JPH0416251A - キッシュ・グラファイトの回収方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、特にＴＨ，Ｍ３．石を用いるキンシュ・グラ
ファイトの回収方法に関する。

〔従来の技術］ 周知のように、鉄や合金鉄の精錬工程や加工工程におい
てスラグが発生するが、発生したスラグの冷却に伴って
このスラグ層内や層表面にキンシュ・グラファイトが生
成される。すると、これは大気中に飛散して周辺の建造
物や種々の機器等に付着して悪影響を及ぼす他、周辺の
作業環境の悪化を招くため、キンシュ・グラファイトの
飛散を防止するためにこれを回収する必要がある。

キッシュ・グラファイトの回収手段としては、例えば以
下に記載するような方法が一般的である。

■　キッシュ・グラファイトの飛散箇所にバグフィルタ
を配備して、これによりグラファイトを回収することに
よりその飛散を防止している。

■　キッシュ・グラファイトの飛散箇所に散水してその
飛散を防止している。

■　キッシュ・グラファイトの発生量が特に多い場合に
は、水を加えてスラリー状にしたり、或いは密閉さ　れ
た屋内にて散水冷却してキンンユ・グラファイトを湿潤
することによって飛散を防止している。

［発明が解決しようとする課題］ 上記したような回収方法は何れもそれなりにキッシュ・
グラファイトの飛散防止効果があるが、その防止効果の
程度と設備費等の観点からすると、未だに以下に説明す
るような問題点がある。

先ず、バグフィルタによる方法では、飛散するキッシュ
・グラファイトを全てバグフィルタに送り込むことがで
きず、その飛散防止が不完全であるのに加えて、バグフ
ィルタ方式の集塵装置は設備費の点で高価であり経済的
にも好ましくない。

また、散水、加水処理、或いは密閉された屋内で湿潤す
る方法では、キッシュ・グラファイトは通常スラグの表
面に生成されるため、極めて大量の水を供給しなければ
ならず、給水設備が大型化するのに加えて、加水時に発
生する７気等により給水設備の寿命が短縮され、上記と
同様に経済的に好ましくない。さらに、寥気発生による
作業環境の悪化の問題も残される。

従って、本発明はより少ない費用で確実にキッシュ・グ
ラファイトの飛散を防止し得るキッシュ・グラファイト
の回収方法の提供を目的とする。

〔課題を解決するための手段〕 発明者等はスラグの冷却に伴ってスラグ層の表面に生成
されるキッシュ・グラファイトの生成過程において、こ
れらの中に磁性物質である鉄が混入することに着目して
上記問題を解決したものであって、従って本発明に係る
キッシュ・グラファイトの回収方法の要旨は、鉄の精錬
工程において発生するスラグの冷却に伴って咳スラグ層
の裏面に生成されるキッシュ・グラファイトを″を磁石
により吸着し、該電磁石を水容器に注水されている水に
浸漬すると共に消磁することを特徴とする。

〔作用〕

本発明に係るキッシュ・グラファイトの回収方法によれ
ば、キッシュ・グラファイトにはその生成過程において
磁性物質である鉄が混入するので、このキンシュ・グラ
ファイトは１１６１石に吸着され、そして電磁石が水に
浸漬されると共に消磁されると、電磁石に吸着されてい
るキッシュ・グラファイトは電磁石から離れて水に混入
する。そして、水容器には定量の注水を繰り返すだけで
良いので、水の消費量を少なくすることができる。

〔実施例〕

本発明の１実施例を、キッシュ・グラファイトの回収設
備の構成説明図の第１図を参照しながら以下に説明する
。

即ち、同図に示す符号（］）は周知の構成になる門型の
軌道走行うレーン（以下、クレーンという）であり、こ
のクレーン（１）には電磁石としてのリフティングマグ
ネット（以下、リフマグという）（２）が昇障かつこの
クレーン（１）の支柱の間で往復動自在に垂設されてい
る。また、クレーン（１）の軌道の間には、これと平行
に複線になる軌道が敷設され、そしてスラグ（Ｓ）を受
滓しているスラグ容器（３）が載置されてなるスラグ運
搬台車（４）が一方の軌道上を走行するようになってお
り、また他方の軌道上には水色）が注水されている水容
器（５）が載置されてなる水運搬台車（６）が走行する
ようになっている。

さらに、水運搬台車（６）が走行する軌道の反スラグ運
搬台車（４）側の路盤には、後処理工程に輸送される前
に、後述する方法により水容器（５）中に集積されたキ
ンシュ・グラファイトを一時的に貯蔵する処理ピント（
７）を設けてなる構成になっている。

以下、上記構成になるキノツユ・グラファイトの回収設
備の使用態様を説明すると、先ず精錬工程で生した溶融
スラグがスラグ容器（３）により受滓され、スラグ容器
（３）はスラグ運搬台車（４）により所定の位置に輸送
されてくる。

ところで、スラグ容器（３）に受滓された溶融している
スラグ（Ｓ）は次第に冷え、冷却に伴って過飽和状態に
なった炭素はキッシュ・グラファイトとしてスラグ層内
や層表面に析出するが、この析出過程においてグラファ
イト中に鉄が混入する。

故に、グラファイト自体は非磁性体であるが、キノツユ
・グラファイトに鉄が混入しているが故に、これは磁石
に吸着されることとなる。

従って、リフマグ（２）を降下させ、スラグ層の上表面
に近接させると、リフマグ（２）にキノツユ・グラファ
イトが吸着される。次いで、リフマグ（２）を上昇させ
、次いで水容器（５）の方向に移動し、再びリフマグ（
２）を降下させてこれを水容器（５）中の水（ハ）に浸
漬すると共に、リフマグ（２）の磁力を消磁すれば吸着
しているキッシュ・グラファイトはリフマグ（２）から
離れて水容器（５）中の水（へ）に混入する。

キンシュ・グラファイトには、水面に浮上するもの、水
中に浮遊するものの他、水中に沈澱するものとの３種類
のものがあるが、何れも大気中に飛散したりすることが
ない。

そして、上記したような繰り返し作業によって、水容器
（５）中の水（ハ）にキッシュ・グラファイトが満たさ
れてスラリー状になると、水容器（５）からスラリー状
のキッシュ・グラファイトが処理ピント（７）内に排出
されると共に一時的に貯蔵される。

以上の説明から良く理解されるように、この実施例にな
るキンシュ・グラファイトの回収方法によれば、既設の
設備を活用し得るのに加えて、順次水容器（５）中への
所定量の水（ハ）の注水で良いから水供給設備は極めて
小規模で良く、しかも従来の加水による回収方法のよう
に蒸気が発生したりするようなこともない。

因みに、大気中に飛散するキッシュ・グラファイトを吸
着紙に吸着させると共に、その吸着量の多少を顕微鏡に
よって観察することにより、この実施例になる回収方法
と従来の回収方法とによるキッシュ・グラファイトの飛
散量は、少なくとも従来の回収方法による場合の１／１
０以下に減少しており、キッシュ・グラファイトの回収
能力が極めて優れていることを確認した。

勿論、従来の回収方法では回収能力が劣るために大気中
の飛散キッシュ・グラファイトを目視によって観察する
ことができるのに対して、本実施例では全く目視観察す
ることができなかった。

なお、上記した実施例は本発明の１具体例にすぎず、従
って上記実施例によって本発明の技術的思想の範囲が限
定されるものではない。

〔発明の効果〕

以上詳述したように、本発明に係るキッシュ・グラファ
イトの回収方法によれば、鉄を含むキッシュ・グラファ
イトは電磁石に吸着され、そして電磁石が水に浸漬され
ると共に消磁されると、キッシュ・グラファイトは！磁
石から離れて水に混入するので飛散することが少なくな
り、バグフィルタのように高価な集塵設備を設ける必要
がなくなり、また水容器への水の注水の繰り返しのため
水の消費量が少なくて済むのに加えて、蒸気の発生もな
くなり、キッシュ・グラファイトの飛散防止能力の向上
と、回収設備に要する設備費や運転費の低減と、作業環
境の改善とに対して極めて多大な効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例に係るキッシュ・グラファイト
の回収設備の構成説明図である。 （１）−・・クレーン、（２）−・・リフマグ、（３）
−・・スラグ容器、（４）−・・スラグ運搬台車、（５
）−・・水容器、（６）−・・水、運搬台車、（７）・
・・処理ピット、（５）・・・水、（Ｓ）−・・スラグ
。 特許出願人　株式会社神戸製鯛所

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）鉄の精錬工程において発生するスラグの冷却に伴
   って該スラグ層内や層表面に生成されるキッシュ・グラ
   ファイトを電磁石により吸着し、該電磁石を水容器に注
   水されている水に浸漬すると共に消磁することを特徴と
   するキッシュ・グラファイトの回収方法。