JPH0416384B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 Ａ 技術分野 本発明は一般的にシートを整合位置に順次整合
させ、その位置でシートをクランプし、その位置
からシートが動かされる時にそのシートをガイド
するシート整合クランプ装置に関する。

Ｂ 背景技術 例えばプリンター、複写器等の如きある複製装
置に於て、情報のコピーはペーパーのカツトシー
トに複製される。典型的にペーパーシートは支持
体に順次に送られ、そこで支持体に整合されクラ
ンプされる。支持体はシートを整合位置に維持
し、その間にそのシートに作用が行はれる。例え
ば支持体はプリントプラテンと係合する様に動か
され、そこで複製さるべき情報に対応する像状パ
ターンでマーク用粒子又はインクシートに転移さ
れる。その後シートは支持体から転写されたパタ
ーンをシートに定着して所望の複製を形成するた
めの装置に送られる。

Ｃ 従来技術の問題点 従来の複製装置はシートを支持体に整合させク
ランプするための多くの異なる機構を採用してい
る。最も一般的にはこれらの機構は支持体にとり
つけられた複数のクランプを含み、各クランプは
整合部分と、整合部分からシートの整合部分に向
けての移動の上流方向へ延在する部分とを有す
る。シートが整合部分に対して整合されると、延
在部分は整合シートの先導縁をその延在部分と支
持体との間にクランプする様に動かされる。この
様な機構はそれらの意図された整合及びクランプ
機能を有効に実施する。しかしながら整合される
シートの先導縁に若干曲がり（カール）があると
機構の延在部分はシートの整合部分へ向けての動
きと干渉を生じ得る。更に整合シートの先導縁は
作用（例えば像転写）が整合したシートに行はれ
てから機構から離れる様に移送される場合に経路
の先の方でいくらかは持ち上げられねばならな
い。

Ｄ 発明の目的 本発明の目的はシートが移送径路に沿つて動く
時に、シートを順次に整合させ、クランプし、ガ
イドする装置を提供することである。この目的は
シート整合部分、シートクランプ部分、シート案
内部分を有する長延部材を備えた装置により達成
させる。長延部材はシート移送径路に関して順次
に第１、第２、第３の位置に動かされる。第１の
位置に於て、整合部分は移動するシートを捕捉
し、停止させてシートの整合を行う。第２の位置
に於て、シートクランプ部分は前述の整合位置に
シートを保持する。第３の位置に於て、クランプ
部分はシートを解放しシートガイド部分はシート
が整合位置から離れる時にシートをガイドする。

Ｅ 発明の開示 さて添付図面について、シート整合、クランプ
及び案内装置が全般的に数字１０で示されてい
る。第１図、第２図に於て、装置１０は長延部材
１２を含み、この長延部材１２は実質的に円形断
面のシャンク１４により画定されるシート整合部
分を含んでいる。シヤンク１４はその縦軸Ｌに沿
つての往復運動及びその縦軸Ｌ囲りの回転のため
に軸受１５により支持されている。回転モーター
１６はシヤンク１４の端部１４ａに作動的に組合
はされた出力軸１８を有する。シートガイド部分
を画定するシヤンク１４の反対端部１４ｂは前記
シヤンクの縦軸に対して角度α₁の向きの平面とし
て形成されている。部材２０により画定されるシ
ートクランプ部分は端部１４に隣接してシヤンク
１４の最高点でシヤンク１４に接続されている。
部材２０はシヤンク１４から実質的に半径方向に
延在しシヤンクの縦軸と、例えば面１４ｂの角度
α₁と実質的に等しい角度α₂で交錯する面に存在す
る。本発明による装置１０は単一の長延部材を含
むものとして記載されるが勿論同様に構成された
長延部材の任意の適宜な数の部材を本装置に使用
することも出来る。

長延部材１２はシートを支持し、シート移動径
路を画定するための表面２４ａを有するプレート
２４の開口２２を貫通する様に位置決めされてい
る。プレート２４は例えばプリンター又は複製器
のシート支持体でもあり、平面的又は曲線的であ
る。長延部材のシヤンク１４の縦軸Ｌはシート支
持面２４ａの面に実質的に垂直でその面に沿つて
可動のシートの移動径路と交錯する。プレート２
４の下面に固定された支持部材２８から静止ピン
２６が延びている。このピン２６はシャンク１４
に形成された周辺溝３０に受入れられている。溝
３０はシヤンク１４がその縦軸Ｌ囲りに回転する
とシヤンクが縦軸に沿つて表面２４ａの面に関し
て往復運動させる様な輪廓となつている。往復運
動の目的は以下に説明する。第３図は長延部材の
シヤンク１４が縦軸囲りに回転する時に、シヤン
ク１４の往復運動のプロツトＰをグラフで示す。
即ちプロツトＰは表面１４ｂの最頂部分の表面２
４ａの面に関するｈで示す垂直の動きをシヤンク
の第４図の位置から開始するθで示す対応角度位
置で表はす。

Ｆ 作用 装置１０の作動の場合、長延部材１２のシヤン
ク１４はモーター１６により第４ａ図に示す当初
位置に回転される。これは第３図に於てθが0°の
位置で表面１４ｂは表面２４ａの面上の最高位置
hmaxにある。当初位置でシヤンク１４はプレー
ト２４に搬送されプレートの表面２４ａに沿つて
矢印Ａの方向に移動するシートＳの移送径路と交
錯する。シートがシヤンクと係合すると、シート
は整合位置に停止される。更にこの当初位置に於
て、クランプ部材２０と面１４ａは顕著に平面２
４ａの上方でありシート移動径路に関して移動径
路への不作動関係となされる。従つてクランプ部
材はシートの整合位置への（即ちシヤンク１４と
の係合への）動きとは干渉しない。

光電装置又は機械的スイツチの如きセンサー３
２はシヤンク１４との係合に動くシートの先導縁
を検出し、その検出時に信号を発生する。この様
な信号はモーター１６を起動するために使用され
る。従つて、長延部材１２のシヤンク１４との係
合へ表面２４ａに沿つてのシートＳの動きに応じ
てモーター１６は起動されてシヤンクを当初位置
から（第４Ａ図〜第９Ａ図に於て）反時計方向に
動かされる。上述の如く、シヤンクの回転で静止
ピン２６は溝３０と協働して溝の輪廓に応じて縦
軸Ｌに沿つてシヤンクを往復運動させる。シヤン
ク１４の第５ａ図、第５ｂ図の位置（θが45°に
等しい）へのシヤンク１４の回転はクランプ部材
２０をプレート２４上のシートの充分上方にその
先端縁を移動させる。クランプ部材は従つて整合
されたシートの先導縁を損傷させることがない。
シヤンクの第６Ａ図、第６Ｂ図の位置（θ＝90°）
への継続した回転はクランプ部材２０がプレート
２４に向けての往復運動となり、シートＳを整合
位置に固定（クランプ）することとなる。クラン
プが行はれた後に、モーター１６は付勢を解か
れ、シヤンクの回転は中断される。溝３０の輪廓
により、シヤンクのクランプ位置（第３図に示す
hce）への往復運動は迅速かつ、円滑に行はれ、
シートを損傷することなくシートの適正なクラン
プを確実に行う。其の後シートへの任意の所要な
作動（例えばそのシートへの像転写）はシートが
プレート２４にクランプされた整合位置に留まつ
たまま行うことが出来る。

シートへの前述の作動の爾后モーター１６は再
起動されて長延部材１２のシヤンク１４を更に同
じ（反時計）方向へ回転させる。第７ａ図、第７
ｂ図の位置（θ＝180°）へ更に回転する間に、溝
の輪廓はシヤンクはプレート２４上方の最高位置
（第３図のhmax）への往復運動を確実となしク
ランプ部材２０を迅速にシートとの係合から離
し、シートを解除する。クランプ部材２０が（上
方から見て）整合シートの先導縁Ｓを完全に外れ
た時、シヤンクの更に第８Ａ図、第８Ｂ図（θ＝
225°）への回転はプレート２４に関してそのシヤ
ンクを下向き方向に往復運動させる。この位置
で、シヤンク１４はその縦軸Ｌについてクランプ
部材を整合シートからシヤンクの反対側とする様
な向きとなり、それによりシートの整合位置から
の動きにクランプ部材が干渉しない様にする。

シヤンク１４の第９ａ図、第９ｂ図（θ＝
270°）の位置への回転で、溝３０の輪廓はシヤン
クと或る高さ（第３図のhrel）へ往復運動させ
る。この様な位置で表面１４ｂは表面２４ａの高
さより下がり整合シートの整合位置からの移動方
向に於て、表面２４ａの高さより上に延びる。モ
ーター１６は再度付勢を解かれシヤンクの回転を
中断し従つてシヤンクはこの位置に留まる。次い
でシートは整合位置から離れて下流方向に動かさ
れる。表面１４ｂは干渉なしに、又従来の機構に
於て必要とされたシートクランプ部材を上昇させ
ることなくシートが長延部材１２をかはすことを
確実とするガイド面として作用する。シートが長
延部材１２をかはした後に、モーター１６は再起
動されシヤンク１４を回転させて第４Ａ図、第４
Ｂ図のその当初位置（θ＝0°）に復帰させる。こ
うして長延部材１２はプレート２４に搬送される
次のシートを順次に整合させ、クランプし、ガイ
ドする準備状態となる。

Ｇ 効果 本発明に基く多くの利点がある。特にシートが
正確に整合され、次いでその整合位置でクランプ
される。其の後シートは解除されその整合位置か
ら動く場合にクランプを行う部材からの干渉なし
にガイドされる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明によるシート整合、クランプ、
ガイド装置の平面図；第２図は第１図シート整
合、クランプ、ガイド装置の線２−２に沿つた部
分的断面を示す側面図；第３図は本発明のシート
整合、クランプ、ガイド装置の動きを表示するグ
ラフで前記装置の垂直方向の動きｈと前記装置の
回転角度θとの関係をプロツトしたもの；第４図
乃至第９図は本発明のシート整合、クランプ、ガ
イド装置の作動に於ける順次の段階を示す図面
で、各図は添字ａ，ｂを有する二つの図の組であ
り、ａは平面図、ｂは側面図を示すものである。 図において、１２……長延部材、１４……整合
部分（シヤンク）、１４ｂ……シートガイド部分、
１６……モーター、２０……シートクランプ部
分、２６……ピン、３０……溝。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 移動経路に沿つて移動するシートを順次に整
   合、クランプ、ガイドを行うための装置で、 前記移動経路を上下方向に通過して軸方向に可
   動のシヤンクを有し前記移動するシートを前記シ
   ヤンクが前記経路を横断する位置にある時にその
   整合位置に停止させる様になされた長延部材と； 前記シヤンクをその軸回りに回転させ、それと
   同時に前記シヤンクの上下運動を生ぜしめる駆動
   部材と； 前記シヤンクから半径方向外方に延びるクラン
   プ部材で、前記シヤンクが下方に動き、前記シヤ
   ンクが回転して前記シート移動の上流に向いた時
   に前記シートを前記経路上にクランプし、前記シ
   ヤンクが上方の動きにより前記シートを解放する
   クランプ部材と； 前記クランプ部材がシートを解放し、回転によ
   り前記シート移動の下流方向にシヤンクの下降と
   共に向いた時に、前記移動するシートをガイドす
   る作用を行う前記シヤンクの上端に設けられたガ
   イド面手段と； を含む装置。 ２ 移動するシートを順次に整合、クランプ、ガ
   イドを行う前記第１項の装置に於て、 前記ガイド面手段は前記シヤンクの縦軸に対し
   て角度を与えられる傾斜面を形成し、前記傾斜面
   は前記クランプ部材が前記移動の下流方向に向け
   られる時に前記下流方向に向けて上方に傾斜して
   いる装置。 ３ 移動するシートを順次に整合、クランプ、ガ
   イドを行う前記第１項、又は第２項の装置に於
   て、前記駆動手段は、 前記シヤンクに接続されたモータと； 前記シヤンクの面上に、前記シヤンクの所望の
   往復的軸方向の上下運動を、前記クランプ部材及
   び前記ガイド面手段の角度的向きに応じて受入れ
   る静止ピンと協同して行う輪廓を有する周辺溝
   と； を含む装置。