JPH0416462B2 - - Google Patents

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JPH0416462B2
JPH0416462B2 JP10428383A JP10428383A JPH0416462B2 JP H0416462 B2 JPH0416462 B2 JP H0416462B2 JP 10428383 A JP10428383 A JP 10428383A JP 10428383 A JP10428383 A JP 10428383A JP H0416462 B2 JPH0416462 B2 JP H0416462B2
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mol
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mercaptothiazoline
hydroxyethylamine
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JP10428383A
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Kozo Iwasaki
Hiromi Inagaki
Masayoshi Yoshino
Masaru Takahara
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Mitsui Toatsu Chemicals Inc
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Mitsui Toatsu Chemicals Inc
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、2−メルカプトエチルアミン類の製
造法に関するものである。 2−メルカプトエチルアミン類は種々の医薬原
料、ヘアーケアー用化粧品等の中間原料および放
射線障害防護作用のある物質等として極めて有用
な物質である。この2−メルカプトエチルアミン
類の製造法としては、つぎのような方法がある。 (イ) 大過剰の硫化水素のアルコール溶液にアルキ
レンイミンを冷却下に作用させる方法(Ann.、
566、210(1950);J.Chem.Soc.、1944、5)。 (ロ) アルキレンイミンとジアルキルケトンとを反
応させた後、硫化水素、続いてハロゲン化水素
酸で処理する方法(Bull.Soc.Chim.Fr.、1964
2493;Ann.、566、210(1950);特公昭50−
29444;特公昭54−41569)。 (ハ) オキサゾリンに硫化水素を作用させた後、塩
酸水溶液中で加水分解する方法(特開昭54−
128509)。 (ニ) アミノアルキル硫酸エステルを水硫化アルカ
リと硫黄とより生成する硫化水素、および多硫
化アルカリと反応させたのち、塩酸で処理する
方法(特開昭55−11506)。 (ホ) 2−メルカプトチアゾリンを塩酸もしくは臭
化水素酸で加水分解する方法(J.Org.Chem.、
25、869(1960);Ber.、31、2832(1898))。 しかしながら、これらの方法のうち、(イ)〜(ハ)の
方法は、発癌性のあるアルキレンイミンや有毒な
硫化水素ガスを原料として直接使用する点におい
て、また(ニ)の方法は、硫化水素ガスそのものを扱
わないで反応液中で発生させている点では(イ)〜(ハ)
の方法より優れているものの、反応条件がアルカ
リ性側であるため、目的物質である2−メルカプ
トエチルアミン類以外に、これとの分離のむつか
しいビス(2−アミノエチル)スルフイド類およ
び2−メルカプトエチルアミン類の酸化二量体で
あるビス(2−アミノエチル)ジスルフイド類
(通称、シスタミン類)を副生し、2−メルカプ
トエチルアミン類の純度低下および収率低下を避
け得ない点において、さらに(ホ)の方法では、有毒
な硫化水素ガスが反応当量副生する点において、
それぞれ工業的製造法としては問題を含み満足で
きるものではなかつた。 本発明者らは、先行技術のこのような問題点を
解決する方法として、一般式()、 (式中、R1、R2、R3およびR4は水素原子、低級
アルキル基、ヒドロキシ置換低級アルキル基また
はフエニル基を示し、互いに同一でも異なつてい
てもよい。) で表わされる2−メルカプトチアゾリン類と、一
般式() (式中、R1、R2、R3およびR4は一般式()の
場合と同じ意味を示し、Xはハロゲン原子を示
す。)で表わされる2−ヒドロキシエチルアミン
ハロゲン化水素酸塩類とを、多量の水の存在下に
下記反応式()に基づいて反応させることによ
つて、本質的に有毒ガスを発生することのない2
−メルカプトアミン類の製造法をさきに完成し
た。 しかし、この方法では、下記(2)式の副反応が起
り易く、従つて製品純度になお問題があつた。 本発明者らは、この欠点をさらに改良すべく鋭
意検討した結果、前記(1)式の反応は水および塩化
水素の影響を受け易く、反応に用いる水の量が少
ない場合には、(3)および(4)式で示す遂次反応で反
応が進行し、しかもその際(4)式の反応が極めて遅
く、ほゞ選択的に一般式()で表わされる。
S、S′−ビス(2−アミノエチル)ジチオカーボ
ネートが生成することを見い出し、本発明を完成
した。 すなわち、本発明によれば、一般式() (式中、R1、R2、R3およびR4は水素原子、低級
アルキル基、ヒドロキシ置換低級アルキル基また
はフエニル基を示し、互いに同一でも異つていて
もよい。) で表わされる2−メルカプトチアゾリン類と、一
般式() (式中、R1、R2、R3およびR4は一般式()の
場合と同じ意味を示し、Xはハロゲン原子を示
す。)で表わされる2−ヒドロキシエチルアミン、
ハロゲン化水素酸塩類とを、ハロゲン化水素酸お
よび一般式()の化合物に対して20倍モル未満
の量の水の存在下に反応させ、得られる一般式
() (式中、R1、R2、R3、R4およびXは一般式
()および()の場合と同じ意味を示す。) で表わされるS、S′−ビス(2−アミノエチル)
ジチオカーボネート・ジハイドロハライド誘導体
を加水分解することを特徴とする、一般式() (式中、R1、R2、R3、R4およびXは一般式
()および()の場合と同じ意味を示す。) で表わされる2−メルカプトエチルアミン類の製
造方法が提供される。 本発明の方法は、前記の式(3)および(4)に示す2
段の反応により進行する。 この2段の反応は使用する水および塩化水素の
量によつて明らかに区別されるのであり、1段目
の反応終了時における反応生成物は、未反応の2
−メルカプトチアゾリン類および最終生成物であ
る2−メルカプトエチルアミン・ハロゲン化水素
酸塩類を少量含んではいるものの、主成分は一般
式()で表わされるS、S′−ビス(2−アミノ
エチル)ジチオカーボネート誘導体である。 本発明の方法では、反応式(3)に示した1段目の
反応後、その反応生成物、すなわちS、S′−ビス
(2−アミノエチル)ジチオカーボネート誘導体
を分離した後、2段目の反応を行わせてもよく、
あるいは、分離することなく引続き2段目の反応
を行つてもよい。特に、高純度のメルカプトエチ
ルアミン類は、1段目の反応生成物を分離、精製
した後、2段目の反応を行わせることによつて容
易に得られる。 本発明の方法で用いる2−メルカプトチアゾリ
ン類は、前記一般式()で表わされる化合物
で、例えば、2−メルカプトチアゾリン、4−フ
エニル−2−メルカプトチアゾリン、4,5−ジ
フエニル−2−メルカプトチアゾリン、4−メチ
ル−2−メルカプトチアゾリン、4,4−ジメチ
ル−2−メルカプトチアゾリン、4,4−ビス
(ヒドロキシメチル)−2−メルカプトチアゾリ
ン、4−ブチル−5−フエニル−2−メルカプト
チアゾリン、5,5−ジメチル−2−メルカプト
チアゾリン、5−エチル−2−メルカプトチアゾ
リン、4,5−ジメチル−2−メルカプトチアゾ
リン、4,4,5−トリメチル−2−メルカプト
チアゾリン、4,4,5,5−テトラメチル−2
−メルカプトチアゾリン、4,5−ビス(ヒドロ
キシメチル)−2−メルカプトチアゾリン、4−
フエニル−5−ブチル−2−メルカプトチアゾリ
ン、4−プロピル−2−メルカプトチアゾリン、
4−エチル−2−メルカプトチアゾリン、5−プ
ロピル−2−メルカプトチアゾリン、4−メチル
−5−フエニル−2−メルカプトチアゾリン、5
−メチル−2−メルカプトチアゾリン等である。 これらの化合物は公知の方法、すなわちモノ
エタノールアミン類の硫酸エステルに、アルカリ
存在下、比較的取扱い容易な二硫化炭素を反応さ
せる方法(J.Chem.Soc.、1967年、1367頁)、
モノエタノールアミン類にアルカリ存在下、モノ
エタノールアミン類に対して2倍量の二硫化炭素
を反応させる方法(Chemical abstract Vol53
9045e(1959年)、2−ハロゲノエチルアミン類
に、アルカリ存在下、二硫化炭素を反応させる方
法(USP2251459)等により容易に製造すること
ができる。 また、本発明の方法に用いる2−ヒドロキシエ
チルアミンハロゲン化水素酸塩類は一般式()
で表わされる化合物で、例えば、2−ヒドロキシ
エチルアミン、1−フエニル−2−ヒドロキシエ
チルアミン、1,2−ジフエニル−2−ヒドロキ
シエチルアミン、1−メチル−2−ヒドロキシエ
チルアミン、1,1−ジメチル−2−ヒドロキシ
エチルアミン、1−ブチル−2−フエニル−2−
ヒドロキシエチルアミン、2,2−ジメチル−2
−ヒドロキシエチルアミン、2−エチル−2−ヒ
ドロキシエチルアミン、1,2−ジメチル−2−
ヒドロキシエチルアミン、1,1,2−トリメチ
ル−2−ヒドロキシエチルアミン、1,1,2,
2−テトラメチル−2−ヒドロキシエチルアミ
ン、1−フエニル−2−ブチル−2−ヒドロキシ
エチルアミン、1−プロピル−2−ヒドロキシエ
チルアミン、2−プロピル−2−ヒドロキシエチ
ルアミンおよび1−メチル−2−フエニル−2−
ヒドロキシエチルアミン等のハロゲン化水素酸塩
がある。 ハロゲン化水素酸としては、フツ素、塩素、臭
素またはヨウ素の水素酸のいずれであつてもよ
く、なかでも塩素および臭素の水素酸が好まし
く、さらには塩素の水素酸すなわち塩化水素酸が
最も好ましい。 これらの化合物は公知の方法により容易に製造
することができると共に市販品が容易に入手可能
である。 本発明の方法で用いる前記一般式()で表わ
される2−メルカプトチアゾリン類と前記一般式
()で表わされる2−ヒドロキシエチルアミン
ハロゲン化水素酸塩類との使用量は、反応が前記
(3)式により進行するので理論的には、当モルであ
ればよいが反応完結のため、および(2)式の副反応
を抑制するために2−メルカプトチアゾリン類を
等モル量以上に用いる方がよい。好ましくは、2
−ヒドロキシエチルアミン・ハロゲン化水素酸塩
類1モルに対し、2−メルカプトチアゾリン類の
使用量は、1.02〜1.20モルの範囲である。 本発明の方法における1段目の反応では、水の
量が重要な役割をなしている。すなわち、前記(3)
式の反応を選択的に進行させるためには、反応に
用いる水の量は、使用する2−ヒドロキシエチル
アミン・ハロゲン化水素酸塩類1モルに対し20モ
ル未満、特に、1.5〜15モルの範囲が好ましい。 本発明の方法は、本質的には溶剤を必要としな
いが、原料によつては、その溶解性を増すために
必要に応じ、反応に不活性な有機溶剤を共存させ
ても何等本反応を阻害しない。ここで反応に不活
性な有機溶剤とは、原料または生成物質等と反応
しない有機溶剤で、このような溶剤であれば水と
均一に混じる溶剤であつても、また均一に混じり
合わない溶剤であつてもよい。このような溶剤と
しては、例えば、ヘキサン、ヘプタン等の如き脂
肪族炭化水素系溶剤、ベンゼン、トルエン、キシ
レン等の如き芳香族炭化水素系溶剤、エタノー
ル、プロパノール、ブタノール等の如き脂肪族ア
ルコール系溶剤、シクロヘキサノール等の如き脂
環式アルコール系溶剤、ブチルエーテル、シグラ
イム等の如き脂肪族エーテル類、テトラヒドロフ
ラン、ジオキサン等の如き脂環式エーテル類、ジ
メチルスルホキサイド、スルホラン等の如き含イ
オウ不活性有機溶剤、ジメチルホルムアミド等の
如き含窒素不活性有機溶剤等である。 本発明の方法において、2段の反応はいずれも
任意の温度で実施可能であるが、反応速度の点か
ら、50℃以上、好ましくは70℃以上であり、1段
目の反応と2段目の反応は、同一の温度または異
なる温度で行なつてもよい。また、常圧、加圧下
いずれの方式でも実施可能である。 本発明の方法において、式(3)および(4)の反応の
終点は、それぞれ、通常用いられる方法、例え
ば、薄層クロマトグラフイー、ガスクロマトグラ
フイー等により容易に判断出来る。特に、本発明
の1段目の反応終点は一般式()の2−ヒドロ
キシエチルアミン・ハロゲン化水素酸塩類がほゞ
消失していること、および一般式()のS、
S′−ビス(2−アミノエチル)ジチオカーボネー
ト誘導体が主成分であることを確認して判断され
る。 本発明の方法によれば、2段目の反応終了後、
反応溶媒を留去し、濃縮乾固することによつて、
高純度のメルカプトアミン類を高収率で得ること
ができる。さらに純度の高いメルカプトアミン類
とする場合は、この濃縮乾固物を既知の方法で再
結晶することによつて容易に得られる。 以下、本発明の方法を実施例により説明する。 実施例 1 撹拌機、温度計および還流冷却器を備えた100
mlの4ツ口フラスコに、2−メルカプトチアゾリ
ン18.7g(0.157モル)、2−ヒドロキシエチルア
ミン塩酸塩14.5g(0.150モル)、塩化水素5.5g
(0.151モル)および水15g(0.83モル)を入れ、
油浴で95〜100℃に20時間加熱した。生成物を薄
層クロマトグラフイー(以下TLCと略す)で試
験したところ、2−ヒドロキシエチルアミン塩酸
塩はほゞ消失しており、生成物は主としてS、
S′−ビス(2−アミノエチル)ジチオカーボネー
トであることが確認された。この反応物に水40g
(2.22モル)を加え、引続き還流下(98〜100℃)
に30時間加熱撹拌を続けた。反応後、減圧下に濃
縮乾固し34.5gの白色結晶を得た。ヨード滴定に
よる−SH基分析の結果、2−メルカプトエチル
アミン塩酸塩として98.2%の純度であつた。な
お、この結晶には、TLCでは、モノエタノール
アミンや原料のスポツトは殆んど認められなかつ
た。 比較例 1 実施例1記載の反応装置に、2−メルカプトチ
アゾリン18.7g(0.157モル)、2−ヒドロキシエ
チルアミン塩酸塩14.5g(0.150モル)、塩化水素
5.5g(0.151モル)および水60g(3.3モル)を入
れ、還流下(98〜100℃)に50時間加熱撹拌した。
反応後、減圧下に濃縮乾固して36.0gの白色結晶
を得た。ヨード滴定による−SH基分析の結果で
は、2−メルカプトエチルアミン塩酸塩として
92.8%の程度であつた。この結晶をTLCでチエツ
クした結果、原料である2−メルカプトチアゾリ
ンのスポツトは殆んど認められなかつたが、かな
り強いモノエタノールアミン、その他のスポツト
が認められた。 実施例 2 実施例1記載の反応装置に、2−メルカプトチ
アゾリン19.6g(0.165モル)、2−ヒドロキシエ
チルアミン・塩酸塩14.5g(0.150モル)および
20%塩酸27.4g(水1.22モル、塩化水素0.150モ
ル)を入れ、110℃で10時間加熱撹拌した。薄層
クロマトグラフイーで2−ヒドロキシエチルアミ
ン塩酸塩がほゞ消失していることを確認した。室
温まで冷却した後、クロロホルム80mlを加え、未
反応の2−メルカプトチアゾリンを抽出除去し、
濃縮乾固し、イソプロパノールで再結晶し、白色
結晶34.1gを得た。この結晶は 1H−NMR測定
の結果、S、S′−ビス(2−アミノエチル)ジチ
オカーボネート塩酸塩であることが判明した(収
率は2−ヒドロキシエチルアミン塩酸塩に対して
90%)。この白色結晶30g(0.119モル)および20
%塩酸60g(水2.67モル)をガラス製の耐圧容器
に入れ、130℃の油浴で加熱した。時々発生する
ガスを抜きながら、5〜8Kg/cm2の加圧下で15時
間加熱を続けた。反応後、減圧下に濃縮乾固し、
白色の結晶26.9gを得た。ヨード滴定による純度
分析の結果では、2−メルカプトエチルアミン塩
酸塩として99.1%の純度であつた。 実施例 3 実施例1記載の反応装置に、2−メルカプトチ
アゾリン18.7g(0.157モル)、2−ヒドロキシエ
チルアミン臭化水素塩21.3g(0.150モル)、臭化
水素酸12.2g(0.151モル)および水35.0g(1.9
モル)を入れ、95〜100℃で10時間反応させた。
2−ヒドロキシエチルアミン臭化水素酸塩は、こ
の時点でほゞ消失していた。水60g(3.33モル)
加えた後、還流下(98〜100℃)に20時間反応を
続けた。反応後、減圧下に濃縮乾固し、白色結晶
48.8gを得た。ヨード滴定による−SH基分析の
結果では、2−メルカプトエチルアミン臭化水素
塩として97.6%の純度であつた。 実施例 4 実施例1記載の反応装置に4,5−ジフエニル
−2−メルカプトチアゾリン15.0g(0.055モ
ル)、1,2−ジフエニル−2−ヒドロキシエチ
ルアミン塩酸塩12.5g(0.05モル)、塩化水素1.83
g(0.05モル)、水1.8g(0.18モル)および
DMF40mlを入れ、130〜135℃で10時間加熱した。
引続き、水22.5g(1.25モル)を追加した後、還
流下に25時間反応を行つた。反応後、水および
DMFを減圧留去し、29.2gの粘稠な淡黄色の液
体を得た。 1H−NMRおよびIRで同定したとこ
ろ、少量の原料およびDMFを含む1,2−ジフ
エニル−2−メチルカプトエチルアミン塩化水素
塩であることを確認した。 実施例 5 実施例1記載の反応装置に4,4−ジメチル−
2−メルカプトチアゾリン17.6g(0.120モル)、
1,1−ジメチル−2−ヒドロキシエチルアミン
塩化水素塩12.6g(0.100モル)、塩化水素3.65g
(0.10モル)、水5.4g(0.30モル)および1−ブタ
ノール50mlを入れ、105〜110℃で15時間加熱し
た。引続き、水40g(2.22モル)を追加した後、
還流下に40時間反応を行つた。反応後、水および
1−ブタノールを減圧留去することにより、32.9
gの粘稠な淡黄色の液体を得た。これを 1H−
NMRおよびIRで同定した結果、少量の原料と1
−ブタノールを含む1,1−ジメチル−2−メル
カプトエチルアミン塩化水素塩であることを確認
した。 実施例 6 実施例1記載の反応装置に、4,4−ビス(ヒ
ドロキシメチル)−2−メルカプトチアゾリン
18.8g(0.105モル)、1,1−ビス(ヒドロキシ
メチル)−2−ヒドロキシエチルアミン塩化水素
塩15.8g(0.100モル)、塩化水素3.65g(0.10モ
ル)、水9g(0.50モル)およびDMF30mlを入
れ、105〜110℃で15時間加熱した。引続き、水70
g(3.89モル)を追加し、還流下に30時間反応を
行つた。反応後、水およびDMFを減圧留去し、
37.1gの粘稠な淡黄色の液体を得た。 1H−
NMRおよびIRで同定した結果、少量の原料およ
びDMFを含む1,1−ビス(ヒドロキシメチル)
−2−メルカプトエチルアミン塩化水素塩である
ことを確認した。 実施例 7 実施例1記載の反応容器に、4−n−ブチル−
5−フエニル−2−メルカプトチアゾリン13.8g
(0.055モル)、1−n−ブチル−2−フエニル−
2−ヒドロキシエチルアミン塩化水素塩11.5g
(0.05モル)、25%塩酸5g(水0.21モル)および
DMF30mlを入れ、105〜110℃で15時間加熱した。
引続き、25%塩酸50g(水2.08モル)を加え、還
流下に25時間加熱した。反応後、水およびDMF
を減圧留去し、26.9gの粘稠な淡黄色の液体を得
た。 1H−NMRおよびIRで同定した結果、少量
の原料およびDMFを含む1−n−ブチル−2−
フエニル−2−メルカプトエチルアミン塩化水素
塩であることを確認した。 実施例 8 実施例1記載の反応容器に、5−エチル−2−
メルカプトチアゾリン16.2g(0.11モル)、2−
ヒドロキイブチルアミン塩化水素塩12.5g(0.1
モル)、30%塩酸20g(水0.78モル)および1−
ブタノール20mlを入れ、105〜110℃で15時間加熱
した。引続き、30%程度50g(水1.94モル)を加
え、還流下に30時間加熱を続けた。反応後、水お
よび1−ブタノールを減圧留去し、30.6gの粘稠
な淡黄色液体を得た。 1H−NMRおよびIRで同
定した結果、少量の原料と1−ブタノールを含む
2−メルカプトブチルアミン塩化水素塩であるこ
とを確認した。 実施例 9 実施例1記載の反応装置に、5−メチル−2−
メルカプトチアゾリン28g(0.21モル)、2−ヒ
ドロキシプロピルアミン塩酸塩22.3g(0.20モ
ル)および10%塩酸56g(水として2.8モル)を
入れ、100〜105℃で15時間加熱した。生成物を
TLCで調べた結果、2−クロプロピルアミン塩
酸塩はほゞ消失しS、S′−ビス(1−メチル−2
−アミノエチル)ジチオカーボネートが主成分で
あることが判明した。引き続き加熱を続け、更に
40時間反応を続けた。反応後、塩酸を除去し、淡
黄色の湿つたケーキ56.2gを得た。イソプロパノ
ールで再結晶することによつて、融点91〜92℃の
白色結晶42.9gを得た。ヨード滴定による分析の
結果、2−メルカプトプロピルアミン塩酸塩とし
て純度99.0%であつた。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一般式() (式中、R1、R2、R3およびR4は水素原子、低級
    アルキル基、ヒドロキシ置換低級アルキル基また
    はフエニル基を示し、互いに同一でも異なつてい
    てもよい。) で表わされる2−メルカプトチアゾリン類と、一
    般式() (式中、R1、R2、R3およびR4は一般式()の
    場合と同じ意味を示し、Xはハロゲン原子を示
    す。)で表わされる2−ヒドロキシエチルアミン
    ハロゲン化水素酸塩類とを、ハロゲン化水素酸お
    よび一般式()の化合物に対し20倍モル未満の
    量の水の存在下に反応させ、得られる一般式
    () (式中、R1、R2、R3およびR4は、一般式()
    の場合と、Xは一般式()の場合と同じ意味を
    示す。) で表わされるS,S′−ビス(2−アミノエチル)
    ジチオカーボネート誘導体を加水分解することを
    特徴とする一般式() (式中、R1、R2、R3、R4およびXは一般式
    ()および()の場合と同じ意味を示す。) で表わされる2−メチルカプトエチルアミン類の
    製造法。
JP10428383A 1983-06-13 1983-06-13 2−メルカプトエチルアミン類の製造法 Granted JPS59231064A (ja)

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