JP3263804B2 - オイルストレーナ - Google Patents

オイルストレーナ

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JP3263804B2
JP3263804B2 JP13059596A JP13059596A JP3263804B2 JP 3263804 B2 JP3263804 B2 JP 3263804B2 JP 13059596 A JP13059596 A JP 13059596A JP 13059596 A JP13059596 A JP 13059596A JP 3263804 B2 JP3263804 B2 JP 3263804B2
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  • Lubrication Details And Ventilation Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • Filtration Of Liquid (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特に、自動車の変
速機に使用されるオイルストレーナに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種オイルストレーナとして、
例えば、実開平6−41812号公報に示すものが存す
る。該従来のオイルストレーナは、具体的には図示しな
いが、主として、アッパーボディとロアボディとフィル
ターとから成り、アッパーボディとロアボディとは、オ
イルの通過を許容する格子状の開口形状を有する箱状体
に成形されて、アッパーボディ側には複数の弾性係止爪
と軸部とを一体に形成し、ロアボディ側には複数の段部
とボス部とを一体に形成して、当該各弾性係止爪の段部
に対する係止と、各軸部のボス部に対する嵌合により、
アッパーボディとロアボディとを仮組みできる構成とな
っている。
【0003】又、フィルターは、上記仮組みされたアッ
パーボディとロアボディの外側に重合されて、その全周
縁を各ボディのフランジ部と一緒に射出成形カバーで接
合される構成となっている。
【0004】従って、斯る従来のオイルストレーナの下
では、アッパーボディとロアボディにオイルの通過を許
容する格子状の開口形状を付与して、当該各ボディの外
側にフィルターを射出成形カバーを介して重合する構成
を採用した関係で、フィルターによる濾過面積の拡大が
期待できる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】然し乍ら、近年は、変
速機全体の小型化のみならず、地上高の確保から、その
上下寸法の小型化も強く望まれているので、これらの要
請に対応するために、上記した従来のオイルストレーナ
を小型化・薄型化すると、例え、フィルターを外側に重
合する構成を採用したと雖も、自ずと、オイルの流路面
積が減少して、流通抵抗が増大してしまう恐れが十分に
考えられる。
【0006】又、変速機の構成部品の一つであるコント
ロールバルブにあっては、その固定手段たるボルト頭等
がオイルストレーナ側に不用意に突起している関係で、
当該ボルト頭等の突起物を受け入れる構造を有していな
いと、オイルストレーナの薄型化は到底望めない。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、斯る当該分野
の要請に応えるために開発されたもので、請求項1記載
の発明は、流出口を有して変速機の構成部品側に配置さ
れるアッパーボディと、流入口を有してオイルパン側に
配置されるロアボディと、アッパーボディとロアボディ
とで画成される内部空間を流出路と流入路とに仕切るフ
ィルターと、該フィルターを上記内部空間においてロア
ボディ側に保持する保持フレームとから成り、アッパー
ボディは、その壁面に上記変速機の構成部品側に存する
突起物を受け入れる複数の窪みを凸壁として内側に向か
って突設し、保持フレームは、その基枠の内域に上記ア
ッパーボディの流出口を中心として放射状に延びる放射
リブと、該放射リブの間を交叉状に延びる交叉リブとを
設け、当該交叉リブを上記各凸壁を避けて、該各凸壁の
上流側と下流側に位置させる構成を採用した。
【0008】請求項2記載の発明は、流出口を有して変
速機の構成部品側に配置されるアッパーボディと、流入
口を有してオイルパン側に配置されるロアボディと、ア
ッパーボディとロアボディとで画成される内部空間を流
出路と流入路とに仕切るフィルターと、該フィルターを
上記内部空間においてロアボディ側に保持する保持フレ
ームとから成り、アッパーボディは、その壁面に上記変
速機の構成部品側に存する突起物を受け入れる複数の窪
みを凸壁として内側に向かって突設し、保持フレーム
は、その基枠の内域に上記アッパーボディの流出口を中
心として放射状に延びる放射リブと、該放射リブの間を
交叉状に延びる交叉リブとを設け、当該交叉リブを上記
流出口に最も近接する凸壁を避けて、該凸壁の上流側に
位置させる構成を採用した。
【0009】請求項3記載の発明は、流出口を有して変
速機の構成部品側に配置されるアッパーボディと、流入
口を有してオイルパン側に配置されるロアボディと、ア
ッパーボディとロアボディとで画成される内部空間を流
出路と流入路とに仕切るフィルターと、該フィルターを
上記内部空間においてロアボディ側に保持する保持フレ
ームとから成り、上記アッパーボディの流出口から近距
離にあって、流出口を中心とする周方向断面で見た場合
の流出路断面積が流出口側に向かって減少する範囲と、
流出口から遠距離にあって、流出路断面積が流出口側に
向かって増大する範囲とを有する一方、アッパーボディ
は、その壁面に上記変速機の構成部品側に存する突起物
を受け入れる複数の窪みを凸壁として内側に向かって突
設し、保持フレームは、その基枠の内域に上記アッパー
ボディの流出口を中心として放射状に延びる放射リブ
と、該放射リブの間を交叉状に延びる交叉リブとを設
け、上記流出路断面積が流出口側に向かって減少する範
囲においては、交叉リブを各凸壁を避けて、該各凸壁の
上流側と下流側に位置させる構成を採用した。
【0010】請求項4記載の発明は、流出口を有して変
速機の構成部品側に配置されるアッパーボディと、流入
口を有してオイルパン側に配置されるロアボディと、ア
ッパーボディとロアボディとで画成される内部空間を流
出路と流入路とに仕切るフィルターと、該フィルターを
上記内部空間においてロアボディ側に保持する保持フレ
ームとから成り、上記アッパーボディの流出口から近距
離にあって、流出口を中心とする周方向断面で見た場合
の流出路断面積が流出口側に向かって減少する範囲と、
流出口から遠距離にあって、流出路断面積が流出口側に
向かって増大する範囲とを有する一方、アッパーボディ
は、その壁面に上記変速機の構成部品側に存する突起物
を受け入れる複数の窪みを凸壁として内側に向かって突
設し、保持フレームは、その基枠の内域に上記アッパー
ボディの流出口を中心として放射状に延びる放射リブ
と、該放射リブの間を交叉状に延びる交叉リブとを設
け、上記流出路断面積が流出口側に向かって減少する範
囲においては、交叉リブを流出路断面積を最小となす凸
壁を避けて、該凸壁の上流側に位置させる構成を採用し
た。
【0011】請求項5記載の発明は、請求項1乃至請求
項4を前提として、保持フレームの放射リブがアッパー
ボディの凸壁に対向して位置する構成を採用した。
【0012】請求項6記載の発明は、請求項5を前提と
して、放射リブが凸壁面に当接している構成を採用し
た。
【0013】請求項7記載の発明は、請求項1乃至請求
項6を前提として、アッパーボディと保持フレーム間
に、放射方向には長く交叉方向には短い断面形状を呈す
る支柱脚を介在させて、該支柱脚の作用で、保持フレー
ムをロアボディ側に湾曲させながら、フィルターを保持
する構成を採用した。
【0014】依って、請求項1記載の発明にあっては、
アッパーボディの流出口から見ると、当該流出口の同心
円上に沿ってオイルを遮る周方向へ延びる保持フレーム
の交叉リブが各凸壁を避けて、その上流側と下流側に位
置する関係で、凸壁の存在によって、例え、当該部位の
流出路が狭くなっていても、交叉リブで流出路を更に狭
めて、オイルの流通抵抗が増大してしまうことを有効に
防止できる。
【0015】請求項2記載の発明にあっては、交叉リブ
が流出口に最も近接する凸壁を避けて、その上流側に位
置する関係で、交叉リブで流出口近傍における流出路を
更に狭めて、同様に、オイルの流通抵抗が増大してしま
うことを有効に防止できる。
【0016】請求項3記載の発明にあっては、流出路断
面積が流出口側に向かって減少する範囲では、下流に向
かう程、フィルターを通過したオイル量が増大すること
に加えて、流出路の断面積が減少しているので、オイル
の流速はこれらの相乗作用によって急速に高まると共
に、同範囲では、保持フレームの交叉リブが各凸壁を避
けて、その上流側と下流側に位置する関係で、やはり、
流出路の断面積の急変を抑制して、オイルの流通抵抗が
増大してしまうことを有効に防止できる。
【0017】請求項4記載の発明にあっては、流出路断
面積が流出口側に向かって減少する範囲では、交叉リブ
が流出路断面積を最小とする凸壁を避けて、その上流側
に位置する関係で、同様に、交叉リブによる流出路の断
面積の急変を抑制して、オイルの流通抵抗が増大してし
まうことを有効に防止できる。
【0018】請求項5乃至請求項7にあっては、例え、
アッパーボディとロアボディとで画成される内部空間が
負圧状態となって、保持フレームがフィルターを伴って
凸壁が存在する流出路側に変形しようとしても、当該流
出路側への変形を効果的に防止できる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示する好適な実
施の形態に基づいて詳述すれば、該実施の形態に係るオ
イルストレーナは、図1に示す如く、アッパーボディ1
とロアボディ2とフィルター3と保持フレーム4とから
成り、アッパーボディ1は変速機の構成部品たるコント
ロールバルブ側に配置され、ロアボディ2はオイルパン
側に配置され、フィルター3と保持フレーム4とは、当
該アッパーボディ1とロアボディ2とで画成される内部
空間に収納されるものである。
【0020】これを具体的に説明すると、まず、アッパ
ーボディ1は、図示する如く、所望の略菱形状をもっ
て、合成樹脂材料で薄型に成形されて、一端部にコント
ロールバルブ側に接続される筒状を呈するオイルの流出
口5を形成すると共に、そのフランジ部1aの適所に固
定部6を形成する一方、その壁面に上記コントロールバ
ルブを固定するボルト頭等の突起物を受け入れる複数の
窪みを凸壁7として内側に向かって突設する構成となっ
ている。従って、当該各凸壁7に関しては、アッパーボ
ディ1の外側から見ると、いずれも、上記ボルト頭等の
突起物と対応して、窪んだ状態をもって配列されること
となるが、その形態は、図示する円形や達磨形のみに限
定されるものではない。
【0021】又、アッパーボディ1は、特に、図3乃至
図6から明らかなように、上記凸壁7が存在しない壁面
の適所に、保持フレーム4をロアボディ2側に積極的に
湾曲させる複数の支柱脚8を同じく内側に向かって突設
しているが、この各支柱脚8は、若干ではあるが、中央
側のものが高く、周縁側のものが低くなるように設定さ
れている。
【0022】ロアボディ2は、上記アッパーボディ1と
相似する形状をもって、合成樹脂材料で薄型に成形され
て、一端部に比較的大きな長孔状を呈するオイルの流入
口9を形成するものであるが、自身のフランジ部2aと
アッパーボディ1のフランジ部1a同士を振動溶着等に
より接合することにより、その画成された内部空間にフ
ィルター3と保持フレーム4とを収納する構成となって
いる。
【0023】フィルター3は、やはり、アッパーボディ
1と相似する形状をもって、メッシュや不織布等の濾過
材で成形されて、後述する保持フレーム4の各リブによ
る一様均一な保持作用を得て、アッパーボディ1とロア
ボディ2とで画成される内部空間に、当該内部空間を流
出路W1と流入路W2とに仕切る状態をもって収納され
る構成となっている。
【0024】保持フレーム4は、同じく、アッパーボデ
ィ1と相似する形状をもって、合成樹脂材料で成形され
て、アッパーボディ1とロアボディ2の各フランジ部1
a・2a間に挾持される基枠10と、該基枠10の内域
にアッパーボディ1の流出口5を中心として放射状に延
びる複数の放射リブ11と、該各放射リブ11の間に交
叉状に延びる複数の交叉リブ12を設けてなるものであ
るが、内部空間に対する収納状態にあっては、上記した
アッパーボディ1側に設けられている支柱脚8を高低差
を利用して、ロアボディ2側に若干湾曲しながら、フィ
ルター3をロアボディ2との間に保持する構成となって
いる。
【0025】そして、上記放射リブ11と交叉リブ12
とアッパーボディ1側の凸壁7との位置関係を詳しく説
明すると、特に、図2から明らかな如く、放射リブ11
については、アッパーボディ1の各凸壁7に対向して位
置させ、交叉リブ12(詳しくは、12o〜12k)に
ついては、同各凸壁7(詳しくは、7a〜7n)を略完
全に避けて、夫々の上流側と下流側に位置させるものと
する。
【0026】何故なら、流出路W1においては、凸壁7
が存在する部位が最も狭くなる訳であるが、放射リブ1
1は、既述した如く、アッパーボディ1の流出口5を中
心として放射状に延びている関係で、例え、各凸壁7と
対向していても、当該凸壁7が存在する部位の流出路W
1を徒に狭める心配は殆どないが、交叉リブ12は、逆
に、アッパーボディ1の流出口5から見ると、当該流出
口5の同心円上に沿ってオイルを遮る周方向へ延びてい
ることとなるので、当該交叉リブ12を各凸壁7と対向
させると、流出路W1を更に狭めて、オイルの流通抵抗
が徒に増大してしまうからである。
【0027】又、図中、X1は、アッパーボディ1の流
出口5から近距離にあって、流出口5を中心とする周方
向断面で見た場合の流出路W1の断面積が流出口5側に
向かって減少する範囲、X2は、流出路W1の断面積が
殆ど変化しない範囲、X3は、流出口5から遠距離にあ
って、流出路W1の断面積が流出口5側に向かって増大
する範囲である。従って、本実施の形態の下で、流出口
5を中心とする周方向断面で見た場合の流出路W1の断
面積は、図7に示す状態となる。尚、範囲X3において
は、図2の仮想線に示すように、交叉リブ12lを凸壁
7l・7mと対向させて位置させることも可能である
が、如何なる場合でも、範囲X1・X2においては、交
叉リブを各凸壁を略完全に避けて、夫々の上流側と下流
側に位置させ、且つ、少なくとも、流出路W1の断面積
を最小となす凸壁、即ち、流出口5に最も近接する凸壁
7a・7bに対しては、交叉リブ12aを当該凸壁7a
・7bを避けて、その上流側に位置させるものとする。
【0028】更に、本実施の形態の下で、放射リブ11
を各凸壁7に対向して位置させる場合には、図示する如
く、各放射リブ11を凸壁7面から若干離して位置させ
ているが、各放射リブ11を対応する凸壁7面に直に当
接させることも可能である。何故なら、放射リブ11を
凸壁7面に当接させたとしても、既述した如く、流出路
W1を徒に狭める心配が殆どないことは言うまでもない
が、特に、後述する保持フレーム4の負圧による変形を
より確実に防止できるからである。
【0029】依って、斯る構成のオイルストレーナにあ
っては、両ボディ1・2で画成される内部空間にフィル
ター3と保持フレーム4を収納して、アッパーボディ1
とロアボディ2の各フランジ部1a・2a同士を振動溶
着等で接合すれば、極めて薄型化したストレーナ本体が
得られることとなる。
【0030】そこで、後は、図8に示す如く、アッパー
ボディ1をコントロールバルブ13側に、ロアボディ2
をオイルパン14側に配置しながら、アッパーボディ1
の流出口5をコントロールバルブ13に接続して、アッ
パーボディ1側に形成されている固定部6をコントロー
ルバルブ13側にネジ止めすれば、コントロールバルブ
13側に存するボルト頭等の突起物15を対応する凸壁
7内に受け入れることが可能となるので、オイルストレ
ーナ自体をコントロールバルブ13側に極めて近接させ
て設置できる。従って、上記ストレーナ本体自体の薄型
化と相俟って、変速機自体の小型化に大いに貢献できる
訳である。
【0031】そして、斯る設置状態の下で、オイルポン
プ(図示せず)を作動させれば、オイルパン14内のオ
イルは、ロアボディ2側に形成されている流入口9から
流入路W2内に吸込まれて、フィルター3による不純物
の濾過作用を得た後、流出路W1から流出口5を経てを
コントロールバルブ13側に吸い込まれることとなる
が、流出路W1を通過する過程では、アッパーボディ1
の各凸壁7に対して、フィルター3を保持する保持フレ
ーム4の放射リブ11と交叉リブ12とを既述した位置
関係に置いているので、例え、流出路W1側に複数の凸
壁7が突出していても、流出路W1が狭められて、オイ
ルの流通抵抗を徒に増大する心配が全く解消できる。
【0032】特に、流出路W1の断面積が流出口5側に
向かって減少する範囲X1では、下流に向かう程、フィ
ルター3を通過したオイル量が増大することに加えて、
流出路W1の断面積が減少しているので、オイルの流速
はこれらの相乗作用によって急速に高まると共に、同範
囲X1では、保持フレーム4の交叉リブ12が流出路W
1の断面積を最小となす凸壁7a・7bを含め各凸壁を
避けて、その上流側と下流側に位置する関係で、流出路
W1の断面積の急変を抑制して、オイルの流通抵抗が増
大してしまうことを有効に防止できる。
【0033】又、例え、内部空間が負圧となって、保持
フレーム4がフィルター3を伴って流出路W1側に変形
しようとしても、本実施の形態の下では、フィルター3
を保持する保持フレーム4が、全体として、各支柱脚8
によってロアボディ2側に強制的に湾曲させられている
ことに加えて、当該保持フレーム4の放射リブ11が凸
壁7と対向して位置しているか、或いは、凸壁7面に直
に当接している関係で、これにより、上記流出路W1側
への変形を効果的に防止して、圧力損失を招くことも決
してない。これに加えて、フィルター3自体は、保持フ
レーム4の各リブ11・12によって区切られた小さな
格子形状で支えられることとなるので、均一な張り強さ
で確実に保持されることとなる。
【0034】尚、上記実施の形態にあっては、支柱脚8
を略円柱状となして、アッパーボディ1側に設けたもの
であるが、本発明は、これに限定されるものではなく、
図9に示す如く、放射方向には長く交叉方向には短い扁
平断面形状を呈するものでも良い。特に、この場合に
は、高温雰囲気下での支持強度・剛性を維持しながら、
流通抵抗の低減にも寄与できることとなる。逆に、具体
的には図示しないが、放射リブ11と交叉リブ12の連
結部にアッパーボディ1方向へ延びる支柱脚8を設け
て、当該支柱脚8をアッパーボディ1側に当接させるこ
とにより、保持フレーム4をロアボディ2側に湾曲させ
るように構成することも実施に応じ任意である。
【0035】
【発明の効果】以上の如く、本発明は、上記構成の採用
により、オイルストレーナ自体の薄型化を図りつつ、変
速機の構成部品側に存する突起物を効果的に吸収して、
当該構成部品側に近接して配置することが可能となるの
で、近年の要請である変速機全体の小型化や、地上高の
確保のための上下寸法の小型化にも大いに貢献できるこ
ととなった。
【0036】その上、特に、請求項1や請求項2の下で
は、アッパーボディの流出口から見ると、当該流出口の
同心円上に沿ってオイルを遮る周方向へ延びる保持フレ
ームの交叉リブが全ての凸壁、又は、少なくとも、流出
口に最も近接する凸壁を避けて、その上流側や下流側に
位置する関係で、凸壁の存在によって、例え、当該部位
の流出路が狭くなっていても、交叉リブで流出路を更に
狭めて、オイルの流通抵抗が増大してしまうことを有効
に防止できる。
【0037】又、請求項3や請求項4の下では、流出路
断面積が流出口側に向かって減少する範囲においては、
下流に向かう程、フィルターを通過したオイル量が増大
することに加えて、流出路の断面積が減少しているの
で、オイルの流速はこれらの相乗作用によって急速に高
まると共に、同範囲では、交叉リブが全ての凸壁、又
は、流出路の断面積を最小となす凸壁を避けて、その上
流側や下流側に位置する関係で、やはり、流出路の断面
積の急変を抑制して、オイルの流通抵抗が増大してしま
うことを有効に防止できる。
【0038】又、請求項5乃至請求項7の下では、例
え、アッパーボディとロアボディとで画成される内部空
間が負圧状態となって、保持フレームがフィルターを伴
って凸壁が存在する流出路側に変形しようとしても、当
該流出路側への変形を効果的に防止できるので、圧力損
失を招く心配もなくなる。更に、特に、請求項7では、
上記作用効果に加えて、高温雰囲気下での支持強度・剛
性を維持しながら、流通抵抗の低減にも寄与できること
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るオイルストレーナを
分解して示す斜視図である。
【図2】アッパーボディと保持フレームの関係を内側か
ら示す説明図である。
【図3】図2のA−A線端面図である。
【図4】図2のB−B線断面図である。
【図5】図2のC−C線断面図である。
【図6】図2のD−D線断面図である。
【図7】流出路の周方向断面積を説明する図表である。
【図8】自動車の変速機側に設置した状態を示す要部断
面図である。
【図9】支柱脚の他例を示す要部斜視図である。
【符号の説明】 1 アッパーボディ 1a 同フランジ部 2 ロアボディ 2a 同フランジ部 3 フィルター 4 保持フレーム 5 流出口 6 固定部 7 凸壁(7a〜7n) 8 支柱脚 9 流入口 10 基枠 11 放射リブ 12 交叉リブ(12o〜12l) 13 コントロールバルブ(構成部品) 14 オイルパン 15 突起物 W1 流出路 W2 流入路 X1 流出路の断面積が流出口側に向かって減少する範
囲 X2 流出路の断面積が殆ど変化しない範囲 X3 流出路の断面積が流出口側に向かって増大する範

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動車の変速機に使用されるオイルスト
    レーナであって、流出口を有して変速機の構成部品側に
    配置されるアッパーボディと、流入口を有してオイルパ
    ン側に配置されるロアボディと、アッパーボディとロア
    ボディとで画成される内部空間を流出路と流入路とに仕
    切るフィルターと、該フィルターを上記内部空間におい
    てロアボディ側に保持する保持フレームとから成り、ア
    ッパーボディは、その壁面に上記変速機の構成部品側に
    存する突起物を受け入れる複数の窪みを凸壁として内側
    に向かって突設し、保持フレームは、その基枠の内域に
    上記アッパーボディの流出口を中心として放射状に延び
    る放射リブと、該放射リブの間を交叉状に延びる交叉リ
    ブとを設け、当該交叉リブを上記各凸壁を避けて、該各
    凸壁の上流側と下流側に位置させたことを特徴とするオ
    イルストレーナ。
  2. 【請求項2】 自動車の変速機に使用されるオイルスト
    レーナであって、流出口を有して変速機の構成部品側に
    配置されるアッパーボディと、流入口を有してオイルパ
    ン側に配置されるロアボディと、アッパーボディとロア
    ボディとで画成される内部空間を流出路と流入路とに仕
    切るフィルターと、該フィルターを上記内部空間におい
    てロアボディ側に保持する保持フレームとから成り、ア
    ッパーボディは、その壁面に上記変速機の構成部品側に
    存する突起物を受け入れる複数の窪みを凸壁として内側
    に向かって突設し、保持フレームは、その基枠の内域に
    上記アッパーボディの流出口を中心として放射状に延び
    る放射リブと、該放射リブの間を交叉状に延びる交叉リ
    ブとを設け、当該交叉リブを上記流出口に最も近接する
    凸壁を避けて、該凸壁の上流側に位置させたことを特徴
    とするオイルストレーナ。
  3. 【請求項3】 自動車の変速機に使用されるオイルスト
    レーナであって、流出口を有して変速機の構成部品側に
    配置されるアッパーボディと、流入口を有してオイルパ
    ン側に配置されるロアボディと、アッパーボディとロア
    ボディとで画成される内部空間を流出路と流入路とに仕
    切るフィルターと、該フィルターを上記内部空間におい
    てロアボディ側に保持する保持フレームとから成り、上
    記アッパーボディの流出口から近距離にあって、流出口
    を中心とする周方向断面で見た場合の流出路断面積が流
    出口側に向かって減少する範囲と、流出口から遠距離に
    あって、流出路断面積が流出口側に向かって増大する範
    囲とを有する一方、アッパーボディは、その壁面に上記
    変速機の構成部品側に存する突起物を受け入れる複数の
    窪みを凸壁として内側に向かって突設し、保持フレーム
    は、その基枠の内域に上記アッパーボディの流出口を中
    心として放射状に延びる放射リブと、該放射リブの間を
    交叉状に延びる交叉リブとを設け、上記流出路断面積が
    流出口側に向かって減少する範囲においては、交叉リブ
    を各凸壁を避けて、該各凸壁の上流側と下流側に位置さ
    せたことを特徴とするオイルストレーナ。
  4. 【請求項4】 自動車の変速機に使用されるオイルスト
    レーナであって、流出口を有して変速機の構成部品側に
    配置されるアッパーボディと、流入口を有してオイルパ
    ン側に配置されるロアボディと、アッパーボディとロア
    ボディとで画成される内部空間を流出路と流入路とに仕
    切るフィルターと、該フィルターを上記内部空間におい
    てロアボディ側に保持する保持フレームとから成り、上
    記アッパーボディの流出口から近距離にあって、流出口
    を中心とする周方向断面で見た場合の流出路断面積が流
    出口側に向かって減少する範囲と、流出口から遠距離に
    あって、流出路断面積が流出口側に向かって増大する範
    囲とを有する一方、アッパーボディは、その壁面に上記
    変速機の構成部品側に存する突起物を受け入れる複数の
    窪みを凸壁として内側に向かって突設し、保持フレーム
    は、その基枠の内域に上記アッパーボディの流出口を中
    心として放射状に延びる放射リブと、該放射リブの間を
    交叉状に延びる交叉リブとを設け、上記流出路断面積が
    流出口側に向かって減少する範囲においては、交叉リブ
    を流出路断面積を最小となす凸壁を避けて、該凸壁の上
    流側に位置させたことを特徴とするオイルストレーナ。
  5. 【請求項5】 保持フレームの放射リブは、アッパーボ
    ディの凸壁に対向して位置することを特徴とする請求項
    1乃至請求項4のいずれかに記載のオイルストレーナ。
  6. 【請求項6】 放射リブが凸壁面に当接していることを
    特徴とする請求項5記載のオイルストレーナ。
  7. 【請求項7】 アッパーボディと保持フレーム間に、放
    射方向には長く交叉方向には短い断面形状を呈する支柱
    脚を介在させて、該支柱脚の作用で、保持フレームをロ
    アボディ側に湾曲させながら、フィルターを保持するこ
    とを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載
    のオイルストレーナ。
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