JPH0416265Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、カセツト式ビデオテープレコーダに
使用されるテープ案内装置に関するものである。

従来の技術 以下、図面を参照しながら従来のテープ案内装
置について説明する。第３図は従来のテープ案内
装置の平面図であり、第４図はその要部側面図で
ある。図中、１はカセツト、１ａはばね（図示せ
ず）で常時Ｃ方向に付勢され回動支点１ｂを支点
に回動可能なカセツトリツドである。２はカセツ
ト１に収納され記録又は再生時に引き出されて回
転ヘツドシリンダ３に巻き付けられる磁気テープ
である。４ａ，４ｂ，４ｃ，４ｄおよび４ｅは磁
気テープ２がカセツト１より引き出される前はカ
セツト１内に配置され、記録再生時に磁気テープ
２を引き出し、回転ヘツドシリンダ３に磁気テー
プ２が巻きつくように移動する移動ポストであ
る。５ａ，５ｂ，５ｃおよび６はシヤーシ（図示
せず）に固定され、記録再生時に磁気テープ２を
所定の角度巻き付けて磁気テープ２を案内するテ
ープ案内ポストである。また、７は記録再生時に
ピンチローラ８を圧着して磁気テープ２を駆動す
るキヤプスタンである。９はカセツト１がカセツ
トホルダー（図示せず）に収納されて昇降移動Ａ
の移動時に磁気テープ２が何らかの衝撃によりテ
ープ案内ポスト６を乗り越えたり、もしくはテー
プ案内ポスト６のつば６ａに接触してテープの損
傷を防止するポストキヤツプであり、図示の如く
テープ案内ポスト６の中心軸６ｂに圧入され、そ
の外径はつば６ａよりも大径に設定し、上部には
傾斜面９ａを設け、テープが接触しても損傷を防
止するようになつている。なお、１０はカセツト
の昇降移動中にカセツトリツド１ａを開閉するリ
ツドオープナである。

考案が解決しようとする問題点 しかしながら前述の従来のテープ案内装置にお
いては、ポストキヤツプ９の傾斜面９ａが、必ず
カセツト１の磁気テープ面側に向いていなければ
ならないため、圧入時に方向性が必要であり、製
品としての管理項目が増加し、また部品点数も多
くなり、コストアツプに連がるという欠点を有し
ていた。

本考案は上述の問題点に鑑み、部品点数を増や
さずにカセツトの昇降移動時のテープ案内ポスト
による磁気テープの損傷を防止するテープ案内装
置を提供しようとするものである。

問題点を解決するための手段 前記問題点を解決するために本考案のテープ案
内装置は、カセツト内の磁気テープを保護するた
め一方向に付勢され回動可能にカセツトに保持さ
れたカセツトリツドを、前記カセツトをカセツト
ホルダに挿入するカセツトアツプ位置と前記カセ
ツトから磁気テープを引き出し記録再生するカセ
ツトダウン位置の移動時に開閉する開閉機構部材
の一部を延長し、その延長部にテープ案内部材よ
りも高い位置をとる傾斜面を備えたものである。

作 用 本考案は前記のように構成することにより、ポ
ストキヤツプの圧入時の方向性を管理する必要が
なくなり、また部品点数の増加も抑制される。な
お、本考案の構成においても、カセツトの昇降移
動中に磁気テープがテープ案内ポストを乗り越え
たりテープ案内ポストのつばに接触して損傷する
ということはない。

実施例 以下、本考案の実施例について図面を参照して
説明する。第１図および第２図は本考案の実施例
の平面図と要部側面図を示し、前記第３図及び第
４図で説明したものと同様の部品については同一
の付号を付し、ここでの重複する説明は省略す
る。１１はリツドオープナ１０の一部を延長し、
テープ案内ポスト６の近傍に配設され、上部にな
めらかな傾斜面１１ａを有したテープガイドであ
る。なお、テープガイド１１の幅Ｂはテープ案内
ポスト６のつば６ａよりも大きく設定されてお
り、つば６ａの一部がテープガイド１１よりカセ
ツト側に出ることはない。また、テープガイド１
１の傾斜部の高さＨはテープ案内ポスト６の中心
軸６ｂよりも高く設定されている。

以上のように構成された本実施例のテープ案内
装置においては、カセツトの昇降移動Ａの移動中
に磁気テープ２が何らかの衝撃によりテープ案内
ポスト６側に寄せられても、磁気テープ２がテー
プ案内ポスト６を乗り越えたり、もしくはテープ
案内ポストのつば６ａに接触してテープを損傷さ
せるということをテープガイド１１のなめらかな
傾斜面１１ａにより防止できる。

考案の効果 以上の説明から明らかなように本考案のテープ
案内装置によれば、部品点数を消滅してもカセツ
トの昇降移動時の磁気テープのテープ案内ポスト
の乗り越え、ならびにテープ案内ポストのつばに
よるテープ損傷を防止できるという優れた効果が
得られる。また、部品点数消滅のコストダウンも
さることながら、製品の管理項目も減少し、製品
全体からみると大きなコストダウンに連がるとい
う優れた効果が得られるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例の平面図、第２図は
その要部側面図、第３図は従来例の平面図、第４
図はその要部平面図である。 １……カセツト、２……磁気テープ、６……テ
ープ案内ポスト、１０……リツドオープナ、１１
……テープガイド。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. カセツトから引き出された磁気テープを案内す
   るテープ案内部材と、カセツトホルダに前記カセ
   ツトを挿入するカセツトアツプ位置と前記カセツ
   トから磁気テープを引き出して記録再生可能なカ
   セツトダウン位置の間を前記カセツトが往動する
   ように構成されたカセツト移動手段と、前記カセ
   ツトアツプ位置から前記カセツトダウン位置への
   移動時に前記カセツトに回動可能に付設されたリ
   ツドに当接し、前記リツドの開閉を可能とするリ
   ツドオープナーと、前記リツドオープナーの一部
   を延長し前記テープ案内部材の近傍において前記
   テープ案内部材よりも高い位置をとる傾斜面を有
   するテープガイドとを具備し、前記テープガイド
   の傾斜面は前記リツドの回動動作中に前記リツド
   と当接しないように配され、かつ前記傾斜面は前
   記カセツトの前面に架張された磁気テープと対向
   する位置に配されてなることを特徴とするテープ
   案内装置。