JPH04161404A - 液状有機物高吸収性樹脂 - Google Patents

液状有機物高吸収性樹脂

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JPH04161404A
JPH04161404A JP28982690A JP28982690A JPH04161404A JP H04161404 A JPH04161404 A JP H04161404A JP 28982690 A JP28982690 A JP 28982690A JP 28982690 A JP28982690 A JP 28982690A JP H04161404 A JPH04161404 A JP H04161404A
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JP
Japan
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resin
vinyl
liquid organic
polymer
vinyl ester
Prior art date
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Pending
Application number
JP28982690A
Other languages
English (en)
Inventor
Gouichi Ueno
剛市 植野
Takashi Nakajima
隆 中島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Unitika Chemical Co Ltd
Original Assignee
Unitika Chemical Co Ltd
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Publication date
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  • Solid-Sorbent Or Filter-Aiding Compositions (AREA)
  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は液状有機物高吸収性樹脂に関するものであり、
詳細には、アルコール系、炭化水素系。
エステル系、ケトン系等の液状有機物に溶解することな
く、液状有機物を自重の数倍から数十倍を超えて吸収保
持することができる液状有機物高吸収性樹脂に関するも
のでる。
(従来の技術) 液体を吸収保持する性質を有する樹脂として。
デンプン−アクリロニトリルグラフト重合体加水分解物
、デンプン−アクリル酸グラフト重合体の中和物、架橋
カルボキシメチルセルロース、アクリル酸エステル−酢
酸ビニル共重合体の鹸化物。
架橋ポリビニルアルコール変性物等が知られている。し
かし、これらの高吸収性樹脂の吸収対象物は水、尿ある
いは汗等の水性の液状物に限られていた。
また、これらの高吸収性樹脂は芳香剤、消臭剤。
殺菌剤などの基材としても利用されている(特開昭57
−6658号、特開昭59−189855号)。すなわ
ち。
芳香剤、消臭剤、殺菌剤等を水性エマルジョンとしであ
るいは水との混合物として高吸収性樹脂に吸収させて用
いられていた。
ところが、−船釣に芳香剤、消臭剤、殺菌剤等は有機溶
剤や油溶解性の有機化合物であるので。
水性エマルジョンや水との混合物等にせずに直接吸収す
る樹脂が望まれていた。
また、海難事故や交通事故等によってタンカーやタンク
車等より流出した多量の油や有機溶剤等の液状有機物を
吸収回収するための物質としては。
不織布等のシートが一般的に用いられていた。これは毛
細管現象を利用するものであって、吸油率は自重の数倍
までであり、かつ吸収した液体に対する保持力がほとん
どないので1回収作業に困難を極め、かつ回収不完全と
なるので海洋汚染等の環境汚染の原因ともなっていた。
(発明が解決しようする課題) このように液状有機物高吸収性樹脂に対する潜−在的な
需要があるにもかかわらず、このような樹脂は提供され
ておらず、また、あっても実用に耐え得るようなものが
なかった。
このような状況に鑑み1本発明の課題は、液状有機物を
多量に吸収保持することができる液状有機物高吸収性樹
脂の提供にある。
(課題を解決するための手段) 本発明者等は上記課題を解決するために鋭意検討した結
果、鹸化度が重合体の構成単位で1〜65モル%である
ビニルエステル系重合体のビニルアルコール単位を部分
的にあるいは全て架橋した樹脂は液状有機物に溶解する
ことなく、液状有機物を自重の数倍から数十倍を超えて
吸収保持することができるという知見を得1本発明に到
達した。
すなわち9本発明は、鹸化度が重合体の構成単位で1〜
65モル%であるビニルエステル系重合体のビニルアル
コール単位を部分的あるいは全て架橋したものであるこ
とを特徴とする液状有機物高吸収性樹脂を要旨とするも
のである。
次に本発明をさらに詳細に説明する。
本発明において用いられるビニルエステル系重合体は、
ビニルエステルを溶液重合、乳化重合。
懸濁重合等の常法の重合方法で得られる。
ビニルエステルとしては蟻酸ヒニル、 酢酸1:”=ル
、プロピオン酸ビニル、酪酸ビニル、ラウリン酸ビニル
等が挙げられ、これらを単独でまたは2種以上を混合し
て重合成分として用いることができる。これらのうち、
特に酢酸ビニルが工業的には好ましい。また、これらの
ビニルエステルと共重合可能なエチレンやプロピレン等
のαオレフィン、アルキルビニルエーテル、バーサチッ
ク!ビニル、アクリルアミド等を1本発明の効果を損な
わない範囲で重合成分として用いてもよい。
ビニルエステル系重合体を鹸化する方法としては常法の
鹸化方法が挙げられ1例えばアルカリ触媒または酸触媒
の存在下で、加水分解またはメタノール分解によって得
られる。
ビニルエステル系重合体の鹸化度は重合体の構成単位で
1〜65モル%、好ましくは10〜35モル%とする。
鹸化度が1モル%未満では架橋が不十分となり、得られ
る樹脂が液状有機物に溶解してしまう。また、鹸化度が
65モル%を超えると疎水性が失われ親水性の樹脂にな
るので液状有機物の吸収性が著しく低下する。
ビニルアルコール単位を架橋する方法としては架橋剤を
用いるか、あらかじめOH基と架橋する官能基を重合体
中に導入しておく方法がある。
架橋剤としてはグリオキザール、ジアルデヒドデンプン
等のジアルデヒド類、N−メチロールメラミン等のN−
メチロール化合物、ジカルボン酸。
イソブチレン−無水マレイン酸共重合体等のエステル結
合を利用したもの、エピクロルヒドリン。
ジイソシアネート、TiO(So、)等が挙げられる。
これらの中でビニルアルコール単位のOH基に対する反
応しやすさや反応効率からジアルデヒド類が好適である
また、あらかじめ重合体中に導入しておく官能基として
はカルボキシル基、エポキシ基、シリル基等が挙げられ
、特にカルボキシル基が好ましい。
これらの官能基を導入しておくと、官能基とOH基間で
容易に熱架橋して、液状有機物に溶解せず。
かつ吸収量の大きい樹脂を得ることができる。また、官
能基を導入するたtの化合物としては共重合反応性や経
済性の点からマレイン酸、アクリル酸、イタコン酸等の
カルボキシル基を有する化合物が好適に用いられ、特に
マレイン酸が好ましい。
これらの官能基を導入するには9重合時にこれらの官能
基を有する化合物を重合成分として用いる。この際、官
能基の導入割合は重合体の構成単位テ0.1〜15モル
%、好ましくは1〜5モル%とする。これらの官能基が
0.1モル%未満では架橋が十分でなく、得られる樹脂
は液状有機物に溶解するので、所期の目的が達成されな
い。官能基が15モル%を超えると架橋構造が緻密にな
りすぎて液状有機物の吸収性が著しく低いものとなって
しまう。
本発明の液状有機物吸収性樹脂が吸収可能なものとして
は、メタノール、エタノール、プロパツール等のアルコ
ール類、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族類、
クロロホルム、ジクロロエチレン、トリクロロエチレン
、モノクロルベンゼン等のハロゲン化合物、アセトアル
デヒド等のアルテヒド類、アセトン等のケトン類、酢酸
メチル。
酢酸エチル、燐酸トリクレジル等のエステル類。
蟻酸、酢酸等の有機酸が挙げられる。また、これらの混
合物や油類(油や石油)も吸収可能である。
本発明の液状有機物吸収性樹脂の形状は目的によって粉
状、頚粒状、シート状、塊状等様々な形状に加工して使
用することができる。また紙や布帛にコートして使用す
ることもできる。
さらに、シリカ、炭酸カルシウム等の無機充填剤9発泡
剤、可塑剤を本発明の効果を損なわない範囲で混入させ
てもよい。
(実施例) 以下9本発明を実施例によって具体的に説明するが1本
発明はこれらによってなんら限定されるものではない。
なお、有機溶剤吸収率の測定は次のようにして行った。
顆粒状サンプル1gを各種有機溶剤10100Oに1時
間浸漬し、有機溶剤を吸収して膨潤してゲル状となった
樹脂を取り出し、余剰に付着している有機溶剤を軽く紙
で拭いさり膨潤樹脂の重さを測定し、樹脂の自重に対す
る吸収倍率を求めた。
実施例1 ポリ酢酸ビニル(重合度: 1820)をNaOHを触
媒としてメタノール中で鹸化して、鹸化度13.1モル
%のポリ酢酸ビニルの部分鹸化物を得た。これに架橋剤
としてグリオキザールをポリ酢酸ビニルの部分鹸化物1
00重量部に対して5重量部添加し、真空乾燥器で80
℃、1時間乾燥して0.5mm径の顆粒状物を得た。こ
の顆粒状物を110℃で2時間熱処理した後、エタノー
ルに投入してエタノールに対する吸収率を測定したとこ
ろ樹脂の自重の45倍の吸収率であった。また、メタノ
ール、トリクレンに対する吸収率はそれぞれ75倍、6
4倍であった。
比較例1 実施例1で得たポリ酢酸ビニルの部分鹸化物に架橋剤を
添加しない他は同様に処理し、得られた樹脂をエタノー
ルに投入したところ、樹脂は完全にエタノールに溶解し
てしまった。
比較例2 実施例1で用いたポリ酢酸ビニルを鹸化しない他は実施
例1と同様に処理し、得られた樹脂−をエタノールに投
入したところ、樹脂は完全にエタノールに溶解してしま
った。
比較例3 実施例1で用いたポリ酢酸ビニルを鹸化度75モル%に
調節し、実施例と同様にして架橋処理を施し、得られた
樹脂をメタノールに投入したところ。
1.2倍の吸収率であった。
実施例2〜5.比較例4〜8 第1表に示すマレイン酸変性度のマレイン酸変性ポリ酢
酸ビニル共重合体(重合度: 1650)を。
NaOHを触媒としてメタノール中で鹸化し、第1表に
示す鹸化度のマレイン酸変性ポリ酢酸ビニル部分鹸化物
を得た。これを真空乾燥器で80℃。
1時間乾燥して0.5mm径の顆粒状物を得た。この顆
粒状物を110℃で2時間熱処理を行って、メタノール
に対する吸収率を測定した。結果を第1表に示す。さら
に実施例3の樹脂の各種有機溶剤に対する吸収率を測定
した。結果を第2表に示す。
なお、比較例4は鹸化をおこなわなかったものである。
第1表 第2表 実施例6 エチレンー酢酸ビニル−マレインR鹸化物(エチレン単
位:40モル%、酢酸ビニル単位=45モル%、ビニル
アルコール単位:11モル%、マレイン酸単位:4モル
%)を130℃で2時間熱処理し。
架橋して得られた樹脂を0.5mm径の顆粒状に粉砕し
た。この樹脂の酢酸メチルに対する吸収率を測定したと
ころ樹脂の自重の75倍であった。また。
軽油、大豆油およびベンゼンに対する吸収率はそれぞれ
62倍、 51倍、80倍であった。
(発明の効果) 以上のように構成されているので1本発明の液状有機物
吸収性樹脂は、アルコール系、炭化水素系、エステル系
、ケトン系等の液状有機物に対して溶解することなく、
液状有機物を自重の数倍から数十倍を超えて吸収保持す
ることができる。したがって、このような性質を利用し
て溶剤、漏油。
廃油等の吸収回収処理剤として、溶剤分離剤としである
いは芳香剤、殺菌剤、殺虫剤等の各種誘引剤の基材とし
て用いることができる。さらに1本発明の液状有機物吸
収性樹脂にアルコール類等の可燃性物質を吸収保持させ
たものは固形燃料としても使用できる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)鹸化度が重合体の構成単位で1〜65モル%であ
    るビニルエステル系重合体のビニルアルコール単位を部
    分的あるいは全て架橋したものであることを特徴とする
    液状有機物高吸収性樹脂。
  2. (2)ビニルエステル系重合体が重合体の構成単位で0
    .1〜15モル%のカルボキシル基を含有する重合体で
    ある請求項(1)記載の液状有機物高吸収性樹脂。
JP28982690A 1990-10-26 1990-10-26 液状有機物高吸収性樹脂 Pending JPH04161404A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021008545A (ja) * 2019-06-28 2021-01-28 株式会社クラレ ビニルアルコール系架橋共重合体

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021008545A (ja) * 2019-06-28 2021-01-28 株式会社クラレ ビニルアルコール系架橋共重合体

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