JPH04179855A - エアブラスト弁 - Google Patents

エアブラスト弁

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JPH04179855A
JPH04179855A JP30608990A JP30608990A JPH04179855A JP H04179855 A JPH04179855 A JP H04179855A JP 30608990 A JP30608990 A JP 30608990A JP 30608990 A JP30608990 A JP 30608990A JP H04179855 A JPH04179855 A JP H04179855A
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孝寛 櫛部
Hiroshi Nomura
啓 野村
Naotaka Shirabe
調 尚孝
Kazuo Yamamoto
一男 山本
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はエアブラスト弁に関する。
〔従来の技術〕
圧縮空気通路の一端にノズル口を形成し、このノズル口
を機関燃焼室内に配置し、このノズル口にノズル口を開
閉制御する開閉弁を設け、ノズル口に形成された弁座を
外方に向けて拡開する円錐状に形成して開閉弁の弁体を
この弁座に着座させ、弁座に続いて外方に延びる末端円
錐部を弁座よりも大きい拡がり角で外方に向けて拡開す
る円錐状に形成し、圧縮空気通路内に供給された燃料を
圧縮空気通路内に供給された圧縮空気によって開閉弁の
開弁時にノズル口から噴出せしめるエアブラスト弁が公
知である(特表昭63−500323号公報参照)。こ
のエアブラスト弁ではノズル口から噴出せしめられる圧
縮空気の一部が壁面付着効果によって末端円錐部壁面に
沿ってほぼ円錐状に広がって流出する。機関低負荷運転
時には燃料噴霧の粒径が小さくなり、燃料噴霧が上述の
円錐状をなす空気流にのって噴出せしめられる。従って
噴射角の大きい燃料噴霧が形成される。一方、機関高負
荷運転時には燃料噴霧の粒径が大きくなるため燃料噴霧
の慣性力が大きく、従って燃料噴霧は上述の円錐状をな
す空気流にのって半径方向外方に拡がらずに直進する。
斯くして機関高負荷運転時には機関低負荷運転時に比べ
て噴射角の小さい燃料噴霧が形成される。このようにこ
のエアブラスト弁では機関負荷に応じて燃料噴霧の噴射
角を燃料噴霧の全周に亘って全体的に大きくしたり小さ
くしたりしている。
〔発明が解決しようとする課題〕
ところで燃焼室の形状によっては、噴射燃料が点火栓や
シリンダヘッド内壁面上に付着することを防止する等の
理由により、燃料噴霧の一部分の噴射角を小さくするこ
とが必要な場合がある。しかしながら上述のエアブラス
ト弁では燃料噴霧の噴射角を全体的に大きくしたり或い
は小さくしたすすることはできるが、燃料噴霧の一部分
の噴射角だけを小さくすることはできないという問題が
ある。
〔課題を解決するたtの手段〕
上記問題点を解決するために本発明によれば圧縮空気通
路の一端にノズル口を形成し、ノズル口にノズル口を開
閉制御する開閉弁を設け、圧縮空気通路内に供給された
燃料を圧縮空気通路内に供給された圧縮空気によって開
閉弁の開弁時にノズル口から噴出せしめるエアブラスト
弁において、ノズル口に形成された弁座を外方に向けて
エアブラスト弁の先端面に至るまでほぼ円錐状に拡開す
る形状に形成して開閉弁の弁体を弁座に着座させ、弁体
を外方に向かうにつれて断面積が徐々に増大する形状に
形成し、円錐状弁座の先端部の一部が弁体の最大リフト
時に弁体端面とほぼ面一かまたは外方に突出すると共に
、円錐状弁座の先端部の残りの部分が弁体の最大リフト
時に弁体端面よりも内方に位置するように形成されてい
る。
〔作 用〕
開閉弁の開弁時に圧縮空気通路内の圧縮空気が円錐状弁
座の内壁面に沿って円錐状に広がりつつ高速でノズル口
から噴出せしめられる。この円錐状に広がりつつ噴出せ
しめられた噴出空気流には噴出空気流の内側に位置する
空気が巻き込まれ、その結果噴出空気流で囲まれた内側
の領域内の圧力が低くなる。一方、噴出空気流の外側に
もエアブラスト弁の外部の空気が巻き込まれる。ここで
、円錐状弁座の先端部が弁体端面よりも内方に位置して
いるノズル口部分から噴出せしめられた噴出空気流部分
、即ち第2の噴出空気流部分は円錐状弁座の先端部が弁
体端面とほぼ面一かまたは外方に突出しているノズル口
部分から噴出せしめられた噴出空気流部分、即ち第1の
噴出空気流部分に比べて早い時期にエアブラスト弁の外
部の空気に接するので、第2の噴出空気流部分に対する
外側の巻き込み流は第1の噴出空気流部分に対する外側
の巻き込み流よりも早い時期に発生せしめられる。この
外側の巻き込み流の流速が速い間は噴出空気流の外側の
圧力が噴出空気流の内側の圧力と同様に低くなる。次い
で外側の巻き込み流が次第に減速されるにつれて噴出空
気流の外側の圧力はその周りの領域、即ち噴出空気流の
外側の領域内の全体的な圧力に次第に近づく。この噴出
空気流の外側の領域は開放された空間であるのでその圧
力は高く、従って外側の巻き込み流が減速されるにつれ
て噴出空気流の外側の圧力が高くなることになる。ここ
で第2噴出空気流部分に対する外側の巻き込み流は上述
のようにその発生時期が早いのでその減速もまた早い時
期に生ずる。その結果、第2噴出空気流部分の外側の圧
力が上昇して外側の圧力が内側の圧力よりも高くなり、
この圧力差によって第2噴出空気流部分が内側に曲げら
れる。
このように第2噴出空気流部分が内側に曲げられると噴
出空気流で囲まれた内側の領域が圧縮されるのでこの内
側の領域内の圧力が上昇せしめられ、斯くして噴出空気
流の外側の圧力と内側の圧力との圧力差がほとんどなく
なる。その結果、第1噴出空気流部分は内側に曲がらず
に円錐状に広がる流れ方向をほぼそのまま持続すること
となる。斯くして、円錐状弁座の先端部が弁体の最大リ
フト時に弁体端面よりも内方に位置しているノズル口部
分からは噴射角の小さな噴出空気流、即ち第2噴出空気
流部分が形成されると共に、円錐状弁座の先端部が弁体
の最大リフト時に弁体端面とほぼ面一かまたは外方に突
出しているノズル口部分からは噴射角の大きな噴出空気
流、即ち第1噴出空気流部分が形成される。
エアブラスト弁から噴出せしめられる燃料噴霧の粒径が
小さい場合には燃料噴霧は上述の噴出空気流にのって噴
出せしめられる。従って一部分の噴射角が小さい燃料噴
霧が形成される。一方、燃料噴霧の粒径が大きい場合に
は燃料噴霧の慣性力が大きいので、燃料噴霧は上述の噴
出空気流にのらずに全体的に円錐状をなして噴出せしめ
られる。
〔実施例〕
第4図から第7図は本発明を2サイクル内燃機関に適用
した場合を示している。
第4図から第7図を参照すると、1はシリンダブロック
、2はピストン、3はシリンダヘッド、4は燃焼室、5
は点火栓、6は一対の給気弁、7は給気ポート、8は一
対の排気弁、9は排気ポート、10はエアブラスト弁を
夫々示す。第11図に示されるように第4図から第7図
に示す2サイクル内燃機関では排気弁8が給気弁6より
も先に開弁し、排気弁8が給気弁6よりも先に閉弁する
。即ち、ピストン2が下降するとまず始めに排気弁8が
開弁し、燃焼室4内の既燃ガスが排気ポート9内に排出
される。次いで給気弁6が開弁すると図示しない過給機
から送り出された新気が給気ポート7から燃焼室4内に
送り込まれる。次いで下死点を過ぎてピストン2が上昇
すると排気弁8が閉弁し、次いで給気弁6が閉弁する。
排気弁8が閉弁する直前又は閉弁した後にエアブラスト
弁10から圧縮空気と共に燃料が噴射され、この噴射燃
料が点火栓5によって着火せしめられる。第5図および
第7図に示されるようにシリンダへラド3の内壁面上に
は排気弁8側の給気弁6開口を給気弁6の全開弁期間に
亘って閉鎖するマスク壁11が形成される。従って給気
弁6が開弁すると新気が排気弁8と反対側の給気弁6開
口を通って燃焼室4内に流入し、次いでこの新気は第7
図において矢印Wで示されるように燃焼室4内をループ
状に流れるので良好なループ掃気が行われることになる
第4図および第6図に示されるようにピストン2の頂面
上には点火栓5の下方からエアブラスト弁10の先端部
の下方まで延びる凹溝12が形成される。第4図および
第6図に示される2サイクル内燃機関ではこの凹溝12
は点火栓5とエアブラスト弁10とを含む垂直平面に−
Kに対して対称な形状をなし、ピストン2の・上方から
見ると凹溝12は第6図に示すようにエアブラスト弁1
0側から点火栓5側に向けて次第に幅が広くなる雫状の
形状をなす。また、垂直平面に−Kに沿ってみた凹溝1
2の断面形状は第4図に示すように点火栓5の下方にお
いてエアブラスト弁10と反対側に向けて若干へこんだ
形状をなすと共にそこからエアブラスト弁10の下方に
向けてなだらかに上方に傾斜した形状をなす。ピストン
2が上死点に達すると点火栓5が凹溝12内に侵入する
第4図を参照するとエアブラスト弁10は燃焼室4内に
配置されたノズル口15と、このノズル口15を開閉制
御する開閉弁16と、外方に向けてエアブラスト弁10
の先端面に至るまでほぼ円錐状に拡開する弁座17と、
この円錐状弁座17上に着座可能な開閉弁16の弁体1
8と、開閉弁16を駆動するソレノイド19と、圧縮空
気流入口20と、圧縮空気流入口20からソレノイド1
9内を通り、次いで一旦横方向に屈曲した後に開閉弁1
6周りを通ってノズル口15に至る圧縮空気通路21と
、この圧縮空気通路21内に配置された燃料噴射弁22
とを具備する。圧縮空気流入口20は圧縮空気供給ポン
プ23に連結されており、従って圧縮空気通路21内は
常時圧縮空気によって満たされている。一方、圧縮空気
通路21内には燃料噴射弁22から燃料が噴射される。
ソレノイド19が励磁されて弁体18がノズル口15を
開口せしめると圧縮空気が燃料と共にノズル口15から
燃焼室4内に噴出せしめられる。
第1図から第3図は夫々エアブラスト弁10の先端部を
拡大して示した図である。ここで第1図は開閉弁16の
弁体18の閉弁時の状態を示し、第3図は弁体18の最
大リフト時の状態を示している。第1図から第3図を参
照すると、ノズル口15には外方に向けてエアブラスト
弁10の先端面に至るまでほぼ円錐状に拡開する弁座1
7が形成されている。
第1図から第3図に示す実施例ではこの円錐状弁座17
の開き角θは約60°に形成されている。一方、開閉弁
16の弁体18は外方に向かうにつれて断面積が徐々に
増大するほぼ半球形状に形成されている。
開閉弁16の閉弁時には第1図に示されるように弁体1
8が円錐状弁座17上に着座せしめられてノズル口15
が閉鎖される。また第3図に示すように、円錐状弁座1
7の先端部25の一部25a1即ち第1部分25aが弁
体18の最大リフト時に弁体18の端面18aとほぼ面
一をなすと共に、円錐状弁座先端a25の残りの部分2
5b1即ち第2部分25bが弁体18の最大リフト時に
弁体端面18aよりも内方に位置するように形成されて
いる。本実施例では円錐状弁座先端部の第2部分25b
は第1図に示されるように開閉弁16の閉弁時に弁体端
面18aとほぼ面一をなすように形成されている。また
第2図に示されるように第2部分25bは円周方向につ
いて円錐状弁座先端部25全体のほぼ1/3を占めるよ
うに形成されている。なお、本実施例では円錐状弁座先
端部の第1部分25aが弁体18の最大リフト時に弁体
端面18aとほぼ面一をなすように形成されているが、
第1部分25aを弁体18の最大リフト時に弁体端面1
8aよりも外方に突出するように形成することもできる
次に第8図から第10図を参照して本発明のエアブラス
ト弁10における燃料および圧縮空気のノズル口15か
らの噴出形態について説明する。なお、第8図および第
9図はノズル口15から噴出せしめられる燃料噴霧の粒
径が小さい場合を示しており、第10図は燃料噴霧の粒
径が大きい場合を示している。
第8図に示されるように開閉弁16の開弁時に圧縮空気
通路21内の圧縮空気が円錐状弁座17の内壁面に沿っ
て円錐状に広がりつつ高速でノズル口15から噴出せし
められる。この円錐状に広がりつつ噴出せしめられた噴
出空気流27には噴出空気流27の内側に位置する空気
が巻き込まれ、その結果噴出空気流27で囲まれた内側
の領域29内の圧力が低くなる。一方、噴出空気流27
の外側にもエアブラスト弁10の外部の空気が巻き込ま
れる。ここで、円錐状弁座17の先端部25が弁体端面
18aよりも内方に位置しているノズル口部分15bか
ら噴出せしめられた噴出空気流部分27b、即ち第2の
噴出空気流部分27bは円錐状弁座17の先端部25が
弁体端面18aとほぼ面一をなしているノズル口部分1
5aから噴出せしめられた噴出空気流部分27a1即ち
第1の噴出空気流部分27aに比べて早い時期にエアブ
ラスト弁10の外部の空気に接するので、第2噴出空気
流部分27bに対する外側の巻き込み流は第1噴出空気
流部分27aに対する外側の巻き込み流よりも早い時期
に発生せしめられる。この外側の巻き込み流の流速が速
い間は噴出空気流27の外側の圧力が噴出空気流27の
内側の圧力と同様に低くなる。次いで外側の巻き込み流
が次第に減速されるにつれて噴出空気流27の外側の圧
力はその周りの領域、即ち噴出空気流27の外側の領域
30内の全体的な圧力に次第に近づく。この噴出空気流
27の外側の領域30は開放された空間であるのでその
圧力は高く、従って外側の巻き込み流が減速されるにつ
れて噴出空気流27の外側の圧力が高くなることになる
。ここで第2噴出空気流部分27bに対する外側の巻き
込み流は上述のようにその発生時期が早いのでその減速
もまた早い時期に生ずる。
その結果、第2噴出空気流部分27bの外側の圧力が上
昇して外側の圧力が内側の圧力よりも高くな ゛す、こ
の圧力差によって第2噴出空気流部分27bが内側に曲
げられる。このように第2噴出空気流部分27bが内側
に曲げられると噴出空気流27で囲鵞れた内側の領域2
9が圧縮されるのでこの内側の領域29内の圧力が上昇
せしめられ、斯くして噴出空気流27の外側の圧力と内
側の圧力との圧力差がほとんどなくなる。その結果、第
1噴出空気流部分27aは内側に曲がらずに円錐状に広
がる流れ方向をほぼそのまま持続することとなる。斯く
して、円錐状弁座17の先゛端部25が弁体18の最大
リフト時に弁体端面18aよりも内方に位置しているノ
ズル口部分15bからは噴射角の小さな噴出空気流、即
ち第2噴出空気流部分27bが形成されると共に、円錐
状弁座17の先端部25が弁体18の最大リフト時に弁
体端面18aとほぼ面一をなしているノズル口部分15
aからは噴射角の大きな噴出空気流、即ち第1噴出空気
流部分27aが形成される。
ノズル口15から噴出せしtられる燃料噴霧の粒径が小
さい場合には燃料噴霧は第8図および第9図に示される
ように上述の噴出空気流27にのって噴出せしめられる
。従って一部分の噴射角が小さい燃料噴霧が形成される
。一方、燃料噴霧の粒径が大きい場合には燃料噴霧の慣
性力が大きいので、燃料噴霧は第10図に示されるよう
に噴出空気流27にのらずに全体的に円錐状をなして噴
出せしめられる。
次に第11図から第13図を参照して、第4図から第7
図に示した2サイクル内燃機関におけるエアブラスト弁
10からの燃料噴出方法について説明する。なお第11
図は給排気弁の開弁時期、燃料噴射弁22から圧縮空気
通路21内への燃料噴射時期、および開閉弁16の開弁
時期、即ちエアブラスト弁工0の開弁時期を示している
。また第12図は機関低負荷運転時における燃焼室4内
の様子を示しており、第13図は機関高負荷運転時にお
ける燃焼室4内の様子を示している。また第12図およ
び第13図に示されるようにエアブラスト弁10はノズ
ル口部分15bが上方、即ちピストン2頂面と反対側に
位置するようにシリンダヘッド3の内壁面上に配置され
ている。
機関低負荷運転時には、第11図および第12図に示す
ように排気弁8および給気弁6が閉弁した後圧縮行程中
期においてエアブラスト弁10のノズル口15から凹溝
12の凹状内壁面に向けて燃料が噴出せしめられる。機
関低負荷運転時には燃料噴射量が少く、ノズル口15か
ら噴出せしめられる燃料噴霧の粒径が小さくなる。その
結果、第8図および第9図に示したようにノズル口部分
15bからは噴射角の小さい燃料噴霧が噴出せしめられ
ると共に、ノズル口部分15aからは噴射角の大きい燃
料噴霧が噴出せしめられる。従って第12!!lに示さ
れるようにピストン2が比較的低い位置にある圧縮行程
中期においてエアブラスト弁10から燃料を噴出せしめ
たときにも、すべての噴出燃料を凹溝12の凹状内壁面
上に衝突させることができる。この凹溝12の凹状内壁
面は上述したように燃料噴霧Fを包み込むような形状に
形成されているので、凹溝12の凹状内壁面上に衝突し
た燃料が凹溝12内から外部へ飛散することが防止され
、斯くしてほとんどすべての噴出燃料が凹溝12内に留
められる。また、ピストン2が比較的低い位置にあると
きに燃料が噴出せしめられるので、点火栓5による点火
が行われるまでに燃料が良好に気化するのに十分な時間
が与えられる。斯くして、燃料噴射量が少い機関低負荷
運転時であっても点火栓5の周りに良好に気化した可燃
混合気を集めることができ、その結果良好な着火とそれ
に続く良好な燃焼を得ることができる。また、ノズル口
部分15bから噴出せしめられる燃料噴霧の噴射角が小
さいので、凹溝12の深さをさほど深く形成しなくても
全噴出燃料を凹溝12内に集めることができ、従って高
い圧縮比を確保することができる。
一方、機関高負荷運転時には給気弁6が閉弁したとき、
或いは給気弁6が閉弁する前後においてエアブラスト弁
lOから燃焼室4内に向けて燃料が噴出せしめられる。
機関高負荷運転時には燃料噴射量が多く、ノズル口15
から噴出せしめられる燃料噴霧の粒径が大きくなる。そ
の結果、第10図および第13図に示すようにノズル口
15の全周から噴射角が大きくかつ円錐状に広がった燃
料噴霧が噴出せしめられるので、噴出された多量の燃料
噴霧が燃焼室4内の広い範囲に拡散される。従って燃料
と空気とが十分に混合されて燃焼室4内全体に均質な混
合気が形成され、斯くして所要の機関高出力が確保され
る。
ところで円錐状弁座17および弁体18は第1図から第
3図に示す形状の他にも種々の形状をとりうる。以下に
第14図から第18図を参照してい(っかの別の実施例
について説明する。なお、同様の構成要素に対しては同
一の参照符号を用いる。また、第14図、第16図およ
び第18図において2点鎖線は弁体18の最大リフト時
の状態を示している。
まず第14図および第15図を参照して第2の実施例に
ついて説明する。第1図から第3図に示す実施例では円
錐状弁座先端部の第2部分25bが円周方向について円
錐状弁座先端部25全体のほぼ1/3(約120°)を
占めるように形成されているが、第14図および第15
図に示す実施例では円錐状弁座先端部の第2部分25b
の円周方向の幅が約255゜に形成されている。この円
錐状弁座先端部の第2部分25bの幅は、ピストン2頂
面上に形成された凹溝12の形状や、シリンダへラド3
の内壁面上に配置されたエアブラスト弁10および点火
栓5の位置などを含む燃焼室4の形状等によって任意の
最適な幅に形成することができる。
次に第16図および第17図を参照して第3の実施例に
ついて説明する。第1図から第3図に示す実施例では円
錐状弁座17の先端部25の一部を円錐状弁座17の軸
線に直角方向に切除することにより円錐状弁座先端部の
第2部分25bを形成しているが、第16図および第1
7図に示す実施例では先端部25の一部を円錐状弁座1
7の軸線に対し斜め方向に切除することにより第2部分
25bを形成している。
次に第18図を参照して第4の実施例について説明する
。第1実施例から第3実施例では弁体18が外方に向か
うにつれて断面積が徐々に増大するほぼ半球形状に形成
されているが、第18図に示す実施例では弁体lBが外
方に向かうにつれて断面積が徐々に増大するほぼ円錐形
状に形成されている。
〔発明の効果〕
エアブラスト弁から噴出せしめられる燃料噴霧の粒径が
小さい場合には一部分の噴射角が小さくかつ残りの部分
の噴射角が大きい燃料噴霧を得ることができる。一方、
エアブラスト弁から噴出せしめられる燃料噴霧の粒径が
大きい場合にはノズル口の全周に亘って噴射角が大きく
かつ円錐状に広がる燃料噴霧を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は閉弁時におけるエアブラスト弁の先端部の拡大
側面断面図、第2図は第1図の矢印Hに沿ってみた拡大
底面図、第3図は開弁時におけるエアブラスト弁の先端
部の拡大側面断面図、第4図は第5図のIV−IV線に
沿ってみた2サイクル内燃機関の側面断面図、第5図は
第4図のシリンダヘッドの底面図、第6図はピストンの
工面図、第7図は第5図の■−■線に沿ってみた側面断
面図、第8図は燃料噴霧の粒径が小さい場合における燃
料噴霧の噴出形態を説明するための拡大断面図、第9図
は第8図のIX−IX線に沿ってみた拡大断面図、第1
0図は燃料噴霧の粒径が大きい場合における燃料噴霧の
噴出形態を説明するための拡大断面図、第11図は給排
気弁の開弁時期、エアブラスト弁の開弁時期等を示す線
図、第121!lは機関低負荷運転時における燃焼室内
の様子を説明するための図、第13図は機関高負荷運転
時における燃焼室内の様子を説明するための図、第14
図は第2の実施例の拡大側面断面図、第15図は第14
図の矢印X■に沿ってみた拡大底面図、第16図は第3
の実施例の拡大側面断面図、第17図は第16図の矢印
X■に沿ってみた拡大底面図、第18図は第4の実施例
の拡大側面断面図である。 10・・・エアブラスト弁、15・・・ノズル口、16
・・・開閉弁、     17・・・円錐状弁座、18
・・・弁体、      18a・・・弁体端面、21
・・・圧縮空気通路、  25・・・円錐状弁座先端部
、25a・・・円錐状弁座先端部の第1部分、25b・
・・円錐状弁座先端部の第2部分。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 圧縮空気通路の一端にノズル口を形成し、該ノズル口に
    該ノズル口を開閉制御する開閉弁を設け、該圧縮空気通
    路内に供給された燃料を該圧縮空気通路内に供給された
    圧縮空気によって該開閉弁の開弁時に該ノズル口から噴
    出せしめるエアブラスト弁において、該ノズル口に形成
    された弁座を外方に向けてエアブラスト弁の先端面に至
    るまでほぼ円錐状に拡開する形状に形成して該開閉弁の
    弁体を該弁座に着座させ、該弁体を外方に向かうにつれ
    て断面積が徐々に増大する形状に形成し、上記円錐状弁
    座の先端部の一部が該弁体の最大リフト時に弁体端面と
    ほぼ面一かまたは外方に突出すると共に、上記円錐状弁
    座の先端部の残りの部分が該弁体の最大リフト時に該弁
    体端面よりも内方に位置するように形成されているエア
    ブラスト弁。
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