JPH04174708A - ポリプロピレン合成パルプの製造方法 - Google Patents

ポリプロピレン合成パルプの製造方法

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JPH04174708A
JPH04174708A JP30207090A JP30207090A JPH04174708A JP H04174708 A JPH04174708 A JP H04174708A JP 30207090 A JP30207090 A JP 30207090A JP 30207090 A JP30207090 A JP 30207090A JP H04174708 A JPH04174708 A JP H04174708A
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polypropylene
water
synthetic pulp
paper
solvent
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JP30207090A
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English (en)
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Koji Horimoto
堀本 耕次
Makoto Nakamaru
真 中丸
Yukimasa Shigemura
重村 幸正
Toru Matsuo
松尾 徹
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Mitsui Petrochemical Industries Ltd
Original Assignee
Mitsui Petrochemical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 発明の技術分野 木発明は、ポリプロピレン合成パルプの製造か法に関し
、さらに詳しくは、ポリプロピレンの特性を保持すると
ともに、低濾水性で、かつ抄紙性に優れるようなポリプ
ロピレン合成パルプの製造方法に関する。
発明の技術的背景 ポリオレフィン系合成パルプは、電池用セパレーター、
絶縁紙等の電気用紙、紙おむつ等の衛生材料、耐水段ボ
ール、耐水紙、ファイバーセメント板、ヒートシール紙
なとの用途に広く用いられている。
ところで、従来のポリオレフィン系合成パルプのうち、
ポリエチレン合成パルプは、濾水性か低く、すなわち、
保水性が高く、かつ抄紙性に優れている。
一方、従来のポリオレフ、イン系合成パルプのうち、ポ
リプロピレン合成パルプは、電池用セパレーター、ファ
イバーセメント板などのある種の用途では、濾水性が高
過ぎる上に、ポリプロピレン合成パルプ単独では抄紙性
が必ずしも充分でないという問題がある。
たとえば、特公昭53−12604号公報には、水の沸
点よりも低い沸点の脂肪族炭化水素および脂環族炭化水
素より選ばれる溶媒、溶媒の15重量%以下のポリオレ
フィン、ポリビニルアルコールおよび溶媒の2容量倍以
下の量の水、さらには界面活性剤を含む混合物からなり
、かつ高温で乳化ないし懸濁した状態の重合体溶液を低
圧域に噴出(フラッシュ)して、ポリオレフィンを水中
で分散した繊維状物として回収する方法が開示されてい
る。
同公報によれば、このような方法により得られた繊維状
物を、リファイナー、ビータ−を用いて叩解すれば容易
にフィブリル化したパルプが得られるとされている。」
−記のようにして得られたポリプロピレン合成パルプは
、親水性を有し、水分散性が良好であるものの、たとえ
ば電池用セパレーター、ファイバーセメンI・板などの
用途に用いるには、濾水、性が高過ぎるため保水性が必
ずしも充分でなかった。
したがって、低濾水性で抄紙性に優れたポリプロピレン
合成パルプの出現が従来より望まれていた。
発明の目的 本発明は、」−記のような従来技術に佇う問題点を解決
しようとするものであって、ポリプロピレンの特性を保
持するとともに、低濾水性で、かつ抄紙性に優れたポリ
プロピレン合成パルプの製造方法を提供することを「1
的としている。
発明の概要 木発明に係るポリプロピレン合成パルプの製造方法は、 プロピレン含量50〜1 (10モル%のポリプロピレ
ン(A)80〜99.99重量部と、極性基含有ポリオ
レフィン(B)0.01〜20重量部[上記成分(A)
および(B)のへ旧型は100重量部とするコと、 ポリビニルアルコール(C)O,1〜10重量部と、 水の沸点よりも低い沸点の溶媒と、 水とを含み、 該ポリプロピレン(A)および極性基含有ポリオレフィ
ン(B)の溶媒に対する合計濃度(常温)が10〜50
0 g /Ωの範囲内にあり、水の溶媒に対する容積比
(水/溶媒、常温)か1/10〜10/1の範囲内にあ
る混合物からなる、乳化ないし懸濁した状態にある水中
油滴型の重合体溶液をフラッシュ紡糸して、ポリプロピ
レン(A)を水中で分散した繊維状物として回収し、次
いて、該ポリプロピレン繊維状物を叩解してポリプロピ
レン合成パルプを得ることを特徴としている。
発明の詳細な説明 以下、本発明に係るポリプロピレン合成パルプの製造方
法について具体的に説明する。
まず、乳化ないし懸濁した状態にある水中油滴型の重合
体溶液を調製する。
本発明で用いられる乳化ないし懸澗した状態にある重合
体溶液は、水中油滴型のエマルジョンであって、ポリプ
ロピレン(A)、極性基含有ポリオレフィン(B)、ポ
リビニルアルコール(C)、溶媒および水を含んで構成
されている。
本発明で用いられるポリプロピレン(A)は、プロピレ
ンのホモポリマーおよびコポリマーてあり、プロピレン
含量が50〜100モル%である。
コポリマーを構成するプロピレン以外のモノマーとして
は、具体的には、エチレン、1−ブテン、4−メチル−
1−ペンテンなどのオレフィンが挙げられる。
本発明では、粘度平均分子量(MV)が50,000〜
2,000,000のポリプロピレンが好ましく用いら
れる。
本発明で用いられるポリプロピレン(A)は、メルトフ
ローレート(MPR、ASi’M I) 1238+、
)が通常0.01〜1000 K / 10分、好まし
くは0.1〜100 g / 1.0分、さらに好まし
くは1〜50 g / 1. (1分である。
本発明においては、ポリプロピレン(A)は、ポリプロ
ピレン(A)および極性基含有ポリオレフィン(B)の
合計量]、 O0重量部に対して、80〜99.99重
量部、好ましくは90〜99.9重量部の割合で用いら
れる。
本発明で用いられる極性基含有ポリオレフィン(B)は
、グラフト変性、酸化などの方法により改質されたポリ
オレフィンである。
本発明で用いられるグラフト変性ポリオレフィンとして
は、たとえば不飽和カルボン酸またはその酸誘導体でグ
ラフト変性されたポリオレフィンが挙げられる。
グラフト変性されるポリオレフィンとしては、具体的に
は、低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度
ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ−1−ブテン、ポ
リ−4−メチル−1−ペンテンなとのα−オレフィンl
i独重重合体エチレン−プロピレン共重合体、エチレン
−1−ブテン共重合体、プロピレン−1−ブテン共重合
体などのα−オレフィン共重合体およびこれらの混合物
か挙げられる。
上記のグラフI・変性前のポリオレフィンは、粘度平均
分子ffi(MV)が通常1000〜500,0flO
である。
上記のようなポリオレフィンにグラフトされる不飽和カ
ルボン酸またはその酸誘導体(以−ト、「不飽和カルボ
ン酸等」と称する)としては、具体的には、アクリル酸
、メタクリル酸、マレイン酸、無水マレイン酸、シトラ
コン酸、無水シトラコン酸、イタコン酸、無水イタコン
酸などが挙げられる。これらの中では、マレイン酸、無
水マレイン酸が好ましい。
上記のような不飽和カルボン酸等とポリオレフィンとの
グラフト反応は、従来公知の方法を採用して行なうこと
ができる。たとえば、このグラフI・反応は、ポリオレ
フィンと不飽和カルボン酸等とを、溶媒の存在Fまたは
不存在−トに、ラジカル開始剤を添加してまたは添加せ
ずに高温で加熱することによって行なわれる。この反応
に際し、スチレンのようなビニル化合物中量体を共存さ
せ一〇− てもよい。このようにして得られたグラフI・変性ポリ
オレフィンは、そのままあるいは未変性のポリオレフィ
ンに配合して用いられるが、いずれの場合も、不飽和カ
ルボン酸等のグラフト量は、不飽和カルボン酸等の単位
換算で0.01〜3重量%程度であることが好ましい。
不飽和カルボン酸等でクラフト変性されたポリオレフィ
ンとしては、具体的には、マレイン酸グラフト変性ポリ
エチレン、マレイン酸グラフト変性ポリプロピレン、マ
レイン酸グラフト変性ポリエチレンワックス、マレイン
酸グラフト変性ポリプロピレンワックスなどが挙げられ
、これらの中では、マレイン酸グラフト変性ポリエチレ
ン、マレイン酸グラフト変性ポリエチレンワックスか好
ましい。
本発明で用いられる酸化ポリオレフィンとしては、具体
的には、酸化ポリエチレンワックス、酸化ポリプロピレ
ンワックス等の酸化ポリオレフィンワックスか挙げられ
、これらの中では、酸化ポリエチレンワックスか好まし
く、特に粘度下均分−1げ − 子量が1,000以上で酸価が5〜3oである酸化ポリ
エチレンワックスが好ましい。
上記のような酸化ポリオレフィンワックスなどの極性基
含有ポリオレフィンは、エチレン第11独重合体、もし
くはエチレンと炭素原子数3〜8のα−オレフィン共重
合体、たとえばエチレンとプロピレン、I−ブテン、1
−ペンテン、8−メチル−1−ブテン、■−ヘキセン、
4−メチル−1−ペンテンなどのα−オレフィンとの共
重合体と、これらの重合体に 10、−OH,−COOH,ンSo   、  −NH
3などの極性基を(”J’ !”jシ得るような化合物
とを反応させるか、あるいはエチレン、もしくはエチレ
ンと炭素原子数3〜8のα−オレフィンと、α−オレフ
ィンの(共)重合体に上記のような極性基を付与し得る
ような化合物とを反応させて得ることができる。
本発明においては、極性基含有ポリオレフィン(B)は
、ポリプロピレン(A)および極性基含有ポリオレフィ
ン(B)の金言1量100重量部に対して、0.01〜
20重量部、好ましくは0.1〜10重量部の割合で用
いられる。上記のような割合で極性基含有ポリオレフィ
ン(B)を用いることにより、上記のポリプロピレン(
A)の耐熱性、剛性などの特性を損なうことなく、低濾
水性で抄紙性に優れたポリプロピレン合成パルプを製造
することができる。
本発明においては、ポリビニルアルコール(C)を用い
るが、ポリビニルアルコール(C)は、ポリプロピレン
(A)および極性基含有ポリオレフィン(B)の合旧量
100重量部に対して0.1〜10重量部、好ましくは
0.5〜10重量部の割合で用いられる。上記のような
割合でポリビニルアルコール(C)を用いることにより
、親水性および水分散性をポリプロピレン合成パルプに
付与することができる。
本発明で用いられる溶媒は、水の沸点よりも低い沸点の
溶媒であり、通常、炭化水素系溶媒が用いられる。ポリ
プロピレンに対して用いられる炭化水素系溶媒としては
、具体的には、ペンタン、n−へキサン、イソヘキサン
、ヘプタン、ヘキセン、ペンテン等の脂肪族炭化水素類
、シクロペンタン、シクロヘキサン、シクロヘキセン等
の脂環族炭化水素類、ベンゼン、トルエン、キシレン等
の芳香族炭化水素類、四塩化炭素、クロルベンゼン等の
ハロゲン化炭化水素類などが挙げられ、中でも、n−ヘ
キサン、イソヘキサン、ヘプタン、シクロヘキサンなど
が好ましく用いられる。
本発明においては、溶媒は、ポリプロピレン(A)およ
び極性基含有ポリオレフィン(B)の溶媒に対する合計
濃度(常温)が10〜500 g/、l?、好ましくは
50〜2oog/gの範囲内になるような割合で用いら
れる。
本発明においては、水を用いるか、水の溶媒に対する容
積比(水/溶媒、常温)は、1/10〜10/1、好ま
しくは115〜5/1の範囲内にある。
本発明においては、ポリプロピレン(A)および極性基
含有ポリオレフィン(B)の溶媒に対する合計濃度(常
温)と、水の溶媒に対する容積比(常温)を、それぞれ
上記のような範囲にすることによって、従来のポリプロ
ピレン合成パルプの特性を保持するとともに、低濾水性
で抄紙性に優れたポリプロピレン合成パルプが得られる
本発明においては、重合体溶液の構成成分として、ポリ
プロピレン(A)、極性基含有ポリオレフィン(B)、
ポリビニルアルコール(C)、溶媒および水に加えて、
界面活性剤を用いることが好ましい。界面活性剤は、ポ
リプロピレン(A)および溶媒の種類、溶媒と水との量
的関係により適宜選択される。
本発明で用いられる界面活性剤と′しては、具体的には
、非イオン系界面活性剤、カチオン系界面活性剤、アニ
オン系界面活性剤、両性界面活性剤、ポリアクリル酸、
ゼラチンなどが挙げられるが、中でもアニオン系界面活
性剤が好ましい。
本発明においては、界面活性剤は、ポリビニルアルコー
ルの界面活性剤に対する重量比(ポリビニルアルコール
/界面活性剤)で通常110.7〜1120、好ましく
はI/l −1710の範囲内の割合で用いられる。
本発明において、界面活性剤を上記のような量で用いる
ことによって、重合体溶液のエマルジョン安定性が一層
向上する。
また、本発明においては、必要に応じて、炭酸すトリウ
ムなどの中和剤を、本発明の1−1的を損なわない範囲
で用いることができ、上記重合体溶液をフラッシュ紡糸
して回収される水のpHを7以上、好ましくは7〜10
に調整することか望ましい。
本発明で用いられる乳化ないし懸濁した状態にある水中
油滴型の重合体溶液は、上記のような成分で構成される
が、その調製方法として、具体的には、予め別個に調製
したポリプロピレン(A)を溶媒に溶解させたポリプロ
ピレン溶液と極性基含有ポリオレフィン(B)とポリビ
ニルアルコール水溶液とを撹拌混合する方法、ポリプロ
ピレン(A)、極性基含有ポリオレフィン(B)、ポリ
ビニルアルコール(C)、溶媒および水、さらには界面
活性剤を同時に撹拌混合する方法などが挙げられる。
次に、上記の乳化ないし懸濁した状態にある重合体溶液
をフラッシュ紡糸して、ポリプロピレンを水中で分散し
た繊維状物として回収する。
上記のフラッシュ紡糸の方法としては、例えば本願出願
人に係る特公昭53−12604号公報に開示されてい
るような方法が挙げられる。すなわち、この方法では、
130〜160°Cの温度で乳化ないし懸濁した状態に
ある水中油滴型の重合体溶液を、自生圧力ないし15k
g/cJ(ゲージ圧)の圧力域から低圧域に噴出(フラ
ッシュ)することによって、溶媒全部および水の一部を
フラッシュ蒸発させるとともに、ポリプロピレンを、水
中で分散したポリプロピレン繊維状物として回収する。
最後に、上記のようにして回収した水中で分散している
ポリプロピレン繊維状物を叩解して合成パルプを得る。
上記の叩解は、従来公知の叩解機、例えばリファイナー
、ビータ−などを用いて行なうことができる。また、本
発明においては、ポリプロピレン繊維状物の濃度(常温
)を通常、1〜100g/ρ、好ましくは5〜50g/
Ωに調整して、ポリプロピレン繊維状物を叩解する。
本発明では、ポリプロピレン(A)、極性基含有ポリオ
レフィン(B)、ポリビニルアルコール(C)、溶媒お
よび水、さらには界面活性剤を特定の割合で含んで構成
されている、乳化ないし懸濁した状態にある水中油滴型
の重合体溶液を、フラッシュ紡糸しているので、ポリプ
ロピレンの特性を保持するとともに、低濾水性で、かつ
抄紙性に優れたポリプロピレン合成パルプか得られる。
なお、ポリプロピレン、ポリビニルアルコール、溶媒お
よび水からなる重合体溶液では、ポリプロピレンとポリ
ビニルアルコールとの杆1溶性か悪く、両化合物は分離
した状態でフラッシュ紡糸されるため、低濾水性のポリ
プロピレン合成パルプ、すなわち保水性に優れたポリプ
ロピレン合成パルプは得ることができない。
また、ポリプロピレン、極性基含有ポリオレフィン、溶
媒および水からなる重合体溶液では、極性基含有ポリオ
レフィンは、それ自体保水性が差程大きくないため、ポ
リプロピレンにまで保水性を付与することができず、低
濾水性のポリプロピレン合成パルプは得ることができな
い。
発明の効果 本発明によれば、ポリプロピレンの耐熱性、剛性、熱成
形性、延伸性などの特性を保持するとともに、低濾水性
で、かつ抄紙性に優れたポリプロピレン合成パルプが得
られる。
本発明によれば、フリーネス(C3P)が600CC以
下、さらには500 cc以下の低濾水性ポリプロピレ
ン合成パルプを得ることかできる。
本発明により得られるポリプロピレン合成パルプは、低
濾水性、すなわち保水性に優れているので、電池用セパ
レーター、ファイバーセメント製品、塗料のチクソトロ
ピー(=I与剤、気体用フィルター、液体用フィルター
、ティーバッグ用紙、マスク、セラミックスペーパー、
水、油、溶剤、尿などを吸収する吸収シートもしくは吸
水マット、シーラー用添加剤、シーラント用添加剤、コ
ーキング材用添加剤、接着剤用添加剤、電線ケーブル被
覆材、絶縁紙、ブックカバー、ラベル紙、耐水紙、紙皿
などの成形板紙、滅菌バッグ紙、ヒートシール紙、合成
紙、ティッシュペーパー、タオルヘーハー、ワイプ、壁
紙、クツションフロア−の裏打ち祠、壁材の補強用繊維
、タイルグラウト、濾過助剤などの用途に利用すること
ができる。
以下、本発明を実施例により説明するが、本発明は、こ
れら実施例に限定されるものではない。
実施例1 じゃま板を具備した30g容量の攪拌機イNjオートク
レーブ中に、n−へキサン10g (23℃)、水10
4)(23℃)、ホモポリプロピレン[メルトフローレ
ート(ASTM D 12381.)  : l1g/
10分、密度二0.91g/cyA] 1000g、ポ
リビニルアルコール[PVA、ケン化度:99%、4%
水溶液粘度(20℃)  :4.8〜B 、 0cps
、商品名ゴーセノールNL−05、日本合成化学工業■
製]20g、およびマレイン酸グラフト変性ポリプロピ
レン[メルトフローレート(ASTM D 1238L
) Ilg / 10分、密度0.91g/cJのホモ
ポリプロピレンをマレイン酸でグラフト変性したポリプ
ロピレン、グラフl、量(マレイン酸単位換算)=1.
0重量%、]50gを投入して回転数900 rpmで
撹拌しながら、混合液の液温が145℃lくなるまで昇
温した。そして、混合液の液温を145℃に保持して、
さらに、30分間撹拌を続け、懸濁液を得た。
次いで、この懸濁液を、オートクレーブに取り付けられ
た直径3 mm %長さ20 mmのノズルよりパイプ
を経て、窒素雰囲気下、かつ−40,0m+n Hgの
圧力下にあるドラム内に噴出(フラッシュ)させて繊維
状物を得た。
次いで、繊維状物を受容器内で10g/ρ濃度の水スラ
リーとした後、直径12インチのディスク型リファイナ
ーで叩解し、パルプ状物を得た。
このようにして得られた合成パルプの濾水度は、C8F
 (カナダ標準フリーネス、JIS P 8121に準
拠)で450ccであった。また、この合成パルプで密
度60 g / rrrの紙を抄紙したところ、紙力強
度500 g / 1.5 mmの合成紙が得られた。
比較例1 実施例1において、ポリビニルアルコールの配合量を3
0gとし、マレイン酸グラフト変性ポリプロピレンを用
いなかったこと以外は、実施例1と同様にして、パルプ
状物を得た。
得られた合成パルプの濾水度は、C3Fで700ccで
あった。また、この合成パルプで密度60 g / r
rrの紙を抄紙したところ、紙力強度Oの合成紙がir
Iられた。
比較例2 実施例1において、ポリビニルアルコールを用いなかっ
たこと以外は、実施例]と同様にして、パルプ状物を得
た。
得られ合成パルプの濾水度は、C3Fで710CCであ
った。また、この合成パルプで密度60f/イの紙を抄
紙したところ、紙力強度Oの合成紙が得られた。
実施例2 実施例1において、実施例1のホモポリプロピ−21= レンの代わりに、メルトフローレート(ASTM D 
L23g’L) 3. 0 g / 10分、密度0.
91g/cJのホモポリプロピレンを用い、ポリビニル
アルコールの配合量を3Ofとし、かつ、実施例1のマ
レイン酸グラフト変性ポリプロピレン50にの代わりに
、粘度平均分子量3200、密度0.98f/−1酸価
20の酸化ポリエチレンワックス40gを用いた以外は
、実施例1と同様にして、パルプ状物を得た。
得られた合成パルプの濾水度は、C3Fで360CCで
あった。また、この合成パルプで密度60 g/ rd
の紙を抄紙したところ、紙力強度1.5kg/15mの
合成紙が得られた。
実施例3 実施例1において、実施例1のマレイン酸グラフト変性
ポリプロピレンの代わりに、メルトフローレート(AS
Tきl D 1238L) 12 g / 10分、密
度0.91.g/−のホモポリプロピレンをマレイン酸
でグラフト変性した、グラフト量(マレイン酸単位換算
)0.8重量%のマレイン酸グラフI・’−22− 変性ポリプロピレンを40g用いた以外は、実施例1と
同様にして、パルプ状物を得た。
得られた合成パルプの濾水度は、C3Fで570ccで
あった。また、この合成パルプで密度60 z / r
rrの紙を抄紙したところ、紙力強度200 g / 
1.5 mmの合成紙が得られた。
実施例4 実施例]において、実施例]のマレイン酸グラフト変性
ポリプロピレンの代わりに、メルトフロー レ−l・(
ASTM D 1238L) ] Og/ 10分、密
度0.96g/iのホモポリエチレンをマレイン酸でグ
ラフト変性した、グラフI・量(マレイン酸単位換算)
2重量%のマレイン酸グラフト変性ポリエチレンを25
f用いた以外は、実施例1と同様にして、パルプ状物を
得た。
得られた合成パルプの濾水度は、C’SFで510cc
であった。また、この合成パルプで密度60g/dの紙
を抄紙したところ、紙力強度300 g / i−5+
nmの合成紙か得られた。
実施例5 実施例1において、実施例1のマレイン酸グラフト変性
ポリプロピレンの代わりに、粘度平均分子量3000、
密度0.93g/cd、酸価17の酸化ポリエチレンワ
ックスを50g用いた以外は、実施例1と同様にして、
パルプ状物を得た。
得られた合成パルプの濾水度は、C3Fで400ccで
あった。また、この合成パルプで密度60g/rKの紙
を抄紙したところ、紙力強度700 g / 1.5 
mmの合成紙が得られた。
実施例6 実施例1において、実施例1のマレイン酸グラフト変性
ポリプロピレンの代わりに、粘度平均分子量3,200
、密度0.97g/aa、酸価12の酸化ポリエチレン
ワックスを25g用いた以外は、実施例1と同様にして
、パルプ状物を得た。
得られた合成パルプの濾水度は、C3Fで505ccで
あった。また、この合成パルプで密度60 g / r
rrの紙を抄紙したところ、紙力強度300g/15m
mの合成紙が得られた。
実施例7 24 一 実施例1において、実施例1のマレイン酸グラフト変性
ポリプロピレンの代わりに、粘度平均分子m 5200
 、密度0.96g/aA、酸価13の酸化ポリエチレ
ンワックスを25g用いた以外は、実施例1と同様にし
て、パルプ状物を1υた。
得られた合成パルプの濾水度は、C3Fで370 cc
であった。また、この合成パルプで密度60 tz /
 rrrの紙を抄紙したところ、紙力強度1 、 1 
kg/ i−5mmの合成紙が得られた。
実施例8 実施例]において、実施例1のマレイン酸グラフト変性
ポリプロピレンの代わりに、粘度平均分子量2,700
、密度0.93g/aA、酸1lll130のマレイン
酸グラフ;・変性酸化ポリエチレンワックスを50g用
いた以外は、実施例]と同様にして、パルプ状物を得た
得られた合成パルプの濾水度は、C3Fで595ccで
あった。また、この合成パルプで密度60g/ni″の
紙を抄紙したところ、紙力強度150g / ’1.5
mmの合成紙が得られた。
比較例3 実施例1において、実施例1のマレイン陸グラフト変性
ポリプロピレンの代わりに、エチレン−アクリル酸すI
・リウムコポリマ−[アイオノマー樹脂、メルトフロー
レート(ASTM I) 1238 )  :0.9g
/10分、密度:0.95g/cd]を50g用いた以
外は、実施例1と同様にして、パルプ状物を得た。
得られた合成パルプの濾水度は、C3Fで675ccで
あった。また、この合成パルプで密度60 g/ rr
rの紙を抄紙したところ、紙力強度30g / 15 
mmの合成紙か得られた。
比較例4 実施例1において、実施例1のマレイン酸グラフト変性
ポリプロピレンの代わりに、エチレン−アクリル酸コポ
リマー[メルトフローレ−1・(ASTM I) 12
38 )  : 60 g/ 10分、密度:0.94
g/a(コを50g用いた以外は、実施例1と同様にし
て、パルプ状物を得た。
得られた合成パルプの濾水度は、C3Fで750ccで
あった。また、この合成パルプで密度60 g / r
r?の紙を抄紙したところ、紙力強度Og/l、5mm
の合成紙が得られた得られた。
比較例5 実施例1において、実施例1のマレイン酸グラフト変性
ポリプロピレンの代わりに、粘度平均分子量4000、
密度0.96g/aA、酸価1の酸化ポリエチレンワッ
クスを25g用いた以外は、実施例1と同様にして、パ
ルプ状物を得た。
得られた合成パルプの濾水度は、C8Fで690 cc
であった。また、この合成パルプで密度60g/iの紙
を抄紙したところ、紙力強度20g / 15 mmの
合成紙が得られた。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)プロピレン含量50〜100モル%のポリプロピ
    レン(A)80〜99.99重量部と、極性基含有ポリ
    オレフィン(B)0.01〜20重量部[上記成分(A
    )および(B)の合計量は100重量部とする]と、 ポリビニルアルコール(C)0.1〜10重量部と、 水の沸点よりも低い沸点の溶媒と、 水とを含み、 該ポリプロピレン(A)および極性基含有ポリオレフィ
    ン(B)の溶媒に対する合計濃度(常温)が10〜50
    0g/lの範囲内にあり、 水の溶媒に対する容積比(水/溶媒、常温)が1/10
    〜10/1の範囲内にある混合物からなる、乳化ないし
    懸濁した状態にある水中油滴型の重合体溶液をフラッシ
    ュ紡糸して、ポリプロピレン(A)を水中で分散した繊
    維状物として回収し、次いで、該ポリプロピレン繊維状
    物を叩解してポリプロピレン合成パルプを得ることを特
    徴とするポリプロピレン合成パルプの製造方法。
  2. (2)前記極性基含有ポリオレフィン(B)が、酸化ポ
    リエチレンワックスであることを特徴とする請求項第1
    項に記載のポリプロピレン合成パルプの製造方法。
  3. (3)前記酸化ポリエチレンワックスが、粘度平均分子
    量1,000以上、酸価5〜30の酸化ポリエチレンワ
    ックスであることを特徴とする請求項第2項に記載のポ
    リプロピレン合成パルプの製造方法。
  4. (4)前記重合体溶液をフラッシュ紡糸して回収される
    水のpHが7以上であることを特徴とする請求項第1項
    に記載のポリプロピレン合成パルプの製造方法。
  5. (5)前記ポリプロピレン合成パルプのフリーネス(C
    SF)が500cc以下であることを特徴とする請求項
    第1項に記載のポリプロピレン合成パルプの製造方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000199193A (ja) * 1998-10-27 2000-07-18 Mitsui Chemicals Inc 変性ポリオレフィン合成パルプ
JP2015218420A (ja) * 2014-05-21 2015-12-07 三井化学株式会社 変性ポリオレフィン合成パルプ、ヒートシール紙および不織布。
JP2018188749A (ja) * 2017-04-28 2018-11-29 日本製紙株式会社 無機粒子複合繊維の製造方法

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