは、定着性、絶縁性、耐久性を考慮し
て0.5〜1.7μmの範囲が望ましい。メカノケミカ
ル処理時には、母体粒子と共に、絶縁性樹脂粒子と無機
物微粒子(Sin2、TiO2等)を同時−に混入して
おこなう。メカノケミカル反応を行う方法としでは、高
速流動?l!拌機を使用する。例えば、メカノフュージ
ョンシステム(ホソカワミクロン製)、ナラハイブリタ
イゼーション(奈良機械製)、メカノミル(岡田精工製
)等を使用することができる。 しかし、メカノケミカ
ル反応を行う装置としては、決してこれらに限定される
ものでなく、機械的かつ熱的エネルギーを加えることが
できる装置であれば上記装置以外のものでも構わない。
母体粒子の組成は、導電性を有するものでなければなら
ない。結着剤は熱可塑性樹脂を使用するが、例えば、ポ
リスチレン樹脂及び共重合体、水素添加スチレン樹脂、
スチレン・イソブチレン共重合体、ABS樹脂、ASA
樹脂、As樹脂、AAs樹脂、AC8樹脂、ABS樹脂
、スチレン・Pクロロスチレン共重合体、スチレン・プ
ロピレン共重合体、スチレン・ブタジェン架橋ポリマ、
スチレン・ブタジェン・塩素化パラフィン共重合体、ス
チレン・ブタジェンゴムエマルジョン、スチレンマレイ
ン酸エステル共重合体、スチレン・イソブチレン共重合
体、スチレン・無水マレイン酸共重合体、アクリレート
系樹脂あるいはメタアクリレート系樹脂及びその共重合
体、スチレン・アクリル系樹脂及びその共重合体、例え
ば、スチレン・アクリル共重合体、スチレン・ジエチル
アミノ・エチルメタアクリレート共重合体、スチレンブ
タジェン・アクリル酸エステル共重合体、スチレン・メ
チルメタアクリレート共重合体、スチレン・n−ブチル
メタアクリレート共重合体、スチレン・ジエチルアミノ
・エチルメタアクリレート共重合体・エポキシ樹脂、シ
リコン樹脂、ポリプロピレン及びその共重合体、フッソ
樹脂、ポリアミド樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、ポ
リウレタン樹脂、ポリビニルブチラール樹脂等を一種類
あるいは、二種類以上ブレンドしたものを使用すること
ができる。
また、ワックス状物質として、キャンデリラワックス、
カルナバワックス、ライスワックス等の植物天然ワック
ス、みつろう、ラノリン等の動物性ワックス、モンタン
ワックス、パラフィンワックス、マイクロクリスタリン
ワックス、ベトロラタム等の天然石油系ワックスポリエ
チレンワックス、フヨツシャー・トロプシュワックス等
の合成炭化水素ワックス、モンタンワックス誘導体、パ
ラフィンワックス誘導体等のへん性ワックス、硬化ひま
し油誘導体等の水素化ワックス、合成ワックス等のワッ
クス類、ステアリン酸、パルミチン酸等の高級脂肪酸類
、低分子量ポリエチレン、酸化ポリエチレン、ポリプロ
ピレン等のポリオレフィン、エチレン・アクリル酸共重
合体、エチレン・アクリル酸エステル共重合体、エチレ
ン・酢酸ビニル共重合体等のオレフィン共重合体の中か
ら一種あるいは二種以上を加えたトナーも母粒子とする
ことができる。
着色剤としては、カーボンブラック、スピリットブラッ
ク、ニグロシン等の黒色染・顔料を使用する。この他に
、磁性材料としてF e 304+ F e203、F
e、Cr、Ni、Co等の磁性粉を添加する。さらに分
散剤として、電子受容性の有機錯体、塩素化ポリエステ
ル、ニトロフミン酸、第4級アンモニウム塩、ビニジニ
ル塩等を添加できる。
次に、本発明に用いる絶縁層形成用絶縁性樹脂としては
、上記母体粒子用の熱可塑性樹脂を同様に用いることが
できるが、特に好ましくは、ポリメチルメタクリルレー
ト、ポリエチルメタアクリレート、ポリn−ブチルメタ
アクリレート、ポリエステル、 (スチレン−ブタジェ
ン)コポリマー、(PVC,PVA、PVAC)ニアポ
リマー、ポリγ−メチルーL−グルタメート等を用いる
。また、絶縁性樹脂としては、直径が0. 2〜1μm
の範囲のものが好ましいが、特にこれに限定されるもの
ではない。
無機物微粒子には、疎水性シリカや、シリコン樹脂微粉
体、ポリテトラフルオロエチレン、パーフロロアルモル
化合物、二硫化モリブデン、二硫化チタン、二硫化タン
グステン、二硫化グラファイトなどを使用することが出
来る。しかしこれに限定されるものでなく、トナーに添
加することが可能で、流動性の向上するものであれば構
わない。
以上前記方法の原料を使用して、着色用かつ定着用母体
粒子の表面に絶縁層を形成することができる。これによ
り乾式で簡単に多層構造の絶縁性トナーを製造すること
ができる。
以下に本実施例を詳細に説明する。
[実施例1] (1)母体粒子の製作 スチレン・アクリル共重合体   45重量部ポリプロ
ピレンワックス     10重量部[性粉     
        30重量部カーボンブラック    
     5重量部荷電制御剤          0
.5重量部上記の組成の原料を使用し、母体粒子を混練
粉砕法により製作した。すなわち、混合後、混線、冷却
、粗粉砕、微粉砕、分級の各工程を経て約5〜15μm
、体積平均径で約10μmの母体粒子を製作した。
(2)絶縁層の形成 絶縁性樹脂粒子としてアクリル樹脂を使用し、絶縁層を
形成した。使用したアクリル微粒子は、球形で粒径約0
. 2μmである。メカノケミカル処理は、メカノフュ
ージョン(ホソカワミクロン製)により行い、クリアラ
ンス3mm、回転速度1500rpm、処理温度約75
°C1処理時間30m1nの条件設定で行った。メカノ
フュージョンに投入した原料の組成は次である。
母体粒子          87重量部アクリル微粒
子       10重量部疎水性シリカ      
   3重量部上記で使用した疎水性シリカは、粒径約
0.03μmで、疎水化処理済みのものを使用した。メ
カノフュージョンには、上記の組成に秤量したものをあ
らかじめ混合等すること無くメカノフュージョンに投入
し、その後に処理を行った。
この結果得られたトナーの粒径をコールタ−粒度分布測
定装置により測定した結果、体積平均粒径で約12μm
で、更に絶縁層の厚さを断面のFE−3EM拡大像で測
定したところ約1μmであった。
処理後のトナーを分級後、トナー特性を測定した。測定
した内容は、抵抗値、安息角、帯電量、誘電率である。
抵抗は、二つの電極間に試料をいれ、15 k g /
 c m 2の圧力を印加して測定する、圧力セル法に
より測定した。また、流動性を示す指針として、電磁振
動式安息角測定装置により安息角を測定した。また、帯
電量をブローオフ法により測定した。比誘電率は比抵抗
測定と同様に電極間に粒子を詰めて、周波数1kHzを
かけて測定した。以上の特性について母体粒子において
も測定した。第1表は、特性評価の結果である。
第1表 さらに、このトナーを使い印字試験及び耐久試験を行っ
た。
印字試験は一成分磁性用の現像器を使い、普通紙を使い
黒べた印字をする。印字後、光学温度(以下0.  D
、  値とする)を用紙の5ポイント(紙面隅の4箇所
と中央)について測定し、平均値を算出した。耐久試験
において、30000枚を印字した際のO,D、  値
の変化を表したものが、第2表である。
第2表 このとき、30000枚目においても地かぶりもなく、
初期の印字と同様な鮮明な画像を形成することができた
。さらに、本実施例で作成したトナーをガラス容器に密
閉し、30℃−80%の環境下に3カ月間保存し、その
後上記と同様に、特性評価試験、印字試験、耐久試験を
行ったところ、光学温度及び、耐久性上の特性の劣化は
なく鮮明な画像を形成することができた。
また、製作されたトナーの現像ギャップの許容範囲につ
いて、同種の試験機により調べた。従来のトナーを使っ
た場合の許容現像ギャップの範囲は、30μmであった
。ここで、現像量の許容値を決定するのは、下限は許容
画像温度であり、われわれの基準は標準を画像温度1.
4とし下限を1.2とした。上限の決定は、現像量が多
すぎることによる記録紙上での定着不良の発生、及びト
ナーの消費量が多くなり単位トナー当たりの印字可能枚
数が基準より著しく低下しないことを考慮して決定した
。これらのことにより現像量の許容範囲は、基準使用量
に対して±20%以内とした。
この従来例に対して本発明のトナーを使った場合を同一
の基準で評価すると現像ギャップのばらつきの許容範囲
は最大で400μmと非常に大きく改善された。また、
エツジ効果の改善については1cm角の正方形のパター
ンを現像して複数の人間による印字品位の感覚的判断に
より評価した。
評価は1を最低品質、5を最高品質とする5段階で行い
、従来のトナーを使った一成分現像方式で得られた画像
の評価が2であり、従来の二成分現像方式による画像形
成装置からの画像品質評価は4であった。その結果を第
3表に示す。
第3表 本発明のさらに大きな特徴は、第3表で示した許容現像
ギャップの範囲内ではどの現像ギャップ値でも画像温度
の現像電圧依存性がほぼ同一であると言うことである。
従って階調表現を行う画像形成装置、特に複写機等への
応用性も高く非常に有効と言える。
[比較例1] 実施例1の組成の母体粒子に絶縁性樹脂粒子及び無機物
微粒子を、ボールミルにより処理し、被覆を試みた。ボ
ールミルは、500ccのガラス瓶に、セラミック製の
ボール80個とトナー、絶縁性樹脂粒子、無機物微粒子
を実施例1のメカノフュージョン処理と同様の組成で投
入し1時間処理したものをフルイにかけ、分級後、抵抗
値を測定した。その結果を、第4表に示す。
第4表 粒子表面の拡大写真により観察したところ、絶縁性樹脂
粒子は母体粒子上にわずかに付着しているのみで、全面
には被覆していなかった。このように、ボールミルによ
り処理したものでは、比抵抗値が母体粒子のままのもの
とそれほど変わらず、絶縁層は形成されていないことが
わかった。
[実施例2] 絶縁性樹脂粒子及び疎水性シリカをあらかじめメカノフ
ュージョンにより混合処理したものを、使用して実施例
1と同様に製作した母体粒子に、メカノフュージョンに
より外添処理を行った。絶縁性樹脂粒子と疎水性シリカ
の混合の組成は次のようである。
アクリル微粒子        10重量部疎水性シリ
カ          3重量部この絶縁性樹脂粒子と
疎水性シリカのメカノフュージョン処理品をFE−8E
M像により観察したところ、絶縁性樹脂粒子の周りにシ
リカが全体に付着していた。このようにしてできた絶縁
性樹脂粒子及び疎水性シリカ混合物を、母体粒子にメカ
ノフュージョンにより被覆した。メカノフュージョン処
理の条件は、実施例1と同様である。できあがったトナ
ーを分級したものの比抵抗を測定したところ、7X10
”ΩCmであった。さらに実施例1と同様に印字評価試
験を行ったところ、実施例1と同様十分な温度を持った
、鮮明な画像を形成することができた。
さらに、絶縁性樹脂粒子を0.4μmに代え、その他の
条件は上記の場合と同様にしてトナーを作製したところ
、実施例1と同様な特性評価結果と印字評価結果が得ら
れた。
[実施例3] 実施例1の母体粒子の製作をスプレードライ法で行った
。実施例1の母体粒子の製作に用いた原料を使用して、
これを固形分30%になるようにトルエンに溶解分散さ
せた。この分散液をスプレードライヤーにより噴霧造粒
して、母体粒子を製作した。噴霧方式は、二流体のノズ
ルを用いて、噴霧条件は圧力2 k g / c m 
2、乾燥温度は30℃で行った。得られた粒子は、分級
により5〜20μm(平均粒径10μm)に調整し、絶
縁性トナーの母体粒子として用いた。前記母体粒子を用
いて実施例1(2)絶縁層の形成以下と同様な条件にし
て行った。できあがったトナーを分級し、比抵抗を測定
したところ5xlO”Ωcmであり、さらに実施例1と
同様に印字評価を行ったところ、実施例1と同様に鮮明
な画像を形成することができた。
[実施例4コ 母体粒子を、導電性物質の含有しない絶縁性粒子の周り
に導電性微粉末を外添処理し、導電性を示すように製作
した。このようにしてできた導電性母体粒子に絶縁性樹
脂を被覆し、トナーを製作した。まず、絶縁性結着剤用
樹脂及び磁性粉を混線・微粉砕・分級し、粒径的10μ
mの粒子を製作した。このときの組成は次のようにした
スチレン・アクリル共重合体   40重1部パラフィ
ンワックス       25重量部磁性粉     
        35重量部製作された粒子に、導電性
微粒子である、カーボンブラックをメカノフュージョン
により外添させた。メカノフュージョンは、回転数12
00rp叱 処理時間15分、クリアランス5mm、処
理温度40°Cで行った。そのとき、先に製作した絶縁
性粒子とカーボンブラックの比は次のようにした。
絶縁性粒子           92重量部カーボン
ブラック         8重量部このようにして製
作された母体粒子の比抵抗を測定したところ、約102
Ω印であった。この母体粒子を用いて、実施例1と同様
の条件で絶縁性樹脂をメカノケミカル法により被覆した
。アクリル微粒子は、粒径0.2μm、ガラス転移点が
75°Cのものを用いた。外添膜化処理は、メカノフュ
ージョンシステム(ホソカワミクロン製)により、処理
温度は約75°Cで行った。この時の母体粒子、絶縁性
樹脂粒子、疎水性シリカの組成は実施例1と同様である
。処理後のトナーを分級してできたトナーについて、比
抵抗を測定したところ、4×1014Ωcmであり、さ
らに実施例1と同様な印字評価を行ったところ、実施例
1と同様な結果が得られた。
本実施例のトナーの特徴として高誘電性の粒子を製造す
るにあたり、導電性付与タイプでない通常のカーボンブ
ラックを原料として使うことができるので、トナー溶融
時により低粘度化を実現することができることがあげら
れる。本実施例で作製したトチ−を紙面上に印字・定着
させ、定着率を測定し定着が可能な温度を調べた。黒べ
た印字サンプルの温度を光学温度計により測定、粘着テ
ープを貼つけた後はがし、貼つけた部分の温度を再び測
定し前後での温度変化の割合を算出しこれを定着率とし
た。本実施例のトナーでは、120°Cで定着させた場
合で定着率90%以上であり、低温で定着させることが
可能であった。
[実施例5] 別の実施例として以下の方法と製法で内核粒子を作製し
た。結着材料としてテレフタル酸、ヘキサメチレンジオ
ール、グリセリン、着色剤及び磁性材料としてマグネタ
イト、強誘電性材料とじてチタン酸バリウムの微粒子を
コロイドミル中で混合分散し、得られた分散液を加熱減
圧して架橋型ポリエステル樹脂ブロックを得た。このブ
ロックの組成を以下に示す。
ポリエステル樹脂      30wt%マグネタイト
         45wt%チタン酸バリウム   
   25wt%この時この樹脂ブロックの比誘電率は
230であった。次に樹脂ブロックを機械的に破砕し破
砕片を得た後、水系液中に分散後コロイドミルにて破砕
をし、水系液を除去乾燥後、最大粒径1μm、平均粒径
0.3〜0.5μmの強誘電性微粒子を得た。この強誘
電性微粒子100 w t%をポリエステル樹脂15w
t%中にバッチ式スクリュー混練機で分散する。このポ
リエステル樹脂はガラス転移点40’Cと低温で溶融す
る材料で固形分が多く含有されても溶融特低粘度化する
ので熱定着が容易にできる。得られた混線物を冷却しな
がらジェット気流粉砕機で冷却粉砕をし、気流分級機で
粒径分布を制御し平均粒径10μmの粒子を得た。この
ようにして得た内核粒子を用いて、実施例1と同様に樹
脂被覆層を表面に形成した。
得られたトナーの比抵抗は7X1014Ω口と十分な電
気絶縁性を示した。こうして得られたトナーを実施例1
と同様に画像形成評価をしたところ実施例1と同様の結
果を確認した。
[実施例6コ 実施例5で得られた平均粒径0.3〜0.5μmの強誘
電性微粒子をコロイドミルを使ってスチレンモノマー、
アクリルモノマーの混合液中に均一分散した液を作製し
た後、BPOを重合開始剤に使って公知の、例えば特公
昭36−10231号等に開示されている懸濁重合法に
より平均粒径10μmの強誘電性微粒子が分散されたス
チレンアクリル粒子を得た。組成を以下に示す。
スチレンアクリル樹脂     15wt%強誘電性微
粒子        85 w t%前記方法で作製し
た内核粒子表面に、実施例1と同様に樹脂被覆を形成し
、−成分絶縁性磁性トナーを作製した。得られたトナー
の比抵抗は5×1014Ω■と十分な電気絶縁性を示し
た。  こうして得られたトナーを実施例1と同様に画
像形成評価をしたところ実施例1と同様の結果を得た。
以上、本発明の実施例を示したが、本発明の絶縁性トナ
ーの製造方法はこれらの実施例に限定されるものではな
く、更に本発明の製造方法により製作された絶縁性トナ
ーは、本実施例の画像形成方法に限定されるものではな
く全ての絶縁性トナーを用いた画像形成方法に用いるこ
とができる。
[発明の効果] 以上述べたように、本発明のトナーの製造方法によれば
、少なくとも着色剤と結着材料により構成される最外殻
が絶縁性樹脂より成る多層構造のトナーの製作において
、母体粒子の表面に絶縁性樹脂をメカノケミカル反応に
より形成し、かつ前記絶縁性微粒子に無機物微粒子を混
入させて外殻を形成することにより、絶縁性樹脂を母体
粒子に簡単に均一に膜化することができ、所望の誘電率
を有する、絶縁性、保存性、耐久性、流動性、安定性に
優れたトナーを供給することができる。従って、本発明
のトナーの製造方法は、画像形成装置のマージンを広げ
ることができ、画像形成装置の低コスト化に更に大きく
貢献することができる。
また、短時間かつ省エネルギーで処理ができ、安価で簡
便に供給することが可能となった。本発明を応用すれば
低価格型小型電子写真プリンター、低価格小型電子写真
複写機、低価格小型ファクシミリ等の実現が可能となり
、また、精度の規制が緩いため大型の画像形成装置、例
えば低価格型の大判CAD出力装置、大型の画像デイス
プレー等の応用等も可能であり、その応用分野はきわめ
て広いものがある。
【図面の簡単な説明】
第1図(a)は本発明の実施例の最も特徴的なトナーの
母体粒子の構造を示す断面図。 第1図(b)は本発明の実施例のトナーの最も特徴的な
被膜処理品の構造を示す断面図。 以上

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1.  少なくとも着色剤と結着材料よりなり、構造的に少な
    くとも2層構造を有した粒子で、最外殻層は絶縁性樹脂
    よりなり、かつ前記粒子内部の実効的な誘電率が表面部
    の誘電率より高いトナーにおいて、メカノケミカル反応
    により前記絶縁性樹脂層を形成する方法において、前記
    絶縁性樹脂層を形成する樹脂粒子に無機物微粒子を混入
    させて外殻を形成することを特徴とするトナーの製造方
    法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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