JPH04161176A - ゴルフクラブヘッド及びその製造方法 - Google Patents

ゴルフクラブヘッド及びその製造方法

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JPH04161176A
JPH04161176A JP2289947A JP28994790A JPH04161176A JP H04161176 A JPH04161176 A JP H04161176A JP 2289947 A JP2289947 A JP 2289947A JP 28994790 A JP28994790 A JP 28994790A JP H04161176 A JPH04161176 A JP H04161176A
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head
mold
molding
club head
golf club
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JP2289947A
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English (en)
Inventor
Tadahiro Miyama
深山 忠宏
Koji Sakai
浩司 酒井
Mitsuya Watanabe
渡辺 光哉
Hikoichiro Yamada
山田 彦一郎
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Mizuno Corp
Teijin Hercules Chemical Co Ltd
Original Assignee
Mizuno Corp
Teijin Hercules Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、合成樹脂製ゴルフクラブヘッド及びその製造
方法に間するものである。
(従来の技術) 現在市場に出回っている、合成樹脂を主体として形成さ
れたゴルフクラブヘッド(以下ヘッドと略す、)として
は、外殻強度層が樹脂単体で形成されたものと強化材を
混入した合成樹脂で形成されたものがあるが、通常は、
強化材で強化された樹N11、すなわち褒維強化樹N(
以下FRPと略す、)製のヘッドがほとんどである。
FRPmヘッドの構成としては、長繊維に樹脂を含浸し
たものを金型に配置後、金型を圧練して加熱硬化させて
成形するいわゆるコンブレッション成形法で成形したヘ
ッドや、短繊維を樹脂中に混入して、該11脂を金型内
に射出注入して成形するいわゆるインジェクション成形
法で成形したヘッド等がみられる。
これらのヘッドに使用する強化材としては、種々の合成
繊維、セラミックス、金属繊維等が使用される。マトリ
ックス用の合成樹脂としては、ポリアミド樹脂等の熱可
塑性樹脂や、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂等の熱硬
化性樹脂が使用されている。
(発明が解決しようとするam> これら従来のヘッド及びその製造方法には以下のような
問題点があった。
即ち、ポリアミド樹脂を使用するものにあっては、成形
中に吸湿による変貿の恐れがあること、また、熱可塑性
樹脂の一般的性質として、熱変形温度が低く、炎天下の
車中や直射日光下での性状維持に難点があること、曲げ
弾性と衝撃強度の要求特性を同時に満足させることが出
来ないことなどの問題点があった。
エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂等の従来からの熱硬化
性樹脂を使用する場合は、強化繊維に樹脂を含浸してプ
リプレグ化することや、前記プリプレグをヘッド成形用
の芯材に巻き付けて金型内に配置することなと、成形前
段階の手間がかかること、硬化時間が20〜40分間と
成形サイクルが長いこと、樹脂自体がもともと脆く、耐
摩耗性、振動吸収性に劣るなとのFW5B点があった。
(問題点を解決するための手段) 本発明は上記従来の欠点に鑑み、強度、振動特性、耐摩
耗性に優れ、経時特性が安定したヘッドを提供しようと
するものである。
本発明は、ヘッド本体の外殻強度層を、架橋メタセシス
重合体を生成しうるメタセシス重合性モノマーとメタセ
シス重合触媒系との液状樹脂成形により形成したことを
特徴とするヘッドである。
本発明のヘッドにおいては、上記樹脂単体で成形するこ
ともできるが、種々の補強繊維、たとえば、ガラス繊維
、炭素繊維、セラミック系ファイバー、ボロン繊維、タ
ングステン繊維、モリブデン繊維、鋼繊維、ベリリウム
繊維、ステンレス繊維等の無機繊維、ポリアミド系繊維
、ポリエステル繊維、アラミド繊維等の合成前W*維等
を強化材として用いることも出来石、但し、かかる繊維
は、メタセシス重合触媒系を急速に不活性化する成分を
有していたり、表面処理を施されており、これが不活性
化することがあり、実際の使用にあたっては、そういっ
た作用が強くないことを確認する必要がある。又逆に、
本発明で用いるメタセシス重合体との接着性を向上せし
めるための処理、例えば、ノルボルネン環を有するシラ
ン処理剤で処理する方法等をとることも出来る。
本発明のヘッドを樹脂単体で成形した場合には、成形し
たヘッドの比重が従来のエポキシ樹脂の比重1.2にに
比べて例えば1.03と小さくできるので、樹脂単体の
場合はもちろん、補強繊維を用いた場合てあっても、ヘ
ッド芯材に外殻を形成する樹脂とは異なる比重を冑する
材料を用いたり、中空とすることにより、ヘッドの形状
や体積の設計の自由度が向上する。
本発明のヘッドを、補強繊維を用いて成形する場合には
、上記補強aimをミルドファイバー、マット、繊物、
ブレード、ロービング状等の製品に加工した形状で、こ
れらを単独または絹み合わせて使用してもよい、この場
合の繊維含有率は、樹脂の粘度、補強繊維の種類、設計
するヘッドの特性に応じて任意に選ぶことが出来るが、
通常5〜80重量%程度の割合で、好ましくは10〜7
0重量%程度である。上記補強繊維の配置については、
重量をヘッドの周辺に分散してスィートエリアの拡大を
図るなめ、ヘッドの表層の全部または一部に配置するこ
とが好ましい、  そして、表層より内側の内層中の補
強繊維の割合が、少ないかまたは樹脂単体であるように
配置するのが好ましい。
本発明に用いられる架橋メタセシス重合体を生成しつる
メタセシス重合性モノマーの好適な実施例としては、ジ
シクロペンタジエン、トリシクロペンタジエン、シクロ
ペンタジエン−メチルシクロペンタジエン共二量体、5
−エチリデンノルボルネン、ノルボルネン、ノルボルナ
ジエン、6−シクロへキセニルノルボルネン、!、4.
5.8−ジメタノ−+、4,4a、 5.6+7.8,
8a−オクタヒドロナフタレン、1.4−メタノ−1,
4,4a、5+8.7,8.8a−オクタヒドロナフタ
レン、6−ニチリデンー1.4.5,8−ジメタノ−1
,4,4a、5,6,7,8,8a−オクタヒドロ−ナ
フタレン、6−メチル−1,4,5,8−ジメタノ−L
L4a。
5.6,7,8,8a−オクタヒドロナフタレン、1.
4.5.8−ジメタノ−1,4,4a、5,8,8a−
ヘキサヒドロナフタレン、エチレンビス(5−ノルボル
ネン)などの1〜3個のノルボルネン構造を有する環状
オレフィンの一種または二種以上の混合物をあげること
が出来るが、特にジシクロペンタジエンまたは、それを
主体とするモノマーの混合物が好適に用いられる。
又必要に応じて、酸禦、!素等の異種元票を有するメタ
セシス重合性環状化合物を用いることもできる。かかる
極性モノマー類は、ジシクロペンタジエン等との共重合
で用いられることが多い。
かかる極性モノマーも、ノルボルネン構造単位を有する
ものが好ましく、かつ、極性基としてはエステル基、エ
ーテル基、シアノ基、N−置換イミド等が好ましい。
かかる共重合モノマーの具体例としては、6−メドキシ
カルボニルノルボルネン、5−(2−エチルへキシロキ
シ)カルボニル−5−メチルノルボルネン、6−ジアツ
ー1,4.5.8−ジメタノ−1,4,4a、5,6,
7,8.8a−オクタヒドロナフタレン、N−ブチルナ
デック酸イミド等をあげることが出来る。
上述した如き、メタセシス重合性モノマーは、メタセシ
ス重合触媒を不活性化する如き不純物が極力少ないもの
であることが要求される。
本発明で用いるメタセシス重合触媒系における主触媒成
分としてはタングステン、しニウム、タンタル、モリブ
デン等のハライドなとの塩類が用いられるが、タングス
テン及びモリブデンの化合物が好ましく特にタングステ
ン化合物が好ましい。
かかるタングステン化合物としては、タングステンハラ
イド、タングステンオキシクロライドなどが好ましく、
より具体的には、タングステンヘキサクロライド、タン
グステンオキシフaうなどが好ましい、又有機アンモニ
ウムタングステン塩酸等が用いることが出来る。かかる
タングステン塩化合物は、直接モノマーに添加すると、
直ちにカチオン重合を開始することがわかっており好ま
しくない、従ってタングステン塩化合物は、不活性溶媒
、例えばベンゼン、トルエン、クロロベンゼンなどに予
め懸濁し、少量のアルコール系化合物またはフェノール
系化合物を添加することによって可溶化させて使用する
のが好ましい。
さらに上述した如き、好ましくない重合を予防するため
にタングステン化合物1モルに対し、約1〜5モルのル
イス塩基またはキレート化剤を添加することが好ましい
、かかる添加剤としてはアセチルアセトン、アセト酢酸
アルキルエステル類、テトラヒドロフラン、ベンゾニト
リルなどをあげることが出来る。
かくして、触媒成分を含むモノマー溶液(溶液A)は、
実用上充分な安定性を有することになる。
一方メタセシス重合触媒における活性化剤成分は、周期
律表第1〜第■族の金属のアルキル化物を中心とする有
機金属化合物、特にテトラアルキルスズ、アルキルアル
ミニウム化合物、アルキルアルミニウムハライド化合物
が好ましく、具体的には、塩化ジエチルアルミニウム、
ジ塩化エチルアルミニウム、トリオクチルアルミニウム
、ジオクチルアルミニウムアイオダイド、テトラブチル
錫などをあげることが出来る。これら活性化剤成分とし
ての有機金属化合物を、原料単量体に溶解することによ
り、もう一方の溶液(溶液Bと呼ぶ)が形成される。
本発明においては、基本的に前記溶液A及び溶液Bを混
合することによって、架橋重合体成形物を得ることが出
来るが、上記組成のままでは、重合反応が非常に速く開
始されるので、成形用鋳型に充分流し込まない間に硬化
が起こることがあり、度々間層となる場合が多く、前述
のごとくそのために活性調節剤を用いることが好ましい
かかる調節剤としては、ルイス塩基類が一般に用いられ
、就中エーテル類、エステル類、イミド類、ニトリル類
、ピリジン誘導体などが用いられる。具体例としては、
安息香酸エチル、ブチルエーテル、ジグライム、ピリジ
ンなどをあげることが出来る。かかる調節剤は両液に加
えることが出来るが、−船釣に有機金属化合物の活性化
剤の成分の溶液の側に添加した方が効果が大きい場合が
ある。前述と同様にルイスペース基を有するモノマーを
使用する場合には、それに調節剤の役目をかねさせるこ
とが出来る。
メタセシス重合触媒系の使用量は、例えば触媒成分とし
てタングステン化合物を用いる場合は、上記原料単量体
に対するタングステン化合物の比率は、モル基準で、約
1000対1〜15000対1、好ましくは2000対
1の付近であり又、活性化剤成分はアルキルアルミニウ
ム類を用いる場合には、上記原料単量体に対するアルミ
ニウム化合物の比率はモル基準で約100対1〜約20
00対1、好ましくは約200対1〜約500対1の付
近が用いられる。 更に上述した如き、マスク剤や調節
剤については、実験によフて上記触媒系の使用量に応じ
て、適宜、調節して用いることが出来る。
本発明による架橋重合体成形物には、実用に当たって、
その特性を改良または維持するためにさらに各種添加剤
を配合することが出来る。かかる添加剤としては、充填
剤、顔料、酸化防止剤、光安定剤、難燃化剤、高分子改
良剤などがある。
架橋重合体が成形されて後は添加することが不可能であ
るから、添加する場合には予め前記した溶液に添加して
おく必要がある。
そのもつとも容易な方法としては、前記溶液A及び溶液
Bのいずれか、または両方に前もって添加しておく方法
をあげることが出来るが、その場合、その液中の反応性
の強い触媒成分や、活性化剤成分と実用上さしつかえあ
る程度には反応せず、かつ重合を阻害しないものでなく
てはならない。
とうしても、その反応がさけえないが共存しても重合は
突貫的に阻害しないものの場合には、単量体と混合して
、第3液を調整し、重合直前に、混合使用することもで
きる。
又、本発明の架橋重合体成形物は、酸化防止剤を添加し
ておくことが好ましく、そのためフェノール系またはア
ミン系の酸化防止剤を予め溶液中に加えておくことがの
ぞましい、これら酸化防止剤の具体例としては、2.6
− t−ブチル−p−クレゾール、N、N’−ジフェニ
ル−p−フェニレンジアミン、テトラキス[メチレン(
3,5−ジ−t−ブチル−4ヒドロキシシンナメート)
]メタンなどがあげられる。
又本発明による重合体成形物は、他の重合体を単量体溶
液状態の時に添加しておくことが出来る。
かかる重合体添加剤としては、エラストマーの添加が成
形物の耐衝撃性を強めること及び溶液の粘度を調節する
上で効果がある。
かかる目的に用いられるエラストマーとしては、スチレ
ン−ブタジエンゴム、スチレン−ブタジエン−スチレン
トリブロックゴム、スチレン−イソプレン−スチレント
リブロックゴム、ポリブタジエン、ポリイソプレン、ブ
チルゴム、エチレンブロビレンージエンターボリマー、
ニトリルゴムなど広範なエラストマーをあげることが出
来る。又本発明の成形物において残留モノマーが多く残
ると特有の臭いが発せられることがある。
かかる残留モノマー減少剤としてα、α、α−トリクロ
ルトルエン、トリクロル酢酸エステル、フタル酸クロラ
イド、安息香酸無水物、オキシ塩化リン、ベンゼンスル
ホン酸クロライド等をあげることが出来る。
上記溶液A及び溶液Bの成形時の粘度は、本発明品のゴ
ルフクラブヘッドを樹脂単体で成形するか、補強繊維を
含有して成形するか、又その含有率あるいは含有する繊
維形状、配置する位置によって異なるが、通常10〜5
00 cpsの範囲の粘度を有する樹脂原料を使用する
ことが好ましい。
かかる粘度は一般に前述した如きエラストマーの溶解量
を調節することによって調節できる。
さらに繊維含有率が30〜80重鳳%程度という高含冑
率のヘッドを成形する場合には、100cps程度以下
の粘度の樹脂原料を用いれば、型内での樹脂の廻りや、
補強繊維に対する「ぬれ」がよい、又成形体の繊維の「
ずれ」や、芯材を配置する場合にあっては、芯材の「ず
れ」や気泡等の成形不良を作らず成形し易く好ましい。
本発明の成形法は、高付加価−の製造法を目指すもので
あり、用いる樹脂は硬化が速く、低粘度でしかも経時特
性の安定した成形品が得られる樹脂が好ましく、主モノ
マーとメタセシス重合主触媒をA液とし、生モノマーと
メタセシス重合活性化剤等をB液として2つのタンクに
別々に貯蔵しておき、成形時にA、B2液を混合して型
内に注入する2液法による成形法が好ましい。
即ち、本発明のヘッドの製造方法としては、予め成形用
型の、型内を真空または不活性ガスを充填しておき、又
場合によっては空気が存在しても差し支えないが、該型
内に、上述の如き2液法により混合物を注入し、型内で
反応硬化させることによりヘッドを成形する。
この場合、前述したごとく、モノマーと主触媒と活性化
剤が混合されてから実質的に重合が開始し、反応系の温
度が上昇するまでの誘導期を、ルイス塩基等のモデレー
タ−の使用等によって調節することが出来る。かかる誘
導期の長さによって適当な混合方法を採用する事が出来
る0通常の81M法に用いられる衝突混合機は反応が最
も迷〈開始される場合に対応し、スタティックミキサー
やダイナミックミキサー等による混合は、それに次ぐ早
さのものに用いられる。
非常に開始を遅延するようにした系では、手動攪拌によ
って真空下あるいは不活性雰囲気下で攪拌混合した反応
性混合物を注入す名こともできる。
又、反応が遅延される組成の場合、上述のごとく必ずし
も混合物は2液にpat、ておく必要はなく、生モノマ
ー、主触媒、活性化剤を順次混合機に注入して、反応混
合物を作製することが出来る。
一般にかかる反応液の場合は、常温付近から少しく冷却
下で行われる。
金型内に液が注入された後は、できるだけ早く、反応が
完結することが好ましいので、予め、金型を予熱してお
くか、注入後、金型を加熱して反応を加速する方法がと
られる。かかる温度は、反応液の活性によっても異なる
が、一般に30℃〜120℃、好ましくは、50℃〜9
0℃の範囲が用いられる。−旦反応が開始されると型内
は重合熱により加温され高温となり、比較的短時間で反
応が完結する。成形物は、型内の成形物が一般に100
℃以下に低下してから取り出すのが好ましいが、金型を
間放しても、成形物に大きな力を加えない構造になって
いる場合は、早めに金型を間放し、成形物の冷却を早め
ることもできる。
補強繊維で強化したヘッドを成形する場合には、ヘッド
成形用の型内の所定の位置に、予め所定の形状の補強繊
維を配置しておき、型締め後、型内を真空または不活性
ガスえを充填しておき、上記反応液を注入し、型内で反
発硬化させることによりヘッドを成形する。
補強llnの配置する箇所は、設計上のヘッドの重置、
フェース部及びその他の部分の硬さ、デザイン等により
変えることが出来る。
また、ショートカットした補強繊維を、反応液中に予め
分数せしめておき、両液を混合注入することにより、補
強Ilnが分散されたヘッドを製造することもできる。
(作用) 上記のように、本発明のヘッドは、ジシクロペンタジエ
ンを少なくとも含有するメタセシス重合性モノマーをメ
タセシス重合触媒の存在下で重合と同時に成形をおこな
う架橋重合体成形物を得る方法を用いた事により、成形
圧力、成形温度を低くでき、成形時間も短縮できる。ま
た、上記材料を用いて成形したヘッドは外界の温度、湿
度等の雰囲気による性能変化が少なく、寸法変化が少な
いのでゴルフクラブとしての性能について信頼性の高い
ヘッドとなる。
さらに使用する反応液の粘度が一般に100cρS以下
と非常に低いので、型内での樹脂の廻りゃ、補強繊維を
使用する場合でも繊維に対するrぬれ」がよい、mえて
、成形圧力が低いので型内に配置した補強maの「ずれ
」や気泡等の成形不良を作らず、成形し易く成形孔の完
成度が高くなり、製造原価低減ともなる。
本発明に使用する架橋メタセシス重合体は、従来の樹脂
に比べ比重が小さいため、ヘッド内部に外殻とは比重の
異なる芯材を用いたり、中空構造とする等の設計により
大きさ、形状、重量配分等ヘッドの設計の自由度が向上
する。
又、本発明のヘッドは、従来のFRPI!ウッド型ヘッ
ドの固有振動数1800Hzに比して1190Hzと低
く、ボールの固有撮動数950 Hzに近づき、ボール
打撃時のボールの初速があがり、飛距離が増大する。
そのほか23℃における曲げ弾性率が、18゜000 
kg /am’、衝撃強度が、150kg・1と同時に
要求強度を満たすことが出来る。
(実施例1) [主触媒濃縮液の調整コ 高純度六塩化タングステン19.80 g (0,05
モル)を乾燥トルエン90dに窒素気流下で添加し、t
−ブタノール0.925gを5−のトルエンに溶解した
ものを加え1時間攪拌し、ついでノニルフェノール11
.05g (0,05モル)及びトルエン5mlよりな
る溶液を添加し1時間窒素バージ下ニ攪拌する。10g
のアセチルアセトンを混合物に加え、副生ずる塩化水素
ガスを追い出しながら輩業バージ下に一晩攪拌を継続し
、その後、一部流出したトルエンを補い0.5Mタング
ステン含有触媒濃縮液をs+uat、た。
[活性他剤濃縮液のllI製] ジ−n−オクチルアルミニウムアイオダイド5、’7o
g、)ツーn−オクチルアルミニウム31.17g、 
ジグライム7.92 g、  とリジン3.95gを窒
素気流下で混合し、次いでDCPを添加し全体で100
m1になるように希釈し1.0Mアルミニウム含含有活
性銅剤濃縮液得た。
一方、前記主触媒濃縮液及び活性他剤濃縮液の各々をD
CP96.5wt%、エチリデンノルボルネン3.5!
+It%のモノマー混合物に三井石油化学(株)社製E
PDM(商品名EPT4070)1.25重量%よりな
る混合液に添加して、タングステン含量0.003Mの
反応性溶液A及びアルミニウム分0.009Mの反応性
溶液Bを調製した。
反応性溶液Aにはさらに、1wt%の2,6−ジーt−
ブチル−p−クレゾールを添加した。
前述した反応性溶液A1 反応性溶液Bをダイナミック
ミキサーにより混合注入する2液注入機を用い架橋メタ
セシス重合体からなるヘッドlを成形した。
この時の反応性溶液A、反応性溶液Bの粘度は、30℃
で40 cpsであった曇 次に、ヘッド成形用の型2を真空にするか、または不活
性ガスを充填しておき、上記反応性溶液A及び反応性溶
液Bを2液注入機を用いて注入、成形した。
上記メタセシス重合体からなるヘッド1は、比重が従来
のエポキシ樹脂や、FRPと比べて小さいのでヘッドの
形状を大きくすることが出来る。
また、成形にあたフて、外殻と興なる比重の材料で形成
した芯材を用いたり、溶融可能な材料で形成した芯材を
用いて外殻を形成し、中空のヘッドとすることにより重
量配分、ヘッドの体積を自由に設計できる。
本発明のヘッドについて、耐衝撃性の温度変化に対する
経時特性について従来のABS樹脂製ヘッドと比較した
ものを下表に示す。
また、振動減衰性については、 AO:初期振幅 An:nサイクル後の振幅 の式で表されるロスファクターで比較すると、従来のカ
ーボン繊維強化エポキシ樹脂製ヘッドが1.57  、
ケブラー強化エポキシ樹NI!ヘッドが3.30 に対
して本実施例品が5.38 となる。
ただし、今回はn=10で測定した。
(実施例2) 樹たとして、実施例1と同様の樹脂を用い、補強繊維と
してカーボン繊維、ガラス繊維を用いた。
カーボン繊維、ガラス繊維よりなる補強繊維をブレード
状に形成し、ヘッドのネック部の最外層に設けた構成の
ヘッドを成形した。 成形方法は、カーボン繊維とガラ
ス繊維より成るブレードを、ヘッド成形用の型内の、ネ
ック部相当部分に予め配置しておき、型を圧締後成形材
料を注入、硬化して成形する。
補強繊維の配置する部分は、上記実JV例ではネック部
としたが、この外、ボール打撃時のスピン量を加減する
ためにフェース部にも配置することが出来る。そのほか
、上記のように補強繊維を配置する部分や補強繊維の種
類、連続繊維、短繊維の区別、また連続繊維を使用する
場合はその形状、含有する量は、ヘッドの強度、重量、
表面の硬さ等の設計により、任意に設定できる。
(効果) 本発明は、以上説明したような構成のヘッドおよびその
製造方法であるから、以下のような効果を妻するもので
ある。
即ち、メタセシス重合を利用した液状樹脂成形により、
成形圧力、成形温度を低くでき、しかも成形時間も短縮
できるので型を小型軽量化でき、あるいは簡易樹脂型を
そのまま量産型に出来るほか、熱容量が小さくできるこ
と等により製造原価低減が図れる。
また、製品は、外界の温度、湿度等の雰囲気による性能
変化が少ないので、ヘッドとしての性能の信頼性が高い
本発明に使用する@脂原料の粘度が100 cps以下
と非常に低いので、型内での樹脂の廻りや、補強繊維を
使用する場合でも繊維に対する「ぬれ」がよい、また、
従来の射出成形のように高圧力で樹脂を注入するのでは
なく、注入圧力が低いので金型内に配置した補強繊維の
「ずれ」や気泡等の成形不良を作らず、また、芯材を配
置する場合には、芯材の固定方法が容易となるなど、成
形方法が容易で成形品の完成度が高くなり、製造原価低
減ともなる。
本発明に用いる樹脂は、従来の樹脂に比べ比重が小さい
ので、ヘッド内部を外殻とは比重の異なる各種芯材で構
成したり、中空構造とする等の設計により大きさ、形状
、重量配分等ヘッドの設計の自由度が向上する。従って
、たとえば、通常ドライバークラブの体積とされる20
0〜230 CCのヘッドを成形する場合には、従来は
中実のままでは重くなりすぎるので、ヘッドの内部を中
空にして発泡合成樹脂等を注入する量で重量の調節をす
る必要があったが、本発明のヘッドにおいては、上記通
常の体積のものを成形する場合には重量調節が不要とな
るほか、重量調節をすれば、さらに体積を大きくしたヘ
ッドを成形することが出来るのでスィートエリアの拡大
したヘッドが成形できるなど設計の自由度が向上する。
本発明のヘッドは、ボールの固有振動数950Hzに近
づけることが出来たため、飛距離の改警を図ることが出
来た。
そのほか温度変化に対して、曲げ弾性率と衝撃強度が同
時に要求性能を満たすことが出来るため、外気温の変化
に対しても反発特性が低下しにくいなど、性能があまり
変化しないのでヘッドの耐久性が向上する。又他の熱硬
化性樹脂においては、補強繊維等の強化材の作用により
ヘッドとしての耐久性を保つことが出来たが、本発明の
ヘッドは、樹脂単体であっても充分ヘッドとしての必要
特性を満足することが出来る。
また、振動減衰性についても従来のヘッドより向上して
いるので、打撃時にシャフトから伝わる振動が少なくな
り、打球感が向上する。
【図面の簡単な説明】
図面は、本発明の説明図であり、第1図はゴルフクラブ
ヘッドの外観図、第2図は製造方法の説明図である。 1・・・ゴルフクラブヘッド、2・・・型。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、ゴルフクラブヘッドの少なくとも外殻強度層を、シ
    ンクロペンタジエンを少なくとも含有するメタセシス重
    合性モノマーからの架橋メタセシス重合体により形成レ
    たことを特徴とするゴルフクラブヘッド。 2、前記ヘッドは、補強繊維を強化材としたことを特徴
    とする請求項1記載のゴルフクラブヘッド。 3、ゴルフクラブヘッドを成形するにあたり、ヘッド成
    形用型内にメタセシス重合触媒系とジシクロペンタジエ
    ンを少なくとも含有するメタセシス重合性モノマーを少
    なくとも含む、架橋メタセシス重合体を生成しうる材料
    を注入し、型内で反応硬化させることによりゴルフクラ
    ブヘッドを成形することを特徴とするゴルフクラブヘッ
    ドの製造方法。 4、前記製造方法において、ヘッド成形用の型内の所定
    の位置に、予め補強繊維を配置しておくことを特徴とす
    る請求項3記載のゴルフクラブヘッドの製造方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2022170639A1 (zh) * 2021-02-10 2022-08-18 上海东杰汽车装饰件有限公司 聚三环戊二烯ptcpd纤维复合材料及其制备方法

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