JPH04182356A - 炭化珪素成形体及びその製造方法 - Google Patents
炭化珪素成形体及びその製造方法Info
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Landscapes
- Ceramic Products (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
(技術分野)
本発明は高温下で極めて酸化されにくい炭化珪素成形体
及びその製造方法に関するものである。
及びその製造方法に関するものである。
(従来技術及びその問題点)
炭化珪素成形体は、電気炉や加熱炉の炉材や、電気炉を
初めとした加熱器の熱源或いは燃焼器の着火源等様々の
用途に用いられている。しかしながら炭化珪素成形体の
弱点は空気中で長時間高温度使用すると酸化されて電気
抵抗が増大するばかりでなく、最終的に破壊されるとこ
ろにある。本発明者らはそこで耐酸化性の高い炭化珪素
成形体を見出すべく、種々の炭化珪素成形体をとりよせ
、これを20%のスチームを含む希薄燃料を燃焼させて
得た1200℃の燃焼ガス中にさらすことにより、促進
酸化試験を行なった。その結果、通常の緻密型といわれ
ている炭化珪素成形体はすべて短時間で酸化によるシリ
カの生成を特徴づける白変膨張による崩壊が起こった。
初めとした加熱器の熱源或いは燃焼器の着火源等様々の
用途に用いられている。しかしながら炭化珪素成形体の
弱点は空気中で長時間高温度使用すると酸化されて電気
抵抗が増大するばかりでなく、最終的に破壊されるとこ
ろにある。本発明者らはそこで耐酸化性の高い炭化珪素
成形体を見出すべく、種々の炭化珪素成形体をとりよせ
、これを20%のスチームを含む希薄燃料を燃焼させて
得た1200℃の燃焼ガス中にさらすことにより、促進
酸化試験を行なった。その結果、通常の緻密型といわれ
ている炭化珪素成形体はすべて短時間で酸化によるシリ
カの生成を特徴づける白変膨張による崩壊が起こった。
これらの炭化珪素成形体の酸化は分析の結果、SiCの
単結晶の表面から酸化が進むことにより起こっているこ
とが分かった。
単結晶の表面から酸化が進むことにより起こっているこ
とが分かった。
又成形体の表面、内部のいかんにかかわらず、単結晶の
酸化層の厚みはぼぼ同じであった。そこで炭化珪素のこ
うした耐酸化性の弱点を改良するためにはSiCの単結
晶サイズを大きくするか酸素の通路となるSiC細孔を
できるだけ小さくすることが有効であると考えられる。
酸化層の厚みはぼぼ同じであった。そこで炭化珪素のこ
うした耐酸化性の弱点を改良するためにはSiCの単結
晶サイズを大きくするか酸素の通路となるSiC細孔を
できるだけ小さくすることが有効であると考えられる。
しかしながら本発明者らの試験結果によれば、単結晶サ
イズを数1011mという大きなものにした炭化珪素成
形体でも前記促進酸化試験条件では、数100時間で成
形体が白変崩壊した。したがって単結晶サイズを大きく
して耐酸化性を改良するには限界がある。そこでSiC
の粒度を種々かえ、充填密度を」二げると共に、焼結助
剤を加えて気孔率6%に迄緻密化した炭化珪素成形体を
作り、気孔率24%の炭化珪素成形体と耐酸化性を比較
してみた。気孔率6%のものは24%のものに比べてか
なりの耐酸化性を示したが、それでも前記促進酸化試験
条件下では数100時間で酸化白変し、しかも成形体の
膨張が認められた。
イズを数1011mという大きなものにした炭化珪素成
形体でも前記促進酸化試験条件では、数100時間で成
形体が白変崩壊した。したがって単結晶サイズを大きく
して耐酸化性を改良するには限界がある。そこでSiC
の粒度を種々かえ、充填密度を」二げると共に、焼結助
剤を加えて気孔率6%に迄緻密化した炭化珪素成形体を
作り、気孔率24%の炭化珪素成形体と耐酸化性を比較
してみた。気孔率6%のものは24%のものに比べてか
なりの耐酸化性を示したが、それでも前記促進酸化試験
条件下では数100時間で酸化白変し、しかも成形体の
膨張が認められた。
そこで、本発明者らは、炭化珪素成形体の細孔を徹底的
に閉塞する方法について検討した。成形体の細孔を閉塞
する方法については、従来いくつかの方法が知られてい
る。例えば、特公昭61−19598号には焼結体の気
孔にコロイド状アルミナを充填する方法が提案されてい
る。また、特開昭63−2868号、特開昭63−64
967号には金属酸化物を炭化珪素成形体の細孔に含浸
させ、寸法安定性、強度を改良する方法が記載されてい
る。しかし、これらの方法では、気孔への酸化物の含浸
に酸化物ゾル液を使って行なっているため、気孔率を0
.5%以下にすることはできない。こうしたコロイド物
質を溶媒に分散させて含浸させる方法で、細孔を完全に
閉塞させるには、多数回にわたる含浸焼成を繰り返さな
くてはならず極めて面倒である。
に閉塞する方法について検討した。成形体の細孔を閉塞
する方法については、従来いくつかの方法が知られてい
る。例えば、特公昭61−19598号には焼結体の気
孔にコロイド状アルミナを充填する方法が提案されてい
る。また、特開昭63−2868号、特開昭63−64
967号には金属酸化物を炭化珪素成形体の細孔に含浸
させ、寸法安定性、強度を改良する方法が記載されてい
る。しかし、これらの方法では、気孔への酸化物の含浸
に酸化物ゾル液を使って行なっているため、気孔率を0
.5%以下にすることはできない。こうしたコロイド物
質を溶媒に分散させて含浸させる方法で、細孔を完全に
閉塞させるには、多数回にわたる含浸焼成を繰り返さな
くてはならず極めて面倒である。
従って、前記従来法は実用性に欠けるものである。
また、特開昭61−163166号では、炭化珪素成形
体の細孔内に炭素を浸透させた後、真空炉内で溶融金属
Siを含浸させて炭素をSiCに珪化させて緻密な炭素
珪素成形体を作る方法が提案されている。
体の細孔内に炭素を浸透させた後、真空炉内で溶融金属
Siを含浸させて炭素をSiCに珪化させて緻密な炭素
珪素成形体を作る方法が提案されている。
この方法は気孔率0.5%以下の炭化珪素成形体を得る
ことかできるものの、得られる成形体は、1400℃以
上で使用するとシリコンが表面に析出し耐久性の低下す
る欠点がある。その上釉孔内の金属S1により導電性が
」1昇して、通電発熱体としては、利用することができ
ない。
ことかできるものの、得られる成形体は、1400℃以
上で使用するとシリコンが表面に析出し耐久性の低下す
る欠点がある。その上釉孔内の金属S1により導電性が
」1昇して、通電発熱体としては、利用することができ
ない。
(発明の課題)
本発明は、前記従来技術に見られる欠点の克服された耐
酸化性の大きい炭化珪素発熱体及びその製造方法を提供
することをその課題とする。
酸化性の大きい炭化珪素発熱体及びその製造方法を提供
することをその課題とする。
(課題を解決するための手段)
本発明者らは、前記課題を解決すべく鋭意研究を重ねた
結果、絶縁性の金属酸化物又は複合金属酸化物を融点以
上に加熱し、溶融液として炭化珪素細孔に含浸せしめる
ことにより、細孔を完全に閉塞し耐酸化性が犬で性能的
にも優れ、かつ通電発熱体として好適な炭化珪素成形体
が得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
結果、絶縁性の金属酸化物又は複合金属酸化物を融点以
上に加熱し、溶融液として炭化珪素細孔に含浸せしめる
ことにより、細孔を完全に閉塞し耐酸化性が犬で性能的
にも優れ、かつ通電発熱体として好適な炭化珪素成形体
が得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明によれば、細孔内に融点が1300〜
1700℃の範囲にある絶縁性の金属酸化物又は複合金
属酸化物を含有する炭化珪素を主成分とする成形体であ
って、0.5%以下の気孔率を有することを特徴とする
炭化珪素成形体が提供される。
1700℃の範囲にある絶縁性の金属酸化物又は複合金
属酸化物を含有する炭化珪素を主成分とする成形体であ
って、0.5%以下の気孔率を有することを特徴とする
炭化珪素成形体が提供される。
また、本発明によれば、融点が1300〜1700℃の
範囲にある絶縁性の金属酸化物又は複合金属酸化物の溶
融液を炭化珪素を主成分とする成形体に含浸させ、気孔
率を0.5%以下にせしめることを特徴とする耐酸化性
の大きい炭化珪素成形体の製造方法が提供される。
範囲にある絶縁性の金属酸化物又は複合金属酸化物の溶
融液を炭化珪素を主成分とする成形体に含浸させ、気孔
率を0.5%以下にせしめることを特徴とする耐酸化性
の大きい炭化珪素成形体の製造方法が提供される。
本発明で用いる金属酸化物及び複合金属酸化物は、通電
発熱体としての使用時において、その高温で溶融しない
ように少なくとも使用温度より50℃以上、好ましくは
100℃以上高い融点をもつものを選ぶべきである。し
かし、これ以上高い融点のものである必要はない。とい
うのは炭化珪素成形体の細孔への含浸時の温度が高くな
るほど、その含浸装置及び含浸操作が難しいものとなる
からである。通常、炭化珪素成形体の使用温度範囲から
考えて、金属酸化物又は複合酸化物の融点は1300〜
1700℃にあるものが選ばれる。こうした点から炭化
珪素成形体の細孔内に含浸させる金属酸化物には、その
入手容易性の点から、2種以上の金属酸化物の混合物で
ある複合金属酸化物が適している。このような金属酸化
物や複合金属酸化物は、たとえば、ファインセラミック
スハンドブンク(朝食書店1984年発行)541〜5
42頁の表中に示されており、この表中に示されたもの
の中から使用温度より100℃程度融点の高いものを適
当に選、S\ことが好ましい。
発熱体としての使用時において、その高温で溶融しない
ように少なくとも使用温度より50℃以上、好ましくは
100℃以上高い融点をもつものを選ぶべきである。し
かし、これ以上高い融点のものである必要はない。とい
うのは炭化珪素成形体の細孔への含浸時の温度が高くな
るほど、その含浸装置及び含浸操作が難しいものとなる
からである。通常、炭化珪素成形体の使用温度範囲から
考えて、金属酸化物又は複合酸化物の融点は1300〜
1700℃にあるものが選ばれる。こうした点から炭化
珪素成形体の細孔内に含浸させる金属酸化物には、その
入手容易性の点から、2種以上の金属酸化物の混合物で
ある複合金属酸化物が適している。このような金属酸化
物や複合金属酸化物は、たとえば、ファインセラミック
スハンドブンク(朝食書店1984年発行)541〜5
42頁の表中に示されており、この表中に示されたもの
の中から使用温度より100℃程度融点の高いものを適
当に選、S\ことが好ましい。
炭化珪素成形体を長時間使用することを考えた場合、金
属酸化物又は複合金属酸化物の選定には、下記2点を配
慮するのが好ましい。
属酸化物又は複合金属酸化物の選定には、下記2点を配
慮するのが好ましい。
(1)アルカリ金属酸化物、特にBeOなどのような蒸
発し易い成分を含んでいないこと。
発し易い成分を含んでいないこと。
(2)熱膨張率がSiCと同程度かそれ以下であること
。
。
これらの点を考慮すると、コージライト(2Mg0・2
AQ 203・5Si02、融点1470°C)や、ウ
ィレマイト(Zn2SiO4、融点1512°C)等の
使用が好ましい。
AQ 203・5Si02、融点1470°C)や、ウ
ィレマイト(Zn2SiO4、融点1512°C)等の
使用が好ましい。
金属酸化物や複合金属酸化物の含浸にあたっては、あら
かじめ炭化珪素成形体を空気或いはスチ−ム/空気混合
ガスに1400〜1600℃で短時間さらすことにより
、その結晶表面に酸化皮膜を生成させておくことが好ま
しい。こうすることにより炭化珪素成形体に対する金属
酸化物又は複合金属酸化物の濡れ性が改良され、炭化珪
素成形体の細孔中へのそれら金属酸化物溶融液の含浸が
充分行なわれることになる。
かじめ炭化珪素成形体を空気或いはスチ−ム/空気混合
ガスに1400〜1600℃で短時間さらすことにより
、その結晶表面に酸化皮膜を生成させておくことが好ま
しい。こうすることにより炭化珪素成形体に対する金属
酸化物又は複合金属酸化物の濡れ性が改良され、炭化珪
素成形体の細孔中へのそれら金属酸化物溶融液の含浸が
充分行なわれることになる。
(実施例)
20%の気孔率を有する常圧焼結型炭化珪素のチップを
空気中で1600℃で5時間焼成した後、このチップ中
に、コージライ)・を1500℃で溶融して含浸せしめ
て本発明品の試料を得た。このものの気孔率は0.15
%であった。又この試料を20%のスチームを含む希薄
燃料を燃焼させて得られる1200℃の燃焼ガスと接触
させる促進酸化試験に供したところ、2000時間経過
後、チップ表面が白変したが、クラック等はみられず、
すぐれた耐酸化性を示すことが確認された。
空気中で1600℃で5時間焼成した後、このチップ中
に、コージライ)・を1500℃で溶融して含浸せしめ
て本発明品の試料を得た。このものの気孔率は0.15
%であった。又この試料を20%のスチームを含む希薄
燃料を燃焼させて得られる1200℃の燃焼ガスと接触
させる促進酸化試験に供したところ、2000時間経過
後、チップ表面が白変したが、クラック等はみられず、
すぐれた耐酸化性を示すことが確認された。
(発明の効果)
本発明成形体は、炭化珪素を主成分とする成形体であっ
て、その細孔内に融点が1300〜1700℃の範囲に
ある絶縁性の金属酸化物又は複合金属酸化物を含有させ
、成形体の気孔率を0.5%以下に低減させたことによ
り、非常にすくれた耐酸化性を有するものである。
て、その細孔内に融点が1300〜1700℃の範囲に
ある絶縁性の金属酸化物又は複合金属酸化物を含有させ
、成形体の気孔率を0.5%以下に低減させたことによ
り、非常にすくれた耐酸化性を有するものである。
また、本発明の方法によれば、前記特徴を有する耐酸化
性の大きい炭化珪素成形体を一回の含浸工程で製造し得
るという利点を有する。
性の大きい炭化珪素成形体を一回の含浸工程で製造し得
るという利点を有する。
本発明の炭化珪素成形体は、板状、柱状、筒状、ブロッ
ク状等の種々の形状であることができ、そのすぐれた耐
酸化性及び通電発熱性を利用して、電気炉や加熱炉にお
ける権利として使用し得る他、電気炉における通電発熱
体、燃焼器における着火源、各種加熱器における熱源等
として利用することができる。
ク状等の種々の形状であることができ、そのすぐれた耐
酸化性及び通電発熱性を利用して、電気炉や加熱炉にお
ける権利として使用し得る他、電気炉における通電発熱
体、燃焼器における着火源、各種加熱器における熱源等
として利用することができる。
特許出願人 溶融炭酸塩型燃料電池発電システム技術研
究組合 代理人弁理士池浦敏明(ほか1名)
究組合 代理人弁理士池浦敏明(ほか1名)
Claims (3)
- (1)細孔内に融点が1300〜1700℃の範囲にあ
る絶縁性の金属酸化物又は複合金属酸化物を含有する炭
化珪素を主成分とする成形体であって、0.5%以下の
気孔率を有することを特徴とする炭化珪素成形体。 - (2)融点が1300〜1700℃の範囲にある絶縁性
の金属酸化物又は複合金属酸化物の溶融液を炭化珪素を
主成分とする成形体に含浸させ、気孔率を0.5%以下
にせしめることを特徴とする耐酸化性の大きい炭化珪素
成形体の製造方法。 - (3)該成形体を、1400〜1600℃の温度におい
て空気又は空気とスチームとの混合ガスと接触させて表
面に酸化皮膜を生成させた後、該金属酸化物又は複合金
属酸化物の溶融液を該成形体に含浸させる請求項2の方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2307890A JPH04182356A (ja) | 1990-11-13 | 1990-11-13 | 炭化珪素成形体及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2307890A JPH04182356A (ja) | 1990-11-13 | 1990-11-13 | 炭化珪素成形体及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04182356A true JPH04182356A (ja) | 1992-06-29 |
Family
ID=17974399
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2307890A Pending JPH04182356A (ja) | 1990-11-13 | 1990-11-13 | 炭化珪素成形体及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH04182356A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001278685A (ja) * | 2000-01-24 | 2001-10-10 | Toshiba Ceramics Co Ltd | 炭化珪素部材およびその製造方法 |
-
1990
- 1990-11-13 JP JP2307890A patent/JPH04182356A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001278685A (ja) * | 2000-01-24 | 2001-10-10 | Toshiba Ceramics Co Ltd | 炭化珪素部材およびその製造方法 |
JP4743973B2 (ja) * | 2000-01-24 | 2011-08-10 | コバレントマテリアル株式会社 | 電子部品焼成用炭化珪素部材 |
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