JPH04166022A - 果実の隔年結果防止方法 - Google Patents

果実の隔年結果防止方法

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JPH04166022A
JPH04166022A JP2129154A JP12915490A JPH04166022A JP H04166022 A JPH04166022 A JP H04166022A JP 2129154 A JP2129154 A JP 2129154A JP 12915490 A JP12915490 A JP 12915490A JP H04166022 A JPH04166022 A JP H04166022A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、果実の隔年結果を防止して各種の果実を連年
結果させるための新規にして有用な方法に関する。
(従来の技術) 果実、例えは柿やミカンに特に顕著であるが、果実は連
年結果させることがきわめて難しく、どうしでも隔年結
果となってしまい、結果の翌年は収獲がほとんどないか
、たとえ収獲があってもその量が非常に少なかったり商
品価値の低い果実となってしまう。
また果実の内でも例えばブドウ等は比較的隔年結果する
ことのない果実とされてはいるが、現実はブドウ果樹の
能力限度−杯に結果させるのではなくそれよりも大幅に
低いレベルで結果させ、かろうじて連年結果させている
のが現状である。果樹の能カー杯に結果させれば、ブ1
ヘウ等においても翌年は大幅な収穫低下は避けられない
。つまり、品質、収量の両面からみて、満足のいく連年
結果は達成し得ないのが果樹業界の現状である。
このような隔年結果の現象は、露地栽培に多発し、特に
除草剤等農薬の多用により更に拡大している。この現象
はビニールマルチ等の使用によっても防止することはで
きず、結局、隔年結果は自然現象とみなされ、これを避
けることはできないと認識されるようになった。
このような欠点を解決するため、果実のハウス栽培、し
かも雨を遮断しデリケー1〜な肥培コン1〜ロールが行
われるようになり、ある程度の連年結果は可能となった
しかしながら、果実のハウス栽培では、ハウスの建設費
が高価であり、またハウス内での温度・水分管理に膨大
な労力費がかかる上、収穫された果実も高価となり、さ
ほど普及していないのが実状である。しかも大きな果樹
はハウス内では栽培できないので、この方法はすべての
果実に対して適用することができない。
(発明が解決しようとする問題点) このように非常にコストがかかり且つ汎用性にも欠ける
ハウス栽培を改良する目的で、露地栽培に改めて着目し
、土面を防水フィルムで被覆する方法を実施した。
しかしながら、この方法では後記する試験例からも明ら
かなように、地中の水分が水蒸気となって土面に被覆さ
れたフィルムの下面にたまり地中に成育している果樹の
根毛が水分を求めて上を向いてしまったり、地中の」二
層部が過湿になって、根腐れが生じたり根の呼吸作用が
悪化したりするため、果樹の根の成長を妨げ、その結果
、樹勢が衰え、果樹が極端に衰弱することがある。その
ため連年結果させることができず、1年毎に果樹園を変
えていかねばならない。
また防水フィルム処理によれば、上記のように水分の蒸
散及び空気の交換が過度に抑制されるため、土壌中の炭
酸ガス濃度及び土中の温度も上昇し、上記のような欠点
が更に助長される。
しかも上記した防水フィルム(いわゆるマルチ)を用い
る方法は、降雨後にはこれを実施することができない点
でまさに致命的である。水分の放出が妨げられて超過湿
状態となるため、根の成長が妨げられ遂には根腐れが生
じるし、しかもどのように管理をしても1年毎に果樹園
を変えてし)かねばならないのである。
(問題点を解決するための手段) 本発明は、上記した欠点を一挙に解決して果実の隔年結
果を防止して連年結果させるためになされたものである
4一 つまり本発明は、露地栽培においては果実は隔年結果す
るという従来の技術常識に対向して、これを連年結果さ
せるという全く新しい技術課題を設定したのである。
そこでこのような新しい技術課題を解決するには思い切
った発想の転換が必要であるとの観点にたち、隔年結果
とは直接関係があるとはいえないようなファクターにつ
いても広く検討した。その結果、果実の根本的基礎をな
す果樹の根に着目した。そして果樹の根について詳細に
検討したところ、隔年結果する果樹の根はおしなべて発
育が悪く、特に根毛の損傷が激しいことが確認された。
そこで、根の発育、特に根毛の発育を正常化ないし更に
活発化させる方策を各種試みたが成功に至らなかった。
この教訓に基づき、個々の面からの検討では所期の目的
が達成されないことを認識し、物理、化学、生物の各方
面から総合的に検討する必要を認めた。
そして先ずはしめに、根の発育に密接に関係する土壌に
着目し、その物理的改良を行った。
そこで各方面から検討した結果、土面を後記する微孔性
フィルムで覆ったところ、ミカンの糖度が1.5度以上
も上昇しただけでなく、全く予期せざることに、根の発
育が健全であって夏期3ケ月間も散水しなかったにもか
かわらす樹勢は全く衰えることがなく、隔年結果もない
という新規にしてきわめて有用な新知見を得た。
またこれとは逆に、降雨後直ちに」1記処理を行っても
、土壌の過湿化が防止され、根の腐敗もなく粘度が大幅
に」1昇することも確認された。
そして更に研究を続けた結果、土壌改良剤を施用すれば
更に効果が高まるという有用な新知見も得た。
このような処理を施した土壌は、直接側に叩れることか
ないため、特に土壌コロイ1へが雨水によって移動して
土壌の孔隙を閉塞することがなく、団粒構造が適正に維
持されており、空気及び水分の保持移動が適切に行われ
ていることが確認された。その結果、土中の温度上昇及
び炭酸ガス濃度の」1昇も抑制され、根の呼吸作用が充
分に行われ根毛の健全な発育が達成されるものと思料さ
れ、また、土壌微生物の増殖も確認され、この点が更に
根毛の発育に寄与しているものと思料される。
しかもこれらの効果は、各種の果実に広く奏され且つ果
樹園の位置や土質等にも左右されることなく一般的に広
く奏されることも併せ確認した。
そしてこれらの効果は、微量要素を施用することにより
更に高まることも発見し、必要な微量要素の種類及びそ
の必要量についても詳細に検討し、目的達成のための諸
条件について各種の新知見を得た。
本発明は、これらの新知見に基づき、更に研究、検討の
結果遂に完成されたものである。
本発明で用いられる微孔性フィルムとしては、水は透過
しないうえ、透湿性、防水性及び通気性に優れたもので
あれば特に限定されるものではない。
この微孔性フィルムの厚さとしては、30〜500μm
の範囲とするのが好ましく、30μm未満ではフィルム
の厚さが薄過ぎて果樹が植えられている土面に適用する
際に破れたり、その搬送、取扱い中に破損するなどの問
題があり、一方、500μmを超えると経済的にも不利
であり、いずれの場合も好ましくないが、これらの不利
益を無視すれば、上記好適範囲以外の厚さのフィルムも
使用することが可能である。
尚、上記微孔性フィルムには、通常用いられる酸化防止
剤、紫外線安定剤、帯電防止剤、顔料、滑剤、蛍光剤等
を添加して成るものでもよいのである。
本発明において使用される果樹栽培用微孔性フィルムに
おいては、このフィルムが熱可塑性樹脂からなることに
より、品質が安定したフィルムを経済的に量産しうるの
で極めて有用である。
上記熱可塑性樹脂としては特に限定されるものではない
が、例えばポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポ
リエステル樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリ塩化ビニリ
デン樹脂、ポリアミド樹脂等からなる群より選ばれた少
なくとも一種の樹脂で形成されたフィルム、つまりこれ
らの樹脂で形成された単層フィルム或いは複合フィルム
、のいずれのものでもよいのである。
上記ポリエチレン樹脂において、特に線状低密度ポリエ
チレン樹脂が微孔性フィルムの生産・加工性に優れ生産
コストが安価であり、しかも、得られた微孔性フィルム
の強度が大きいことより最も好ましい。
上記線状低密度ポリエステル樹脂はエチレンとα−オレ
フィンとの共重合体であり、α−オレフィンとしては、
ブテン、ヘキセン、オクテン等が挙げられる。
上記熱可塑性の果樹栽培用微孔性フィルムには、所望に
より、充填剤が配合されたものも含まれるが、かかる充
填剤としては炭酸カルシウム、タルク、クレー、カオリ
ン、シリカ、硫酸バリウム、硫酸カオリン、水酸化アル
ミニウム、酸化亜鉛、酸化カルシウム、酸化チタン、ア
ルミナ、マイカ等が挙げられる。
この充填剤の平均粒径は30μm以下のものが用いられ
、好ましくは0.1〜10μmの範囲のものが望ましい
粒径が、大き過ぎると貫通孔が大きくなり、逆に小さ過
ぎると凝集が起こり分散性が劣るから好ましくない。
上記果樹栽培用微孔性フィルムにおいて、熱可塑性樹脂
と、充填剤との配合割合は、熱可塑性樹脂100重量部
に対し、充填剤100〜300重量部の範囲とするのが
望ましく、かかる配合割合とすることにより、機械的強
度および防水性、透湿性や通気性の優れたフィルムが容
易に製造できるのである。
又、本発明の熱可塑性果樹栽培用微孔性フィルムには、
充填剤の混練性、分散性を向上させたり、成形・加工性
を向上させたり、或いはフィルムの機能的強度を向上さ
せるために、オレフィンターポリマーや軟化剤が配合さ
れていてもよいのである。
この場合において、熱可塑性樹脂、充填剤及びオレフィ
ンターポリマーまたは軟化剤の配合割合は、熱可塑性樹
脂100重量部に対し、充填剤100〜300重量部、
オレフィンターポリマーまたは軟化剤が5〜100重量
部の範囲とするのが望ましく、かかる配合割合とするこ
とにより、機械的強度および防水性や透湿性が一層優れ
た微孔性フィルムを極めて容易に製造しうるのである。
上記オレフィンターポリマーとしては、数平均分子量が
5000〜800000のゴム状物質であれば、特に限
定されるものではなく、具体的な代表例としては、エチ
レン、α−オレフィンおよび非共役二重結合を有する環
状または非環状からなる共重合物(所謂EPDM)が用
いられる。
上記熱可塑性果樹栽培用微孔性フィルムとしては、−軸
延伸又は二軸延伸により形成された多孔質の熱可塑性フ
ィルムであって、その平均孔径が60μm以下であれば
特に限定されるものではなく、延伸により直接微孔性フ
ィルムを形成したもの或いは延伸により微孔性フィルム
を得、次いで、これを更に、酸、アルカリ又は水等で可
溶性充填剤を溶出して形成した微孔性のフィルムでもよ
いのである。
本発明においては、微孔性フィルムの平均孔径は、その
大きさに特に限定はないけれども0.01〜60μm程
度とするのが好ましく、そうすることにより果実の成育
後半から成熟期にかけての降爾水が直接土壌中に入るの
を防ぎ、旧つ透湿性、通気性が良好で地中からの水蒸気
及び炭酸ガスを自由に空気中に放出させて水分かフィル
ムの下面にたまることを防止できるのであり、また、地
温の」1昇を抑制し根圏環境を安定させ健全な根毛か多
量に発生し、能動的栄養吸収を旺盛ならしめることが出
来る。従って、果実の隔年結果が防止され、また糖含量
が高い等の品質の優れた果実が得られるのであるが、平
均孔径が0.02〜10μm、好ましくは0.05〜5
μmのものが一層望ましい。
また更に本発明においては、微孔性フィルムの片面もし
くは両面を通気性補強用基材で補強してもよく、そうす
ることにより、当該フィルムの強度か著しく向上するの
で、このフィルムを土面に敷設後、この上で作業をして
も当該フィルムが破れることがなく、安心して農作業が
できるのである。
ここで用いられる通気性補強用基材としては、通気性で
あって、且つフィルム全体の強度を向」ニさせるもので
あれば特に限定されるものではない。
この通気性補強用基材の代表的なものとしては例えば、
熱接着性多孔質フィルム、パンチングフィルム等の多孔
質プラスチックフィルム或いは布、不織布更にガラス繊
維や金属繊維で形成した多孔質基材等が挙げられる。
又、上記の微孔性フィルムと通気性補強用基材との接合
は両者を重ねて部分的或いは全面に熱接着或いは熱融着
するか、又は」1記両者の間に熱接着性多孔質フィルム
を介在させて部分的或いは全面に熱接着してもよいので
ある。
この接合箇所の面積はフィルムの面積の3〜]00%、
好ましくは5〜90%の範囲に亘って全面に略均−に形
成するのが望ましい。
接合箇所の面積が、3%未満ではフィルム相互間の接合
面積が小さ過きて層間剥離が部分的に生じ、この結果、
得られた積層フィルムの機械的強度が不充分となる場合
かあり、一方、90%を超えると通気性か低下し、この
ために地中の水分か水蒸気となり土面に被覆されたフィ
ルムの下面に溜まり、その結果、果樹の正常な成長か妨
げられ果実が隔年結果する恐れがあり、いずれも好まし
くないのである。
ところで、上記接合部の面積は、例えば金属製凹凸ロー
ルにおける凸部の占める割合によって極めて容易に調節
しうるのである。
即ち、加熱された金属製凹凸ロール間にフィルムを通過
させると、当該金属製凹凸ロールにおける凸部の頂点に
フィルムが接触し、この凸部箇所でフィルムは接合され
るが、凹部箇所ではフィルムと金属製凹凸ロールとの接
触がないためフィルムに接合部は形成されないのである
」1記熱接着性多孔質フィルムとしては、多孔質であっ
て加熱により接着性が発現するものであれば特に限定さ
れるものではない。
この熱接着性多孔質フィルムとしては、特に、ホットメ
ルト系樹脂て形成されたものが他のフィルムどの熱接着
性が良好で優れた補強効果が得られるから好ましいので
ある。
具体的には、例えばエチレン−酢酸ビニル共重合樹脂や
エチレン−イソブチルアクリレ−1〜共重合体樹脂など
のエチレン−アクリル酸エステル共重合樹脂等のエチレ
ン系ホットメルト系樹脂等が挙げられるが、これらのう
ち特にエチレン−酢酸ビニル共重合樹脂、エチレン−ア
クリル酸エステル共重合樹脂が優れた接着力を有し、し
かも安価である上、生産・加工性に優れているから好ま
しい。
」−記エチレン系ホッ1〜メルト樹脂において、酢酸ビ
ニル含有量が8〜40重量%、ヌル1ヘインテツクス(
MI)が0.9〜20の範囲であって隅点が40〜10
0℃のものが良好な加工性や接着力が得られるので好ま
しい。
」1記熱接着性多孔質フィルムは、公知の方法て熱接着
性フィルムを得、該フィルムを一軸延伸または二軸延伸
したり或いはかくして得られたフィルム中の可溶性充填
剤を酸、アルカリ、又は水等で溶出するなどの方法によ
り得られる。
又、この熱接着性多孔質フィルムには、種々の酸化防止
剤や帯電適止剤等の添加剤を適量配合したものも挙げら
れる。
更にまた本発明においては、果樹栽培用微孔性フィルム
はその透湿度が]、000g/n(・24hrs以上で
あるのが好適であり、このような透湿度とすることによ
り、透湿度か極めて良好で土中の水分のコン1〜ロール
が極めて良好となり、このため特に土中の水分が上方に
移動し易い条件下でも水分がフィルムの下面にたまるこ
とを防止できるのであり、従って、根の発育が抑制され
ることがなく、糖含量が高い等各種品質の優れた果実が
連年結果するのである。
そして更に、本発明においては、上記した微孔性フィル
ムを施用しただけでは所期の目的を充分には達成するこ
とがてきない、土壌改良材を併用することが必要である
土壌改良材としては、親水性高分子有機重合体系、有機
質資材系のばか市販ないし常用されている土壌改良材が
適宜使用できる。
親水性高分子有機重合体系土壌改良材としては、例えば
、マレイン酸又はその誘導体とエチレン系物質との重合
体であるクリリウム、メチルビニルエーテルと無水マレ
イン酸の共重合体(PVM/MA) :メラミン樹脂、
ポリビニルアルコール、ポリアクリル酸又はその誘導体
が使用される。なかでも特に後者のアクリル系合成ポリ
マーが有効であって、例えば、ポリアクリル酸ソーダ、
ポリアクリル酸アミI・、またはこれらの部分的加水分
解物等誘導体が有利であり、市販品が充分に使用される
また、有機質資材系土壌改良材としては、例えば、油粕
、米糠、籾、魚粕、各種堆肥、厩肥、鶏糞、家畜排泄物
、稲わら、農産製造粕、発酵粕、泥炭、若年炭、腐植土
、し尿、汚泥、リグニン、フミン酸等が例示される。
これらの土壌改良材は、常法にしたがって常用量施用す
ればよく、例えばアクリル系ポリマーの場合は、約30
−50kg/10a、堆肥の場合は約2−5t/10a
施用すれば良い。施用時期は年1回程度でよい。なお、
アクリル系ポリマーを施用する場合には、po調整剤を
使用して団粒化のための適正pHである中性付近にpH
コン1−ロールしてもよい。
p H調整剤としては、当技術分野で常用される各種物
質が広く使用されるが、例えば土壌改良材としても作用
する無機イオン交換体は非常に好適である。
無機イオン交換体としては、天然又は合成のゼオライト
がいずれも使用可能であって、例えばクリノプチロライ
ト、モルデナイト等が好適に使用される。これらは鉱物
学的に純品を使用してもよいが、これらの含有物でも充
分に使用することができ、グリーンタフ等も使用可能で
ある。
また、無機イオン交換体としては、ゼオライトのほか;
カオリナイト、ハロイサイ1〜等の」:]型粘土鉱物:
バーミキュライト、モンモリロナイト、イライト等の2
=1型粘土鉱物:イモゴライト等の粘土鉱物が使用され
る。粘土鉱物の中では、特にモンモリロナイト、バイプ
ライ1〜、ノントロナイトといったモンモリロナイ1−
系粘土鉱物が有効である。また、ベン1−ナイ1−のよ
うにこれら粘土鉱物を含有した市販品も充分に使用でき
る。
本発明においては、微孔性フィルムを使用することによ
り、降雨や潅水の直後であってもシー1〜を適用するこ
とができるようになった。従来は降雨直後にビニールシ
ート等を適用すると排湿することかできないために、特
に根がいたみ、カビの発生も生じて果樹の病死にまで至
るので、降雨直後や非常に長い間に亘ってビニールシー
1−を適用することができなかったのである。
これに対して本発明によれば、微孔性フィルムが水分の
コントロールをきめ細かく行ってくれるので、後記する
試験例からも明らかなように、土壌水分の蒸散が適度に
行われるとともに炭酸ガスの放出も行われ、したがって
長期間シートを適用してもそしてまた降雨直後にシート
を適用しても、土壌の過湿化や炭酸ガスの滞留が防止さ
れ、これらの点が一因となって下記する試験例からも明
らかなように果樹の根の発育が順調となり、これらの要
因が相乗的に作用して、果実の隔年結果の防止に与かる
のである。そしてこれを土壌改良材の施用及び微量要素
を含む必須要素のバランスのとれた補給によって更に助
長するのである。
次に本発明の試験例を記述する。
試験例」 ミカン果樹の根の発育試験 検体として次の4種類の処理をしたミカン果樹の根を採
取した。
試料No、IESシート使用のミカンの根試料Nα2 
 ESシー1−1多孔材使用試料Nα3 対照区、多孔
材使用 試料Nα4 ビニールシート、多孔材使用(但し、ES
シー1〜(以下、果樹シートということもある)として
は実施例1で製造した微孔性フィルムを用い、多孔材と
しては敷ワラを用いた。) これら4種類の試料について、それぞれ顕微鏡の倍率8
0.200.800倍で細根及び毛根の形状、表皮細胞
・導管や篩管の形態等から25本づつ細根を任意に採っ
て、その健康度合いを次の4段階に分けて調べた。
一2O= A)健全 細根の先端は筆のようには尖って損傷なく、毛根が多く
生じ変形せぬもの。
B)概ね健全 細根の先端は筆のように尖ってないが、切れたりコブ状
には成らず、毛根はかなり多く、変形は少ない。
C)やや重症 細根の先端はコブ状、表皮に裂目あり、屈曲する等の障
害があって、毛根が少数で変形・金型があるもの。
D)重症 細根の先端は切れ、表皮が剥離したり変色し、毛根が極
めて少数のもの。
その結果を第1表に示す。
第1表 試料別作全度合(%) ゴ二記結果から明らかなように、試料No、 lとNa
 2の細根及び毛根の状態は、Nα3のそれと比較して
ずへての点(形状・表皮・細胞・導管・篩管・毛根の数
及び形状等)で優っている。そして、No、 1とNo
、 2はA−B級が合わせて90%を越え、D級はない
。これに対して、Nα3は、D級が約半数を占め、明ら
かに不健康な状態である。また、根の土壌団粒はNo、
 1に最も多く、有機物の状態を見ると、Nα2には蒸
れ嫌気(腐敗)状況は認められない。
No、 4は、Nα3に比較してA、 B (健全)の
割合が高くまたDの重症が低いので、はぼ健康的である
これらの結果は次のように要約される。
(1)ESシー1へを使用して栽培したミカンの根をビ
ニールシー1へと対比して検診した。
(2)ESシート区はビニール区に比較して細根や毛根
がすこぶる健康である。
(3)土壌や有機物の状態にも各区には差異が見られE
Sシート区が優れている。
(4)ESシートは生育に良い環境を作り出している。
このように本発明によれば、シートを適用する適期がな
い、換言すれば、天候や潅水、土壌の水分含量等に全く
影響されることなくいつでも自由にシー1−を適用する
ことができ、また長期間に亘ってシートを被覆しておく
ことができる。その結果、どのような果樹園においても
、果樹の根をはじめ果楠自体の生育も順調に行われるの
で、果樹の樹勢はいささかも衰えることがなく、これが
隔年結果防止の大きな要因のひとつとなるのである。
しかもこの効果はいずれも実験によって確認されたもの
であるので、従来全く予測しうるものではなく新規且つ
きわめて顕著な効果といわねばならない。
乾燥時に本発明に係るシー1〜を適用しても上記と同じ
新規にして卓越した効果が奏される。現実に夏期におい
て、本発明に係るシートを3ケ月間適用しその間全く散
水しなかったにもかかわらず、土壌水分の蒸散が抑制さ
れ(下記する試験例2)、果樹自体の乾燥や樹勢の衰え
は十切認められず、しかも果実の隔年結果の防止につな
がる根毛の健全な発育が確認された。
試験例2 土壌水分蒸散試験 供試品種として山川3号を用い、ミカン果樹園を4区に
分けてそれぞれの土壌水分含量を測定し、次の結果を得
た。
対照区(土壌改良材)       23.4%ビニー
ルマルチ区(土壌改良材)  34.5%ESシート区
(土壌改良材)18.5%ESシート区       
   18.6%(なお、ESシートとしては実施例3
で製造した微孔性フィルムを用い、土壌改良材としては
市販のアクリル系ポリマーを用いた。) =24− 上記結果から明らかなように、ESSシー−を用いるこ
とによりそしてまた同じく土壌改良材を併用することに
よって、すぐれた土壌水分コントロールが行われている
ことが判る。
試験例3 炭酸ガス放出試験 次のようにして、ミカン果樹の土壌中の炭酸ガス濃度を
測定し、第2表の結果を得た。
サンプルとして、10号鉢植えの4年生今村温州12樹
を供試した。根部が密生している付近に小穴をあけた塩
ビパイプ(φ20mm)をカンレイシャで包み、塩ビチ
ューブ(φ5mm) を付けて10月17日に埋め込ん
だ。マルチ資材はESシート、黒色ポリフィルム、ビニ
ールフィルムを供試し、それぞれ3樹を供試して1鉢ず
つ鉢部全体を包み込んだ。処理後1週間目から経時的に
パイプ内に溜まったガスを1+++fl(2反復)抜き
取り、ガスクロマトグラフィーにかけて測定した。炭酸
ガス濃度は日立ガスクロマトグラフ164型;シリカゲ
ルカラム(1m)を設けた熱伝導度検出器(TCD)を
用い、カラム温度90℃、He ]、、1kg/cJで
測定した。
第2表 CO2濃度指数 上記結果から明らかなように、本発明に係るESSシー
−を使用した場合には、土壌中のC02a度の上昇が抑
制されることが判る。この点も一因となって、果樹の根
の呼吸作用が妨げられることがなく、根毛の発育が順調
に行われ、その結果、隔年結果の防止につながっていく
ことになる。
」1記のようにESシートの使用によって果樹の根の健
全な発育が確保され、これか果実の隔年結果の防止へと
つながっていくのであるが、更にその効果を高める目的
で、」−記した主として物理性の面からではなく化学性
ないし生物性の面からも詳細な研究を行った。
その結果、植物栄養の面からの検討の必要性を更に認め
、研究をすすめたところ、植物に必要な元素の内、N、
P、に、S、Mg、Ca等多景要素は、通常の施肥によ
り土壌中に充分還元されているのに対して、微量要素は
欠乏しているという新知見を得た。
微量要素は、本来、堆肥等有機質肥料の施用により充分
に補給されるものであるが、堆肥の原料となる稲ワラや
麦ワラを生産する土壌自体に微量成分が既に欠乏してい
るため、堆肥中の微量成分の含有量が非常に低くなり、
したがってこのような有機質肥料を施用しても微量成分
の充分な補給とはならないものと、本発明者は一応推定
した。
その結果、果樹をはしめ各作物類は不健全な生育を余儀
なくされ、根の発育が抑制されて光合成能が低下し、収
穫後の蓄積養分が不足し、その結果として翌年は収穫が
大幅に低下してしまうものとの推論を得た。
このような本発明者による新しい技術的観点から、微量
要素の重要性に新たに着目して鋭意試験−27= 研究を続けた結果、微量要素の内でも特に重要な元素が
あることを知見し、その種類をつきとめただけでなく、
その必要量も併せてつきとめ、しかも更に画期的なこと
に、これらの微量要素はすべて必要量以上施用すること
が必要であり、それらの内の1つの要素がなくてもある
いはたとえ存在はしていても所要量に達していない場合
には所期の目的か達成されない、換言すれば微量要素に
は全体として一定のバランスが必要であるとの新知見を
得た。
そこで、このような微量要素に関する新技術を前記した
果樹シート及び土壌改良材の併用に関する新技術と結合
したところ、全く予期せざることに、隔年結果防止効果
が更に高まることを確認した。
果実の隔年結果を防止するのに与かる微量要素としては
、特に、マンガン、鉄、銅、亜鉛、ホウ素、モリブデン
の6種類が重要であり、しかもこれらの微量要素は1種
類でも欠けると所期の目的が達成されないし、土壌中に
おいて以下の範囲内(ppm)で存在せしめる必要があ
る。
許容値    (好適値) マンガン :2〜50    (5〜15)鉄    
  ニア〜180      (1,5〜100)銅 
     :0.5〜10    (1〜3)亜鉛  
 :5〜60    ’(10〜40)ホウ素  =1
〜10(2〜4) モリブデン: 0.01〜0.8   (0,05〜0
.4)これらの微量要素の調整を行うに当り、土壌型が
はっきりしており且つ同一果樹を栽培する場合には、所
定の微量要素を所定量混合した混合物を予じめ調製して
おき、これを元肥及び/又は追肥として施用することが
できる。しかしながら、そうでない場合には、個々に各
微量要素を必要量だけ施用して、全体のバランスが所期
の範囲内となるよう調整する。
微量要素の施用は常法によって行い、例えば硫酸塩や硝
酸塩等塩の形態で施用すればよい。
なおこの場合、土壌改良チャートを作成しておき、各微
量要素の測定値をプロットし、必要量を添加した後、再
度41す定値をフロラ1〜して微量要素全体のバランス
をチエツクすると好都合である。
土壌改良チャー1・の1例としては、横軸に各微量要素
をとり、縦軸に、好適範囲(標準)、その上及び下に許
容範囲(低い、高い)、必要あればその更に上及び下に
も各範囲(かなり低い、欠乏、かなり多い、非常に多い
)を、各微量要素の量で区分したものが挙げられる。
なお土壌改良チャー1〜には、」1記した各微量要素の
ほかに必要な項を更に追加することにより、当該土壌全
体の性質を正確に把握できるので、土壌改良をシステマ
ティックに行うことができ、農業の工業化への脱皮かは
かられる。
上記必要な項としては次のものが例示される:」1記以
外の微量要素、多址要素、po、電気伝導度、pF、腐
植、CEC,Co2その他。
しかしながら、これら微量要素は、上記した所要量を単
に土壌に施用しただけては所期の目的が達成されない。
それには先ず、施用した微量要素が果樹の根毛にまで達
していなければならず(団粒構造の確保)、またそのよ
うにして根毛にまで到達した微量要素を根毛自体が利用
できなければならない(土壌の水分、空気、炭酸ガスコ
ントロール等による根毛発育の健全化)。これらのこと
を助長、促進するのに、微孔性フィルム、土壌改良材が
大いに寄与するのである。
本発明によれば、柿、柑橘類の隔年結果が完全に防止で
きるだけでなく、ブドウ、モモ、ナシ、ネクタリン、リ
ンゴ、パパイヤ、マンゴ−、バナナ、キウィその他各種
果実の隔年結果を広く防止することができる。したがっ
て、各果実を毎年果樹の能カー杯収穫しても、その翌年
も品質のすぐれた果実を前年と同意収穫することができ
るのである。
(作 用) 本発明の詳細なメカニズムの解明は今後の研究にまたね
ばならないが、先ず、本発明にしたがって果樹栽培用微
孔性フィルムを用いて果樹が植えられている土面を被覆
することにより、降雨水が土壌中に入るのを防ぎ、その
ために土壌孔隙が保持され土壌の団粒構造が破壊されな
い。その結果、地中からの炭酸ガスや水蒸気を自由に空
気中に放出させることができ、果樹の根の呼吸作用が順
調に行われ、根毛の発育も活発化する。また、地中の水
分がフィル11の下面にたまることを防止できる上、こ
のフィルムの敷設によって防水性、通気性を兼ね備える
作用を有するのである。また、この作用を土壌改良材が
更に増強する。
更にまた本発明にしたがって微量要素のコン1〜ロール
を行うことにより、果樹の健全な生育が確保され、根の
発育のみならす葉の光合成能も上昇するため、果実収穫
後の蓄積養分の不足もなく、したがって翌年も充分に結
果するものと推定される。
果樹の根の発育が抑制されたり、根の呼吸作用が抑制さ
れたりすると、施用゛された肥料成分を果樹が吸収でき
なくなり、その傾向は特に微量要素のように果樹が能動
的に選択吸収しなければ吸収できない要素について顕著
である。しかしながら本発明によれば、根の生育が健全
であり根の呼吸作用もスムースに行われるため、微量要
素が果樹に充分吸収され、この点も連年結果する要因の
ひとつと推定される。
これら微量要素が根から充分に吸収利用されるためには
施用した微量要素が根にまで到達しなければならないが
、それには団粒構造の形成等土壌の物理構造ないし物理
的条件を整えておく必要がある。これに大いに寄与する
のが、土壌改良材であり、果樹シートの適用なのである
また微量要素が施用されることによって、各種養分の吸
収にあずかるATPアーゼをはじめとする各種酵素が活
性化されてその作用が促進され、それとともに、ミクロ
フロラも大幅に改善されて土壌の物理性、生物性が良く
なり、これらの各ファクターが相乗的に作用して、従来
天然現象として容認されていた隔年結果、つまり改善の
余地はないものと認識されていた隔年結果を防止するこ
とに遂に成功したものと推定される。
以下、本発明を実施例に基づき詳細に説明するが、本発
明はこれに限定されるものではない。
実施例1〜4 第3表に各々示すように、熱可塑性樹脂として綿状低密
度ポリエチレン(ポリマー成分)(MI 2.0、密度
0.93)、オレフィンターポリマーとしてEPDM(
商品名EPT9720、三井石油化学(製))、軟化剤
としてポリブテン(数平均分子m1260)、充填剤と
して炭酸カルシウム(平均粒径2μm、脂肪酸処理)、
滑剤としてステアリン酸を、第3表に各々示す配合割合
で配合して充分に攪拌混合し、この混合物を二軸混練機
(TEM−50、東芝機械社(製))により充分に混練
して得た組成物を、富力により造粒する。
この組成物を溶融して65φのインフレーション押出し
機によりフィルム化し、かくして得られたフィルムをロ
ール延伸機により一軸延伸を行い、これによって第3表
に各々示す延伸率の果樹栽培用微孔性フィルムを得た。
この場合、延伸条件としては延伸温度60°C1延伸速
度6m/min、延伸率は、ロールの速度比を変えるこ
とにより、第3表の値になるように各々調節した。
得られた果樹栽培用微孔性フィルムには延伸ムラもなく
、多孔質化されたフィルムであった。
注])第3表において、延伸率は、次式により測定した
注2)第3表において、透湿度はJIS L 1099
による方法で測定した。
注3)第3表において、防水性はJIS L 1092
(高水圧法・静水圧法)により測定した。
注4) 第3表において、晴天地の結露は40°Cで相
対湿度50%時での各種フィルムの裏面の結露情況を肉
眼により観察した。
注5)第3表において、降雨時の防水性は20mm/h
r降水時の各種フィルムの防水性をチエツクした。
即ち、各フィルムの下に吸取紙を置きこのフィルムに高
さ1.Ommの水溜りをつくり、その後微孔性フィルム
を剥かして吸取紙が吸水していれば防水性は不良とし、
吸取紙が吸水してなければ防水性は良好とした。
実施例5 果樹シー1−とじて実施例1に記載した微孔性シーI〜
を用い、元肥施肥時に市販のアクリル系ポリマー土壌改
良剤を40kg/]、Oa施用し、微量成分を下記のよ
うに調整してネーブル(品種:ワシン1ヘン)を栽培し
た。
収穫したネーブルの大きさと収量を41す定して第4表
の結果を得た。なお、対照区は裸地とし、その成績は同
しく第4表においてカッコ内に示した。
試験量は、熊本県宇土市綱田地区のネーブル園であった
Fe : 50−100、Zn : 20−40. M
n : 10−1.5、Cu : ]〜3、B:2−4
、No : 0.05−0.4(ppm)第4表 上記結果から明らかなように、本発明によれば隔年結果
が完全に防止され、ネーブルの粒度、収量のいずれの面
からもすぐれたものが連続して得られることが実証され
た。
これに対して対照区のネーブルは、粒度、収量のいずれ
においても本発明図に比して著しく劣るのみでなく、第
2年目は実質的に全く収穫することができなかった。
実施例6 静岡県興津地区において、温州ミカン(山川3号)につ
いて、本発明に係る果樹シート(実施例2で得た微孔性
フィルム)を施用して栽培を行った。なお元肥として堆
肥を3t/ 10a施用したほかは、微量要素のコン1
〜ロールは特に行わなかった。
5年間栽培した結果、5年間連年結果し、毎年市場に出
荷することができ、風味、品質もすぐれたものであった
。これに対して常法によって栽培を行ったミカン園は隔
年結果し、毎年ミカン園をかえていかなければならなか
った。
(発明の効果) 本発明によれば、高価なハウス栽培ではなく安価な露地
栽培であるにもかかわらず、天候、地域、土壌、果実の
品種を問わす、果樹園を毎年変えることなく確実に連年
結果させるという効果が奏される。
このように本発明によれは隔年結果か防止されるため、
果樹園を毎年変える必要がない。換言すれば、従来技術
では半分しか果樹園か稼動していなかったのに対して、
本発明はこれを完全に解消して、従来の2倍の稼動率を
達成するというまさに画期的な成功を可能にしたもので
ある。従来、特に柿においてみられるように、隔年結果
は天然現象であってこれを改良することはてきないとい
う技術レベルからして、本発明は不可能を可能にしたも
のということかでき、その効果の顕著性には多言を要し
ない。
したがって本発明によればビニールハウスの必要がなく
なり、コスl−1及び人手や労力を大幅に省くことがで
き、きわめて経済性が高まり、その結果、品質の面のみ
でなく価格の面においても充分に外国産果実に対抗する
ことができ、まさに本発明は救国の技術といっても過言
ではない。
代理人 弁理士 戸 1)親 男

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)果樹が植えられている土面を、水分、蒸気及び/
    又は気体を吸着及び/又は排出することのできる微孔性
    フィルムで被覆するとともに、土壌には土壌改良材を施
    用することを特徴とする果実の隔年結果防止方法。
  2. (2)果樹が植えられている土面を、水分、蒸気及び/
    又は気体を吸着及び/又は排出することのできる微孔性
    フィルムで被覆するとともに、土壌には土壌改良材を施
    用し、更に土壌中の各微量要素を次の範囲内に調整する
    ことを特徴とする果実の隔年結果防止方法。許容値 (
    好適値) マンガン :2〜50(5〜15) 鉄 :7〜180(15〜100) 銅 :0.5〜10(1〜3) 亜鉛 :5〜60(10〜40) ホウ素 :1〜10(2〜4) モリブデン:0.01〜0.8(0.05〜0.4)単
    位:ppm
  3. (3)微孔性フィルムが、一軸延伸又は二軸延伸により
    形成された多孔質の熱可塑性フィルムであってしかもそ
    の平均孔径が60μm以下であることを特徴とする請求
    項1又は2に記載の方法。
  4. (4)微孔性フィルムの片面もしくは両面を通気性補強
    用基材で補強してなることを特徴とする請求項1〜3の
    いずれか1項に記載の方法。
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