JPH04170473A

JPH04170473A - インクジェットプリンタ用インク

Info

Publication number: JPH04170473A
Application number: JP2296004A
Authority: JP
Inventors: Hiroto Nakamura; 弘人中村; Hiroe Niimura; 新村　博恵
Original assignee: Seiko Epson Corp
Current assignee: Seiko Epson Corp
Priority date: 1990-11-01
Filing date: 1990-11-01
Publication date: 1992-06-18

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】［産業上の利用分野］本発明はインク滴を飛翔させ記録紙の媒体上に文字や画
像を形成するインクジェットプリンタに供するインクに
関する。

１従来の技術１従来、インクジェット記録方法としてはコンティニュア
スタイプとオンデマンドタイプに二つの方法に大別する
ことが出来る。このようなインクジェット記録方式に用
いるインクとしては、染料を水に溶解させたインクが主
流を占めている。

染料溶解タイプの水性インクは、各種の水溶性染料を水
または水と水溶性有機溶剤の混合溶剤に溶解、必要によ
り各種添加剤が添加されたものが現在用いられている。

これらのインクジェット記録の長所としては、直接記録
である為にプロセスが簡単である。インパクト方式でな
いため無騒音である、カラー化が容易である、高速記録
が可能である、微小インク滴を吐出させるため高解像度
の記録が可能である等の優れた特徴を有しており、将来
が注目されている。

［発明が解決しようとする課題］しかし、前記の従来技術では、方式の違いにより多少異
なるが、共通の技術的課題として、（１）被転写紙上で
インクが滲み高品位な記録画像が憐られない。

（２）インクの被転写紙上での乾燥速度が遅く、尾びき
が起こる。等の問題点があげられる。

また、前記問題点を解決しようとする試みも試されてお
り、例えば、特公昭５５−２９５４６号公報には、特定
の界面活性剤を添加し、表面張力を下げてインクの被転
写紙へのｑＬ収性を裏めたものが提案されており、特公
昭５６−５７８６２号公報には、強塩基性物質を添加し
ｐＨを上げ、普通紙の耐水処理剤であるサイズ剤やバル
ブ剤を化学的に溶解し、ドツトの広がりと吸収性を制御
する方法が報告されている。また特公昭５８〜１３６７
５号公報には、インク中に分子量４万以上にポリビニル
ピロリドンを添加し、ドツトの広がりと記録紙への吸収
性を制御する方法が提案されているが、これらの試みは
前記問題点の一部分を解決するものであり、問題点のす
べてを解決する対策にはなっていない。

そこで、本発明はこの様な問題点を解決する為になされ
たもので、その目的とする所は、第１に記録ヘッドから
微小液滴インクを吐出させ、記録紙上に該インクを付着
させ印刷を行うインクジニット記録方法において、普通
紙に対して文字、画像の滲みが発生しない高濃度の印刷
を可能にするインクジェットプリンタ用インクを提供す
ることにある。本発明の第２の目的は、乾燥性が良好で
尾びきのない記録を可能にするインクジェット用インク
を゛提供することにある。

［課題を解決する為の手段］本発明のインクジェットプリンタ用インクはインクジェ
ットプリンタに用いるインクであり、組成中に少なくと
も、分散媒体として非極性の溶剤、着色成分として前記
非極性の溶剤に不溶の染料を含み、記録紙上で前記染料
と前記非極性の溶剤が分離することを特徴とする。

あるいは、組成中に少なくとも、分散媒体とし水、着色
成分として水に不溶の染料を含み、記録紙上で前記染料
と水が分離することを特徴とする。

［作用］本発明のインクジェットプリンタ用インクを用いて、イ
ンクジェット記録装置により記録紙に対して印字を行い
、滲みあるいは乾燥性について観察した結果、着色成分
は記録紙上の記録位置に留まり、分散媒体のみが記録紙
の繊維に沿って広がり乾燥することがわかった。着色成
分と分散媒体の分離現象については詳しい解析はなされ
ていないが、これは本発明によるインクの組成分の一つ
である分散媒体の表面張力が低い為に、記録紙の繊維に
対する毛管効果が極端に働き、着色成分の拡散が分散媒
体の拡散速度より遅い為に、記録紙上での着色成分と分
散媒体の分離が起きるためと考えられる。また前述の現
象が起こることで印字記録部分の滲みがないこととイン
クの記録紙上での乾燥速度の向上の両立が可能となる。

［実施例］以下に実施例をあげて本発明を具体的に説明する。

本発明のインク調整方法゛としては分散媒体にそれとは
不溶の染料を添加し、ボールミル、アトライター、サン
ドミル等の分散ミルで処理し、均一分散物とし、必要に
応じて巨大粒子、ゴミ等を除く為フィルター等を通して
濾過することも出来る。

インク物性としては、プリンタ動作時の温度を５°Ｃ〜
４０°Ｃに設定した場合におけるインク粘度は、インク
吐出ヘッドの高速応答下におけるインクの供給安定性及
びインクに飛翔安定性より３０ｍＰａ−５以下が好まし
く、更により高速応答性実現の為には２ｍＰａ−ｓ　〜
１５ｍＰａ、−ｓがより好ましい。

以下にインクの成分について具体的に例示するがこれに
限定されるものではない。

分散媒体を非極性の溶剤とした場合の例としては、脂肪
族炭化水素系溶剤があげられる。具体例としてはＥｓ５
ｏ社のアインバー、Ｐｈ１ｌｉｐＳ石油社のツルトロー
ル、出光石油社のＩＰソルベント、石油ナフサではシェ
ル石油社のナフサＮｏ１〜Ｎｏ６、その借の炭化水素系
溶剤としてはシェル石油社のソールペッツ、シェルゾー
ル、モーピル石油社のベガゾール等があり、必要な特性
としては毒性が少ないこと、引火性が少ないこと臭気が
少ないことである。

分散媒体に不溶な染料としてニトロ−及びニトロソ染料
、スチルベン染料、ピラゾロン染料、チアゾール染料、
アゾ染料、ピラゾロン染料、カルボニウム染料、アジン
染料、オキサジン染料、チアジン染料、硫化染料、ピリ
ジン及びキノリン染料、キノンイミン染料、インジゴ染
料、インジゴイド染料、アントラキノン染料、フタロシ
アニン染料、シアニン染料、等それぞれの分散媒体に不
要でなおかつ発色性が良いものを使うことができる。

分散媒体が非極性の溶剤とした場合、これに分散させる
不溶な染料として具体例をあげると、Ｃ，１，ダイレク
トイエロー　１．８．１１．１２．２４．２６．２７．
２８．３３．３９．４４．５０．５８．８５．８６．８
７．８９．９８、Ｃ，１，アシッドイエロー　１．３．
７．１１．１７、１９、２３、２５、２９、３８、４４
、７９、１２７、１４４、Ｃ，１，ベーシックイエロー　１．２．１１．３４、Ｃ，１，ダイレクトレッド　１．２．４．９．１１．１
３．１７．２０．２３．２４．２８．３１．３３．３７
．３９．４４．４６．６２．６３．７５．７９．８０，
８１．８３．８４．８９．９５．９９．１１３．１９７
．２０１．２１８．２２０゜２２４．２２５．２２６．
２２７．２２８．２２９．２３０．２３１、Ｃ，１，アシッドレッド　１．６．８．９．１３．１４
．１８．２６．２７．３５．３７．４２．５２．８２．
８５．８７．８９．９２．９７．１０６．１１１．１１
４．１１５．１１８．１３４．１５８．１８６．２４９
．２５４．２８９、Ｃ，１，ベーシックレッド　１．２
．９．１２．１４．１７．１８．３７、Ｃ９１，ダイレクトブルー　１．７．９．２２．２３．
２５．２９．４０．４１．４３．４５．７８、８０，８
２、９２ζ　１２７、２４９、Ｃ，１，アシッドブルー
　１．７．９．２２．２３、２５、２９、４０，４１、
４３、４５、７８．８０．８２、９２、１２７、２４、Ｃ，１，ベーシックブルー　１．３．５．７．９．２２
、２４、２５、２６、２８、２９、Ｃ，工、　　ダイレ
クトブラック　２．７．１９．２２．２４．３２．３８
．５１．５６．６３．７１．７４．７５．７７．１０８
．１５４Ｃ，■、　　アシッドブラック　１．２．７．２４．２
６．２９．３１．４４．４８．５０，５２．９Ｃ，１，
ベーシックブラック２．８等である。

分散媒体を水とした場合、これに分散させる不溶な染料
として具体例をあげると、Ｃ，１，ソルベントイエロー　１．２．３．４．５．６
．７．８．９．１０，１ｉ、１２．１４．１５．１６．
１７．１９．２１．２６．２７．２９．３０，３５．３
９．４０．４６．４９．５０．５１．５６．６１．８０
．８６．８７．８９．９Ｃ，１，ソルベントレッド　１
．２．３．８．１６．１７．１８．１９．２０，２２．
２３．２４．２５．２６．２７．３０，４９．５２．５
９．６０．６３．６７．６８、−８１．８２．８４．１
００．１２１Ｃ，１，ソルベントブルー　２．６．１１．１２．１５
．２０．２５．３０，３１．３２．３５．３６．５５．
５８．７１．７２．７３、Ｃ，１，ソルベントブラック　３．５．７．１０．１１
．１２．１３．２２．２３゜Ｃ，１，デイスパースイエロー　１．３．４．７．８．
３１、Ｃ，１，デイスパースレッド　１．４．５．７．１１．
１２、Ｃ，１，デイスパースブルー　１．３．５．６．７．２
７、Ｃ，１，フイスハーｘブラック１．２．１０゜２６．２
７．２８等をあげることが出来る。

以下に本発明によるインクジェットプリンタ用インクの
具体的な組成例及び特性を示す。

実施例１Ｃ，１，ソルベントブラック２３　　　６ｗｔ％イオン
交換水　　　　　　　　　９１．４ｗｔ％ドデシル硫酸
ナトリウム　　　　　０．６ｗｔ％エチルアルコール　
　　　　　　　　　２ｗｔ％実施例２Ｃ，１，ソルベントブルー３５　　　　６ｗｔ％イオン
交換水　　　　　　　　　７３．４ｗｔ％グリセリン　
　　　　　　　　　　２０ｗｔ％ポリオキシエチレンノ
ニルフェニルエーテル０．６ｗｔ％実施例３Ｃ，１，アシッドブラック　　　　　１０ｗｔ％アイソ
パーＬ　　　　　　　　　　　　　８９ｗｔ％ツルスパ
ース１７０００　　　　　　　　１ｗｔ％（ＩＣＩ社）実施例４Ｃ，１，ダイレクトブラック　　　１０ｗｔ％ＩＰソル
ベント　　　　　　　　　　８９ｗｔ％ソルビタンセス
キオレエー’ｔ−’　　　　１ｗｔ％次に本発明の比較
例として以下に示すインクを作成した。

比較例Ｃ，１，ピグメントブラック１９　　　３ｗｔ％ジエチ
レングリコール　　　　　　　１０ｗｔ％エタノール　
　　　　　　　　　　　　　５ｗｔ％イオン交換水　　
　　　　　　　　　８２ｗｔ％比較例のインク組成は一
般に市場にで回っているインクジェットプリンタ用イン
クとほぼ同じ組成であり、着色成分の染料は溶媒に完全
溶解している。

次に、公知のインクオンデマンド型インクジェット装置
に実施例１〜４、比較例のインクジェットプリンタ用イ
ンクを充填し、ＰＰＣ用紙に対してビットイメージ印字
を行って印字品質の確認及び印字物の乾燥性の確認をし
た。

印字乾燥性：べ夕の印字をＰＰＣ用紙に行いＰＰＣ用紙
の印字記録面を指で擦り、指に汚れがつかなくなるまで
の特間を評価し・２０秒以内　　　　好適・２０秒〜４０秒　　適・４０秒以上　　　　不適によって分類評価した。結果を第１表に示す。

印字品質：　ＰＰＣ用紙に対して印字後、目視あるいは
顕微鏡により（約４０倍程度ンインクのにじｈの肩無を
評価し・目視あるいは顕微鏡によっても印字物ににじみが見ら
れない。　　　好適・−微鏡によりにじみが見られる。

適・目視によってにじみが見られる。

不適によって分類評価した。結果を第１表に示す。

第１表［発明の効果］本発明のインクジェットプリンタ用インクを用いると、
従来から問題とされた普通紙に対して文字、画像の滲す
が発生しない高濃度の印刷が可能となる。また、記録紙
上で乾燥性が良好で尾ひきのない記録を可能にするイン
クジェット用インクを提供できる。

Claims

【特許請求の範囲】

（１）インクジェットプリンタに用いるインクであり、
組成中に少なくとも、分散媒体として非極性の溶剤、着
色成分として前記非極性の溶剤に不溶の染料を含み、記
録紙上で前記染料と前記非極性の溶剤が分離することを
特徴とするインクジェットプリンタ用インク。
（２）インクジェットプリンタに用いるインクであり、
組成中に少なくとも、分散媒体とし水、着色成分として
水に不溶の染料を含み、記録紙上で前記染料と水が分離
することを特徴とするインクジェットプリンタ用インク
。