JPH04176468A - 揮発性薬剤の放散装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、建物、自動車、電車等の室内、あるいは衣料
や小物等を収納するロッカー等に配設され、芳香剤等の
揮発性薬剤を収納・保持し、香気を伴った気体を室内、
車内空間等に放散することができる揮発性薬剤の放散装
置に関する。

［従来の技術］ 従来、この種の放散装置としては、密封して販売される
芳香剤等の包装袋、箱、又は瓶などを、使用時に開封、
開栓したものを任意の場所に放置し、室内や車内空間に
芳香等を発散させるようにしたものが知られている。ま
た、揮発性薬剤を含浸させた媒体を容器内に設置し、そ
の揮発を促進しかつ上方へ放散誘導するために容器内に
圧電振動板を取り付け、うちわ動作により送風する方式
％式％ ［発明が解決しようとする課題１ しかしながら、上記した放散装置においては、通常、一
端空中に放出した香気をさらに拡散するためのものであ
るため、容器の放出口が大きく開設されている。このた
め、芳香剤等が大量に自然放散し、室内に香りが長時間
充満したままとなり、快適であるべきはずの室内空間が
、過度の香料放出によ′り逆に嫌悪感の場となってしま
うことがある。

また、かかる弊害を防止する手段として、開閉装置を設
け、放出口を所定時間のみ開放する構造のものが考えら
れるが、開閉装置を駆動させる駆動装置やタイマ等も別
途に配設する必要があり、構造が複雑となるという問題
が考えられる。

本発明は以上のような従来の実情に鑑み、簡単な構造に
より必要とするときのみ芳香等を放散することができ、
しかも吐出停止後は芳香剤等の揮発性薬剤の自然漏洩に
よる放出をほぼ完全に防止することができる揮発性薬剤
の放散装置を提供することを目的とする。

［課題を解決するための手段］ 上記目的を達成するため本発明の揮発性薬剤の放散装置
は、周壁部の任意個所に気体吐出口が形成されてなるハ
ウジングと、該ハウジング内に配設され、粘性液体を密
閉的に収納保持したシリンダと、該シリンダ内を摺動可
能に配設されると共に、所定量移動せしめられた後、所
定時間を要して遅動復帰可能なピストンと、を有してな
る液体の抵抗を利用したタイマ装置と、周壁部の任意個
所に気体放出口が形成されてなると共に、内部に前記タ
イマ装置を保持可能に形成され、常態においては該タイ
マ装置により気体放出口が閉塞された状態で配設される
ケーシングと、揮発性薬剤が収納されてなると共に、該
ケーシングに固定連結され、該ケーシング内に揮発性薬
剤の芳香気体等を発散可能な薬剤容器と、前記ハウジン
グ周面に露出し、かつ前記タイマ装置のシリンダに連結
され、該タイマ装置を押圧して前記ケーシングの気体放
出口を開放し、同時に、ピストンを摺動させて、所定時
間、前記ハウジングの気体吐出口から前記芳香気体等を
放散可能な抑圧部材と、を有して構成されることを特徴
とする。

［作　用］ かかる構成では、常態においては揮発性薬剤の放散気体
は、ケーシング内に充満している。

一方、抑圧部材を押圧することによりタイマ装置を押圧
すると、ケーシングの気体放出口が開放されると同時に
、タイマ装置のピストンがシリンダ内を摺動する。これ
により、ピストンが所定時間を要して遅動復帰している
間ハウジングの気体吐出口から上記ケーシング内に充満
していた放散気体がハウジング外方に放散せしめられる
。

一定時間経過して、ピストンが復帰すると、ケーシング
の気体放出口は再びタイマ装置により閉鎖されるため、
芳香気体等の放散が停止する。

［実施例） 以下、図面に示した本発明の放散装置の一実施例に基づ
きさらに詳細に説明する。

図において、■は本実施例にががる放散装置を示し、ハ
ウジング２、タイマ装Ｗ３、ケーシング４、揮発性薬剤
の収納容器５、押圧部材６等を有して構成される。

ハウジング２は、プラスチックや金属材料等よりなり、
かつ蓋部材２１が本体部２２に対して開閉可能に形成さ
れている。すなわち、第１図、第３図及び第４図に示す
ように、それぞれの後壁部２１ａ、２２ａの内方に突設
したリブ２１ｂ。

２２ｂに螺子２３が挿通されていると共に、蓋部材２１
の前壁部２１ｃに突設した係合用突片２１ｄを、本体部
２２の前壁部２２ｃに形成した凹部２２ｄに係合可能と
することにより、開閉可能となっている。また、このハ
ウジング２の任意位置、本実施例では蓋部材２■上面に
気体吐出口２４が開設されている。

さらに、上記ハウジング２は、例えば、蓋部材２１の表
面に露出して配設される２つの抑圧部材６を有しており
、各押圧部材６の内側に形成された凹部６ａ内に配設さ
れた受部材６ｂには後述するタイマ装置３のシリンダ部
３１が嵌合可能となっている（第２図及び第４図参照）
。

タイマ装置３は、上記押圧部材６の凹部６ａに配設した
受部材６ｂに嵌合するシリンダ部３１を有し、液体の抵
抗を利用して内部に配設したピストン３２を遅動復帰さ
せることができるものであれば、どのような構成であっ
てもよいが例えば第６図に示したものを用いることがで
きる。

具体的には、内部にシリコンオイル等の粘性液体３０が
密閉的に収納されると共に、周壁部の中途に軸方向に沿
って所定の長さの溝部３１ａが形成されてなる有底筒状
のシリンダ３１と、該シリンダ３１内に摺動可能に配設
され、該シリンダ内を第１の液体室３３と第２の液体室
３４とに区分すると共に、液体通過孔３２ａを有するピ
ストン３２と、該液体通過孔３２ａの第２の液体室３４
側の端部を開閉するために配設される弁部材３５と、後
端部３６ａがピストン３２に嵌合連結されていると共に
、先端部３６ｂがシリンダ３１の開口部３１ｂから外方
に突出しているピストンロッド３６と、一端部３７ａが
シリンダ３１の内壁に圧着され、他端部３７ｂが該ピス
トンロッド３６の外周部に圧着されて配設されるベロー
３７と、ピストンロッド３６の先端部３６ｂを外方に突
出させることができる貫通孔３８ａを有すると共に、該
シリンダ３１の開口部３１ｂを閉塞する栓部材３８と、
該シリンダ３１の底壁部３１ｃとピストン３２の先端面
３２ｃとの間に配設される復帰スプリング３９と、から
構成される。

なお、３１ｄはシリンダ３１の底壁３１ｃに穿設した液
体注入孔であり、３１ｅは該注入孔を閉塞する止め螺子
である。３１ｆは該シリンダ部３１の外周部に突設した
フランジ部であり、後述するケーシング４の気体放出口
４１ａを開閉する機能を果たす。３２ｂは該ピストン３
２に周設される略Ｖ字状のパツキンであり、シリンダ３
１に形成した凹溝３１ａを、粘性液体３０が第２の液体
室３４から第１の液体室３３に移動するときに、拡開し
て、該凹？ＩＩ３１　ａを閉塞するものである。３６ｃ
はピストンロッド３６の先端部３６ｂに形成した固定螺
子挿通用のタップ穴である。

ケーシング４は、第５図に示すように、有底筒状に形成
されていると共に、底壁部４１には上記タイマ装置３の
シリンダ部３１の径よりも大きい径を有する気体放出口
４１ａが開設されでいる。

また、開口部４２には、気体取入れ口４３ａを有すると
共に、内周部に後述の収納容器５を連結するための雌ね
じ部４３ｂが形成されてなる中蓋４３が嵌合固定されて
いる。

このケーシング４は、上記したタイマ装置３を次のよう
に保持する。すなわち、タイマ装置３のシリンダ部３１
を気体放出口４１ａに挿通すると共に、該シリンダ部３
１の周壁部に突設したフランジ部３１ｆをケーシング４
の底壁部４１に当接して、該フランジ部３１ｆにより常
態においては該気体放出口４Ｌａを閉塞するように配設
する。

また、タイマ装置３のピストンロッド先端部３６ｂを中
蓋４３の略中央部に当接し、ボルト４４をタップ穴３６
ｃに管台して、該ピストンロッド３６を中蓋４３に固定
することにより、タイマ装置３はケーシング４内に固定
保持される。

収納容器５は、第５図に示すように、内部に液状の揮発
性薬剤を充填可能で、かつ上面開口で有底筒状の収納部
５１と、該収納部５１の上面開口部に嵌合される断面凹
状の内蓋５２と、一端部５３ａが該内蓋５２を貫通して
その外部へ突出していると共に、他端部５３ｂが揮発性
薬剤と接触せしめられて配設され、該収納部５１の揮発
性薬剤を吸い上げて内蓋５２の外部へ気体を放散するだ
めのフェルト等から構成される芯部材５３と、から構成
される。

そして、上記したケーシング４に固定され・る中蓋４３
に形成した雌ねじ部４３ｂに、収納部５１の上部に形成
した雄ねじ部５１ａを螺合せしめ、該ケーシング４に固
定連結される。

したがって、タイマ装置３、ケーシング４及び収納容器
５は全て連結されて配設されている。また、ケーシング
４は、第４図に示すように、その周壁部に突設形成した
取付は部４５を介して、ボルト４６により、ハウジング
２の蓋部材２１に連結固定されているため、該蓋部材２
１の開閉に伴なって、タイマ装置３及び収納容器５がハ
ウジング２の本体部２２内に挿入せしめられたり、離脱
せしめられたりする。

７はファンであり、モータ８及び電池９と共に、揮発性
薬剤からの蒸散気体を強制的にハウジング２外へ放散せ
しめるための強制放散手段を構成する。

このファン７は、第１図及び第３図に示すように、軸部
７ａと羽根部７ｂとからなり、ハウジング２の蓋部材２
１に開設した気体吐出口２４に連結される気体吐出管２
５ａと、気体取入れ口２５ｂを有するファン収納部２５
内に収納保持される。また、軸部７ａは該ファン収納部
２５の下方に配設されるモータ８の回転軸８ａと連結さ
れ、モータ８の駆動によりファン７が回転する構造であ
る。なお、モータ８の駆動源は外部電源を用いてもよい
が、本実施例のように、電池９により駆動する構造とし
てもよい。

ここで、２６はハウジング２門に配設された仕切板であ
り、モータ収納部２６ａと電池ボックス２６ｂとを有し
、上記モータ８及び電池９を保持し得る構造である。ま
た、この仕切板２６は上記ファン収納部２５と螺子２７
により固着されており（第１図参照）、上記タイマ装置
３等と同様、蓋部材２１の開閉に伴ない、モータ８及び
電池９がファン７と共に、本体部２２内に挿入せしめら
れたり、離脱せしめられたりする構造である。

さらに、この仕切板２６には、２つの挿通孔２６ｃ、２
６ｄが穿設されており、上記ケーシング４を挿通して支
持可能となっている。

かかる構成からなる本実施例の揮発性薬剤の放散装置１
は次のように作用する。

まず、ハウジング２の蓋部材２１を第３図で示した矢印
方向に開放し、芳香剤や脱臭剤等、任意種類の揮発性薬
剤が充填された収納容器５をケーシング４の中蓋４３に
螺合連結して、蓋部材２１を閉じる。

常態においては、ケーシング４の気体放出口４１ａは、
タイマ装置３のフランジ部３１ｆにより閉塞されている
ため、収納容器５内の揮発性薬剤は、芯部材５３から蒸
散してケーシング４内に充満している（第５図参照）。

一方、押圧部材６の一方を押圧すると、タイマ装置３の
シリンダ３１が押し下げられ、これに伴なって、該タイ
マ装置３のフランジ部３１ｆが第５図の想像線で示すよ
うに気体放出口４１ａから離間し、充満していた芳香気
体等が、第５図の実線矢印で示すようにケーシング４外
へ流出することになる。

この押圧部材６が押圧され、シリンダ３１が押し下げら
れると、ピストン３２は該シリンダ３１内をシリンダ３
１の底壁部３１ｃ方向に摺動する。このとき、粘性液体
３０は第１の液体室３３から第２の液体室３４へ、シリ
ンダ３１の内壁に設けた溝部３１ａ及びピストン３２の
液体通過孔３２ａを通じて流入するため、小さい液体抵
抗しか働かない。したがって、押圧部材６にあまり大き
な押圧力を付与しなくても、比較的容易にピストン３２
を摺動させることができる。

押圧部材６を押し下げた後、押圧力を解除すると、ピス
トン３２は復帰スプリング３９により復帰せしめられる
。このとき、粘性液体３０は第２の液体室３４から第１
の液体室３３に流入しようとするため、Ｖ字状パツキン
３２ｂは拡開してシリンダ３１の内壁に形成した溝部３
１ａを閉塞する。これにより、粘性液体３０は、ピスト
ン３２の液体通過孔３２ａのみを通じて第１の液体室３
３に流入し、しかもこのとき弁部材３５が該液体通過孔
３２ａを閉塞する方向に折れ曲がろうとするため、粘性
液体３０の流入量はきわめて少な（なり、ピストン３２
の復帰動作はきわめてゆっ（すしたものとなる。したが
って、該ピストン３２が復帰するまでの間、ケーシング
４の気体放出口４１ａは開放しており、所定時間ハウジ
ング２内に芳香気体等が流出することになる一方、所定
時間経過後は、タイマ装置３がケーシング２の気体放出
口４１ａを閉塞するため、ケーシング２外への気体の放
散は停止せしめられる。

なお、復帰時間は液体通過孔３２ａの孔径を変化させる
こと等によって自由に調整することができる。

一方、ハウジン２内に流出した芳香気体等は、ファン収
納部２５の気体取入れ口２５ｂから吸い込まれ、ファン
７により気体吐出管２５ａを通じて蓋部材２１の気体吐
出口２４がらハウジング２の外方に吐出される。

なお、ファン７の作動は、押圧部材６又は該押圧部材６
によって押圧されるタイマ装置３のシリンダ部３１の動
きに連動するスイッチ（図示せず）を配設し、抑圧部材
６を押し下げたときにモータ８がＯＮＬ、押圧部材６の
復帰によりＯＦＦする構成とすれば、ピストン３２が復
帰動作を続けている間、すなわち所定時間のみ作動させ
ることができる。この場合、ファン７の駆動スイッチを
タイマ装置３とは連動させず、別途にスイッチＯＮ・Ｏ
ＦＦする構成としてもよいことはもちろんである。

また、上記した説明では、押圧部材６の一方のみを押圧
した態様について説明したが、２つの押圧部材を同時に
押し下げて使用してもよいことはもちろんである。これ
によれば、例えば、各収納容器５に異なる芳香を有する
薬剤を充填しておくことにより、ミックスした香りを放
散させることができる。

揮発性薬剤が消費され、収納容器５内に補充したりする
場合は、上記したようにハウジグ２を開放させれば収納
容器５も本体部２２がら離脱せしめられるため、容易に
取り外し又は装着することができる。電池交換等の必要
が生じた場合も同様である。

なお、本発明の揮発性薬剤の放散装置は上記した実施例
に何ら限定されるものではない。例えば、上記した実施
例では、２個の収納容器５を配設し、これに対応した個
数のタイマ装置３、ケーシング４等を配設したものを示
したが、１個のみ配設することができる構成としてもよ
いし、より他種類の収納容器を装填可能とすることもで
きる。また、上記実施例では、ファン７、モータ８及び
電池９とから構成される強制放散手段を用いた実施例を
示したが、強制放散手段を設けずに、ハウジング２の気
体吐出口から自然放散される構成としてもよいことはも
ちろんである。

［発明の効果］ 本発明の芳香器によれば、抑圧部材を押圧するのみで揮
発性薬剤の収納容器からの芳香気体等を外部に放散する
ことができる。

しかも、同時にタイマ装置が作動して、所定時間のみ芳
香気体等を外部に放散させることができ、かつ所定時間
経過後は芳香気体等の放散をほぼ完全に停止させること
ができる。したがって、室内空間等に芳香が過剰放散さ
れることはない。

また、タイマ装置として液体の抵抗を利用したものを用
いているため、電力消費もなく、長期間にわたり使用す
ることができる。しかも、押圧部材に連動する構成であ
るため、別途にタイマ装置用のスイッチ等を設ける必要
がなく、構造が簡単である。

さらに、多種類の揮発性薬剤を装着することができる態
様とすれば、好みにより選択して芳香気体等を放散させ
ることもできる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の揮発性薬剤の放散装置の一実施例を示
した断面図、第２図は第１図ＩＩ　−ＩＩ線断面図、第
３図は第１図ｎｒ　−ｒｒｒ　＠断面図、第４図は第１
図ＩＶ　−ＩＶ線断面図、第５図はタイマ装置、ケーシ
ング及び収納容器の配設関係及び構造を示す一部断面図
、第６図はタイマ装置の構造を示す断面図、である。 １−・・・・・揮発性薬剤の放散装置 ２−・・・−・ハウジング ３・・・・・・タイマ装置 ４−・・−・・ケーシング ５−・−収納容器 ６・・・−・・押圧部材 ７・−・・−・ファン ８・・・−モータ ９・・・−・−電池 特許出願人・日本ケミカル工業株式会社代理人・弁理士
・千　　　１）　　　　　穏３ｂ

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）周壁部の任意個所に気体吐出口が形成されてなる
   ハウジングと、 該ハウジング内に配設され、粘性液体を密閉的に収納保
   持したシリンダと、該シリンダ内を摺動可能に配設され
   ると共に、所定量移動せしめられた後、所定時間を要し
   て遅動復帰可能なピストンと、を有してなる液体の抵抗
   を利用したタイマ装置と、 周壁部の任意個所に気体放出口が形成されてなると共に
   、内部に前記タイマ装置を保持可能に形成され、常態に
   おいては該タイマ装置により気体放出口が閉塞された状
   態で配設されるケーシングと、 揮発性薬剤が収納されてなると共に、該ケーシングに固
   定連結され、該ケーシング内に揮発性薬剤の芳香気体等
   を発散可能な薬剤容器と、 前記ハウジング周面に露出し、かつ前記タイマ装置のシ
   リンダに連結され、該タイマ装置を押圧して前記ケーシ
   ングの気体放出口を開放し、同時に、ピストンを摺動さ
   せて、所定時間、前記ハウジングの気体吐出口から前記
   芳香気体等を放散可能な押圧部材と、 を有して構成されることを特徴とする揮発性薬剤の放散
   装置。
2. （２）前記ハウジング内に配設されると共に、前記芳香
   気体等を気体吐出口からハウジング外方に強制的に吐出
   せしめる強制放散手段を有する請求項１記載の揮発性薬
   剤の放散装置。