JPH04171032A - 中空糸膜断面の真円度を高める方法および中空糸膜モジュール - Google Patents

中空糸膜断面の真円度を高める方法および中空糸膜モジュール

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JPH04171032A
JPH04171032A JP29677290A JP29677290A JPH04171032A JP H04171032 A JPH04171032 A JP H04171032A JP 29677290 A JP29677290 A JP 29677290A JP 29677290 A JP29677290 A JP 29677290A JP H04171032 A JPH04171032 A JP H04171032A
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JP
Japan
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hollow fiber
fiber membrane
fiber film
pressure
roundness
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JP29677290A
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Hidehiko Sakurai
桜井 秀彦
Jitsuzo Takada
高田 実三
Toshiyuki Yagi
敏幸 八木
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Toyobo Co Ltd
Original Assignee
Toyobo Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は中空糸膜断面の真円度を高める方法および中空
糸膜モジュールに関する。さらに詳しくは中空部に気体
が充填されている中空糸膜に於て中空糸膜断面の偏平や
閉塞を解消し、真円度を高める方法および、これらの中
空糸膜を用いた圧損が少なく効率の優れた中空糸膜モジ
ュールに関する。
(従来の技術) 中空糸膜は大きな膜面積をコンパクトなモジュールに収
めることができる容積効率に優れた膜構造であり、海水
淡水化膜、逆浸透膜、限外濾過膜、精密濾過膜、血液透
析膜、血漿分離膜など幅広い分野で用いられている。
中空糸膜は、膜材料を口金から吐出する際、中空部に空
気や、窒素などの気体や、水、有機溶媒、流動パラフィ
ンなどの液体を自然吸引、あるいはポンプなどで供給す
ることにより形成される。形成された中空糸は、その後
凝固、延伸、親水化など種々の操作により所定の性能を
賦与され、総取り、あるいはボビン巻きされる。
ところで中空糸膜モジュールにおいて処理流体の流路と
なる中空部に、偏平や閉塞がある場合、当然その中空糸
膜内部は処理流体の流れが悪くなリ、中空糸膜モジュー
ルの性能や効率が低下してしまう。これら中空糸膜の偏
平、閉塞は、総取りやボビン巻きの際に発生すると考え
られるが、膜材質の強度が弱い場合や内径の割に膜厚が
薄い場合などは特に問題になることが多い。そこで中空
糸膜をモジュールに組み込む前にあらかじめ真円度を高
める処置が取られている。(特開昭59−803しかし
ながら、これらの方法は中空部に液体が充填されている
場合には大きい効果があるものの、中空部に気体が充填
されている場合にはあまり効果がないことが発明者らの
検討により確かめられた。すなわち、これらの中空部に
気体が充填された中空糸膜を用いたモジュールは、中空
糸膜の偏平や閉塞のためモジュールの効率が低下してし
まうという問題点がある。
(発明が解決しようとする課題) 本発明はこの様な課題を解決することを目的としてなさ
れたものである。すなわち、中空部に気体が充填されて
いる中空糸膜において、偏平、閉塞を修復し、効果的に
中空糸膜断面の真円度を高める方法およびこれらの中空
糸膜を用いた圧損が少なく効率の優れた中空糸膜モジュ
ールを提供するものである。
(課題を解決するための手段) 本発明者らは、この課題を解決するために鋭意研究した
結果、中空糸膜内外に圧力差を与えることにより、中空
部に気体が充填された中空糸膜の断面の真円度を高める
ことが出来、この中空糸膜を用いることにより性能およ
び効率に優れる中空糸膜モジュールを得ることが可能で
あることを見いだし、本発明に至った。
すなわち、本発明は中空部に気体が充填されている中空
糸膜において、中空糸膜内を加圧することおよび/また
は中空糸膜外を減圧することにより、中空糸膜内を中空
糸膜外より30hmHg以上高い圧力で保持することを
特徴とする中空糸膜断面の真円度を高める方法である。
すなわち、中空糸膜内外圧力差を300meHg以上と
すれば中空糸膜内を加圧しても、中空糸膜外を減圧して
も、あるいは両方法を組み合わせてもよいが、300I
IIIHg以下では中空糸膜内外圧力差が小さく、膜材
質、膜形状によっては真円度を高められない。
また、本発明は中空糸膜を加熱することを特徴とする。
すなわち、加熱することによって中空糸膜材質が軟化さ
れ、中空糸膜内外圧力差によって中空糸膜断面の真円度
を高める効果が強まる。最適な加熱温度は膜材質によっ
て異なるが、ダメージを与えない範囲であるのは言うま
でもないが一般的に40℃〜80℃が操作性の面からも
好ましい。
ただし、加熱による効果は、膜材質を軟化させることが
主であり、加熱による中空糸膜内気体の膨張あるいは内
部圧力の上昇による真円度を高める効果は少ない。例え
ば、25℃の温度から80℃に加熱したとしても中空糸
内部の圧力上昇は約130■dgであり本発明に必要な
300t+aHgにはほど遠い。
また、中空糸内外の圧力差を保持する時間は膜材質や膜
構造によって異なるが一般的にいって15〜60分程度
が好ましい。
中空糸膜の材料としては、中空部に空気を充填した中空
糸膜ならば特に限定されるものではないが、例えば再生
セルロース、セルロースアセテート、セルローストリア
セテート、キチン、キトサン等のセルロース系材質やポ
リプロピレン、ポリエチレン、ポリアクリロニトリル、
エチレンビー子ルアルコール共重合体、ポリビニルアル
コール等が挙げ4れる。
ところで、中空糸膜の形態を取っていれば本発明の適用
は基本的には可能であるが、例えば中空糸膜の細孔径が
50OA以上の場合は、気体の透過が容易で中空糸膜内
外圧力差を保持できず、本発明の適用が困難である。ま
た、中空糸膜に占める中空部の割合が著しく小さい場合
あるいは中空糸膜の膜厚が大きすぎるような場合(−船
釣に言って、内径が200μmの中空糸膜の場合膜厚が
100μm以上)は、中空糸膜内外圧力差によって生じ
る力より膜強度が大きくなり、本発明を適用しても真円
度を高められない場合がある。
また、本発明は中空部に気体が充填されている中空糸膜
において、中空糸膜内を加圧することにより、および/
または中空糸膜外を減圧することにより、中空糸膜内を
中空糸膜外より300mdg以上高い圧力で保持するこ
とにより断面の真円度が高められた中空糸膜、あるいは
中空部に気体が充填されている中空糸膜に於て該中空糸
膜を加熱し、該中空糸膜内を加圧することにより、およ
び/あるいは中空糸膜外を減圧することにより、中空糸
膜内を中空糸膜外より300mmHg以上高い圧力で保
持することにより断面の真円度が高められた中空糸を用
いた中空糸膜モジュールである。これらの中空糸膜モジ
ュールの形態は特に限定されるものではないが、例えば
中空糸膜を直線状の束とし、両端を接着するとともにハ
ウジング内に固定し、中空糸膜の断面を開口させた人工
透析器や限外濾過モジュールのような形態が好ましい。
すなわち、真円度を高めた中空糸膜は中空糸膜内を流れ
る流体の流動状態が良好であり、このような中空糸膜を
用いる中空糸膜モジュールは中空糸膜自体の性能を充分
に発揮できるので、非常に優れた効率が得られる。
以下実施例により本発明をさらに詳しく説明する。
(実施例) 中空糸膜の製造 実施例、および比較例においては常法により得られた中
空部に空気が充填されたセルローストリアセテート中空
糸膜(内径200μm1膜厚20μm)を用いた。中空
糸膜はボビンに巻かれており、線取機を用いて800本
の中空糸を1束とし実施例、比較例の実験に用いた。中
空糸膜束は実施例、比較例に示すような操作を行った後
、直ちに両端部をエポキシ樹脂で接着し、樹脂が硬化後
接着面を切断し、中空糸膜断面を開口し、中空糸膜断面
の真円度を顕微鏡で観察した。中空糸膜断面の真円度の
評価は、断面の長径と短径の比が3=1以上を偏平、中
空部の隙間が10μm以下を閉塞として、800本の中
空糸束に含まれる全ての偏平糸、閉塞糸の数を測定した
。中空糸膜束は断面の真円度評価後、プラスチックの円
筒内に装着し、透過係数測定用実験に供した。透過係数
測定は、中空糸膜内に濃度100mg/lの尿素水溶液
を流し、プラスチック円筒内、すなわち中空糸膜外側に
純水を流す透析実験により、モジュール通過前後の尿素
水溶液の濃度変化から尿素の物質移動係数を算出した。
また、中空糸膜モジユール通過前後の尿素水溶液の圧力
損失を測定した。
実施例1 800本の前記中空糸膜束の両端部をエポキシ樹脂で接
着し、硬化後、断面が開口するように接着面を切断した
。次に開口した中空糸膜断面から圧力300mmHgの
圧縮空気を中空糸膜内部へ送りその状態で30分保持し
た。30分抜工ポキシ樹脂を中空糸束から切り放し、再
び、エポキシ樹脂で端部を接着し、前記の方法により中
空糸膜断面の真円度を評価した。800本の中空糸膜の
うち偏平糸12本、閉塞糸2本であった。このセルロー
ストリアセテート中空糸膜を未処理のまま真円度を観察
したところ800本中偏平糸135本、閉塞糸35本で
あり、実施例に示した方法により、中空糸膜断面の真円
度が処理前に比較して大幅に高まった。
次に透過係数測定をおこなったところ、尿素の透過係数
は未処理の中空糸膜を用いたモジュールが75X 11
0−1sa / seeであったのに対し、実施例1に
示した処理を行ったモジュールは98X 10−’c+
* /secであり、圧力損失は未処理モジュール25
mmHgに対し処理モジュールは5m+aHgであった
。このように中空糸膜断面の真円度を高めた中空糸を用
いたモジュールは圧損が少なく効率も優れていた。
実施例2 800本の中空糸束を真空デシケータ内に設置し、−3
0hmHgの減圧内に30分放置した後、中空糸膜断面
の真円度測定を行った。この時の偏平糸は23本であり
、閉塞糸は5本であり、未処理品に比べて中空糸膜断面
の真円度の向上が認められた。次に透過係数測定を行っ
たところ、尿素の透過係数はIHX 10−’cm /
 see 1圧力損失は811Hgであり、圧力損失の
低下、効率の上昇が認められた。
実施例3 実施例1と同様に圧力30hmHgの圧縮空気を中空糸
膜内へ送り内側に300mmHgの圧力を保持したまま
、中空糸束を一300mmHgの真空デシケータ内に3
0分放置した。断面の真円度測定では偏平糸7本であり
、閉塞糸は0であり、真円度の著しい向上が認められた
。この中空糸膜モジュールの尿素の透過係数は102X
 10−’cm /see、圧力損失はOmmHgであ
った。
実施例4 実施例1と同様に圧力300+mHgの圧縮空気を中空
糸膜内へ送ると共に、中空糸膜束を70℃に加熱した。
この状態を30分保持したのち断面の真円度測定に供し
た。偏平糸は5本、閉塞糸は0であった。また、尿素の
透過係数は103X 10”’cm /see。
圧力損失はOmmHgであった。
比較例1 実施例1と同様に作成した中空糸束に圧力2001mH
gの圧縮空気を中空糸膜内へ送り、この状態で30分保
持した。中空糸膜断面の真円度を測定したところ、偏平
糸は87本、閉塞糸は23本であり。未処理品と比べて
真円度は上がっているものの十分に改善されたとは言え
なかった。これは中空糸膜内外の圧力差が小さく、中空
糸膜断面の真円度が高まらなかったためと考えられる。
また、尿素の透過係数は82X 10−′5cm /s
ecであったり、圧力損失は20mdgであった。透過
係数が低い値を持つ原因は、中空糸膜の偏平、閉塞によ
り、一部の中空糸内の流動状態が悪いためあると考えら
れた。
比較例2 800本の中空糸束を80℃で30分加熱した。このと
きの中空糸膜断面の真円度は、偏平糸95本、閉塞糸3
2本であった。80℃に保った時の中空糸膜内圧力は約
130mm+Hgであり、中空糸膜内外圧力差が小さか
ったため、中空糸膜断面の真円度が上がらなかったと考
えられる。この中空糸膜モジュールの尿素の透過係数は
78XlO−5c■/sec、圧力損失は23iu+H
gであった。中空糸膜の偏平、閉塞が中空糸膜内の流動
状態へ悪影響を及ぼしていると考えられた。
(発明の効果) 本発明により中空部に気体が充填されている中空糸膜に
於て中空糸膜断面の偏平や閉塞を解消し、中空糸膜断面
の真円度を高めることができる。また、真円度が高めら
れた中空糸を用いることにより、圧力損失が少なく、か
つ効率に優れた中空糸膜モジュールを得ることが出来る

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)中空部に気体が充填されている中空糸膜において
    、中空糸膜内を加圧することおよび/または、中空糸膜
    外を減圧することにより中空糸膜内を中空糸膜外より3
    00mmHg以上高い圧力で保持することを特徴とする
    中空糸膜断面の真円度を高める方法。 2 請求項第1項記載の断面の真円度を高められた中空
    糸膜を用いることを特徴とした中空糸膜モジュール
JP29677290A 1990-10-31 1990-10-31 中空糸膜断面の真円度を高める方法および中空糸膜モジュール Pending JPH04171032A (ja)

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