JPH0418099A - オスモチン様タンパク - Google Patents

オスモチン様タンパク

Info

Publication number
JPH0418099A
JPH0418099A JP2121816A JP12181690A JPH0418099A JP H0418099 A JPH0418099 A JP H0418099A JP 2121816 A JP2121816 A JP 2121816A JP 12181690 A JP12181690 A JP 12181690A JP H0418099 A JPH0418099 A JP H0418099A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
protein
osmotin
cdna
cells
amino acid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2121816A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuyuki Yamada
康之 山田
Fumihiko Sato
文彦 佐藤
Emi Takeda
恵美 竹田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nagase and Co Ltd
Nagase Sangyo KK
Original Assignee
Nagase and Co Ltd
Nagase Sangyo KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nagase and Co Ltd, Nagase Sangyo KK filed Critical Nagase and Co Ltd
Priority to JP2121816A priority Critical patent/JPH0418099A/ja
Publication of JPH0418099A publication Critical patent/JPH0418099A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
  • Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)
  • Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)
  • Peptides Or Proteins (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、高等植物細胞のストレス耐性に関与する新規
オスモチン様タンパク、該タンパクをコードするDNA
配列、該DNA配列を有する発現ベクター、該発現ベク
ターを有する形質転換体、および該形質転換体を用いた
オスモチン様タンパクの調製方法に関する。
(従来の技術) 植物体の生育時には1種々のストレスが該植物体に影響
を与える。例えば、土壌が高塩濃度であったり酸性であ
ること;干ばつに見舞われて乾燥すること;異常な高温
や低温であること:低栄養であること;ウィルスに感染
することなどがストレスとなり植物体に種々の影響を与
える。このような種々のストレスの1種もしくはそれ以
上によって植物体には特定の遺伝子の発現が誘導され。
ある種のタンパクが形成されることが知られている。例
えば、植物体の傷害や病原菌の感染により。
キチナーゼやグルカナーゼをコードする遺伝子。
あるいはPRIタンパク遺伝子からのタンパクの発現が
誘導されることが知られている。さらに、水ストレスに
関係する植物ホルモンであるアブシジン酸によりイネの
RAB21遺伝子の発現が誘導され。
そして塩ストレスによりオスチモン遺伝子の発現が誘導
されることが知られてい、る。これらストレスにより誘
導されるタンパクについては、キチナーゼおよびグルカ
ナーゼのようにその酵素活性が認められているタンパク
もあるが、多(のタンパクについては、その機能が充分
に知られていない。
このように、その存在が知られているが、その機能につ
いては充分に知られていないタンパクのひとつにオスチ
モンがある。オスモチンは、  N、K。
Singhら (Plant Physiol、、  
85(19B?)、  529−536)により報告さ
れている。このオスモチンは、−時的な浸透圧ショック
では誘導されないが、植物体または植物細胞を徐々に高
NaC1濃度、乾燥などの浸透圧ストレス条件下に置く
ことにより誘導・生産され、液胞に封入体(inclu
sion body)として蓄積される。N、 K、 
Singhらは、タバコ(Nicotianataba
cus war Wisconsin 3g)の培養細
胞から水溶性のオスモチン!、ならびに界面活性剤に可
溶性のオスモチン■の二つの型のオスモチンを単離して
おり、オスモチンIについては電気泳動的に均一にまで
精製している。オスモチンIおよびオスモチン■はとも
に約26kdのタンパクであり、それらのアミノ酸配列
はN末端から22番目までが等しいことが知られている
。これらオスチモンの一次構造は、トウモロコシのアミ
ラーゼおよびトリプシンインヒビターの一次構造と高い
相同性を有することが知られている。そのため、オスチ
モンは。
ストレス環境下で生じた傷害に伴なうタンパクの分解(
プロテアーゼによる分解)を抑制すると考えられる。
このように、オスモチンのようなストレスタンパクにつ
いての研究が高ストレス耐性を有する植物体の育成や耐
ストレス性物質の製造という観点から、さらに望まれて
いる。
(発明が解決しようとする課B) 本発明は上記従来の課題を解決するものであり。
その目的とするところは、新規オスモチン様タンパク、
該オスモチン様タンパクをコードスルDNA配列、該配
列を有する発現ベクター、該発現ベクターが導入された
形質転換体、および該形質転換体を用いたオスチモン様
タンパクの調製方法を提供することにある。
(課題を解決するための手段) 発明者らは、植物培養細胞における葉緑体分化の制御を
行なう因子についての研究を行なうために、タバコ培養
細胞およびタバコの緑葉の総タンパクの組成の比較を行
った[佐原ら1組織培養。
l5(1)、 7−11.1989]。その結果、タバ
コ培養細胞には、ストレスタンパクとして知られている
オスモチン、キチナーゼなどと高い相同性を有するタン
パクが多量に蓄積されていることを発見し、これについ
てさらに研究を進めることにより本発明を完成するに至
った。
本発明のオスモチン様タンパクは、第1図に示される2
2位のSerから251位のLysまでのアミノ酸配列
を有する。
本発明のDNA配列は、上記オスモチン様タンパクをコ
ードする。
本発明の発現ベクターは、上記オスモチン様タンパクを
コードするDNA配列を有する。
本発明の形質転換体は、上記発現ベクターを宿主細胞に
導入して得られる。
本発明のオスチモン様タンパクの調製方法は。
上記形質転換体を培養する工程、および該形質転換体に
より生産されたオスチモン様タンパクを採取する工程、
を包含する。
本発明のオスモチン様タンパクは、タバコ(Nicot
iana tabacum) 、  特にN1coti
ana tabacumCy Samsur+ NNの
培養細胞[photomixotroph(PM)細胞
;佐原ら(前出)〕内に著量蓄積され、あるいは、タバ
コの根組織において蓄積される。発明者らは上記PM細
胞を培養し、その細胞粗抽出液の2次元電気泳動を行っ
たところ1通常のタ/イコ緑葉には検出されないplが
7以上の塩基性タンノくりが数種検出された[ F、 
5atoら、  Primary andSecond
ary Metabolism of Plant C
e1l Cu1tures。
W、 G、 W、 KurzWJ、  27−34 (
1989) ]。そのうちのひとつは、傷害ホルモンで
あるエチレンにより誘導され、  PR(pathog
enesis−related)タン/<りとして知ら
れているキチナーゼと高い相同性を有することが明らか
となった。さらに他の2種は、  NaC1耐性のタバ
コ(Nicotiana  tabacum L、 c
v Wiscosin38)培養細胞に蓄積するオスモ
チンタン、fりと高い相同性を有することが明らかとな
った。このうちのひとつ(オスモチン様タンパク;I)
I 7.5.  分子量26kD;上記Primary
 and 5econdary Metabolism
or Plant Ce1l Cu1turesではP
4という名称で示されている)について、  cDNA
のクローニング、塩基配列の決定1発現ベクターの構築
、該発現ベクターによる宿主細胞の形質転換および発現
を行った。
以下に1本発明を工程の順に説明する。この工程におい
てのDNA組換え方法は1例えば、モレキュラークロー
ニング(T、Maniatisら著; Co1d Sp
ring Harbor Laboratory、 N
ev York、 19g2)に記載されている方法に
より行うことができる。
(A)タバコ立   からのcDNAのクローニング本
発明のオスモチン様タンパクをコードするcDNAのク
ローニングは2例えば、以下の(A−1)〜(A−3)
項に述べる方法により行われ得る。つまり、タバコ培養
細胞から抽出した全RNAからポリ(八〇)RNAを単
離し、これを鋳型として合成オリゴヌクレオチドブライ
マーによりcDNAを合成してcDNAライブラリーを
作成し、プローブを用いてcDNAライブラリーをスク
リーニングすることにより行なわれ得る。上記プローブ
は、オスモチンタンパクN末端の既知のアミノ酸配列を
基にして作成され得る。
その他9例えば、第1図に示される情報により適当なプ
ローブを合成し、これを使用することによりcDNAを
クローニングすることができる。あるいは、タバコ培養
細胞からの精製オスモチン様タンパクで家兎などの動物
を免疫して得たポリクローナル抗体を用い、  cDN
Aライブラリーをスクリーニングすることにより、  
cDNAのクローニングを行うこともできる。
(A−1)タバコ立   の RNAのオスモチン様タ
ンパクを生産しうるタバコ培養細胞〔例えば、 旧co
tiana  tabacum ay SamsunN
NのPM細胞;佐原ら(日本植物生理学会講演要旨集。
376頁)およびPlant  Ce1l Physi
ol、 (1990)、vol。
31、215〜221頁〕の培養細胞を常法により破砕
し。
グアニジウム塩による抽出、塩化セシウム平衡密度勾配
遠心法、フェノール/クロロホルム抽出およびエタノー
ル沈澱を行うことにより、全RNA抽出物が得られる。
(A−2)ポリ A9RNAの  1 真核細胞のmRNAには1通常3°末端にポリアデニル
鎖が結合している(ポリ(AaRNA)。これを利用し
て1例えば、オリゴ(dT)セルロースカラムを用いる
ことにより、全RNA抽出物からポリ(八〇)RNAを
効果的に精製することができる。
(A−3) cDNAライブラリーの  およびスクリ
ーニ乙1 合成オリゴヌクレオチドブライマーを用い。
GublerおよびHoffman (Gene、 2
5. 263(1983)] の方法に従って、上記(
A−2)項で得られたポリ(A’)RNA精製物を鋳型
として二本鎖cDNAが合成される。
合成オリゴヌクレオチドブライマーとしては1例えば、
  mRNAのポリA部分に相補的なオリゴdT部分と
制限酵素凪Iの切断部位(5−GCGGCCGC−3°
)とを有するオリゴヌクレオチド(5°−GTCGAC
TCGAGGCGGCCGCTTTTTTTTTTTT
TTT−3°)が使用され得る。合成された二本鎖cD
NAは、  T4 DNAポリメラーゼにより平滑末端
化した後、制限酵素NotIで消化し、フェノール/ク
ロロホルム抽出およびエタノール沈澱を行ってNotl
断片とし、大腸菌のプラスミドベクターノーツであるブ
ルースクリプトU (Blueseript II(K
S”) HStratagene社製)に組み込まれる
。それには、該ベクターを制限酵素EcoRVおよびN
ot Iで消化して得られる大きい方のEeoRV −
Not I断片と。
上記cDNAのNot T断片とをライゲーション反応
により連結することにより行われる。このようにして得
られたベクターで大腸菌H8101株などの適当な宿主
細胞を形質転換することにより、  cDNAライブラ
リーが得られる。
このcDNAライブラリーを、前述のT、 Mania
tisら著;モレキュラークローニングのコロニーノ\
イフソダイゼーション法により1合成オリゴヌクレオチ
ドプローブを用いてスクリーニングすることにより、こ
のプローブに特異的に結合するcDNAを有する形質転
換体が得られる。プローブとしては。
第2図に示すプローブIおよびプローブ■が使用され得
る。プローブIは、タバコ細胞より抽出されたオスモチ
ン様タンパクのアミノ酸配列のN末端から8〜21位の
アミノ酸に対応する複数種の。
オリゴヌクレオチドを合成し、放射標識することにより
調製される。プローブ2は、オスチモン様タンパクのア
ミノ酸配列のN末端から1〜7位のアミノ酸に対応する
複数種の、オリゴヌクレオチドを合成し、放射標識こと
により調製される。第2図において、■は、プローブと
して用いるオリゴヌクレオチドの数を減らすためイノシ
ンを用いたことを示す。これらのプローブと特異的にハ
イブリダイズする陽性クローンを選択し、常法に従って
プラスミドDNAを単離・精製することにより。
目的のcDNAを有するプラスミドpTOL1が得られ
る。
このプラスミドpTOL lは、約1 kbpのDNA
インサートを含有しており、該DNAインサートの塩基
配列をジデオキシ法により決定したところ、第1図に示
す塩基配列が得られた。 この配列は、翻訳開始コドン
ATGからはじまる753塩基のアミノ酸翻訳領域(2
51アミノ酸残基)を含んでいた。このDNA配列の8
1位から197位に対応するアミノ酸配列(22位から
60位のアミノ酸配列)は1発明者らが以前に決定した
P4タンパク[F、5atoら、  Primary 
and 5econdary Metabolism 
of plant Ce1l Cu1tures、W、
G、W。
Kurz編、 27−34(1989)]のN末N末端
アミノ列配完全に一致していた。
上記の事実ならびにmRNA長の分析より、クローニン
グされたcDNAは、シグナルペプチドをコードする6
3個の塩基配列、およびそれに続いて230個のアミノ
酸からなる成熟タンパクをコードする690個の塩基配
列を含む、完全長のcDNAであることがわかった。
このようにして得られたオスモチン様タンパク遺伝子の
cDNAの塩基配列から推定されるタバコオスモチン様
タンパクのアミノ酸配列と、以前に報告されているオス
モチンタンパクのアミノ酸配列[plant Phys
jol、 Vol、90.1098頁(1989>] 
とを比較すると、全アミノ酸配列において約78%の相
同性が認められた。C末端領域およびシグナルペプチド
部分の相同性は他の部位に比べてやや低いことが確認さ
れた。
(B)   ベタ −の 上記pTOL Iから1次のように、オスチモン様タン
パクをコードするDNA配列を切り出し、適当な発現用
ベクター、例えば原核細胞(例えば、大腸菌の)発現ベ
クターであるpTVllllN (宝酒造)のNco1
部位に組み込むことにより発現ベクター(pTVTOL
)が構築される。上記pTOL Iからオスモチン様タ
ンパクをコードするDNA配列を切り出し1発現用ベク
ターに組み込む方法としては、制限酵素を利用する通常
の方法、およびポリメレースチェイン反応(PCR)法
のいずれもが利用可能であり、操作が容易であることか
らPCR法が汎用される。PCR反応のブラマーとして
は1例えば、オスモチン様タンパクをコードするDNA
の開始コドンATGを含む、該ATG近傍の配列であっ
て、かつNeo 1部位が導入された配列(5−TCC
ACTACCATGGGTCACTT−3°);および
該オスモチン様タンパクをコードするDNAの下流に存
在するpTot、 1由来のDNA配列に相捕的に配列
(5°−TTGTAAAACGACGGCCAGT−3
” )が使用され得る。
PCR反応で得られた2本鎖DNAは、 T4DNAポ
リメラーゼを用いて平滑末端とされる。次に制限酵素■
ofおよび匡1で消化されて、 Ncol−Sacl断
片が得られる。次に、上記pTV118Nを畢1および
5aclで消化し、大きい方の断片を得、これに、上記
独1−匡1断片を連結することにより、上記発現ベクタ
ーpTVTQLが構築される。
<C>  主  の≦ −および発 (B)項で得られた発現ベクターを適当な宿主1例えば
、大腸菌JM109株などに常法により導入することに
より形質転換体が得られる。この形質転換体を通常の方
法により培養することにより2本発明発明のオスモチン
様タンパクが生産される。例えば、形質転換された大腸
菌を懸濁培養することにより、オスモチン様タンパクが
菌体内に蓄積される。このとき、培養における適当な時
期にイソプロピルチオガラクトシド(IPTG)を加え
ると、 pT’7118Nが有するlacプロモーター
が活性化され、オスモチ様タンパクの生産効率が向上す
る。生産されたオスモチン様タンパクは常法により回収
される。例えば、 4M尿素、0.2%NP−40(商
品名)を含む緩衝液中で菌体を超音波処理することによ
り。
オスモチン様タンパクは可溶化される。これを。
通常のカラムクロマトグラフィーにかけることにより精
製される。得られたオスモチン様タン/(りは、 5D
S−PAGEにより単一のバンドとして確認される。こ
のタンパクは、N末端のアミノ酸配列力。
タバコ培養細胞により生産されるオスモチン様タンパク
のN末端アミノ酸配列と完全に一致する。
(実施例) 本発明を以下の実施例につき説明する。
尖皿五上 以下の実験において、 DJJA組換え方法は、全てモ
レキュラー クローニング(T、 maniatisら
著。
Mo1ecular Cloning、 Co1d S
pring Harbor Laboratory、 
 1982)に記載の方法に従って行った。
タバコ(Nicotiana tabacum cv 
Samsun NN)の培養細胞[PM細胞(前出)]
をナフタレイン酢酸10μM、  カイネチン1μMを
含むLinsmeier−Skoog培地に接種し、懸
濁培養を行った。培養開始から4日後、液体窒素により
培養細胞を凍結し、乳鉢およびワーリングブレンダーを
用いて細胞破砕した。
得られた細胞破砕物に200alのグアニジウム溶液(
グアニジウムチオシアネート 130g、  クエン酸
二ナトリウム1.32g、  ラウリルザルコシンナト
リウム1 g+  β−メルカプトエタノール1.4B
、 pH7,0)を加え、ガラスホモジナイザーで磨砕
した後に10、000gで20分間遠心分離して上清液
を得た。この上清液381を、別の遠心管に入れた塩化
セシウム溶液(5,7M CsC1,0,1M EDT
A) 20m1に重層し。
10〜15℃で22.500rpmにて24時間遠心分
離した(日立PRS25T−20−ターを使用)。上清
を除去して得られた沈澱に70%エタノールを加え、 
 8.00Orpmで10分間遠心分離することにより
沈澱を洗浄した後。
真空乾燥を行った。得られた乾燥物をTE緩衝液〔0,
1mM EDTA、  10mM トリス−塩酸(pH
8,0))に溶解し、これを全RNA粗抽出液とした。
この全RNA粗抽出液に、 T、 Maniatisら
(前出)の方法に従って等量のフェノール/クロロホル
ム溶液を加えて攪拌した後、遠心分離し、水層を回収し
た(以下、この操作をフェノール/クロロホルム抽出と
する)。この抽出操作をもう一度繰り返し、得られた水
層に1/1offiの3M酢酸ナトリウム(p)I 5
.2)および2倍量のエタノールを加え。
−70°Cにて1時間静置して全RNAを沈澱させた(
以下、この操作をエタノール沈澱とする)。その後。
遠心分離を行うことにより沈澱物を回収し、真空乾燥し
て全RNA抽出物を得た。
(A−2)ポリ A+RNAの  1 0、3gのオリゴ(dT)セルロース(Sign+a社
)をT ′E緩衝液に懸濁してカラムに充填し、水5m
l、 次いで5 mM EDTAを含有するO、 IM
 NaOH5m!で順次洗浄してオリゴ(dT)セルロ
ースカラムを作製した。
このカラム用い1次のようにしてポリ (A”) RN
Aの精製を行った。それにはまず、上記全RNA抽出物
を0.5M NaC1を含有するTE緩衝液に溶解させ
、65°Cにて5分間インキコベートした後、氷水にて
急冷した。この溶液を、  0.5M NaClを含有
するTE緩衝液で平衡化した上記オリゴ(dT)セルロ
ースカラムに通し、ポリ(A”) RNAを吸着させた
。カラムを0.5M NaC1を含有するTE緩衝液1
01で洗浄した後、 TE緩衝液によりポリ(A″″)
RNAを溶出させた。得られた溶出液はエタノール沈澱
を行い、遠心分離により沈澱物を回収して一70°Cに
て保存した。
(A−3) cDNAライブラリーの  およびスクリ
ーニング cDNAライブラリーを作成する目的で、オリゴヌクレ
オチドプライマー(5−GTCGACTCGAGGCG
GCCGCT丁丁T丁T丁TT丁TT丁T丁−3′)を
DNA合成装置(アプライドバイオシステムズ社; 3
81A型)により合成した。合成されたオリゴヌクレオ
チドプライマーは、アブライドバイオシステムズ社の推
奨する方法で精製した。この合成オリゴヌクレオチドプ
ライマーは。
mRNAのポリA部分に相補的なオリゴdT部分の他に
制限酵素ニ■の切断部位(5−GCGGCCGC−3’
 )を有する。こ゛のプライマーを用い、上記(A−2
)項の方法で得られたポリ(A“) RNA精製物を鋳
型として。
GublerおよびHoffman (前出)の方法に
従って次のようにして二本鎖cDNAを合成した。
まず、ポリ(A”)RNA精製物(13μg/123μ
1)115μlと9課題を解決するための手段の(A−
3)項に記載の合成オリゴヌクレオチドプライマー(1
ug/μl) 5μlとを混合し、70℃にて10分間
インキュベートした後、水冷した。この溶液に表1に示
す組成の各化合物を加え、42°Cにて60分間インキ
ュベートした。
表1 5 X RNase緩衝液”         40μ
m160m1+lピロリン酸ナトリウム     5μ
110+nM 4 X dNTP”         
  20μm1 M DT7            
   2μ1RNaseインヒビター (TAKARA 100U/μI)       3μ
l  /逆転写酵素 (Life 5cience社、  20u/ u 1
)   10μ!” 500mM トリス−塩酸(pH
8り 、  700mM KCIおよび50mM Mg
Cl2 ” dATP、 dTTP、 dCTPおよびdGTP
をそれぞれ10mMずつ含有する混合液 インキニベート終了後、フェノール/クロロホルム抽出
を行い、さらにエタノール沈澱を行った。
得られた沈澱物を132μlの水に溶解し、この溶液に
表2に示す組成の各化合物を添加し、  12℃にて6
0分間インキュベートした。
表2 5XPolI緩衝液°40μm 10mM 4 X dNTP          2u
 110mM NAD            5μI
K2匹1i DNAリガーゼ (NEB” 1 u/ u 1)       IOu
 1DNAポリメラーゼI (NEB”lou/ u l)         Lo
μIRNase H (TAKARA 40u/ μmを1/10希釈)1μ
+” 100mM )リス−塩酸(pH7,5) 、 
 35mM MgCl2゜SOO+++M KCIおよ
び250μg/ll1l BSA°°ニューイングラン
ドバイオラボ社 反応終了後、フェノール/クロロホルム抽出およびエタ
ノール沈澱を行い、二本鎖cDNA断片を得た。
得られた二本鎖cDNA断片をT4 DNAポリメラー
ゼにより平滑末端化した後、制限酵素眩口で消化し。
フェノール/クロロホルム抽出およびエタノール沈澱を
行ってNot I断片を得た。
他方、大腸菌のプラスミドベクターの一つであるブルー
スクリプトII (Bluescriptff (KS
”) ; St−ratagene社製)を制限酵素E
coRVおよびNotlで消化し、フェノール/クロロ
ホルム抽出およびエタノール沈澱を行って大きい方のD
NA断片<EcoRV −Notr断片)を得た。この
ブルースクリプト■のEcoRV −Not I断片と
、上記cDNAのNotl断片とをライゲーション反応
により連結し、得られたプラスミドベクターを大腸11
1!(8101株に導入して形質転換を行った。得られ
た形質転換体は、 T、 Manjatisら(前出)
のコロニーハイブリダイゼーション法によりスクリーニ
ングを行った。それには、プローブとして第2図に示す
プローブIおよびプローブ■を合成し、これらを順次用
いた。これらのプローブは1課題を解決するための手段
の(A−3)項に記載のように、オスモチン様タンパク
のアミノ酸配列のN末端付近の配列をもとに、32Pで
放射標識したオリゴヌクレオチドとして調製された。ノ
\イブリダイゼーションの結果、これらのプローブと特
異的にハイブリダイズするeDNAを有するプラスミド
を含有する株(陽性クローン)が得られた。
この陽性クローンを培養し、常法に従ってプラスミドD
NAを単離・精製した。これをプラスミドpT。
Llと命名した。このプラスミドpTOLlに挿入され
たcDNA断片の塩基配列を、ジデオキシ法にて決定し
たところ、第1図に示す塩基配列が得られた。この配列
は、オスモチン様タンパクをコードする完全長のcDN
Aであることがわかった。
ブライマーとして、オスモチン様タンパクをコードする
DNAの開始コドンATGを含む、該ATG近傍の配列
であって、かつNco1部位が導入された配列(5°−
TCCACTACCATGGGTCACTT−3’ )
;および該オスモチン様タンパクをコードするDNAの
下流に存在するpTOL l由来のDNA配列に相捕的
に配列(5°−TTGTAAAACGACGGCCAG
T−3°)を用いた。これらのブライマーをDNA合成
機(アブライドバイオシステムズ社;381A型)で合
成し、さらに逆相法HPLCで精製した。
これらの精製ブライマーを用いてPCR法によってAT
G (開始コドン部位)以下の構造遺伝子の増幅を行っ
た。
上記PCR法によって増幅された2本鎖のDIJAを。
T4DNAポリメラーゼを用いて平滑末端とした。次に
制限酵素独1および匡1で消化し1次いで精製し。
議I−塗1断片を得た。
B−2ベクターの 原核細胞発現ベクターであるpTV118N (宝酒造
側)を、制限酵素5acl、 Ncolで消化して開環
し、直鎖状DNAとした後、得られる長い方の断片5a
cl−Ncol断片を脱リン酸化処理した。脱リン酸化
処理したpTV118N (Sacl−Ncolアーム
)ベクターと、  (B−1)項で調製したオスモチン
様タンパク構造遺伝子断片とをライゲーションキッド(
タカラ社製)を用い連結して発現ベクターを構築した。
(C)  主  の3− および発 大腸閉(E、 coli)JM−109フンピーテント
セルを宿主細胞として、(B)項で構築した発現ベクタ
ーでこれを形質転換した。
形質転換された宿主細胞をアンピシリン50μg/m1
を添加したLB寒天培地(1%トリプトン、5%イース
ト抽出物、5%NaC1,0,1%グルフース、  p
)17.5゜1.5%寒天)に植菌し、−晩培養して、
シングルコロニー群を得た。得られたシングルコロニー
を上記アンピシリンが添加されたLB培地に植菌して。
30Orpm、 37°Cで一晩培養し、増殖を行った
。菌体を採取し、得られた菌株からアルカリーラビ・ノ
ド法(T、 Manialieら著、 Mo1ecal
ar Cloning、 90頁)によりプラスミドD
NAを抽出し、精製を行った。精製したプラスミドDN
Aを制限酵素5acl、およびNco[で消化し、その
消化液を0.8%アガロースゲルで電気泳動にかけた。
このことにより、構造遺伝子断片が挿入されていること
が確認された。完全長の断片(約t Kbp)が挿入さ
れているクローンを選抜した。選抜したクローンを、ア
ンピシリン、50μg/m lを添加したLB液体培地
1001に植菌して、300rpm、  37°Cの条
件下で培養した。0D6i111が0.2まで増殖した
ときにI PTGを0.1mMの濃度となるように添加
し、さらに12時間、  300rpm、 37℃で振
とう培養した。
培養液を4℃にて、 4000gで10分間遠心処理し
て菌体を採取した。その後閑体を水冷したSET緩衝液
(10mM−Tris−HCI、 pH7,8,O,I
M NaC1,1mMEDTA)で洗浄した。この菌体
を変性液(50mM−Tris −HCI pH6,8
,10%グリセロール、2%SDS、  5%β−メル
カプトエタノール、  0.02%BPB)1mlに懸
濁した後、ウォーターバス中で90℃にて3分間変性さ
せた後。
水中で常温まで冷却した。
この溶解菌体を含む変性液に多種類存在するタンパクを
、  12%SDSポリアクリルアミドゲルを用いて、
 30mAの定電流下で電気泳動して分離した。電気泳
動が完了したポリアクリルゲルを0.1%クマ/−ブリ
リアントブルー(CBB)で1時間染色し、さらに脱色
してタンパクバンドを顕在化させた。その結果、  2
6KDaの位置にタンパクのバンドが確認された。これ
は、第1図の、22位のSetから251位のt、yS
までのアミノ酸配列を有するオスモチン様タンtfりの
分子量とよく一致する。
さらに、上記染色されバンドが顕在化したポリアクリル
アミドゲルを竹田らの方法[Plant Ce1lPt
+ysio!、(1990)、vol、31.215〜
221頁]でPVDF膜に転写した。転写されたタンパ
クバンドのうち、前述の26KDaのバンドを切り出し
、ペブチドシークエンサ−(アプライドバイオシステム
ズ社、  477A型)にかけて、N末端からのアミノ
酸配列を解析した。
その結果、N末端から20個のアミノ酸配列は、竹田ら
が報告した[Plant Ce1l Physiol、
(1990)、vol、31.215〜221頁]オス
モチン様タンノくりのcDNAの塩基配列から予測され
たアミノ酸配列と同一であった。
(発明の効果) 本発明によれば、このように、植物のストレスタンパク
の一種であるオスモチン様タンノtり、該タンパクをコ
ードするDNA配列、該DNA配列を有する発現ベクタ
ー、該発現ベクターを有する形質転換体、および該形質
転換体を用いたオスモチンタンパクの調製方法が提供さ
れる。これらは9例えば、 NaC1耐性に優れた新し
い植物品種を得るための品種改良の研究などに利用され
得る。さらに。
これらは、オスモチンタンパクを包含する植物ストレス
タンパクの遺伝子レベルでの発現機構の解明のためのさ
らなる研究に役立つと期待される。
4、    の    な! a 第1図は1本発明のオスモチン様タンパクのアミノ酸配
列およびそれをコードするDNA配列を示す配列図であ
る。
東2図は1本発明のオスモチン様タンパクをコードする
DNA配列を得るために用いたプローブIおよびプロー
ブ■の塩基配列を示す配列図である。
以上

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、第1図に示される22位のSerから251位のL
    ysまでのアミノ酸配列を有するオスモチン様タンパク
    。 2、第1図に示される1位のMetから251位のLy
    sまでのアミノ酸配列を有する、請求項1に記載のオス
    モチン様タンパク。 3、請求項1に記載のオスモチン様タンパクをコードす
    るDHA配列。 4、第1図の81位のTから770位のGでなる塩基配
    列を有する、請求項3に記載のDNA配列。 5、第1図の18位のAから770位のGでなる塩基配
    列を有する、請求項3に記載のDNA配列。 6、請求項3に記載のDNA配列を有する発現ベクター
    。 7、請求項6に記載の発現ベクターを宿主に導入して得
    られる形質転換体。 8、前記宿主細胞が大腸菌である、請求項7に記載の形
    質転換体。 9、請求項6に記載の形質転換体を培養する工程、およ
    び該形質転換体により生産されたオスチモン様タンパク
    を採取する工程、を包含するオスチモン様タンパクの調
    製方法。
JP2121816A 1990-05-10 1990-05-10 オスモチン様タンパク Pending JPH0418099A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2121816A JPH0418099A (ja) 1990-05-10 1990-05-10 オスモチン様タンパク

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2121816A JPH0418099A (ja) 1990-05-10 1990-05-10 オスモチン様タンパク

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0418099A true JPH0418099A (ja) 1992-01-22

Family

ID=14820644

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2121816A Pending JPH0418099A (ja) 1990-05-10 1990-05-10 オスモチン様タンパク

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0418099A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1994008010A1 (en) * 1992-09-28 1994-04-14 Monsanto Company Method of controlling plant pathogenic fungi
CN110607315A (zh) * 2018-05-28 2019-12-24 中国农业科学院油料作物研究所 一种抗旱相关的芝麻基因及其应用

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1994008010A1 (en) * 1992-09-28 1994-04-14 Monsanto Company Method of controlling plant pathogenic fungi
CN110607315A (zh) * 2018-05-28 2019-12-24 中国农业科学院油料作物研究所 一种抗旱相关的芝麻基因及其应用

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6083686A (en) Increased production of Thermus aquaticus DNA polymerase in E. coli
US6169174B1 (en) Cotton plant gene
US6084089A (en) Cold-inducible promoter sequences
EP0104920B1 (en) Dna sequences, recombinant dna molecules and processes for producing swing growth hormone-like polypeptides
JPH08508162A (ja) ハロバクテリアにおける異種ポリペプチドの発現
CN112852650B (zh) 一种高产檀香烯和檀香醇的酿酒酵母工程菌及其构建方法与应用
CN114133438B (zh) 一种紫心甘薯花色素苷合成调控因子IbEIN3-2及其应用
JPS62501538A (ja) araBプロモーターを含有する複製可能な発現ビヒクル
CN114014918B (zh) 上游调控因子IbEBF2及其在调控紫心甘薯IbbHLH2表达中的应用
WO2023227137A1 (zh) TaPDIL4-1B基因在植物抗赤霉病中的应用及其转基因植株的构建方法
EP0875575A2 (en) Cellulose synthase gene
JPH0418099A (ja) オスモチン様タンパク
CN114085276B (zh) 上游调控因子IbERF10及其在调控紫心甘薯IbbHLH2表达中的应用
CN115896132A (zh) 一种小麦矮腥黑粉菌效应蛋白基因
CN114134158A (zh) 一种紫心甘薯IbDRM基因及其应用
CN113881688A (zh) 上游调控因子IbERF1及其在调控紫心甘薯IbMYB1表达中的应用
JP2004073032A (ja) 低温での組み換えタンパク質の発現に適した新規発現ベクター
CN114213514B (zh) 上游调控因子IbSCF及其在调控紫心甘薯IbMYB1表达中的应用
JP2001128676A (ja) アブシジン酸応答要素−結合転写因子
JPS6115699A (ja) 魚類の成長ホルモン遺伝子
JPH0568548A (ja) ヒトaltをコードする遺伝子断片
JP2681253B2 (ja) ペルオキシダ−ゼ転写調節遺伝子及びその利用方法
JP2664802B2 (ja) イオンチャンネル直結型受容体n末端細胞外部位蛋白質の生産方法
CN118792273A (zh) 大黄藤AspAT基因、重组载体及构建方法
CN118308318A (zh) 一个玉米糖基转移酶基因在生成异荭草素中的应用