JPH04164637A - ゴムコーティングステンレス鋼板の製造方法 - Google Patents

ゴムコーティングステンレス鋼板の製造方法

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JPH04164637A
JPH04164637A JP2291473A JP29147390A JPH04164637A JP H04164637 A JPH04164637 A JP H04164637A JP 2291473 A JP2291473 A JP 2291473A JP 29147390 A JP29147390 A JP 29147390A JP H04164637 A JPH04164637 A JP H04164637A
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JP
Japan
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rubber
stainless steel
steel plate
chromate treatment
layer
Prior art date
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Pending
Application number
JP2291473A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeo Wakui
涌井 健男
Shigeru Kitani
滋 木谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Stainless Steel Co Ltd
Original Assignee
Nippon Stainless Steel Co Ltd
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Publication date
Application filed by Nippon Stainless Steel Co Ltd filed Critical Nippon Stainless Steel Co Ltd
Priority to JP2291473A priority Critical patent/JPH04164637A/ja
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 この発明は、エンジンのシリンダーガスケットシール材
等として好適なゴムコーティングステンレス鋼板の製造
方法に関する。
〈従来技術とその課題〉 近年、自動車エンジン等のシリンダーガスケット用シー
ル材として、ステンレス鋼板に数十ミクロン厚の弾性膜
(ゴム層)をコーティングしたものの適用が試みられて
いる。
このゴムコーティングステンレス鋼板は“ステンレス鋼
が有する剛性或いはバネ性”と“ゴムが有する良好なシ
ール性1とを組み合わせることによってガスケット用材
料に適した性能を備えしめたものであるが、この材料で
は、ステンレス鋼にゴムをコーティングする技術が一つ
の重要な鍵となっている。なぜなら、ガスケット用とし
て使用されるゴムコーティングステンレス鋼板では、ゴ
ム層の弾力性が十分に確保されていると同時に、ステン
レス鋼に対するゴム層の密着性も十分であることが必要
とされているからである。
ところで、シール用等として使用される一般的なゴム材
は、通常、生ゴムを加硫等の反応により架橋させて弾性
に冨んだゴム体にする手法で形成されているが、この際
、ゴムの架橋反応を促すために150℃前後の温度で3
0分程度加熱する操作が必要とされている。ただ、加熱
温度については、高い温度にするとゴム物性の劣化を招
くことから十分な注意が必要であるとされてきた。
そのため、ステンレス鋼板にゴムをコーティングする場
合でも、上記と同様、溶剤にゴムを溶かし、更に必要に
応じて架橋剤を添加したゴム液をステンレス鋼板面に塗
布した後、これを150℃前後の温度で30分程度加熱
して密着ゴム層とする方法が採用されている。
しかしながら、この方法に従ってゴムコーティングステ
ンレス鋼板を製造する場合には、反応時間が長いため、
コイル状のステンレス鋼板に連続的にゴム層を形成すふ
ことが工業的に困難である上、ゴム層とステンレス鋼板
との密着性も安定しないので、時にはゴム系の接着材を
併用して密着不足を補わなければならない点も指摘され
ていた。
(課題を解決するための手段) 本発明者等は、上述のような観点から、短いゴムコーテ
ィング処理時間で十分に密着性の優れたゴム層を形成す
ることのできる“ゴムコーティングステンレス鋼板の製
造法°を確立すべく数多くの実験を繰り返しながら研究
を行った結果、「ステンレス鋼板にゴムコーティングを
施す前処理として塗布型クロメート処理を行うと共に、
この上に塗布したゴム液の加熱温度を200℃以上に高
めると、従来懸念されていた高温加熱によるゴムの物性
劣化させることなく速やかな架橋反応を起こさせること
が可能となり、数分間の加熱時間で十分な弾力性、シー
ル性とより優れたステンレス鋼板との密着性を有したゴ
ム層が形成される」との知見を得ることができた。
本発明は、上記知見事項等に基づいて完成されたもので
あり、 [ステンレス鋼板面にクロメート処理液を塗布し乾燥し
て金属クロム換算で10〜100111g/rrrとな
るクロメート処理層を形成させた後、その上にゴム液を
塗布し、これを20′o〜300℃に加熱してゴム層を
形成することにより、弾力性に富むと共に鋼板との密着
性が良好なゴム層を有したゴムコーティングステンレス
鋼板を生産性良く製造し得るようにした点」 に大きな特徴を有している。
ここで、ゴムコーティングの前処理としてのクロメート
処理は主としてゴム層の密着性を高めるために施される
もので、処理液としては有機物とシリカ分を含有してい
るものが好ましく、例えばコロイダルシリカと有機溶剤
を含む塗布型クロメート液を用いるのが好適と言える。
そして、形成されるクロメート処理層の形成量は、金属
クロム換算で10mg/m”未満の場合にはゴム層とス
テンレス鋼板面との密着性が不足してゴム層の剥離を招
く恐れが生じ、一方、金属クロム換算で10011g/
 m′を超夫てもそれ以上の密着性改善効果が得られな
いばかりか、曲げ加工性の劣化を招くことから、10〜
100+g/m”に調整するのが良い。
また、使用するゴム液としては、フッ素ゴム。
ニトリルゴム、ブタジェンゴム等の水溶液又は有機溶剤
液を使用できるが、キユアリング容易性の観点からはフ
ッ素ゴム或いはニトリルゴムの水溶液又は有機溶剤液を
適用するのが好ましい。
そして、ゴム液を塗布した後の加熱処理温度は200〜
300℃に設定される。その理由は、加熱温度が200
℃未満であると、ゴムとステンレス鋼との十分な密着性
が確保できない上、処理時間も長くなって作業能率の改
善が図れず、一方、加熱温度が300℃を超えた場合に
は、加熱時間を30秒間以内のような短時間にしないと
適正なゴム物性(弾力性等)が得られなくなるばかりか
、有機溶剤系のゴム液を使用した場合には乾燥炉内で着
火する危険性が生じるからである。
上述のように、本発明は、ステンレス調板にクロメート
処理層を形成してからゴム液を塗布し、これを200〜
300℃の比較的高い温度に加熱してゴム層を形成する
ことを骨子としているが、このような処理によっても生
成するゴム層が十分な弾力性とシール性を有するものと
なり、しかもステンレス鋼板との密着性がむしろ高まる
と言うた事実は特筆すべき新しい発見である。なお、こ
の処理によってゴム層とステンレス鋼板との密着性が高
まった理由は、ゴムコーティングの前処理として形成さ
れたクロメート処理層とステンレス鋼面の反応が高温加
熱によって促進されたためと推測される。つまり、この
反応の促進によって結局はゴム層とステンレス鋼との密
着性がより強固−になったものと考えられる。
続いて、本発明を実施例によって更に具体的に説明する
〈実施例〉 ステンレス鋼板(鋼種:5US301.仕様=3/4H
1板厚:0.2+n)に、塗布型クロメート処理液(第
1表に示したもの)を付着量が金属クロム換算で20m
g/m”になるように塗布した後、100℃で1分間加
熱し乾燥した。
次に、その上へ同じく第1表に示すゴム液を塗布し、種
々の温度と時間で加熱してゴムコーティングステンレス
鋼板を製造した。
このようにして得られたゴムコーティングステンレス鋼
板につき、形成されたゴム層の特性を調査したが、その
結果を第1表に併せて示す。
なお、ゴム層の特性は次の評価試験法によって調べた。
A)曲げ、セロハンテープ剥離試験 ゴム面を外側にし、試験片と同一板厚の板を1枚挟み、
1806曲げ後、折り曲げ部のゴム面にセロハンテープ
を貼付け、これを強制剥離することから成る密着性試験
方法で、ゴム層の密着性を次の3段階に評価した。
○:剥離面積が20%未満。
△:剥離面積が20%以上50%未満。
×:剥離面積が50%以上。
B)ゴムの弾性力、延性試験 前記A)項で示した手法に従って1806曲げした試験
片の曲げ加工部を光学顕微鏡で観察し、ゴム層にクラン
クが発生しているかどうか調査したもので、第1表には
その結果を次の記号で表示した。
○:クラソクが認められない。
△:僅かなりランクあり。
×:クランクが発生。
C)L、L、C,試験 ゴム層に素地にまで達する1日マス×100ケの傷(以
降、“ゴバン目”と称する)を付け、130℃に加熱し
た自動車ラジェーター用クーラント液に48時間浸漬し
て取り出した後、前記ゴ)<ン目をセロハンテープで強
制剥離することから成る密着性試験方法で、ゴム層の密
着性を次の3段階に評価した。
○:ゴバン目残存数が80〜100個。
△:ゴバン目残存数が50個以上80個未満。
×:ゴバン目残存数が50個未満。
D)コインスクラッチ試験 ゴム層に上記ゴハン目を付けた試験片の平面部を10円
銅貨のエッヂで一定の力で引っ掻くことから成る密着性
試験方法で、ゴム層の剥離の程度を次の3段階で評価し
た。
○:剥離なし。
△ニ一部素地露出。
×:完全に露出。
E)沸騰水試験 ゴム層に前記ゴハン目を付けた試験片を、沸騰した蒸留
水に2時間浸漬した後取り出し、ゴバン目部をセロハン
テープで強制剥離することから成る密着性試験方法で、
ゴム層の密着性を次の3段階に評価した。
○:ゴバン目残存数が80〜100個。
△:ゴバン目残存数が50個以上80個未満。
×:ゴバン目残存数が50個未満。
第1表に示される試験結果からも明らかなように、本発
明の方法に従えば、例えばガスケットのシールとして必
要な優れた弾力性(伸び)を備えたゴム層を有し、かつ
該ゴム層とステンレス鋼との密着性が高いゴムコーティ
ングステンレス銅板を、短かい処理時間で製造できるこ
とが分かる。
く効果の総括〉 以上に説明した如く、この発明によれば優れた弾力性と
密着性とを示すゴム層を備えたゴムコーティングステン
レス鋼板を短時間の処理で安定製造することができ、該
発明に従うと、ゴムをロールコーティング法等によって
塗布しながら連続的にゴムコーティングしたステンレス
鋼帯を造ることも可能になるなど、産業上極めて有用な
効果がもたらされる。
出願人 日本ステンレス株式会社

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)ステンレス鋼板面にクロメート処理液を塗布し乾
    燥して金属クロム換算で10〜100mg/m^2とな
    るクロメート処理層を形成させた後、その上にゴム液を
    塗布し、これを200〜300℃に加熱してゴム層を形
    成することを特徴とする、ゴムコーティングステンレス
    鋼板の製造方法。
  2. (2)塗布するゴム液がフッ素ゴム又はニトリルゴムの
    水溶液或いは有機溶剤液である、請求項1に記載のゴム
    コーティングステンレス鋼板の製造方法。
JP2291473A 1990-10-29 1990-10-29 ゴムコーティングステンレス鋼板の製造方法 Pending JPH04164637A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0679825A (ja) * 1992-09-01 1994-03-22 Nippon Steel Corp 熱硬化性樹脂サンドイッチ型複合鋼板およびその製造方法
JP2011189687A (ja) * 2010-03-16 2011-09-29 Nisshin Steel Co Ltd 塗装ステンレス鋼板およびその製造方法
JP2011201130A (ja) * 2010-03-25 2011-10-13 Nisshin Steel Co Ltd 塗装エンボスステンレス鋼板およびその製造方法
JP2013064483A (ja) * 2011-09-20 2013-04-11 Nisshin Steel Co Ltd 塗装鋼管およびその製造方法
CN104118019A (zh) * 2014-07-22 2014-10-29 哈尔滨盛世华林科技有限公司 一种新型实木拼接板的制作方法

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