JPH04160755A - ペースト式ニッケル正極 - Google Patents

ペースト式ニッケル正極

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JPH04160755A
JPH04160755A JP2281975A JP28197590A JPH04160755A JP H04160755 A JPH04160755 A JP H04160755A JP 2281975 A JP2281975 A JP 2281975A JP 28197590 A JP28197590 A JP 28197590A JP H04160755 A JPH04160755 A JP H04160755A
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Katsuyuki Hata
秦 勝幸
Koji Isawa
浩次 石和
Kunihiko Miyamoto
邦彦 宮本
Hirohito Teraoka
浩仁 寺岡
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    • Y02E60/10Energy storage using batteries

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  • Battery Electrode And Active Subsutance (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的コ (産業上の利用分野) 本発明はアルカリ蓄電池に用いられるペースト式ニッケ
ル正極に関し、さらに詳しくは電極群を捲回したときに
電極の短絡が生じないようにしたペースト式ニッケル正
極に関する。
(従来の技術) アルカリ蓄電池の代表的なものに、正極としてニッケル
を使用し、負極としてカドミウムまたは水素などを使用
したものがある。このようなアルカリ蓄電池のニッケル
正極は、従来例えばカーボニルニッケルを成形、焼結し
て得られた基板にニッケル塩の水溶液を含浸し、ついで
アルカリ水溶液中でニッケル塩を水酸化ニッケルに転化
せしめることにより製造された、いわゆる焼結式ニッケ
ル正極が一般的であった。
しかし、近年各種電気製品のポータプル化が進む中で、
この焼結式ニッケル極は、高容量化に限界があること、
またこのニッケル極の製造工程が活物質の含浸、転化工
程など極めて複雑で経済的でないこと等が問題とされ、
焼結式ニッケル正極に代わるものとして、例えばニッケ
ル繊維不織布などの3次元構造を有する多孔体基板に、
水酸化ニッケルを主成分とするペーストを直接充填して
得られるいわゆるペースト式ニッケル正極が提案され、
一部製晶化されている。
(発明が解決しようとする課題) 一般にペースト式ニッケル正極は、芯体である3次元多
孔体基板内部にペーストを充填し、3次元多孔体基板よ
り溢れたペーストをスリットなどによって規制後、乾燥
、圧延の工程を行って作製している。そしてこのように
して得られた正極をセパレータを介して負極と捲回して
電極群としている。
ところが、このときニッケル正極の表面は芯体が露出し
た状態であるので、これをこのまま対極と捲回すると、
ニッケル正極が捲回されたときに起きるクラックによっ
て、芯体が電極から遊離し、電池内短絡が生じやすいと
いう問題がある。
本発明は上記問題点に対処してなされたもので、電極を
捲回したときにニッケル極の芯体が遊離することなく、
したがって電極群の短絡を生ずることのないペースト式
ニッケル正極を提供することを目的とするものである。
[発明の構成] (課題を解決するための手段) 本発明は、水酸化ニッケルを主成分とする活物質ペース
トを3次元の網状多孔体基板に充填してなるペースト式
ニッケル正極において、該正極の表面に、水酸化ニッケ
ルを主成分とする活物質層が基板の存在しない状態で形
成されており、上記活物質層にはポリテトラフルオロエ
チレンが添加されていることを特徴とするペースト式ニ
ッケル正極に関する。
なお、上記活物質層の厚みは10μm〜100μm程度
がよい。10μm以下では芯体の遊離防止が不十分であ
り、また100μm以上では電極性能に悪影響を及ぼす
おそれがあるからである。
また、この活物質層は水酸化ニッケルを主成分としてい
るものであり、芯体に充填した活物質ペーストと同一の
ものでもよいが、必ずしも同じである必要はない。
活物質層に添加するポリテトラフルオロエチレン(PT
FE)の量は、0.5〜5重量%が望ましい。上記範囲
以下であると電極特性の改善がみられず、また上記範囲
以上であると活物質量が低下して電極容量に影響を与え
るようになる。PTFEの添加方法は、活物質層を電極
表面に塗布する前の活物質ペーストに添加する方法や、
該ペーストを電極表面に塗布した表面に噴霧または含浸
することによって添加する方法等がある。
また、3次元構造を有する多孔体基板としては、ニッケ
ル繊維焼結体、ニッケルフェルト多孔体。
スポンジ状ニッケル多孔体等が挙げられる。
(作用) 本発明は、多孔体基板からなる芯体に水酸化ニッケルを
主体とするペーストを充填してなる従来のペースト式ニ
ッケル正極に、その表面に水酸化ニッケルを主成分とす
る活物質層を、基板を存在させない状態で形成させたの
で、電極を捲回したときに芯体が露出せず、電極のクラ
ックにより芯体が遊離するという現象が生じない。した
がって電極短絡を防止することができる。
ところが、このように基板表面に活物質層を設けると電
極性能が低下し、また長期サイクル時において活物質が
脱落するという問題が生ずる。これは活物質層にPTF
Eを添加することによって改善することができる。すな
わち、活物質層にPTFEを添加することによって、電
極を捲回した時に生ずる電極からの活物質の脱落を防止
し、電極捲回性や電極性能の向上を図ることができる。
それは、活物質層中に添加されたPTFEが繊維化して
活物質同士や活物質と芯体との結着性を増加させ、さら
に電極の柔軟性と電極強度が増加するからである。また
電極表面のPTFEの繊維化によって、電極表面の接触
抵抗が低下し、電極とセパレータとの捲回性が増し、そ
の結果電極捲回時の捲きづれを防止することができる。
電極内部、すなわち芯体に充填した活物質ペーストには
PTFEを添加してもしなくてもよい。
(実施例) 本発明の詳細な説明する。
まず、水酸化ニッケル90重量%、およびニッケル粉1
0%からなる混合粉体に、水酸化ニッケルに対しカルボ
キシメチルセルロース0.3重量%、P T F E 
0.5重量%を添加し、これらに純水を45重量%添加
して混練し、ペーストを作製した。
つづいてこのペーストを焼結繊維基板内へ充填した後、
さらにその両表面に上記ペーストを塗布した。塗布量は
、この表面のペースト層の厚さが電極完成時においてそ
れぞれ20μmづつになるような量である。つぎにこれ
を乾燥し、ローラープレスによって圧延し、0.6mm
に調厚した状態で電極の単位体積当りの容量が650m
AH/ ccとなるようにペースト式ニッケル正極を作
製した。
このペースト式ニッケル正極に通常の方法で得られたカ
ドミウム極をセパレータを介して捲回し、適量の電解液
を加え、電極の理論容量約600mAHのニッケルカド
ミウム電池を作製した。
作成した電池について、活物質の脱落量、電極の捲回性
および電池特性の評価を行った。
活物質の脱落量の評価は、作製したペースト式ニッケル
正極を単体で直径4mmの軸に捲回後、巻き戻し、更に
捲回する工程を3回繰り返して、その時の電極からの活
物質の脱落量を測ることによって行った。
電極の捲回性の評価は、直径4mmの軸に上記と同様な
方法で捲回したときにセパレータよりニッケル電極がは
み出した場合を不良とし、その数を求めて行った。
電極特性の評価方法は、0.2CAで150%充電を行
い、0.2CAで1.OVまで放電を行うサイクルを1
0回繰り返した後、ICAから5CAまでの各レートで
放電を行い、l、0■時の容量から理論容量に対する利
用率を求めた。
次に、上記実施例と同様にして、ただし基板表面の活物
質層のPTFEの添加量を0. 1. 3゜5、 7.
 10重量%とした電極を作製し、同様な試験と評価を
行った。
また、上記実施例と同様にして、ただしペーストにあら
かじめPTFEを添加することをせずに、基板内および
表面にペーストを塗布・乾燥した後、これをPTFEデ
ィスバージョン溶液中に含浸させて電極を作製した。P
TFEの量は乾燥状態で0.5. 1. 3. 5. 
7. 10重量%であった。得られた電極について上記
と同様な試験と評価を行った。
上記試験の結果を第1〜3図に示す。
第1図は活物質層のPTFE添加量と活物質の脱落量と
の関係を示す図、第2図は活物質層のPTFE添加量と
捲回不良数との関係を示す図、第3図は活物質層のPT
FE添加量とレート特性の関係を示す図である。
第1図および第2図に示すように、活物質層にPTFE
を添加することにより電極活物質の脱落量が著しく減少
し、また捲回時の不良数も著しく減少することがわかる
。また第3図から、PTFEの添加量が7重量%、10
重量%の場合には電池の放電特性が低下することがわか
る。また、PTFEの添加方法がペーストに添加する方
法であってもペースト塗布後に含浸する方法であっても
、同様な効果があった。これは電極の表面層にPTFE
が含まれていることが効果をもたらしていることを示し
ている。
なお、上記実施例では3次元の網状多孔体基板として焼
結繊維基板を用いたが、フェルト状’4 ツケル多孔体
、スポンジ状ニッケル多孔体を用いても同様の効果が得
られた。
[発明の効果] 以上説明したように、本発明のペースト式ニッケル正極
は、表面に基板の存在しない活物質層を形成せしめたこ
とによって、セパレータを介して負極と捲回した時の基
板の遊離を防ぎ、さらに該活物質層にPTFEを添加す
ることによって、捲回時の活物質層の脱落や捲回不良を
防止することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は活物質層のPTFE添加量と活物質の脱落量と
の関係を示す図、第2図は活物質層のPTFE添加量と
捲回不良数との関係を示す図、第3図は活物質層のPT
FE添加量とレート特性の関係を示す図である。 代理人 弁理士(8733)猪 股 祥 晃(ほか1名
) PT F E :iドアTt+量    n:50第1
図 PIFE九4n=50

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)水酸化ニッケルを主成分とする活物質ペーストを
    3次元の網状多孔体基板に充填してなるペースト式ニッ
    ケル正極において、該正極の表面に、水酸化ニッケルを
    主成分とする活物質層が基板の存在しない状態で形成さ
    れており、上記活物質層にはポリテトラフルオロエチレ
    ンが添加されていることを特徴とするペースト式ニッケ
    ル正極。
  2. (2)ポリテトラフルオロエチレンの添加量が、該活物
    質層の水酸化ニッケルに対して0.5〜5重量%である
    請求項1記載のペースト式ニッケル正極。
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