JPH0417817Y2 - - Google Patents

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JPH0417817Y2
JPH0417817Y2 JP1986178843U JP17884386U JPH0417817Y2 JP H0417817 Y2 JPH0417817 Y2 JP H0417817Y2 JP 1986178843 U JP1986178843 U JP 1986178843U JP 17884386 U JP17884386 U JP 17884386U JP H0417817 Y2 JPH0417817 Y2 JP H0417817Y2
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JP
Japan
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liquid
air
housing
reciprocating pump
pressure
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JP1986178843U
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JPS6383472U (ja
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  • Reciprocating Pumps (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、空気室の容積変化により往復ポン
プの吐出圧の脈動を吸収する脈動吸収装置に関す
るものである。
〔従来の技術〕
第3図は従来の脈動吸収装置を具備し圃場にお
ける薬液散布に用いる動力噴霧機を示している。
クランクケース10にはクランク軸12が配設さ
れ、クランク軸12は両端においてクランクケー
ス10に軸支されている。往復ポンプ13はクラ
ンクケース10に結合されているシリンダパイプ
16内に配設されるピストン棒14をもち、ピス
トン棒14は基端側においてコンロツド18を介
してクランク軸12へ連結されている。ピストン
体20はピストン棒14の先端側の端部に遊嵌さ
れ、吸込口21の液体はクランク軸12の方への
ピストン棒14の移動に伴つてピストン体20の
内周側の間隙を通つてポンプ室23へ導かれる。
吐出弁22はポンプ室23と吐出口24との間に
配設され、吐出弁22の方へのピストン棒14の
移動時に開かれ、ポンプ室23の液体は吐出弁2
2を介して吐出口24へ導かれる。調圧弁26
は、シリンダパイプ16の先端側に結合して吐出
口24を区画しているシリンダ先27に装着さ
れ、吐出口24内の液体の圧力が所定値を越える
と、調圧弁26において内蔵される弁体29が押
し開かれ、液体は調圧弁26の余水口(図示しな
い)からタンクへ戻り、これにより往復ポンプ1
3の吐出圧を一定値に調整する。脈動吸収装置2
8はハウジング30をもち、ハウジング30の下
部の接続口32はシリンダ先27に装着されてい
る。ハウジング30の内部空間には、接続口32
を介して吐出口24から液体が侵入し、これによ
りハウジング30の内部空間は、下側の液体部分
34と上側の空気部分36とに分割される。圧力
計38はニードル弁40を介して吐出口24から
液体を送られ、往復ポンプ13の吐出圧を指示す
る。
吐出口24における液体の圧力の脈動に伴なつ
て、脈動吸収装置28における液体部分34の上
面の高さが変化し、空気部分36の容積が変化す
るので、往復ポンプ13の吐出圧の脈動が吸収さ
れる。
〔考案が解決しようとする課題〕
従来の脈動吸収装置28では、空気部分36の
空気が、加圧されている液体部分34の液体と接
触し、また、ハウジング30における液体部分3
4の上面は液体の圧力の脈動に伴つて激しく振動
し、かつ接続口を通過する液体が噴流となつて直
接ハウジング内液面に達し、空気と液体とが攪拌
状態になり、空気部分36の空気が、液体部分3
4の液体に溶け込み、往復ポンプ13の運転中に
時間経過とともに減少するという問題がある。空
気部分36の空気の減少は、脈動吸収装置28の
機能の低下を引き起こす原因となる。
この考案の目的は、従来技術のこのような問題
を解決し、空気室の空気の溶け込みを防止して脈
動圧の吸収の機能を良好に保持することができる
往復ポンプの脈動吸収装置を提供することであ
る。
〔課題を解決するための手段〕
この考案の往復ポンプの脈動吸収装置によれ
ば、分割可能なハウジングの上部分と下部分との
接合部であつて、ハウジング内の空気部分と液体
部分とを仕切る所に、外方へ突出される膨出部を
形成され、これら膨出部の間にハウジング内を軸
心方向に遮蔽される比重が1以下の可撓性材料か
らなる積層状の複数個の網部材と、気水密を保持
されるシール部材とを締着具によつて挟着され、
ハウジング内の空気の流出を防止可能とする。
〔作用〕
可撓性材料からなる網部材は、撓んで、ハウジ
ング内の液体部分の上面、すなわちハウジング内
の空気部分と液体部分とを仕切る所に位置する。
液体部分の上面は往復ポンプの吐出圧の脈動に関
係して上下動し、これにより、ハウジング内の空
気部分の容積は増減し、この結果、往復ポンプの
吐出圧の脈動は吸収される。
また液体部分の上面は、往復ポンプの吐出圧の
脈動に伴つて激しく波立つ傾向があるが、網部材
を当てられ、これにより、波立ちが抑制されるの
で、ハウジング内の空気部分の空気と液体部分の
液体とが攪拌状態になつて、空気部分の空気が液
体部分の液体に溶け込んだり混入したりするのが
抑制される。
さらに網部材は、複数個の積層状に配列され、
ハウジング内の空気部分の空気と液体部分の液体
との接触を適当に遮断しているので、この点から
も、ハウジング内の空気部分の空気が、液体部分
の液体に溶け込んだり混入したりするのが抑制さ
れる。
〔実施例〕
以下にこの考案を第1図及び第2図の一実施例
について説明する。なお第3図の要素と同一の部
分については同番号で指示して、それらの説明は
省略し、相違点のみ説明する。
第1図において、ハウジング30は、ほぼ本体
部を形成する下部分42と、頂部を形成する上部
分44とからなり、下部分42及び上部分44
は、それぞれ膨出部としてのフランジ46,48
を有しているとともに、フランジ46,48にお
いて互いに突き合わされて接合されている。締着
具としてのボルト50及びナツト52は、フラン
ジ46,48を互いに締め付け、下部分42と上
部分44とを接合している。シール部材としての
0リング54は、フランジ48側の段部に配設さ
れ、フランジ46,48との間に挟着され、フラ
ンジ46,48の接合面の気水密を保持してい
る。網部材56は、比重が1以下の合成樹脂など
の可撓性材料からなり、複数個が積層状に配列さ
れ、周縁において0リング54とともにフランジ
46,48の間に挟着され、ハウジング30内を
上下に仕切つている。網部材56は、その中央部
において上下動可能となるように適当なたるみを
もたされており、フランジ46,48の間に周縁
を固定され、第2図に構造が詳細に示されている
ように、多数の小径の網目を有している。空気は
網部材56のこれら網目を通過可能になつてい
る。
実施例の作用について説明する。
往復ポンプ13の作動開始に伴つて、ハウジン
グ30内には接続口32の内孔を介して吐出口2
4から液体が流入し、ハウジング30内は下側の
液体部分34と上側の空気部分36とに分割され
る。網部材56は、液体より比重が小さいので、
液体部分34の上面、すなわち液体部分34と空
気部分36との境界面に位置する。吐出口24の
液圧の脈動に関係して、液体部分34の上で網部
材56は上下動し、空気部分36の容積は増減す
る。これにより、ハウジングの吐出圧の脈動は吸
収される。
また液体部分34の上面は、往復ポンプ13の
吐出圧の脈動に伴つて激しく波立つ傾向がある
が、網部材56を当てられているので、波立ちが
抑制され、ハウジング30内の空気部分36の空
気と液体部分34の液体とが攪拌状態になつて、
空気部分36の空気が液体部分34の液体に溶け
込んだり混入したりするのが抑制される。
さらに網部材56は、複数個の積層状態に配列
され、ハウジング30内の空気部分36の空気と
液体部分34の液体との接触を適当に遮断してい
るので、この点からもハウジング30内の空気部
分36の空気が、液体部分34の液体に溶け込ん
だり混入したりするのが抑制される。
なお実用上、前記網部材間に網目寸法よりも大
きな封入体、例えば合成樹脂製粒状体を多数挿入
させることもできる。
〔考案の効果〕
このようにこの考案によれば、次のような効果
が得られる。すなわち、 ハウジング内に上下を仕切るように積層状に
複数個が配列される網部材は比重が1より小さ
く、ハウジング内の液面に浮くため、この網部
材がハウジング内の空気部分と液体部分との境
界面に位置し、往復ポンプの吐出圧の脈動に関
係して上下動するので、ハウジング内の液体部
分の上面の波立ちが抑制されるとともに、ハウ
ジング内の空気部分の空気と液体部分の液体と
の接触が、網部材により適当に遮断され、波立
ちが鎭静され、この結果、ハウジング内の空気
が液体に溶け込んだり混入したりするのが抑制
され、脈動圧吸収体としての空気がハウジング
から流出するのが抑制される。こうして脈動吸
収装置の脈動圧吸収効果を長く保持することが
可能になる。
網部材はハウジングに固定されているため、
これ自体流失のおそれがないので、接続口の開
口面積を大きくとれ、このため接続口を通過す
る液体が強い噴流となつてハウジング液面を波
立たせることがなく、空気の流亡時間が延長さ
れる効果がある。
ポンプ不使用時にはハウジング内部を乾燥状
態に保ちやすく、圧力容器としてのハウジング
の健全性と、安全性を確保できる。
空気溜りの容積は固定されていないので、低
い圧力振動に対しては充分な空気量で対応する
ので、十分な振動吸収が可能である。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案に係る脈動吸集装置の一実施
例を具備する往復ポンプの構造図、第2図は第1
図の網部材の詳細を示す図、第3図は従来の脈動
吸収装置を具備する往復ポンプの構造図である。 13……往復ポンプ、28……脈動吸収装置、
30……ハウジング、42……下部分、44……
上部分、46,48……フランジ(膨出部)、5
0……ボルト(締着具)、52……ナツト(締着
具)、54……0リング(シール部材)、56……
網部材。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 分割可能なハウジング30の上部分44と下部
    分42との接合部であつて、ハウジング30内の
    空気部分と液体部分とを仕切る所に、外方へ突出
    される膨出部46,48を形成され、これら膨出
    部46,48の間に前記ハウジング30内を軸心
    方向に遮蔽される比重が1以下の可撓制材料から
    なる積層状の複数個の網部材56と、気水密を保
    持されるシール部材54とを締着具50,52に
    よつて挟着され、前記ハウジング30内の空気の
    流出を防止可能とすることを特徴とする往復ポン
    プの脈動吸収装置。
JP1986178843U 1986-11-20 1986-11-20 Expired JPH0417817Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP1986178843U JPH0417817Y2 (ja) 1986-11-20 1986-11-20

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JP1986178843U JPH0417817Y2 (ja) 1986-11-20 1986-11-20

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Publication Number Publication Date
JPS6383472U JPS6383472U (ja) 1988-06-01
JPH0417817Y2 true JPH0417817Y2 (ja) 1992-04-21

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ID=31121355

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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS55134769A (en) * 1979-04-06 1980-10-20 Hitachi Ltd Pumping device
JPS581624U (ja) * 1981-06-26 1983-01-07 佐々木 孝 水路落差工

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS55134769A (en) * 1979-04-06 1980-10-20 Hitachi Ltd Pumping device
JPS581624U (ja) * 1981-06-26 1983-01-07 佐々木 孝 水路落差工

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JPS6383472U (ja) 1988-06-01

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