JP6328997B2 - 変性ポリオレフィン合成パルプ、ヒートシール紙および不織布。 - Google Patents

変性ポリオレフィン合成パルプ、ヒートシール紙および不織布。 Download PDF

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Description

本発明は、変性ポリオレフィン合成パルプ、ヒートシール紙および不織布に関する。
ポリエチレンを原料とする合成パルプは、単独であるいは紙の原料となるパルプ(セル
ロース)やその他の短繊維などの原料と混抄して、電池用セパレータ、成形ボード、ティーバッグ紙、滅菌紙、壁紙、ヒートシール紙等の原料として広く使用されている。
ヒートシール性を改良したポリオレフィン合成パルプとして、密度が0.900〜0.
980g/cm3、及び分子量分布(Mw/Mn)が1.5〜3.5の範囲にあるエチレ
ン・α−オレフィン共重合体からなるポリオレフィン合成パルプが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
一方、ポリエチレンを原料とする合成パルプに比べて、低温から高温迄の幅広い温度領
域で安定したヒートシール性を示すポリオレフィン合成パルプとして、α,β−不飽和カ
ルボン酸含有量が1〜20重量%のエチレン・α,β−不飽和カルボン酸共重合体を含むポリオレフィン合成パルプも提案されている(例えば、特許文献2参照)。
また、不飽和カルボン酸もしくはその誘導体でグラフト変性された変性ポリオレフィン樹脂を原料素材とする変性ポリオレフィン変性合成パルプも提案されている(例えば、特許文献3参照)
特開平9−157946号公報 特開2001−81627号公報 特開2000−199193号公報
しかし、従来公知のポリオレフィン合成パルプよりもヒートシール性に優れたポリオレフィン合成パルプやそれを用いたヒートシール紙および不織布が求められている。
本発明は上記に鑑みてなされたものであり、以下の目的を達成することを課題とする。
即ち、本発明の目的は、ヒートシール強度に優れたポリオレフィン合成パルプを提供することである。
また、本発明の目的は、上記ポリオレフィン合成パルプを含むヒートシール紙および不織布を提供することである。
上記課題を解決するための具体的手段は以下の通りである。
<1> 樹脂成分として、以下の成分(I)を50質量%〜99.9質量%、および成分(II)を0.1質量%〜50質量%含む変性ポリオレフィン合成パルプ。成分(I)ポリオレフィン樹脂。成分(II)不飽和カルボン酸またはその誘導体でグラフト変性され、グラフト率が不飽和カルボン酸またはその誘導体モノマー換算で0.1質量%〜5質量%である変性ポリオレフィン樹脂。
<2> 前記成分(I)は、エチレン単独重合体、エチレン・α−オレフィン共重合体、プロピレン単独重合体およびプロピレン・α−オレフィン共重合体からなる群より選択される少なくとも一種の重合体である<1>に記載の変性ポリオレフィン合成パルプ。
<3> 前記成分(II)は、エチレン単独重合体、エチレン・α−オレフィン共重合体、プロピレン単独重合体およびプロピレン・α−オレフィン共重合体からなる群より選択される少なくとも一種が、不飽和カルボン酸またはその誘導体でグラフト変性されてなる重合体である<1>または<2>に記載の変性ポリオレフィン合成パルプ。
<4> 前記不飽和カルボン酸またはその誘導体が、マレイン酸またはその誘導体である<1>〜<3>のいずれか1つに記載の変性ポリオレフィン合成パルプ。
<5> 前記樹脂成分100質量部に対して、ポリビニルアルコールを0.01質量部〜10質量部含む<1>〜<4>のいずれか1つに記載の変性ポリオレフィン合成パルプ。
<6> 平均繊維長が0.05mm〜50mmである<1>〜<5>のいずれか1項に記載の変性ポリオレフィン合成パルプ。
<7> <1>〜<6>のいずれか1つに記載の変性ポリオレフィン合成パルプを含むヒートシール紙。
<8> <1>〜<6>のいずれか1つに記載の変性ポリオレフィン合成パルプを含む不織布。
本発明によれば、ヒートシール強度に優れたポリオレフィン合成パルプを提供することができる。
また、本発明によれば、上記変性ポリオレフィン合成パルプを含むヒートシール紙および不織布を提供することができる。
<変性ポリオレフィン合成パルプ>
以下、本発明の一実施形態について説明する。本実施形態の変性ポリオレフィン合成パルプは、樹脂成分として、以下の成分(I)を50質量%〜99.9質量%、および成分(II)を0.1質量%〜50質量%含む。
成分(I)ポリオレフィン樹脂。
成分(II)不飽和カルボン酸またはその誘導体でグラフト変性され、グラフト率が不飽和カルボン酸またはその誘導体モノマー換算で0.1質量%〜5質量%である変性ポリオレフィン樹脂。
樹脂成分として、上記成分(I)および成分(II)を所定量含有する変性ポリオレフィン合成パルプは、ヒートシール強度に優れている。
(成分I)
本実施形態の変性ポリオレフィン合成パルプには、樹脂成分として、成分(I)ポリオレフィン樹脂が50質量%〜99.9質量%含まれる。成分(I)として含まれるポリオレフィン樹脂としては、エチレン単独重合体、エチレン・α−オレフィン共重合体、プロピレン単独重合体およびプロピレン・α−オレフィン共重合体からなる群より選択される少なくとも一つの重合体が挙げられる。
本実施形態で用いられるエチレン単独重合体の密度(ASTM D 1505)は、0.900g/cm〜0.970g/cmの範囲にあることが好ましく、0.920g/cm〜0.970g/cmの範囲にあることがより好ましい。また、エチレン単独重合体の中でも、密度が0.940g/cm〜0.970g/cmの範囲にある高密度ポリエチレンが特に好ましい。また、エチレン単独重合体は、メルトフローレート(MFR;ASTM D 1238,190℃、2.16kg荷重)が0.01g/10分〜1000g/10分の範囲にあることが好ましく、0.1g/10分〜100g/10分の範囲にあることがより好ましい。
密度およびMFRが上記のような範囲にあるエチレン単独重合体を用いると、高度に分岐し、相互の絡み合いが良好な変性ポリオレフィン合成パルプが得られる。
本実施形態で用いられるエチレン・α−オレフィン共重合体は、エチレンとα−オレフィンとの共重合体である。また、エチレン・α−オレフィン共重合体は、エチレンと炭素原子数が3〜20のα−オレフィンとの共重合体であることが好ましい。
エチレンと共重合する炭素原子数が3〜20のα−オレフィンとしては、具体的には、プロピレン、1−ブテン、1−ペンテン、3−メチル−1−ブテン、4−メチル−1−ペンテン、1−ヘキセン、1−オクテン、1−デセン、1−ドデセン、1−テトラデセン、1−ヘキサデセン、1−オクタデセン、1−エイコセン等のα−オレフィンが挙げられ、この中でも、1−ブテン、4−メチル−1−ペンテン、1−ヘキセン、1−オクテン、1−デセン等が好ましい。
また、エチレン・α−オレフィン共重合体の密度(ASTM D 1505)は、0.850g/cm〜0.950g/cmの範囲にあることが好ましく、0.870g/cm〜0.945g/cmの範囲にあることがより好ましく、0.880g/cm〜0.940g/cmの範囲にあることがさらに好ましい。
また、エチレン・α−オレフィン共重合体は、メルトフローレート(MFR;ASTM D 1238,190℃、2.16kg荷重)が0.01g/10分〜1000g/10分の範囲にあることが好ましく、0.1g/10分〜100g/10分の範囲にあることがより好ましい。
密度およびMFRが上記のような範囲にあるエチレン・α−オレフィン共重合体を用いると、高度に分岐し、相互の絡み合いが良好な変性ポリオレフィン合成パルプが得られる。
エチレン・α−オレフィン共重合体におけるエチレン含量は、50モル%以上100モル%未満であることが好ましく、75.0モル%〜99.0モル%であることがより好ましい。
本実施形態で用いられるプロピレン単独重合体は、メルトフローレート(MFR;ASTM D 1238,230℃、2.16kg)が0.1g/10分〜500g/10分の範囲にあることが好ましく、0.5g/10分〜100g/10分の範囲にあることがより好ましい。MFRが上記のような範囲にあるプロピレン単独重合体を用いると、高度に分岐し、相互の絡み合いが良好な変性ポリオレフィン合成パルプが得られる。
本実施形態で用いられるプロピレン・α−オレフィン共重合体は、プロピレンとα−オレフィンとの共重合体である。また、プロピレン・α−オレフィン共重合体は、プロピレンと炭素原子数が2、または4〜20のα−オレフィンとの共重合体であることが好ましい。
プロピレンと共重合する炭素原子数が2、または4〜20のα−オレフィンとしては、具体的には、エチレン、1−ブテン、1−ペンテン、3−メチル−1−ブテン、4−メチル−1−ペンテン、1−ヘキセン、1−オクテン、1−デセン、1−ドデセン、1−テトラデセン、1−ヘキサデセン、1−オクタデセン、1−エイコセン等のα−オレフィンが挙げられ、この中でも、エチレン、1−ブテン、4−メチル−1−ペンテン、1−ヘキセン、1−オクテン、1−デセン等が好ましい。
また、プロピレン・α−オレフィン共重合体の融点は、130℃〜165℃の範囲にあることが好ましい。
また、プロピレン・α−オレフィン共重合体は、メルトフローレート(MFR;ASTM D 1238,230℃、2.16kg)が0.1g/10分〜500g/10分の範囲にあることが好ましく、0.5g/10分〜100g/10分の範囲にあることがより好ましい。
融点およびMFRが上記のような範囲にあるプロピレン・α−オレフィン共重合体を用いると、高度に分岐し、相互の絡み合いが良好な変性ポリオレフィン合成パルプが得られる。
プロピレン・α−オレフィン共重合体におけるプロピレン含量は、50モル%以上100モル%未満であることが好ましく、75.0モル%〜99.0モル%であることがより好ましい。
本実施形態で用いられるエチレン単独重合体、エチレン・α−オレフィン共重合体、プロピレン単独重合体およびプロピレン・α−オレフィン共重合体は、チーグラー・ナッタ系触媒、メタロセン系触媒などの従来公知の触媒の存在下に、モノマーを気相法、バルク法、スラリー法、溶液法などの従来公知の重合法により重合あるいは共重合させることにより調製することができる。
本実施形態で用いられるエチレン単独重合体、エチレン・α−オレフィン共重合体、プロピレン単独重合体およびプロピレン・α−オレフィン共重合体の中でも、エチレン・α−オレフィン共重合体が好ましい。エチレン・α−オレフィン共重合体を使用することで低温領域でのシール性に優れた変性ポリオレフィン合成パルプが得られる。
(成分II)
本実施形態の変性ポリオレフィン合成パルプには、樹脂成分として、成分(II)不飽和カルボン酸またはその誘導体でグラフト変性され、グラフト率が不飽和カルボン酸またはその誘導体モノマー換算で0.1質量%〜5質量%である変性ポリオレフィン樹脂が、0.1質量%〜50質量%含まれる。
本実施形態において、成分(II)として含まれる変性ポリオレフィン樹脂としては、エチレン単独重合体、エチレン・α−オレフィン共重合体、プロピレン単独重合体およびプロピレン・α−オレフィン共重合体からなる群より選択される少なくとも一種が、不飽和カルボン酸またはその誘導体でグラフト変性されてなる重合体であることが好ましい。グラフト変性前の、エチレン単独重合体、エチレン・α−オレフィン共重合体、プロピレン単独重合体およびプロピレン・α−オレフィン共重合体としては、上記成分(I)のポリオレフィン樹脂と同様の重合体および共重合体を用いてもよい。また、低温シール性の観点より、エチレン・α−オレフィン共重合体が不飽和カルボン酸またはその誘導体でグラフト変性されてなる重合体であることがより好ましい。
ポリオレフィン樹脂を変性する際に用いる不飽和カルボン酸またはその誘導体(以下「不飽和カルボン酸等」とも称する)としては、具体的には、アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、マレイン酸、イタコン酸等の不飽和カルボン酸;無水マレイン酸、無水イタコン酸、無水ノルボルネンカルボン酸、無水テトラヒドロフタル酸等の酸無水物;2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシエチルメタクリレート、3−ヒドロキシプロピルアクリレート、ヒドロキシエトキシメタクリレート等のヒドロキシアルキルエステルまたはヒドロキシアルコキシアルキルエステルなどが挙げられる。これらの不飽和カルボン酸等は、一種単独であるいは二種以上組み合わせて用いてもよい。
また、不飽和カルボン酸等としては、マレイン酸またはその誘導体であることが好ましく、無水マレイン酸であることがより好ましい。
さらに、成分(II)の変性ポリオレフィン樹脂としては、エチレン・α−オレフィン共重合体をマレイン酸またはその誘導体でグラフト変性して調製される変性ポリオレフィン樹脂が好ましく、エチレン・α−オレフィン共重合体を無水マレイン酸でグラフト変性して調製される変性ポリオレフィン樹脂がより好ましい。
また、成分(II)の変性ポリオレフィン樹脂としては、エチレン・1−ブテンランダム共重合体、エチレン・4−メチル−1−ペンテンランダム共重合体、エチレン・1−ヘキセンランダム共重合体、エチレン・1−オクテンランダム共重合体、またはエチレン・1−デセンランダム共重合体を無水マレイン酸でグラフト変性して調製される変性ポリオレフィン樹脂がさらに好ましい。
ポリオレフィン樹脂を変性している不飽和カルボン酸等のグラフト率は、グラフト変性前のポリオレフィン樹脂100質量%に対して、不飽和カルボン酸等のグラフトモノマー換算で0.01質量%〜10質量%の範囲にあり、特に、0.1質量%〜5質量%の範囲にあることがより好ましい。グラフト率が上記範囲内にあると、高度に分岐し、相互の絡み合いが良好な変性ポリオレフィン合成パルプが得られる。
本実施形態で用いられる変性ポリオレフィン樹脂は、ポリオレフィン樹脂の従来公知のグラフト変性方法により調製することができる。グラフト変性方法の一例としては、押出機等を使用して、無溶媒で、ポリオレフィン樹脂と不飽和カルボン酸またはその誘導体とを反応させて変性ポリオレフィン樹脂を調製する方法が挙げられる。
グラフト変性方法において、上記不飽和カルボン酸等を効率よくグラフト共重合させるために、ラジカル開始剤の存在下にグラフト反応を行なうことが好ましい。この場合、ラジカル開始剤は、ポリオレフィン樹脂100質量部に対して、0.001質量部〜1質量部の割合で使用することが好ましく、0.01質量部〜0.5質量部の割合で使用することがより好ましい。
ラジカル開始剤としては、有機ペルオキシド、有機ペルエステル、アゾ化合物などを使用することができる。このようなラジカル開始剤としては、具体的には、ベンゾイルペルオキシド、ジクロルベンゾイルペルオキシド、ジクミルペルオキシド、ジ−t−ブチルペルオキシド、2,5−ジメチル−2,5−ジ(ペルオキシドベンゾエート)−3−ヘキシン、1,4−ビス(t−ブチルペルオキシイソプロピル)ベンゼン、ラウロイルペルオキシド、t−ブチルペルアセテート、2,5−ジメチル−2,5−ジ−(t−ブチルペルオキシ)−3−ヘキシン、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルペルオキシ)ヘキサン;t−ブチルペルベンゾエート、t−ブチルペルフェニルアセテート、t−ブチルペルイソブチレート、t−ブチルペル−sec−オクトエート、t−ブチルペルピバレート、クミルペルピバレート、t−ブチルペルジエチルアセテート;アゾビスイソブチロニトリル、ジメチルアゾイソブチレートなどが挙げられる。これらの中では、ジクミルペルオキシド、ジ−t−ブチルペルオキシド、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルペルオキシ)−3−ヘキシン、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルペルオキシ)ヘキサン、1,4−ビス(t−ブチルペルオキシイソプロピル)ベンゼンなどのジアルキルペルオキシドが好ましく用いられる。
上記のようなラジカル開始剤を使用したグラフト反応、あるいはラジカル開始剤を使用せずに行うグラフト反応の反応温度は、通常120℃〜350℃の範囲内に設定される。
<変性ポリオレフィン合成パルプの製造方法>
本実施形態の変性ポリオレフィン合成パルプは、上記成分(I)のポリオレフィン樹脂および上記成分(II)の変性ポリオレフィン樹脂を使用し、従来公知の方法によって製造される。
ポリオレフィン合成パルプの製法としては、例えば、Encyclopedia of Chemical Technology 3rd ed, Vol.19, P420〜425に詳細に説明されており、溶融紡糸した繊維を短く切った後に叩解する方法、溶融フラッシュまたはエマルジョンフラッシュを行なった後に叩解処理する方法などが例示されている。なお、パルプ化に際して、本発明の目的からはずれない範囲内で、各種の添加剤、例えば酸化防止剤、帯電防止剤、耐候安定剤、各種安定剤、抗菌剤、分散剤、スリップ剤、アンチブロッキング剤、防曇剤、滑剤、顔料、染料、天然油、合成油、ワックス、充填剤などを添加することができる。これらは複数の物を用いてもよく、これらの含有量は目的に応じて適宜選択できる。
本実施形態の変性ポリオレフィン合成パルプは、ポリオレフィン樹脂および変性ポリオレフィン樹脂の溶液またはエマルジョンのフラッシュ紡糸法により製造することが好ましい。中でも、ポリビニルアルコール(PVA)を親水化剤として用いるエマルジョンフラッシュ法が特に好ましい。
PVAを用いる場合、変性ポリオレフィン合成パルプは、樹脂成分100質量部に対してポリビニルアルコールを0.01質量部〜10質量部含むことが好ましく、0.1質量部〜5質量部含むことがより好ましい。
本実施形態の変性ポリオレフィン合成パルプは、平均繊維長が0.05mm〜50mmの範囲にあることが好ましく、0.05mm〜10mmの範囲にあることがより好ましく、0.1mm〜10mmの範囲にあることがさらに好ましい。
(変性ポリオレフィン合成パルプの用途)
本実施形態の変性ポリオレフィン合成パルプは、それ単独で、あるいは天然パルプや他の合成パルプと混合して、種々のシートの製造に使用することができる。また、必要に応じて、本実施形態の変性ポリオレフィン合成パルプを有機繊維、無機繊維、無機粉体などと混合して使用してもよい。得られた製紙またはシートは、それ自体で種々の用途に使用できるほか、別のシートと積層して使用してもよい。
本実施形態の変性ポリオレフィン合成パルプは、例えば、不織布、電池用セパレータ等の保液性物品、成形ボード、およびティーバッグ紙、滅菌紙、乾燥剤袋等のヒートシール紙の製造のために好適に使用することができる。
また、本実施形態の変性ポリオレフィン合成パルプを乾燥粉砕して綿状としたものは、例えば塗料のタレ防止剤、シーラー、シーラント、コーキング材、接着剤等の増粘用添加剤として使用できる。変性ポリオレフィン合成パルプを木材パルプ等の天然パルプと混抄して得られたシートは耐水性を有し、例えばラベル紙、ティッシュペーパー、タオルペーパー、払拭材などとして使用でき、また、他の合成繊維と混抄して得られたシートは、例えば合成紙、インモールドラベル紙などとして使用できる。さらに、変性ポリオレフィン合成パルプは、他の粉砕パルプ等と混合した後にシート状またはマット状とすることにより、例えば水、油、溶剤、尿などを吸収する吸水シートまたは吸水マットとして使用できる。さらにまた、変性ポリオレフィン合成パルプは、解繊繊維等用の乾式バインダー、電線ケーブル被覆材、絶縁紙、ブックカバー、ファイバーセメント等のセメント製品、気体用フィルター、液体用フィルター、マスク、セラミックスペーパー、紙皿等の成形板紙、壁紙、クッションフロアーの裏打ち材、壁材の補強用繊維、タイルグラウト、濾過助剤などとしても使用することができる。
<ヒートシール紙および不織布の製造方法>
本発明のヒートシール紙および不織布の製造方法としては、種々公知の方法、例えば湿式法(抄紙方式)、乾式法(エアレイ方式、カード方式)などが用いられる。本発明の目的を損なわない範囲で、通常抄紙にて用いられる分散剤、粘剤、紙力剤等の添加剤を必要に応じて配合してもよい。
本実施形態の変性ポリオレフィン合成パルプを用いて、変性ポリオレフィン合成パルプ単独タイプ、混抄タイプおよび二層タイプのヒートシール紙を好適に製造することができる。混抄タイプの場合には、変性ポリオレフィン合成パルプ以外の繊維状物としては、特に限定されないが、ポリエステル繊維、ポリアミド繊維、ポリオレフィン繊維などの合成繊維;針葉樹晒クラフトパルプ(NBKP)、広葉樹晒クラフトパルプ(LBKP)、アバカパルプなどのパルプ;ガラス繊維、炭素繊維、金属繊維などの無機繊維などが挙げられる。
また、ヒートシール紙および不織布の製造の際に、添加剤を加えたり、他の繊維を混抄したりすることで、ヒートシール紙および不織布の強度、ヒートシール性能、通気性、通液性、帯電性、導電性などを調整することができる。
本実施形態の変性ポリオレフィン合成パルプを上記他の繊維状物と混繊することにより得られる混抄タイプのヒートシール紙は、例えば、ポリエステル繊維、ポリアミド繊維、ポリオレフィン繊維からなる不織布のヒートシール性が改良され、また、本質的に融点を有せずヒートシール性がないパルプからなる紙に、ヒートシール性を付与されたものである。混抄タイプの場合には、本実施形態の変性ポリオレフィン合成パルプを5質量%〜95質量%、好ましくは20質量%〜80質量%の範囲、他の繊維状物を95質量%〜5質量%、好ましくは80質量%〜20質量%の範囲で含む。
二層タイプのヒートシール紙は、例えば、本実施形態の変性ポリオレフィン合成パルプから坪量2〜20(g/m)のシートを成形し、そのシートをセルロースパルプ等から成形した基材繊維層の少なくとも一方の面に積層し、加熱オーブン、熱ロール等の手段によって熱処理して両層を一体化した積層体である。この積層体は、合成パルプ層と基材繊維層との間の層間接着強度が高く、また使用時のヒートシール工程で熱板に融着して生産効率を低下させることもなく、高いシール強度でヒートシールすることができる。なお、基材繊維層の両面に合成パルプ層を積層させ、三層構成として両面にヒートシール性を付与することも可能である。
変性ポリオレフィン合成パルプ単独タイプ、混抄タイプおよび二層タイプのヒートシール紙は、それらが有する優れたヒートシール性を利用して、袋体等の製造用原料紙として広く利用することができ、例えば、ティーバッグ、滅菌器具を入れる袋、乾燥剤を入れる袋に好適に使用できる。
以下に実施例によって本発明をより具体的に説明するが、本発明はこれら実施例によって制限されるものではない。
なお、実施例および比較例における合成パルプおよび混抄紙の物性等の測定は、下記の方法により行なった。
(1)平均繊維長
平均繊維長は、フィンランド・メッツォ社製FiberLab型自動繊維長測定機を用いて測定した。平均繊維長は、重量平均として表わされる。
(2)ヒートシール強度
[ヒートシール方法]
テスター産業(株)製のヒートシール試験機を使用し、下記の条件でヒートシールを行なった。
シールバー幅:10.0mm
シール圧力 :0.2MPa
シール時間 :1.0秒
シール温度 : 上部バーおよび下部バーを同一温度として、130℃
[ヒートシール強度の測定]
定速度引張試験機を用いて、上記条件でヒートシールを行なった試験紙の引張剥離試験を下記の条件で行なった。
試験紙形状 :幅15mm、長さ50mm
引張速度 :100mm/分
測定時雰囲気温度:23℃
[実施例1]
<変性ポリオレフィン合成パルプの製造>
じゃま板を具備した80リットル容量の撹拌機付オートクレーブ中に、n−ヘキサン20リットル(23℃)、水20リットル(23℃)、エチレン・4−メチル−1−ペンテン共重合体(1)[MFR(ASTM D 1238−89,190℃,2.16kg荷重)=18.5g/10分、密度=918kg/m]1,120g、無水マレイン酸変性エチレン・1−ブテンランダム共重合体[MFR(ASTM D 1238−89,190℃,2.16kg荷重)=0.3g/10分、融点=120℃、グラフト率=1.0質量%]280g、ポリビニルアルコール[PVA,ケン化度:99%、4%水溶液粘度(20℃):4.6〜6.0cPs、商品名ゴーセノールNL−05、日本合成化学工業(株)製]21gを投入し、回転数400rpmで撹拌しながら、混合液の液温が140℃になるまで昇温し、この温度で、さらに30分間撹拌を続けることにより、懸濁液を得た。
次いで、この懸濁液を、オートクレーブに取り付けられた直径3mm、長さ6mmのノズルよりパイプを経て、窒素雰囲気下、かつ、−55kPaの減圧下にあるドラム内に噴出(フラッシュ)させて、繊維状物を得た。
得られた繊維状物を受容器内で3g/リットル濃度の水スラリーとした後、直径12インチのディスク型リファイナーで叩解し、変性ポリオレフィン合成パルプを得た。その合成パルプの物性を表1に示した。
<2層ヒートシール紙の製造>
250mm×250mmの実験室用角型手抄きシートマシンの金網上に、基材層としてアバカパルプ100%からなるティーバッグ原紙(坪量12g/m)を乗せ、前記変性ポリオレフィン合成パルプ80質量%とNBKP20質量%とを混合したものを、熱融着層として5g/m(上記変性ポリオレフィン合成パルプ:4g/m+針葉樹晒しクラフトパルプ、NBKP:1g/m)抄き合わせて、変性ポリオレフィン合成パルプを含むヒートシール紙を作製した。
次に、熱風乾燥機を用い、50℃で5分間乾燥し、その後さらに、温度190℃で1分間熱処理を行って、2層ヒートシール紙を得た。
得られた2層ヒートシール紙について、ヒートシール強度を上述した測定方法で測定した。その結果を表1に示した。
[実施例2]
エチレン・4−メチル−1−ペンテン共重合体(1)1,260g、無水マレイン酸変性エチレン・1−ブテンランダム共重合体140g、ポリビニルアルコール14gと原料の重量を変更した以外は、実施例1と同様に合成パルプ、ヒートシール紙の作製を行った。得られたヒートシール紙の物性を前記方法で測定した。ヒートシール紙の物性を表1に示した。
[実施例3]
エチレン・4−メチル−1−ペンテン共重合体(1)の代わりに、エチレン・1−ブテン共重合体[MFR(ASTM D 1238−89,190℃,2.16kg荷重)=20g /10分、密度=925kg/m]とした以外は、実施例1と同様に合成パルプ、ヒートシール紙の作製を行った。得られたヒートシール紙の物性を前記方法で測定した。ヒートシール紙の物性を表1に示した。
[実施例4]
エチレン・1−ブテン共重合体1,330g、無水マレイン酸変性エチレン・1−ブテンランダム共重合体70g、ポリビニルアルコール14gと原料の重量を変更した以外は、実施例3と同様に合成パルプ、ヒートシール紙の作製を行った。得られたヒートシール紙の物性を前記方法で測定した。ヒートシール紙の物性を表1に示した。
[実施例5]
無水マレイン酸変性エチレン・1−ブテンランダム共重合体の代わりに、無水マレイン酸変性エチレン・1−ヘキセンランダム共重合体[MFR(ASTM D 1238−89,190℃,2.16kg荷重)=1.0g/10分、融点=116℃、グラフト率=1.0質量%]とした以外は、実施例4と同様に合成パルプ、ヒートシール紙の作製を行った。得られたヒートシール紙の物性を前記方法で測定した。ヒートシール紙の物性を表1に示した。
[実施例6]
ヒートシール紙の熱融着層成分を、実施例1の変性ポリオレフィン合成パルプ80質量%、芯成分がポリプロピレンで鞘部がポリエチレンのポリオレフィン芯鞘型熱融着性繊維(ポリエチレン繊維の融点135℃、繊度1.7dtex、長さ5mm)10質量%、NBKP10質量%を混合したものを、熱融着層として5g/m(実施例1の変性ポリオレフィン合成パルプ:4g/m+ポリオレフィン芯鞘型熱融着複合繊維:0.5g/m+針葉樹晒しクラフトパルプ、NBKP:0.5g/m)とした以外は、実施例1と同様にヒートシール紙の作製を行った。得られたヒートシール紙の物性を前記方法で測定した。ヒートシール紙の物性を表1に示した。
[比較例1]
エチレン・4−メチル−1−ペンテン共重合体(1)1,120g、無水マレイン酸変性エチレン・1−ブテンランダム共重合体280g、ポリビニルアルコール21gの代わりに、エチレン・4−メチル−1−ペンテン共重合体(2)[MFR(ASTM D 1238−89,190℃,2.16kg荷重)=8.5g/10分、密度=916kg/m]1,400g、ポリビニルアルコール7gとした以外は、実施例1と同様に合成パルプ、ヒートシール紙の作製を行った。得られたヒートシール紙の物性を前記方法で測定した。ヒートシール紙の物性を表1に示した。
実施例1〜6および比較例1の結果から、樹脂成分として、ポリオレフィン樹脂および変性ポリオレフィン樹脂を含む変性ポリオレフィン合成パルプは、樹脂成分としてポリオレフィン樹脂のみを含む合成パルプよりもヒートシール強度が優れていることがわかった。

Claims (7)

  1. 樹脂成分として、以下の成分(I)を50質量%〜99.9質量%、および成分(II)を0.1質量%〜50質量%含む変性ポリオレフィン合成パルプ。
    成分(I)エチレン含量が75.0モル%〜99.0モル%であるエチレン・α−オレフィン共重合体。
    成分(II)不飽和カルボン酸またはその誘導体でグラフト変性され、グラフト率が不飽和カルボン酸またはその誘導体モノマー換算で0.1質量%〜5質量%である変性ポリオレフィン樹脂。
  2. 前記成分(II)は、エチレン単独重合体、エチレン・α−オレフィン共重合体、プロピレン単独重合体およびプロピレン・α−オレフィン共重合体からなる群より選択される少なくとも一種が、不飽和カルボン酸またはその誘導体でグラフト変性されてなる重合体である請求項1に記載の変性ポリオレフィン合成パルプ。
  3. 前記不飽和カルボン酸またはその誘導体が、マレイン酸またはその誘導体である請求項1又は請求項2に記載の変性ポリオレフィン合成パルプ。
  4. 前記樹脂成分100質量部に対して、ポリビニルアルコールを0.01質量部〜10質量部含む請求項1〜請求項のいずれか1項に記載の変性ポリオレフィン合成パルプ。
  5. 平均繊維長が0.05mm〜50mmである請求項1〜請求項のいずれか1項に記載の変性ポリオレフィン合成パルプ。
  6. 請求項1〜請求項のいずれか1項に記載の変性ポリオレフィン合成パルプを含むヒートシール紙。
  7. 請求項1〜請求項のいずれか1項に記載の変性ポリオレフィン合成パルプを含む不織布。
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