JPH0416673B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は主として浴槽用の給湯器におけるオー
トストツプバルブ装置に関する。

（従来の技術） 従来この種装置として、給水通路に手動で開閉
される蛇口と、該熱交換器の上流側に連なる給水
通路に、コントローラの出力信号によれば、ボー
ルその他の弁が弁孔に対向する作動位置に導かれ
ると共に水圧に押されて該弁孔を閉じる水圧応動
型のオートストツプバルブとを備える式のものは
知られる。

（発明が解決しようとする問題点） 然し乍ら、かゝるものでは該オートストツプバ
ルブは、一旦出力信号を作用されて閉じ作動した
後は、そのまゝに存し、これをリセツトすべく別
個のリセツト手段を必要とし、面倒となり勝ちで
ある。これを換言すれば該バルブは、簡単にリセ
ツトされ得ることが好ましい。

（問題点を解決するための手段） 本発明はかゝる要求に適合する装置、更に詳細
には給水通路の蛇口を閉じれば、そのまゝリセツ
トされ得る装置を得ることをその目的としたもの
で、給水通路に、手動で開閉される蛇口と、給水
通路にコントローラの出力信号によればボールそ
の他の弁体が弁孔に対向する作動位置に導かれる
と共に水圧に押されて該弁孔を閉じる水圧型のオ
ートストツプバルブとを備える式のものにおい
て、該バルブに該弁孔と並列の微小流量の側路
と、該弁体を開き側に弾発するばねとを備えて成
る。

（実施例） 本発明実施の１例を別紙図面に付説明する。

図面で１は給湯器本体を示し、該本体１にその
内部に熱交換器２と、これを加熱するその下側の
ガスバーナその他の熱源３とを備える。図面で４
は該熱交換器２の下流側に連通して浴室５内の浴
槽６上にのびる給水通路を示し、該通路４には、
その下流端に手動で開閉される蛇口７を備える。
尚図示のものでは該通路４に分岐路４ａを備えて
その下流端に別個の蛇口７ａを備え、例えば台所
８側にも給湯され得るようにした。

図面で９は該熱交換器２の上流側に連なる給水
通路を示し、該給水通路９にはコントローラ１０
の出力信号によれば作動して閉じるオートストツ
プバルブ１１が介入されるようにした。該バルブ
１１は第２図に明示するように外周の弁筐１１ａ
内に弁孔１１ｂを開閉するボール状の弁体１１ｃ
を該弁孔１１ｂに対向する図面で実線示の作動位
置と、その側方の図面で鎖線示の不作動位置とに
移動自在に備え、該作動位置では水圧に押されて
該弁孔１１ｂを閉じる水圧応動型に構成され、更
に該弁体１１ｃは常時は該不作動位置に存し、前
記したコントローラ１０の出力信号によれば前進
するプツシユロツド１２に押されて該作動位置に
導かれるようにした。尚図示のものでは、該コン
トローラ１０に流量設定用のつまみ１３を備える
と共に、前記した給水通路４に介入される流量部
１４からの流量検出信号を導入自在とし、かくて
その信号が該つまみ１３による設定値と合致した
とき、前記した出力信号を生じて該プツシユロツ
ド１２が作動するものとし、かくて該バルブ１１
は所定の出湯量において自動的に閉じるべく作用
するようにした。図面で１５は該コントローラ１
０に備える温調用のつまみ、１６は該出湯通路４
に備えるサーミスタを示す。

以上は従来のものと特に異ならないが、本発明
によれば、該バルブ１１に該弁孔１１ｂと並列の
微小流量の側路１７と、該弁体１１ｃを開き側に
弾発するばね１８とを備えるようにした。尚該側
路１６は極めて微量の水を導くもので蛇口７を開
いた状態では、これを介してポタリ、ポタリ程度
の出水となるものとし、これは器具の最低作動水
量よりはるかに少ないため、該器具に作動を生ず
るようなことはない。尚、図面で１９はリセツト
用の手動用の操作杆を示す。

（作用） その作動を説明するに、該バルブ１１が一旦作
動した後は、次いで蛇口７を閉じるのみで、該バ
ルブ１１に自動的にリセツトを得られる。即ち、
該バルブ１１は常時はその内部の弁体１１ｃが第
２図に鎖線示の不作動位置に存して、該弁孔１１
ｂが開き、かくて該弁孔１１ｂを介して水の通過
を許容するから、その状態で蛇口７を開けば、こ
れに出湯を得られるが、次いで所定の出湯量によ
り該コントローラ１１が作動すれば該弁体１１ｂ
はプツシユロツド１２に押されて同図に実線示の
作動位置となり、水圧に押されて該弁孔１１ｂを
閉じ、かくて自動的に出湯停止が得られる。これ
を次いでリセツトするには、該蛇口７を一旦閉じ
るもので、これによれば水は前記した側路１７を
介して微量づゝその下流側に導かれて多少とも長
時間を経て該弁体１１ｃの下流側とその上流側と
は等圧となり、これによれば該弁体１１ｃは前記
したばね１８に押されて上動して該弁孔１１ｂを
開くと共に例えばばね１８の上面の傾斜その他に
よりその側方の前記した不作動位置に導かれる。
かくて、該バルブ１１は当初の不作動状態にもど
る。

（発明の効果） このように本発明によるときは、オートストツ
プバルブの作動後、これをリセツトするには単に
蛇口を閉じれば足るもので、特に別個のリセツト
手段を必要とせず、操作を胆管且確実にすること
が出来、この構成は単に側路とばねとを備えるの
みで簡単であり、廉価に得られる等の効果を有す
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明装置の１例の側面線図、第２図
はその要部の拡大した断面図である。 ３……熱源、４……給水通路、７……蛇口、９
……給水通路、１０……コントローラ、１１……
オートストツプバルブ、１１ｂ……弁孔、１１ｃ
……弁体、１７……側路、１８……ばね。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 給水通路に、手動で開閉される蛇口と、コン
   トローラの出力信号によればボールその他の弁体
   が弁孔に対向する作動位置に導かれると共に水圧
   に押されて該弁孔を閉じる水圧応動型のオートス
   トツプバルブとを備える式のものにおいて、該バ
   ルブに該弁孔と並列の微小流量の側路と、該弁体
   を開き側に弾発するばねとを備えて成るオートス
   トツプバルブ装置。