JPH04174335A - ガスの漏洩場所の検出方法および装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、土壌中に埋設されたたとえば管などから、ガ
スが漏洩した場所を検出する方法および装置に関する。

従来の技術 典型的な先行技術は、第１２図に示されている。

土壌１には、都市ガスなどのガスを輸送する管２が埋設
されている。この管２のたとえば管継手３付近からガス
が漏洩しているとき、この漏洩場所を検出するために、
従来では、管２の直上でその管２の長手方向に沿ってた
とえば約１ｍ間隔で、複数の掘削孔４を形成し、各掘削
孔４内に吸引管５を挿入し、掘削孔４内のガスを吸引ポ
ンプなどを用いて吸引し、この吸引されたガスの濃度を
、ガス濃度検出手段６によって測定する。こうして得ら
れたガス濃度の測定値は、第１３図（１）に示されるよ
うに、記録板上に各場所Ｐ１〜Ｐ６の掘削孔４毎に書き
留め、これらの一連の測定値のうち、最大のガス濃度ａ
が得られる掘削孔４ａの位置Ｐ４付近で、ガスの漏洩が
生じているものと判断する。

発明が解決すべき課題 このような先行技術では、第１３図（２）に示されるよ
うに各場所Ｐｌ〜Ｐ７のうち、ガス濃度の極大値すが複
数個表れるときがあり、あるいはまた、複数の掘削孔４
にわたって広範囲に同程度のガス濃度が測定されるとき
があり、これらのときには、ガスの漏洩場所を容易に検
出することができず、作業者の経験と勘に頼らざるを得
ない。

本発明の目的は、ガスの漏洩場所の検出を容易に、しか
も正確に行うことができるようにしたカスの漏洩場所の
検出方法および装置を提供することである。

課題を解決するための手段 本発明は、土壌中に複数の掘削孔を形成し、各掘削孔内
の上下方向の複数の各測定場所におけるガス濃度を測定
し、 ガス濃度の測定結果に基づいて、縦の平面内での等濃度
の場所を線で結んだ等濃度線図を描き、この等濃度線図
の中の濃度が高い場所を、漏洩場所と判断することを特
徴とするガスの漏洩場所の検出方法である。

また本発明は、土壌中に複数の掘削孔を形成し、各掘削
孔内の同一深さの測定場所におけるガス濃度を測定し、 ガス濃度の測定結果に基づいて、水平面内での等濃度の
場所を線で結んだ等濃度線図を描き、この等濃度線図の
中の濃度が高い場所を、漏洩場所と判断することを特徴
とするガスの漏洩場所の検出方法である。

また本発明は、細長い支持部材と、 支持部材の長手方向に間隔をあけて設けられる複数のガ
ス濃度検出素子と、 支持部材の挿入される土壌に形成された掘削孔の場所を
入力する入力手段と、 ガス濃度検出素子と入力手段との各出力に応答し、等濃
度の場所を線で結んだ等濃度線図を作成する手段と、 作成手段によって作成された等濃度線図を出力表示する
手段とを含むことを特徴とするガスの漏洩場所の検出装
置である。

作　　用 本発明に従えば、たとえば地中埋設管の直上などで、土
壌中に複数の掘削孔を形成し、各掘削孔内の上下方向、
たとえば鉛直方向の複数の各測定場所で、ガス濃度を測
定し、こうして得られたガス濃度の測定結果に基づいて
、縦の平面内、たとえば鉛直平面内での等濃度線図を描
き、この等濃度線図の中の濃度が高い場所を、漏洩場所
と判断する。このようにして、作業者の経験と勘に頼る
ことなしに、容易に、しがも正確にガスの漏洩場所を検
出することができる。

また本発明に従えば、土壌中に形成された複数の各掘削
孔内で、同一深さの測定場所におけるガス濃度を測定し
、このガス濃度の測定結果に基づいて、水平面内での等
濃度線図を描き、この等濃度線図の中の濃度が高い場所
を漏洩場所と判断する。このようにして前述の上下の縦
平面内でのガス濃度分布に代えて、水平面内でのガス濃
度分布を知ることができ、容易に、しかも正確にガスの
漏洩場所の検出を行うことができる。

さらに本発明に従えば、細長い支持部材、たとえば筒体
などに、その長手方向に間隔をあけて複数のガス濃度検
出素子を設け、この支持部材を、複数の各掘削孔内に挿
入して、各掘削孔内の上下方向のガス濃度を測定し、こ
の掘削孔の場所は、たとえばキーボードなどのような入
力手段によって作業者が入力するようにしてもよく、こ
うして得られるガス濃度検出素子と入力手段からの出力
とに基づいて、縦の平面内での等濃度線図を作成し、陰
極線管もしくは液晶を用いた目視表示手段によって、ま
たは記録紙に印字をするプリンタなどによって、出力表
示する。こうして得られた等濃度線図によって、ガスの
漏洩場所を容易に検出することが可能となる。

実施例 第１図は本発明の一実施例の斜視図であり、第２図はそ
の実施例の断面図である。土壌８にはたとえば都市ガス
などのガスを輸送する管９が埋設されている。この管９
のガス漏洩場所１０を検出するために、第３図にその平
面図が示されるように、管９の直上で、管９の長手方向
に沿ってたとえば約１ｍの間隔をあけて複数の掘削孔１
１を形成する。掘削孔１１内には、細長い剛性の筒状支
持部材１２を挿入する。この支持部材１２内には、支持
部材１２の長手方向に間隔をあけて複数（この実施例で
は３）のガス濃度検出素子１３，１４゜１５が設けられ
ている。各ガス濃度検出素子１３゜１４．１５によって
、各掘削孔１１毎にガス濃度を測定する。

各検出素子１３．１４．１５は、掘削孔１１において、
地表からたとえば３０ｃｍ、５０ｃｍおよび７０ｃｍの
各深さ位置で、ガス濃度をそれぞれ測定する。各掘削孔
１１毎の検出素子１３，１４．１５による上下方向の測
定場所は、第４図においてＸ印で示され、かつ参照符１
６，１７．１８でそれぞれ示されている。

第５図は、第１図に示される実施例の電気的構成を示す
ブロック図である。検出素子１３，１４゜１５からのガ
ス濃度を表す電気信号は、マイクロコンピュータなどに
よって実現される処理回路１つに入力される。処理回路
１つには、キーボードなどの入力手段２０が設けられる
。この入力手段２０によって、支持部材１２を挿入して
ガス濃度を測定する掘削孔１１の各場所を、作業者が入
力することができる。この処理回路１９には、第４図に
示されるＸ印で示される各ガス濃度測定場所毎の測定さ
れたガス濃度に基づいて、縦の平面内での等濃度の場所
を線で結んで等濃度線図を作成するためのプログラムを
ストアするメモリ２１が備えられる。またこのガス濃度
の測定値および作成された等濃度線図をストアするため
のフロッピィディスクなどのメモリ２２が備えられる。

処理回路１９において得られた等濃度線図は、陰極線管
または液晶などの目視表示手段２３によって目視表示さ
れ、またプリンタ２４によって記録紙２５に印字される
。目視表示手段２３は、たとえば陰極線管または液晶を
用いた構成であってもよい。

第６図は、処理回路１９の動作を説明するためのフロー
チャートである。ステップｎ１からステップｎ２に移り
、各掘削孔１１の上下方向のガス濃度を、検出素子１３
．１４．１５によって測定する。ステップｎ３では、こ
の支持部材１２が挿入されてガス濃度を測定する掘削孔
１１の測定場所が入力手段２０によって入力されること
によって、その測定場所と、検出素子１３．１４．１５
によって測定されたガス濃度とを対応させて、メモリ２
６にストアする。ステップｎ４では、プログラム２１の
実行によって、縦の平面内での等濃度線図の作成を行い
、ステップｎ５では、その作成された等濃度線図を、目
視表示手段２３およびプリンタ２４によって出力表示す
る。

掘削孔１１の軸線が鉛直であるとき、等濃度線図は鉛直
面内で描かれるけれども掘削孔１１の軸線は鉛直でなく
てもよい。

こうして得られる濃度線図は、第７図（１）に示される
とおりである。ガス濃度が等しいことを表す線２７のう
ち、高濃度の場所３ａを、ガスの漏洩場所と判断する。

等濃度線図はまた、第７図（２）に示されるようにして
得られることもある。ガス濃度が等しい線２８は、１つ
の地中埋設管９だけでなく、その他の地中埋設管２９に
関連してもまた形成される。

先行技術では、このようにガスを輸送する地中埋設管９
，２９が複数、設けられているときには、ガスの漏洩場
所の検出は極めて困難である０本発明では、第７図（２
）に示されるように、縦の平面内での等濃度線図を描く
ことによって、漏洩堝所３ａを容易に検出することがで
きる。

第８図は本発明の他の実施例の断面図である。

この実施例は前述の実施例に類似し、対応する部分には
同一の参照符を付す、この実施例では、複数の各掘削孔
１１毎に、検出部材１２が個別的に挿入され、各検出部
材１２には、前述の実施例と同様に、ガス濃度検出素子
１３，１４．１５がそれぞれ設けられる。このような構
成によれば、複数の各掘削孔１１内における上下方向の
ガス濃度の分布を、−挙に知ることができ、作業性が良
好である。

支持部材１２は、各掘削孔１１において同一長さだけ挿
入され、したがって各掘削孔における検出素子１３，１
４．１５の上下方向の位置は同一である０本発明の他の
実施例として、支持部材１２の各掘削孔１１への挿入深
さが変化され、その深さ位置に対応して、ガス濃度を測
定して、等濃度線図を描くようにしてもよい。

第９図は、本発明の他の実施例の斜視図である。

この実施例では、土壌８に埋設されているガス輸送を行
う管９は、たとえば第１０図にその平面が示されるよう
に、道路３２に埋設されており、この管９の直上に掘削
孔３３を形成するとともに、その近傍にもまた掘削孔３
４を形成する。参照符３５は道路と民地との境界を示す
。掘削孔３３には、筒状の細長い支持部材３６が挿入さ
れ、この支持部材３６の端部付近には、ガス濃度検出素
子３７が取付けられ、ガス濃度を検出することができる
。その他の構成は、前述の実施例と同様である。支持棒
３６を各掘削孔３３．３４内に挿入して、同一深さの測
定場所におけるガス濃度を測定する。この測定結果に基
づいて、処理回路１９では、第１１図に示されるように
、水平面内での等濃度の場所を線で結んだ等濃度線図を
描き、このようにして、水平面内でのガス濃度の分布を
知ることができる。この等濃度線図の中の濃度が高い場
所３８を、管９のガスの漏洩場所と判断する。

本発明は、地中埋設管だけでなく、地中に埋設されたそ
の他のの物体からのガスの漏洩場所の検出を行うために
もまた実施することができる。

発明の効果 以上のように本発明によれば、土壌中に複数の掘削孔を
形成し、各掘削孔内におけるガス濃度を測定して、縦の
平面内での等濃度線図、または水平面内での等濃度線図
を描き、これらの等濃度線図の中の濃度が高い場所を、
漏洩場所と判断するようにしなので、容易に、しかも正
確にガスの漏洩場所の検出を行うことができる。

さらに本発明によれば、細長い支持部材に、その長手方
向に間隔をあけて複数のガス濃度検出素子を設け、この
ような支持部材を、土壌に形成された掘削孔内に挿入し
てその掘削孔内の上下方向のガス濃度検出素子に対応す
る各測定場所におけるガス濃度を測定し、こうして縦の
平面内での等濃度線図を作成して出力表示するようにし
たので、こうして出力表示される等濃度線図を見て、ガ
スの漏洩場所の検出を容易に、しがち正確に行うことが
できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例の斜視図、第２図は各掘削孔
１１毎のガス濃度を測定する状態を示す断面図、第３図
は掘削孔１１を示す平面図、第４図は各掘削孔１１にお
けるガス濃度測定場所を示す図、第５図はその実施例の
電気的構成を示すブロック図、第６図は第５図の処理回
路１９の動作を説明するためのフローチャート、第７図
は等濃度線図を示す図、第８図は本発明の他の実施例の
断面図、第９図は本発明のさらに他の実施例の斜視図、
第１０図は第９図に示される実施例によってガス濃度が
検出されるべき掘削孔３３．３４を示す平面図、第１１
図は第９図および第１０図の実施例によって得られる水
平面内での等濃度線図を示す図、第１２図は先行技術の
断面図、第１３図は第１２図に示される先行技術の測定
結果を示すグラフである。 １１．３３．３４・・・掘削孔１．１２・・・支持部材
、１３．１４．１５・・・ガス濃度検出素子、１９・・
・処理回路、２０・・・入力手段、２３・・・目視表示
手段、２４・・・プリンタ 代理人　　弁理士　画数　圭一部 第　１　図 第２図 第３１ｉ！ １ｇ６図 第７Ｅ ｊｌ　１０図 １ｉ１２Ｅ

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. （１）土壌中に複数の掘削孔を形成し、 各掘削孔内の上下方向の複数の各測定場所におけるガス
   濃度を測定し、 ガス濃度の測定結果に基づいて、縦の平面内での等濃度
   の場所を線で結んだ等濃度線図を描き、この等濃度線図
   の中の濃度が高い場所を、漏洩場所と判断することを特
   徴とするガスの漏洩場所の検出方法。
2. （２）土壌中に複数の掘削孔を形成し、 各掘削孔内の同一深さの測定場所におけるガス濃度を測
   定し、 ガス濃度の測定結果に基づいて、水平面内での等濃度の
   場所を線で結んだ等濃度線図を描き、この等濃度線図の
   中の濃度が高い場所を、漏洩場所と判断することを特徴
   とするガスの漏洩場所の検出方法。
3. （３）細長い支持部材と、 支持部材の長手方向に間隔をあけて設けられる複数のガ
   ス濃度検出素子と、 支持部材の挿入される土壌に形成された掘削孔の場所を
   入力する入力手段と、 ガス濃度検出素子と入力手段との各出力に応答し、等濃
   度の場所を線で結んだ等濃度線図を作成する手段と、 作成手段によつて作成された等濃度線図を出力表示する
   手段とを含むことを特徴とするガスの漏洩場所の検出装
   置。