JPH04178653A - 導電性磁性トナー - Google Patents

導電性磁性トナー

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JPH04178653A
JPH04178653A JP2306122A JP30612290A JPH04178653A JP H04178653 A JPH04178653 A JP H04178653A JP 2306122 A JP2306122 A JP 2306122A JP 30612290 A JP30612290 A JP 30612290A JP H04178653 A JPH04178653 A JP H04178653A
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祐一 守屋
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は電子写真法や静電印刷記録法などに使用される
静電荷像現像用トナー、特に導電性現像方式に用いられ
る導電性磁性トナーに関する。
〔従来の技術〕
一般に電子写真法は感光体上に電気的な潜像を形成し、
ついで該潜像をトナーによって現像し、必要に応じて紙
などの転写材にトナー画像を転写した後、加熱・加圧な
どの手段によって定着し複写物を得るものである。この
ような電子写真法に用いられる現像剤としては、トナー
とキャリアからなる2成分現像剤とトナーにキャリアの
機能を同時に備えた1成分現像剤とがある。
1成分現像剤には磁性1成分現像剤と非磁性1成分現像
剤があり、この内磁性1成分現像剤としては磁性粉を1
0wt%〜70wt%程度含有した磁性トナーが用いら
れる。また、磁性トナーは導電性磁性トナーと絶縁性磁
性トナーに分類され、前者は静電誘導あるいは電荷注入
が現像駆動力となり、後者は摩擦帯電による電荷が現像
駆動力となる。
導電性磁性トナーを用いた1成分現像方式では、1成分
現像であることによるトナー濃度コントロ−ルが不用で
あるという利点の他に、導電性磁性トナー自体が現像電
極となるため、エツジ効果のない均一な画像が得られる
という利点があることが知られている。また、導電性磁
性トナーの固有抵抗率をおよそ104Ω・clll以下
という低抵抗に下げることによって現像電位が200v
以下程度のシステムにも利用できるという利点が生じる
しかし、導電性磁性トナーは静電転写時に転写紙を介し
てトナーの電荷がリークしやすく、普通紙への転写が困
難であるという欠点がある。また、導電性を付与するた
めにカーボンブラックを多量に添加すると熱定着し難く
なるという欠点もある。
この中で転写性の問題については高抵抗処理を施した特
殊紙を用いたり、圧力転写方式を用いたりすることによ
っである程度解決されるが、熱定着特性については依然
不十分であり、従来技術では低抵抗化と定着特性の両方
を満足できていない。
低抵抗化と定着特性を同時に満足させる方法としては、
固有抵抗率が106〜109Ω・cll+程度の比較的
高抵抗なトナー粒子にカーボンブラックを多量に外添す
る方法や、同様のトナー粒子表面に導電性カーボンブラ
ックを衝撃力によって固定する方法などが提案されでい
る。しかし、これらの方法では見かげ上の固有抵抗率は
低下するもののトナーの内部抵抗はそれほど低くないた
めに実際の現像時には導電路の形成が不十分となり電荷
注入が不良となるため、特に低現像電位のシステムでは
画像濃度の低下や地力ブリの増加などの問題を起こして
しまうことが多い。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明は定着性を悪化させずに導電性磁性トナーの低抵
抗化を図ることによって、低現像電位のシステムに於い
ても高い画像濃度と地力ブリの少ない良好な画像が得ら
れる導電性磁性トナーを提供するものである。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は固定抵抗率が1×106Ω・cn+以下の磁性
粉を40〜60−t%含有し、かつ比表面積が800〜
1500m”7gでDBP吸油量が200cc/100
g以上のカーボンブラックを8〜15−t%含有するこ
とを特徴とする導電性磁性トナーであり、その表面にカ
ーボンブラックを付着させたことを特徴とする導電性磁
性トナーである。
本発明で比表面積及びDBP吸油量を特定したカーボン
ブラックは、小粒径であり、かつストラフチャーと呼ば
れている粒子相互の鎖状構造が密であるため導電性磁性
トナーに含有させた場合、トナー中で導電路を形成しや
すい。しかし、このようなカーボンブラックを結着樹脂
中に分散すると分散物の粘度が高くなり、トナーの熱定
着特性が悪化する。そのため、熱定着特性を満足させる
にはその配合量は限定される。
そこで、本発明ではトナーの熱定着特性を満足できる限
度のカーボンブラックを含有し、導電性磁性トナー中で
比較的含有量の多い磁性粉として固有抵抗率の低いもの
を採用することによって導電性磁性トナーの内部抵抗を
低くすることを可能としたものである。
本発明に使用される磁性粉は固有抵抗率が1×106Ω
・c+a以下であれば特に材料組成の制限はない。この
固有抵抗率は、主電極面積1.00cm2の円筒型電極
に試料を入れて200 g /cta2の加重をかけ、
100 V 7cmの電界下で測定された値である。こ
のような磁性粉として、結晶学的にスピネル、ペロプス
カイト、六方晶、ガーネット、オルソフェライト構造を
有するフェライトやマグネタイトなどが本発明に適用さ
れる。フェライトの構成はニッケル、亜鉛、マンガン、
マグネシウム、銅、リチウム、バリウム、バナジウム、
クロム、カルシウムなどの酸化物と3価の鉄酸化物との
焼結体である。本発明に使用される磁性粉として、具体
的には関東電化工業社のマグネタイ1−KBI−20V
(商品名)やKBC−100(商品名)が挙げられる。
本発明に於いて固有抵抗率が1×106Ω・cmを越え
る磁性粉を使用すると、導電性磁性トナーの内部抵抗が
高くなるため、低現像電位システムでの画像濃度の低下
や地力ブリの増加の原因となる。また、磁性粉含有量が
40wt%未満では導電性磁性トナーの現像ロールに対
する磁気的束縛力が低下し、トナーの搬送不良やトナー
飛散が発生する。一方60−t%を越える場合、製造工
程での熱溶融混練性が悪いため結着樹脂への磁性粉の分
散が困難になり、また画像の熱定着性が悪化する。
本発明に使用されるカーボンブランクは、ファーネス法
、チャンネル法などで製造され、その比表面積が800
〜1.500m”7gでDBP吸油量が200cc/1
00g以上のものである。比表面積はN2ガス吸着によ
るBET法によって測定されたものであり、DBP吸油
蓋は100gのカーボンブラックの空隙を満たすのに必
要なりBP(ジブチルフタレイト)の量を吸油針で測定
した値である。比表面積が800m”/g未満あるいは
DBP吸油量が200cc/100g未満ではカーボン
ブラックのストラフチャーが発達していないため、本発
明の低抵抗の導電性磁性トナーは得られない。
−力比表面積が1500m”/ gを越える場合は結着
樹脂へのカーボンブラックの分散性が悪くなるために地
力ブリが発生しやすくなる。本発明に使用されるカーボ
ンブラックとして、具体的にはうイオン・アクゾ社のケ
ンチェンブラックEC(商品名)やキャボット社のBL
ACK PEARLS 2000 (商品名)などがあ
る。本発明に於いて、カーボンブランクの含有量が8w
t%未満では十分な導電性が得られず、15wt%を越
えると製造時に分散・混練が困難となりトナーの溶融粘
度が上昇するため熱定着性が不良となる。
本発明の導電性磁性トナーは前記の磁性粉及びカーボン
ブラックの他に結着樹脂やその他添加剤を熱ロール、ニ
ーダ−、エクストルーダーなどの混練機によって混練し
た後機械的に粉砕し、さらに分級機によって4〜20μ
程度に分級して得られる。また、分級後にトナー粒子表
面の導電性を均一化するためにカーボンブランクなどの
導電性材料を、また流動性向上のためにシリカなどの添
加剤を各々トナー粒子表面に付着させても良い。
なお、カーボンブラックをトナー粒子に付着させる方法
としては、タービン型撹拌機、ヘンシェルミキサーなど
の一般的な混合機を用いる方法や、表面改質機として知
られる奈良機械製作所社のハイブリダイザ−、ホソカワ
ミクロン社のオングミルなどを使用してトナー粒子の表
面にカーボンブラックを強固に付着させてもよい。
本発明の導電性磁性トナーに使用される結着樹脂として
は、ポリスチレン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ビ
ニル系樹脂、ポリアクリレート、ポリメタクリレート、
ポリ塩化ビニリデン、ポリアクリロニトリル、ポリエー
テル、ポリカーボネート、熱可塑性ポリエステル、熱可
塑性エポキシ樹脂、セルロース系樹脂及びそれらの千ツ
マ−の共重合樹脂などの熱可塑性樹脂の他、変性アクリ
ル樹脂、フェノール樹脂、メラミン樹脂、ユリア樹脂な
どの熱硬化性樹脂を使用することができる。
また、その他の添加剤としてはアゾ系の金属染料やニグ
ロシン系染料などの帯電助剤、カーボンブラック以外の
着色剤、ポリプロピレンなどの定着助剤が使用できる。
〔実施例〕
以下、本発明を実施例に基づいて説明する。
実施例1 上記組成物を二軸混練機にて熔融混練し、冷却後ジェッ
ト粉砕機で微粉砕した後、気流式分級機で分級して平均
粒子径10μmの本発明の導電性磁性トナーを得た。こ
の導電性磁性トナーの固有抵抗率を測定したところ、4
.2X10’Ω・ctnであった。
実施例2 [エポキシ樹脂(油化シェル社製エビ:7−HOO4)
   4Fwt%上記組成物を二軸混練機にて溶融混練
し、冷却後ジェット粉砕機で微粉砕した後、気流式分級
機で分級して平均粒子径10μmのトナー粒子を得た。
このトナー粒子の固有抵抗率を測定したところ、4.2
X10’ Ω・C川であった。
上記トナー粒子100重量部につきカーボンブラック(
三菱化成工業社製#40)0.8重量部をミキサーで混
合し、表面にカーボンブラックが付着した本発明の導電
性磁性トナーを得た。この導電性磁性トナーの固有抵抗
率は1.8X1O2Ω・cmであった。
実施例3 上記組成物を二軸混練機にて溶融混練し、冷却後ジェッ
ト粉砕機で微粉砕した後、気流式分級機で分級して平均
粒子径10μmのトナー粒子を得た。このトナー粒子の
固有抵抗率を測定したところ、8.5X10’ Ω・c
mであった。
上記トナー粒子100重量部につきカーボンブラック(
三菱化成工業社製#40)0.8重量部をミキサーで混
合し、表面にカーボンブラックが付着した本発明の導電
性磁性トナーを得た。この導電性磁性トナーの固有抵抗
率は3.4X102Ω・cm1であった。
比較例1 上記組成物を二軸混練機にで溶融混練し、冷却後ジエン
)粉砕機で微粉砕した後、気流式分級機で分級して平均
粒子径10μmのトナー粒子を得た。このトナー粒子の
固有抵抗率を測定したところ、2.lX106Ω・cm
であった。
上記トナー粒子100重量部につきカーボンブラック(
三菱化成工業社製#40)0.8重量部をミキサーで混
合し、表面にカーボンブラックが付着した比較用の導電
性磁性トナーを得た。この導電性磁性トナーの固有抵抗
率は2.7X10’Ω・clllであった。
比較例2 上記比較例1と同一のトナー粒子100重量部につき、
カーボンブラック(三菱化成工業社製#40)2.0重
量部をミキサーで混合し、表面にカーボンブラックが付
着した比較用の導電性磁性トナーを得た。この導電性磁
性トナーの固有抵抗率は7.2X102Ω・Cl11で
あった。
比較例3 比較例1と同一のトナー粒子100重量部につき、カー
ボンブラック(ライオン・アクヅ社製ケッチエンブラッ
クEC)2.0重量部をミキサーで混合した後、奈良機
械製作所社のハイブリダイザ−を使用して気流中で衝撃
力を加え、カーボンブラックが表面に固定された比較用
の導電性磁性トナーを得た。この導電性磁性トナーの固
有抵抗率は4.3X103Ω・cmであった。
比較例4 エポキシ樹脂 (油化シェル 社製エピコート1004
)     48wt%ポリブnピレン  (三洋化成
工業社製しスコー11550P)  2ivt%上記組
成物を二軸混練機にて溶融混練し、冷却後ジェット粉砕
機で微粉砕した後、気流式分級機で分級して平均粒子径
10μmのトナー粒子を得た。このトナー粒子の固有抵
抗率を測定したところ、4.、3 X 10 lIΩ’
cmであった。
上記トナー粒子100重量部につきカーボンブランク(
三菱化成工業社製#40)0.8重量部をミキサーで混
合し、表面にカーボンブラックが付着した比較用の導電
性磁性トナーを得た。この導電性磁性トナーの固有抵抗
率は6.2X106Ω・Cff1であった。
実施例及び比較例の各トナーをSe感光体を有する低現
像電位(150V)のテスト複写機を用いて試験したと
ころ、第1表の結果を得た。ここで、画像濃度は感光体
上の画像を透明な粘着テープで剥離し、該粘着テープを
白紙に貼付けた後マクヘス濃度計で測定した。また、地
力ブリは感光体上の非画像部上のトナーを透明な粘着テ
ープで剥離し、画像濃度と同様にして測定した。
第】表 第1表の結果のように、本発明の導電性磁性トナーは低
現像電位のシステムにおいて十分な画像濃度と少ない地
カブIJを示した。
〔発明の効果〕
以上述べたように、本願発明は低現像電位システムでも
高い画像濃度と地力ブリの少ない良好な画像が得られる
導電性磁性トナーを提供することができる。
特許出願人  株式会社 巴川製紙所

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)固有抵抗率が1×10^6Ω・cm以下である磁
    性粉を40〜60wt%含有し、かつ比表面積が800
    〜1500m^2/gでDBP吸油量が200cc/1
    00g以上であるカーボンブラックを8〜15wt%含
    有したことを特徴とする導電性磁性トナー。(2)固有
    抵抗率が1×10^6Ω・cm以下である磁性粉を40
    〜60wt%含有し、かつ比表面積が800〜1500
    m^2/gでDBP吸油量が200cc/100g以上
    であるカーボンブラックを8〜15wt%含有したトナ
    ー粒子の表面にカーボンブラックを付着させたことを特
    徴とする導電性磁性トナー。
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