JPH01215886A - 高度バイオ土壌改良剤 - Google Patents

高度バイオ土壌改良剤

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JPH01215886A
JPH01215886A JP63039601A JP3960188A JPH01215886A JP H01215886 A JPH01215886 A JP H01215886A JP 63039601 A JP63039601 A JP 63039601A JP 3960188 A JP3960188 A JP 3960188A JP H01215886 A JPH01215886 A JP H01215886A
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JP
Japan
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soil
useful
bacteria
microorganisms
soil conditioner
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JP63039601A
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Michio Toyosawa
豊澤 道生
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Aisen Kogyo Ltd
Original Assignee
Aisen Kogyo Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、土壌改良剤に関するものであり、更に詳細に
は生物系材料を使用した新規にして極めて有効なバイオ
土壌改良剤に関するものである。
本発明は、各種の植物の栽培に広く利用され、特に、野
菜、花き、観葉植物、果樹、樹木等の栽培用土壌を高度
に改良するのに好適である。
〔従来技術〕
従来、野菜、花き、果樹等の栽培に用いられている主要
培地は土壌であるが、その土壌は長年の使用により地力
が低下し、忌地・連作障害を起す例が多い。その原因は
複雑であるが、農薬の多用、化学肥料の乱用、連作の繰
り返し等により、土壌微生物相が偏り、菌相の単純化を
促進していることが大きな原因の一つになっている。そ
れらの対策としては、一般に、土壌に牛糞、もみがら、
パーク堆肥、腐葉土、ピートモス、おがくず堆肥等の混
入が実施されている。
しかし、これらの土壌改良剤は、原料素材の供給がます
ます困難になってきているのみでなく、土壌中での寿命
が短く、多くの場合、毎年または前作終了ごとに再混入
施用が必要である。それは煩雑であり、そのための労力
と費用も大きい。
ここに、従来より優れた、長期間効果が期待される、農
業の省力化に適した土壌改良剤が強く求められている理
由がある。
〔発明が解決しようとする課題〕
上記のような一般に用いられている有機質土壌改良剤は
その効果が低く、持続期間が短いという欠点がある。ま
た、農薬の多使用、化学肥料の乱用や連作の繰り返しに
よって、−旦、地力が低下し、忌地・連作障害現象が見
られるようになった土壌に対しては上記の土壌改良剤だ
けでは改善がなされない場合が激増している。
現実問題として特に各種作物の施設営利栽培において、
使用する土壌の地力低下や連作障害は、病虫害の発生と
も相まって深刻な問題になっており、したがって、長期
間効力が持続するすくれた土壌改良剤の開発が当業界に
おける急務となっている。
〔課題を解決するための手段] 本発明は、上記した問題点を鹸決するためにな′された
ものである。
上記目的達成のために各方面から広く検討した結果、公
害防止上の観点から天然物を利用するのが好ましく、特
に微生物の利用が必須であるとの観点に達した。しかし
ながら、微生物を単に施用したのでは直ちに法官してし
まうし堆肥等を用いて間接的に微生物を利用する場合も
、原料の供給に限度があり、効力の持続期間が短く、ま
た製造工程が不潔であるために環境汚染上の問題もあり
、このヰうな欠点のない微生物の利用システムの新規な
開発の必要性が生じてきた。
そこで、微生物を固定しうる天然素材を広く検討し、必
要時に微生物を放出することができ、微生物の作用を妨
害することなく固定しうる素材をスクリーニングした結
果、椰子殻に着目した。そしてこれに微生物を接触せし
めたところ、良好な成績が認められたばかりでなく、各
種の微生物を広く吸着することができ、しかも全く予期
せざることに後記する実施例からも明らかなように1.
効力が大幅に持続するという著効を確認し、更に研究検
討を加えて、本に本発明を、完成するに到った。
本発明は、微生物を使用し且つそれを吸着する素材とし
て椰子殻を特にスクリーニングした点に重要な特徴を有
するものである。
本発明で使用する揶子殻繊維質は、椰子果実のうち、内
部の硬実を除き、その外側の繊m質に冨んだ果肉層から
得られるもので、通常、2〜3cm(大、  L) 、
8〜10+u+n (中、 M) 、4〜5mm (小
S) 、2〜4mm ’(極小、 ss)および1 m
m以下(ダスト、Dust)の大きさに切断し、チップ
または粉末として使用する。これらの物理化学的性状は
つぎに示すとおりで、極めて多孔性繊維質に富んだ物質
であることがわかる。
1  ココナツト  リドガア’(7)資性1、分析値 2、分析方法 (1)試料の調製 粉砕機で試料を微粉末状にして、分析に供した。
(2)成分分析 ■水  分  加熱減量法により行なった。
■窒素全量  CNコーダ法により行なった。
■リン酸全量 比色法により行なった。
■カリ全量  原子吸光法により行なった。
(和歌山県肥料協会古田新藏氏データ)これらの物性を
有する揶子殻片は、これに微生物を吸着せしめて通常の
土壌に混入使用しても、堆肥等よりも更に長期間その土
壌改良効ノコが持続するものである。椰子殻チップとし
ては、上記した3種のほか、他の椰子殻チップも使用す
ることができるし、各種チップを混用することも可能で
−ある。また、必要ある場合には、これらの活性炭等チ
ップを加工処理して得た処理物も広く使用できる。
本発明は上記のように各種の優れた性質をもつ揶子殻繊
維質を用い、それに各種の有用微生物を吸着・発酵せし
めて得られる土壌改良剤に関するものであり、改良の目
的に応し、微生物群の種類と椰子殻片の大きさとを適宜
組み合わせることにより、各種の優れた土壌改良剤を得
ることに成功したものである= 微生物としては、肥沃な土壌、良好な堆肥、自然に堆積
した腐葉土等有用微生物が棲息している個所から分離採
取した有用土壌棲息嫌気性菌、同好気性菌を単用または
併用する。また、市販されている微生物製剤も自由に使
用することができる。
有用土壌棲息嫌気性菌群の主体は、ラクトバチルス属(
Lactobacillus)、ミクロコツカス属(M
icro−coccus) 、クロストリジウム属(C
lostridium)、ニトロソコツカス属(Nit
rosococcus)からなり、有角1壌棲息好気性
菌群の主体は、バチルス属(Bacillus)、サツ
カロミセス属(Saccharomyces)、ストレ
プトミセス属(Sjreptmyces) 、アスペル
ギルス属(八spergillus) 、、ペニシリウ
ム属(Penici−11ium)、デバリオミセス属
(Debaryomyces)、ロドトルラ属(Rho
do toru la)より成るが、これらに限定され
るものではなく、他の有用土壌微生物も広く利用するこ
とができる。
以下、本発明に係る土壌改良剤の製造について詳述する
A、    k   −をムむ 例えば、乳酸菌を主体とした嫌気性菌群を水溶液に分散
し、それを椰子殻片に吸着せしめた後、必要な栄養源を
加えて発酵処理し、椰子殻繊維質内部の細孔内に上記微
生物を十分に繁殖せしめて改良剤を得る。
従来、農薬の多用、化学肥料の乱用や連作により土壌内
機生物相が単純化して病原菌相が優勢になり、各種の病
害や障害が起り、地力の低下をきたしている例が多い。
例えば、連作により未分解残根が増えると病原菌である
リゾクトニア菌(Rh’1zoctonia)が好んで
残根をえさに増殖し、立枯病や亀裂病多発の原因をつく
る。その防止のため一般に土壌消毒を行うが、その結果
、土壌中の有益微生物や天敵虫をも殺してしまうことに
なる。それは、例えば、捕食性放線菌や食肉性センチュ
ウ (アリストロポリス、ダクチュラリア等)までも殺
してしまうので、有害センチュウ密度を高めることにな
り、各種の土壌障害を生ずる大きな原因の一つと考えら
れている。このような土壌障害の予防と回復のために、
本発明による高度バイオ土壌改良剤を施用することによ
り、その効果が顕著に現われ、植物の生育に多大な貢献
をなすものである。
しかも、本改良剤は有用微生物の担持体である椰子殻繊
維質の優れた性質(第1.2表参照)に守られ、通常の
土壌中で長期間その効果が持続されるという大きな特性
を備えているものである。
本発明の土壌改良剤の施用により、土壌中の微生物相が
多様化され、植物の生育を促進せしめることは既に述べ
たが、更に本改良剤の使用により、土壌の団粒化が促進
され、保水性、透水性、通気性等の物理性も格段に向上
する結果、有用微生物増加効果に加えて相乗効果を示す
ものと考えられる。また、肥料使用量も通常より少なく
て済むものと期待され、その面からの経済的効果の向上
も見込まれる。
後記する自然界からの分離工程によって分離した嫌気性
菌群は、各種の嫌気性菌の混合体であり、該工程をくり
返せば目的とする菌群は容易に得られるので本発明の再
現性には何の問題もない。薫だ、例えば次の嫌気性菌も
自由入手が可能であってこれを単用または併用して本発
明を実施することもできる:  Lactobacil
lus batatas IFO12455、Micr
ococcus  Iuteus  ATCC7468
、Clostridiumacetobutylicu
m IFO3346、N1trosococcus m
obi−1is ATCC25380゜ B、P′   ・ 1  人 を1む ま1u灼支肘 植物栽培用土壌中には、前作による植物体残!(主とし
て残根)、植物分泌物や有機質、肥料・堆肥の施用等に
より有機物が必要以上に含まれることがある。これらの
過剰有機物は病原菌や有害センチュウ等を増殖せしめる
格好の栄養源となるので、速やかに分解し無害化する必
要があると共に、有用な有機物も発酵分解し、植物に吸
収され易い形に変えてやることが望ましい。
そのためには、土壌中で各種の微生物(好気性菌と嫌気
性菌)が協力し合わなければならない。
しかし、既に繰り返し述べているように、それらの微生
物相が何らかの条件で均衡を崩すと微生物相が単純化し
、通常以上に病原菌が増殖し多種の障害が起るものと考
えられる。
本発明は、それら微生物相のバランスを良好ならしめる
ために、有用嫌気性菌・好気性菌混合菌を含有した椰子
前土壌改良剤をも提供するものである。
これらに含まれる有用微生物の土壌中での役割を以下に
述べる。
このように微生物相が多様化し、均衡が保たれることに
より土壌が地力を増し、植物体も健全になり、生育旺盛
になると考えられる。
これらの好気性菌・嫌気性菌混合菌は、後記するところ
にしたがって処理すればこれを充分に得ることができる
し、前記した嫌気性菌と後記する好機性菌とを混合した
り、市販菌を混合したりしても自由に取得することがで
きる。
C1′″″生、r4を4ムーfLt!jInJLu土壌
中に堆肥を混入し、土壌を改良して、栽培植物の生育を
促進することは古来から行われ、今日でも実施されてい
る。本発明の好気性菌群を含む椰子前土壌改良剤は良好
な堆肥を作る場合にも適用できるものである。
従来の堆肥作りは、イネワラ等の有機物に発酵菌を混合
し、発酵せしめて作ることが多いので、出来た堆肥その
ものは体積が縮少し、土に近い形状のものになってしま
うので多孔性に乏しい。
本発明の好気性菌含有土壌改良剤は椰子前繊維質を使用
しているし、椰子前自体は通常それほど発酵分解を受け
ないので、多孔性の繊維状態を保っている。したがって
出来た堆肥も従来より増して多孔質状なので、従来の堆
肥に多孔性土壌改良剤を有機的に混合したと同じ効果が
一挙に得られるものである。しかも有用菌が含まれてい
るので効果が大きい。
本発明の好気性菌群含有椰子前土壌改良剤に含ませる菌
はいわゆる有機物を空気の存在下に発酵分解を行うもの
で、細菌、酵母、糸状菌から成るが、特に加水分解能の
高いものがよい。かくすることにより、有機物が速やか
に加水分解され、続いて他の菌群の作用を助長して糖化
分解、アミノ酸分解が進行する。その結果、ブドウ糖、
アミノ酸、高級アルコールが生成され、他の有用微生物
が増殖し、土壌微生物相が多様化し、健全な植物の生育
を促すことになる。
本発明において用いられる好気性菌群は、後記するとこ
ろにしたがえば自由に取得することができるほか、例え
ば下記する好気性菌も自由に入手することができ、これ
らを単用又は併用すれば本発明を有利に実施することが
できる:  Bacillusbrevis ATCC
8185、Saccharomyces bayanu
s IFO1802、Saccharomyces g
lobosus ATCC10600、Aspergi
llus fumigatus IFO4399、Pe
nicilliumradulatum TFO774
4、Debaryomuces hanseniiIF
O1572、Rhodotorula marina 
IFO1432゜ただし、本発明の好気性菌群含有土壌
改良剤を有機物発酵に使用する際発熱するので、土壌表
層以下に直接施用することは避けた方が好ましい。
土壌表層に施せば、表層に有用微生物の増殖を促すので
効果がある。すなわち、本好気性菌群含有土壌改良剤の
主たる用途は優良堆肥調製剤および表土散布用高度バイ
オ土壌改良剤である。
D、     を4む  1−モ]散皇周上記したよう
な有用微生物を含有する市販の微生物製剤が、上記と同
様に広範且つ有利に利用できる。
その例としては、例えば、ラクトバチルス属、ミクロコ
ツカス属、サツカロミセス属、バチルス属等23種類の
菌を蛇紋岩微粉末に含有せしめたものを主成分とする、
嫌気性複合微生物資材「カルスNC−R菌」が挙げられ
、また、例えば、乳酸菌を主体とした有用嫌気性菌群製
剤である「ラクト・バチルス」等が挙げられる。これら
の市販菌は、前者についてはリサール酵産(埼玉県浦和
市)、後者については嫌気性細菌農法研究所(佐賀県佐
賀市)から市販されており、自由に入手することができ
る。
以上、本発明で得られる高度バイオ土壌改良剤について
説明したが、本発明者等は、これら有用微生物を保持・
保存しており、それらを如何に自      ゛然界か
ら分離したかについて述べる。
前月1喜匁芳璽二取獲 有用土壌微生物は自然界から分離するのが近道と考え、
本発明者らの居住する和歌山県海南市小野田の篤農家の
圃場土壌、山野で自然に産出した腐葉土、よく吟味して
作られた堆肥等を初めて試料として採取した。
試料0.5〜1gをそれぞれ試験管(φ24mmXL1
8cm)  4本に採取する。それに分離用液体培地2
0mlをそれぞれ注く。分離培地はっぎの4種を用いた
これらを15〜60°C1望ましくは25〜30°Cで
、1〜10日間、通常は1〜3日間、振とう培養した。
(*寒天は液体培地には入れない)ついで、その上澄液
1 mlを採り、同様の分離培地に入れ、振とう培養し
た。ただし、2回目以降の試料採取注入は無菌操作で行
った。
このような培養を3回繰り返し、はぼ純粋な菌群を分離
・集積することができた。
ついで、さらに雑菌を除き有用菌だけを純粋に得るため
に上記、試験管振とう培養最終液をコロニー法によって
純粋化を行った。
すなわち、それぞれ培地組成は上記と同じであるが、あ
らかしめ寒天20g/ 12を加えて、シャーレ(φB
c+++)に注ぎ固化したものを用意しておく。
それらの寒天培地に、上記培養液を約1000倍に希釈
したものを塗抹する。25〜30°C11〜3日間、静
置培養することにより、約100個の菌のコロニーが出
現した。それらのコロニーを顕微鏡観察により明らかに
異なる種類の菌をそれぞれ別々に、別途用意した試験管
スラントに採り保存した。植え変えを1ケ月〜半年ごと
におこなうことにより活性の高い菌を長期間保存できる
ものである。
血朋皿尿會宜橙丞殻凪■i土壌政臭M圓製伏保存菌の一
部を無菌的にとり出し、上記液体培地にて培養する。菌
濃度が約1億個/m1以上(トーマ血球計で測定)にな
った時点で、菌含有培地を100倍程度に希釈する。
あらかじめ、上記培養液を椰子殻チップにしみ込ませて
おく。培養液1!を椰子殻チップ5I!、に均一に噴霧
し、吸着せしめる、これに上記100倍希釈菌含有培地
を噴霧・吸着せしめる。噴霧量はチップ容量のl/10
程度でよい。
これらを15〜60°C1望ましくは25〜30°Cで
、3〜10日間発酵せしめることにより、本椰子殻繊維
質の細孔内の菌群濃度が高まり、良好な状態で活性な菌
群が担持される。
しかる後、本則を10°C程度の暗所にやや乾燥状態で
保管すれば、長期間その性能が維持されるものである。
上記のようにして分離された菌群は有用な放線菌、細菌
、糸状菌、酵母の集合体と観察される。
以下に、本発明の改良剤を用いた植物栽培における生育
実測値を実施例として示す。但し、本発明はこれら実施
例のみに限定されるものではない。
〔実施例〕
実施例1 本実施例においては、市販菌を用いた。使用菌は嫌気性
複合微生物資材「カルスNC−R菌」で、(商品名:カ
ルスNC−R1製造・販売元:リサール酵産(埼玉県浦
和市辻1−1−16、山冨士ビル)菌の主成分は、ラク
トバチルス属、ミクロコツカス属、サツカロミセス属、
バチルス属で、計23種の菌を蛇紋岩微粉末に含有せし
めたものである。
この「カルスNC−RJ Logを前記細菌用完全培地
11に分散せしめ、速やかに、椰子殻繊維質(SSサイ
ズ)に吸着せしめ、前記した製法により発酵せしめて高
度バイオ土壌改良剤を得た。
本改良剤を赤玉土(小粒)に対して30%容量を添加・
混合し、栽培培地(以下Ap3゜と略す)とした。
比較対照として、赤玉小粒土に市販の腐葉土30%容量
を添加・混合した栽培培地(以下E3゜と略す)を用い
た。
栽培種は野菜の「こかぶ」と「サニーレタス」であった
栽培容器は市販プランタ−(プラスチック製、59 X
 18.5 X 15cm、16.41!、)であった
栽培は、無加温ガラス室内でこかぶとザニーレタスの種
子をそれぞれ二条播しておこなった。追肥液はハイポネ
ックス水溶液(1/1000fi度)を用いた。
なお、栽培概要は、播種10月9日、第1回間引き生体
重量測定(第3表)10月27日;施肥11月lO日;
第2回間引き生体重量測定(第4表)11月14日:施
肥11月17日;第3回間引き生体重量測定(第5表)
11月30日;収穫(68日後)、生体重量測定(第6
表、第7表)12月15日である。
(本頁以下余白) 第  3  表 AP30−培地およびE30−培地における野菜(小カ
ブ、サニーレタス)の栽培成績 播種後19日目、第1回間引き、61年10月27日第
−−↓−−表 A p s o−培地およびE3o−培地における野菜
(小カブ、サニーレタス)の栽培成績 播種後40日目、第2回間引き、61年11月14日第
  5  表 A、o−培地およびE3o−培地における野菜(小カブ
、サニーレタス)の栽培成績 播種後56日目、第3回間引き、61年11月30日第
□−旦−−表 A、o−培地およびE30−培地における野菜(小カブ
)の栽培成績播種後68日目(収穫)61年12月15
日L7表 A、。−培地およびE3o−培地における野菜(サニー
レタス)の栽培成績播種後68日目(収穫)  61年
12月15日実施例2 実施例1にて本発明の効果の一例を示したが、繰り返し
性を含め、栽培培地として、今日、使用され始めている
ロックウール培地(以下RW 30と略す)をも加えて
栽培を行った。その他は実施例1と同様であった。
栽培概要は、播種1月25日、2月19日、第1回間引
き、生体重量測定(第8表)、施肥2月25日、3月6
日、第2回間引き、生体重量測定(第8表)、施肥3月
13日、3月30日収穫、生体重量測定(第9表) (来夏以下余白) 第2回間引きにおける生体重量比率 か    ぶ  Ap3o  : RW:IO: Ei
o=3.8 : 1.2 : 1サニーレタス  AP
30 : RW30 : E+o=2.0 : 1.0
 : 1実施例3 有用嫌気性菌群として、乳酸菌を主体とした嫌気性菌製
農土改良 肥効増強剤として市販されている「ラクト・
バチルス」 (商品名、嫌気性細菌農法研究所・佐賀、
大新株式会社)を使用した。
この「ラクト・バチルス」を前記した方法で処理して椰
子殻繊維質(SSサイズ)に含有せしめて高度バイオ土
壌改良剤を調製した。
このようにして調製した高度バイオ土壌改良剤を用いて
、野外畠作テストを行なった。中50cm、長さ5mを
1区画とし、周囲をコンクリートブロックで囲った。
潅水の定量化を図るため、上部にビニールシート屋根(
高さ約3m)を設けた。側面はビニールシートを張らず
、通風自由とした。
期間は昭和61年10月14日から12月2日まで、二
十日大根(品種さくらんぼ二十日大根)を栽培した。
試験区は出土に堆肥(牛ふん)3割を混入したもの(E
)とそれに本発明の土壌改良剤20%容量で混入(深さ
約30cm)  した区(AP2G>とじた。
経過 (月/日) 10/14  播種−・条まき (Icm間隔)10/
27  間引き 10/29  潅水、施肥、大塊1.2号E、 C,0
,71115間引き、第1回生育調査 11/6 潅水、施肥、大塊1.2号E、 C,0,7
11/11  潅水、施肥、  同   上11/15
  潅水、施肥、  同   上11/19  間引き
、第2回生育調査11/24  潅水、施肥、大塊1.
2号E、 C,0,712/2 収穫、第3回生育調査 以下に生育調査データを示す。
(本頁以下余白) 実施例4 実施例1で用いた本発明の嫌気性菌群含有椰子殻土壌改
良剤を用堕デジドロビウム、コリウス、木立ヘゴニアの
鉢栽培試験を行った。試験はガラスハウス内で実施した
(1)供試作物:デンドロビウム・ノビル、コリウス・
レンイポー、木立性ベゴニア。
(2)試験区の構成 デンドロビウム・ノビル ■ミズゴケ単用 ■用土9=本土壌改良剤1 ■用土8二本土壌改良剤2 ■用土6:本土壌改良剤4 0本土壌改良剤単用 〔用土はピートモス4、ひゆうが±(小粒)5、バーミ
キュライト1を配合したもの〕 コリうス・レインボー ■用土単用 ■用土8:ピートモス2 ■用土9=本土壌改良剤1 ■用土8;本土壌改良剤2 ■用土7二本土壌改良剤3 〔用土は赤玉土(中粒)〕 木立性ニブ王ヱ ■用土単用 ■用土8:ビートモス2 ■用土9二本土壌改良剤1 ■用土8:本土壌改良剤2 〔用土は赤玉土(中粒)5、ひゅうが±(中粒)2.5
、鹿沼±2.5を配合したもの〕(3)試験区の大きさ
 1区 10鉢 (4)栽培概要 デンドロビウム:昭和60年11月30日1年苗9 ’
cmポリ鉢植付け、冬期最低夜温15°C1施肥は12
月25日にマグアンプに中粒を1鉢当り20粒施用、潅
水は3〜4日おき、試験打切り61年5月15日。
コリウス・レインボー:さし芽60年11月20日、9
cTrlポリ鉢上げ12月3日、摘心12月22日、5
節摘心、冬期夜温10°C1施肥IB化成31号、1鉢
6粒、潅水4〜5日おき、試験打切り61年7月5日。
才に1生り四しヨ1−:さし芽60年11月18日、4
節ざし、12cmポリ鉢上げ1?月7日、冬期夜温15
°C1施肥IB化成31号を1鉢当り10粒施肥、潅水
は2〜3日に1回、試験打切り61年4月25日。
(5)主要な試験データ (来夏以下余白) 第12表 コリウス(レインボー)の生育7月5日調査 この場合は本土壌改良剤20%混用が最もよい結果を示
した。
第13  木立性ベゴニアの生 この場合は本土壌改良剤10%混用が適当であった。花
舟類の鉢栽培は栽培条件の微妙な違いによりその成績に
差異を生じるものであるが、本実施例でデンドロビウム
・ノビル系には本発明の土壌改良剤を40%、コリウス
・レインボー系には同20%および木立性ヘゴニアには
同10%混用が良好な成績を示している。今後、栽培条
件の詳細は検討により、さらに成果が得られるものと期
待される。
実施例5 本実施例は本土壌改良剤の長期使用効果を示すものであ
る。
用いた改良剤は、実施例1のものと同様である。
比較対照として考えられる吸着剤には、軽石礫(市販パ
ーミス)、活性炭、多孔質ガラス、アルミナ、シリカゲ
ル、酸性白土、カオリナイト、ヘントナイト、ヒドロキ
シ・アパタイト等各種あるが、本発明者らの基礎的研究
結果では、土壌微生物の吸着剤としては、大小各種の細
孔をもち、より繊維状に近い細孔構造をもつものがよい
と考えられる。その点から本実施例の対照吸着剤として
最も好適なものとして、市販パーミス(中粒)と活性炭
(中粒)を選んだ。
これらを用い本発明の製法により、カルスNC−R菌を
それぞれ吸着・発酵せしめて、土壌改良剤とした。
本発明の嫌気性菌群含有椰子殻チップ土壌改良剤をA2
、同パーミス土壌改良剤をP8、同活性炭土壌改良剤を
C1と略称する。
栽培種は洋間シ〕/ビジウムを選び、品種はメロディ−
・フェア・マリリン・モンローであった。
それぞれバルブ3個ついた成育同程度のものを用い 3
年間植え替えなしで栽培した、。同一培養土のもの2鉢
ずつを用意し、栽培方法は常法によった。結果を第14
表に示す。
(来夏以下余白) 第14表に示した長期試験結果を要約するとつぎのよう
になる。シンビジウムの栽培の要点は、如何に新しいバ
ルブを発生させ、花芽を多く立たせるかにあるのでその
観点から考察する。
輸)新生バルブ発生状況 本発明による椰子殻チンプに有用微生物を含有せしめた
もの<Ap区)は3年間、新生バルブ数が平均4個であ
り、年々減少することがなかった。
しかし、対照区としたバーミス区(PM区)および活性
炭区(Cb区)では、初年度は3個発生し、A2区と少
差であったが、2年目および3年目と時を経るに従って
その効果が減少し、大差が見られた。
(11)花茎数 これもA4区では3年間平均して5〜6本見られたが、
P、区およびC1区では経時的に減少しでいる。
すなわち、Δ1区そは3年間その効果が持続しているが
、P、区およびC1区ではその効果は1年間が限度で、
2年目以降は効果の持続は期待できず、別途対策が必要
になろう。
このように、本発明に係る土壌改良剤は、他の吸着剤に
比して格段の効力持続効果を有することが判る。
実施例6 和歌山県海南市小野田の篤農家の圃場土壌各1gを試験
管4本に採り、これに既述した液体培地をそれぞれ2に
ずつ注入した。
これを25〜30°Cに保温しながら3日間振とう培養
した。上澄液1rdを採り、同様に振とう培養をくり返
して、菌濃度を約1億個/m1とした。そこで各試験管
の培養液を0.5mlずつ集め、これを100倍に希釈
した。
予め上記培養液11を揶子殻チップ5I!、に噴霧して
おき、これに上記菌の100倍希釈液を均一にスプレー
して吸着せしめた。これを25〜30°Cの範囲に保温
しながら7日間発酵せしめて、目的とする土壌改良剤を
得た。
実施例7 Lactobacillus batatas IPO
12455及び旧cro−coccus Iuteus
 ATCC7468の保存菌株を、既述した乳酸菌培地
及びブイヨン培地でそれぞれ培養して菌濃度が約500
0cel Is/m1になった時点で両者を等量ずつ混
合した。そしてこれを100倍に希釈した。
これを実施例6に記載したと同様に処理して、揶子殻チ
ップに吸着、発酵せしめて目的とする土壌改良剤を製造
した。
〔発明の効果〕
本発明は、吸着剤として椰子殻チップを新規に採用した
ことにより微生物の作用を全く低下ないし妨害すること
なく極めて長期間各種の微生物を吸着することができる
その結果、土壌改良効果が長期間持続できるという著効
が奏される。また、吸着されているにも拘らず、微生物
の作用が全く影響を受けることがないため、土壌改良効
果自体も卓越している。しかも、椰子殻チップの使用に
より、土壌の物理性も改良され、すぐれた効果が奏され
る。
そのうえ本発明は、すべて天然物を使用し、しかも生物
起源の材料を用いているので公害発生のおそれもなく、
土壌施用にもかかわらず土壌や環境を汚染することがな
い。そして本発明の改良剤は堆肥よりもすぐれているた
め、堆肥を製造する必要がなく、したがってこの点でも
公害防止に大きな役割を果している。また工業化という
面からみても、天然系の土壌改良剤である堆肥が材料及
び製造のいずれの面からみても工業化には不適であるの
に比し、本発明は工業的に大量生産が可能であり、卓越
している。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、微生物を椰子殻繊維質に吸着せしめてなることを特
    徴とする高度バイオ土壌改良剤。 2、微生物を椰子殻繊維質に接触させて吸着せしめた後
    発酵せしめることを特徴とする高度バイオ土壌改良剤の
    製造方法。
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