JPH04163025A - 管の反転ライニング方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はガス管、水道管、地下埋設管等の管の反転ライ
ニング方法に係り、詳しくは筒状の管内ライニング用長
尺体に牽引索を内装した状態で径方向に折畳み、その折
畳んだ前記長尺体の一端を管の端部部位に固定した状態
で、前記管内に挿通させた牽引索の一端をその管の一端
から他端側に向けて引張って、前記長尺体の内面を外側
に反転させながら前記管の一端側から前記長尺体内に加
圧流体を供給することで、反転した前記長尺体の外側面
を接着剤を介して前記管内面に接着させる管の反転ライ
ニング方法に関する。

〔従来の技術〕

この種の管の反転ライニング方法として、施工現場にお
いて管内に接着剤を注入し、その接着剤の前側にそれの
前方への流出を防ぐせき止め具を配備し、加圧流体の押
圧力と牽引索の牽引力とによって長尺体の反転部分が接
着剤を介してせき止め具を押し進める方法が知られてい
る。

この方法では、予め工場等で長尺体内に接着剤を塗布し
ておき、施工現場での接着剤塗布工程を省略した方法に
比へて、接着剤の硬化反応を生じないように冷却しなが
ら施工現場に長尺体を運ぶ煩わしさや、予めの接着剤塗
布作業かなく、施工コストや施工時間の点て有利なもの
てあった。

〔発明か解決しようとする課題〕

しかしながら、前記従来技術では長尺体を管内に反転す
る工程の直前に接着剤を管内に注入するのであるか、接
着剤が重力によって管内低部へ流れ（垂れ）る傾向があ
るので、水平状の管内面の上部では接着剤か不足しがち
であるとか、エルボやスリーブ部等では管内面とライニ
ング用長尺体周面との間にできる隙間に十分接着剤が充
填できないために長尺体の接着か不確実になるといった
具合に、反転後の長尺体の管内面への接着状態には改善
の余地が残されているものであった。

本発明は長尺体の反転によるライニングと管内面との接
着状態を、管内のどの部位においても良好な状態にする
ことか可能な管の反転ライニング方法を提供することを
目的とするものである。

〔課題を解決するための手段〕

上記目的のために本発明は冒頭に記載した管の反転ライ
ニング方法において、前記管内において前記長尺体の前
側に前記接着剤を充填した状態で、その接着剤が前記長
尺体前方へ流出するのを防止するせき止め部材を、前記
管内て摺動自在で前記長尺体前方に配置し、前記せき止
め部材外周面と前記管内面との間の第１摩擦力を、牽引
索挿通孔の内面と前記牽引索との間の第２摩擦力よりも
大きく設定して、前記せき止め部材に形成した前記牽引
索挿通孔を通して前記牽引索の一端を引張りながら前記
長尺体を反転させ、前記接着剤を介して前記せき止め部
材を押し進めることを特徴とする。

そして、前記せき止め部材を、その外周面の摩擦係数か
、前記孔内面の摩擦係数よりも大となる状態に構成した
り、前記せき止め部材を、その外周面における前記管内
面との接触部面積が、前記孔内面の前記牽引索との接触
部面積より大となる状態に構成しておけば好都合である
。

〔作　用〕

前記特徴手段によると、接着剤の進行方向前側にせき止
に設けた挿通部材を配置したことによって接着剤の前方
流出か極力防止できるように作用する。

牽引索の引っ張り速度は長尺体の反転速度よりも相当（
約２倍）速くなるか、この牽引索とせき止め部材に設け
た挿通穴との摩擦力よりもせき止め部材と管内面とめ摩
擦力の方を大にすることにより、該せき止め部材は牽引
索と一体に進行することはなく、管内面との相対位置を
維持しようとする状態を現出することができ、結果、長
尺体の反転部分が接着剤を介してせき止め部材を強制的
に進行させるようになる。言い換えると、接着剤には、
加圧流体の供給に伴う反転部分の押圧力と、せき止め部
材から受ける抗力とにより圧縮力が作用することになる
ので、横方向の管内面の上部においても長尺体との間に
十分接着剤が充填されるようになるとともに、エルボ、
スリーブ等の段付隅部にも接着剤が充填可能となる等、
従来では接着剤が十分注入できなかった部位を無くすよ
うにすることが可能となる。

〔発明の効果〕

その結果、せき止め部材を新たに用いるという比較的簡
単な手段の変更によって、加圧流体と牽引索とによる長
尺体の反転進行工程に特別な工程を併用するといった煩
わしさなく、従来通りの操作手段のままで、長尺体の管
内面への接着状態を、管内のどの部位においても確実か
つ良好にでき、ライニングによる管の耐久性向上がより
一層期待し得る実用上の利点穴な管の反転ライニング方
法を提供することができた。

〔実施例〕

以下に、本発明による管の反転ライニング方法の実施例
を説明する。

第１図は長尺体であるライニングチューブで管内をライ
ニングする原理を示す断面図である。

地面（１）には流体（例えばガス、水等）を輸送するた
めの鋼製、鋳鉄製あるいは合成樹脂製の管（２）が埋設
されている。ライニングすべき成る距離を隔てて、管（
２）が露出するように堅坑（３）、　（４）が掘削され
る。堅坑（３）、　（４）に露出した管（２）は部分的
に切除されている。

（１５）はせき止め部材であるピグ、（１６）は接着剤
、（１７）は牽引索であるベルト、（５）はライニング
チューブであり、ベルト（１７）は折畳んだ状態のライ
ニングチューブ（５）に内装されている。

ライニングチューブ（５）は管（２）の内径とほぼ等し
いかやや大きい外径を有しており、送出し装置（６）お
よび送風機（７）によってチューブ内面が外側になるよ
うに反転された状態で管（２）内に挿入される。

送出し装置（６）の密閉ケーシング（８）内にはＩＪ−
、ル（９）が設けられている。このリール（９）には、
ベルト（１７）が内装されて、扁平に折りたたまれたラ
イニングチューブ（５）が巻回されている。ライニング
チューブ（５）の端部（１０）は、管（２）の堅坑（３
）側に臨む一端側で、ケーシング（８）に形成された開
口（１１）を外周して固定される。ケーシング（８）内
には、送風機（７）によって圧縮空気が送入される。

また、ベルト（１７）はその断面が第２図に示すように
偏平な長方形状であり、管（２）の出口側の堅坑（４）
に備えた巻取り牽引装置（１８）によって引張られるよ
うになっている。ベルト（１７）は、ピグ（１５）に形
成されたベルト挿通孔（１９）に通した状態で牽引装置
（１８）に連結する。

前記牽引装置（１８）でベルト＜ｌｉ＞を牽引すること
、およびケーシング（８）内に圧縮空気が送入されるこ
とによって、ライニングチューブ（５）の反転部分（１
２）が前進方向（１３）の後方（１４）で加圧され、も
って、反転部分（１２）は矢符（１３）の方向に前進す
る。それによって、ライニングチューブ（５）は、管（
２）の堅坑（３）側の一端から堅坑（４）側の他端に向
けて管（２）内を挿通される。

ピグ（１５）は先端部が半球状を呈する円柱に形成され
、ベルト挿通孔（１９）部分のみ、それ以外の部位より
も低摩擦係数の材質で構成されているとともに、ビグ外
局面（２０）と管内面（２１）との接触面積が、ベルト
挿通孔（１９）とベルト（１７）との接触面積よりも大
きくなっている。それによって、ピグ外局面（２０）と
管（２）内面（２１）との間の第１摩擦力は、ベルト挿
通孔（１９）の内面（２２）とベルト（１７）との間の
第２摩擦力よりも大きく設定されており、これによって
、ピグ（１５）は反転部分（１２）よりも速い速度で進
行するベルト（１７）に引張られて連れ動くことがなく
、結果として反転部分（１２）が接着剤（１６）を介し
てピグ（１５）を押し進めるのであり、接着剤（１６）
にはそれによって圧縮力が作用する。

従って、第３図に示すようなスリーブ（２３）が管（２
）途中に存在しても、その段差（２４）と、ライニング
チューブ（５）とのすき間（２５）に接着剤（１６）か
十分に充填される。

〔別実施例〕

前記ピグ（１５）の後端面を凹凸面に形成したり、半径
方向または周方向に沿って溝を形成したり、ピグ（１５
）後端面に表面の粗いスポンジ状の吸液剤を付設して、
接着剤を保持しやすい構造にしてあっても良い。

ピグ（１５）を、その孔（１９）とベルト（１７）との
嵌め合い公差を外周面（２０）と管内面（２１）との嵌
め合い公差よりも緩くすることや、ベルト（１７）の材
質自体を管（２）の材質よりも低摩擦係数のもので構成
するといったことによって、前記第１摩擦力を前記第２
摩擦力よりも大きく設定しても良い。

またベルト（１７）に代えて断面略円形のロープで牽引
索（１７）にするも良い。

尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を便利にする為
に符号を記すか、該記入により本発明は添付図面の構成
に限定されるものではない。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明に係る管の反転ライニング方法の実施例を
示し、第１図はライニングの原理図、第２図はせき止め
部材の断面図、第３図はスリーブ部のライニングを示す
図である。 （２）・・・・・・管、（５）・・・・・・長尺体、（
１５）・・・・・・せき止め部材、（１６）・・・・・
・接着剤、（１７）・・・・・・牽引索、（１９）・・
・・・・挿通孔、（２０）・・・・・・外周面、（２１
）、　（２２）・・・・・・内面。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、筒状の管内ライニング用長尺体（５）に牽引索（１
   ７）を内装した状態で径方向に折畳み、その折畳んだ前
   記長尺体（５）の一端を管（２）の端部部位に固定した
   状態で、前記管（２）内に挿通させた牽引索（１７）の
   一端をその管（２）の一端から他端側に向けて引張って
   、前記長尺体（５）の内面を外側に反転させながら前記
   管（２）の一端側から前記長尺体（５）内に加圧流体を
   供給することで、反転した前記長尺体（５）の外側面を
   接着剤（１６）を介して前記管（２）内面（２１）に接
   着させる管の反転ライニング方法であって、前記管（２
   ）内において前記長尺体（５）の前側に前記接着剤（１
   ６）を充填した状態で、その接着剤（１６）が前記長尺
   体（５）前方へ流出するのを防止するせき止め部材（１
   ５）を、前記管（２）内で摺動自在で前記長尺体（５）
   前方に配置し、前記せき止め部材（１５）外周面（２０
   ）と前記管（２）内面（２１）との間の第１摩擦力を、
   牽引索挿通孔（１９）の内面（２２）と前記牽引索（１
   ７）との間の第２摩擦力よりも大きく設定して、前記せ
   き止め部材（１５）に形成した前記牽引索挿通孔（１９
   ）を通して前記牽引索（１７）の一端を引張りながら前
   記長尺体（５）を反転させ、前記接着剤（１６）を介し
   て前記せき止め部材（１５）を押し進める管の反転ライ
   ニング方法。 ２、前記せき止め部材（１５）を、その外周面（２０）
   の摩擦係数が、前記孔（１９）内面（２２）の摩擦係数
   よりも大となる状態に構成してある請求項１記載の管の
   反転ライニング方法。 ３、前記せき止め部材（１５）を、その外周面（２０）
   における前記管（２）内面（２１）との接触部面積が、
   前記孔（１９）内面（２２）の前記牽引索（１７）との
   接触部面積より大となる状態に構成してある請求項１ま
   たは２記載の管の反転ライニング方法。