JPH04168230A - 高炭素鋼線の流動層パテンティング処理方法 - Google Patents

高炭素鋼線の流動層パテンティング処理方法

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JPH04168230A
JPH04168230A JP29185790A JP29185790A JPH04168230A JP H04168230 A JPH04168230 A JP H04168230A JP 29185790 A JP29185790 A JP 29185790A JP 29185790 A JP29185790 A JP 29185790A JP H04168230 A JPH04168230 A JP H04168230A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野コ 本発明は線径3mm以下の高炭素鋼線の流動層バテンテ
インク処理方法に関するものである。
[従来の技術] 線材のパテンティング処理の一つの方法に流動層パテン
ティング方式があり、線径5.5mm程度の線材のパテ
ンティングに適用されていることは既知である。この流
動層パテンティング方式は鉛パテンテイングの公害問題
、すなわち鉛廃棄物処理問題、鉛蒸気の健康に及ぼす問
題などから鉛バテンテインク方式の代替手段として利用
拡大の傾向にあるよってある。
しかし、流動層パテンティングは鉛パテンテイングに比
べ冷却能力が劣るために、鉛バテンテインク並みの処理
特性を得るためには処理方法に種々の工夫が必要である
。例えば、特公昭46−5932号公報ては熱間圧延後
の線材を冷媒を利用して温度制御した流動層内に直接導
入することにより熱処理を行っている。また特公昭46
−6691号公報では圧延後の熱間線材をそのまま流動
層内に落下させ、底部に到達するまでの間にパーライト
変態を完了させる調整冷却を行フている。これらの技術
は温度800℃以上の熱間圧延線材を直接パーライト変
態領域での流動層冷却するための方法であり、そのため
に流動層温度を100〜300℃程度とする必要かあり
、TTT曲線の鼻温度よりも200℃以上低く保たなけ
ればならなかった。
従ってこのような物理的現象か要因となって、5.5m
mよりも細い線径3mm以下の鋼線の流動層パテンティ
ング処理、特に伸線工程の熱処理において鉛パテンテイ
ングの代替として適用し、鉛パテンテイング相当の強度
を確保できた例は見あたらない。つまり、線径3mm以
下の鋼線は線径5.5mm線材に対し体積換算で176
以下に相当しその分冷却が迅速に進むために、従来技術
の流動層温度では鋼線の777曲線の鼻温度よりも低す
きるために異常組織が発生してしまい、またたとえ流動
層在炉時間を短くとり異常組織の発生を防いでも、その
後空冷では鉛パテンティング並みの微細組織にならず高
強度、高延性のものは得られない。これらの技術は線径
5.5mm程度の線材へは適用できるが、冷速が大きい
線径3fflI11以下の鋼線へは適用できないことに
よる。
[発明が解決しようとする課題] 本発明はこのような従来技術の問題点を解決するために
なされたものて、鉛パテンテイング並みの強度か得られ
る、高炭素鋼線の流動層パテンテインク処理方法を提供
しようとするものである。
具体的には、次に列挙する技術的課題を達成しようとす
るものである。
■線径3011m以下の鋼線へ流動層パテンテインク処
理を適用したときの異常組織の発生防止。
■線径3mm以下の鋼線に流動層パテンティング処理を
通用したときの鉛パテンテイング並みの強度確保。
[課題を解決するための手段] 本発明は上記の技術的課題を達成するため、線径3mm
以下の高炭素鋼線を流動層パテンティング処理するにあ
たり、加熱炉でオーステナイト化した直後、加熱炉と流
動層炉の接合部に堆積した流動層川砂の温度を50〜2
00℃に保ち、かつ接合部で1〜5秒保持した後、鋼線
の777曲線の鼻温度より0〜20℃低く温度を保った
流動層炉内て変態完了させることを特徴とする高炭素鋼
線の流動層パテンティング処理方法を要旨とする。
以下、本発明の限定理由を説明する。
■被バテンテインク鋼線の線径を3mm以下の高炭素鋼
線と限定する理由 線径が3mmより太くなると冷速か小さくなり、本発明
の流動層バテンテインク処理方法ては鉛パチンティ〉グ
並みの微細組織が得られなくなるため、線径3mm以下
に限定した。
■加熱炉と流動層炉の接合部に堆積した流動層川砂の温
度を50〜200℃に保ち、接合部で1〜5秒保持する
限定理由 堆積した流動層川砂の温度が50℃以下であると、流動
層に入る前に鋼線が過冷却され表層にヘイナイトなどの
異常組織が発生しやすく、また200℃以上では流動層
に入る前の鋼線の冷却が十分でなく鉛パテンテイング並
みの微細組織が得られないため、堆積した流動層川砂の
温度を50〜200℃と限定した。
また、接合部での保持時間は1秒以下では鋼線の冷却が
十分でないため鉛パテンティング並みの微細組織が得ら
れず、5秒以上では表層部が通論となり異常組織の発生
がおきるために1〜5秒と限定した。
さらにこれら二つの事項、すなわち堆積した流動層川砂
の温度を50〜200”Cに設定することと接合部での
保持時間を1〜5秒とすることは夫々独立ては本目的は
達成できず、必ず両条件を同時に満足しなければならな
い。両条件の一方のみ満足したたけては、やはり上記同
様に鉛パテンテイング並みの微細組織か得られないこと
による。
■流動層温度を鋼線の777曲線の鼻温度よりも0〜2
0℃低く保つとした限定理由 流動層温度を777曲線の鼻温度より0℃以上とすると
変態発熱の影響で777曲線の鼻温度よりも実温度か高
くなり鉛パテンティング並みの微細組織が得られなくな
り、さらに20℃以下にすると逆に温度か低すぎて異常
組織が発生しやすい領域になるため、流動層温度は鋼線
の777曲線の鼻温度よりも0〜20℃低く保つことと
限定した。
以下、本発明を第1〜3図に示す−・実施例に基づき説
明する。
第1図は本発明に関わる流動層パテンティング装置の一
部切り欠き正面図で、1はアンコイラ−12は加熱炉、
3は加熱炉2と流動層炉との接合部、4は流動層炉、5
は巻き取りボビン、6は処理鋼線、7は流動層炉4内の
流動層砂、8は接合部3内に堆積した流動層川砂、9は
水冷管、10は冷却水で、処理鋼線7はアンコイラ−1
がら巻き取りボビン5で巻き取る過程で接合部3内に堆
積した流動層川砂8と流動層砂7との接触により所望の
パテンティングを行う。
本発明はこの状態で特に第2図に一部切り欠き拡大図に
示すとおり、接合部3に設けた水冷管9に冷却水10を
供給して接合部に堆積した流動層川砂8の温度を調節し
、第3図に示す冷却曲線に基づき、線径3mm以下の高
炭素鋼線の流動層パテンティング処理を可能とした。
すなわち本発明は、第1図の加熱炉2においてオーステ
ナイト化後の鋼線の中心温度は一般に800〜1000
℃になっているため、これを−数的な炭素鋼の変態温度
500〜600℃に保持している流動層炉4内に導入し
た場合、鉛パテンテイングに比べ流動層パテンティング
の冷却能力か低いため、第3図に示す鉛パテンテイング
並みの急冷領域I3に入らない。つまり、上記温度範囲
内の流動層に中心温度800〜1000’cの鋼線を直
接導入する前になんらかの温度低下工程か必要である。
そのため本発明では、第1.2図に示す加熱炉と流動層
炉間の接合部3に堆積した50〜200 t:の流動層
川砂8内にて1〜5秒間鋼線6を保持させることにより
急冷を行った。加熱した鋼線が接合部に堆積した流動層
川砂を通過するに従い流動層用砂温度の上昇がおこるが
、200℃を越えると急冷効果が弱くなるため流動層川
砂の温度は第2図で示した水冷管9などによる冷却方法
により、200℃以下に抑えなければならない。さらに
堆積した流動層川砂の温度が50℃以下では鋼線の表層
に異常組織が発生するために50℃以上とした。
さらに本発明では、流動層温度を鋼線の777曲線の鼻
温度より0〜20℃低く保つことを特徴とするが、これ
は変態発熱の影響を考慮したものであり流動層温度を7
77曲線の鼻温度より0℃以上とすると変態発熱の影響
で777曲線の鼻温度よりも実温度か高くなり微細パー
ライト組織が得られなくなり、さらに20℃以下にする
と逆に温度が低すぎて異常組織か発生しゃすい領域にな
るため、このように限定した。
実施例により本発明の効果を示す。
[実施例] 線径3mm以下の5WR582A鋼線を用い、第1図に
示すように直径が500mmのアンコイラ−1がら各処
理速度て送り出し、加熱炉2、接合部3、流動層炉4を
通過させてパテンティンク処理した後直径500mmの
巻き取りボビンにて巻き取りながら本発明の流動層パテ
ンティング処理を行った。
使用した装置は、加熱炉長さ5m、接合部長さ0.3m
、流動層炉長さ2.5mであり、線速は無段変速にて調
節できるものである。また、接合部内には流動層川砂が
鋼線の通過領域を覆うだけ十分に堆積しており、水冷管
に冷却水を通すことにより温度調節を行った。加熱炉は
Arガス雰囲気で温度を950℃一定とし、流動層川砂
および流動砂は100meshのジルコンサンドを用い
、流動層の温度調整はプロパンガスとエアー吹き込みに
より±3℃に抑えた。また使用したサンプルの777曲
線の鼻温度は550℃である。
第1表に各種試験条件とその結果を、本発明例と比較例
を合わせて示す。
比較例1では、線径か3mmを越えるため冷速か小さく
鉛パテンテイング並みの微細組織が得られないため、鉛
パテンテイング並みの特性が得られなかった。
比較例2では、堆積した流動層川砂の温度が200℃以
上であるために、やはり鉛パテンティング並みの微細組
織が得られなかった。
比較例3では堆積した流動層川砂の温度が50℃より低
いために適冷による表層ベイナイトなどの異常組織が発
生したために鉛パテンテイング並みの特性が得られなか
った。
比較例4では、接合部保持時間が5秒以上のため、適冷
による表層ベイナイトなどの異常組織が発生したために
鉛パテンティング並みの特性が得られなかった。
比較例5では、接合部保持時間が1秒以下のために急冷
効果か弱く、鉛パテンティング並みの微細組織か得られ
ないため鉛パテンティング並みの特性か得られなかった
比較例6では、流動層温度が鋼線の777曲線の真温度
550℃よりも高いために変態発熱の影響で実温度が5
50℃よりも高くなり、鉛パテンテイング並みの微細組
織か得られないため鉛パテンティング並みの特性が得ら
れなかった。
比較例7では、流動層温度が鋼線の777曲線の真温度
550℃よりも20℃以上低いためにヘイナイト組織が
発生し、鉛パテンティング並みの特性が得られなかった
これに対し、本発明の実施例はいずれも鉛パテンティン
グ並みの特性を示しており、鉛パテンティング並みの特
性が得られる有力な高炭素鋼線の流動層パテンティング
処理方法であることかわかる。
[発明の効果] 本発明は以上のとおり実施できるので、既述の技術的課
題を達成する顕著な効果かある。換言すると、本発明に
より細い線径においても流動層パテンティング処理が可
能となり、鉛パテンテイング処理が公害上問題になって
いる詐今、その工業的メリットは大きい。
【図面の簡単な説明】
第1図は流動層パテンティング装置正面図、第2図は接
合部を拡大した図である。また第3図は5WR582A
鋼に本発明の流動層バテンテインク処理方法を通用した
ときの温度覆歴曲線と5WR582A鋼のTTT曲線図
を重ねて比較したものである。 1・・・アンコイラ−52・・・加熱炉、3・・・接合
部、4・・・流動層炉、5・・・巻き取りボビン、6・
・・処理鋼線、7・・・流動層砂、8・・・堆積した流
動層川砂、9・・・水冷管、10−・・冷却水、11・
・・流動層温度を鋼線の777曲線の真温度より20℃
低く保持したときの温度覆歴曲線、12・・・流動層温
度を鋼線の777曲線の真温度で保持したときの温度覆
歴曲線、13−・・鉛パテンテイング処理範囲

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1、3mm以下の高炭素鋼線を流動層パテンティング処
    理するにあたり、加熱炉でオーステナイト化した直後、
    加熱炉と流動層炉の接合部に堆積した流動層用砂温度を
    50〜200℃に保ち、かつ接合部で1〜5秒保持した
    後、鋼線のTTT曲線の鼻温度より0〜20℃低く温度
    を保った流動層炉内で変態完了させることを特徴とする
    高炭素鋼線の流動層パテンティング処理方法。
JP29185790A 1990-10-31 1990-10-31 高炭素鋼線の流動層パテンティング処理方法 Expired - Lifetime JP2815695B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011527635A (ja) * 2008-07-11 2011-11-04 アクティエボラゲット・エスコーエッフ 鋼構成部品を製造する方法、溶接線、溶接された鋼構成部品、および軸受構成部品

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