JPH0417738Y2 - - Google Patents

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JPH0417738Y2
JPH0417738Y2 JP1981099324U JP9932481U JPH0417738Y2 JP H0417738 Y2 JPH0417738 Y2 JP H0417738Y2 JP 1981099324 U JP1981099324 U JP 1981099324U JP 9932481 U JP9932481 U JP 9932481U JP H0417738 Y2 JPH0417738 Y2 JP H0417738Y2
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door
latch
latch rod
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back surface
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、ロツカー等の家具等における金属板
製の扉に対するラツチ装置に関するものである。
〔従来技術とその問題点〕
従来、家具における金属板製扉に対するラツチ
装置は、例えば、実公昭50−36057号公報に記載
されているように、扉の周囲に裏面に向つてコ字
状断面のカマチを屈曲形成して、該扉の裏面にお
ける上下両端部に、家具本体に対して係脱するラ
ツチ爪を回動自在に設け、前記扉の裏面には、前
記ラツチ爪を回動操作するためのラツチ杆を、上
下方向に延びるように軸支した構成になつてい
る。
しかし、従来のラツチ装置は、前記ラツチ杆
を、扉の裏面に露出するような部位に配設してい
るため、扉を開いたときにおいて、扉の裏面にお
ける外観が、当該扉の裏面に露出したラツチ杆の
ために著しく損なわれると共に、このラツチ杆に
他物が触れることにより、当該ラツチ杆が曲がり
変形する等の不具合が合つた。
そこで、この不具合を解消するために、従来品
の一部では、扉の裏面に、前記ラツチ杆を覆うカ
バー体を取付けるようにしているが、ラツチ杆に
対してカバー体を別途設けることは、それだけ部
品点数が多くなると共に、組立て作業工数も多く
なるため、製造コストが上昇するのであつた。
また、この種の扉には、扉を閉じた状態にロツ
クするための装置を設けることが一般に行われて
おり、従来のロツク装置は、前記公報に開示され
ているように、扉の裏面に、扉の表面からの開施
錠操作にて作動する係止杆を備えた錠を設ける一
方、前記ラツチ杆には、当該ラツチ杆の軸線と直
交して延びるように板錠のストツパーを固着し、
前記錠における係止杆を解施錠装置にて前記ラツ
チ杆におけるストツパーに係脱させて、ラツチ杆
を回動不能に保持したり、回動可能にしたりする
ことにより、扉を閉じた状態にロツクしたりロツ
ク解除したりするようにしている。
しかし、このように、扉をロツクすることのた
めに、ラツチ杆に別途ストツパーを固着すること
は、それだけ部品点数が増大すると共に、組立て
工数が増大することになるため、製造コストが嵩
むのであり、しかも、ストツパーは板状であつ
て、強い力を加えると変形するおそれがあるた
め、ロツク機能が不確実になる点も問題であつ
た。
本考案は、これらの問題を解消することを目的
とする。
〔問題を解決するための手段〕
この目的を達成するため本考案は、家具本体の
開口部に対する開閉自在な扉を金属板製にして、
その周囲に裏面に向かつて断面コ字状に屈曲した
カマチを形成し、該扉の裏面における上下両端部
に、前記家具本体に対して係脱するラツチ爪を回
動自在に設け、前記扉の裏面には、前記ラツチ爪
を回動操作するためのラツチ杆を、上下方向に延
びるように軸支して成る扉のラツチ装置におい
て、前記カマチのうち上下方向に延びるカマチに
おける先端片を扉の裏面に向けて折り曲げて、該
先端片を折り曲げたカマチの内部に前記ラツチ杆
を配設し、該ラツチ杆における上下略中途高さ位
置に、当該ラツチ杆を前記扉の裏面と略平行な平
面においてコ字状に屈曲して成るクランク部を形
成し、該クランク部を、前記カマチから横向きに
突出して、前記扉に穿設の引手孔に臨ませる一
方、前記扉の裏面には、当該扉の表面から解施錠
操作される錠を設け、該錠を前記クランク部に、
当該錠の施錠操作にてクランク部を回動不能にロ
ツクするように関連する構成にした。
〔考案の作用・効果〕 このように構成すると、上下方向に延びるラツ
チ杆を、先端片を扉の裏面に向けて折り曲げたカ
マチの内部に配設したことにより、ラツチ杆を、
このカマチにて覆い隠すことができる。
また、扉を閉じた状態で、扉における引手孔か
らラツチ杆におけるクランク部を回動操作する
と、ラツチ杆が、カマチの内部において軸芯回り
に回動して、ラツチ爪が家具本体から係合解除す
る方向に回動するから、扉を開くことができる。
この場合、ラツチ杆におけるクランク部が、扉の
裏面と略平行な平面において折り曲げられている
と共に、カマチから横向きに突出していることに
より、ラツチ杆が配設されたカマチにおける先端
片と扉の裏面との間に〓間寸法、換言すると、扉
の裏面からのカマチの突出寸法は、クランク部の
うちその回動中心よりの基端部の回動を許容する
だけの寸法があれば足りるから、ラツチ杆にクラ
ンク部を設けたことのために、扉の裏面からのカ
マチの突出寸法、換言すると、扉の厚さ寸法が増
大することはない。
そして、扉を閉じた状態で、扉の表面から錠を
施錠操作すると、クランク部が回動不能な状態に
保持されて、扉は、閉じた状態で開き不能にロツ
クされる。
従つて、本考案によれば、ラツチ杆を、先端片
を扉の裏面に向けて折り曲げたカマチの内部に配
設したことにより、扉に折り曲げ形成したカマチ
が、前記ラツチ杆に対するカバー体を兼用して、
ラツチ杆に対するカバー体を別途扉の裏面に設け
ることが不要になるから、部品点数の増大、及び
組立て作業工数の増大を招来することはなく扉の
裏面における外観を向上できると共に、ラツチ杆
に他物が触れることはないから、ラツチ杆が変形
する事故も確実に防止できる。
しかも、ラツチ杆を回動するためのクランク部
を、扉の裏面と略平行な平面において折り曲げ形
成すると共に、カマチから横向きに突出したこと
により、扉の厚さ寸法を増大することなく、ラツ
チ杆を回動操作できるから、扉の裏面における外
観の悪化を防止することを、及び、ラツチ杆の変
形を防止すること、扉の厚さ寸法の増大、換言す
ると、扉の重量の増大を招来することなく、達成
できる効果を有する。
その上、ラツチ杆に形成したクランク部に、錠
を、当該錠の施錠操作にてクランク部が回動不能
にロツクされるように関連したことにより、ラツ
チ杆を回動操作するために形成したクランク部
を、ロツク装置におけるストツパー手段に兼用で
きるから、従来のように、ラツチ杆に別途ストツ
パーを固着することを不要にできるのであり、こ
のことと、前記したところのラツチ杆に対するカ
バー体を不要にできることとが相俟つて、部品点
数と組立て作業工数とを低減して、製造コストを
大幅に低減することができるのである。
加えて、クランク部はラツチ杆自身を折り曲げ
て形成したもので、外力に対する剛性が高いか
ら、ロツク機能、換言すると、防盗性を向上でき
る効果も有する。
〔実施例〕
以下、本考案を家具の一例としてのロツカーに
適用した場合の実施例を図面に基づいて説明する
と、図において符号1は、縦長に形成したロツカ
ーを示し、該ロツカー1は、薄金属板製にて形成
された前面開放形のロツカー本体2と、該ロツカ
ー本体2の開口部に対し蝶番3を介して右片開き
回動自在に枢着した金属板製の扉4とから成り、
該扉4における前面板4′の周囲には、裏面に向
かつて断面コ字状に屈曲したカマチ7を形成し
て、前面板4′における裏面のうち扉4の回動中
心と反対側の自由端よりの部位には、その上下略
中途高さ位置に、合成樹脂製の引手枠5を装着
し、この引手枠5の内部における引手孔6を、扉
4の表面に開口させる。
前記引手枠5には、前記前面板4′の裏面から
突出した上下一対のブラケツト9を一体的に造形
し、該上下両ブラケツト9の間に、引手部材10
を、その一端と他端との間の適宜部位において水
平回動自在にピン8枢着し、該引手部材10の一
端を前記引手孔6に臨ませる一方、引手部材10
の他端には段部10′を形成し、第段部10′を前
記前面板4′の裏面に沿わせる。
前記前面板4′における裏面の上下両端部には、
ロツカー本体2の前枠17における前面に設けた
孔錠係合部18に対して係脱自在なラツチ爪14
を回動自在に設け、この両ラツチ爪14を回動さ
せるための上下長手のラツチ杆13を、扉4の回
動中心と反対側の部位において上下に延びるカマ
チ7の内部に配設して、その軸心回りに回動自在
に軸支すると共に、前記ラツチ杆13のうち前記
引手枠5に対応した上下略中途高さ位置に、前記
前面板4′の裏面と略平行な平面においてコ字状
に折り曲げて成るクランク部13′を形成し、該
クランク部13′を、前記カマチ7から横向きに
突出して前記引手部材10の段部10′の裏面に
接当する一方、前記ラツチ杆13が配設されたカ
マチ7の先端片7aを、前記前面板4′の裏面に
向けて折り曲げる。
また、前記前面板4′の裏面のうち前記引手孔
6よりも下方の部位には、扉の表面から解施錠操
作される錠20を固着し、該錠20を、前記クラ
ンク部13′に対して、錠20の施錠操作にてク
ランク部13′が回動不能となるように関連させ
る。
前記ラツチ爪14は、以下に述べるように、ラ
ツチ杆13にて間接的に回動操作されるように構
成している。
すなわち、前記扉4の裏面における上下端に、
断面コ字状の支持金具11を固着し、両支持金具
11に、前記ラツチ杆13の上下両端を回動自在
に軸支すると共に、前記両支持金具11には、そ
の上フランジ部11aと下フランジ部11bとの
間にラツチ爪14を回動自在にピン15にて枢着
し、該ラツチ爪14と支持金具11との間には、
各々ねじりばね16を設け、該ばね16によつて
両ラツチ爪14をロツカー本体2の前枠17にお
ける前面に設けた孔錠係合部18に係合する方向
に付勢する。
そして、前記ラツチ杆13の上下両端部に固着
した押圧体12の先端部を、前記両ラツチ爪14
に、ラツチ杆13の回動によつて両ラツチ爪14
がばね16に抗して係合部18から外れる方向に
回動するように関連させたものである。
なお、ラツチ爪14をラツチ杆13の上下両端
に固着して、ラツチ杆13にてラツチ爪14を直
接に回動するようにしても良い。
符号19は、前記扉4の裏面における引手部箇
所を覆うカバー体である。
以上の構成において、扉を閉じた状態で、引手
孔6内に指を入れて、引手部材10の一端に指先
を掛けて、この引手部材10を、第4図に示すよ
うに、矢印A方向に角度θ1だけ回動すると、引手
部材10の段部10′裏面に接当したクランク部
13′を解してラツチ杆13が角度θ2だけ回動し、
このラツチ杆13の回動により、扉4の上下両端
部におけるラツチ爪14が、第3図に二点鎖線で
示すように、ばね16力に抗して角度θ3だけ回動
して、係合部18から外れるから、引手部材10
に指先を掛けて手前に引くことにより、扉4を開
けることができる。
反対に、開いた状態で扉4における前面の任意
の部位を押すと、扉4の裏面方向に突出するよう
にばね16付勢された上下両ラツチ爪14が、ロ
ツカー本体2における上下両係合部18に各々接
当し、ばね16力に抗して一旦逃げ回動したの
ち、各係合部18に嵌まり係合して、扉はロツカ
ー本体2に対し開き不能に係止される。
この場合において、前記ラツチ杆13はカマチ
7の内部に配設され、且つ、該ラツチ杆13が配
設されたカマチ7の先端片7aが前面板4′の裏
面に向けて折り曲げられていることにより、前記
ラツチ杆13を、カマチ7によつて覆い隠すこと
ができるから、ラツチ杆13に対するカバー体を
別途設けることなく、扉4を開いた場合における
外観の悪化と、他物がラツチ杆13に触れること
による変形とを、確実に防止できるのである。
また、クランク部13′が前面板4′の裏面と略
平行な平面において折り曲げ形成されていると共
に、カマチ7から横向きに突出していることによ
り、カマチ7における先端片7aから前面板4′
の裏面までの間隔は、クランク部13′の回動中
心寄りの基端部が回動し得るだけの寸法があれば
足り、前面板4′における裏面からのカマチ7の
突出寸法、換言すると、扉4の厚さ寸法を大きく
する必要はないから、カマチ7の内部にラツチ杆
13を配設して扉4の裏面における外観の悪化を
防止することと、ラツチ杆13の変形を防止する
こととを、扉4の重量増大を招来することなく達
成できるのである。
更に、ラツチ杆13におけるクランク部13′
に対して、錠20を、その施錠操作にてクランク
部13′が回動不能となるように関連させたこと
により、ラツチ杆13を回動操作するためのクラ
ンク部13′をロツク装置におけるストツパー手
段に兼用できて、ラツチ杆13に別途ストツパー
を固着することが不要になり、このことと、前記
したところのラツチ杆13に対するカバー体を別
途設ける必要がないこととが相俟つて、部品点数
と組み立て作業工数とを低減できるから、製造コ
ストを低減できるのである。
なお、実施例のように、ラツチ杆13の上下両
端部における各押圧体12を介してラツチ杆13
を間接的に回動するように構成すると、扉4を閉
じるときラツチ杆13は回動せずに、ラツチ爪1
4のみが回動するから、扉4を閉じる操作を軽い
力で行うことができると共に、ラツチ杆13が回
動してきしみ音が発生したりすることも防止でき
る利点がある。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の一実施例を示し、第1図はロツ
カーの斜視図、第2図はロツカーの扉裏面の要部
拡大断面図、第3図は第2図の−線拡大断面
図、第4図は第2図の−線拡大断面図であ
る。 2……ロツカー本体、4……扉、4′……扉の
前面板、6……引手孔、7……カマチ、7a……
カマチの先端片、10……引手部材、13……ラ
ツチ杆、13′……クランク部、14……ラツチ
爪、18……係合部、20……錠。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 家具本体の開口部に対する開閉自在な扉を金属
    板製にして、その周囲に裏面に向かつて断面コ字
    状に屈曲したカマチを形成し、該扉の裏面におけ
    る上下両端部に、前記家具本体に対して係脱する
    ラツチ爪を回動自在に設け、前記扉の裏面には、
    前記ラツチ爪を回動操作するためのラツチ杆を、
    上下方向に延びるように軸支して成る扉のラツチ
    装置において、前記カマチのうち上下方向に延び
    るカマチにおける先端片を扉の裏面に向けて折り
    曲げて、該先端片を折り曲げたカマチの内部に前
    記ラツチ杆を配設し、該ラツチ杆における上下略
    中途高さ位置に、当該ラツチ杆を前記扉の裏面と
    略平行な平面においてコ字状に屈曲して成るクラ
    ンク部を形成し、該クランク部を、前記カマチか
    ら横向きに突出して、前記扉に穿設の引手孔に臨
    ませる一方、前記扉の裏面には、当該扉の表面か
    ら解施錠操作される錠を設け、該錠を前記クラン
    ク部に、当該錠の施錠操作にてクランク部を回動
    不能にロツクするように関連したことを特徴とす
    る家具における扉のラツチ装置。
JP9932481U 1981-07-02 1981-07-02 家具等における扉のラツチ装置 Granted JPS585567U (ja)

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JPS585567U JPS585567U (ja) 1983-01-13
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JP9932481U Granted JPS585567U (ja) 1981-07-02 1981-07-02 家具等における扉のラツチ装置

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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4526375Y1 (ja) * 1966-08-08 1970-10-14
JPS5036057U (ja) * 1973-07-30 1975-04-16

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4526375Y1 (ja) * 1966-08-08 1970-10-14
JPS5036057U (ja) * 1973-07-30 1975-04-16

Also Published As

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JPS585567U (ja) 1983-01-13

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