JPH04179905A - 導波型光分岐素子 - Google Patents

導波型光分岐素子

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JPH04179905A
JPH04179905A JP30991990A JP30991990A JPH04179905A JP H04179905 A JPH04179905 A JP H04179905A JP 30991990 A JP30991990 A JP 30991990A JP 30991990 A JP30991990 A JP 30991990A JP H04179905 A JPH04179905 A JP H04179905A
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optical
waveguide
waveguides
width
optical waveguides
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Application number
JP30991990A
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English (en)
Inventor
Akihiro Takagi
章宏 高木
Kaname Jinguji
神宮寺 要
Masao Kawachi
河内 正夫
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B6/00Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings
    • G02B6/24Coupling light guides
    • G02B6/26Optical coupling means
    • G02B6/28Optical coupling means having data bus means, i.e. plural waveguides interconnected and providing an inherently bidirectional system by mixing and splitting signals
    • G02B6/2804Optical coupling means having data bus means, i.e. plural waveguides interconnected and providing an inherently bidirectional system by mixing and splitting signals forming multipart couplers without wavelength selective elements, e.g. "T" couplers, star couplers
    • G02B2006/2865Optical coupling means having data bus means, i.e. plural waveguides interconnected and providing an inherently bidirectional system by mixing and splitting signals forming multipart couplers without wavelength selective elements, e.g. "T" couplers, star couplers couplers of the 3x3 type

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  • Optical Integrated Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野J 本発明は、光通信分野等で用いる導波型光分岐素子に関
するものであり、さらに詳細には、パワー結合率の波長
依存性を緩和した導波型光分岐素子に関するものである
[従来の技術] 光フアイバ通信の普及のためには、光ファイバと受光素
子および発光素子に加えて、各種の光部品が必要である
。なかでも、光分岐素子は、最も基本的な光部品であり
、50%分岐、20%分岐。
数%分岐等の分岐比(結合率)を持つ分岐素子が要求さ
れている。特に広い波長域にわたって波長依存性が少な
い光分岐素子に対する黒要は大きい。
(3X3)光分岐素子は、光カブラとも呼ばれ、その形
態により、l)バルク型、2)ファイバ型、3)導波型
に大別することができる。
バルク型は、マイクロレンズやプリズム、干渉膜フィル
タ等を組み合わせて構成するものであり、波長依存性の
少ない分岐素子を提供でき、−応実用のレベルにあるも
のの、組立調整に長時間を要し、長網信頼性や価格、サ
イズの点で問題を残している。
ファイバ型は光フアイバ自身を構成材料として研摩や融
着・延伸工程を経て構成されるものであり、波長依存性
の低減されたタイプも実現可能であるが、そ−の作製工
程には職人芸を要し、再現性が不良で量産に適さないと
いう欠点がある。
これらに対して、導波型は、フォトリングラフィ工程に
より、平面基板上に一括大量生産できる利点があるので
将来型の光分岐素子として注目されている。
第1θ図は、従来の導波型(3X3)光分岐素子(カプ
ラ)の構成例を示す平面図である。第10図において、
平面基板21上に3本の光導波路21a、 21bおよ
び21cが配置され、これら光導波路の一部は互いに近
接して方向性結合器22を構成している。方向性結合器
22は、例えばポート23bから入射された信号光を、
ポート24a、 24b、 24cに分岐して出力する
ように設計されている。このとき、方向性結合器のパワ
ー結合率を、希望する特定の波長で所望の値に設定する
ことは可能であるが、広い波長域で光分岐素子を使用す
る場合には、結合率の波長依存性が問題であった。
〔発明が解決しようとする課題〕
第11図は、第10図に示した導波型光分岐素子の結合
率の波長依存性の一例である。この例では、波長1.3
μmにおいて信号光が各出力ポート24a。
24b、 24cに等分配されるよう各出力ポートの結
合比(121b−24a”hRb446=0.33、r
zsb−a4b:0.34)を得た場合、波長1.5μ
mでは、(I!!ai4a=Izsl、−1*c=0.
45、工2゜−*4b=o、 10)となってしまい、
波長1.3μmと波長1.5μlの双方において同時に
等分配光分岐素子として動作させることはできなかった
一般に、(3x3)方向性結合器の中心導波路(ここで
は導波路21b)から信号光を入射した際のバワー結合
率C(”l2Zb−24a”12mb−t4e)は、概
ね次式で与えられる。
C= (sin”ψ)/2  −(1)ここで、甲は、
方向性結合器の結合部の光導波路間隔や結合部長さ、波
長等に依存する。通常、甲は波長の増加につれて増加し
、この事実が、第11図において33%結合率(C=0
.33)を広い波長域にわたって保持することができな
かった理由である。
以上、従来の光分岐素子の問題点を導波型を例にとって
説明してきたが、ファイバ型についても同様の問題が存
在していた。
そこで、本発明の目的は、上記の欠点を解決し、所望の
波長域、例えば1.3μmx1.6μmを含む波長域に
おいて、結合率の波長依存性が、大幅に緩和された導波
型光分岐素子を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
かかる目的を達成するため、本発明の第1形態は、基板
と、前記基板上に配置された3つの光導波路と、該3つ
の光導波路の各々の一箇所を互いに近接させて構成した
1個の方向性結合器とを有し、前記3つの光導波路のう
ちの中央先導波路の片端を入力ポートとなし、前記中央
光導波路の他端および前記中央光導波路の両側に配置さ
れた2つの外側光導波路の他端を、それぞれ、第1出力
ポート、第2出力ポート、第3出力ポートとする導波型
光分岐素子において、前記方向性結合器内の結合領域に
おける前記3つの光導波路のうち、前記中央光導波路の
幅が前記2つの外側光導波路の各幅と互いに異なり、前
記2つの外側導波路の幅が互いに同じであり、および前
記3つの光導波路の各々の深さはすべて同じであること
を特徴とする。
本発明の第2形態は、前記方向性結合器内の結合領域に
おける前記中央光導波路の幅を前記入力ポートおよび前
記第1出力ポートに結合すべき光ファイバのコア径にほ
ぼ等しく定め、前記2つの外側光導波路の各々の幅を前
記中央光導波路の幅のほぼ50〜150%の幅となし、
前記中央および2つの外側光導波路の各々の深さを前記
光ファイバのコア径にほぼ等しく定め、前記中央光導波
路の前記入力ポートから前記第1出力ポート、第2出力
ポートおよび第3出力ポートへの光パワーの結合率の波
長依存性を波長1.2μmから1.8μm程度にわたっ
て緩和するように設定したことを特徴とする。
本発明の第3形態は、前記入力ポートおよび前記第1.
第2および第3出力ポートの近傍の前記中央光導波路お
よび前記2つの外側光導波路の幅を、前記入力ポートお
よび前記第1.第2および第3出力ポートに結合すべき
光ファイバのコア径にほぼ等しくなし、前記2つの外側
光導波路なテーパ状の過渡領域を経て前記方向性結合器
の結合領域内の前記2つの外側光導波路に連結したこと
を特徴とする。
〔作 用〕
本発明導波型光分岐素子は、3本の光導波路の1箇所を
互いに近接させた方向性結合器において、その結合領域
における中央導波路の幅と中央導波路の両側の2つの外
側導波路の幅が互いに異なる構造を有する。
したがって、本発明は、構造が極めて簡単であり、従来
の方向性結合器型光分岐素子とほぼ同じ大きさとなるの
で、集積化および小形化の点からも大きな利点を有する
その結果、本発明では、導波膜堆積法(例えば火災堆積
法、スパッタ法等)と、フォトリソグラフィや反応性イ
オンエツチング等の微細加工ブレーナ技術との公知技術
の組み合わせで作製する方向性結合器型光分岐素子につ
いて実用的な構造を提供して、所望の波長域、例えば1
.3μm〜1゜55μmを含む波長域において、例えば
、p+=ps=i。
%±2%、 P2=80%±5%、あるいはP+=Pi
=Px=33%±5%等の波長依存性の小さい、実用的
な導波型光分岐素子を提供することができる。
原理的には、各導波路の高さ、屈折率差等の導波路パラ
メータを変化させることによっても各導波路の伝搬定数
を実効的に変えて、上述した本発明における導波路幅を
異ならせる構造の場合と同様の機能を実現することがで
きるが、本発明では、フォトリソグラフィや反応性イオ
ンエツチング等の微細加工ブレーナ技術を用いるという
設計および製造の容易さを考慮して、導波路幅のみを適
正に設定している。
よって、本発明による導波型光分岐素子は、広い波長域
に広がる光信号の分配用やモ\ニタ用。
タップ用として幅広い用途が期待できる。さらに加えて
、平面基板上に本発明の光分岐素子を多段に連結するこ
とにより、9分岐素子や27分岐素子への拡張も容易で
ある。さらにまた、同一基板上に光分岐素子をアレイ上
に形成し、例えば、250μmピッチの光フアイバアレ
イと接続して使用することも可能である。
〔実施例〕
以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細に説明する
以下の実施例では、光導波路としてシリコン基板上に形
成した石英系単一モード導波路を使用しているが、これ
は、石英系単一モード導波路が単一モード光ファイバと
の接続性に優れ、実用的な導波型光分岐素子を提供でき
るためである。しかし、本発明は、このような石英系光
導波路に限定されるものではないこと、もちろんである
第1図(A) 、 (B) 、 (C)および(D)は
、本発明の第1実施例の導波型光分岐素子の構造を示す
、それぞれ、平面図、切断線A−A ’またはE−E’
に沿う断面図、切断線B−B ’またはD−D’に沿う
断面図、および切断線c−c ’に沿う断面図である。
ここで、1はシリコン基板、la、 lb、 lcはシ
リコン基板1上に石英系ガラス材料により形成された石
英系光導波路である。
光導波路1a、 Ib、およびlcを1箇所で互いに近
接させ、方向性結合器2を構成する。方向性結合器2お
よびその周辺での光導波路1a、 2aおよび光導波路
1c、 2cの幅Bは等しく、かつそれらを光導波路1
b、 2bの幅Aより小さくなるように設定されている
。光導波路1a、2a、 lb、2bおよびlc、 2
cは、膜厚50Ltm程度のSing系ガラスによるク
ラッド層8に埋設されたSiO□−TiO□系ガラメガ
ラス31部H)からなり、互いに間隔Gだけ離隔し、直
線パターンと曲率半径50mmの円弧パターンとの組み
合わせにより回路を構成した。方向性結合器2における
光導波路2a、 2b、 2cの互いに平行な部分の長
さをLとする。
このような石英系光導波路1a、 lb、およびlcは
四塩化シリコンや四塩化チタンの火炎加水分解反応を利
用したガラス膜堆積技術と反応性イオンエツチングによ
る微細加工技術との公知の組合せで形成できる。
6つの入出力ポートのうち、4つの入出力ポート3a、
 3b、 5a、 5bにおける導波路の断面形状は8
μ璽×8μmの正方形を構成しており、それらの入出力
ポート付近では、外部に接続されるべき光ファイバとの
整合性を良くするために、放射モードが生じない程度に
十分なめらかなテーパ導波路6a、 6b、 7a、 
7bで接続されている。光導波路1bの一端4aを入力
ポートとし、光導波路1a、 lb、およびICの各他
端3b、 4b、 5bを、それぞれ、出力ポートとす
る。
P、は入力ポート4aに入来する入力光であり、P+、
hおよびP3は、それぞれ、光導波路1a、 lb、お
よびlcの各他端3b、 4b、 5bから取り出され
る出力光である。
入力ポート3a、 4a、 Sa問および出力ポート3
b、 4b。
5b間の各間隔は、本実施例ではいずれも0.250m
mに設計されている。
第2図は第1実施例における各出力導波路での結合比の
波長依存性を示す図であり、本実施例は、波長域13 
μea 〜1.55gmで、P、=P、=P、=33%
±5%の出力パワーを有するように、第1図(D)に示
す各部首法A=8.0 gm、 B=7.0μm、H4
,0μm、 G=4.0μm、各光導波路のコアークラ
ッド間屈折率差Δn=0.25%、光導波路2a、 2
b、 2cの平行部分の長さL=0.5mmと構造設計
されている。
第2図において、実線は計算値、黒印は実験値を示して
おり、両者は極めてよく一致していることがわかる。こ
のように、本実施例では、第1O図に示した従来例の場
合とくらべて、外側導波路2a、 2cの幅Bを中央導
波路2bの幅Aより小さ(かつ適正に設定することによ
り伝搬定数の差を一層太き(して、波長域1.3 μm
 〜1.55μmで、5dBカブラ(局分岐素子)を実
現することができる。
第3図は、本発明の第2実施例におけるl各出力導波路
での結合比の波長依存性を示す図である。本実施例では
、波長域1.3μm〜1.55μmで、P、=P、=l
O%、P2=80%の出力パワーを有するように、A=
8.0 u m、B:6.0 u m、 H=8.0μ
m、 G=5.58m+Δn=0.25%、L= 0.
9mmと構造設計されている。
第3図において、実線は計算値、魚卵は実験値を示して
おり、両者は極めてよく一致していることがわかる。こ
のように、本実施例においても、第10図に示した従来
例の場合とくらべて、外側導波路2a、 2cの幅Bを
中央導波路2bの幅Aより小さくかつ適正に設定するこ
とにより伝搬定数の差を一層大きくして、波長域1.3
μm=1.55μmで、P、=P、=10%、 P、=
80%のパワー分岐比を実現することができる。
第4図は、本発明の第3実施例におけるl各圧力導波路
の結合比の波長依存性を示す図である。
本実施例では、波長域1.3 μm−1,55μmで、
P。
=P、=5%、P、=90%の出力パワーを有するよう
に、A=8.0μm、B=5.Oμtn、 H=8.0
μm、 G=4.04m、八〇=0.25%、 l=0
.1mmと構造設計されている。
第4図において、実線は計算値、魚卵は実験値を示して
おり、両者は極めてよ(一致していることがわかる。こ
のように、本実施例においても、第1θ図に示した従来
例の場合とくらべて、外側導波路2a、 2cの幅Bを
中央導波路2bの幅Aより小さ(かつ適正に設定するこ
とにより伝搬定数の差を一層太き(して、波長域1.3
μm〜1.55μmで、P、=P、=5%、 P、=9
0%のパワー分岐比を実現することができる。
これまで説明した第1実施例〜第3実施例では、いずれ
の場合にも、外側導波路2a、 2cの幅を中央導波路
2bの幅より小さくかつ適正に設定することにより伝搬
定数の差を一層大きくして、パワー分岐比の波長依存性
を緩和していた。
これに対して、外側導波路2a、 2cの幅Bを中央導
波路2bの幅Aより大きくかつ適正に設定することによ
っても伝搬定数の差を同様に太き(することが可能であ
り、例えば、波長域1.3μm〜1.55μmで、パワ
ー結合率の波長依存性を緩和することができる。以下で
はこの場合の各種実施例について述べる。
第5図(A) 、 (B) 、 (C)および(D)は
、本発明の第4実施例としての導波型(3X3)光分岐
素子の構造を示す、それぞれ、平面図、切断線A−A 
’またはE−E ’に沿う断面図、切断線B−B ’ま
たはD−D ’に沿う断面図および切断線c−c ’に
沿う断面図である。ここで、各構成要素は、第1実施例
の場合とほぼ同じであるが、外側導波路1a、 2a、
 lc、 2cの幅を中央導波路1b、 2bの幅より
大きくしている点で第1実施例と大きく異なる。その他
の点は第1実施例と同様であり、各光導波路の高さは等
しくHであり、互いの間隔はGであり、方向性結合器2
における各光導波路2a、 2b、 2cの平行部分の
長さはLとする。
第6図は、第4実施例の各出力導波路での結合比の波長
依存性を示す図であり、本実施例は、波長域1.3 μ
rn−1,55gmで、P、=P、=P、= 33%±
5%の出力パワーを有するように、A・8.0μm。
B=11.0 μm、H=8.0 μm、 G=4.0
μm、Δn=0.25%。
L=0.9mmと構造設計されている。このように、本
実施例では、第1O図に示した従来例の場合とくらべて
、外側導波路2a、 2cの幅Bを中央導波路2bの輻
Aより小さくかつ適正に設定することにより伝搬定数の
差を一層大きくして、波長域1.3μm〜1.55μm
で、5dBカブラ(届分岐素子)を実現することができ
る。
第7図は、本発明の第5実施例における/各出力導波路
での結合比の波長依存性を示す図である。本実施例では
、波長域1.3μmx1.55μ節で、P、=P、=1
0%、 P、= 80%の出力パワーを有するように、
A:8.0μm、B=11.0μm、 H=8.0μm
、 G=5.0um+Δn=o、25%、 L=1.8
5mmと構造設計されている。このように、本実施例に
おいても、第1O図に示した従来例の場合と(らべて、
外側導波路2a。
2cの幅Bを中央導波路2bの幅Aより小さくかつ適正
に設定することにより伝搬定数の差を一層太き(して、
波長域1.3μm−1,55μmで、P+=Ps=lO
%、P、=80%のパワー分岐比を実現することができ
る。
これまでの第1〜第5実施例の波長依存性を解析してき
た過程において、外側導波路2a、 2cから出射する
光バク−の最大結合率(分岐比)と外側導波路幅との関
係に着目すると、第8図に示される、光分岐素子設計上
有用なグラフが得られる。
なお、第8図において、横軸の外側導波路幅の大きさは
、中央導波路幅(8,0μmlで規格化しである。
第8図から、外側導波路2a、 2cに結合する最大結
合率は50%であり、そのときの外側導波路2a、 2
cの幅Bの大きさは中央導波路2bの幅Aに一致せず、
1割程度大きい幅のときに可能であることがわかる。す
なわち、外側導波路2a、 2cの幅を中央導波路2b
の幅より若干大きくかつ適正に設定することによって、
3本の導波路幅がすべて等しい従来の(3x3)光分岐
素子では不可能であった3dBカブラを実現することが
可能となる。最後に、この3dBカブラの実施例につい
て述べる。
第9図は、本発明の第6実施例における、各出力導波路
での結合比の波長依存性を示す図である。本実施例では
、波長域1.3μm〜1.55μmで、P、=P3=5
0%、p、=o%の出力パワーを有するように、A=8
.0 μm、 B;9.0μm、 H=8.0μm、 
G:3.5ulll++Δn=0.25%、 L=0.
3amと構造設計されている。
このように、外側導波路2a、 2cの幅Bを中央導波
路2bの幅Aよりも若干大きくかつ適正に設定すれば、
外側導波路2a、 2cが感じる伝搬定数と、中央導波
路2bが感じる伝搬定数を同一にすることができ、中央
導波路2bに入射した光パワーは中央導波路2bに残留
せず、はぼp、=p、=so%、 P2=O%なる3d
Bカブラのパワー結合率を実現することができる。
しかも、本実施例の3dBカブラは、たとえ波長が太き
(変動したとしてもパワー分岐比は決して50%を越え
ず、中央導波路へ戻す作用を持っており、この点で、従
来の(2X2)光分岐素子による3dBカブラと大きく
異なる。もし、さらに外側導波路の幅を大きくすると、
第8図からもわかるように、中央導波路からのパワー結
合率は再び、50%に到達しないこと、もちろんである
上述した各実施例における光導波路la、2a、 lb
2b、 lc、2cの各寸法について述べる。中央光導
波路1b、 2bの幅は、入出力ポートに結合すべき光
ファイバと損失少く光パワーの入出力を行うべく、かか
る光ファイバのコア径、あるいはシングルモード条件を
満たすコア径にほぼ等しくなし、残余の2つの外側光導
波路1a、2a、 lc、2cについては、損失の点か
らは前記コア径に近い値とすることと、屈折率差をも考
慮した設計上の許容度から考えて、中央光導波路1b、
 2bの50〜150%程度の大きさとするのが好適で
あることが実験的検証により確められた。3つの光導波
路1a、 2a、 lb、 2b。
lc、 2cの各深さについては、前記コア径程度に定
めるのが好ましい。上述した実施例かられかるように、
たとえばコア径が8μm程度の場合には、中央光導波路
の幅を8μm程度となし、外側光導波路の幅を4μm−
12μm程度となし、すべての光導波路の深さを8μm
程度とするのが好ましかった。
以上の各実施例において、方向性結合器の結合部の構造
パラメータについて記述したが、方向性結合器はきわめ
て構造敏感な光回路素子であるので、製造者はそれぞれ
の製造工程の癖などを考慮して、そのパラメータを変更
することができる。
また、上記の各実施例では、1個の方向性結合器の結合
部における中央導波路の幅と外側導波路の幅を互いに異
なるようにした場合を扱ったが、これを拡張して、N個
の方向性結合器を連結して全体でよりフラットな波長依
存性を達成することも可能である。
さらにまた、以上の各実施例においては、シリコン基板
1上の石英系(SiO□−TiO□)光導波路1a。
2a、 lb、 2b、 lc、 2cにより光分岐素
子を構成したが、本発明における基板は、シリコン基板
に限定されず、石英ガラス基板等に変更することが可能
である。あるいはまた、コア部の主ドーパントとしてG
eO□を用いた(SiO□−GeO7)光導波路を用い
ることもできる。
さらにまた、前述したように、本発明はこれらの石英系
光導波路に限定されるものではなく、他の導波路材料系
、例えば多成分ガラス導波路系やニオブ駿リチウム導波
路系にも適用できる。
さらにまた、上述の各実施例では、伝搬定数の差を導波
路幅の差によって設定したが、場合によっては3本の光
導波路の各幅を互いに同一にしておき、かつ中央導波路
と外側導波路の屈折率値に僅かな差を与える方法、ある
いはコア領域を異種コア材料で複合化することにより、
実効的な伝搬定数差を設定する構成としてもよい。
例えば、方向性結合器間の光導波路の上部に薄膜ヒータ
を装着しておき、中央導波路側の光導波路の屈折率値を
熱光学効果により調整して所望の光分岐素子を実現する
こともできる。
あるいはまた、予め設定しておいた伝搬定数差に加えて
、中央導波路または外側導波路上に予備。
的な薄膜ヒータを装荷しておき、薄膜ヒータを′オン・
オフすることにより結合特性を波長依存性小の特性と波
長依存性大の特性との間でスイッチングすることも可能
である。
さらにまた、上述の実施例では、3本の光導波路1a、
 lb、 lcのうちの中心導波路1bの一端の入力ポ
ート4aから信号光を入力した際の、結合特性について
扱った。これは、このような使用形態が最も一般的であ
るからである。しかし、本発明の光分岐素子の波長依存
性緩和特性は、他の入カポ−)3aあるいは5aから信
号光を入力しても維持されることを指摘しておく。もち
ろん、入力ポート3aあるいは5aを用いた場合には、
出力ポート3bの出力光強度と出力ポート5bの出力光
強度とには、通常、大きな強度差が見られることはもち
ろんである。また、本発明の光分岐素子は3つの入力ポ
ートと3つの出力ポートとから成る(3X3)構造を基
本とするが、場合によっては、たとえば、入力ポートの
うちの2個を省略して、見かけ上(lX3)カブラとし
て構成する等の変形を与えることも適宜できる。
なお、以上の実施例では(3X3)の光分岐素子につい
て説明したが、同様な考え方から、アレイ状の結合導波
路を持つ(5X5)、 (7X7)、 (9X9)、・
・・(NXN) (N:奇数)等の方向性結合器につい
ても本発明を適用して同様な光分岐素子を実現すること
もできる。すなわち、最端に位置する導波路の幅を、そ
れ以外の導波路の幅と異ならしめることによっても、同
じような光分岐素子を構成することができることを付記
しておく。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明によれば、火炎堆積法やス
パッタ法等の導波膜堆積法とフォトリングラフィや反応
性イオンエツチング等の微細加工ブレーナ技術との公知
技術の組み合わせで作製する方向性結合器型光分岐素子
について実用的な構造を提供して、所望の波長域、例え
ば1.3μm〜1.55μmを含む波長域において、結
合率の波長依存性が、たとえば33%±5%に緩和され
た低損失な導波型光分岐素子を提供することができる。
さらに加えて、本発明では、入出力ポート近傍の導波路
幅をテーパ状にして光ファイバとの接続を容易にする構
造を提供することができる。
このような本発明による導波型光分岐素子は、広い波長
域に分布する光信号の分配用やモニタ用、タップ用とし
て幅広い用途が期待される。さらにまた、平面基板上に
、本発明の光分岐素子を多段に連結して配置することに
より、9分岐素子や27分岐素子への拡張も容易である
。しかもまた、本発明によれば、同一基板上に光分岐素
子なアレイ状に形成し、例えば、250μmピッチの光
フアイバアレイと接続して使用することも可能である。
さらにまた、本発明光分岐素子は、平面基板上に大量に
一括作製することができることから、低価格化も期待で
き、本発明の光分岐素子およびその応用素子は、光通信
システムの普及に大きく貢献するものと期待される。
【図面の簡単な説明】
第1図(A) 、 (B) 、 (C)および(D)は
、本発明の第1実施例の導波型光分岐素子の構造を示す
それぞれ、平面図、切断線A−A ’またはE−E ’
に沿う断面図、切断線B−8’またはD−D ’に沿う
断面図、および切断線c−c ’に沿う断面図、 第2図は、第1実施例における各出力導波路での結合率
の波長依存性(p+=pz=ps=33%±5%)を示
す特性図、 第3図は、第2実施例における各出力導波路での結合率
の波長依存性(P、=P、=lO%、p*=go%)を
示す特性図、 第4図は、第3実施例における各出力導波路での結合率
の波長依存性(Pl:P3:5%、 P!=90%)を
示す特性図、 第5図(A) 、 (B) 、 (C)およびCD)は
、本発明の第4実施例の導波路型光分岐素子の構造を示
す、それぞれ、平面図、切断線A−A’またはE−E 
’に沿う断面図、切断mB−B ’またはD−D’に沿
う断面図、および切断線c−c ’に沿う断面図、 第6図は、第4実施例における各出力導波路での結合率
の波長依存性(P、=P2=P、=33%±5%)を示
す特性図、 第7図は、第5実施例における各出力導波路での結合率
の波長依存性(P、=P3=10%、P2=80%)を
示す特性図、 第8図は、外側導波路からの出射光パワーPI。 Psの最大結合率と外側導波路幅との関係を示す特性図
、 第9図は、第6実施例における各出力導波路での結合率
の波長依存性(P、=P、=50%、Pi”0%)を示
す特性図、 第1O図は、結合領域における3本の光導波路の幅がす
べて等しい、従来の導波型(3X3)光分岐素子の構成
例を示す平面図、 第11図は、第1O図に示した、従来の導波型(3X3
)光分岐素子における結合率の波長依存性の説明図であ
る。 1・・・シリコン基板、 la、 lb、 lc・・・石英系光導波路、2・・・
方向性結合器、 2a、 2b、 2c・・・石英系光導波路、3a、3
b、4a、4b、5a、5b −−・入出力ポート用導
波路、 6a、 6b、 7a、 7b =テーパ導波路、8・
・・クラッド層、 21・・・基板。 21a、21b、21c =・光導波路、22・・・方
向性結合器、 23a、23b、23c =・入力ポート、24a、2
4b、24c =・出力ポート。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1)基板と、前記基板上に配置された3つの光導波路と
    、該3つの光導波路の各々の一箇所を互いに近接させて
    構成した1個の方向性結合器とを有し、前記3つの光導
    波路のうちの中央光導波路の片端を入力ポートとなし、
    前記中央光導波路の他端および前記中央光導波路の両側
    に配置された2つの外側光導波路の他端を、それぞれ、
    第1出力ポート、第2出力ポート、第3出力ポートとす
    る導波型光分岐素子において、 前記方向性結合器内の結合領域における前記3つの光導
    波路のうち、前記中央光導波路の幅が前記2つの外側光
    導波路の各幅と互いに異なり、前記2つの外側導波路の
    幅が互いに同じであり、および前記3つの光導波路の各
    々の深さはすべて同じであることを特徴とする導波型光
    分岐素子。 2)前記方向性結合器内の結合領域における前記中央光
    導波路の幅を前記入力ポートおよび前記第1出力ポート
    に結合すべき光ファイバのコア径にほぼ等しく定め、前
    記2つの外側光導波路の各々の幅を前記中央光導波路の
    幅のほぼ50〜150%の幅となし、前記中央および2
    つの外側光導波路の各々の深さを前記光ファイバのコア
    径にほぼ等しく定め、前記中央光導波路の前記入力ポー
    トから前記第1出力ポート、第2出力ポートおよび第3
    出力ポートへの光パワーの結合率の波長依存性を波長1
    .2μmから1.8μm程度にわたって緩和するように
    設定したことを特徴とする請求項1に記載の導波型光分
    岐素子。 3)前記入力ポートおよび前記第1、第2および第3出
    力ポートの近傍の前記中央光導波路および前記2つの外
    側光導波路の幅を、前記入力ポートおよび前記第1、第
    2および第3出力ポートに結合すべき光ファイバのコア
    径にほぼ等しくなし、前記2つの外側光導波路をテーパ
    状の過渡領域を経て前記方向性結合器の結合領域内の前
    記2つの外側光導波路に連結したことを特徴とする請求
    項1または2に記載の導波型光分岐素子。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003001255A3 (en) * 2001-06-15 2003-09-25 Confluent Photonics Corp Vertical waveguide tapers for optical coupling between optical fibers and thin silicon waveguides
KR20050073907A (ko) * 2004-01-12 2005-07-18 삼성전자주식회사 방향성 결합기 및 이를 이용한 양방향 광송수신 모듈
WO2005106551A1 (en) * 2004-04-30 2005-11-10 Pirelli & C. S.P.A. An optical device based on a three-arm mach-zehnder interferometer

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