JPH0417670B2 - - Google Patents
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- JPH0417670B2 JPH0417670B2 JP58169977A JP16997783A JPH0417670B2 JP H0417670 B2 JPH0417670 B2 JP H0417670B2 JP 58169977 A JP58169977 A JP 58169977A JP 16997783 A JP16997783 A JP 16997783A JP H0417670 B2 JPH0417670 B2 JP H0417670B2
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- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Description
本発明は改良されたゴルフボール被覆材を用い
た、反撥弾性が大きく、かつ打球感が良好なゴル
フボールに関する。 従来、ゴルフボールの被覆材としては一般にア
イオノマー樹脂が使用されていた。その理由はア
イオノマー樹脂が機械的強度に優れ、打撃時の耐
カツト性が良好でかつ適度の弾力性を有する点に
あつた。 しかしながら、このアイオノマー樹脂を被覆材
として用いたゴルフボールも反撥弾性、飛距離、
打球感などの点においてなお改良の余地があり、
より良く飛ぶゴルフボール、打球感のより良いゴ
ルフボールの出現が望まれている。 本発明者らは、そのような要望に応えるべく
種々研究を重ねた結果、アイオノマー樹脂とナイ
ロン6、ナイロン66、ナイロン610、ナイロン11、
ナイロン12およびこれらを基本にして変性したも
のよりなる群から選ばれた少なくとも1種のエー
テル結合を含まないナイロンとからなる重合体組
成物が曲げ弾性率が大きく、これをゴルフボール
の被覆材として用いるときは、得られるゴルフボ
ールの反撥弾性が向上し、かつ打球感も改良され
ることを見出し、本発明を完成するにいたつた。 すなわち、従来からゴルフボールの被覆材とし
て用いられてきたアイオノマー樹脂は、曲げ弾性
率が大きいほどゴルフボールとしての反撥弾性が
高くなると考えられているが、市販されているア
イオノマー樹脂の曲げ弾性率は最も大きいもので
も約3900Kg/cm2(ASTM D−790による)であ
り、これより大きいものは現存せず、従つて現在
得られるアイオノマー樹脂では反撥弾性のより大
きいゴルフボールを得ることはできない。そのた
め、本発明者らは種々研究を重ね、アイオノマー
樹脂に上記特定のエーテル結合を含まないナイロ
ンを混合することにより、曲げ弾性率がアイオノ
マー樹脂単独の場合よりも大きくなり、それによ
つて得られるゴルフボールの反撥弾性が高くな
り、かつ打球感も改良されることを見出し、本発
明を完成したのである。 本発明において、重合体組成物中のアイオノマ
ー樹脂とナイロン6、ナイロン66、ナイロン610、
ナイロン11、ナイロン12およびこれらを基本にし
て変性したものよりなる群から選ばれた少なくと
も1種のエーテル結合を含まないナイロンとの比
率は前者が80〜98重量部で、後者が2〜20重量部
が良く、より好ましくは前者が85〜95重量部で、
後者が5〜15重量部である。上記特定のエーテル
結合を含まないナイロンの比率が2重量部未満で
はゴルフボールの反撥弾性の向上効果が認められ
ず、20重量部を超えると上記特定のエーテル結合
を含まないナイロンの性質上逆に反撥弾性が低下
し、打球時のシヨツクが大きくなつて感触が悪化
するので好ましくない。 本発明においては、上記のように、アイオノマ
ー樹脂とナイロン6、ナイロン66、ナイロン610、
ナイロン11、ナイロン12およびこれらを基本にし
て変性したものよりなる群から選ばれた少なくと
も1種のエーテル結合を含まないナイロンとを併
用するが、これらのナイロン6、ナイロン66、ナ
イロン610、ナイロン11、ナイロン12およびこれ
らを基本にして変性したものよりなる群から選ば
れた少なくとも1種のエーテル結合を含まないナ
イロンは曲げ弾性率が大きく、前記のようにアイ
オノマー樹脂に混合することによつて、重合体組
成物の曲げ弾性率を大きくし、ゴルフボールの反
撥弾性を高め、打球感を改良する。 例えば、ナイロン6は曲げ弾性率が26000Kg/
cm2で、ナイロン66は曲げ弾性率が30000Kg/cm2、
ナイロン610は曲げ弾性率が20000Kg/cm2、ナイロ
ン11は曲げ弾性率が10000Kg/cm2、ナイロン12は
曲げ弾性率が11000Kg/cm2であり、他のポリアミ
ド樹脂に比べて曲げ弾性率が大きく、上記のよう
に、重合体組成物の曲げ弾性率を大きくし、ゴル
フボールの反撥弾性を高め、打球感を向上させ
る。 しかし、ポリアミド樹脂であつても、例えば、
ポリエーテルエステルアミドは、曲げ弾性率が
1000〜3600Kg/cm2程度であつて、アイオノマー樹
脂と同等またはそれ以下の曲げ弾性率であり、こ
れをアイオノマー樹脂に混合しても、重合体組成
物の曲げ弾性率を大きくして、ゴルフボールの反
撥弾性を高めたり、打球感を向上させることはで
きず、本発明で用いる上記特定のエーテル結合を
含まないナイロンのような効果を奏し得ない。 他方、アイオノマー樹脂としては従来から使用
されているものを用いることができ、また目的に
応じて数種のグレード品を併用する技法も従来同
様に採用される。そして、前記被覆材としての重
合体組成物に、その性能を損なわない程度に種々
補強剤、充填剤、改良剤、可塑剤、着色剤その他
を添加することも可能である。 上記重合体組成物はソリツドコアおよび糸巻き
コアの被覆に用いることができ、それぞれ良好な
特性を有するゴルフボールが得られる。ソリツド
コア、糸巻きコアは両者とも従来から用いられて
いるものでよく、またソリツドコアとしてはツー
ピースボール用のコアはもとより、ソリツドコア
が2層になつた、いわゆるスリーピースボール用
のコアであつてもよい。 ソリツドコアは、たとえばポリブタジエンにア
クリル酸、メタクリル酸などのα、β−モノエチ
レン性不飽和カルボン酸またはその金属塩や、ト
リメチロールプロパントリメタクリレートなどの
官能性モノマーなどの共架橋剤、酸化亜鉛、酸化
マグネシウムなどの金属酸化物およびジクミルパ
ーオキサイドなどの過酸化物を配合し、要すれば
さらに硫酸バリウム、炭酸カルシウム、シリカな
どの重量調整剤を適宜配合した組成物を加硫する
ことによつて得られる。このようなソリツドコア
用組成物における配合剤の比率は、ラージサイズ
ボール用コアをつくるか、あるいはスモールサイ
ズボール用コアをつくるかによつても異なるが、
その好ましい組成物の一例をあげると、たとえば
ポリブタジエン100部(重量部、以下同様)、アク
リル酸の金属塩またはメタクリル酸の金属塩10〜
60部、酸化亜鉛10〜60部およびジクミルパーオキ
サイドなどの過酸化物0.5〜5部からなる組成物
があげられる。 糸巻きコアとしてはセンターとそれに巻き付け
る糸ゴムからなるものが用いられ、センターとし
ては従来同様にたとえば前記ソリツドコアと同様
の配合剤を使用したゴム組成物を加硫することに
よつて得られるものを用いることができるが、こ
のセンターに用いられるゴム組成物の好ましい一
例をあげると、たとえばポリブタジエン100部に
対してアクリル酸の金属塩またはメタクリル酸の
金属塩10〜40部、酸化亜鉛2〜10部、ジクミルパ
ーオキサイドなどの過酸化物0.5〜5部および重
量調整剤としての硫酸バリウムを適量配合したも
のである。そして糸ゴムは従来使用のものと同様
のものでよく、たとえば天然ゴムまたは天然ゴム
とポリイソプレンに老化防止剤、加硫促進剤、イ
オウなどを配合したゴム組成物を加硫することに
よつて得られたものを用いることができる。 そして被覆材としての重合体組成物は上記のよ
うなソリツドコアまたは糸巻きコアに通常、厚さ
1.0〜3.0mm程度で被覆される。 前記重合体組成物をコアに被覆する方法は特に
限定されるものではないが、上記重合体組成物を
あらかじめ半球殻状に成形し、それを2枚用いて
コアを包み、150〜270℃で1〜20分間加圧成形す
るか、あるいは上記重合体組成物を射出成形して
コアを包み込む方法が採用される。 つぎに実施例をあげて本発明を説明する。 実施例1〜4および比較例1〜3。 コアとしては、第1表に示す配合処方によるゴ
ム組成物をモールド内で150℃、30分間加硫して
直径36.7mmの球状に成形したものを用いた。第2
表に示す配合処方により2軸押出機を用いて溶融
混練し、重合体組成物を得、これらの曲げ弾性率
をASTM D−790により測定した。その結果を
第2表に示す。 これらの重合体組成物を上記コアに被覆して直
径41.3mmのゴルフボールを得、それらの諸特性を
測定した。その結果を第3表に示す。なおコアへ
の被覆は上記重合体組成物を220℃で射出成形す
ることによつて行なわれた。
た、反撥弾性が大きく、かつ打球感が良好なゴル
フボールに関する。 従来、ゴルフボールの被覆材としては一般にア
イオノマー樹脂が使用されていた。その理由はア
イオノマー樹脂が機械的強度に優れ、打撃時の耐
カツト性が良好でかつ適度の弾力性を有する点に
あつた。 しかしながら、このアイオノマー樹脂を被覆材
として用いたゴルフボールも反撥弾性、飛距離、
打球感などの点においてなお改良の余地があり、
より良く飛ぶゴルフボール、打球感のより良いゴ
ルフボールの出現が望まれている。 本発明者らは、そのような要望に応えるべく
種々研究を重ねた結果、アイオノマー樹脂とナイ
ロン6、ナイロン66、ナイロン610、ナイロン11、
ナイロン12およびこれらを基本にして変性したも
のよりなる群から選ばれた少なくとも1種のエー
テル結合を含まないナイロンとからなる重合体組
成物が曲げ弾性率が大きく、これをゴルフボール
の被覆材として用いるときは、得られるゴルフボ
ールの反撥弾性が向上し、かつ打球感も改良され
ることを見出し、本発明を完成するにいたつた。 すなわち、従来からゴルフボールの被覆材とし
て用いられてきたアイオノマー樹脂は、曲げ弾性
率が大きいほどゴルフボールとしての反撥弾性が
高くなると考えられているが、市販されているア
イオノマー樹脂の曲げ弾性率は最も大きいもので
も約3900Kg/cm2(ASTM D−790による)であ
り、これより大きいものは現存せず、従つて現在
得られるアイオノマー樹脂では反撥弾性のより大
きいゴルフボールを得ることはできない。そのた
め、本発明者らは種々研究を重ね、アイオノマー
樹脂に上記特定のエーテル結合を含まないナイロ
ンを混合することにより、曲げ弾性率がアイオノ
マー樹脂単独の場合よりも大きくなり、それによ
つて得られるゴルフボールの反撥弾性が高くな
り、かつ打球感も改良されることを見出し、本発
明を完成したのである。 本発明において、重合体組成物中のアイオノマ
ー樹脂とナイロン6、ナイロン66、ナイロン610、
ナイロン11、ナイロン12およびこれらを基本にし
て変性したものよりなる群から選ばれた少なくと
も1種のエーテル結合を含まないナイロンとの比
率は前者が80〜98重量部で、後者が2〜20重量部
が良く、より好ましくは前者が85〜95重量部で、
後者が5〜15重量部である。上記特定のエーテル
結合を含まないナイロンの比率が2重量部未満で
はゴルフボールの反撥弾性の向上効果が認められ
ず、20重量部を超えると上記特定のエーテル結合
を含まないナイロンの性質上逆に反撥弾性が低下
し、打球時のシヨツクが大きくなつて感触が悪化
するので好ましくない。 本発明においては、上記のように、アイオノマ
ー樹脂とナイロン6、ナイロン66、ナイロン610、
ナイロン11、ナイロン12およびこれらを基本にし
て変性したものよりなる群から選ばれた少なくと
も1種のエーテル結合を含まないナイロンとを併
用するが、これらのナイロン6、ナイロン66、ナ
イロン610、ナイロン11、ナイロン12およびこれ
らを基本にして変性したものよりなる群から選ば
れた少なくとも1種のエーテル結合を含まないナ
イロンは曲げ弾性率が大きく、前記のようにアイ
オノマー樹脂に混合することによつて、重合体組
成物の曲げ弾性率を大きくし、ゴルフボールの反
撥弾性を高め、打球感を改良する。 例えば、ナイロン6は曲げ弾性率が26000Kg/
cm2で、ナイロン66は曲げ弾性率が30000Kg/cm2、
ナイロン610は曲げ弾性率が20000Kg/cm2、ナイロ
ン11は曲げ弾性率が10000Kg/cm2、ナイロン12は
曲げ弾性率が11000Kg/cm2であり、他のポリアミ
ド樹脂に比べて曲げ弾性率が大きく、上記のよう
に、重合体組成物の曲げ弾性率を大きくし、ゴル
フボールの反撥弾性を高め、打球感を向上させ
る。 しかし、ポリアミド樹脂であつても、例えば、
ポリエーテルエステルアミドは、曲げ弾性率が
1000〜3600Kg/cm2程度であつて、アイオノマー樹
脂と同等またはそれ以下の曲げ弾性率であり、こ
れをアイオノマー樹脂に混合しても、重合体組成
物の曲げ弾性率を大きくして、ゴルフボールの反
撥弾性を高めたり、打球感を向上させることはで
きず、本発明で用いる上記特定のエーテル結合を
含まないナイロンのような効果を奏し得ない。 他方、アイオノマー樹脂としては従来から使用
されているものを用いることができ、また目的に
応じて数種のグレード品を併用する技法も従来同
様に採用される。そして、前記被覆材としての重
合体組成物に、その性能を損なわない程度に種々
補強剤、充填剤、改良剤、可塑剤、着色剤その他
を添加することも可能である。 上記重合体組成物はソリツドコアおよび糸巻き
コアの被覆に用いることができ、それぞれ良好な
特性を有するゴルフボールが得られる。ソリツド
コア、糸巻きコアは両者とも従来から用いられて
いるものでよく、またソリツドコアとしてはツー
ピースボール用のコアはもとより、ソリツドコア
が2層になつた、いわゆるスリーピースボール用
のコアであつてもよい。 ソリツドコアは、たとえばポリブタジエンにア
クリル酸、メタクリル酸などのα、β−モノエチ
レン性不飽和カルボン酸またはその金属塩や、ト
リメチロールプロパントリメタクリレートなどの
官能性モノマーなどの共架橋剤、酸化亜鉛、酸化
マグネシウムなどの金属酸化物およびジクミルパ
ーオキサイドなどの過酸化物を配合し、要すれば
さらに硫酸バリウム、炭酸カルシウム、シリカな
どの重量調整剤を適宜配合した組成物を加硫する
ことによつて得られる。このようなソリツドコア
用組成物における配合剤の比率は、ラージサイズ
ボール用コアをつくるか、あるいはスモールサイ
ズボール用コアをつくるかによつても異なるが、
その好ましい組成物の一例をあげると、たとえば
ポリブタジエン100部(重量部、以下同様)、アク
リル酸の金属塩またはメタクリル酸の金属塩10〜
60部、酸化亜鉛10〜60部およびジクミルパーオキ
サイドなどの過酸化物0.5〜5部からなる組成物
があげられる。 糸巻きコアとしてはセンターとそれに巻き付け
る糸ゴムからなるものが用いられ、センターとし
ては従来同様にたとえば前記ソリツドコアと同様
の配合剤を使用したゴム組成物を加硫することに
よつて得られるものを用いることができるが、こ
のセンターに用いられるゴム組成物の好ましい一
例をあげると、たとえばポリブタジエン100部に
対してアクリル酸の金属塩またはメタクリル酸の
金属塩10〜40部、酸化亜鉛2〜10部、ジクミルパ
ーオキサイドなどの過酸化物0.5〜5部および重
量調整剤としての硫酸バリウムを適量配合したも
のである。そして糸ゴムは従来使用のものと同様
のものでよく、たとえば天然ゴムまたは天然ゴム
とポリイソプレンに老化防止剤、加硫促進剤、イ
オウなどを配合したゴム組成物を加硫することに
よつて得られたものを用いることができる。 そして被覆材としての重合体組成物は上記のよ
うなソリツドコアまたは糸巻きコアに通常、厚さ
1.0〜3.0mm程度で被覆される。 前記重合体組成物をコアに被覆する方法は特に
限定されるものではないが、上記重合体組成物を
あらかじめ半球殻状に成形し、それを2枚用いて
コアを包み、150〜270℃で1〜20分間加圧成形す
るか、あるいは上記重合体組成物を射出成形して
コアを包み込む方法が採用される。 つぎに実施例をあげて本発明を説明する。 実施例1〜4および比較例1〜3。 コアとしては、第1表に示す配合処方によるゴ
ム組成物をモールド内で150℃、30分間加硫して
直径36.7mmの球状に成形したものを用いた。第2
表に示す配合処方により2軸押出機を用いて溶融
混練し、重合体組成物を得、これらの曲げ弾性率
をASTM D−790により測定した。その結果を
第2表に示す。 これらの重合体組成物を上記コアに被覆して直
径41.3mmのゴルフボールを得、それらの諸特性を
測定した。その結果を第3表に示す。なおコアへ
の被覆は上記重合体組成物を220℃で射出成形す
ることによつて行なわれた。
【表】
【表】
【表】
第3表に示す結果から明らかなように、実施例
1〜6のゴルフボールは、反撥弾性が大きく(反
撥係数の大きいことが反撥弾性の大きいことを表
している)、かつ飛距離が大で、打球感が優れて
いた。
1〜6のゴルフボールは、反撥弾性が大きく(反
撥係数の大きいことが反撥弾性の大きいことを表
している)、かつ飛距離が大で、打球感が優れて
いた。
Claims (1)
- 1 コアを被覆する被覆材として、アイオノマー
樹脂80〜98重量部とナイロン6、ナイロン66、ナ
イロン610、ナイロン11、ナイロン12およびこれ
らを基本にして変性したものよりなる群から選ば
れた少なくとも1種のエーテル結合を含まないナ
イロン2〜20重量部とからなる重合体組成物を用
いたことを特徴とするゴルフボール。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP58169977A JPS6060867A (ja) | 1983-09-13 | 1983-09-13 | ゴルフボ−ル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP58169977A JPS6060867A (ja) | 1983-09-13 | 1983-09-13 | ゴルフボ−ル |
Publications (2)
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---|---|
JPS6060867A JPS6060867A (ja) | 1985-04-08 |
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ID=15896308
Family Applications (1)
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JP58169977A Granted JPS6060867A (ja) | 1983-09-13 | 1983-09-13 | ゴルフボ−ル |
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US11608434B2 (en) | 2020-06-26 | 2023-03-21 | Bridgestone Snorts Co.. Ltd. | Resin composition for golf ball, and golf ball |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPS5815554A (ja) * | 1981-07-21 | 1983-01-28 | Toray Ind Inc | 樹脂組成物 |
-
1983
- 1983-09-13 JP JP58169977A patent/JPS6060867A/ja active Granted
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPS5815554A (ja) * | 1981-07-21 | 1983-01-28 | Toray Ind Inc | 樹脂組成物 |
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JPS6060867A (ja) | 1985-04-08 |
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