JPH0418031A - 損傷治癒促進剤 - Google Patents

損傷治癒促進剤

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JPH0418031A
JPH0418031A JP2029629A JP2962990A JPH0418031A JP H0418031 A JPH0418031 A JP H0418031A JP 2029629 A JP2029629 A JP 2029629A JP 2962990 A JP2962990 A JP 2962990A JP H0418031 A JPH0418031 A JP H0418031A
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ngf
fgf
amino acid
growth factor
tissue
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Hiroshi Saito
洋 斎藤
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、神経成長因子(以下、NGFと略称すること
もある。)と線維芽細胞成長因子(以下、FGFと略称
することもある。)とを組み合わせてなる動物組織損傷
の治俯促進剤に関する。
従来の技術 神経成長因子(NGF)は知覚神経細胞や交感神経細胞
の成長、分化および機能発現に重要な役割を担っている
蛋白性細胞成長因子である。NGFは116〜118個
のアミノ酸からなるポリペプチドが2個結合した二量体
て、マウス顎下腺、モルモット前立腺、ヘビ毒液などに
多く含まれている。これらの材料、特にマウス顎下腺か
らNGFは容易に精製できる(Bocch in i 
、 V、ら Proc、 Natl。
Acad、 Sci、 USA、64 : 7B7  
794. 2969 、 Mobley、W、C,ら 
Bioche+n1stry上5 : 5543−55
51.1976)。さらに最近マウス、ヒト、ウシなど
のNGF遺伝子がクローニングされ、それらの構造が明
らかにされた(SCOLL、J、、らNature30
2:538 540.1983゜Ullrich、A、
、ら Nature 303 : 821−825゜1
983 、 Meier、R,、ら EMBOJ、、5
 : l 489−1493.1985)。これらの遺
伝子を用いた遺伝子工学的手法により、高純度のNGF
が大量にしかも比較的安価に生産されるようIこなった
一方、線維芽細胞成長因子(FGF)は、ペプチド性因
子で、等電点が塩基性のFGFと酸性のFGFがあり、
共に全アミノ酸配列が明らかにされているIF、 Es
chら; Proc、 Natl、 Acad、 Sc
i。
US八へ5:6507   (1985)およびX、 
A。
Thomasら; Proc、 Natl、 Acad
、 Sci、 USA 82 :6409(1985)
]。
FGFは、in viiroでは3T3細胞や血管内皮
細胞を含む中胚葉由来細胞に対して増殖促進作用を、i
n vivoでは血管新生作用を示すことが知られてい
る[D、  Gospodarowiczら; End
ocrineReviews 8 : 95(1987
)] 。中でもFGFの血管新生作用は細胞増殖作用と
相まって損傷、火傷の治療薬、動物組織移植時の前処理
剤および血栓症、動脈硬化症などの予防治療薬としての
可能性を示すものである。天然に存在するヒトFGFは
極めて微量であり、またこれをヒトの組織から得る試み
は種々の制約によって極めて困難である。
しかし最近ヒ1−FGFは、遺伝子工学的手法を駆使し
て、高純度のものが大量に、しかも比較的安価に生産さ
れるようになった(ヨーロッパI許出願公開第237.
966号公報参照)。
発明が解決しようとする問題点 上記したNGFやFGFについて、それぞれ損傷の治療
への応用が試みられている。
その始値効果を高めるために、上記薬物の投与量を増加
するなどの方法が知られているが、特に著効はなく、大
量投与による効果を期待するのは困がである。
問題を解決するための手段 本発明者らは、NGFあるいはFGFによる損傷の治療
薬の応用開発を行っている途上、NGFをFGFと併用
することにより治癒が高まり、単独使用では得ることが
できない強い治癒効果が得られることを見い出し、これ
に基づいてさらに鋭意研究を行い本発明を完成した。
すなわち本発明は、NGFとFGFとを組み合わせてな
る動物組織損傷の治癒促進剤である。
上記NGFは、NGF活性すなわち神経成長作用を有す
る物質であればいずれでもよい。例えば動物体内や動物
細胞で産生される天然のNGFや遺伝子組み換え技術で
生産されるNGFやこれらの関連物質やムティンが挙げ
られる。上記NGFやこれらの関連物質やムティンは、
蛋白質である場合、糖鎖を有していてもよくまた有さな
くてもよい。NGFとしてはヒトのもの、ウシのものあ
るいはマウスのものでもよい。由来が、組織の損傷を治
癒される動物と同じ種由来のものを用いるのが好ましい
具体的には、Bocchini V、ら、 Proc、
 Na1l。
Acad、 Sci、 USA、 64.787−79
4(1969)、 A、 Ullrichら、ネイチャ
ー(Nature) 303 : 821 825(1
983)、 R,Meierら、 TheEMBOJo
urnal、vol、5. 1489−1493(19
86)に示されるNGFや、その生物学的もしくは免疫
学的活性に必要な一部分のアミノ酸配列からなるフラグ
メントでもよい。
ざらにNGFとしては、該ポリペプチドの構成アミノ酸
の一部が欠損しているか他のアミノ酸に置換されたムテ
ィンでもよい。またそのアミン末端にさらにメチオニン
残基(Met)を有するものと有さないものの混合物で
あってもよく、また、アミノ末端にMetを有さずセリ
ン(Ser)で始まるものでもよい。
上記FGFは、FGF活性すなわち線繊芽細胞成長促進
作用を有する物質であればいずれでもよい。FGFとし
ては、天然由来のものでもよく、また遺伝子工学的手法
により製造されたものでもよい。また、これらの関連物
質やムティンでもよい。
FGFとしては、酸性のもの(以下、aFGFと略称す
ることもある。)、塩基性のもの(以下、bFGFと略
称することもある。)が挙げられる。
特に、塩基性FGFが好ましい。
また、該哺乳動物のaFGFの例としては、たとえば、
ウシのa F G F [L A、 Thomasら。
Proc、 NaLl、Acad、 Sci、 USA
  8土:357(1984))、ヒトのa F G 
F [G、 Gimenez−Galleg。
ら、 Biochem、 Biophys、 Res、
 Commun、  ] 38 :611(1986)
] などがあげられる。
該哺乳動物のbFGFの例としては、たとえば、ウシの
bFGF [プロシーデインダス・オブ・ザ・ナショナ
ル・アカデミ−・オブ・サイエンシズ(Proc、 N
atl、Acad、 Sci、) LISA、第82巻
 第6507頁(1985年)3ヒトのbFGFCヨー
ロッパ特許公開公報第237966号公報、ヨーロピア
ン・モレキュラー・バイオロジー・オーガナイゼイショ
ン自ジャーナル(European  Molecul
arBiology  Organization(E
 M B O)  Journal第5巻、第2523
頁(1986年))〕などがあげられる。由来が、組織
損傷を治癒される動物と同じ種由来のものを用いるのが
好ましい。
上記ムティンとしては、本来、元のペプチドあるいは蛋
白質のアミノ酸配列が変異したものであり、したがって
該変異としては、アミノ酸付加。
構成アミノ酸の欠損、他のアミノ酸への置換が挙げられ
る。
該アミノ酸の付加としては、少なくとも1個のアミノ酸
が付加しているものが挙げられる。
該構成アミノ酸の欠損としては、少なくとも1個のFG
F構成アミノ酸が欠損しているものが挙げられる。
該他のアミノ酸への置換としては、少なくとも1個のF
GF構成アミノ酸の別のアミノ酸で置換されているもの
が挙げられる。
FGFに少なくとも1個のアミノ酸が付加しているムテ
ィンにおける少なくとも1個のアミノ酸としては、ペプ
チドを発現する際に用いられる開始コドンに基因するメ
チオニンや、シグナルペプチドは含まれないものである
付加されているアミノ酸の数としては、少なくとも1個
であるが、FGFの特徴を失わない限り何個でもよい。
さらに好ましくは、FGFと相同性(ホモロジー)が認
められており、同様の活性を示すタンパクのアミノ酸配
列の一部あるいはすべてが挙げられる。
FGFの少なくとも1個のFGF構成アミノ酸が欠損し
ているムティンにおける欠損している構成アミノ酸の数
としては、FGFの有する特徴を失わない限り何個でも
よい。
FGFの少なくとも1個のFGF構成アミノ酸が別のア
ミノ酸で置換されているムティンlこおける置換される
前の少なくとも1個のFGF構成アミノ酸の数としては
、FGFの特徴を失わない限り何個でもよい。
置換される前の構成アミノ酸の例としては、システィン
、システィン以外のものが挙げられる。
システィンが特に好ましい。置換される前の構成アミノ
酸としてシスティン以外のものとしては、アスパラギン
酸、アルギニン、グリシン、バリンなどが挙げられる。
置換される前の構成アミノ酸がシスティンである場合に
は、置換されたアミノ酸としては、たとえば中性アミノ
酸が好ましい。該中性アミノ酸の具体例としては、たと
えば、グリシン、バリン。
アラニン、ロイシン、インロイシン、チロシン。
フェニルアラニン、ヒスチジン、トリプトファン。
セリン、スレオニン、メチオニンなどが挙げられる。特
に、セリン、スレオニンが好ましい。
置換される前の構成アミノ酸がシスティン以外のもので
ある場合には、置換された別のアミノ酸としては、たと
えば、アミノ酸の親水性、疎水性あるいは電荷の点で、
置換される前のアミノ酸とは異なる性質をもつものを選
ぶ。具体的には置換される前のアミノ酸がアスパラギン
酸の場合には、置換されたあとのアミノ酸としてアスパ
ラギン。
スレオニン、バリン、フェニルアラニン、アルギニンな
どが挙げられるが、特にアスパラギン、アルギニンが好
ましい。
置換される前のアミノ酸がアルギニンの場合にはlii
換されたあとのアミノ酸としてグルタミン。
スレオニン、ロイシン、フェニルアラニン、アスパラギ
ン酸が挙げられるが、特にグルタミンが好ましい。
置換される前の構成アミノ酸がグリシンである場合には
、置換されたあとのアミノ酸としては、スレオニン、ロ
イシン、フェニルアラニン、セリン、グルタミン酸、ア
ルギニンなどが挙げられ、特にスレオニンが好ましい。
置換される前の構成アミノ酸がセリンである場合には、
置換されたあとのアミノ酸としては、メチオニン、アラ
ニン、ロイシン、システィン、グルタミン、アルギニン
、アスパラギン酸などが挙げられ、特にメチオニンが好
ましい。
置換される前の構成アミノ酸がバリンである場合には、
置換されl;あとのアミノ酸としては、セリン、ロイシ
ン、プロリン、グリシン、リジン。
アスパラギン酸などが挙げられ、特にセリンが好ましい
置換される前の元の構成アミノ酸としては、アスパラギ
ン酸、アルギニン、グリシン、セリン。
バリンが好ましい。
置換されたあとのアミノ酸としては、アスパラギン、ク
ルタミン、アルギニン、スレオニン、メチオニン、セリ
ン、ロイシンが好ましい。
置換されたムティンの最も好ましいものとしては、構成
アミノ酸であるシスティンがセリンに置換されl:もの
が最も好ましい。
上記の置換においては、2以上の置換を同時に行なって
もよい。特に、2または3個の構成アミノ酸が置換され
るのが好ましい。
本発明のムティンは、上記した付加、欠損、置換の2つ
または3つが組み合わさったものでもよい。
該ムティンを製造するためには、特定部位指向性変異誘
発技術(Sitedirected tnutagen
esis)が採用される。該技術は周知であり、アール
・エフ・レイザー(Lather、 R,F、)及びジ
エイ・ピー・レコック(Lecoq、 J、 P、)、
ジェ矛ティック・エンジニアリング(Genetic 
 Engineering)、アカデミツクブレス社(
1983年)第31−50頁、に示されている。オリゴ
ヌクレオチドに指示された変異誘発はエム・スミス(S
mith、 M、)及びニス・ギラム(Gillam、
 S、)、ジエネティック・エンジニアリング:原理と
方法、プレナムプレス社(1981年)3巻 1−32
頁に示されている。
該ムティンをコードする構造遺伝子を製造するためには
、たとえば、 (a)FGFの構造遺伝子の1*鎖からなる1本g4D
NAを突然変異株オリゴヌクレオチドプライマーと雑種
形成させる(この1本鎖で代替えすべきシスティン用コ
ドン、又は場合によりこのコドンと対合をつくるアンチ
センス・トリプレットを包含する領域に対して上記プラ
イマーは相補的なものである。但し、当該コドンの他の
アミノ酸暗号化用コドン、又は場合によりアンチセンス
・トリプレットとの不一致はこの限りでない。)、(b
)DNAポリメラーゼによりプライマーを伸長させ、突
然変異性へテロニ量体(heteroduplex)を
形成させる、及び (c)この突然変異性へテロニ量体を複製する。
次に、突然変異化された遺伝子を運搬するファージDN
Aを単離し、プラスミドへ組み込む。
このようにして得られたプラスミドで適当な宿主を形質
転換し、得られた形質転換体を培地に培養することによ
り、ムティンを製造することができる。
該ムティンの例およびその製造法の例としては、たとえ
ばヨーロッパ特許出願公開第281,822号公報の記
載のものが挙げられる。
本発明におけるNGFおよびFGFはそれぞれ底置性で
あるので、安全に使用することができる。
本発明の治癒促進剤は、神経細胞の顕著な延命作用およ
び神経突起伸長作用を示し、さらに投与部位に顕著な血
管新生作用を示す。
したがって、本発明の治癒促進剤は、動物組織の損傷の
治癒の促進に用いることができる。また、本発明の治癒
促進剤は、動物組織たとえば臓器等の移植における接着
に有効である。
すなわち本発明の動物組織損傷の治癒促進剤は動物の各
種損傷、例えば皮膚、筋肉、骨、神経などの損傷の治療
に対して有効であり、とりわけ神経損傷、神経切断、例
えば脳損傷に対して有効である。また外科的手術による
損傷の治癒に対しても有効である。末剤は、とりわけ外
的要因による損傷の治癒を促進するために有効である。
また、本発明の動物組織損傷の治癒促進剤は、種々の移
植、例えば細胞移植、組織移植、皮膚移植、臓器移植、
とりわけ脳移植に対して有効である。上記脳移植の対象
疾病の例としては老人痴はう症、特にアルツハイマー病
などが挙げられる。
該移植においては、移植した細胞等の接着が促進され、
移植した細胞等が活性化される。また末剤は、損傷を受
けていない面同志を接着する場合にも有効である。
該動物としては、温血哺乳動物が挙げられ、その例とし
てはたとえばマウス、ネコ、犬、牛、羊。
ヤギ、ブタ、ウサギ、ヒトなどが挙げられる。
本発明の治癒促進剤は、動物組織に投与することにより
動物組織損傷の治癒を促進させる。該投与としては、非
経口的に行なわれ、たとえば、本発明の治癒促進剤を該
動物組織に塗布、散布することにより、動物組織を本発
明の治癒促進剤に浸漬することにより、動物組織を本発
明の治癒促進剤を含有する培地に培養することにより、
本発明の治癒促進剤を動物に注射投与することにより行
なわれる。
移植の場合には、接着面あるいはその周辺もしくは移植
される臓器等に本発明の治癒促進剤を塗布、散布しある
いはこれらを本発明の治癒促進剤に浸漬することにより
投与される。
本発明の治癒促進剤の使用量は、その使用方法。
使用目的などにより異なるが、NGFおよびFGFのタ
ンパク質量として、塗布、散布、浸漬する場合には、た
とえば各々の濃度として約1100n/aQ 〜l O
μg/1l112、さらに好ましくは約500ng/−
〜5μg/lnQのものを用いるのが好ましい。
培養培地に含有させて用いる場合には、たとえば、各々
の濃度として約0 、1 ng/顧〜10ng/ml、
さらに好ましくは約0.5ng/mQ〜5 ng/顧の
濃度として用いるのが好ましい。
注射投与して用いるには、たとえば各々を一日量約0 
、02 pg/kg −0、02mg/kg、ざらjコ
好ましくは約0.2μg/ kg−0、02mg/ k
gとなる量を投与するのが好ましい。
本発明のNGFとFGFとを組合わせてなる治癒促進剤
は、上記2物質を公知の製剤学的製造法に準じ、所望に
より製剤学的に許容される担体(希釈剤、賦形状を含む
)などを用い、混合して一剤となして用いることができ
る。またそれぞれの物質を別途製剤化し用時希釈剤等を
用いて一剤となして用いることができる。さらに上記の
ようにそれぞれ別途製剤化したものを、別個に同時にま
たは時間差をおいて同一対象に用いることもできる。
本発明の治癒促進剤が水溶液である場合は、水性溶剤(
例、蒸留水)、水溶性溶剤(例、生理的食塩水、リンゲ
ル液)、油性溶剤(例、ゴマ油、オリーブ油)等の溶剤
、または所望により溶解補助剤(例、サリチル酸ナトリ
ウム、酢酸ナトリウム)、緩衝剤(例、クエン酸ナトリ
ウム、グリセリン)、等張化剤(例、ブドウ糖、転化糖
)、安定剤(例、ヒト血清アルブミン、ボリュチレング
リコール)、保存剤(例、ベンジルアルコール、フェノ
ール)、無痛化剤(例、塩化ベンザルコニウム、塩酸プ
ロ力イン)等の添加剤を用いて、常套手段により製造さ
れる。
また、該水溶液におけるpHは、約3〜8に、さらに好
ましくは約5〜7に調整される。上記pH範囲に調整す
るためには、たとえば稀塩酸や稀アルカリ(例、希水酸
化ナトリウム、希炭酸水素ナトリウム)等を添加するこ
とにより行われる。
また、本発明の治癒促進剤が固型状のものは、たとえば
各成分を凍結乾燥するか、あるいは固型状(例、粉末状
)の各成分に希釈剤(例、蒸留水、生理的食塩水、ブド
ウ糖)、賦形剤(例、カルボキシメチルセルロ−ス ウム)、保存剤C例、ベンジルアルコール、塩化ベンザ
ルコニウム、フェノール)、mi化剤に’F ウ糖、グ
ルコン酸カルシウム、塩酸プロ力イン)等を混合し、常
套手段により固型状製剤に製造することができる。
本発明の治癒促進剤の製剤化にあたって、NGFおよび
/またはFGFを含有する水溶剤に、さらにヒト血清ア
ルブミン(HSA)を配合し、溶液状態でpH約3〜8
を示すように調整すると、保存中および凍結や凍結乾燥
操作におけるNGFならびにFGF活性の低下が少なく
、また凍結乾燥品においてはその再溶解時の溶状が澄明
であるので好都合である。
HSAとしては、いかなるものでもよいが、本組成物を
臨床応用するためには、非経口投与に用いる程度の品質
のものが好ましい。
例えば、雌康人血漿を原料としてCohnのユタノール
分画第6法によって、分画精製したものが用いられる。
また安定剤としてアセチルトリプトファンナトリウムや
、カプリル酸ナトリウムを含有するものであってもよい
H5Aは、各成分を水溶液とした場合に、水溶液1!l
!12当り約0 、1 mg〜50mg、とりわけ約0
.5mg〜20mg含有させることが好ましい。
本発明の治癒促進剤の製剤化にあたっては、上記ISA
に加えさらにグリシン、グルタミン酸、アスパラギン酸
、アラニン、プロリンなどのアミノ酸とりわけモノアミ
ノ脂肪族アミノ酸、もしくは環状アミノ酸、ブドウ糖、
マンノースなどの単糖類、ソルビット、マンニット等の
糖アルコール類、およびこれらの生理学的に許容できる
塩もしくは誘導体の1種または2種以上を配合してもよ
い。
上記配合剤は、各成分を水溶液とした場合に、水溶液1
顧当り、単糖類または糖アルコール類に関しては約10
〜loomg、アミノ酸に関しては約5〜50mg配合
することが好ましい。
本発明の治癒促進剤を製剤化したもの(HS Aを配合
したもの)を溶液状態でpH約3〜8.好ましくはpH
約5〜7に示すように調整するために、グルタミン酸な
どの酸性アミノ酸を配合する場合は該物質を上記所定量
加えることにより所定のpHに調整でき、また所望によ
り、または上記酸性アミノ酸を配合しない場合は塩酸、
リン酸等の鉱酸、もしくはコハク酸、酒石酸、クエン酸
等の緩衝剤で所定のpHに調整する。
本発明の始値促進剤を用いる場合には、該組成物が水溶
液のものである場合には、そのまま塗布、散布、浸漬、
注射用溶解液として用いる。
該組成物が固型状のものである場合j二は、前記した適
当な溶剤を用いて溶解し、塗布、散布、浸漬、注射用溶
解液として用いる。なお、所望により前記したと同様の
単糖類、糖アルコール類、アミノ酸等を含有し、前記と
同様にpH調整された溶解液で溶解後便用することも出
来る。
上記の本発明の製剤を製造するにあたっては、通常用い
られる常套手段が採用される。
本発明のNGFとFGFとを組合わせてなる動物組織損
傷の治癒促進剤は、それぞれの単独使用の場合よりも、
格別に顕著な神経細胞の延命、神経突起の伸長および血
管新生作用を示す。特に、移植組織の定着を高めたり、
手術後の組織の変性破壊を最小限にとめることができる
したがって、本発明の治癒促進剤は、動物組織の損傷の
治療や、動物組織の移植の前処理剤として有利に用いる
ことができる。
寒五貝 以下に寅験例および実施例を挙げて、本発明をより具体
的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものでは
ない。
なお以下に示す実施例で用いられたNGFは、Bocc
hini らの方法[Proc、 Natl、 Aca
d、 Sci。
USA 、−艷4,787−794(1969)]に記
載の方法により製造されたものであり、bFGFはアマ
ジャム(Amersham)社販売のコードARN  
12100 (AMGEN Bjo]ogical、 
Ca1ifornia製造。
recombinantウシb F GF)を用い!二
実施例1 (移植ラット上類神経節に対するNGFi3
よびbFGFの効果) 3適冷雄性Wisterう7トより上類神経節を摘出し
、]μg/m(2のNGFおよびlag/anのbFG
Fを含む10%胎児牛血清を添付したイーグルMEM培
地中で室温下30分間インキュベートした後、去勢され
た成熟雄ラット(体重200−250g)の第三脳室に
移植した。2週間後、移植上類神経節を取り出し、10
%ホルマリンにより固定して厚さ8μmの連続パラフィ
ン切片を作製した。この切片をニラスル染色した後、顕
微鏡下で生存ニューロン数を数え、単位体積当りの生存
ニューロン数を移植効率の指標とした。結果を第1表に
示す。
ネ;  P<0.05 第1表から明らかな如く、NGFおよびbFGFで同時
にvI処理すると、移植された上頚神経節の神経細胞の
生存は著しく有意に増加した。さらにこれらの移植片に
は、NGFあるいは、b F G F単独処理群に較べ
て著名に高密度の毛細血管が観察された(次に示す第2
表及び第1図および第2図参照:第1図は薬物投与のな
い組織の顕微鏡写真を示す。第2図はNGFおよびbF
GF処理した組織の顕微鏡写真を示す。)。これらの毛
細血管の直径は他の単独処理群のそれより大きかった。
第2表 *、 P<0.05 統計は、−元配置分散分析後の Duncun’ sa
+ultiple range testにて行った。
NGFおよびbFGF併用群は5%の危険率をもって未
処置群と比して有意に毛細血管数の増加、神経細胞生存
率の上昇をもたらした。
また、NGF処理処理土びNGF十bFGF併用群は、
MannwhitnyのU testにより、対照群(
未処理群)よりも有意に(危険率く5%)神経突起伸長
作用を示した。
製剤例1 11!12当たりNGF lμgおよびbFGF1μg
を含有するように、これらの成分を水に溶解し、さらに
胎児牛血清を10%となるように添加し、NGFおよび
bFGFを含有する水溶液 (pH7)を調整し、浸漬
用水溶液とする。
発明の効果 本発明のNGFとFGFとを組合せてなる動物組織損傷
の始値促進剤は、それぞれの単独使用の場合よりも、格
別に顕著な神経細胞の延命、神経突起の伸長および血管
新生作用を示す。したがって、本発明の動物組織損傷の
始値促進剤は、各種損傷の治療剤や移植の前処理剤とし
て有利に用いることができる。
【図面の簡単な説明】 第1図は、実施例1で得られた、薬物投与のない組織を
示す、生物の形態の顕微鏡写真である。 第2図は、実施例1で得られた、NGFおよびbFGF
処理した組織を示す、生物の形態の顕微鏡写真である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 神経成長因子と線維芽細胞成長因子とを組み合わせてな
    る動物組織損傷の治癒促進剤。
JP2029629A 1989-02-16 1990-02-13 損傷治癒促進剤 Pending JPH0418031A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2029629A JPH0418031A (ja) 1989-02-16 1990-02-13 損傷治癒促進剤

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3512789 1989-02-16
JP1-35127 1989-02-16
JP2029629A JPH0418031A (ja) 1989-02-16 1990-02-13 損傷治癒促進剤

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Publication Number Publication Date
JPH0418031A true JPH0418031A (ja) 1992-01-22

Family

ID=26367842

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1998056404A1 (en) * 1997-06-11 1998-12-17 Acorda Therapeutics Cns neuroregenerative compositions and methods of use
JP2007314572A (ja) * 1993-08-20 2007-12-06 Syntex Usa Inc 神経成長因子の医薬製剤

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